＜大洗学園艦・朝の通学路＞

沙織｢みぽりーん、おはよう！」

華｢おはようございます」

優花里｢おはようございます西住殿！」

みほ｢沙織さん華さんに優花里さん、おはようございます」

沙織｢みぽりんは昨日のテレビ、Xioの特集番組見た！？男性隊員みんなカッコ良かった～」

みほ｢うん、見たよ。怪獣とか宇宙人とか凄かったね(沙織さんはやっぱりイケメン目的なんだ……)」

沙織｢特にラボチームの理系イケメンの人が一番カッコ良かった！研究はちょっと変だけど、私もXioに入隊したらモテモテになれるかな～？」

華｢モテるのは怪獣さんか宇宙人さんだけだと思いますよ？」

優花里「私は昨日の番組内容は大変不満でした！せっかくXioの特殊戦車ランドマスケッティが見られると思ったのに！」

みほ「優花里さんはやっぱり戦車一筋だね」

みほ｢でも学園艦に住んでるとXioの人と知り合うなんてこと、なかなかなさそうだよね」

華「そうですね、スパークドールズの怪獣被害なんてありませんし宇宙人さんとも縁のない生活ですものね」

沙織「えー、でも私たちだって巨大アライッペと戦車乗って戦ったりしたじゃん」

優花里「あれは戦ったと言うか一方的にやられてましたし、目的は蝶野一尉達が駆けつけるまでの時間稼ぎでしたから」

沙織「あーもー、とにかくなんでもいいから出会いがほしー!」

？？？「「「「「西住隊長ー！！！」」」」」ﾄﾞﾀﾄﾞﾀﾄﾞﾀ

みほ「あれ？うさぎさんチームのみなさん、朝からどうしたんですか？」






梓「ハアハア、実は私たち今、宇宙人に追われてるんです！」

＜オペレーションベースX・ハンガーラボ＞

グルマン「遂に完成したぞ大地！これぞ新型車両ジオダルタニアン！」

大地「やりましたね博士！」

アスナ「やりましたねって、どう見てもカラーが水色から青になったアラミスにしか見えないんだけど……」

マモル「確かに見た目はアラミスだけど中身は全くの新品の研究用車両ですよ」

ルイルイ「しかも機能を拡張したジオマスケッティと合体してアクアマスケッティに変身！水上飛行だけじゃなくて深い海の中まで潜って行ける優れものだよー」

大地「これで空間エネルギー量測定機を合わせれば、日本海溝付近のスパークドールズ研究がさらに進むはずなんだ」

神木「まだ試作機の段階だが移動用の車両としては運用可能だ。大地！アスナ！」

大地・アスナ「「はい！」」

神木「二人にはこのアクアマスケッティに乗ってある場所に向かってもらう。大地は現地の調査、アスナはその護衛としてだ」

大地・アスナ「「了解！」」

アスナ「それで、そのある場所ってどこですか？」




神木「海上学園艦、大洗女学院だ」





アスナ「それなら海の上を行くだけならスカイマスケッティでもいいんじゃない？」

ルイルイ「ほら、ダイくん高所恐怖症だから……」

大地「ほっといてよ！」

Ｘ、それは『謎』

Ｘ、それは『未知の可能性』

Ｘ、それは『異なる方を向く２つのものが交わり、つながること』



第Ｘ話『ガールズＸパンツァー』

＜大洗学園艦前海上・アクアマスケッティ内＞
大地「うわぁ……」

アスナ「凄い……」

エックス「おお……」

アスナ「改めて近づいて見るとやっぱり巨大ね……」

大地「うん、本当に人工物とは思いづらいね……」


エックス『大地、こんな巨大なものが本当に船でその上に人が住む街と学園があるのか！？』

大地「ああ、もともと船の上に建築物を作る文化は紀元前からあってんだけど、ここまで巨大なものが作られるようになったのは15年前からかな」

エックス『15年前、つまりウルトラフレアの影響もあるのか？」

大地「本土で怪獣被害が多発するようになって怪獣から子供達を守ろうって運動があってね、比較的安全な海の上に学校を作ろうってことになったんだ」

エックス『ウルトラフレアの影響はこんなところにもあったんだな」

大地「怪獣達だってウルトラフレアの被害者なんだけどね。でも大洗艦はまだ序の口だよ」

エックス『なにっ、更に大きい学園艦があるのか！？』

大地「サンダースやプラウダみたいな海外の文化が強い学園艦は資金難時に各国UNVERに援助を申し出られたみたいだよ。目的は日本の優秀な人材を自国に受け入れ易くするためらしいね」

大地「さすがに学園艦が増えすぎた弊害もあって、学園艦の統廃合も話題になったらしいけど」



アスナ「大地？なに独り言してるの？」

大地「ああごめんごめん！何の話だっけ！？」

アスナ「もうしっかりしてよ！これから乗艦して学園の生徒会長さんに会うんでしょ！？」

大地「そうだったね！急ごうか！」

＜大洗女学院・生徒会室＞
桃「今回は本土から遠路はるばる来ていただきありがとうございます」

柚子「私たちも初めての事態で困ってしまってどうすればいいかわからなくて」

大地「学園艦もXio日本支部の管轄内ですから、安心してください」

アスナ「本来安全なはずの学園艦で何があったんですか？」

杏「まあちょっとこの写真を見てもらいたいんだけどねー」

大地・アスナ「…………」

大地（本当にこんな小さな子が、大洗女学院の生徒会長なの？）ﾋｿﾋｿ

アスナ（自己紹介だと小山さんは副会長で河島さんは広報みたいだけど）ﾋｿﾋｿ

杏「こんなに早く来てくれるなんて、やっぱり神木のおじちゃんに頼んでみるもんだね～♪」

大地（神木隊長のことおじちゃん呼びだし！）ﾋｿﾋｿ

アスナ（この子の人脈謎すぎなんだけど！）ﾋｿﾋｳｿ

杏「もぐもぐ（干し芋パクー）」

大地（干し芋食べてるし！）ﾋｿﾋｿ

アスナ（干し芋食べてるし！）ﾋｿﾋｿ

エックス『干し芋は関係ないんじゃないか？』

※自己紹介なんかはレス外で済ましてる設定にしています

桃「この写真は我が校の監視カメラで撮影されたものなのですが……」

大地「これは、変身怪人ピット星人！？しかも３人も！？」

アスナ「なんだかヒョロヒョロしてポキって折れちゃいそうな外見ね」

大地「見た目で判断したら危険だよ！ピット星人は怪獣を養殖して破壊活動をする宇宙人なんだ！」

柚子「そんな危ない宇宙人だなんて……」

大地「まさか困ってる理由って、このピット星人に学園の生徒が襲われたってことなのか！？」

杏「うーん、まあ襲われたってのは間違っていないんだけどねー」