【安価コンマ】理不尽難度のダンジョンアタック ソロ-5【オリジナル】 (1000)


ごくごくありふれた剣と魔法のファンタジー世界
その世界には多種多様のダンジョンが存在します

あなたは様々な理由によりそこへ踏み入る事となりました
与えられた能力と知恵を駆使し、攻略を目指しましょう


情報まとめ http://seesaawiki.jp/dungeon_attack/

前スレ 【安価コンマ】理不尽難度のダンジョンアタック ソロ-4【オリジナル】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1457262461/)


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1458387257


■ 能力値に関して


【筋力】 物理的攻撃の威力、力技による障害物の除去、などに影響
【耐久】 身体的被害の大きさ、疲労や毒物への耐性、などに影響

【敏捷】 攻撃などの回避、軽業の成功率、などに影響
【感覚】 気配の察知、直感による危険の予知、五感の鋭さ、などに影響

【知識】 魔物やアイテム、その他希少な種族や言語等に関する所持情報量、などに影響
【意志】 恐怖や逆境への耐性、一般的に忌避される行為の実行、などに影響

【魔力】 魔法の習得、マジックアイテムの運用、などに影響
【幸運】 様々な被害の軽減、不運な出来事の回避、などに影響


■ 勝利条件

◆ 何らかの成果を獲得し、迷宮を脱出する。

◆ 探索目的がある場合、目的を達成する。

◆ 迷宮の主(ボスモンスター)を撃破する。


上記のいずれかを達成すると、プレイヤーの勝利となります。



■ 敗北条件

◆ コンティニュー回数を使い切った状態で死亡、あるいは死亡と同等の状態に陥る。

◆ 何の成果も上げないまま、迷宮から逃げ帰る。


上記のいずれかになると、プレイヤーの敗北となります。


■ ルール説明


1)
HP・MPといった物は 【数値化されません】
現在あなたがどれ程弱っているかは描写から想像して下さい。


2)
様々な判定は所謂 【下方ロール】 にて行われます。
コンマ下一桁が対象の能力値を基準とした目標値を下回った場合、成功として扱われます。
目標値は周囲の環境、現在負っている身体的・精神的被害の度合い、などで補正がかかる場合があります。

目標値と出目が同値の場合は 【かろうじて成功】 した扱いとなり、判定が連続する場合は次回判定にマイナス補正がかかります。
また、出目が0の場合は 【ファンブル】 1の場合は 【クリティカル】 になり、結果が極端化します。
かろうじて成功とファンブル・クリティカルが重複した場合は、かろうじて成功が優先されます。


3)
あなたには 【3回】 のコンティニュー回数が与えられています。
コンティニュー地点は任意では選択できず 【死因となった出来事を確実に回避できる時点】 まで自動で巻き戻ります。
コンティニューによって発生する判定や展開でのデメリットは存在しませんのでご安心下さい。
また、コンティニュー後は 【無限ループ発生防止】 のため、死亡前と同じ行動は制限されます。


4)
様々な行動の際 【常識的に考えて当然行われるべき行動】 は自動的に実行されます。
例えば、一切明かりの存在しない暗闇を調べる場合、ランタン等を所持していれば自動的に使用します。
これらの自動使用は行動時の宣言であえて制限する事も出来ます(例:明かりを使わずに闇の中を調べる)


5)
明確に 【自殺以外の何物でもない行動】 は行えません。
その手の行動が指定された場合は無効化され、安価下として扱われます。
例:切腹する、固定したロープを首にかけて段差を飛び降りる、など。
ただし、特定の状態異常中においては可能となる場合があります。


6)
明確に 【常識的に考えてまず有り得ない行動】 は行えません。
その手の行動が指定された場合は、スレ主による何らかの裁定が発生し、無効化される場合もあります。


7)
安価で 【作戦会議】 が宣言された場合、最長15分間、安価が停止されます。
参加者で自由に意見交換を行って下さい。


8)
その他、ルールに関する質問がある場合は、スレ内で質問して頂ければ極力回答します。


■ 現在のあなたのステータス


◆ 女性 / 28歳 / 独身


◆ 能力値

【筋力】  8 【耐久】  2
【敏捷】 .10 【感覚】  3
【知識】  6 【意志】  9
【魔力】  6 【幸運】  8


◆ 職業

【死霊術師】

低難度の魔力行使と魔力感知が確実に成功する。
生物の死骸を素材として、自在に使役できる下僕を作成できる(能力は生前よりも低下する)
死者との対話を試みる事が出来る。
霊魂に関する専門知識を獲得する。


◆ 性格

【哀しみを抱いている】
【やや男勝り】
【秩序 / 善】


◆ 所持品一覧

【魔力製の大鎌 / マナ・エクスチェンジ】
【木製の杖】
【破魔の突剣】
【良質な鶴嘴 x2】
【鉄製のメイス】

【鉄製の小盾】

【雨除けのケープ】
【旅人のローブ】
【革製の手袋】
【革製のブーツ】

【試練の聖印】
【忘却の聖印】
【大型ヒップバッグ】
【ベルトの千切れたヒップバッグ】

【投擲用の石 x10】
【陽鉱石 x13】
【聖なる灰】

【堅焼きビスケット x2】
【干し肉 x2】

【水袋 / 85%】

【ポーション x2】

【小型のランタン】
【獣脂 x5】

【携帯用調理器具】

【地図用羊皮紙】

【鶴嘴の柄】
【短いロープ】】
【鶴嘴の先端】】

【死者の遺言】


◆ 習得魔法一覧

【パラライシス】

中量の魔力を消費して、単体に麻痺状態を付与する。
成功率は自身と対象の魔力の差による。
また、麻痺状態の解除判定は耐久によって行われる。
最大効果時間は戦闘時基準で行動三回分。


【フィジカル・ブースト】

少量の魔力を消費して、筋力・耐久・敏捷のいずれか一つを増幅する。
持続時間は十五分。
強化値は魔力の能力値と等しいが、元々の能力値の二倍を超える事はできない。
持続時間中は、数秒の集中を代償として強化対象能力を変更でき、その場合マナの再消費は行われない。


【マナ・エクスチェンジ / 大鎌】

全ての魔力を大鎌に変換し、運用できる。
発動には十秒程度の集中が必要、終了は即座に行われる。

この魔法の使用中は、全ての魔力が変換されるため、他の一切の魔力行使と魔力感知が不可能になる。
また、自身が使用した他の全ての魔法の効果が、残り持続時間に関係無く消失する。
更に、使用中に魔力によるダメージを受けると、ダメージ量が増大する。

この魔法は発動だけでは魔力を消費しないが、大鎌が損傷すると修復のために自動消費される。


【マナ・プレス】

大量の魔力を消費して、指定した対象、もしくは地点の周囲に大きな圧力を与える。
最大効果範囲は直径4mの球形。
最大持続時間は一分間。
効果時間中、範囲内に存在する全ての対象に魔力ダメージを与え、敏捷の能力値を低下させる。



◆ 使役中の下僕

【ウィル・オ・ウィスプ】

灯りを点せる上にあなたの感覚を強化する。
極めて死亡しやすい。


【アコライトズ・ゴースト】

侍祭の霊。
正気を完全に失いきっていないアンデッドを沈静化させる事が可能。


【プリーストズ・ゴースト】

司祭の霊。
正気を完全に失いきっていないアンデッドを沈静化させる事が可能。


■ 所持品詳細

◆ 魔力製の大鎌

基礎攻撃力 : 5

防御補正 : 2
命中補正 : -2

【魔力撃】

このアイテムによる攻撃を命中させた時、自動的に魔力撃が発動する。
対象に与える最終ダメージが増加する。

【ソウル・イーター】

このアイテムで殺害した対象の魂を収集できる。
魂は下僕の作成に利用出来る。


◆ 木製の杖

打撃 / 魔術補助

基礎攻撃力 : 1
基礎防御力 : 1

命中補正 : 2
魔術補正 : 2

魔力行使を容易にする性質を持つ。
物理的な武器としての性能は低い。


◆ 破魔の突剣

刺突

基礎攻撃力 : 2
基礎防御力 : 1

命中補正 : 2

【破魔】

このアイテムは、アンデッドが忌避する力を発している。


◆ 良質な鶴嘴

刺突

基礎攻撃力 : 2
基礎防御力 : 1

命中補正 : 1
採掘補正 : 4


◆ 鉄製のメイス

基礎攻撃力 : 3
基礎防御力 : 2

命中補正 : 1


◆ 鉄製の小盾

基礎防御力 : 4

回避補正 : 0


◆ 雨除けのケープ

基礎防御力 : 1

回避補正 : 0


◆ 旅人のローブ

基礎防御力 : 1

回避補正 : 1


◆ 革製の手袋

基礎防御力 : 2

回避補正 : 0


◆ 革製のブーツ

基礎攻撃力 : 1
基礎防御力 : 2

命中補正 : 1
回避補正 : 1


◆ 試練の聖印

特に効果は無い。


◆ 忘却の聖印

基礎防御力 : 7

抵抗補正 : 3


◆ 大型ヒップバッグ

基礎防御力 : 3

回避補正 : 0

このアイテムに一定以上のダメージが与えられると、所持品に破壊判定が発生する。


◆ ベルトの千切れたヒップバッグ

基礎防御力 : 3

回避補正 : 0

既存のベルトに無理矢理結んで使用中。
このアイテムに一定以上のダメージが与えられると、所持品に破壊判定が発生する。


◆ 投擲用の石

基礎攻撃力 : 1

攻撃時、距離により命中補正が変動する。


◆ 陽鉱石

【発光性】

このアイテムは、強い衝撃を与えると発光する。
ランタンの灯火代わりに使用可能。


◆ 聖なる灰

【破魔】

このアイテムは、アンデッドが忌避する力を発している。


◆ 堅焼きビスケット

穀物を練り固めて焼いた食料。
味はそこそこ程度であるが食感が良く、冒険者の間では割合人気。
一つで半日は腹持ちするだろう。


◆ 干し肉

乾燥させた肉。
塩気がややきついが、肉食系冒険者に人気がある。
食事の際、水を多く消費する。
一つで半日は腹持ちするだろう。


◆ 水袋

水を持ち運ぶための、革製の袋。
一杯まで満たせば三日分にはなるだろう。


◆ ポーション

良質の薬草と少量の魔力を用いて作られる薬品。
傷にかければ消毒、血止め、治癒促進の効果がある。
また、飲み込む事で疲労を回復する事も出来る。


◆ 小型のランタン

携帯用の照明器具。
小型のため、長距離を見通すには不安が残る。
簡単な仕掛けで火打石を叩き、着火する方式。


◆ 獣脂

掌にすっぽり収まる程度の、固形の燃料。
とにかく安いが、かといって品質が悪いわけではない。
一般的なランタンを三時間ほど灯せるだろう。


◆ 携帯用調理器具

フィールドワークのお供に。
最低限の調理が出来るだろう道具の詰め合わせ。


◆ 地図用羊皮紙

地図を描くのに丁度良い大きさと形の羊皮紙。
予備も含めて十分な数がある。


■ 攻略中のダンジョン


◆ 嘆きの谷

かつて良質の鉱床として栄えていた峡谷が迷宮に変異したダンジョン。
内部には無数の死者達が跋扈している。


■ 前スレラスト


【4:30】


今、あなたは確かに優位を獲得した。
それを更に確かな物にするにはどうすべきか。

武器を奪ってしまえば良いのではないか、と、あなたは考えた。

そのために必要なのは筋力である。
生身の状態でも十分な力を誇るあなたではあるが、失敗は即座に危機に直結するだろう。
作戦を磐石の物とするべく、あなたは己の肉体を強化した。


◆ フィジカル・ブースト

筋力 8 → 14


そうして、ようやく体を立て直した戦士に、再び飛び掛る。

相手は鈍く、あなたは鋭い。
ただでさえ彼我の敏捷性には大きな開きがある。
そこに体勢の崩れを戻したばかり、という条件を加えれば、戦士があなたに反応できる理由は無い。


大槌を奪うには、当然あなたの手で掴まなければならない。
しかし、あなたの両手は小盾とメイスで埋まっている。
どちらを投げ捨てるか、あるいは万全を期して両方を投げ捨てるか。
あなたは戦士へと間合を詰める一瞬で考えた。


あなたは小盾とメイス、その両方を足元に投げ捨てた。

武器ならば今目の前にある。
奪った後、そのまま振り回せば事足りるのだ。
そう考え、大槌の柄へと手を伸ばし、それを確かに握った。


大槌は、あなたの予想に反して何の抵抗も無く強奪に成功した。

何故抵抗しなかったのか。
あなたの脳裏にそんな疑問が浮かんだ瞬間、答えは即座に返された。

眼前に現れたのは、ガントレットに覆われた腕である。
あなたの首を目掛けて、細首を絞め折らんと鎚を手放した手が伸ばされたのだ。


それをあなたは、紙一重の所で回避した。
奪った大槌が重量で流れるのに身を任せ、後方へと飛び退る事に成功する。


戦士の骸とあなたとの距離は数歩程度。
あなたの速度をもってすれば、詰めるには一瞬で済む。

相手はあなたを睨んだまま身を屈め、地面に落ちた小盾とメイスを手繰り寄せようとしている。
放置するならば、彼は再び武器を手にしてしまうだろう。



【次回安価指定行動】

屈んだ姿勢の頭めがけて一撃


無論、放置できるはずも無かった。

危険を潜り、武器を奪って無手へと貶めたのである。
今ここで再び武装を整えられては意味が無い。

あなたは力強く踏み込み、狙いやすい位置へと下げられた頭へ大鎚を振り下ろした。



>>↓1 コンマ判定 【大鎚の命中】

基準値 5

敏捷 10

武器 -2
予測 -2

目標値 6


なんかコピペ元の基準値残ってましたが忘れて下さい。


【大鎚の命中】

目標値 6  出目 10

ファンブル!!


あなたが大槌を振り下ろそうとした瞬間。
屈んでいた戦士の骸は、弾かれるように動いた。

それは回避ではなく、攻撃。
まるで立場を入れ替えての先程の焼き直しだ。
敵を砕かんとする大槌と、その脅威が届かない位置への踏み込み。

戦士は今やあなたの懐に居る。
その手は素早く、再びあなたの細首へと伸ばされた。


事ここに至り、あなたは当然気付けるだろう。
武器を拾おうとする動き自体が、この踏み込みのための物。
それはつまり、相手が戦術の概念を失っていない事を意味する。

戦士の骸は、真実戦士であったのだ。



■ エクスプローラーズ・スケルトン

◆ 特殊能力

【個体差 : 大】

この魔物は、個体差が極めて大きい。
能力値や保有する特殊能力が、個体毎に全く異なる。


【戦術】

エクスプローラーズ・スケルトンが持ち得る能力の一つ。

この魔物は、戦闘行為に精通している。
戦闘時、常識的な範囲において最適な行動を取り続ける。
また、戦闘が長引けば長引く程、あなたの戦闘手段に対して最適化が行われる。


鉄に覆われた指が、あなたの首へと食い込んだ。
恐るべき力で締め上げられ、とてもではないが呼吸は不可能だ。

最早一刻の猶予も無い。
もしあなたが対応を誤れば、待つのは死であるだろう。



>>↓1  どうする?


>> 【22:01】 以降が有効です。

いまいち分かってないけど
・魔法は発声する必要がある?
・マナプレスによるダメージや敏捷低下は範囲内にいる貴女にも影響ある?


>>36
全ての魔法に発声は必要ありません。

また、自身の魔力は自身を傷付ける事は有りません。
マナ・エクスチェンジで作った武器が己の肌を裂く事は無く、マナ・プレスでもそれは同様です。


あなたは苦痛を堪え、咄嗟に指を眼前のむき出しの頭蓋骨へと向けた。

指先に集まるのは呪詛。
他者の動きを縛る原始的な呪いを、窮地からの脱出手段として、あなたは選択した。



>>↓1 コンマ判定 【魔力対抗】

基準値 5

魔力 6

魔力 -1 (エクスプローラーズ・スケルトン)

目標値 10


◆ 確定成功判定 クリティカルでのみ結果変動。


【魔力対抗】

目標値 10  出目 10

通常成功


選択は正しかった。
全身の力を失い、その場に崩れ落ちる戦士を見て、あなたはそう確信した。

無様に這い蹲る骸は、僅かに震えるのみ。
対してあなたは、首を絞められた時間が短かった事もあり、行動に支障は無い。
強化された筋力のおかげで、大槌を手放していなかったのも幸運だ。

形勢は逆転した。
相手は今、あなたの前に完全な隙を晒している。



>>↓1  どうする?


>> 【22:25】 以降が有効です。

>>1に質問だが今骸は腹這いの恰好なのかな?

もしそうなら腰に一撃か背中に一撃かな


>>57
腹這いです。


この隙を逃す事は出来ない。
最大の攻撃を叩き込み、核を砕く。

そうあなたは判断し、大槌を振り上げる。

狙うべきは心臓の裏側。
これを決着の一撃とすべく、魔力によって人外の域に押し上げられた豪腕が唸りを上げた。



>>↓1 コンマ判定 【大鎚の一撃】

基礎攻撃力 【5】

筋力 14
直撃 3

目標値 17


【大鎚の一撃】

目標値 17  出目 8

差 9

挟み込みによる打撃武器のダメージ増加あるんじゃないかな?


>>70
直撃補正がそれに当たります。


鉄と骨。
その両方が弾け飛ぶ音が、辺りに木霊する。

あなたの一撃は目論見通り、何もかもを破砕した。
チェインメイルは細かく砕け、核を守る最後の鎧であった骨も失われた。
ならばその先にあった核がどうなったかは明白だ。

それでも油断せずに観察し、戦士の骸が完全に活動を停止している事を確かめる。
次いで大槌を操り砕けた核を見つけ、あなたはようやく安堵の息を吐いた。


あなたは戦闘に勝利した。
この戦士があなたの命を脅かす事は、二度と無いだろう。


【4:30】


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org308380.png

◆ = 現在位置



戦闘が終わり、あなたの下へ三体の下僕達が集まる。
肉体を持たない彼らは、戦闘において手助けを全く行えない。
せめて邪魔をしないようにと天井付近に退避しているのが精々であった。


足元には倒れ付すままの戦士の骸。
彼を、あるいは彼の装備品を利用するならばそれも良いだろう。

また、三叉路側に近い箇所にはあなたが捨てた小盾とメイスが落ちている。



>>↓1  どうする?

核が砕けたなら救済は難しい、と言うか無理か
聖女への道は険しいな


>>75
魂の抜き取りが不可能なだけです。
遺骨を利用して下僕を生み出すには問題ありません。
下僕の品質に影響するのみですね。


あなたは戦士を救済する事とした。
つまりは下僕の作成である。

今従えている下僕は三体。
これは、問題無く制御出来る限界の数であるが、それ以上も絶対に不可能という訳ではない。
彼を今救えるかどうかは、あなたの魔力次第だ。


素材とするのは、魂ではなく遺骨。
大きく形を変える事は困難だ。

かといって、そのまま利用する事も難しい。
心臓の周囲の骨が悉く砕けているのだ。
背骨など途中から真っ二つになっている以上、両腕で地面を這わせるしか無いだろう。

その状態の骸にどのような役割を負わせるべきか。
あなたは額に手を当てて考えた。



>>↓1  下僕の用途を指定して下さい

>>1に質問です
下僕を生成する以外に救済する手段をあなたは知っていますか?


>>85
確実な手段は知りません。
遺骨を持ち帰って墓地に埋めたとしても、再びアンデッドとなる可能性が高いです。


>>↓1 コンマ判定 【下僕の作成 / 成否】

魔力 6

目標値 6


>>↓2 コンマ判定 【下僕の作成 / 品質】

魔力 6

目標値 6


追記

成否判定で失敗した場合、品質判定は無かった事になります。



【下僕の作成 / 成否】

目標値 6  出目 2

成功!


【下僕の作成 / 品質】

目標値 6  出目 10

ファンブル!!


といった所で今日はお開きで。
お付き合いありがとうございました。
また明後日。


あなたは無事な部分の骨を拾い集めた。
腕や足、頭を組み合わせ、歪ではあるが四足動物のように出来ないものかと。
犬や猫のように素早く動く下僕が生み出せれば、偵察に用いる事も可能だろう。

そう、期待していたのだが……。



■ レッサー・スカル・ビースト

【筋力】  1 【耐久】  2
【敏捷】  2 【感覚】  2
【知識】  - 【意志】  1
【魔力】  1 【幸運】  -

◆ 特殊能力

【歪な手足】

この下僕は、手足の組み合わせに失敗している。
敏捷の能力値が劣化する。

【隠密適性 / 反転】

この下僕は、本来は隠密行動に適していた。
作成の失敗により素養が反転し、隠密行動が確定失敗する。


生み出された下僕は、歪な四足でヨロヨロと立ち上がった。
その動きは余りにも頼りなく、とてもではないが素早い動きなど出来ないだろう。

あなたはどうやら、素材となる骨の組み合わせに大失敗したようだ。
これでは、偵察の役割など負える訳が無い。
己の身を犠牲とした囮の任が精々だろう。

あなたは、足元に擦り寄る骨の獣を撫でながら、片手で頭を抱えた。

貴女は死霊術師やっていて僕作成に失敗、特にファンブルした事ないのだろうか。何かしら学ぶとこある過去の経験はないのか

魂だとしもべ作成に失敗しないんだっけ?


>>106
あるはずですが、補正は出せません。

>>108
失敗する事もあります。
カナリア・ゾンビがその例になります。


【4:45】


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org308380.png

◆ = 現在位置



あなたは新たな下僕を撫でるのを止め、立ち上がった。
計四体の下僕を連れ、行動を再開しようとする。
その時、明確な意思を持ち言葉すら解する二体の下僕、侍祭と司祭の霊が警告を発した。

どうやら、今この辺りは危険であるようだ。
間もなく夜明けとなる時間帯は、谷底から魔物が戻る頃合だという。
危機を避けたいと考えるならば、今すぐに何らかの対処を取るべきだろう。



>>↓1  どうする?


>> 【20:20】 以降が有効です。

例えば敏捷ブーストした貴女が敏捷16でダッシュしたらしもべ達はみんな置いてけぼり食らうの?


>>115
体を持たない下僕は問題ありません。
ウィスプならばそのまま、霊の二人ならば魂だけとなってあなたの荷に潜り込んでついていきます。
体を持つ下僕は抱えるか背負うかする必要があります。


あなたは即座に足元の荷に手を伸ばした。
メイスと小盾、それと自力で素早く動く事の出来ない骨の下僕を両手に抱える。

あなたの卓越した筋力をもってしても、荷は多すぎる。
重さよりも量が問題なのだ。
腰から下げた各種の武器と二つのヒップバッグが、あなたの行動を酷く阻害している。

とはいえ、短距離を走り抜ける程度ならば問題無いだろう。
あなたは自身の両足に魔力を回し、坑道を駆け抜けた。


◆ フィジカル・ブースト

敏捷 10 → 16


坑道を駆けるあなたは、一度だけ谷底の方向に魔力視の視線を向けた。

そこには数多の青い光がある。
一瞬であったが、その脅威は明確に理解出来る。
数えられただけでも十に迫っていたのだ。
谷底にまだ残っている可能性も考えれば、捕捉されれば死は免れ得ないだろう。

あなたは更に足を速め、東の大部屋へと踏み入った。



>>↓1 コンマ判定 【不運の回避】

幸運 8

時間 -3
場所 -2

目標値 3


【不運の回避】

目標値 3  出目 8

失敗……


◆ 追加判定


>>↓1 コンマ判定 【不運の回避 / 大】

幸運 8

目標値 8


【不運の回避 / 大】

目標値 8  出目 6

成功!


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org310047.png

◆ = 現在位置


大部屋に踏み入ったあなたの目に、絶望的な光景が飛び込んできた。

部屋の南東隅、そこに開いていた深い穴の周囲に、二体の白骨の百足が居たのだ。
突如現れたあなたに対し、百足は顎を打ち鳴らしながら戦闘態勢を整えている。
更に悪い事に、穴の縁に手をかけて、新たな個体が現れようとしている。

谷底だけではなく、この大部屋も死地であったようだ。
このまま留まれば百足と、谷底から戻る死者の群れに挟み撃ちにされ、飲み込まれるだろう。



>>↓1  どうする?


>> 【21:14】 以降が有効です。


あなたは咄嗟に、抱えた小盾とメイスを百足に対し投げ付けた。
当然百足はそれを警戒し、体を引く。
そこへ更に突剣を向ければ、放たれる破魔の波動を受け、百足は僅かに後退した。

十分な隙である。
それを逃す理由は無く、あなたは身を翻した。
抱えていた骨の獣は胴に絡ませ、少しでも邪魔にならないようにとしがみ付く。

勿論、生者を憎むアンデッドはあなたの背を追うだろう。
しかし、多少ながらも身軽になり、魔法で強化された俊足で駆けるあなたに追いつくだけの素早さを百足は持ち得ない。
初動が遅れてしまっている今ならば、尚更の事だ。



>>↓1 コンマ判定 【逃走】

基準値 5

敏捷 16
破魔 1
投擲 2

敏捷 -8

目標値 16


◆ 確定成功判定 クリティカルでのみ結果変動


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org310082.png

◆ = 現在位置



あなたの逃走は、何者にも妨げられず完了した。
後方からの追っ手は容易く振り切られ、水の滴る行き止まりの手前、三叉路まで辿り着く。

周囲には何の気配も無い。
どうやら、この周囲は未だ危険が及んではいないようだ。

しかし、長時間の安全確保は不可能だろう。
追っ手とは相当な距離を離したはずだが、ここまでは一本道である。
見失ってもまだ追う気があるならば、彼らはすぐに現れるに違いない。



>>↓1  どうする?


>> 【22:06】 以降が有効です。


【4:45】

のままです。


立ち止まっている暇は無い。
今すぐに逃走を再開し、安全を確保出来る隠し部屋まで逃げるべきだ。

そう判断したあなたは、再び走り始めた。
三叉路を曲がり、陽鉱石が眠る突き当りを背に、南へと急ぐ。



>>↓1 コンマ判定 【時間短縮】

敏捷 16
装備 1

目標値 17


◆ 確定成功判定 クリティカルでのみ結果変動


【時間短縮】

目標値 17  出目 10

普通(00)の成功


【4:45】

http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org310096.png

◆ = 現在位置



南の大部屋まで到達し、隠し部屋まで後僅か。
しかし、そこも既に死によって侵されていた。

部屋の中央には二体の百足と、十を容易く超える骨の鼠。
南側の谷底から戻ってきていたのだろう。
急ぐ余りに部屋に踏み入ってしまったために、彼らの目は既に、憎悪と共にあなたへと向けられている。
隠し通路に飛び込もうというのなら、あなたはこれらの障害の只中を抜けて行く必要があるだろう。



>>↓1  どうする?

>>1に質問だがマナプレス使って動けるか今の貴女?


>> 【22:43】 以降が有効です。


>>172
数回のブースト+パラライシスを使用した直後なので、朦朧抵抗判定が必要になります。
また、意識を失うまではいかないでしょう。


あなたは強行突破を選択した。
引き返した所で、南北から挟まれるだけだろう。
何としても隠し部屋に篭り、危機が去るまでを待つ他無い。

そこで、あなたは一つ策を弄した。
一度正面にある通路に駆け込むと見せかけ、軌道を変えて隠し通路に向かう。
襲い掛かろうとする魔物達が、急激な移動について来られずに体勢を崩すのではないかと、あなたは考えた。

その閃きの通りに、南へと疾走し、通路に踏み入る直前で壁を蹴って跳ねる。

しかし、それは何の効果も上げられなかった。
魔物達は部屋の中央部に集まっていたのだ。
あなたの軌道変更は直角に近い物であったが、相手は僅かな方向転換だけで済む。

結果として、あなたが向かうべき方向には、魔物達による壁が出来上がってしまった。
最早、あなたがどれ程の敏捷性を持っていようと避けて進む事は出来ない。
無傷で切り抜けられる可能性など、奇跡にも等しいだろう。


十を超える極小の障害。
鼠の群れがあなたへと目掛けて殺到する。

その速度は異常の一言だ。
あなたの目には、既に白い軌跡としか捉えられない。
身体強化を行っていなければ、敏捷性では容易く敗北しているだろう。

そこへ、あなたは突剣を振るう。
破魔の波動で幾らかでも勢いを減じてくれればと、半ば祈るように。

その試みは確かに、鼠達の勢いを極僅かに減じる事に成功した。
だが、完全に引かせるまでには至らない。
憎き生者に牙を突き立てるべく、最小の軍勢は地を蹴り、飛び上がった。



>>↓1 コンマ判定 【敏捷対抗】

基準値 5

敏捷 16
装備 1

敏捷 -12 (シックスレッグ・ボーン・ラット)
多数 -3

目標値 7


◆ 破魔補正抜けてました、修正しています。


【敏捷対抗】

目標値 8  出目 4

成功!


あなたは宙を突き進む群れを、回避する事に成功した。

体を傾けながら飛び上がり、数歩だけを壁を蹴って進む。
そのすぐ真下を、真紅の光を目に宿した鼠達が掠めるように抜けていった。

危機をすり抜け、目の前には隠し通路が口を開けている。
だが、未だ気を抜く事は出来ない。
鼠達は持ち前の身軽さですぐさま立て直し、再びあなたへと牙を剥くだろう。
また、二体の百足も今まさにあなたへと走り寄ってきている。

一刻の猶予も無い事に、何の変わりも無い。
あなたは自身の体に鞭打って、全力で南へと駆けた。



>>↓1 コンマ判定 【不運の回避】

幸運 8

目標値 8


>>↓2 コンマ判定 【敏捷対抗】

基準値 5

敏捷 16
装備 1

敏捷 -12 (シックスレッグ・ボーン・ラット)

目標値 10

◆ 確定成功判定 クリティカルでのみ結果変動


【不運の回避】

目標値 8  出目 5

成功!


【敏捷対抗】

目標値 10  出目 6

通常成功


あなたは必死に通路を駆け抜けた。
後方に続く小さな足音は少しずつ遠ざかり、離れていく。
そうして、侍祭が命を落とした隠し部屋へと、あなたは辿り着いた。

そこには……何も居ない。
通路は閉ざされる事無く口を開けていた。
アンデッドが踏み入っている可能性も有ったが、幸運にもそんな事態は避けられたようだ。


【5:00】

http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org310179.png

◆ = 現在位置


あなたは即座に宝箱に駆け寄り、蓋を持ち上げる。
内部に鎮座する魔晶石を持ち上げれば、瞬く間に通路は閉ざされた。
通路を走っていた者達は、恐らく埋もれて潰れた事だろう。

しかし、鼠達の全てを振り切る事は出来なかったようだ。
僅か四体ではあるが、部屋への侵入を許してしまったらしい。
小さな牙を打ち鳴らし、部屋の入り口から、逃げ場の無いあなたへと迫っている。


……更に、悪い事は続く。
あなたの体から、肉体を強化する魔力が失われた。
今や、あなたの敏捷性は鼠に劣っているという事になる。

また、あなたは北の大部屋からここまで、全力を振り絞って走り続けてきた。
その後に満足に行動できる程の体力は、果たしてあなたにあっただろうか?



>>↓1 コンマ判定 【疲労抵抗】

耐久 2

目標値 2


【疲労抵抗】

目標値 2  出目 6

失敗……


あなたは、肺が強く痛むのを自覚した。
呼吸は荒く、手足は泥が絡みついたように重い。
視界にはチラチラと光が走り、体力の欠乏を告げていた。

明確な危機であった。

眼前には走り来る、四体の骨の鼠。
あなたの体は疲労に囚われ、強化の魔法も効果は失われた。

僅か一つの悪手が致命の傷となる事は、最早疑い無いだろう。



>>↓1  どうする?


あー、うーん、あれですね。
5:00にはなっちゃいますけど、ブースト使用から15分はまだ経過してなさそうです。
ブーストは残っているという事にしておきますね。


>> 【00:02】 以降が有効です。

質問だが攻撃受けるまでに杖を持つ暇あるかな?

質問ですが、ポーションって速効性ありますか?
疲れた熟成ボディもシャキッとするような。


>>204
ありますが、無判定での先制を許す事となります。


>>206
即効性はありません。
疲労回復を強力に補佐するのみです。


あなたは咄嗟に、荷から取り出した小瓶を地面に叩きつけた。
悠長に栓を抜いている暇など有り得ない。
割れた瓶から零れた灰は、あなたの周囲、広範囲に広がり、一時的な安全地帯を作り上げた。

迫っていた鼠達は突如現れた聖性に、慌てて前進を止めた。
口惜しそうに牙をガチガチと打ち鳴らしながら、少しずつ後退していく。
駄目押しとばかりにあなたが突剣を翳せば、その勢いは更に早まった。


直近に迫っていた生命の危機は、一先ずどうにか切り抜けられたようだ。
灰の持つ力は相当に強い。
あなたが持つ剣との相乗効果により、一日程度は死者を寄せ付けないだろう。
疲れ果てた体を癒す事も、十分に出来るはずだ。


といった所で今日はお開きで。
お付き合いありがとうございました。
また明後日。

(カレー鍋引っ繰り返した後始末してました、ごめんなさい)


遠隔視の案は失敗に終わったが、部屋から逃げたのならば話は早い。
今の内に部屋の探索を済ませてしまおうと、あなた達は踏み入った。

入り口で燃え続ける死骸は、既に火の勢いを衰えさせている。
油が少量だったのもあるだろうが、周囲の水気も多すぎるのだ。
致し方の無い所だろう。


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org310632.jpg

◆ = 現在位置


部屋は、やはり成熟した大蜘蛛が住まうには狭いと思われる程度の物だった。
入り口のエリアで、最初に倒した大蜘蛛の部屋の半分も無いだろう。
内部からは北と西に通路が伸びている。

そこで、あなたは幾つかの発見をした。


一つはバラバラになった人間の死体だ。
腕が一本と脚が二本、適当に地面に投げ出されている。
間違いなく、蜘蛛が食べていた犠牲者だろう。

胴体や頭は見当たらなかったが、その行方は簡単に分かる。
西の通路へと、夥しい血痕が続き、肉片が彩を添えている。
食べかけの物を奪っていったのだろう。
少女に確認すれば、新手が逃げる時に、重い物を引き摺る音は確かにあったと答えた。


また他に、あなたが切り捨てた個体よりも更に幼い子蜘蛛の死骸も発見している。
広げた掌と同程度の大きさの蜘蛛が、数えるのも嫌になる程に散らばっている。
そのどれもが黒く焼け焦げ、少女の風に煽られた炎で絶命した事は明白だ。

もしも炎を使わず、この部屋に踏み入っていたならば。
そう考え、頭上から雨の如く降り注ぐ蜘蛛の群れを脳裡に描き、あなたは体を震わせた。

こっちじゃなかったごめんなさい。
めっちゃ恥ずかしい。


◆ 所持品一覧

【魔力製の大鎌 / マナ・エクスチェンジ】
【木製の杖】
【破魔の突剣】
【良質な鶴嘴 x2】
【鉄製の大鎚】 ← NEW

【雨除けのケープ】
【旅人のローブ】
【革製の手袋】
【革製のブーツ】

【試練の聖印】
【忘却の聖印】
【大型ヒップバッグ】
【ベルトの千切れたヒップバッグ】

【投擲用の石 x10】
【陽鉱石 x13】

【堅焼きビスケット x2】
【干し肉 x2】

【水袋 / 85%】

【ポーション x2】

【小型のランタン】
【獣脂 x5】

【携帯用調理器具】

【地図用羊皮紙】

【鶴嘴の柄】
【短いロープ】】
【鶴嘴の先端】】

【死者の遺言】


【5:00】

http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org310179.png

◆ = 現在位置



遅れました、すみません。
今から書いてそのまま始めます。
よろしくお願いします。


四体の鼠は、あなたと逆側の壁、部屋の北西隅まで退いた。
ちょうど、閉ざされた隠し通路の前となる。
彼らは骨の体を寄せ合い、威嚇するように顎を打ち鳴らしているが、何が出来る訳でも無い。
灰の効果が発揮されている間は、鼠達は脅威にならない事をあなたは確信した。

それと同時に、あなたの胴にしがみ付いていた骨の獣が地面に降りた。
着地に失敗して数歩蹈鞴を踏みながらも、あなたを心配そうに見上げている。


あなたの体は今、疲労により十分な行動が取れる状態ではない。
それを踏まえた上で、今はどうすべきかと、あなたは考えた。



>>↓1  どうする?


安全を確保出来た途端、あなたは自身の腹具合が気になった。
空腹とまでは行かないが、少々小腹が空いている。
少々早い気もするが、休憩がてら食事にするのも良いだろう。
そう判断したあなたは、その場に荷を降ろし、干し肉と水袋を取り出した。

相変わらず硬い干し肉を少しずつ齧り、過剰な塩気に痺れる口内を癒すように、呷るように水を飲む。
水袋の中身は余裕があり、補給場所も既に知っているのだ。
あなたが節約を行う理由は無い。


◆ 【干し肉 x1】 【水 / 20%】 を消費しました。


◆ 所持品一覧

【魔力製の大鎌 / マナ・エクスチェンジ】
【木製の杖】
【破魔の突剣】
【良質な鶴嘴 x2】
【鉄製の大鎚】 ← NEW

【雨除けのケープ】
【旅人のローブ】
【革製の手袋】
【革製のブーツ】

【試練の聖印】
【忘却の聖印】
【大型ヒップバッグ】
【ベルトの千切れたヒップバッグ】

【投擲用の石 x10】
【陽鉱石 x13】

【堅焼きビスケット x2】
【干し肉 x1】 ← USED

【水袋 / 65%】 ← USED

【ポーション x1】 ← USED (以前の使用が反映されていなかったため修正)

【小型のランタン】
【獣脂 x5】

【携帯用調理器具】

【地図用羊皮紙】

【鶴嘴の柄】
【短いロープ】】
【鶴嘴の先端】】

【死者の遺言】


食事を終えて、あなたは自身の状態を確かめた。
疲れた体に、濃い塩分と多量の水は染み渡るようであった。
これならば体力の回復も、幾らか早まる事が期待できるだろう。



>>↓1 コンマ判定 【時間短縮 / 疲労回復】

耐久 2
食事 2

目標値 4


【時間短縮 / 疲労回復】

目標値 4  出目 5

失敗……



【5:30】

http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org310179.png

◆ = 現在位置



しかし、それはどうやら気のせいだったようだ。
あなたの体は未だ重く、特に酷使した両足は軽く熱を持っている。
万全を期するならば、もう少し休ませた方が良いだろう。



>>↓1  どうする?

食を生み出すだす下僕や壁を掘る下僕とか作れるのかな
そう言えば大槌の補正って書かれていたっけ?安価下


あなたは続けての休息を選んだ。
何をするにも、まずは万全の体調で無ければ話にならない。
そもそもとして、疲労を抱えたまま動くのは億劫だという感情もあった。

宝箱に寄りかかり、脚を投げ出して力を抜く。
灰と剣による二重の防備がある今、警戒は必要無いのだ。


【6:00】


そのまましばし。
つい閉じてしまっていた目を開けば、あなたは十分な体力の回復を感じられただろう。
立ち上がってみても足元に不安定さは無い。

今ならば、何をするにも問題は起こらないはずだ。

部屋の隅には相変わらず四体で固まったままの鼠達。
あなたの周りには下僕が侍り、各々のんびりとした様子で休息している。



>>↓1  どうする?


>>238
書いてませんでした(白目)



■ 鉄製の大鎚

基礎攻撃力 : 5
基礎防御力 : 4

命中補正 : -3
回避補正 : -1


灰の効力は、およそ丸一日と考えて良いだろう。
迷宮においては長い時間ではあるが、期限が定められている以上、有効に活用すべきだ。
そう考えたあなたは、魔法の修練の続きをしようと考えた。

魔力増幅の魔法の習得は、既に半ばを越えている。
そう長くはかからないだろう。

勿論、無防備になるのだから下僕には警戒をさせる。
あなたは命を下し、周囲を見張らせた。
灰の力でアンデッドは寄り付けないが、念には念を入れるべきだ。
可能性は極めて低いとはいえ、生きた魔物や毒虫の類が居ないとも限らないのだ。


【11:00】


そうして、あなたは新たな魔法を会得した。

あなたが集中すると、掌に肉眼ですら視認出来る程の圧縮された魔力塊が現れた。
無加工の魔力では決して有り得ない密度のそれは、既に物質にも近い。
これを利用して魔法を扱えば、その効果はより大きな物となるのは疑い無かった。

しかし、僅かではあるが制限はある。
観察するあなたの目の前で、魔力塊はふっと掻き消えた。

圧縮状態を維持出来る時間は、酷く短い。
用意してから使用まで、他の行動を挟めばこの魔法は無為と成り果てるだろう。





【アンプリフィケーション】

微量の魔力を消費して、次回の魔法行使を有利にする。
成功判定のある魔法の成功率が上昇し、攻撃魔法の威力が強化される。
この魔法と次の魔法の間に別の行動を行った場合、効果は失われる。

この魔法は回避や防御と同時にデメリットなく行う事が出来る。
ただし、攻撃や他の魔法行使と同時には使用できない。


霊体の二人が魔法の習得を祝う。
それに対し手を上げて応えながら、あなたは欠伸を噛み殺した。

最後の眠りからそれなりに時間が経過している。
未だ行動に支障を来たすような眠気ではないが、睡眠を取っておくのも良いかも知れない。



>>↓1  どうする?


眠ろう。
あなたは自身の欲求に素直に従い、横になった。
荷を枕とし、瞼を閉じて睡眠の姿勢を整える。

何かあれば起こすようにと、侍祭と司祭に頼み、あなたは眠りに落ちていった。



【16:00】



あなたの眠りを妨げる物は何も無かった。
当初の予定通りの時間が過ぎ、骨の獣の歪な手で揺り起こされる。

体を起こし、固まった間接を伸ばせば、小気味良い音が部屋に響いた。
睡眠時間はやや物足りないが、短すぎるという訳でも無い。
当面、明日の昼程度までは何の支障も起こらないだろう。


目を覚ましたあなたは、一つの事に気が付いた。
あなたの体内時計が正しければ、今は夕刻の少し前、といった所だ。
という事は、もうすぐウィスプが役目を終える頃合となる。
突然光が失われた場合に備え、あなたはランタンを荷から出し、腰に下げた。

宙で揺れる炎に手を伸ばし、そっと擽る。
後少しで、また一人が救われる。
そう思うと、あなたの心は随分と軽くなった。



>>↓1  どうする?


あなたはふと思い立った。
眠る前に習得したばかりの、増幅の魔法についてである。
これが一体どれ程の効果を持つのか実験してみるのも良いだろう。

閃きに従い、あなたは杖を構えた。
丁度良い事に、灰の効力のために抵抗出来ない魔物が部屋の中に居るのだ。

嫌な予感でも感じたのか、鼠達は更に身を寄せ合っている。
だが、何の意味も無い。
あなたは鼠の一体に狙いを合わせ、増幅された呪いを解き放った。



>>↓1 コンマ判定 【パラライシス / 魔力対抗】

基準値 5

魔力 6
武器 2
増幅 3

魔力 0 (シックスレッグ・ボーン・ラット)

目標値 16


◆ 確定成功判定 クリティカルでのみ結果変動


【パラライシス / 魔力対抗】

目標値 16  出目 10

通常成功



小さな音を立てて、あなたが狙った骨の鼠は崩れ落ちた。
僅かに足の指が震えるだけで、全く何の抵抗も出来ていない。

鼠相手ではあったが、確かに普段以上の手応えは感じられた。
この分ならば、多少格上の相手であっても呪いをかける事が出来るだろう。
迷宮探索において、頼もしい魔法であるはずだ。



>>↓1  どうする?


あなたは、司祭の霊に彼らの経緯を聞く事にした。
どのように探索し、どのように死んだのか。
そのどちらも、あなたの探索の助けとなる事だろう。

司祭は僅かの躊躇いも見せず、あなたの望みに応えた。
霧状のフードに包まれた闇が緩やかに動き、言葉を紡ぐ。


彼の探索目的は、一般的な神官のそれと同じであった。
試練の神に仕え、かつ戦闘が可能な者にとって、迷宮に挑む事は義務に等しい。
彼もまた教えに従い、幼い頃から面倒を見ていたという侍祭と共に谷に踏み入ったようだ。
二人の戦士は神殿の伝手によって雇われた傭兵のような者達らしい。

朝に谷に入り、死者の浄化を行い、日が落ちる前に無理をせず街へ戻る。
そういう日々をしばらく続けていたようだが、それはある日侍祭の無茶によって終わる事となる。

侍祭は、自身の能力に劣等感を抱いていたようだ。
傭兵として十分な経験を積んだ、歴戦の戦士。
魔法と近接戦闘を高い水準で融合させた、老練の神官。
この三者に囲まれては、年若い彼が苛まれるのも無理は無い。

劣等感を払拭すべく、侍祭は一人で谷に入り、隠し通路を発見する成果を上げるも、命を落とす。
あなたも知る侍祭の末路は、そうして訪れたようだ。


勿論、それを知る事の出来なかった司祭達は、谷の中を探し回った。
数多の魔物を退けながら駆け巡り、普段ならば帰るべき時間を過ぎても滞在を続けたという。
だが、体力が無限に続く訳も無く、迷宮の中の一室で休息を取る事となった。

……そこで、致命的な失策を犯してしまったようだ。

休息場所に選んだ部屋。
そこには既に先客である数体の百足が居た。
十分な戦闘能力を持つ司祭達は、それを排除し、そのまま野営を開始したのだ。


既に一度体験したあなたならば、理解出来る。
腐肉蠢く地獄が、彼らの直接の死因だったのだろう。


司祭の話はそれで終わりだった。
新しい情報は無く、得られたのは彼らの事情のみである。

また、骨の獣と対話していた侍祭は、気まずそうに首を振った。
どうやら、聞き取りには成功したが何の成果も得られなかったようだ。
あなたがそのように作らなかった以上、生前の記憶を思い返す事は出来ない。
仕方の無い事だろう。


【16:30】



話は全て終わり、部屋に沈黙が訪れた。
そのとき、あなたは一つの異変を察知する。

部屋が暗くなろうとしているのだ。

もしやと思いウィスプを振り向けば、揺れる炎は徐々に小さくなり、今にも消えようとしている。
どうやら、旅立つ時が来たらしい。

あなたは落ち着いてランタンを点火し、新たな光を用意する。
ウィスプがついに消え、霊体と化すのと、それはほぼ同時の事であった。


霊は、成人したて程度の少女であった。
汚れの目立つ古着を纏い、くたびれたエプロンをかけている。
谷の事情と合わせて考えれば、鉱夫達の食事を用意する仕事にでも就いていたのだろう。

気丈な少女であった。
これから死の国に逝くというのに、涙の一つも見せず、あなたに縋り付く事も無い。
ただ静かに、鍛冶師である父に伝えて欲しいと、遺言を託すのみ。

あなたは力強く頷き、少女を見送った。
司祭達も祈りの言葉を捧げ、道行の安息を願う。


◆ 【死者の遺言】 を獲得しました。


あなたが託された遺言は、これで二つ目となった。
また、従えている下僕は残り三体。
彼らもまた遺言を残すだろう事を考えれば、合計で五つとなる。

一旦の成果としては十分な数だろう。
神への献身は、何も迷宮の中でしか出来ない訳では無い。
脱出するならば良い頃合だ。


【16:30】

http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org310179.png

◆ = 現在位置



少女を見送っても、部屋の様子は変化は無い。
灰の効力は未だ続き、鼠達は縮こまっている。
通路が開いていたならば、今にも逃げていきそうな程だ。



>>↓1  どうする?

あまりにも質が低いとマイナス補正がかかるんじゃないかと思ってしまいました。
>>1
アンデッドの強さによる下僕作成の補正がマイナスになることはありますか、また、マイナス補正があるのならば貴方は最下級アンデッドを用いることによる難易度の変化について知っていますか?

会議、脱出した場合はエンディング処理に入りますか?


>>285

◆ 職業

【死霊術師】

低難度の魔力行使と魔力感知が確実に成功する。
生物の死骸を素材として、自在に使役できる下僕を作成できる(能力は生前よりも低下する)
死者との対話を試みる事が出来る。
霊魂に関する専門知識を獲得する。


とあるように、素材となった生物よりも性能は低下します。
補正にマイナスがかかるのではなく、能力に上限が設定される事になります。


>>286

■ 勝利条件

◆ 何らかの成果を獲得し、迷宮を脱出する。


が達成されるため、エンディング処理になります。


あなたは司祭の霊に、拾った聖印を見せた。
試練の神の物である。
正式な聖印である以上、聖職者の持ち物である可能性は高い。
つまり、彼の物だと考えるのが自然な事だろう。


『……確かに、私の物であるようです。
 どうぞ、そのままお持ち下さい』


予想通り、彼の物であったようだ。

司祭の話によれば、迷宮で命を落とした神官の持ち物を神殿に渡せば、何らかの謝礼があるという。
救済の礼にはまるで足りないが、どうか受け取って欲しい。
彼はそう言って、闇色の体を折り頭を下げた。



>>↓1  どうする?


あなたは武器の加工を試みる事とした。
うろ覚えの知識による、スタッフスリングである。

詳細を知らないあなたの手では、作業は遅々として進まない。
だが、その試行錯誤は確かに一歩、武器の完成へと近付けてくれたはずだ。


◆ スタッフスリングの作成 残り 【3:00】


◆ 【鶴嘴の柄】 【短いロープ】 を消費しました。

◆ 【作りかけのスタッフスリング】 を獲得しました。


【17:00】



とはいえ、現段階では用途すらいまいち分からないガラクタのような様相だ。
幾らうろ覚えとは言え、この出来はどうなのか。
あなたは自身の加工の腕に、深く嘆息した。



>>↓1  どうする?


>> 【23:19】 以降が有効です。


あなたは先程、武器の作成に取り掛かる前に、一つの考えに至っていた。
通路を開いていたならば、鼠は逃げて行きそうだ、という物だ。
灰が持つ力を忌避するアンデッドは、この部屋に居る事すら避けたいはずである。
彼らが逃げ出す公算は高く、また、逃げなかったとしてもあなたに損は無いだろう。

宝箱の蓋を開け、取り出しておいた魔晶石をそっと戻す。
途端、閉ざされていた通路は口を開いた。

自身の背後に道が生まれた事に気付いた鼠の行動は、素早かった。
こんな所に僅かすら居たくは無いというように、瞬く間に全力で走り去って行く。
その姿が見えなくなった所で、あなたは再び通路を閉ざした。


恐らく、彼らも壁の中に呑み込まれた事だろう。
開放していた時間は極短く、北の部屋にまで抜けられたとはとても思えない。
あなたを追っていた脅威は、こうして全てが取り除かれた。



>>↓1  どうする?


さて、あなたは十分な成果を得た。
一度の探索で得られる物としては、かなりの物である。
だが、今から脱出を目指すとして、問題となるのは魔物達の同行である。

今はまだ、日は落ちきってはいないはずだ。
谷底にも夕日の赤は届いていると思われ、辿り着いてしまえば障害は無いだろう。

北の部屋と、谷底への通路。
この二つさえを潜り抜けてしまえば良いのだ。


そのために必要なのはまず情報だ。
あなたは再び通路を開け、覗き込んだ。
勿論、どのような状況であっても十分に対応出来るよう、肉体の強化も忘れてはいない。


◆ フィジカル・ブースト

敏捷 10 → 16



>>↓1 コンマ判定 【幸運な出来事】

幸運 8

時間 -3

目標値 5


【幸運な出来事】

目標値 5  出目 9

失敗……


隠し通路の先、北の部屋には、幾つかの青い光が見えた。

アンデッドの核だろう。
高い位置、恐らく壁を這っている物が二つ。
地面に密集した小さな物達が一塊。
それと、ちょうど立ち上がった人間の胸辺りの高さに一つ。

また、現在の位置からでは部屋の中の全てを見通す事はとても出来ない。
他にもまだ幾らか存在すると考えるべきだ。

どうやら、夜を待つ者達が密集してしまっているようだ。
今外を目指すのならば、群れの中に飛び込む覚悟が必要だろう。



>>↓1  どうする?


あなたは物音を立てないようにそっと戻り、宝箱から魔晶石を取り出す。
通路は即座に閉ざされ、あなたの安全は確保された。

今この部屋を出る事は、殆ど自殺にも近い。
少なくとも、屯する死者達が谷底に出るまではどうしようも無いだろう。
タイミングの悪い事だと、あなたは小さく溜め息を吐いた。



>>↓1  どうする?


といった所で今日はお開きで。
お付き合いありがとうございました。
また明後日。

流石に同一あなたで二周は出来ません。
申し訳ないです。


◆ 所持品一覧

【魔力製の大鎌 / マナ・エクスチェンジ】
【木製の杖】
【破魔の突剣】
【良質な鶴嘴 x2】
【鉄製の大鎚】

【作りかけのスタッフスリング】 ← NEW

【雨除けのケープ】
【旅人のローブ】
【革製の手袋】
【革製のブーツ】

【試練の聖印】
【忘却の聖印】
【大型ヒップバッグ】
【ベルトの千切れたヒップバッグ】

【投擲用の石 x10】
【陽鉱石 x13】

【堅焼きビスケット x2】
【干し肉 x1】

【水袋 / 65%】

【ポーション x1】

【小型のランタン】
【獣脂 x5】

【携帯用調理器具】

【地図用羊皮紙】

【鶴嘴の先端】

【死者の遺言 x2】 ← NEW


【17:15】

http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org310179.png

◆ = 現在位置



今から書いてそのまま開始します。
よろしくお願いします。


今この部屋を出る事は、殆ど自殺にも近い。
少なくとも、屯する死者達が谷底に出るまではどうしようも無いだろう。

となれば、先程の武器作成の続きでもして時間を潰そう。
あなたはそう決定し、宝箱の近く、灰の撒かれたエリアに戻った。
灰の効果は、明日の明け方近くまで続くはずである。
ゆっくりと作業に当たっても、危険は存在しない。


【20:15】


そうして、失敗を重ねに重ねて、ようやくあなたの手に一つの武器が握られた。
木製の柄に、布の受け皿が付いた紐を括りつけただけの、一見シンプルな物である。
ただし勿論、それだけならばこれ程の時間はかからない。

振り下ろした時に石が飛び出るタイミング。
より初速が高まる構造。
狙った所へ投げやすい紐の長さ。
そういった部分の調整は、あなたをして投げ出したくなる程の難事であった。

ゆっくりと込み上げる達成感に、あなたは一時酔いしれたかも知れない。



■ スタッフスリング

威力補正 : 2

このアイテムを用いて投擲を行った時、距離による攻撃力補正を無効化する。


新たな武器の完成に、霊体の二人が賞賛を贈った。
良く分かっていなさそうな骨の獣も、不器用ながらも手を打ち合わせて拍手らしき動作をしている。
あなたはそれに、満足げな笑顔で応えた。


【20:15】

http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org310179.png

◆ = 現在位置


スリングを腰に括りつけながら、あなたは空腹を感じた。
作業の間は夢中になっていて気付かなかったが、最後の食事からそれなりの時間が経過している。
必要だと思うならば、何かを口にするのも良いだろう。



>>↓1  どうする?


あなたは欲求に従う事とした。
荷から一食分のビスケットの束と水袋を取り出し、食事を始める。

ビスケットは、相変わらず良い食感であった。
口の中でパリパリと割れ、あなたの顎を楽しませる。
また、所々に残された粗いままの穀物の粒も良いアクセントとなる。


【20:45】


最後に水を一口含んで口内を洗い流し、あなたの食事は終了した。
腹は満ち、喉も十分潤っている。
これで半日程は空腹感に苛まれる事は無いだろう。


◆ 【堅焼きビスケット x1】 【水 / 15%】 を消費しました。



>>↓1  どうする?


あなたはふと、唐突に閃いた。
今まさに背をもたれさせている宝箱についてだ。

この箱は、どうやら魔晶石の魔力を感知して、通路の開閉を行うようだ。
そのために魔晶石はこの部屋から持ち出す事が出来ず、獲得には代替品が必要となっている。
その代替品に、陽鉱石は使えないだろうか。

陽鉱石と言えば、魔道具の素材ともなる品なのだ。
あなたには感知できなかったが、素材の段階で魔力を持っていてもおかしくは無い。


閃きは即座に実行に移された。
どうせなら多く入れてみようと、侍祭が所持していたヒップバッグに十個程の鉱石を放り込む。
そして、それを宝箱の中に置いてみる。


……が、何の反応も無い。

通路が開かないどころか、宝箱が纏う魔力に一つの揺らぎも見られない。
念のためと蓋を閉じてみても、それは変わり無かった。

どうやら、陽鉱石は魔晶石の代わりにはならないらしい。
あなたはガックリと首を落とした。



>>↓1  どうする?


しかし、あなたは諦めきれなかった。

魔晶石とは、いっそ馬鹿馬鹿しい程の価値を持つ宝物である。
まして、この魔晶石には侍祭の時と同じならば、空を歩む魔法が封じられているのだ。
王侯貴族がどれだけの白金貨を積むか、考えただけであなたは眩暈すら覚えただろう。
持ち帰る事に成功したならば、およそ考え得るあらゆる行為が可能となる事は疑い無い。

何とかして魔晶石を持ち出す事は出来ないものか。
座り込んで腕を組み、唸りながら考える。



>>↓1 コンマ判定 【閃き】

知識 6
意思 9

複合 -7 (平均化)

目標値 8


【閃き】

目標値 8  出目 4

成功!


あなたが思いついた案は、幾つかある。


まず一つは正攻法だ。
魔晶石の代替品となる品を発見し、入れ替える事。

問題は、そのような品が実際にあるのかどうかが不明である上に、入手にかかる手間が想像も付かない点。
当ても無く坑道を彷徨う事が求められてしまうのだ。


次に、壁を掘り進めて道を作ってしまう事。
あなたが一度試し、疲労により挫折した案である。
何度も休憩を挟み、長い時間をかけて掘削を繰り返せば、可能であるかも知れない。

また、一人では困難だと思えば下僕を生み出し手伝わせるのも良いだろう。
特に西側の坑道に存在した鉱夫達は適性を持つはずだ。
生前も、そして今も行っている掘削が、まさか苦手などという事は有り得ない。



……そこで、あなたはふと閃いた。

今、この時にやる必要はあるのだろうか、と。
魔晶石は凄まじい額の宝物である。
それこそ、数人で分け合っても全く問題無い程に。

迷宮を脱出した後、人員と良質の道具を揃えてから再び訪れ、壁に穴を開ければ良いのではないだろうか。


その場合、問題となるのは協力者の人間性である。
もしも財に目が眩んで背中から切られてはたまらないのだ。

莫大な価値の宝物を前にしても、なお信用出来る人間。
それに、あなたは心当たりが……。



>>↓1 コンマ判定 【幸運な出来事】

幸運 8

目標値 8


【幸運な出来事】

目標値 8  出目 7

成功!


あなたには、心当たりがあった。

正統なる死霊術師として、共に厳しい修行を積んだ姉妹弟子達である。
迫害にも負けず、己が使命を全うせんと強く自身を律する彼女達であれば、この上無い信頼を置けるだろう。
協力者としてはまさしく打って付けと言えた。
この迷宮の事情も考えれば、文の一つでも送ればすぐさま飛んでくるに違いない。


勿論、人数が増えればあなたの取り分は減る。
白金貨の山を独占したいと考えるならば、あるいは封じられた魔法を欲するならば、この手は使えないが。



>>↓1  どうする?


あなたは一度思考を切り上げた。
この案は、やろうと思えばいつでも実行出来るだろう。
考えるのは、脱出後でも良いのだ。


【20:45】


そうして、あなたは立ち上がった。
日が暮れてから、それなりに時間が経過している。
既に坑道内の魔物達は谷底に出て行った事だろう。
今ならば、この部屋を出る事も可能であるはずだ。

あなたは宝箱に魔晶石を戻し、通路を開けた。
自身の体を強化しつつ、ランタンを掲げて慎重に道を進む。

ランタンの中には、一個の陽鉱石が収まっている。
衝撃を受けて壊れれば消えるかも知れない火を灯すよりも、こちらの方が安心だろう、という判断だ。


◆ フィジカル・ブースト

敏捷 10 → 16


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org311757.png

◆ = 現在位置



そっと覗き込んだ部屋の中には、どうやら何も居ない。
やはり、この時間は多くが谷底に出ているのだろう。
坑道内を探索する分には、比較的安全であるはずだ。



>>↓1  どうする?

正統な死霊術師って女しかいないのかな?安価下


>>388
描写不足でした、男も居ます。
ただ、あなたの事情を考えるに、男性の死霊術師と親しい事にしてしまうと矛盾が発生しかねません。
それによる裁定でした。


あなたは気配を殺しつつも、素早く移動した。
まともに走る事の出来ない骨の獣は、またも体にしがみ付く形だ。
どことなく申し訳無さそうにしている雰囲気も感じるが、こればかりは致し方無い。

十分に警戒を払いながらの移動であったが、それに引っ掛かる魔物は存在しなかった。
何事も無く、あなたは目的地へと到達する。


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org311763.png

◆ = 現在位置


そこにも、特に異変は無かった。
相変わらず天井からはゆっくりと水滴が滴り落ち、地面を濡らしている。



>>↓1  どうする?


あなたは以前と同じように、水袋を置いた。
勿論、水の重みに負けて倒れる事の無いよう、周囲は石で囲っている。
しばらく時間を置けば、飲み水が確保出来るだろう。

それを終えて、あなたは西へと進んだ。


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org311771.png

◆ = 現在位置


前回は、神官が持っていた装備品しか調べていない。
もし他に荷があれば、探るのも良いだろう。
有益な品の一つや二つはあるはずだ。

その考えに、神官は同意してくれた。
己の荷が役立つならば、自由に扱って構わないという。



>>↓1 コンマ判定 【幸運な出来事】

幸運 8

目標値 8


【幸運な出来事】

目標値 8  出目 2

成功!


神官の荷は、本人の言では二つに分けられていたようだ。
重要な物は背負い袋に、そうでも無い物はウェストバッグに。

残念ながら、背負い袋は見当たらなかった。
死後、徘徊中に落としたか何かしたのだろう。
侍祭のヒップバッグもボロボロだったのである。
神官の方も似たような状態になっていても、何らおかしくは無い。

ただ、ウェストバッグの方は問題無く所持したままのようだ。
あなたはそれを開け、内容物を確認する。


そこにあったのは、二つの薬品であった。
あなたも良く知るポーションのようだ。
大きく変質しているようには見えず、使用には問題無いだろう。

他の品は、残念ながら年月に敗北していた。
幾つかの食料も発見したのだが、どれも形は崩れ変色も起こし、異臭を放っている。
これを口にした時に何が起こるかは、余りにも想像が容易い。

神官の荷は、どうやらこれだけのようだ。
魔力視で確認してみても、特に反応する物は見当たらない。


◆ 【ポーション x2】 を獲得しました。



>>↓1  どうする?


神官の荷は手に入れた。
ならば次は戦士の方を確認しよう。

あなたはそう考え、坑道を更に北へ進んだ。

勿論、十分な警戒は忘れない。
谷底も近いのだ。
魔物の一体程度、迷い込んでいる可能性もあるだろう。



>>↓1 コンマ判定 【不運の回避】

幸運 8

目標値 8


【不運の回避】

目標値 8  出目 9

失敗……


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org311786.png

◆ = 現在位置



不運な事だと、あなたは角から顔を覗かせながら嘆息した。

突き当たりの三叉路までの、ちょうど中程辺りだろうか。
そこに、魔力視で捉えられる青い光が一つ存在した。
光の高さはあなたの頭の位置とそう変わらない。

今までに発見したアンデッドに該当する物は無く、未だ遭遇していない種と思われる。
陽鉱石の光は僅かに届かず、その姿を確認する事は難しい。
もしあなたが姿形を捉えたいならば、もう少し接近を試みる必要があるだろう。


光は、どうにも落ち着きが無い。
ゆったりとした速度ではあるが、一所に留まらず、狭い範囲をフラフラと動いている。



>>↓1  どうする?

杖を構えてもう少し接近
今ブーストってどうなってますか?


>>407
急いで移動+ウェストバッグを開けただけ。
ですので、大きく長引かない限りは一戦闘くらいは持つでしょう。
敏捷が強化された状態にあります。


あなたは杖を構え、接近を試みた。
まずは姿を確認しなければ、対処も考えられない。
ランタンの光が届く距離まで、あなたは慎重に進んだ。

その魔物は、あなたが使役していたウィスプに良く似ていた。
違うのは、その身を構成するのが黒い炎であり、光を発していないという点だ。
むしろ、ランタンの光の中でも余りにも黒が深すぎる。
光の侵入を許さない、闇そのものが燃えているのではないかと感じられる程だ。


燃える闇は、あなたの接近に伴って動きを止めた。
じっと宙に浮いたまま、黒い炎だけが揺れている。



>>↓1  どうする?


動きを止めた、という事は、恐らくこちらには既に気付いている。
にも関わらず襲い掛かって来ないという事は、未だ正気を残している可能性もあるのではないだろうか。

あなたはそう考え、命を下した。
二体の霊がそれに逆らう理由は無い。
宥めるように、慰めるように、二人の男の声が優しく発せられた。


……しかし、反応は無い。
燃える闇はただ浮いたまま、声を無視している。


下僕達が言うには、意思らしき手応えが全く感じられないという。
正気を残す以前に、精神の根幹が既に失われているようだ。
当然、それでは対話など不可能に違いない。



■ 不確定名 : 燃える闇

【意思】 -



>>↓1  どうする?


反応が無い。
また、敵対しようともしない。
ならば、今の内に魂を刈り取るのが良いのでは無いだろうか。

あなたはそう判断し、自身の持つあらゆる魔力を杖に纏わせるようにかき集めた。
集中の末に生み出された物は、当然大鎌である。

それを構え、あなたは炎を睨んだ。
あらかじめ確認しておいた核は、炎の中心部に存在する。
小さな物ではあったが、静止している今ならば狙う事は容易い。


明確な脅威を前にしても、闇はやはり身動きの一つもしない。
それに疑問を感じながらも、あなたは刃を振るった。


……最後まで一切の抵抗は無く、核を失った燃える闇は融けるように消え去った。



◆ 【燃える闇の魂】 を獲得しました。


【21:00】

http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org311771.png

◆ = 現在位置



結局、どういった魔物だったのだろうか。
あなたは大鎌を手に、僅かに首を捻った。

とはいえ、打倒には成功し魂を得られた以上、救済には何の問題も無いだろう。



>>↓1  どうする?


あなたは、早速新たな下僕を生み出そうと考えた。
既に安定して制御できる三体を従えてはいるが、救済が早いに越した事は無い。

求めるべきは、やはりウィスプだろう。
元々似たような見た目をしていたのだから、相性も良いはずだ。

掌中に小さな魂を浮かべ、あなたは集中を開始する。



>>↓1 コンマ判定 【危機感知】

感覚 3

目標値 3


【危機感知】

目標値 3  出目 3

かろうじて成功



◆ 現在位置を間違えていたため、地図を修正

http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org311817.png


その時、あなたは物音を聞き取った。

硬い地面を叩く、骨の足音だ。
音源は北から。
谷底方面と大部屋方面、その両方から何かが接近しつつある。

数は……とてもではないが数え切れない。
馬鹿馬鹿しい程に密集した足音だ。
軽い物、重い物、全てが混在している。
また、数が多すぎるためか、押し退け合うような音すらも伝わってくる。


最早、下僕の作成など試みている暇は無い。
即座に行動しなければ、死者の波に押し潰されるだろう。



>>↓1  どうする?


といった所で今日はお開きで。
お付き合いありがとうございました。
また明後日。

脱出して終わりかな、と思ってエンディング準備してたけどそんな事は無かった。


◆ 所持品一覧

【魔力製の大鎌 / マナ・エクスチェンジ】
【木製の杖】
【破魔の突剣】
【良質な鶴嘴 x2】
【鉄製の大鎚】

【スタッフスリング】 ← NEW

【雨除けのケープ】
【旅人のローブ】
【革製の手袋】
【革製のブーツ】

【試練の聖印】
【忘却の聖印】
【大型ヒップバッグ】

【投擲用の石 x10】
【陽鉱石 x3】 ← USED

【堅焼きビスケット x1】 ← USED
【干し肉 x1】

【ポーション x3】 ← NEW

【小型のランタン】
【獣脂 x5】

【携帯用調理器具】

【地図用羊皮紙】

【鶴嘴の先端】

【死者の遺言 x2】
【燃える闇の魂】 ← NEW


【21:00】

http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org311817.png

◆ = 現在位置



これから夕飯食べて、19時30分頃に開始したく。
よろしくお願いします。


この場に留まる、などという選択だけは有り得ない。
あなたは即座に撤退を決意した。

同時に、素早く取り出した陽鉱石を一つ、地面に叩きつける。
衝撃を受けた石は眩く輝き、坑道を照らし上げた。
陽鉱石の光は、アンデッドが忌避する太陽の光とは異なる。
光自体に彼らの勢いを削ぐ効果は期待できない。
ただ、運が良ければ鉱石に気を取られる程度の事はあるかも知れない。

そうしてから、あなたは身を翻した。
襲撃が北からである以上、向かうべきは南。
安全が確信できる隠された部屋を目指して、あなたは駆け出した。


また、同時にあなたは考える。
異常な数の死者の襲撃、その原因についてだ。
この場合、それは明確だろう。
これまでと違った行為など、あなたは一つしかしていない。

燃える闇との遭遇、あるいは、燃える闇の打倒。
このどちらかが、現状のトリガーとなっているに違いない。

酷似した下僕を従えた経験を持つあなたは、更に理解出来る。
坑道の探索において頼りにしていたウィスプの能力に、感覚を同調させるという物がある。
もしも闇が同系統の力を保有していたとするならば、現状に説明が付く。
恐らく、燃える闇はこの迷宮において、数多のアンデッドの目となっているのだ。



■ 不確定名 : 燃える闇

【耐久】 1
【感覚】 5

◆ 特殊能力

【感覚同期】

この魔物は、自身が感知した物を他者にも知覚させる事が出来る。
この能力は、同時に複数の存在に対して使用出来る。

あなたはこの能力に関して、これ以上の情報を持たない。



>>↓1 コンマ判定 【時間短縮 / 逃走】

敏捷 10
装備 1

目標値 11


◆ 確定成功判定 クリティカルでのみ結果変動


【時間短縮 / 逃走】

目標値 11  出目 10

通常成功


あなたは持ち前の俊足で、素早く坑道を走り抜けた。
後方の音は容易く置き去りにされ、死者達はあなたの背を見る事すら無かったに違いない。


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org312664.png

◆ = 現在位置


角を幾つか曲がり、大部屋の手前であなたは立ち止まった。
既に背後に迫る者は遠く引き離せている。
ほぼ一本道である以上、長く留まれば危険ではあるだろうが、一旦の猶予を得た事となる。



>>↓1  どうする?


あなたは両目に魔力を集め、部屋を覗き込んだ。
アンデッドが存在するならば、核が放つ魔力を視認する事は容易いはずである。

部屋の中には、石が幾らか散らばっているだけだ。
魔力を持つ物は見当たらない。
どうやら通り抜けるに当たって危険は無さそうだと、あなたは感じた。



>>↓1  どうする?


あなたは慎重に部屋へと踏み入った。
静穏な空間をじりじりと進み、隠し通路の手前で止まる。


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org312686.png


そこから西を眺めるも、やはり何も居ない。
谷底に続く坑道に青い光は存在せず、あなたに安全を伝えていた。
南側、隠し通路の中も同様である。

どうやら、この辺りの死者には燃える闇の力は届いていないらしい。
射程距離のような制限があるのだろうと、あなたは推測した。



>>↓1  どうする?


あなたの逃走は驚異的な速度で行われた。
北からの追っ手とは相当の距離がある。
行き先も視認されていない事を考えれば、隠し部屋ではなく東へと進むのも一つの手ではないか。

あなたはそう判断し、歩を進めた。


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org312695.png


未だ踏み入っていない通路は、どうやら北の方向に長く長く伸びている。
手元の光で全てを見通す事は不可能だ。
捉えられる範囲では、魔力視を用いても何も見つからないが、この先がどうかは不明である。

通路自体は、今までと同じだ。
天井は低く、横には広い。
行動において障害になりそうな様子は、少なくとも今の所は見受けられない。



>>↓1  どうする?


北を睨むあなたは、そこで最悪の可能性に気が付いた。

もしもこの道の先が行き止まりだった場合だ。
死者の群れはあなたの背を追い、坑道を進んできているはずである。
彼らが大部屋から西の谷底へ向かうのならば良いが、東へ入ったならば、逃げ場を失ったあなたは嬲り殺しにされるだろう。

勿論、この先が行き止まりかどうかは、あなたが知り得る事ではない。
特段危険は無く、あなたの逃走を手助けするような地形が現れる可能性もある。
だが、そのような希望的観測に身を任せる事を、あなたは避けた。


すぐさま引き返し、隠し通路へと飛び込み、走る。

通路に敵影が無い事は既に確認が取れている上に、部屋の中には灰を撒いても居るのだ。
アンデッドが踏み込んでいるなどという事態はまず考えられない。


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org312708.png


そんなあなたの予想は的中した。
部屋に魔力を纏う物は、宝箱ただ一つのみ。
魔物の姿は一切見当たらない。

そうして、宝箱から魔晶石を取り出し、安全を確保する。
同時に、思わず安堵の溜め息が漏れ、あなたはその場に座り込んだ。



>>↓1  どうする?


ようやく落ち着けたあなたは、早速新たな下僕を生み出そうと考えた。
既に安定して制御できる三体を従えてはいるが、救済が早いに越した事は無い。

求めるべきは、やはりウィスプだろう。
元々似たような見た目をしていたのだから、相性も良いはずだ。

掌中に小さな魂を浮かべ、あなたは集中を開始する。



>>↓1 コンマ判定 【下僕の作成 / 成否】

魔力 6

目標値 6

◆ 成否判定で失敗した場合、品質判定は無かった事になります。


>>↓2 コンマ判定 【下僕の作成 / 品質】

魔力 6
素材 3
適性 2

目標値 11

◆ 確定成功判定 クリティカルでのみ結果変動


【下僕の作成 / 成否】

目標値 6  出目 9

失敗……



【21:15】


しかし、あなたは魔力の制御に失敗した。
三体の下僕との繋がりを保ったまま、新たな子を生み出す事は、難事である。
擬似的な命の源となるはずだった魔力は、霧散して空に消えていった。

元々小さかった魂は、更に凝縮され凝り固まってしまった。
本来有り得ない干渉を受けた事による防衛反応である。
こうなってしまっては、当分の間は下僕の作成などとても出来ない。
少なくとも、半日は時間を空ける必要があるだろう。

一種痛々しさすら感じる魂の様子に、あなたは罪悪感を抱き、小声で謝るのだった。



>>↓1  どうする?


あなたは自身の状態を確認した。

腹の具合は万全である。
最後の食事からそう時間は経っていない。

ただ、睡眠時間が少々物足りなかったのは事実であった。
もう少し位は眠っても良いだろう。


あなたはそう判断し、体を横たえた。
適当な所で起こすようにと下僕達に伝え、目を閉じる。

実感出来る程では無かったが、逃走による疲労も僅かにあったのかも知れない。
心地良い眠りはあっさりと訪れた。


【0:15】



十分な時間の睡眠の後、あなたの揺り起こされた。
目を開くも、周囲は暗い。
陽鉱石の光が消えている事に気付き、再び衝撃を与えてやる。
すると、骨の獣が不器用ながらも前足であなたを揺すっている姿が、鮮明に照らされた。

あなたの枕元には、一つの結晶。
宙に漂う司祭が、侍祭が残した物だと教えてくれた。

彼の言によれば、侍祭には血縁者は無いが、将来を誓った恋人が居たという。
その女性に渡してやってほしい、との事であった。


◆ 【死者の遺言】 を獲得しました。



>>↓1  どうする?


あなたは、荷物の整理をする事とした。

重く大きな物、探索においてさして重要ではない物。
それらは、ここに置いていっても良いだろう。
手始めに大鎚を宝箱の横に放り出しながら、あなたはそう考え、荷を開いた。



◆ 所持品一覧

【魔力製の大鎌 / マナ・エクスチェンジ】
【木製の杖】
【破魔の突剣】
【良質な鶴嘴 x2】

【スタッフスリング】

【雨除けのケープ】
【旅人のローブ】
【革製の手袋】
【革製のブーツ】

【試練の聖印】
【忘却の聖印】
【大型ヒップバッグ】

【投擲用の石 x10】
【陽鉱石 x3】

【堅焼きビスケット x1】
【干し肉 x1】

【ポーション x3】

【小型のランタン】
【獣脂 x5】

【携帯用調理器具】

【地図用羊皮紙】

【鶴嘴の先端】

【死者の遺言 x3】 ← NEW
【燃える闇の魂】


……そこで、あなたは気付いた。

水袋がどこにも無い。
記憶を探ってみれば、天井から滴る水を貯めるために放置したままであった。
もし探索を続けるのであれば、再び取りに行かなければならないだろう。

幸いにも、ポーションで幾らかは代用が効く。
一日程度はもたせる事も可能ではあった。



>>↓1  置いていく荷物があれば指定して下さい。


どう考えても不要な物は、ガラクタの山から見つけた鶴嘴の先端部だろう。
他の部品が手元に無いのでは、何の用途も無い。
そう考え、あなたは大槌の横に転がした。



>>↓1  どうする?


行動は控え、脱出に備えよう。
日が昇り切り、死者達が坑道の奥へ帰り、道が比較的安全になる時間帯まで休むべきだ。
あなたはそう考え、休息を開始した。

荷は整理し、腹具合も睡眠も十分である。
時間を潰す手段はそう多くなく、あなたは司祭との会話を試みた。

朝までには、残りの二人も彼岸に旅立つだろう。
その時残すだろう遺言の結晶を誰に届けるべきか。
骨の獣の元となった戦士について、少しでも知る事は無いか。
そんな事を聞きながら、時間は過ぎていく。


【7:00】


そうして、時間は経過した。

明け方前に灰の効力は失われたが、特に何が起こるでも無かった。
壁をすり抜けるような存在が付近に居ないのか、
それとも単に幸運だったのかは定かでは無いが、あなたの行動を妨げる物は何も無い。


そろそろ良い頃合だろうと、あなたは立ち上がる。
隠し部屋の中には、あなた一人のみ。
司祭の霊と骨の獣は、既に去っていった。

司祭は試練の神殿に、戦士は今も傭兵をしているだろう弟にと、心を残している。
これを確実に届ける事が、決して失敗の出来ないあなたの使命である。



http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org312758.png



あなたは道を開き、歩を進め、北の部屋を覗き込んだ。
そこには……。



>>↓1 コンマ判定 【不運の回避】

幸運 8

目標値 8


【不運の回避】

目標値 8  出目 6

成功!


そこには、何も居なかった。
白骨の百足も、鼠達も、人の形を残した死者も。
物音の一つすら届かず、退路の安全を明確にあなたに伝えている。


漏れ出しかけた息を飲み込み、気を引き締める。

出口までの距離はほんの僅か。
こんな所で何かあっては馬鹿らしい。

気を抜くのは、完全なる安全が確信できる、谷底へと抜け出たその時だ。



耳を澄ませ、部屋の中をゆっくりと歩み。

目を凝らし、短い坑道を隈なく探り。

魔力を漲らせ、通路を駆け抜けて。



そして…………。


あなたを出迎えたのは、眩い朝陽だった。

最上の清浄を伴って注ぐそれは、あらゆる穢れを駆逐する。
この光の只中に不浄の死者が存在できるかなどとは、考える必要すら無い。



振り向けば、そこには明確な境界があった。

陽光に包まれるこちら側と、闇に沈み込むあちら側。

今、あなたは確かにそれを踏み越えた。



安堵が、あなたの胸の中に静かに広がっていく。

託された物は何一つ失われる事は無かった。
これを届ける事は、きっと容易い。

なにせ、あなたはこうして生きているのだから。


◆ 勝利条件を達成しました、エンディング処理を開始します。


嘆きの谷の性質上、妨害に出せる子が居なかった問題。
山の一つも置きたかったけど無理でした、申し訳ないです。


"どうしてこうなった"


とある建物の三階部、その最も大きな部屋の中。
鎧戸から差し込む朝日を顔に受けながら、ベッドの上であなたは嘆息した。

何故。
どうして。
一体何が悪かった。

疑問は尽きず、あなたの心中を次々に駆け巡る。


ここ最近の恒例行事だ。
あなたは朝毎に悩み、唸り、溜め息を吐いていた。

自身がこうなってしまった原因は、どこにあったのか。
そう振り返り、記憶を想起する事もまた、毎朝の事である。


迷宮を脱出したあなたが真っ先に行った事は、神殿への訪問であった。
司祭が残した遺言を届けに向かったのである。

勿論、その行動には多少の忌避感はあった。
試練の神殿とは、正統なる死霊術師にとって敵地にも等しい。
踏み入るどころか、視界に入れるだけでも腹立たしい。
そういう物であるためだ。

だが、届けないという選択肢はそれこそ有り得ない。
そのような行為は、死霊術師の根幹を否定する最悪の愚行と言って良い。

また、あなたには一握りの期待もあったのだ。
迷宮で救った司祭は、清廉な人格を有していた。
彼に指導されていた者達ならば、一般的な試練の神官のように腐敗はしていないのではないか。
そういう期待だ。


果たして、その期待が裏切られる事は無かった。

神官達は、あなたを柔らかな笑顔で出迎えた。
異教の訪問者を見下す事無く丁寧に対応し、探索の汚れを見つけると椅子を勧め薬湯まで差し出した程。
忘却の聖印を付けた自分が、まさか試練の神殿でこのような待遇を受けるとはと、あなたは驚愕すらも覚えた。


その後も、全ては順調に進んだ。

訪問の理由を伝えればあっさりと最高位の者へと取り次がれ。
詐欺師と疑われる事すら無く遺言は司祭の弟子達に伝わり。
更には、今後の迷宮での活動への援助すらも、相手側から約束されてしまった。

幾らなんでも話が上手く進みすぎている。
もしや何が裏があるのでは。

そう訝しむも、神官達の瞳に嘘の気配は無いと、あなたは確かに感じてもいた。


神殿の協力の下、遺言の届け先は次々と見つかった。

鉱夫の物は、小さな宿を営む妻と二人の娘に。
少女の物は、街に残った唯一の鍛冶師に。
侍祭の物は、一人の女性に。

唯一、戦士の弟は既に遠方に移ってしまっていたために、すぐに渡す事は出来なかった。
だがそれも、そう難しい話では無い。
迷宮の中で考えた通り、あなたは姉妹弟子へと文を出した。
皆が近場に居る訳ではなく、集まるには時間がかかるだろうが、その中には一人位届け先近くに居を構える者も居るはずだ。
絶対の信頼がある以上、遺言は託してしまっても問題無い。


それまでの間、あなたは何度か迷宮へと潜り、幾つかの遺言を携えて戻る事を繰り返した。
その度に、街の人々は涙を零し、あなたへと感謝した。

隣人の死を実感する事も出来ず、何もかもが唐突に失われた彼らにとって。
あなたが齎す明確な区切りは、確かに救いでもあったのだろう。


そんな日々の中。
転機となる出来事が起こった。

あなたが遺言を届けた、侍祭の恋人であったという女性が、あなたの下を訪れ頭を下げたのだ。


『私も、皆を救いたいんです。
 あなたがあの人を助けてくれたように』


弟子入り志願であった。
死霊術師の本来の役目を知り、迷宮を彷徨う死者達の苦しみを知り、我慢が出来なくなったのだという。
世間からどのような目を向けられようとも、死者に寄り添い生きるあなたに、彼女は強い敬意を抱いていた。

勿論、あなたに断る理由は無かった。
あなたは自身の使命に誇りを抱いている。
同じ物を抱える人間が増える事は、歓迎すべき事だ。


一人を受け入れれば、二人、三人、四人と増えるのはすぐだった。

街の誰もが皆、親しかった隣人を谷に奪われている。
救いたいという想いは決して小さな物では無い。

勿論、その中の大部分は戦う術を持ち得ない。
しかし、そういった者達も何も出来ない訳ではない。
ある者は店に放置されていた武具の在庫を殆ど無償で差し出し。
ある者は私財を擲ってまで探索を助ける魔道具を取り寄せた。

谷に取り残された仲間を救おう。
他の誰でも無い俺達の手で。

そんな言葉がいつしか、街のそこかしこで聞こえ始めたのだ。



その流れは、姉妹弟子の合流によって更に加速した。

あなた達死霊術師にとって、嘆きの谷の現状は最優先で解決すべき物である。
迷宮の浅い部分は瞬く間に切り開かれ、最低限ではあるが採掘すら出来るようになる。

そこからは、いっそ爆発的と表現すべきかも知れない。


かつて大陸に名を轟かせた、鉄の街。
迷宮の悲劇によって殺されたはずのその街が、息を吹き返した。
そんな話を、吟遊詩人達はそこかしこで語ったという。

無論、彼らの話には誇張と捏造は付き物だ。
事実は曲がり、膨らみ、より劇的な物へと変化する。

そう、例えば。



『聖女様だ!』

『聖女様ー! おはようございまーす!』

『朝から聖女様のお顔が見られるなんて……ありがたや、ありがたや』



……あなたが、忘却の神殿の自室から見下ろした彼らが言うように。

無限の慈悲と慈愛を備え、清廉潔白という言葉を人の形にしたような。
【聖女】 なる人物が前面に押し出されたり、などである。


"本当に!
 どうして!
 こうなったの!"


あなたを見上げて手を振る人々に、苦労して作り上げた完璧な笑顔を返しながら。
今日もあなたは内心で嘆いた。

今や、あなたは街の誰もが知る有名人である。
全てが失われた鉄の街に、救済と、再びの繁栄を齎した偉人であると、誰もが言う。

その期待を裏切る事など到底出来ず、振る舞いには細心の注意が必要である事は、最早言うまでも無い。
男に現を抜かすなど持っての外だ。


そもそも、神殿の最高責任者に祭り上げられたあなたに、そんな暇は無い。

後進の育成。
街の人々の様々な相談。
他の冒険者の支援。
街を離れてしまった元住民の行方の捜索。

求められるこれらの機能を十全に回せるよう手配しつつ、新たに信徒となった人々に神の教えを説く。
実に多忙な日々なのだ。


"確かに、もう諦めようとは考えた。
 でもここまでバッサリ希望が無くなるなんておかしいでしょう!?"


悲痛な叫びは、あなたの本性を知る一握りが聞くのみだ。
それも、痛々しそうに顔を背けるか、笑いを必死に堪えるか。
中には深すぎる共感を示す姉弟子も居たが。


ただ、そんな嘆きは長くは続かない。


窓から望む街並は、あなたが訪れた当初とは、随分と様相を異にしていた。

通りを人々が歩き。
鍛冶場からは煙が上り。
死人のような顔色で俯いていた住民は、あなたを見上げて笑っている。

あなたの嘆きは毎朝の事。
そして、それがあっさりと塗り替えられるのもまた、毎朝の事だ。


"……まぁ、いっか。
 うん、皆笑ってるし"


それこそが、あなたが求める最大の物でもある。

生まれ来る者に祝福を。
死に行く者に愛を。

どちらにも、相応しいものは笑みであろう。
目が覚める毎に人々の笑顔を見られる生活を、あなたは器用な事に嘆きながらも気に入っていた。



"そうそう。
 皆笑ってるから良し。
 私一人の婚期ぐらい、どうって事無いじゃない。
 独り寝が寂しい程度、別に……。

 ……いや、やっぱ大きい問題だわ、これ"



笑顔に彩られた生は、きっと長く続いていく。

日々の中であなたがいつか、数多の障害を乗り越えて運命の相手と巡り合う事は有るのか。
それとも、神の御許で転生を経て、来世にまで持ち越されるのか。

それは未だ、誰も知らない事のようだった。





GOOD END...?


◆ 【嘆きの谷】 の最寄の街が活性化しました。

以降、同迷宮攻略時、初期アイテムが良質化します。


◆ 【嘆きの谷】 付近での死霊術師の地位が大きく向上しました。

以降、同迷宮を死霊術師で攻略する際、ボーナスを受け取れます。


◆ 【嘆きの谷】 付近に 【忘却の神殿】 が建てられました。

以降、アンデッドの素材を持ち帰ると利益を得る事が出来ます。


◆ 【嘆きの谷】 を多数の死霊術師が攻略しています。

以降、同迷宮の危険度が一段階低下します。


このあなたを作った時のログを読み返すと、キャラメイクに一時間くらい使っていたようです。
流石にこの時間からだと辛そうですので、次に回します。

お付き合いありがとうございました。
また明日。


今日の予定お知らせ。

18:00位からキャラメイク。
終了後に向こうのスレの更新を開始します。
よろしくお願いします。

同じ貴方(貴女)で二回目はできないですよね?
独身貴女で連合パーティーを組んで谷を完全攻略してみたい。


>>552
同一あなたでの二周目は不可能となります。
ご了承下さい。



では、時間なのでそろそろ始めていきます。


【キャラクターメイキングを開始します】



まず、あなたの基礎能力値をコンマ判定にて設定します

設定する能力は以下の八つになります
全ての能力値は、高い程探索に有利となります
0の場合、10として扱われます



>>↓1 十の位 【筋力】 物理的攻撃の威力、力技による障害物の除去、などに影響
>>↓1 一の位 【耐久】 身体的被害の大きさ、疲労や毒物への耐性、などに影響

>>↓2 十の位 【敏捷】 攻撃などの回避、軽業の成功率、などに影響
>>↓2 一の位 【感覚】 気配の察知、直感による危険の予知、五感の鋭さ、などに影響

>>↓3 十の位 【知識】 魔物やアイテム、その他希少な種族や言語等に関する所持情報量、などに影響
>>↓3 一の位 【意思】 恐怖や逆境への耐性、一般的に忌避される行為の実行、などに影響

>>↓4 十の位 【魔力】 魔法の習得、マジックアイテムの運用、などに影響
>>↓4 一の位 【幸運】 様々な被害の軽減、不運な出来事の回避、などに影響


あなたの能力が決定されました

【筋力】  8 【耐久】 4
【敏捷】  6 【感覚】 9
【知識】 .10 【意思】 3
【魔力】  8 【幸運】 3


あなたの能力が人間という種族の中でどの程度の水準にあるかは、以下の目安をご参照下さい


1  蔑視
2-3 劣等
4-5 平均
6-7 熟練
8-9 天才
10  怪物

※【魔力】については事情が異なり、2以上の者は希少です



……蘇る知識10の悪夢。

知識10は>>1の胃を痛めるだけ痛めて生還できないキャラだから(未来視)


次に、あなたの職業を決定します
職業によって様々なボーナスが発生します
ただし、選択可能な職業は能力値によって制限されています



【戦士】

初期装備:剣、大剣、槍、斧、鈍器 から選択可能

物理的戦闘において全ての判定が有利になる
物理的戦闘に関する専門知識を獲得する


【軽戦士】

初期装備:剣、双剣、突剣 から選択可能

物理的戦闘において回避判定が有利になる
回避成功時に反撃判定が自動発生する
物理的戦闘に関する専門知識を獲得する


【魔法剣士】

初期装備:剣、双剣、大剣 から選択可能

低難度の魔力行使が確実に成功する
物理攻撃時、魔力を消費する事で威力を増加させるコマンドを任意で使用可能


【盗賊】

初期装備:短剣

様々な感知・回避判定が有利になる
宝箱、罠、一部アイテムに関する専門知識を獲得する


【狩人】

初期装備:弓

一部感知判定が有利になる
敵を発見できた場合の先制判定が確実に成功する
一部の魔物とアイテムに関する専門知識を獲得する


【吟遊詩人】

初期装備:楽器

魔力に覚醒している場合、通常の魔法とは別に専用の呪歌が習得できる
伝承に関する専門知識を獲得する


【学者】

初期装備:短剣、棒、杖 から選択可能

知識を用いた判定が成功した場合、追加の情報を獲得できる
低級かつ一般的なアイテムの鑑定が自動的にクリティカルになる

3482 10 144(学者)
8469 10 383(今回)

学者よりは生き延びるかな。いやどうだろうな


【魔術師】

初期装備:魔法書、杖 から選択可能

低難度の魔力行使判定が確実に成功する
キャラメイク時の魔法習得数が知識の能力値を無視して最大化する
魔力に関する専門知識を獲得する


【死霊術師】

初期装備:魔法書、杖 から選択可能

低難度の魔力行使判定が確実に成功する
生物の死骸を素材として、自在に使役できる下僕を作成できる(能力は生前よりも低下する)
死者との対話を試みる事が出来る
霊魂に関する専門知識を獲得する


【奴隷】

初期装備:なし

あらゆる身体的・精神的被害による行動阻害を軽減する(被害自体の軽減に効果はない)
挑戦するダンジョンの選択肢に特殊な物が追加される



>> 【18:15】 以降  選択して下さい。

感知失敗からの低耐久死亡が怖いから
狩人ってのはありよね

狩人


あなたは 【狩人】 になりました。

次に、あなたが挑むダンジョンを決定します


■ 歪の洞窟

曲がりくねる道で構成された洞窟


■ 嘆きの谷

死者が跋扈する渓谷


■ 逆さ楼閣

地底へと伸びる異形の塔


■ 葉脈の迷宮

青く光る葉脈に覆われた迷宮



>>↓2 選択してください


あなたは 【逆さ楼閣】 に挑みます。
嬉しい。


次に、あなたの 【性別】 と 【年齢】 を決定します


>>↓2 性別と年齢を指定して下さい

質問、魔法を弓矢にのせて敵をおりゃーってできたりしますか?


>>590
それはまた別の職業の領分となります。
条件は相当厳しいので出るかどうかは微妙な所ですが。



あなたは 【55歳の男性】 です。


あなたは 【怪物級の知識】 を持ち 【天才的な魔力】 を漲らせています。
魔法を 【三つ】 初期習得できます。


■ コンティニュアル・ライト

少量の魔力を消費して、光球を発生させる。
特に指定しない限り、光量は大型のランタン程度、持続時間は六時間。
光量と持続時間は、片方を犠牲に片方を増幅する事が出来る。
また、必要があれば自由なタイミングで光を消す事が出来る。


■ フィジカル・ブースト

少量の魔力を消費して、筋力・耐久・敏捷のいずれか一つを増幅する。
持続時間は十五分。
強化値は魔力の能力値と等しいが、元々の能力値の二倍を超える事はできない。
持続時間中は、数秒の集中を代償として強化対象能力を変更でき、その場合マナの再消費は行われない。


■ マナ・ボルト

基礎攻撃力 : 3

少量の魔力を消費して、魔力の矢を射出する。
魔力の能力値を威力増加判定に用いる遠距離攻撃。
特にデメリットは存在しない。


■ マナ・エクスチェンジ

全ての魔力を何かに変換し、運用できる
何に変換するかは習得時に選択し、以降特殊な事情が無い限り変更は出来ない
食料などに変換する事は可能だが、それを摂取しても腹は膨れず、栄養も得られない

発動には十秒程度の集中が必要、終了は即座に行われる
この魔法の使用中は、全ての魔力が変換されるため、他の一切の魔力行使と魔力感知が不可能になる
また、使用中に魔力によるダメージを受けると、ダメージ量が増大する

この魔法は発動だけでは魔力を消費しないが、変換したアイテムが損傷・消費されるとその修復・補充に自動消費される


■ リモート・ビューイング

少量の魔力を消費して、離れた場所に視覚を飛ばし、その場を覗き見る
視覚を飛ばす場所には自身の魔力を籠めたアイテムを置いておく必要がある
また、視覚を移動させる以上、元々の視覚は一時的に機能しなくなる
この魔法による視覚には自動的に魔力視が付与される


■ アンプリフィケーション

微量の魔力を消費して、次回の魔法行使を有利にする
成功判定のある魔法の成功率が上昇し、攻撃魔法の威力が強化される
この魔法と次の魔法の間に別の行動を行った場合、効果は失われる

この魔法は回避や防御と同時にデメリットなく行う事が出来る
ただし、攻撃と同時には使用できない


■ パラライシス

中量の魔力を消費して、単体に麻痺状態を付与する
成功率は自身と対象の魔力の差による
また、麻痺状態の解除判定は耐久によって行われる
最大効果時間は戦闘時基準で行動三回分


■ マナ・シールド

大量の魔力を消費して、魔力の盾を作り出す
盾は魔力の能力値と等しい耐久を持ち、破壊されるまで自動的に攻撃を防ぐ
ただし、盾の被害軽減判定は行われず、軽減されないダメージをそのまま受ける
また、多方向からの同時攻撃を全て防ぐ事は出来ない


■ マナ・プレス

大量の魔力を消費して、指定した対象の周囲に大きな圧力を与える
効果範囲は直径4mの球形
範囲内の全ての対象に魔力ダメージを与え、敏捷の能力値を低下させる


■ ポイズン・クラウド

中量の魔力を消費して、指定した箇所に毒の性質を持つ魔力を滞留させる
毒の効果は【朦朧】【弱体】【腐食】から選択できる
抵抗判定は耐久と魔力のより高い方で行われる


>>↓ 【18:32】 以降 一人一つのみ指定、被れば下にズレます。


あなたが習得した魔法は以下の通りです。

【ポイズン・クラウド】
【リモート・ビューイング】
【マナ・シールド】


※ 初期装備の候補が一つしか無いため、スキップされます。



最後に、あなたの性格を決定します。
矛盾があった場合は、早い方が優先されます。
また、 【意思の能力値が3】 のため、一部内容は無効化、あるいは低質化する場合があります。
ズレは無しで。

キーワードを一人一つ指定して下さい。


キーワード例 : 【秩序・善】 【臆病】 【下衆】 など


>>↓ 【18:38】 以降 1-3

孫を溺愛

なんとかわいい我が孫よ


>>612>>613が統合されます。

あなたは 【孫思い】 の 【復讐者】 です。

……あっ(察し)


■ あなたのステータス


◆ 男性 / 55歳


◆ 能力値

【筋力】  8 【耐久】 4
【敏捷】  6 【感覚】 9
【知識】 .10 【意思】 3
【魔力】  8 【幸運】 3


◆ 職業

【狩人】

一部感知判定が有利になる。
敵を発見できた場合の先制判定が確実に成功する。
一部の魔物とアイテムに関する専門知識を獲得する。


◆ 性格

【復讐者】
【孫想い】


◆ 習得魔法

【ポイズン・クラウド】
【リモート・ビューイング】
【マナ・シールド】

ちょっと>>1に質問なんだが体格とか身長って耐久で判定なん?
盗賊の時と死霊術師の時ちらとあって気になったんだが
それと今回は出なかったけど貴族選んだときは同時に従者か奴隷書くのか別安価なのか知りたい


>>627
耐久辺りを中心にイメージで適当に考えていました。
厳密に判定してはいません。
決めちゃいます?


とりあえず体格どうするかの前に、追加で安価を取ります。


◆ 復讐の相手って……。


1) ○○を殺した魔物 (○○部分を孫、息子、伴侶、親友など自由に指定して下さい)

2) ○○を殺した冒険者 (○○部分を孫、息子、伴侶、親友など自由に指定して下さい)

3) その他自由に


>>↓ 【18:54】 以降


あなたは性格 【モンスターペアレント】 を獲得しました(白目)


とりあえずキャラメイクはこれで終了しますね。
明日から 【逆さ楼閣】 の攻略を開始します。
よろしくお願いします。

ちょっと考え纏めた後、向こうに移ります。

回答忘れてました。

>>627
貴族を選んだ場合は、同行者がどのような人物かは別安価になります。
これは貴族に限らず、同行者が存在する職業全てで同様です。


その辺りはどの迷宮でも獲得出来るように設置してはいます。
が、入り口まで戻れたら補給可能、という風にしても良いかも知れませんね。
丁度逆さ楼閣は補給が極めて容易な所なので、今回は保留にしつつ考えてみます。


■ あなたのステータス


◆ 男性 / 55歳


◆ 能力値

【筋力】  8 【耐久】 4
【敏捷】  6 【感覚】 9
【知識】 .10 【意思】 3
【魔力】  8 【幸運】 3


◆ 職業

【狩人】

一部感知判定が有利になる。
敵を発見できた場合の先制判定が確実に成功する。
一部の魔物とアイテムに関する専門知識を獲得する。


◆ 性格

【復讐者】
【孫想い】



■ 習得魔法


◆ ポイズン・クラウド

中量の魔力を消費して、指定した箇所に毒の性質を持つ魔力を滞留させる。
毒の効果は 【朦朧】 【弱体】 【腐食】 から選択できる。
抵抗判定は耐久と魔力のより高い方で行われる。

【朦朧】
感覚、敏捷、意思、魔力、の能力値に関連した行動時にマイナスの補正を与える。
毒が進行すると補正の値が増加していき、最終的には気絶に至る。
毒の範囲から抜け出ても、一定時間効果が残留する。

【弱体】
筋力、耐久、敏捷、の能力値に関連した行動時にマイナスの補正を与える。
毒が進行すると補正の値が増加していき、最終的には意識を残したまま行動不能となる。
毒の範囲から抜け出ても、一定時間効果が残留する。

【腐食】
継続的なダメージを与える。
抵抗に成功した場合でも、特殊な能力を持たない限り、完全な無効化は出来ない。
この毒によるダメージが積み重なると、様々な能力値に回復が難しいダメージを与える場合がある。


◆ リモート・ビューイング

少量の魔力を消費して、離れた場所に視覚を飛ばし、その場を覗き見る。
視覚を飛ばす場所には自身の魔力を籠めたアイテムを置いておく必要がある。
また、視覚を移動させる以上、元々の視覚は一時的に機能しなくなる。
この魔法による視覚には自動的に魔力視が付与される。


◆ マナ・シールド

大量の魔力を消費して、魔力の盾を作り出す。
盾は魔力の能力値と等しい耐久を持ち、破壊されるまで自動的に攻撃を防ぐ。
ただし、盾の被害軽減判定は行われず、軽減されないダメージをそのまま受ける。
また、多方向からの同時攻撃を全て防ぐ事は出来ない。


◆ 所持品一覧

【緋色鹿の合成弓】

【矢筒】
【鉄製の矢 x30】

【鉄製の短剣】

【革製の帽子】
【狩人の服】
【革製の手袋】
【革製のブーツ】

【大型ヒップバッグ】

【堅焼きビスケット x3】
【チーズ x3】

【水袋 / 100%】

【ポーション x2】

【携帯用調理器具】

【地図用羊皮紙】


■ 所持品詳細


◆ 緋色鹿の合成弓

基礎攻撃力 : 2
基礎防御力 : 1

命中補正 : 0

緋色鹿の骨と腱を用いた合成弓。
特別な力は持たないが、扱いやすさに定評がある。


◆ 矢筒

基礎防御力 : 2

しっかりした作りの頑丈な矢筒。


◆ 鉄製の矢

刺突

基礎攻撃力 : 1

極一般的な鉄製の矢。


◆ 鉄製の短剣

斬撃 / 刺突

基礎攻撃力 : 2
基礎防御力 : 2

命中補正 : 3
加工補正 : 1

刃渡り30cm程の短剣。
武器としては護身用の域を出ないが、扱いやすい。
物品の加工にも利用出来る。


◆ 革製の帽子

基礎防御力 : 2

回避補正 : 0

フィールドワークのお供に。
丈夫で長持ち。


◆ 狩人の服

基礎防御力 : 2

回避補正 : 1

狩人達が好んで着用する厚手の衣服。
動きやすく、丈夫で長持ち。


◆ 革製の手袋

基礎防御力 : 2

回避補正 : 0

フィールドワークのお供に。
丈夫で長持ち。


◆ 革製のブーツ

基礎攻撃力 : 1
基礎防御力 : 2

命中補正 : 1
回避補正 : 1

フィールドワークのお供に。
丈夫で長持ち。


◆ 大型ヒップバッグ

基礎防御力 : 3

回避補正 : 0

ベルトで腰の後ろに固定する、革製の頑丈なバッグ。
丈夫で長持ち。

このアイテムに一定以上のダメージが与えられると、所持品に破壊判定が発生する。


◆ 堅焼きビスケット

穀物を練り固めて焼いた食料。
味はそこそこ程度であるが食感が良く、冒険者の間では割合人気。
一つで半日は腹持ちするだろう。


◆ チーズ

がっちりとした濃厚なチーズ。
保存食の中では最も美味であり、財布に余裕のある冒険者がこぞって購入する。
一つで半日は腹持ちするだろう。


◆ 水袋

水を持ち運ぶための、革製の袋。
一杯まで満たせば三日分にはなるだろう。


◆ ポーション

良質の薬草と少量の魔力を用いて作られる薬品。
傷にかければ消毒、血止め、治癒促進の効果がある。
また、飲み込む事で疲労を回復する事も出来る。


◆ 携帯用調理器具

フィールドワークのお供に。
最低限の調理が出来るだろう道具の詰め合わせ。


◆ 地図用羊皮紙

地図を描くのに丁度良い大きさと形の羊皮紙。
予備も含めて十分な数がある。


更新はいつも通り夜からです。
それではまた後ほど。


◆ プロローグ


『えぇ、と、それでですね……。
 どうか一つ、王宮に再び戻っては頂けないかと、はい……』

"断る。
 なんであんな居心地の悪い所に戻らんといかんのだ。
 寝言は寝て言え、全く"


ある日の朝。

今日も無事に目が覚めて、先立った妻が愛した茶を飲み。
さて、訪ねてくる予定の孫はまだかと心躍らせていた所に。
どうしてこんな益体も無い話を持ち込まれなければならないのかと、私は憤慨していた。


『し、しかしですね。
 陛下は是非ともあなたにと……』


知らん。
くどい。
王の事情なんぞどうでもいい。

何度そう言葉を繰り返しても、痩せた小男は勧誘を止めようとはしない。


あぁ、やはり間違いだった。
若気の至りという物である。

生来、この身には常軌を逸した量の魔力が宿っていた。
ちょいと指を振れば魔弾によって巨岩は砕け、一睨みすればあらゆる獣は動きを止めた。
誰も彼もに天才だと呼ばれ、若き日の自分は増長に増長を重ねていた。

自分こそが最高の魔術師だ。
そこらの英雄なぞ鼻で笑ってやろう。
人類の頂点に座すべき存在とは、つまり俺の事なのだ、と。

……思い返すだけで頭が痛い。
思春期にありがちな妄想であればまだ良かった。
それが、実際に力を伴ってしまっていたのだからたまらない。


"このような田舎に居られるか。
 天才が野に埋もれているのは世界の損失である。
 俺は王宮に仕え、世を正すのだ!"


成人したての小童の、そんな馬鹿げた考えが、実際に実現できてしまったのだから。


"というか、もっと若い連中が居るだろう。
 こんな老骨に声を掛ける前に他を当たったらどうだ"


目の前の小男に、私はうんざりと告げた。

かつて王宮を驚愕で揺らした、最高位の魔術の天才。
老いてなお魔力を漲らせる男に、宮廷魔術師として返り咲いて欲しいと、男は言う。

馬鹿馬鹿しい話だ。
確かに未だ魔力は宿している。
しかし、全盛期に比べれば当然劣り、扱える魔術も容易に数えられる程にまで減った。
今の私と同等の者ならば、若い世代にも僅かではあるが居るだろう。

老い先短い私に話を持ってくる理由がさっぱり分からない。


『いえ、その、ですから、陛下のたっての御希望でして。
 若き日に見た、天を覆う程の大魔術が今も忘れられないと……』


私は思わず頭を抱えた。
過去において最大級の過ちである。

新参者の若造が大きな顔をしている事を疎んだ者に対する示威行為だ。
無数に生み出した魔力の槍を空に浮かべ、それを一点目掛けて降らせたのだ。
敵対していた老魔術師の周囲の地面へ向けて、である。

私が王宮を追い出されるに至った数々の問題行動の、最初の一つであった。


本当に、時を遡って己の頭を殴れないものか。
そのような魔術は全く聞いた覚えも無いが、存在するならば幾ら金を積んででも覚えたい。

確かに、あれを見られていたならば仕方ない。
あんな物はそれこそ怪物でもなければ扱いようが無い。
無闇に期待を抱かれてしまうのも止む無しである。
その実態は期待外れも良い所まで衰えているのだが、そうそう信じられる物でもないのだろう。

だが、だからといって頷く事も出来ない。
私は今の生活が気に入っているのだ。


王宮を追い出された後、私は故郷へと戻った。

国を動かすべき者達は何も分かっていない。
この俺の存在を置いて他に、優先すべき事など何があると言うのか。

……確か、そんな事を考えていたはずだ。
どう言葉を繕った所で、都会で失敗した出戻りの男でしか有り得ない。
そんな男が未だに偉ぶっていては、寄り付く者など居なかった。
たった一人、後の妻である幼馴染を除いては。


時を戻り、己を殴りつける事は出来ない。
しかし、それは彼女が代わってやってくれていた。
時に拳で、時に罵声で、私を矯正しようと奮闘してくれたのだ。
何故そこまで構うのかと尋ねれば、一緒に育った昔馴染みがどんどん孤立していくのは見ていられない、などと言ったものだ。

全く成果の気配も見せない私に、それでも彼女は根気強く付き合ってくれた。
殴られ続けて一年が経ち、罵られ続けて二年が経ち。
三年目に入る頃になってようやく、私は己が間違っていたのではないかと気付き始めた。
親に頭を下げ、狩人の技を学びだした時には、既に二十も半ばに近かったはずだ。
本当に、良く付き合ってくれたものである。

そうして始めた狩人としての生活は、何とも私の性に合っていた。
そもそも、増長し見失っていたが、幼い願望の根幹には世を良くしたいという気持ちがあったのだ。
世界に豊かであって欲しい、皆が楽に暮らして欲しい。
そんな願いと、人々に肉の恵を齎す狩人の職はあっさりと噛み合った。

持ち前の魔力と鋭い感覚に物を言わせ、大きな獣を狩り、それを村の皆で分けて食らう。
人々は私に感謝し、肉の礼にと様々な贈り物を返してくれた。
それは確かに、暖かく豊かであった。


『これが人の営みって物よ。
 そんな事も知らなかったの?』


妻のそんな言葉に、思わず苦い笑みが零れもしたものだ。
世を直す必要など無い。
求めた物はすぐ目の前にあったという、どこにでもある話。


杖を弓に持ち替えてからの日々は、驚く程に恵まれていた。
子に恵まれ、友に恵まれ、そして相棒にも恵まれた。

山を駆け獣を探るに、人の足と耳目では不足がある。
もっとも、私の場合は魔力で補う事も出来たが、衰えてしまってはそうもいかない。
四十を過ぎた頃だろう。
衰えに衰えた私は、新たな家族を迎えた。

相棒は、一頭の猟犬であった。
祖父の祖父の更に祖父の代から、この地の山に適するように育てられた、長い系譜を持つ犬である。
彼は随分と人懐っこく、私にも随分と懐いてくれた。
毎晩のようにベッドに潜り込みたがるのには、何とも苦労させられたものだった。

妻が病で死に、生きる術を見失っていた私を支えてくれたのも、彼であった。
自暴自棄に酒に走り、誰の言葉も聞かずに閉じこもった私に、彼は初めて噛み付いた。
いつか妻が、私の頭を強かに打ったように。


勿論、彼はただの犬だ。
人より長く生きる訳も無く、その命は既に終えていた。
しかし、その系譜は今も当然続いている。

狩人を継いだ我が子の相棒として。
そして、最愛の孫の弟として。


狩人は引退して久しいが、それでも山を離れる事は出来ない。
妻と子と相棒と、家族で過ごしたこの家が、私の終の棲家である。
それがどうして、忘れたい記憶しかない王宮になど戻らなければならないのか。


"そんな話を持ち出されても気は変わらんぞ。
 散々嫌だと言っているだろうが。
 さっさと帰ってくれ。

 ……全く、今日は孫が来る日だというのに、なんでこんな"


口が滑った、という奴だろう。
小男は目を光らせ、口を開いた。


『おや、お孫さんがいらっしゃるので?
 何歳です? ほう、十一!
 それは可愛い盛りでしょうねぇ』


そう言われて孫自慢が出来ない男など、この世には存在しない。
私はついつい、それに食いついてしまった。

孫がこんな物を作ってくれた。
こんな事を言ってくれた。
先日弓を持たせてみて確信したが、あの子はどう考えても天才だ。

そんな風に長々と、気付けば日が中天に昇る頃まで。


『そ、それは素晴らしい子ですねぇ。
 いやぁ、将来はきっと一角の人物になるに違いありません。

 ……どうです?
 そんなお孫さんに、王宮で活躍するあなたの姿を見せるというのは。
 今もそうでしょうが、きっと尊敬を強めるに違いありません!』


"ん? それは……悪くない。
 悪くないぞ、うむ。

 ……っいやいや! 誰がそんな話に乗るか!"


何とも小賢しい男である。
これ以上付き合っていては、どのような甘言が飛び出るか分かったものではない。


"何と言われようと、私はここから動かんぞ!
 えぇい、帰れ帰れ!
 いや、いっそ叩き出してやる!"


私の剣幕に、小男は渋々と帰っていった。
孫を褒めるのは良いが、孫を利用しようなどとは何とも憎たらしい。
再び訪れる事があっても、次は扉を開くものか。
私はそう堅く誓った。

……それが覆ったのは、翌日の事であった。


次の日、扉を開け、家に踏み入った小男はその身を凍らせた。
頬は引き攣り、足先は無様に震えている。

その原因は分かっていたが、しかしどうしてやる事も出来ない。
私はただ、用件を手早く済ませてやる事とした。

昨日の話を受けよう。
そう、単純に男へ伝える。

私の気変わりが不可解なのか、震えた疑問の声を上げる小男に、私は更に続けた。


"王宮に戻ってやると言っているのだ。
 ただし、条件が三つ。

 一つ、神殿の治療を手配しろ。
 二つ、紙に纏めたこれらの特徴を持つ、二人組の冒険者の行方を探れ。
 三つ、そいつらが向かった迷宮の情報を集めて来い"


分かったなら早く行けと怒鳴りつけると、小男は壊すような勢いで扉を開けて飛び出した。
だが、そんな事はどうでも良い。
求めた情報が確かに齎されるのならば。


『ごめん、なさい』


その悲痛な声が、耳にこびり付いて離れない。

昨日、孫は訪れなかった。
確かに予定があったのに、何かあったのか。
そう思い方々を駆け回った私は、それを見つけた。


『ぼく の せいで』


麓の村から山へ至る道の途中。
点々と続いた血痕の先に横たわる、一人と一頭の姿を。


『ごめ んなさい、お じいちゃ ん』


血溜まりに伏せる小さな体は、鋭利な刃物によって切り刻まれていた。
それを守るように覆い被さる犬は、胴を裂かれ、はらわたを零していた。
命を繋げたのは、孫一人。
それすらも、村の薬師では足りず、昨晩意識を失って以降目覚めようとしない。

聞いた話では、昨日二人の冒険者が村を訪れていたという。
粗暴な振る舞いで村娘に手を出していた所を、孫が犬をけしかけて追い払ったそうだ。


使われた刃物は、傷跡から短剣などでは有り得ない。

そいつらだと、私は確信を抱いた。


弓を負い、旅装を整え、短剣を腰に差す。
やるべき事は決まっている。
例え最期を汚す事になったとしても、やり遂げなければならない事がある。

晩年を支えてくれた相棒の、最後の仔の命を奪った屑共を。
そして最愛の孫に悲痛の声を絞り出させた塵芥共を。
この私が、許しておける理由など一つも無い。



"報いを受けさせねばならない。
 その身を五つに裂いて。
 臓腑を尽く抉り出し。
 己の脳髄を咀嚼させてやろう。

 苦痛に塗れた死の果てで、永遠に懺悔でも積み重ねているが良い"



◆ 探索目的 【特定の冒険者二名の殺害】 が設定されました。

◆ ダンジョン 【逆さ楼閣】 の攻略を開始します。


開始します(開始するとは言っていない)


プロローグで疲労状態を獲得したので、休憩挟んでから始めます。
20時30分にはどうにかしたく。
よろしくお願いします。


すみません、ちょっと一つ忘れていたので。


>>↓1  迷宮に踏み込む時間帯を指定できます。


◆ ルール改定

魔法習得は一周回につき一度だけと限定します。
また、必要時間を延長し、判定によって時間短縮するようにします。


【5:00】



拠点として利用されている街を抜け、あなたは塔を目にした。

広大な平野の只中。
草原に深く大きな穴が開き、そこから塔の基底部が顔を覗かせている。
見ようによっては間抜け極まる。
このような物を作るなど、神もいよいよ狂ったかと、笑う者も居るという。

しかし、そこは当然迷宮なのだ。
内部に死が満ちている事は想像に難くなく、気を緩めれば次の瞬間には命が消えてもおかしくは無い。


穴の縁からは、塔の入り口へと続く吊り橋が掛けられている。
迷宮の出現当初からあったというそれを、あなたはゆっくりと進んだ。



http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org313390.png

◆ = 現在位置



"なるほど、これは確かに逆さだ"


塔に踏み入り、最初の階段を降り切ったあなたは、まずそういった感想を抱いた。
この迷宮が 【逆さ楼閣】 と名付けられた所以は、外観ではなく内観にある。

天井に、絨毯が敷かれているのだ。
それだけではなく、花瓶やチェスト、燭台も置かれ、天井に張り付くのが自然であるとばかりに落ちる様子が無い。
燭台を良く観察すれば、炎は天ではなく地を目指して立ち上っている。


周囲を見渡せば、通路は相当に広い。
かつて見た王宮のそれよりも遥かにだ。
あなたが全力で駆けたとしても、一拍で端から端までとは行くまい。

天井も酷く高く、あなたの身長の三倍はあるだろう。
飛び上がって、または壁を蹴って跳ねても、届くとは思えない。


また、辺りは燭台の灯火によって照らされている。
小男の集めた情報によれば、これは迷宮の全域で同様のようだ。
ランタンは不要であるという言葉を信じて持ち込まなかったあなたは、小さく安堵の息を吐いた。

とは言っても、ここはまだ新しい迷宮であり、深部はどうなっているかは分からない。

ただ、その場合でもそう心配は無いだろう。
壁の低い位置には、やはり下向きの壁掛け燭台が付けられている。
跳躍すれば何とか手が届くだろう位置だ。
もしも暗闇が存在したならば、これを拝借すれば良い。


そうして通路を観察しているあなたの視界に、妙な物が映った。

天井に足を付けて、正面から人影が近付いてきている。
遠目にも、迷宮に相応しくない姿はハッキリと分かる。
女性用の使用人服……所謂メイドの衣装を纏った、長髪の女だ。
その髪や衣服もやはり重力に逆らい、天井へと向いている。


本当に居たのか。
齎された情報の内、最も信憑性が薄いと考えていた物が事実であった事に、あなたは少々呆れた。

この塔には、内部で暮らす住人が居るという。
それも、逆さに、である。



>>↓1  どうする?


人の形をしているとはいえ、迷宮に生きる者なのだ。
油断をして良い相手とは到底考えられない。

あなたは自身の両目に魔力を集め、その正体を暴けないかと試みた。


【魔力視の発動】

魔力 8
覚醒 3

目標値 11 (自動成功 クリティカルでの結果変動不能)


その結果、目に飛び込んだそれにあなたは目を見開いた。
あなたへと接近するメイドは、その身に異様な密度の魔力を全身に纏っている。

その量はあなたの全盛期と同等。
いや、僅かではあるが凌駕している程だ。
年齢を重ねて衰えた今では、この魔力の守りを貫く事は難しいだろうと、あなたは確信した。



■ 不確定名 : 塔の住人

【魔力】 12

◆ 特殊能力

【魔力防壁】

この存在は、自身の魔力を防御に利用している。
防壁が持つ耐久力を下回る攻撃は、特殊な能力を持たない限り無効化される。
耐久力は魔力の能力値に等しい。


人の形をしたその怪物は、更に距離を縮めた。
今や、顔の作りまで視認出来る。

冷たく硬い無表情の女は、あなたを見下ろしたまま歩を進めている。
勿論、彼女からすれば見上げているという事になるのだろうが。



>>↓1  どうする?


相手は人の形をしている。
ならば対話も可能なのではないか。

そもそもとして、あなたは相手の防御を貫く手段を現時点では持っていない。
敵対されたならば、即座に危機となる事だろう。
言葉でどうにか出来るならばそれが最善であると、あなたは口を開いた。


『ようこそ。
 当迷宮へお越し頂き、ありがとうございます。
 私は迷宮案内人を勤めさせて頂いている者でございます。
 個人名は存在しませんので、どうぞお好きにお呼び下さい。

 ……人とは、私の姿を見れば槍や矢を射掛ける者達と考えておりましたが。
 あなたのような方もいらっしゃるのですね』


氷のような表情とは裏腹に、女は長い言葉を返した。

彼女の言が真実ならば、迷宮の案内を行ってくれるらしい。
勿論、迷宮の住人が言う事である。
そこに罠が含まれていないとは、どこの誰にも保証出来ない。
敵対する様子は見当たらない以上、彼女を無視して進む事も、どうやら出来そうだ。



>>↓1  どうする?


だが、あなたには一つ聞いておかねばならない事があった。

先に踏み入ったはずの、あなたが追う二人組についてである。
彼女は案内人を名乗った。
その名の通り訪れる者の前に姿を現しているとすれば、知ってしるはずだ。


『えぇ、そういった特徴の方々は確かに塔の中に。
 丁度使いやすい大きさのナイフを投げて頂けたので、良く覚えております。
 もしや、お仲間の方でしょうか?』



>>↓1  どうする?


仲間だなどと有り得ない。
そう考えられた事にすら、殺意が沸き上がりかける。

だが、あなたはそれを抑え、質問を続けた。
疑問への返答が無かった事に、彼女は何かを察したのだろう。
僅かに頭を下げてから、答える。


『ここは、簡単に言えば娯楽施設でございます。
 当迷宮の主は、人が生死の狭間で足掻く様を大変好まれておいでです。
 お客様にも、どうか必死に魔物達に抗って頂きたく存じます。

 迷宮自体の作りは、そう複雑な物ではありません。
 一層毎に、幾つかの部屋とそれらを繋ぐ通路があるだけです。

 どうぞ、下層を目指して奮闘されますよう。
 代価たる命に見合った宝は、存分に用意しておりますので』


そこで、女は口だけを歪ませて笑った。

人の足掻きを好むのは、どうやら迷宮の主だけではない。
目の前の女もそうなのだろう。
やはり油断すべきではなさそうだと、あなたは感じた。



>>↓1  どうする?


これは人ではなく、迷宮の魔物と考えるべきだ。
長く共に居るべき存在ではない。
そう断じたあなたは、即座に逃走した。

勿論、仇も見つけずに迷宮を出る事は出来ない。
女の真下を素早く駆け抜け、全力を籠めて前方へと走る。



http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org313443.png

◆ = 現在位置



一度だけ振り返れば、女は階段の方向を向いたままろくに動きもしていない。
どうやら、あなたを追跡する意思は無いようだ。


やがて、走るあなたの視界、その東側に扉が見えた。
酷く巨大なそれは、天井から床までを塞いでいる。
材質は鉄だろうと一見して分かる。
当然、重量は凄まじい物になるはずだ。
真っ当に押し開けられるとは、とても思えない。

しかし、前方には遠くに行き止まりが見えるのみ。
他に道は無いように思える。



>>↓1  どうする?


あなたは目に魔力を宿し、扉を調べた。
すると、幾本もの青く輝く線が描かれ、扉に刻まれた文字を明らかにする。

良く良く見れば、これは実際に彫り込まれているようだ。
魔力視を用いずとも、近くで観察したならばハッキリと読み取れるだろう。
魔力が宿っている事が分かった以上無駄ではないが、文字を確認するだけならば必要なさそうだ。

扉には、短く一文だけが記されていた。


"三つの命を捧げよ"


……それだけである。

また、その少し下には人間の手の形をした窪みがある。
いかにも、ここに触れて下さいと言わんばかりだ。



>>↓1  どうする?


背に腹は代えられない。
幾ら信用できなくとも、何の情報も無く扉に触れるよりはマシだろう。
女に話を聞くべきだ。
そう判断し、あなたは北へと引き返した。



>>↓1 コンマ判定 【不運の回避】

幸運 3

目標値 3


【不運の回避】

目標値 3  出目 7

失敗……


しかし、そこには既に女の姿は無かった。

ここに戻るまでに擦れ違わなかった事は間違い無い。
だというのに、影も形も見当たらない。
手がかりを齎す案内人の消失に、あなたは僅かに後悔した。



>>↓1  どうする?


居ないのではどうしようも無い。
あなたは情報の聞き出しを諦め、通路を再び進んだ。
未だ行き止まりの道は調べていないのだ。
扉に触れるにしても、そちらを終えてからで良いだろう。


【5:15】

http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org313472.png

◆ = 現在位置


そこには、手の届く範囲には特に何も見当たらなかった。
象牙色の壁と床があるのみ。
天井には妙な物は有るには有ったが、単に高価そうな壺が置いてあるというだけ。
真下から中身を覗いてみても、空っぽであるようにしか見えない。



>>↓1  どうする?


あなたは魔力視を行い、周囲を観察した。

……しかし、反応する物は何も無い。
天井に置かれた壺も、青く光る部分は一切無い。
どうやら、魔力による仕掛けは存在しないようだ。



>>↓1  どうする?

質問
貴方の知識から予め東側の扉の仕組みを解析、予想する事は出来ますか?


>>757
試みていないので現時点では不明です


こうなってしまっては、もう他に手は無い。
果たして何が起こるかは未知数だが、扉の手形に触れるしか無いだろう。
あなたは道を引き返し、扉に向き合った。


三つの命を捧げよ。
その文言は、変わらずに存在する。
何とも不穏なその言葉は、扉の持つ危険性を示している可能性もある。

生命力の吸収、あるいは魔力の簒奪。
考え得る事態を想定し、備えながら手形に手を伸ばし……。


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org313497.png

◆ = 現在位置



そして、何事も無くあっさりと、扉は開いた。

手形に触れた瞬間、扉は自動的に動いたのだ。
奥へと向けて、暢気な牛が歩むような速度で。
勿論、何かがあなたから奪われたという事も無い。

扉の言葉は何だったのかと、あなたは僅かに訝しんだ。


扉の先は、どうやら部屋になっているようだ。
今の位置からでは全ては見通せないが、どうやら恐ろしく広い。
城のダンスホールですら、ここと比べれば狭いと言えそうだ。



>>↓1  どうする?


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org313510.png

◆ = 現在位置



踏み込んだ部屋は、事前の予想通り途方も無い広さであった。
正面の壁は分かる物の、長方形の部屋、その北側はぼんやりとした薄闇に包まれ判然としない。
ランタンが必要無い程の灯りは確かにある。
だが、それ以上に部屋が広すぎるのだ。

大まかに、今見えているのは部屋の半分程だという程度は分かる。
しかし、詳細は実際に歩き回ってみなければどうしようも無い。


住人達も、部屋の広さのために壁の証明だけでは不足だと分かっているのだろう。
部屋の中には巨大なシャンデリアが幾つか存在する。
……勿論、床から天井へと向けて、吊るされている。



>>↓1 コンマ判定 【目視】

感覚 9

目標値 9


◆ すみません、狩人補正忘れてました。


【目視】

感覚 9
狩人 2

目標値 11  出目 10

通常成功


そのシャンデリアの一つに、あなたは違和感を発見した。

数十本の蝋燭が点る中に隠れて、何か異物がある。
明らかに、生物の皮膚が持つような質感のそれだ。
毛のような物を持たない、灰色の肌の何かがそこに存在した。

形は球形、大きさは両手で皿を作ってちょうど収まる程度か。
それはピクリとも動かず、身を潜めている。


あなたとシャンデリアの距離は、およそ二十歩という所だろう。

また、シャンデリアはあなたの頭よりも僅かに高い位置にある。
近付いたならば、手を伸ばせば恐らく届くだろう。
もし届かなかったとしても、床から伸びる鎖を手繰れば、引き下げる事は出来るはずだ。



>>↓1  どうする?


あなたは、詳細不明の生物への対処を後に回した。
それよりも先に、部屋の全容を把握すべきだと考えたのだ。

隠れ潜む物に背を向けないよう、睨みながらもあなたは動く。
その目には魔力を纏わせる事も忘れない。
魔術的な罠があってはたまらないのだ。



>>↓1 コンマ判定 【隠密】

敏捷 6
装備 1

目標値 7


【隠密】

目標値 7  出目 6

成功!


あなたは音を立てる事無く歩き回り、部屋の全貌を把握した。


【5:30】

http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org313531.png

◆ = 現在位置


部屋はやはり、あなたが先程考えた通りの大きさであった。
北側の天井部には多数の椅子が並び、それらは南を向いている。
天井に何も存在しなかった南側に楽団でも並べれば、演奏会に丁度良いだろう。

また、部屋の北東部には二つの扉が存在した。
そのどちらも鉄製ではあったが、手形があるのみで文字は刻まれていない。

部屋内部のシャンデリアは、計八つ。
あなたが最初に見つけた物以外、隠れる生物は存在していないようだ。



>>↓1  どうする?


>> 【23:52】 以降が有効です。


といった所で今日はお開きで。
お付き合いありがとうございました。
また明後日。


■ あなたのステータス


◆ 男性 / 55歳


◆ 能力値

【筋力】  8 【耐久】 4
【敏捷】  6 【感覚】 9
【知識】 .10 【意思】 3
【魔力】  8 【幸運】 3


◆ 職業

【狩人】

一部感知判定が有利になる。
敵を発見できた場合の先制判定が確実に成功する。
一部の魔物とアイテムに関する専門知識を獲得する。


◆ 性格

【復讐者】
【孫想い】



■ 習得魔法


◆ ポイズン・クラウド

中量の魔力を消費して、指定した箇所に毒の性質を持つ魔力を滞留させる。
毒の効果は 【朦朧】 【弱体】 【腐食】 から選択できる。
抵抗判定は耐久と魔力のより高い方で行われる。

【朦朧】
感覚、敏捷、意思、魔力、の能力値に関連した行動時にマイナスの補正を与える。
毒が進行すると補正の値が増加していき、最終的には気絶に至る。
毒の範囲から抜け出ても、一定時間効果が残留する。

【弱体】
筋力、耐久、敏捷、の能力値に関連した行動時にマイナスの補正を与える。
毒が進行すると補正の値が増加していき、最終的には意識を残したまま行動不能となる。
毒の範囲から抜け出ても、一定時間効果が残留する。

【腐食】
継続的なダメージを与える。
抵抗に成功した場合でも、特殊な能力を持たない限り、完全な無効化は出来ない。
この毒によるダメージが積み重なると、様々な能力値に回復が難しいダメージを与える場合がある。


◆ リモート・ビューイング

少量の魔力を消費して、離れた場所に視覚を飛ばし、その場を覗き見る。
視覚を飛ばす場所には自身の魔力を籠めたアイテムを置いておく必要がある。
また、視覚を移動させる以上、元々の視覚は一時的に機能しなくなる。
この魔法による視覚には自動的に魔力視が付与される。


◆ マナ・シールド

大量の魔力を消費して、魔力の盾を作り出す。
盾は魔力の能力値と等しい耐久を持ち、破壊されるまで自動的に攻撃を防ぐ。
ただし、盾の被害軽減判定は行われず、軽減されないダメージをそのまま受ける。
また、多方向からの同時攻撃を全て防ぐ事は出来ない。


◆ 所持品一覧

【緋色鹿の合成弓】

【矢筒】
【鉄製の矢 x30】

【鉄製の短剣】

【革製の帽子】
【狩人の服】
【革製の手袋】
【革製のブーツ】

【大型ヒップバッグ】

【堅焼きビスケット x3】
【チーズ x3】

【水袋 / 100%】

【ポーション x2】

【携帯用調理器具】

【地図用羊皮紙】


■ 余談

このおじいちゃんですが、この世界において55歳でこれだけの能力を残しているとなると、全盛期は……


◆ 能力値

【筋力】 .12 【耐久】  8
【敏捷】  9 【感覚】 .12
【知識】 .10 【意思】  3
【魔力】 .11 【幸運】  3


とかいう化け物だった事になります。


【5:30】

http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org314304.png

■ = シャンデリアの位置

◆ = 現在位置



あなたは扉を離れ、部屋の南側へと戻った。
シャンデリアに隠れている謎の生物を観察するためである。
魔力を両目に集め、南東隅のシャンデリアを静かに見つめる。

そこに、青い光を見て取る事は出来なかった。
ただ灰色の皮膚が、蝋燭の間に垣間見えるだけ。
少なくとも今の所は魔力を操ってはいないらしい。

あなたが部屋を見て回る間、この生物は全く行動していなかった。
活動時間ではないのか、ただ発見されていないだけか。
現状では定かではないが、即座の脅威は存在しないと、あなたは感じた。



>>↓1  どうする?


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org314305.png

◆ = 現在位置



灰色の生物はしばらく放置しておいても良いだろう。
そう判断したあなたは、扉の調査に取り掛かった。

とはいえ、あなたが一度潜った西の扉と、そう大きな違いは無い。
三つの命を捧げよ、との一文が無いのみで、他は全く同じだ。
魔力の光は手形部分にのみ存在し、触れれば作動する仕掛けがあるだろう事をあなたに教えてくれる。

他に、あなたが分かった事は……。



>>↓1 コンマ判定 【素材知識】

知識 10

目標値 10

◆ 確定成功判定 クリティカルでのみ結果変動


【素材知識】

目標値 10  出目 3

通常成功

そういや謎の生物は、この知識でもまだ正体判明してないのか
もう少し近づかないと判断できないのかな


>>798
謎の生物は、シャンデリアの中に隠れています。
蝋燭の合間からチラチラ見えるのみで、鑑定が可能な程の情報量がありません。


扉の鈍い鉄色。
叩いた時の音の響き。
それらから、あなたは扉の素材を突き止めた。

重鉄と呼ばれる、驚異的な硬度と重量を誇る鉱物である。
土地によってはアダマンタイトとも呼ばれるそれは、破壊に対する強い耐性を持つ。

力尽くで破る、などとは考えるだけ無駄だろう。
試みるならば、少なくとも破城鎚でも用意すべきだと、あなたは確信した。



>>↓1  どうする?


あなたは扉の調査を切り上げた。
西の扉とそう変わりないという事は、当然開け方も同じと思われる。
手形に触れれば道が開かれるというのは、想像に難くない。
それだけ分かっていれば良いだろう。

となれば、対処すべきはシャンデリアに隠れる生物だ。
今は大人しく身動きの一つもしていないが、永遠にそのままというのは有り得ない。
活動を開始すれば、迷宮の魔物らしくあなたの脅威となるはずだ。

ならば今、不意を打つ事で相手の動きを乱し、一気に倒してしまおう。
それには、驚かせて床に落としてしまうのが最善。
あなたはそう考え、最も南東にあるシャンデリアを睨んだ。


シャンデリアは、太い鎖によって床から天井に向け吊るされている。
位置はあなたの頭よりも僅かに高い。
それなりに大きい物で、全周は大人の男三人が手を繋いでやっと、という所。
その中心部に、灰色の皮膚を持つ生物が隠れている。



>>↓1  どのように落とす?


あなたはそっと、背負った弓を手に取った。

奇を衒う必要は無いと、あなたは判断した。
手元に使い慣れた遠隔攻撃の手段がある以上、これを頼るのは自然な事だ。
一撃をシャンデリアに命中させ、その衝撃で魔物を驚かせ、体勢を崩させる。

確実を期し、ゆっくりと距離を詰める。
必中を期待出来、かつ二射目も先制を得られる位置を、あなたは狩りの経験から導き出した。


呼吸を止め、弓を引き絞り、全神経を一点に集中させる。
三十年の長きに渡り繰り返した作業に、一切の淀みは無い。
勿論、万全の手入れが行われた合成弓も、あなたを裏切る事は有り得ない。

そして、獲物を追い詰める最初の一矢が解き放たれた。



>>↓1 コンマ判定 【矢の命中】

感覚 9
距離 0

目標値 9


【矢の命中】

目標値 9  出目 6

成功!


放たれた矢は、あなたが思い描いた軌跡を辿って飛翔した。

シャンデリアに灯された大量の蝋燭の内、十本程が矢に裂かれ飛び散った。
謎の生物には当たらず、しかし確実に驚愕を与えられる軌道。


そしてあなたの思惑通りに、生物は揺れるシャンデリアから振り落とされる。

床に激突した球形のそれは、酷く無様に転げまわっていた。
周囲を慌てて見回すその姿は、完全に隙だらけである。
今ならば矢を突き立てる事は実に容易い。

あなたは素早く二本目の矢を番え……。



>>↓1 コンマ判定 【魔物知識】

知識 10
有名 2

目標値 12


◆ 確定成功判定 クリティカルでのみ結果変動


【魔物知識】

目標値 12  出目 5

通常成功

迷宮内で矢の補充がしたくなったら自分で作成することもできるだろうけど
そのときの矢の材料ってなんだろう細い棒状のものと矢じりだけでいいのかな
必要な道具(糸とか)も気になる

あと>>1
使用後の矢を回収して、修理?手入れ?後に再利用っていうのは可能でしょうか

安価は下


しかし、それを放つ事無く、素早く視線を下方に逸らした。

同時に、索敵を行っていた魔物があなたを見つけたのだろう。
鋭い魔力の波があなたを襲い、そして何の効果も上げる事無く通り過ぎていった。


その事実に、あなたは敵の正体を確信した。
数多の冒険譚に語られるそれは、魔法を扱う魔物の代表格として知られている。

麻痺の力を持つ魔眼で獲物の動きを縛り、魔力の矢で仕留める。
そういった戦法を得意とする、肉体の九割を眼球で構成した怪物である。



■ クロウリング・アイボール

【魔力】 6

◆ 特殊能力

【パラライシス】

この魔物は、中量の魔力を消費して巨大な眼球と目を合わせた者を麻痺状態にする事が出来る。
抵抗判定には魔力を、解除判定には耐久を用いる。
この能力は、目を逸らしていれば何の効果も発揮しない。

【マナ・ボルト】

この魔物は、少量の魔力を消費して魔力の矢を射出出来る。


>>812
勿論可能です。


硬質の音が、あなたから遠ざかるように響く。

眼球の魔物は、巨大な眼球を薄い皮膚で覆い、そこから八本の小さな足を生やしているという。
その足の爪が立てる音なのだろう。


弓で狙うならば、当然相手を視認する必要がある。
その行為はこの魔物相手では余りに危険が大きい。
しかし、このままじっと様子を窺っていても、魔力の矢の良い的でしか有り得ない。

撤退するか。
それとも目を向けないまま勘を頼りに矢を射るか。
あるいは、他に何か良い手は無いか。

あなたは床を見つめたまま、素早く考えた。


>>↓1  どうする?


毒の魔法だ。
あなたはそう閃いた。

相手は、体の大半を眼球で構成している。
言うなれば、全身が急所である歪な生き物なのだ。
毒によって侵されたならば、肉体機能の過半が瞬時に失われる事も有り得ない話では無い。


衰えた心臓に鞭を打ち、魔力を搾り出す。
僅かな時間も惜しい。
あなたは最速でそれを魔法の形に整えた。



>>↓1 コンマ判定 【魔法構成速度対抗】

基準値 5

魔力 8 (あなた)

魔力 -6 (クロウリング・アイボール)

目標値 7


【魔法構成速度対抗】

目標値 7  出目 9

失敗……


◆ 追加判定


>>↓1 【魔力感知】

魔力 8

目標値 8


【魔力感知】

目標値 8  出目 1

クリティカル!!


あなたの魔法行使は、正しく最速であった。

爪音が聞こえた箇所に、禍々しい暗褐色の霧が沸き立つ。
触れた者の体を侵し溶かす、致死の毒だ。
生物でさえあれば、抵抗出来る者などそうそう居ない。

しかし、その時にはもう既に遅かった。

這い回る眼球の魔法行使は、あなたよりもなお速い。
霧が生まれる一瞬前に、致命の矢は解き放たれていた。
あなたの視界の外から、胴の中心を目指して鋭利な魔力塊が空を突き進む。


が。


"ぬるいわ!"


気合と共に、あなたの両足は弾けるように地を蹴った。
矢の持つ魔力を捉える事は、あなたにとっては実に容易い。

昔取った杵柄という物だろう。
似たような事態は、王宮で何度も遭っている。
その度に、あなたは一切の傷を負う事無く切り抜けていたのだ。
この程度が窮地に数えられるものかと、あなたは息を吐いた。

飛び跳ねた体のすぐ横を、魔力の矢が通り抜けていく。
それを見送りながら、魔物の様子を素早く探れば……。



>>↓1 コンマ判定 【ポイズン・クラウド】

基準値 5

魔力 8 (あなた)

魔力 -6 (クロウリング・アイボール)

目標値 7


【ポイズン・クラウド】

目標値 7  出目 1

クリティカル!!


様子を……探るまでも、どうやら無かった。

眼球だけの体のどこから発しているのか。
そう疑問を抱く程の悲鳴が、部屋の中に響く。
魔物が感じている致死の苦痛が、あなたにも嫌と言う程感じられた。


警戒しつつ霧の中に目を向ければ、そこには余りに惨い状態の魔物が居た。

両手でちょうど掬い上げられる程度の大きな眼球。
白かったはずのそれは暗く濁り、更に多数の穴が開いて内部の液体が漏れ出している。
視覚など、機能しようがあるまい。

また、皮膚と足も手遅れだ。
爛れ、溶け、眼球が悶える度にどこかが剥がれ落ちている。
体の近くに落ちているのは、どうやら足の内の一本だろう。
毒の侵食が早かったものが、根元から?げてしまったらしい。


もはや追撃も必要無い。
あなたが見つめる前で、眼球の魔物はあっさりとその命を終えた。


【5:45】

http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org314360.png

◆ = 現在位置



後に残った物は、グズグズに溶けた残骸のみだった。
とてもではないが利用できる物では無いだろう。

唯一、食料とする事は一応は可能かも知れない。
自身の魔力は自身を傷付ける事は無く、それは毒の魔法でも同様だ。
ただし、当然ながら強靭な意志力が要求される事ではあろうが。


戦闘を終え、あなたは自身の状態を確認した。
魔力の矢を回避した以上、肉体に損傷は無い。
また、魔力についても大した損失では無く、行動には何の支障も無いだろう。



>>↓1  どうする?


しまった、環境依存文字でしたか。

?げる = もげる

です。


あなたは周囲を見渡した。
部屋中に悲鳴が響き渡ったにも関わらず、何の異常も無い。
事前に調べた通り、他に魔物は居ないと考えても良さそうだ。

そう確認出来たあなたは、シャンデリアを射た矢を回収した。
本体には当てず、柔らかい蝋燭のみを射抜く絶技によって、鏃に損傷は無い。
これならば、もう一度そのまま使う事も出来るだろう。
あなたは満足げに、矢を矢筒に戻した。


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org314366.png


回収が終われば、次は扉の調査である。

西の扉には、三つの命を捧げよ、との一文があった。
この三つの命というのが魔物を三体殺せという意味であったとしたら、何か変化がある可能性もある。
あなたはじっと、扉を観察した。

……しかし、どうやら最初に見た状態と何ら変わっていない。
それは魔力視を用いても同様だ。



>>↓1  どうする?


あなたは西の扉を離れ、北へと向かった。
東と北、道は二つあるが、現状ではどちらがどうと考える材料は無い。
分からないのならば、どちらに向かっても同じ事だ。

北の扉も、東と全く同じ物。
手形がある以外には何の異常も存在しない。
あなたはそこへ、ゆっくりと手を合わせた。


重厚な扉は、しかし殆ど音を立てず静かに開いた。
その先は、どうやら部屋となっている。
演奏会に適したホールのような大部屋よりは小さいが、それでもかなりの広さだった。


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org314368.png

◆ = 現在位置



踏み込んだ部屋の中は、床部分には何も無い。
代わりに、天井部は随分と雑然としていた。

どうやら、物置のような使い方がされているのだろう。
無数の楽器と椅子が乱雑に放り出されている。
楽器の種類は様々で、それこそ大規模な演奏会が今にも開けるに違いない。
もしかしたら、塔の住人達は時折そうして日々を楽しんでいるのかも知れないと、あなたは思わず想像した。



>>↓1  どうする?


一見して、異常と取れる物は何も無い。
そんな部屋の中を、あなたはぐるりと歩いて回った。

特に気に掛けるべきは天井だろう。
床には何も置かれていないため、隠れられるような場所は無い。
だが、天井にならば幾らでも潜む場所がある。

だからといって、床を疎かにする事も無い。
あなたが追っているのは冒険者だ。
彼らもあなた同様床を歩く事しか出来ないはずだ。
ならば当然、その痕跡は天井には有り得ない。



>>↓1 コンマ判定 【感知】

感覚 9
狩人 2

目標値 11

◆ 確定成功判定 クリティカルでのみ結果変動


【感知】

目標値 11  出目 3

通常成功


探索の結果、あなたは天井に潜む者を発見した。

部屋の北東隅、扉の近くに置かれた管楽器の陰に一つ。
中央よりもやや西、椅子の足にしがみ付くように一つ。
共に、灰色の皮膚を持つ球体だ。
あなたが先程一体仕留めた、眼球の魔物に違いない。

それらの目は固く閉ざされ、ピクリとも動いていない。

そういえば、とあなたは思い出す。
この魔物は通常、迷宮の中を短い足で這い回る活発な種だという。
それがこうして物陰で動かないという事は眠っていると考えて良いのではないだろうか。


他には、発見は一つ。

部屋の中央に置かれた巨大な壺である。
魔力視で確認しても何の反応も無いが、周囲は楽器と椅子しか無いというのに明らかに不自然だ。
とはいえ、手が届かない高みにある以上、あなたに出来る事は限られる。


見つけたものはそれだけだ。
床にはやはり何も無く、冒険者の痕跡は見つからなかった。



>>↓1  どうする?

>>1
毒って無臭ですか?

寝てるんだから急所狙いでもいいよな
安価下


>>857
無味無臭です。
ただし、色は消せません。


あなたは弓を携え、部屋の中央部に向かった。

相手はどうやら眠りについている。
この隙に急所を射抜き、仕留めてしまうのが良いだろう。

この時間に迷宮に入ったのは良い判断だった。
あなたはそう、過去の自分を褒めたかも知れない。


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org314395.png


ほぼ真下まで接近しても、こちらに気付く様子は無い。
彼我の距離は僅かな物だ。
体勢は少々不自然になってしまうが、何の問題も無く必中させられるだろう。

あなたは矢を番え、努めて静かに、弦を引き絞った。



>>↓1 コンマ判定 【矢の命中】

感覚 9
距離 1
静止 3

目標値 13

◆ 自動成功 クリティカルでのみ結果変動


【矢の命中】

目標値 13  出目 10

通常成功

> 【狩人】
>
> 一部感知判定が有利になる。
> 敵を発見できた場合の先制判定が確実に成功する。
> 一部の魔物とアイテムに関する専門知識を獲得する。

この> 敵を発見できた場合の先制判定が確実に成功する。ってどう関わるんだろ


>>865
1)一方的な発見時、奇襲を試みる場合の隠密判定が確定成功
2)相互発見時、敏捷対抗をスキップして確定先制


あなたが放った矢は、一切の狂い無く眼球の中心に突き立った。
矢を留める力は、灰色の薄い皮膚には存在しなかったのだろう。
体を突き抜けた鏃は、反対側から顔を出してすらいる。

魔物はビクリと一度だけ体を震わせ、そのまま全ての力を失って落下を始める。
どうやら即死したようだ。
全身が急所といえど、余りにも脆い。


■ クロウリング・アイボール

【耐久】 1



>>↓1 コンマ判定 【魔物の受け止め】

敏捷 6
位置 3

目標値 9


【魔物の受け止め】

目標値 9  出目 9

かろうじて成功


勿論、そのまま床まで落下させてしまえば、幾らかは音が立つだろう。
折角寝ているもう一体を起こす可能性は排除すべきだ。

あなたはそう判断し、受け止めるべく手を伸ばした。
そう難しい事では無い。
あなたは魔物のほぼ真下に居り、余程の不器用でも無ければ落とす事はそうそうあるまい。

……そう油断したのがいけなかったのだろう。

極僅か、ほんの少しだけ目算を誤り、魔物は掌に収まる事無く指に当たっただけで床へ向かう。
あなたは慌てて、更に手を伸ばした。
一度、二度、三度。
お手玉でもしているように空中で魔物を跳ねさせてから、あなたはようやくその体を掴む事に成功した。


北東の個体に動きが無い事を確認してから、大きな溜め息をあなたは漏らした。
心臓が急激に鼓動を早め、頬を冷や汗が伝っている。
実に、危うい所であった。



>>↓1  どうする?


魔物の死体を手に持つあなたは、一つの閃きを得た。

部屋の中央部、その天井には大きな壺が置かれている。
明らかに不自然なそれは、いかにも何らかの仕掛けがありそうだ。

三つの命を壺の中に捧げよ。

そういう事なのだろうかと、あなたは考えた。


思いついたならば試してみるべきだろう。
あなたは魔物から矢を抜くと、投擲を試みるべく身構えた。



>>↓1 コンマ判定 【魔物の投げ入れ】

筋力 8
敏捷 6
距離 1

複合 -7 (筋力敏捷平均化)

目標値 8


【魔物の投げ入れ】

目標値 8  出目 3

成功!


放り上げた魔物は、あなたの狙い通り壺の中へと入った。

……そして、その一瞬後、極当たり前に重力に引かれて落下する!



>>↓1 コンマ判定 【魔物の受け止め】

敏捷 6
位置 3

不意 -3

目標値 6


【魔物の受け止め】

目標値 6  出目 5

成功!


天井から再び落下した死体を、あなたは慌てて受け止めた。

どうやら、予想は外れたようだ。
一度は確かに壺の中に入ったというのに、何が起こるでも無い。
少なくとも、死体を入れろという事では無さそうだ。


一連の行動で、とりあえず音は立てていない。
念のためと北東に目を向けるも、やはり残る一体は眠っている。



>>↓1  どうする?


日付が変わった所で今日はお開きで。
お付き合いありがとうございました。
また明後日。

明日は休日出勤です。


■ あなたのステータス


◆ 男性 / 55歳


◆ 能力値

【筋力】  8 【耐久】 4
【敏捷】  6 【感覚】 9
【知識】 .10 【意思】 3
【魔力】  8 【幸運】 3


◆ 職業

【狩人】

一部感知判定が有利になる。
敵を発見できた場合の先制判定が確実に成功する。
一部の魔物とアイテムに関する専門知識を獲得する。


◆ 性格

【復讐者】
【孫想い】



■ 習得魔法


◆ ポイズン・クラウド

中量の魔力を消費して、指定した箇所に毒の性質を持つ魔力を滞留させる。
毒の効果は 【朦朧】 【弱体】 【腐食】 から選択できる。
抵抗判定は耐久と魔力のより高い方で行われる。

【朦朧】
感覚、敏捷、意思、魔力、の能力値に関連した行動時にマイナスの補正を与える。
毒が進行すると補正の値が増加していき、最終的には気絶に至る。
毒の範囲から抜け出ても、一定時間効果が残留する。

【弱体】
筋力、耐久、敏捷、の能力値に関連した行動時にマイナスの補正を与える。
毒が進行すると補正の値が増加していき、最終的には意識を残したまま行動不能となる。
毒の範囲から抜け出ても、一定時間効果が残留する。

【腐食】
継続的なダメージを与える。
抵抗に成功した場合でも、特殊な能力を持たない限り、完全な無効化は出来ない。
この毒によるダメージが積み重なると、様々な能力値に回復が難しいダメージを与える場合がある。


◆ リモート・ビューイング

少量の魔力を消費して、離れた場所に視覚を飛ばし、その場を覗き見る。
視覚を飛ばす場所には自身の魔力を籠めたアイテムを置いておく必要がある。
また、視覚を移動させる以上、元々の視覚は一時的に機能しなくなる。
この魔法による視覚には自動的に魔力視が付与される。


◆ マナ・シールド

大量の魔力を消費して、魔力の盾を作り出す。
盾は魔力の能力値と等しい耐久を持ち、破壊されるまで自動的に攻撃を防ぐ。
ただし、盾の被害軽減判定は行われず、軽減されないダメージをそのまま受ける。
また、多方向からの同時攻撃を全て防ぐ事は出来ない。


◆ 所持品一覧

【緋色鹿の合成弓】

【矢筒】
【鉄製の矢 x29】 ← USED

【鉄製の短剣】

【革製の帽子】
【狩人の服】
【革製の手袋】
【革製のブーツ】

【大型ヒップバッグ】

【堅焼きビスケット x3】
【チーズ x3】

【水袋 / 100%】

【ポーション x2】

【携帯用調理器具】

【地図用羊皮紙】


一体はこうして仕留められた。
残る一体も、大人しく眠っている間に処理しておくのが良いだろう。
あなたはそう判断し、部屋の北東部へ向かった。


【6:00】

http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org315043.png

◆ = 現在位置


と、丁度その時だ。
天井に置かれた管楽器にしがみついている個体が、ぶるりと体を震わせた。

どうやら、覚醒の時間になってしまったようだ。
恐らくこの魔物は昼行性であると考えて良いだろう。
昼の探索では、常に大目玉と目を合わせる危険に注意を払うべきだと、あなたは心に刻んだ。

とはいえ、相手は寝起きであり、あなたに気付いている様子は全く無い。
相手の脆さも考えれば、仕留めるのは酷く易しいはずだ。



>>↓1 コンマ判定 【矢の命中】

感覚 9
距離 1
静止 3

目標値 13

◆ 自動成功 クリティカルでのみ結果変動


【矢の命中】

目標値 13  出目 7

通常成功


熟練の狩人たるあなたにとって、至近距離での射撃を外すような要素は無い。
放たれた矢は完全に狙い通り、急所である眼球を貫通した。
魔物は一度だけ痙攣し、落下する。

他に魔物の存在は感知していない以上、先の個体のように受け止める必要は無い。
柔らかな灰色の球体は、鈍い音を立てて床に激突し、その骸を晒した。



>>↓1  どうする?


部屋の中で発見出来た明確な異物は、この二体の魔物だけである。
それらを仕留め終えた以上、もうここに用は無いだろう。
天井の大壺は少々気になる所だが、至近距離で調べる手段も無い。

あなたは北の扉に向き合った。
そこにはやはり、今まで通りの手形がある。
また、特に文字は刻まれていない。

手を伸ばし触れれば、あなたの予想通りに道は開かれた。

目玉はなんで朝になったとわかったんだろ

GMさん、魔物が目覚めたときは窓からの光とかで夜明けがわかる状態でしたか?
安価下


【6:00】

http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org315053.png

◆ = 現在位置



扉の先は、通路となっていた。
一見した様子は入り口の近辺と変わり無い。
天井は高く、道幅も広く、そして相変わらず天井に花瓶やチェストが置かれている。

道は東西に伸びているが、西側は行き止まりだ。
東は南への分かれ道が二つ、その先にもまだ続いている事が、どうにか見て取れる。

見渡しただけでは、特に異常は見当たらない。



>>↓1  どうする?


>>903
あなたは未だ塔の中で窓を発見していません。


しかし、不用意に踏み込む事をあなたは避けた。
ここは危険極まる迷宮である。
慎重に慎重を重ね、遠隔視の基点を一つ位置いていくのも良いだろう。

あなたは扉を閉めて引き返し、南の大部屋へと向かった。


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org315060.png


矢が斬り飛ばした蝋燭の残骸は、そのまま床に落ちている。
基点とする物に特に制限が無い以上、このようなゴミでも問題無い。
あなたは蝋に魔力を浸透させ、床に設置した。

これで、いつでも好きな時に自由にこの場を覗き見る事が出来るはずだ。



>>↓1  どうする?


しまった、ちょっと巻き戻します。
これ不可能でした。


しかし、不用意に踏み込む事をあなたは避けた。
ここは危険極まる迷宮である。
慎重に慎重を重ね、遠隔視の基点を一つ位置いていくのも良いだろう。

あなたは扉を閉めて引き返し、南の大部屋へと向かった。


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org315060.png


……矢によって斬り飛ばされたはずの十本程の蝋燭。
それは床を探しても、一つも発見できなかった。
一体何故かと周囲を見渡し、あなたは気付く。

蝋燭は、天井に落ちていた。
当たり前の事である。
シャンデリアは床から天井へ向けて吊るされていた。
それはつまり重力の方向が逆という事であり、蝋燭もまた同様であったのだ。

天井は酷く高く、壁を蹴って跳ねた所で届くとは到底思えない。
蝋燭を拾う事はまず不可能と考えて良いだろう。


止むを得ず、あなたはシャンデリアに手を伸ばし、一本の蝋燭から火を消し、そこに魔力を浸透させた。
これで、いつでも好きな時に自由にこの場を覗き見る事が出来るはずだ。


また、あなたは同じシャンデリアから、十本程を回収した。
これ以降も遠隔視が必要となる場面はあるはずだ。
その際に自身の荷から何かを消費するよりも、こういった適当な品を用いるのが良い。

蝋燭は軽い。
天井へ落ちていこうとする力は、荷に仕舞ってさえおけばどうとでもなる。


◆ 【逆さ蝋燭 x10】 を獲得しました。



>>↓1  どうする?


さて、北の道は既に確認した。
勿論全てを見た訳では無いが、少なくとも隣接した部屋の事は分かっている。
どちらに進むにしろ、一度確認しておくのも良いだろう。


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org315076.png

◆ = 現在位置


東の扉は、他と同様あっさりと開いた。
通路は変わらず、相変わらず馬鹿馬鹿しい程に広い。
ただ、他と明らかに違う点が一つ。

あなたの頭よりも少し高い位置、容易に手が届く程度の高さに、幾つかの絵画が飾られている。
大きさは、幅が両腕を広げた程、高さはそのおよそ半分だ。
描かれている内容までは、もう少し近付かないと判別出来ないだろう。


通路は少し先で南側に折れている。



>>↓1  どうする?


【6:15】


あなたは絵画の観察を始めた。

絵画は、通路北側の壁に五枚が並べられている。
一見してただの絵としか見えないが、ここは迷宮なのだ。
最大限の警戒をしておくべきだと考え、接近は僅かな物に留める。

絵の内容自体は特に奇抜な物では無いが、不自然さが無いかと言えばそうでも無い。
あなたに近い物から、森の広場、山の遠景、雨の空を眺める少女、草を食む馬、戦場の風景。
どうにも統一感が無いのだ。

また、少女の絵と戦場の絵は逆さになっていない。
塔の住人達が飾った物にしては、当然おかしい事だ。


どう考えても怪しい。
あなたはそう判断し、観察する両目に魔力を集めた。

逆さになっていない二枚の絵に、僅かながら青い光が灯る。
マジックアイテムの類である事は、間違い無さそうだ。



>>↓1  どうする?


無防備に近寄るのはどう考えても危険だ。
マジックアイテムを利用した罠、もしくは絵自体が魔物である可能性もある。

あなたは背負った弓を構え、矢を番えた。
弦を引き絞り、狙うべきは……



>>↓1  どの絵を狙いますか?


五枚の絵画の中央、雨天を見つめる少女の絵を、あなたは選んだ。

目標の絵までは、僅かながら距離がある。
他の絵にも近付けない以上、致し方の無い事だ。

とはいえ、あなたは熟練の狩人である。
この程度の距離で的を外す事など、有り得る訳も無い。



>>↓1 コンマ判定 【矢の命中】

感覚 9
距離 0
静止 3

目標値 12


【矢の命中】

目標値 12  出目 2

通常成功


あなたが放った矢は、狙い通り額の僅か指一本分だけ外側に命中した。
象牙色の壁に鋭い痕を残し、矢は弾かれて落ちる。

同時に……。


『乱暴な人ですね。
 初対面のかよわい女に矢を射掛けるだなんて』


なんと、絵の中の少女が振り返り、言葉を発した。
攻撃を行ったあなたを睨み、その声は静かな物でありながらも怒りに満ちている。

あなたが困惑している間に、少女の行動は更に続く。
絵画の少女はゆっくりと右手を持ち上げ、あなたを指し示した。



>>↓1  どうする?


少女の動作と同調してだろうか。
描かれた雨の粒が揺らめき、纏った魔力がその量を増していく。

これは不味いと判断したあなたは、即座に謝罪を行った。
しっかりと頭を下げ、出来る限り真摯な物をだ。
少女はそれを、静かに見つめている。



>>↓1 コンマ判定 【魔物の行動変化】

基準値 5

意思 3 (あなた)
状況 2
性格 2

意思 -5 (絵画の少女)

目標値 7


【魔物の行動変化】

目標値 7  出目 5

成功!


『……まぁ、いいわ。
 最初から射抜くつもりは無かったようだし』


少女は、あなたの謝罪を受け入れてくれたようだ。
手は下ろされ、同時に雨粒の魔力も霧散する。
そうして彼女は再び振り返り、あなたに背を向けた。
最初の構図に戻った形だ。

どうやら、このマジックアイテムなのか魔物なのか判然としない絵画とは、会話が出来るようだ。
もしかしたら有益な情報が得られるかも知れない。

そう判断したあなたは、口を開く。



>>↓1  何と声をかけますか?


意を決して、あなたは尋ねた。

聞くべき事は当然、仇についてである。
剣を持ち、チェインメイルに身を包んだ二人組の戦士。
そういった者達は見なかっただろうか、と。

それに対する返答は……。


『あなたのような野蛮人と話をする趣味は無いわ。
 最低限礼節を身に付けてから出直してきなさい』


などという、にべもない物であった。

謝罪によって敵対は避けられたようだが、それで友好的になって貰えるかと言えばそんな訳も無い。
どうやら、彼女と対話する事は、現時点では難しいようだ。



>>↓1  どうする?


対話を諦め、あなたは次の行動に移った。

少女の絵は擬似的な命を持っていた。
となれば、他の絵もただの絵画と考えない方が良いだろう。
特に、少女と同じく魔力を纏っていた戦場の風景は最大限警戒すべきだ。

あなたは荷から二本の蝋燭を取り出し、魔力を浸透させた。
接近せずに観察を行うために、遠隔視に適応させたそれを放り投げる。

蝋燭は、逆さの重量を受けて天井に向かう。
その軌道は奇妙な物であり、余程慣れない限り狙い通りの投擲は難しい。
塔の中で手に入れた逆さの物は、投石のような武器とするには向かないだろう。

とはいえ、絵の前に落とす程度は全く問題無い。
戦場の絵の近く、そして曲がり角の只中に、蝋燭は落ちた。


蝋燭が戦場の絵の前を通り過ぎる瞬間。
あなたは確かに確認した。

絵の中では、黒と白の軍勢が互いに矢を射掛け合っている。
その両方の軍が、構えた弓を蝋燭へと向けたのだ。
すぐに飛んでいったためか、矢が放たれる事は無かったが。



>>↓1  どうする?

間違えました。
安価キャンセルで。


そのまま少し様子を見るも、戦場の絵に変化は無い。
即座の危険はどうやら無さそうだ。

そう確認した後、あなたは遠隔視の魔法を二度使用した。


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org315151.png

◆ = 現在位置


一度目は、絵の前に落ちた物。
しかし、収穫は特に無い。
天井から俯瞰する光景は、視点が変わったのみで特に変化は無い。

二度目は、曲がり角に落ちた物。
こちらからは勿論、通路の先についての情報を得る事が出来た。

南へ続いた通路は、今度は東へ折れていた。
そこに動く物は見当たらず、魔力を示す青い光も存在しない。
また、どうやら絵画も無いようだ。



>>↓1  どうする?

戦場の絵は一番奥側ってことだけど
曲がり角を曲がった先の通路まからも見える位置だよね?


>> 【23:15】 以降が有効です。


>>947
先の通路からですと、東側に寄らなければ見えません。
角が邪魔になっています。


少女の絵は、射抜かれる事を嫌っている。
という事は逆説的に、射抜いたならば何らかの影響があるという事だ。
同種であるらしい戦場の絵も、また同様だろう。

あなたは弓を構えつつ、扉の前まで後退した。
この位置ならば、撤退がいつでも出来る。
勿論絵との距離は大きく離れてしまったが、安全に代えられる物では無い。

そしてそもそも、動かない的が相手ならば、この程度で外す理由など有り得ないのだ。



>>↓1 コンマ判定 【矢の命中】

感覚 9
静止 3

距離 -2

目標値 11

◆ 確定成功判定 クリティカルでのみ結果変動

【矢の命中】

目標値 11  出目 3

通常成功


放たれた矢は、狙い違わず戦場の絵に命中した。
黒い鎧の軍勢、その只中に直撃し、描かれた数人を纏めて貫いた。


その途端、最悪の事態が発生した。

あなたは先程、少女が何をしたかをハッキリと目撃したはずだ。
彼女は雨粒に魔力を宿し、あなたを狙い仕草を見せていた。
雨粒を射出出来るのではないかと、少々頭の働く者ならば想像が付くはずだ。
また、戦場の戦士達も矢を射掛けるような体勢を取っていた。

それはつまり、絵画の内部から現実に現れる事が可能である、という事。
そして、出られる物が雨粒や矢だけとは、どこの誰も保証などしていない。


真っ先に現れ出でた物は、騎士であった。

見上げる程の巨馬は全面を鉄で覆われ、その上には神殿の柱のごとき馬上槍を持った黒騎士。
槍の先端は大量の血に濡れ、にも関わらず纏う鎧には毛筋程の傷も無い。
想像を絶する強者であると、あなたにも容易く確信出来るだろう。

更に、悪夢はそれだけに収まらない。
弓を持つ者、槍を持つ者、盾を持つ者。
それらが続々と、絵画の中からあふれ出ようとしている。


黒騎士は槍をあなたに向け、突撃の姿勢を取っている。

この通路は既に死地だ。
最早一刻の猶予も無い。
死を避けたいと考えるならば、即座に行動すべきである。



>>↓1  どうする?


>> 【23:52】 以降が有効です。


絵画に描かれた二つの軍勢。
それを相手にするなど、とてもではないが不可能極まる。

当然の判断として、あなたは身を翻して逃走を選んだ。
扉を開くために手形に触れ、同時に一つの魔法を行使する。
意識を朦朧とさせる効果を付与した、毒の霧だ。
毒がそのまま通れば良し。
それで無くとも、最低限視界を遮る事で行動を遅らせる事が出来るだろう。

あなたの意に沿い、通路の中に暗褐色の霧が生まれた。
それは先頭の黒騎士を覆い隠し、脳髄を蝕もうと手を伸ばす。



>>↓1 コンマ判定 【ポイズン・クラウド】

基準値 5

魔力 8

耐久 -18 (黒騎士)

目標値 -5

◆ 確定失敗判定 ファンブルでのみ結果変動


【ポイズン・クラウド】

目標値 -5  出目 9

通常失敗


しかし、その手応えの余りの異質さに、あなたは戦慄した。
まるで巨岩に対し振り下ろされたナイフのようだ。
毒の霧は一切の痛痒を与えられていないと、完全な確信を抱ける程。

だが、もう一つの狙いは確かに達成された。
突如塞がった視界に馬が混乱したのだろう。
うろたえるような蹄の音が、通路に数度響いた。


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org315192.png

◆ = 現在位置


その隙に、あなたの撤退は成功した。
巨大で分厚く、そして重い扉は再び閉まり、大部屋と通路を断絶する。

その直後に、轟音と共に僅かだけ扉が揺らいだ。
恐らくはランスチャージだろう。
この凄まじい重量の扉を揺らす事が出来るというのは驚きだが、しかしそれでも破られる事は無さそうだ。



>>↓1  どうする?


あなたはまず、周囲の様子を探った。
この部屋に存在した目玉の魔物は排除したが、どこからか侵入していないとも限らない。

床、壁、天井。
そして勿論シャンデリアの陰。
素早く全てに目を向け、警戒する。



>>↓1 コンマ判定 【目視】

感覚 9

目標値 9


【目視】

目標値 9  出目 3

成功!


部屋の中、少なくともその北側は安全だ。
あなたはそう確信した。
どこにも、何も潜んでは居ない。

次いで、あなたは死地と化した通路内部に視覚を飛ばす。
扉で隔てられた先はどうなったのか。

出来る事ならば絵画の中に戻ってくれていれば良いが。

あなたは半ば祈りつつ、魔法を発動させた。



……そして目にした光景に、あなたは己の死を確信する。

巨大な扉の前には、黒騎士と、一人の歩兵が居た。
その後ろに続く十数人の兵も脅威ではあるが、最早それはどうでも良い。
問題なのは、二つ。

黒騎士が、馬上槍を投擲の姿勢で構えている事。
そして、歩兵が扉の手形へと、手を伸ばしている事だった。



【敏捷対抗】

基準値 5

敏捷 6 (あなた)

敏捷 -12 (黒騎士)

目標値 -1 (自動失敗)


>>↓1 コンマ判定 【物理的被害の軽減】

基礎防御力 【 2 】

耐久 4

目標値 4


【物理的被害の軽減】

目標値 4  出目 10

ファンブル!!


僅かにだけ開かれた扉の隙間。
そこを割り開くように、轟音を伴って槍は放たれた。

一時的に自身の視覚を失っているあなたに、それを回避する術など有りはしない。


苦痛が無かったのが、最大の幸運であっただろう。
胴の過半を抉り飛ばされ、血肉と臓物を撒き散らしながら吹き飛ぶあなたは、着弾の一瞬後には全ての意識を失っていた。

それでも足りないとばかりに、蹂躙は続く。
大部屋に踏み込んだ兵達は、既に死したあなたの体を執拗に甚振る。
ある者は剣で、ある者はメイスで。
あなたの肉体は瞬く間に破壊し尽くされ、頭部を残すのみとなった。

そして、それすらも安らかに眠る事は許されない。
扉を開いた歩兵が、手に持った槍にあなたの頭を突き刺し、高々と掲げる。

それを合図に勝ち鬨が大部屋に響き渡り、壁すらも揺らした。


あなたはこの後、彼らに持ち帰られ、絵の一部と化す。
野蛮人に相応しい末路だと絵画の少女は笑ったが、勿論そのような事をあなたが知る事は無い。





DEAD END


◆次スレです。

【安価コンマ】理不尽難度のダンジョンアタック ソロ-6【オリジナル】

【安価コンマ】理不尽難度のダンジョンアタック ソロ-6【オリジナル】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1459784956/)


無残な死を遂げた所で、今日はお開きで。
お付き合いありがとうございました。
また明後日。

コンティニューは>>945からになります。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom