優香「夏海と紗季がまた喧嘩したぁ!?」(58)


凛子「うん」

優香「もぉー!今度はなにー?」

凛子「何かローソンのデザート、どれが美味しいかで」

優香「そんなのどうでもいいじゃーん!」

凛子「お互いに譲れないみたい」

優香「はぁ……めんどくさいし、御石さまにお願いしちゃおーっと」

凛子「御石さまに?」

優香「うん。でもただ仲直りさせるだけじゃもったいないからさ、
    もう喧嘩なんてしないくらい仲良くさせちゃおうよ」

凛子「んー……それっていいのかな……」

優香「だいじょーぶだって!仲良くなれたほうが夏海と紗季もいいっしょ!」

凛子「そうだけど……」


優香「だいじょぶダイジョブ!んじゃ、はじめよ!」ピト

凛子「……うん」ピト

優香「夏海と紗季がもう喧嘩なんてしないくらい、めちゃくちゃ仲良くなりますよーに」

凛子「ように」

優香「……」

凛子「……」

優香「……変わったのかな?」

凛子「……わかんない」

優香「ま、明日になればわかるか。今日はもう遅いし」

凛子「うん」

優香「んじゃ、まったねー!」

凛子「うん、ばいばい」

~~~~~

夏海家・風呂

夏海「……ぜったいプレミアムロールケーキのほうがおいしいもん……紗季のわからずや」

夏海「はぁ……でも言い過ぎちゃったな……明日、紗季の好きなやつ買ってこ……」

夏海弟『ねーちゃーん、デザート冷蔵庫いれとくからー』

夏海「わかったー、ありがとー」

夏海「あがるか……」

~~~~~

紗季家

紗季「もう夏海ったら、せっかく美味しいほうを勧めてあげたのに……わからずや」

紗季「……でも少し言い過ぎちゃったわね。明日謝りましょ……」

紗季母『紗季ちゃーん、少しお買い物行ってきてー』

紗季「わかったー!……そうだ、ついでに夏海の好きな方、買っといてあげましょう。うん」

~~~~~

夏海「デザート、デザートーっと……」ガチャ

夏海「あ……これ、紗季が好きなやつだ……」

夏海(……よし)

夏海「……お母さーん!ちょっと散歩してくるー!」

夏海母「あまり遅くなっちゃだめよー!」

夏海「はーい!」

夏海(紗季に持って行ってあげよ!)

~~~~~

紗季「お母さん、ここ置いとくね」

紗季母「ありがとう」

紗季(夏海の好きなデザートも買ったし……)

紗季「時間は……」

紗季(……まだ大丈夫ね)

紗季「お母さん、少し散歩してくるね」

紗季母「あまり遅くなっちゃ駄目よ?」

紗季「うん、わかってる。行ってきます」

紗季(持って行ってあげましょ)

~~~~~

夏海「行ってきまーす!」ガチャバタン

紗季「行ってきます」ガチャバタン


夏海「はーてしなーいふんふーんへとー……て」

紗季「あ……夏海」

夏海「紗季……ちょうど良かった!
    その、今日はちょっと言い過ぎちゃった……ごめんね」

紗季「夏海……私の方こそごめんなさい……」

夏海「お互い謝ったから仲直り!いいよね?」

紗季「えぇ。そうね」


夏海「そうだ!紗季、これ」

紗季「あ、これ……」

夏海「今日、紗季が好きだって言ってたやつ!」

紗季「私も……これ」

夏海「あー!プレミアムロールケーキ!」

紗季「ふ……ふふっ。同じこと考えてる」

夏海「あははっ!ホントだね」

紗季「じゃあ、交換ね」

夏海「うん!……あ、そうだ。一緒に食べない?」

紗季「え?」

夏海「お互いのお勧め。半分こしようよ」

紗季「……そうね。そうしましょう」

夏海「よし!じゃそこのベンチで!」

紗季「えぇ」


夏海「それじゃ……いっただきまーす」パク

紗季「いただきます」パク

夏海「んー!おいしー!」

紗季「うん、美味しい」

夏海「それじゃ紗季の少し貰うね」

紗季「どうぞ」

夏海「んー……!おいしい!これもおいしいよ!」

紗季「でしょう?」

夏海「うん!……じゃあ私のも……はい、あーん」

紗季「えぇ!?だ、大丈夫よ」

夏海「だーめ。交換する約束でしょ?」

紗季「そういうことじゃないんだけど……もう……あーん」

夏海「あーん……はい」

紗季「ん……うん、美味しい」

夏海「でしょー?へへ」


紗季「うん……どっちも……とっても美味しい……今までで一番」

夏海「……うん、私も今までで一番おいしいよ」

紗季「美味しい……ぐすっ……」

夏海「紗季……な、泣かないでよ……」

紗季「だ、だって……転校しちゃったら、もう……」

夏海「まだ転校まで何日もあるじゃん!……まだ、何回だってできるよ……」

紗季「夏海……」

夏海「そ、そうだ!毎日しよう?
    毎日二人で……いや、優香や凛子も呼んでみんなで。ね?」

紗季「ばか……毎日したら、お小遣いなくなっちゃうわよ?」

夏海「な、何とかなるわよ!だから……」

紗季「……ありがと夏海。もう、大丈夫だから」

夏海「紗季……」

紗季「……毎日は駄目だけど、今度はみんなでしましょう?」

夏海「……うん!」


紗季「ほら、ちょっと溶けちゃってるわよ?早く食べちゃいましょ」

夏海「あ、ホントだ……あーむ」モグモグ

紗季「あーもう……垂れちゃってるわよ」

夏海「え?どこどこ?」

紗季「口の……」

夏海「あ、紗季!立ったらケーキが……」

紗季「え?あっ……きゃ……」ガタ

夏海「紗季、危な……!」

~~~~~

優香「あ゛ぁーもー!
    こんな時間に買い物行ってこいだなんて、お母さんってば鬼畜すぎるよー!もー!」

『紗季……危な……』

優香「ん?夏海の声が……」

『んんっ……』

優香「こっちからー……き」

夏海「……!!」

紗季「ん……」

優香「!?」


優香(き……キ……!?)




優香「……あは、はは」

夏海「んー!んんんー!」

紗季「ん……!んん……」

優香「あっ……じゃ、じゃましちゃった、かな?
    ……ご……ご、ごめんなさぁぁぁぁぁい!!!!!」ダダダダダ




夏海「んー!っぷあっ……」

紗季「っあっ……はぁっ……はぁっ……」

夏海「ま、まっへぇ!優香!違うの!優香ぁぁぁ!!」

紗季「ちょ、ちょっと夏海ぃ!!な、な、何するのよ!!」

夏海「えぇ!?」

紗季「あんな……無理、やり……!」

夏海「そ、それは紗季でしょ!?全っ然離してくれなかったじゃない!」

紗季「はぁ!?人の初めてを奪っておいて言い訳する気!?」

夏海「い、言い訳って……わ、私だって初めてだったんだからぁ!」

紗季「もう……夏海なんて知らない!」タタタ

夏海「わ、私だって!」

~~~~~

紗季「……ーっ!」ガチャバタン


紗季(……しちゃったしちゃったしちゃった……!夏海と……き……き……キ……ス)


紗季「っ!」ボン

紗季「あぁぁぁぁ!夏海のバカバカバカばかばかぁっ!」



紗季「ばか……ぐすっ……もう、やだぁ……夏海……」



~~~~~

夏海「うー!あぁぁぁ!」


夏海(……感触が忘れられない……紗季の……柔らかい……)

夏海「あぁぁぁそれ以上はだめよ夏海!だめなんだってば!」


夏海「うぅ……」


夏海(……さ、き……)



~~~~~

翌日

優香「ニュース!!ビッグニュースー!!」

凛子「おはよう」

優香「うん、おっはよー。って!じゃなくて!」

凛子「?」

優香「昨日メール送ったじゃーん!」

凛子「うん。ニュースだ!しか書いてなかったけど」

優香「へ?そうだっけ?まぁいいや!昨日さ、買い物の途中に見ちゃったの!」

凛子「ツチノコ?」

優香「そうそうあの伝説の生物ツチノ……って違ーう!そうじゃなくて!」

凛子「?……うん」


優香「その!夏海と紗季がさぁ……」

凛子「夏海と紗季が?」

優香「その……えっ、と……」

凛子「どうしたの?」

優香「き……き……して、た」

凛子「木?」

優香「だ、だからぁ!き……き……き、す」

凛子「夏海と紗季がキース?だれ?」

優香「うわぁぁぁぁん!やっぱ言えないよぉぉぉぉ!」


凛子「……夏海と紗季がキスしてたの?」

優香「ふぇ……?う、うん……」

凛子「もしホントなら……」

優香「うん……」

凛子「……御石さまのせい?」

優香「……あ」

凛子「……」

優香「……」

凛子「……」


優香「あは、あはは……ちょーっと仲良くなりすぎ、だよねぇ……」

凛子「……」

優香「す、すいませんでした」

凛子「もう……御石さまに取り消してもらおう?」

優香「うん……」




凛子「はい」ピト

優香「はい……」ピト

凛子「夏海と紗季が普通の仲良しさんに戻りますように」

優香「よーにー」

凛子「……」

優香「……」

凛子「……戻った、かな」

優香「んー……たぶん」

凛子「見に行こう」

優香「うん」

~~~~~

紗季母『紗季ちゃーん、朝よー!』コンコン

紗季「うん、起きてるー……」
紗季(というか一睡もできなかった)

紗季母『お母さん、今日はお出かけするからー。机にお金置いとくねー』

紗季「わかったー……」

紗季母『行ってきまーす』


紗季「んー……」モソモソ

紗季(やっぱり眠れそうもない)

紗季「……起きましょう」

紗季(夏海も眠れなかったのかしら……)

紗季「カーテン……少しだけ開けて……」

~~~~~

夏海「うぅ……う……っはぁ!」ガバッ


夏海「はぁー……はぁ……」

夏海(今度は紗季と結婚する夢……意識がなくなる度に話が進んでる……)


夏海「もー……全然眠れない……」

夏海(紗季も眠れなかったのかな……)

夏海「カーテン、少し開けてみようかな……」

~~~~~

紗季「……」サッ

夏海「……」サッ


紗季「……」

夏海「……」


紗季(目、合っちゃった……)
夏海(目、合っちゃった……)



紗季「……お、おはよう」

夏海「……おは、よ」

紗季「……」

夏海「……」


紗季(気まずい……)
夏海(気まずい……)


紗季「き、昨日の事……なんだけど」

夏海「へぁぇ!?う、ぅん!」

紗季「もう、気にしてないから」

夏海「へ?あ、うん、わ、私も」

紗季「……その、じゃあ」

夏海「う、うん……」

紗季「……」サッ

夏海「……気にして、ないんだ」

紗季(うぅ……駄目……恥ずかしくて顔……見れない……)

~~~~~

優香「着いたー!」

凛子「とりあえず、呼ぶ?」

優香「うーん、そだね」

凛子「メールで……」

優香「なつみーーーーー!!さきーーーーーー!!」

凛子「あ、優香……」

優香「おーーーーーーーーーーーーーーーい!!!」

~~~~~

『おーーーーーーーーーーーーーーーい……』

夏海「え……優香!?」

優香『おーーーーーーーーーーーーーーーい!!!』

夏海「あぁ、もう……ちょっと優香ー!恥ずかしいからやめてよー!」ガラッ

優香「あ!!夏海ーーーーーーー!!」

夏海「今そっち行くからー!」

~~~~~

優香「夏海ー!おっはよー!」

夏海「はぁ……はぁ……おはよ……って、朝から何……?」

凛子「ごめんね」

優香「あ、あのさー、紗季と……どうなの?」

夏海「え?……あっ!?ち、違うの!昨日のは誤解よ!!」ガシッ

優香「いたい!」

夏海「誤解よ誤解よ!誤解なんだってばーーーーー!!!」ユサユサユサユサユサユサユサユサユサ

優香「わか、わかった、わかったからあああああ」ガクガクガク

夏海「そ、そう……?ならいいんだけど……」

優香「あ、あい……」


凛子「夏海、昨日紗季とキスしてたって……」

夏海「ちょっと優香ぁぁぁぁぁ!!何で凛子が知ってるのよぉぉぉぉぉ!!」

優香「い、言っちゃった……えへ」

夏海「もぉぉぉぉ……」

凛子「あ、あのね夏海。実は……」

優香「凛!?す、ストーップ!」

凛子「え?うん」

夏海「なに?」

優香「な、何でもなーい。何でもないの!あはは」


夏海「……うそね」

優香「へ……?」

夏海「優香が凛子の言葉を遮るときはだいたい何か隠してるときなんだから」

優香「か、隠し事なんてしてないよー。ねぇ、凛……」

凛子「あのね夏海。私たち昨日御石さまにお願いしたの」

優香「ちょ、凛ー!」

夏海「え?」

凛子「また夏海と紗季が喧嘩してたから……
    もう喧嘩なんてしないよう、二人をもっと仲良くさせてくださいって」

夏海「……」

凛子「だから昨日のキスも……私たちのせい、かも」

優香「夏海ー……ごめんねー……」


夏海「……御石さまのせい……なんだ」

凛子「夏海……?」

夏海「……別に、私も紗季も気にしてないから」

優香「そ、そう?良かったー。ホントごめんねー、あははー」

凛子「……」

夏海「じゃあ……」

優香「あ、ごめんね!こんな朝から」

夏海「……うん。じゃ」ガチャバタン

優香「ふー。夏海、怒ってなくてよかった!」

凛子「怒ってはなかったけど……」

優香「次は紗季に謝らなくちゃ!」

凛子「うん……メールで呼び……」

優香「さきーーーーーーーーーーーーー!!」

~~~~~

ハーテシナイーミライーヘトー

紗季「はぁ……」

紗季(フォーシーを聴いても落ち着かない……)

紗季「……夏海」

紗季(今から……会いに……)

『さきーーーーーーーーーーーーー!!』

紗季「きゃっ!……この声……優香?」

優香『さーーーーーーきーーーーーーーー!!』

紗季「優香!」

優香「あ、紗季ー!」

~~~~~

紗季「こんな朝から……どうしたの?」

優香「あ、あのさー。昨日のことなんだけど……」

紗季「昨日?」

優香「う、うん……」

凛子「昨日、夏海と紗季がキスしてたことなんだけど……」

紗季「へ……?」

凛子「え?」

紗季「な、何で……し、知ってるの?」

優香「え……紗季、気づいてなかったの?」

紗季「あ……あ、ああああああ……」


凛子「あのね昨日のは……」

紗季「誤解よ……」ガシッ

凛子「え?あの、昨日のは……」

紗季「……誤解よ誤解よ誤解よーーーーー!!」ユサユサユサユサユサユサユサユサユサ

凛子「おおおおおいししししさまがあああああああ」ガクガクガクガクガクガク

優香「ちょ、紗季!凛!凛が!」

紗季「あ、ご、ごめんなさい」パッ

凛子「うあー……」フラフラ

優香「凛、だいじょうぶー?」

凛子「うんー……」フラフラ


紗季「昨日の……み、見てたの?」

優香「あ、うん……夏海は気づいてたけど……」

紗季「あ、あれは偶然なんだから!そう、ほんの些細な偶然よ!
    別に私と夏海はそういうのじゃないんだから!ホントよ!?」

優香「う、うん……あのね実は昨日……」

紗季「もう、見てたんなら言ってよ!あ、あの時ね?
    夏海ったらどんなに離れようとしても絶対離してくれなかったのよ!?」

優香「うん……そ、それはね?」

紗季「もう夏海ったら……どうしよう……
    私、恥ずかしくて夏海の顔見れない……ねぇ、どうしたらいいと思う!?」

優香「え?さ、さぁ……」

紗季「そうだ!御石さまに頼んで……
    でも駄目よそんな、夏海自身の意志じゃないと……」

優香「あのー、紗季さーん……」

紗季「うぅ……約束、したばっかりなのに……」


優香「……約束?」

紗季「えぇ……みんなでローソンのデザート、色々試してみようって」

優香「えーーー!何それ!しよしよー!早くしよー!」

紗季「でも……私、夏海と……」

優香「大丈夫だよー。夏海怒ってなかったし、気にしてないって言ってたよ」

紗季「そ、そう?」


優香「うんうん!じゃあもう今日行こ!思いついたがなんたらだよ!」

紗季「え、えぇ!?でも……」

優香「だいじょーぶだって!夏海は私から誘っとくから!」

紗季「ほ、ホント?じゃあ……お願い、ね」

優香「まっかせなさーい!じゃあまたお昼過ぎにねー!」

紗季「えぇ!」

優香「ほら凛!行くよー」

凛子「う……うんー」フラフラ

書きため分おわり
ちなみに夏色キセキです

~~~~~

優香『紗季から聞いたよー。夏海もくるでしょー?ローソン』

夏海「私は……」

夏海(約束、だし)

夏海「うん、行く」

優香『じゃあ、一時にいつものローソンねー』

夏海「わかったー」

優香『んじゃ、まったねー』ブチ

夏海「紗季も来る……よね」

夏海(でも昨日のは御石さまのせいだし……関係ないよね)

夏海「うん、大丈夫大丈夫」

~~~~~

夏海「優香、凛子。おまたせ」

優香「あ、夏海ー!」

夏海「……紗季、は?」

凛子「まだ来てないよ」

夏海「そ、そう……」

優香「どれにしようかなー!」

夏海(紗季が来てもいつも通りでいればいいよね……
    向こうは気にしてないみたいだし、それにあれは御石さまのせいだし)

凛子「あ、紗季ー」

夏海「!?」


紗季「お、おまたせ……遅くなっちゃってごめんなさい」

夏海「さ、紗季!……あの」

優香「あーー!紗季、お化粧してるーー!」

紗季「その……たまには、ね」

凛子「きれい」

紗季「夏海……どう、かな」

夏海「え、うん……すごく……似合ってると思う」

紗季「あり、がと……」


優香「これはもうスカウトされちゃうよ!ねーねーお化粧、私たちにも教えてよー!」

紗季「教えるほどじゃ……」

優香「紗季だけスカウトされても意味ないじゃーん!4人でアイドルデビューしなきゃ!」

夏海「お化粧したからってスカウトされるわけないでしょー?」

優香「私たちならいけるよー!ねー、凛!」

凛子「うん。優香やみんなとなら……」

紗季「じゃあ今度ね」

優香「いやはー歌やダンスの練習にお化粧!やることが一杯ですなー!」

紗季「……そうね」

夏海「紗季……」

優香「だからさ!二人ともこれからは喧嘩とかしてる暇ないって!ね!」

紗季「別に喧嘩なんて……」

夏海「う、うん」

優香「じゃーローソンへゴー!」


ガー シャーセー

優香「どれにしよっかなー」

凛子「優香、これお勧め」

優香「どれどれ……?わはーおいしそー!」

凛子「優香はどれが好き?」

優香「私はねー……」



紗季「……」

夏海(……やっぱ気まずいよぉ……今日の紗季、なんだか大人っぽいし……)

紗季「……ねぇ、夏海?」

夏海「ぅえ!?な、なに?」

紗季「優香と凛は仲良しね」

夏海「え?う、うん」

紗季「ふふ……二人で選んでる」

夏海「……私たちは喧嘩、しちゃったもんね」

紗季「私たちは似たもの同士なのかも」

夏海「え?」

紗季「夏海は私のこと思って言ってくれたんでしょ?私だって……」

夏海「……うん」


紗季「だから……き、昨日の……あの……あれも……」

夏海「あ、あれは……!」

紗季「だ、大丈夫!初めてだったけど……私、夏海なら別に気にしないから……」

夏海「え、あ……」

紗季「夏海は嫌、だった……?」

夏海(うぅ……紗季がしおらしくて可愛い……これも御石さまのせいなのー!?)

紗季「夏海……?」

夏海「……わ、私も別に嫌じゃ……なかったよ」

紗季「ホント!?」

夏海「う、うん……」

紗季「良かった……」

夏海(紗季、嬉しそう……紗季は……紗季も嫌じゃなかったんだ……)


紗季「また……する?」

夏海「……え?」

紗季「……な、なんてね」

夏海「あ、うん……あは、ははは」


優香「もういいんじゃなーい?」

凛子「だめ。まだ」

優香「もー夏海も紗季も話長いよー食べらんないじゃーん」

凛子「あ、出てきた」


夏海「ごめーん……お待たせ」

紗季「ごめんね」

優香「長いよー。早く食べよ!」

凛子「もー優香ってば」

優香「いっただきまーす!」

~~~~~

優香「ふー色々食べられてラッキー!」

凛子「優香、口べとべと」

紗季「はい、ティッシュ」

優香「ありがとー」

夏海「これからどうする?」

紗季「んー、そうね……」

凛子「うーん」

優香「あ、じゃあさーじゃあさー、みんなでフォーシーのdvd見ようよー」

紗季「フォーシーの?」

優香「こう何か目標も見えてきたし、ここは原点に返って!」

夏海「原点って……」

優香「私たちの夢は4人でフォーシーみたいなアイドルになることでしょ!」

紗季「それは……」


優香「凛と夏海は!?」

凛子「うん」

夏海「まぁ、いいけど」

優香「よーし!紗、季、はー……どーするー?」

紗季「わ、私は……」

夏海「紗季、いこ。4人じゃなきゃダメなんだから」

紗季「……えぇ、行くわ」

優香「よーし決まり!まずは御石さまにお願いだー!」

凛子「おー」


優香(今なら叶いそうな気がする!)



~~~~~

優香「じゃあいくよ?……せーの、」


「「「「4人でアイドルになれますよーに!」」」」


夏海「……」

紗季「……」

凛子「……」

優香「……叶った、のかな」


紗季「ま、願うだけじゃ駄目ってことね」

夏海「そうだね」

優香「えー!ババーンと一瞬でアイドルになりたいなー」

凛子「千里の道も一歩から、だよ。優香」



紗季「じゃあこれから毎日特訓ね」

優香「おー珍しく紗季がやる気だ!」

紗季「願ったからには……叶えなくちゃね」

夏海「紗季……」

凛子「がんばる」

優香「よーし!やるぞー!」


「「「「おー!!!!」」」」



~~~~~

優香「じゃ、また明日ー!」

凛子「夏海、紗季バイバイ」


夏海「ばいばーい」

紗季「バイバイ」


夏海「……」

紗季「……」

夏海「紗季さ、ホントは何願ったの?」

紗季「もちろん4人でアイドルになれますように、よ」

夏海「ホントにー?」

紗季「ホント。まぁもう一つお願いしたけど……」

夏海「なになに?」


紗季「でもそれはアイドルになれたら叶うこと、だから。夏海は?」

夏海「私は……私もアイドルになれたら叶うこと、かな」

紗季「ぷ……ふふ、あははは」

夏海「な、なによー」

紗季「やっぱり私たちって似た者同士、よね」

夏海「……うん」

紗季「アイドル、きっと夏海と私、優香と凛の4人ならなれるわ」

夏海「そうだね。きっとなれる」


紗季(だってまだ夏海と……)

夏海(紗季と離れ離れになりたくないもん)


おわり

~~~~~

優香「夏海と紗季がやる気になってくれてよかったー!」

凛子「うん。優香のおかげだよ」

優香「えー?御石さまじゃない?」

凛子「んーん。優香がいるから4人一緒にいられるんだよ」

優香「そ、そんなことないよー。あはは」

凛子「優香と私、夏海と紗季の4人なら絶対にフォーシーみたいなアイドルになれるよ」

優香「……うん」


凛子(優香と一緒なら何にだって……)

優香「よーし!フォーシーの歌、歌いながら帰るぞー!」

凛子「うん」


ハーテシナーイーミライヘノー


おわり



なんかキャラがちがうのもgdgdなのもオチが強引なのも全部御石さまのせい

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