仮面ライダーディケイド×仮面ライダーゴーストssです。
読みづらい点や設定におかしな点等あるかもですが、よろしくお願いします。
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――これまでの、仮面ライダーディケイドは……!
士「ある人が言った、俺達は正義のために戦うんじゃない。俺達は人間の自由のために戦うんだと」
アマダム「な、何だ……お前は一体、何なんだ!」
士「通りすがりの仮面ライダーだ! 覚えておけ!」
晴人「まだ旅を続けるのか?」
士「俺達はいつも旅の途中だ。またどこかで会ったら……その時も一緒に戦おう」――
オーロラと共に光写真館が出現し、その中から士、夏海、ユウスケが現れる。
夏海「今度の世界は……って何ですか士君その格好は」
士「ん?」
士は住職の格好をしていた。
ユウスケ「俺が思うに、今回は妖怪か幽霊退治ってとこじゃないのか、士?」
士「それは響鬼の世界でもうやっただろ、まあどんなものであれ着こなしてしまう俺は……罪作りだな」
夏海「何言ってるんですかもう」
士「ま、とりあえず手近な寺にでも行ってみるか。行くぞ夏みかん、それとユウスケ、お前は留守番してろ」
ユウスケ「えっ!?」
士「まだこの世界の情報が少ないからな、じいさんのお守りだ」
夏海「それもそうですね。ユウスケ、悪いけどお願いします」
ユウスケ「えー……ったく、俺いっつもこんな感じだな」
しぶしぶ写真館へと入っていくユウスケを見送り、士と夏海は歩き出した。
――場所は変わり大天空寺前
士「こんな所に寺があるな、入ってみるぞ夏みかん」
夏海「ちょっと士君待ってくださ……きゃあっ!」
士「どうした!」
悲鳴を上げた夏海に、士が慌てて振り返る。
そこには、スケッチブックを片手に楽しそうに夏海を眺める画材眼魔の姿があった。
士「誰だお前? 敵……でもなさそうだな」
夏海「何なんですか一体!」
画材眼魔「あれっ、何で我が輩の姿が見えるんだな!?」
士「まあ、俺は世界の破壊者……らしいからな」
自慢気に士が両手を広げる。
夏海「ふざけてないで助けてください士君!」
画材眼魔「君達には何だか興味を惹かれるんだなー」
画材眼魔は尚も夏海の周りをくるくる回りながら楽しそうに話す。
夏海「ちょっと、さっきからどこ見てるんですか!」
士「そうだ、このぺったんこの夏みかんを絵にする魅力なんてないぞ」
夏海「光家秘伝、笑いのツボ!!」
士「ア、アッハッハッハッハ、なつみかんお前ふざけッハッハッハ」
夏海「とにかくあの怪人をなんとかしてください!」
士「ッハッハ……へ、変身!」
KAMEN RIDE DECADE!
画材眼魔「わあっ、ぼ、僕は敵じゃないんだな!」
ディケイドは首を押さえて笑いながらライドブッカーを取り出す。
ディケイド「ッハッハ、ハァ、ハァ……どう見ても怪物だが……まあ様子見と行くか」
ATTACK RIDE BLAST!
画材眼魔「わったった!」
足元に着弾した弾丸に、画材眼魔はその場で足をバタバタと動かした。
ディケイド「何だ、もしかして本当に戦う気がないのか?」
画材眼魔「だからそんなんじゃないんだなー!」
ディケイド「そうか、なら「キュビ殿ー!」」
突如割って入る声の方向をディケイドが見ると、そこには夏海の横でこちらを指差す住職の姿があった。
御成「おのれ、そのバーコードのような出で立ち、鳴滝殿が言っていた世界の破壊者ディケイドか!」
ディケイド「あいつ、この世界でもまたそのことを触れ回ってるのか。というか何だバーコードって!」
画材眼魔「こ、怖かったんだなー!」
御成の背中に画材眼魔が隠れる。
御成「拙僧が来たからにはもう安心ですぞ! タケル殿、タケル殿ー!」
その叫び声に、御成の後ろから1人の青年が慌てて駆けて来た。
タケル「一体どうしたんだ!」
画材眼魔「あ、あいつが僕を撃ってきたんだな!」
ディケイド「いや、俺は別に」
御成「あいつが世界の破壊者ですぞタケル殿!」
画材眼魔「自分でそう言ってたんだな!」
ディケイド「おい、あれは言葉のあやでだな」
タケル「そうか、お前がディケイド……俺達の世界を壊させはしないぞ!」
ディケイド「やれやれ、完全に誤解されてるな」
オレゴースト眼魂をベルトに装填しながらタケルが変身の構えを取った。
アーイ!
バッチリミナー! バッチリミナー!
タケル「変身!」
開眼! 俺!
レッツゴー! 覚悟! ゴ・ゴ・ゴ! ゴースト!
変身を終えた仮面ライダーゴーストはガンガンセイバーを構える。
ディケイド「どいつもこいつもよく喋るベルトばっかりだな」
ゴースト「何の話だよ!」
夏海「違います、士君は破壊者なんかじゃ……!」
御成「もう安心ですぞ、ささ、拙僧とこちらに」
夏海「ちょ、ちょっと離してください!」
夏海は御成に無理矢理移動させられていった。
ゴースト「行くぜ!」
ディケイド「どうやら話しても分かってくれる雰囲気じゃないらしい」
ライドブッカーを剣の形態にしながら、ディケイドも迎え撃つ姿勢を取った。
――同時刻、別の場所にて
深海マコトは海沿いの道を歩いていた。
と、その行く手を1人の青年が塞ぐ。
海東「やあ」
マコト「……誰だお前は」
海東「まあそう身構えないで、僕はこの世界のお宝をいただきにきただけさ」
マコト「お宝だと?」
海東「ああ、この世界のお宝、まあ君達は眼魂……と呼んでいるらしいね」
その言葉に、マコトは眉を潜める。
マコト「お前、何者だ」
海東「怖がらないでくれたまえ、黙って君の眼魂を譲ってくれればいい」
不敵に微笑む海東に、マコトは更に警戒を強め身構えた。
海東「やれやれ、手荒な真似はしたくないんだけど仕方ないね」
ディエンドライバーを構え海東はカードを装填した。
KAMEN RIDE
海東「変身!」
DI END!
仮面ライダーディエンドへと変身した海東が、マコトへと銃身を向ける。
マコト「どうやら眼魔の世界の奴ではないようだが、敵であるのは間違いない様だな」
スペクターゴースト眼魂を握りしめてマコトは呟いた。
アーイ!
バッチリミロー! バッチリミロー!
マコト「変身」
開眼! スペクター!!
レディゴー! 覚悟! ド・キ・ド・キ! ゴースト!
ディエンド「ふふっ、君のベルトもよく喋るタイプみたいだね」
スペクター「何の話だ!」
仮面ライダースペクターとなったマコトは、そのまま飛び上がりディエンドに殴りかかる。
ディエンド「おっと危ないなあ」
その攻撃を距離を取って躱しつつ、ディエンドは余裕そうに肩を竦める。
ディエンド「殴り合いは得意じゃなくてね」
カードを2枚取り出しながら、ディエンドは銃身をスライドさせた。
KAMEN RIDE YUKI(幽汽)!
ディエンド「今日は特別大サービスだ」
KAMEN RIDE SKUL(スカル)!
ディエンド「ハッ!」
スペクター「何!?」
ディエンドライバーから撃ち出された仮面ライダー幽汽と仮面ライダースカルは、一斉にスペクターに襲い掛かった。
ディエンド「幽霊には幽霊ってね」
スペクター「くっ、この力は一体!?」
幽汽「ハアッ!」
スペクター「くっ!」
幽汽の鞭で吹き飛ばされたスペクターは、体勢を立て直すとノブナガゴースト眼魂を取り出す。
開眼! ノブナガ!
我の生き様! 桶狭間!
ガンガンハンドを構えたスペクターは、上空にいくつもの銃を出現させ一斉射撃をおこなう。
スカル「……」
その弾丸をスカルが撃ち落とすが、弾数の違いで押し切られる。
スカル「グッ! 」
幽汽「グアッ!」
2人の背後にいたディエンドも数発被弾し少し後ずさる。胸の鎧からは白煙が上がった。
ディエンド「へえ、なかなかやるみたいだ。でも、これならどうかな?」
ATTACK RIDE BLAST!
いくつも分身したディエンドライバーの弾丸が、スペクターを捉える。
スペクター「ぐあぁっ!」
ディエンド「さぁ、お宝をいただこうか」
膝をつくスペクターへゆっくりと近付いていくディエンドだったが、突如その間に1人の女性が割り込んだ。
カノン「お兄ちゃん!!」
スペクター「か、カノン! 離れていろ!」
心配そうにスペクターに駆け寄るカノンを見て、海東はやれやれと肩を竦める。
ディエンド「まさか君が兄だったとはね」
スペクター「だからどうした!」
ディエンド「生憎、僕は兄という存在にいろいろと思い入れがあるのさ」
そう言ってディエンドは踵を返した。
スペクター「逃げるのか!」
ディエンド「嫌だなあ、戦略的撤退と言ってくれたまえ」
ATTACK RIDE INVISIBLE!
姿を消したディエンドを追おうとするスペクターの前を、幽汽とスカルが阻む。
スペクター「くそっ!」
再度銃を構え直し、スペクターは再び2人に向かって駆け出した。
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