海老原菜帆「仲良し度」 (26)


モバP「仲良し度が足りない?」

菜帆「はい。Pさんが担当になってから、もうずいぶん経ちますけど」
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菜帆「まだまだ、Pさんの態度が堅いと思うんです~」

P「とは言われても、プロデューサーとして、ある程度の線引きは必要だろう」

菜帆「それでも、もっと仲良くなれたら、と思うんですよ」

P「ううむ……ちなみに、今はその仲良し度は、どれくらいなんだ?」

菜帆「一緒にお茶をするくらいですから――五十くらいですかね~」

P「ふむ、今が標準なのか」

菜帆「千が限界値ですよ?」

P「仲良しどころか嫌われてるだろ」




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菜帆「違いますよ~。目標は高く、ゆっくり目指したいんです」

P「今も仲良しだが、より上の段階に行きたい、と」

菜帆「はい~」

P「まあ、プロデューサーとして、コミュニケーションも必要か」

菜帆「ではさっそく、仲良くなりましょう~!」

P「それはいいが、どうするんだ?」

菜帆「今は対面に座ってますけど、これを」

菜帆「――はい。お隣に失礼しますね~」



P「……少し、気恥ずかしいな」

菜帆「これに慣れれば、仲良し度が上がりますよ」

P「幾ら?」

菜帆「五くらい?」

P「本当に、気が長い話だ」

菜帆「ふふ、のんびり行きましょう~」



菜帆「隣に座るのも、当たり前になってきましたね」
http://i.imgur.com/qXAitPg.jpg

P「そうえば、そうだな。意外と慣れるもんだ」

菜帆「それじゃあ今度は、距離を詰めて……」

P「おい、近すぎるんじゃないか。隙間もないぞ!?」

菜帆「こうしなきゃ、仲良くなれませんから~」

P「いや、しかしだな……いろいろ、気になるというか」

菜帆「あら、Pさんは、どこが気になるんですか~」

P「からかうな」

菜帆「ごめんなさい~。Pさんの反応が、楽しくて」

P「まったく……」




菜帆「お詫びに、ぎゅってしますね」

ぎゅっ

P「こ、こら! 腕に抱き着くな」

菜帆「お詫びですから、遠慮しないでください~」

P「しなくていい、しなくていいからっ!」

菜帆「でも、お詫びが」

P「これもからかいの延長だろ!?」

菜帆「あ、バレちゃいました~?」



菜帆「Pさ~ん、謝りますから、もっと近くに来ましょうよ~」

P「またくっついてくるだろ。なら近寄らん」

菜帆「仲良し度が減っちゃいます~」

P「減ってしまえ、そんな逆セクハラメーター!」



菜帆「また対面に戻っちゃいました……」
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P「隣に座ってると、気が気でないからな」

菜帆「ふふ、私のどこが気になるんですか~」

P「そんなことは一言も言ってない」

菜帆「……ここ、だったりします?」

P「襟を下げるな、こっちに見せるな」

菜帆「今日は胸元の緩い服だから、対面だと、見えちゃうかも~」

P「ああ、もう、隣に来ればいいだろ!」

菜帆「はい~」




菜帆「せっかく隣合ってますから、なにかしたいですね~」

P「隣合わせたのは、お前だ……」

菜帆「そうでした~」

P「いけしゃあしゃあと」

菜帆「そうだ、Pさん」

P「今度はなんだ」

菜帆「横になってもらえますか~」



P「なんで俺は、担当アイドルに膝枕をしてもらってるんだ?」

菜帆「仲良し度を上げるためですよ~」

P「恥ずかしいから、そろそろやめたいんだが」

菜帆「ええ~」

P「どうしてもって言うからやったが、さすがにまずいだろう」

P「恥ずかしいのもあるけど、プロデューサーとして、ちょっとな……」



菜帆「そうですか……なら、最後に」

P「おい、なにを」

菜帆「えいっ」

むにっ

P「むぐぐっ!」

菜帆「ごめんなさい、Pさん。机のお菓子が、少し遠くて~」

菜帆「あ~、ちょっと取れないですね~。もうちょっと、前かがみになれば」



P「殺す気か!」

菜帆「私は、お菓子を取ろうと思っただけですよ~」

P「自分のグラマラスさを自覚しろ」

菜帆「感想とか、あります?」

P「アホなことを聞くな」

菜帆「私はちょっと、くすぐたかったですね~」

P「恥じらいを持て、ちきしょー!」



菜帆「Pさん、Pさん~!」
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P「どうした、菜帆」

菜帆「あ~んしてください」

P「そのケーキはなんだ」

菜帆「かな子ちゃん特製、和風ケーキですよ。ほら、あ~ん」

P「大人をからかうんじゃない」

菜帆「そうですか……」

P「……分かったよ。すればいいんだろ!」

菜帆「はい~。ありがとうございます」




P「ああ、恥ずかしかった」

菜帆「ふふ、可愛かったですよ~」

菜帆「――さて、それじゃあ私も……あむ」

P「ん、それは」

菜帆「はい?」

P「いや、なんでもない」

菜帆「……直接、したいですか~」

P「なんでもないってのっ!」




菜帆「仲良し度も、なかなか上がってきましたよ~」
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P「へー、どれくらいなんだ?」

菜帆「八十です~」

P「あれだけやってかよ」




菜帆「もっと上げたいですか」

P「方法があるなら、一応聞いてやる」

菜帆「私の、ぷにぷにで、温かい部分を、Pさんが触ってくれれば」

P「一線を越えてるじゃねえか!」

菜帆「ほっぺですよ~?」

P「……あ、そう」

菜帆「Pさんが想像したところでも」

P「頬を触るんだよな! よし、触ろう」

菜帆「はい、どうぞ~」



ふにふに

P「――温かいし、柔らかいな」

菜帆「Pさんの手も、温かいです」

P「もう、いいか」

菜帆「まだ、もう少しだけ、触っててください」

P「分かった」

菜帆「……ねえ、Pさん」

P「どうした」


菜帆「本当に、触ってもいいんですよ」

P「可愛い反応を、したくないんでね」

菜帆「茶化しちゃ……嫌です」

P「俺はプロデューサーで、菜帆はアイドルだ」

菜帆「Pさん」

P「もういいだろう。俺は少し、頭を冷やしてくる」



ぎゅっ

P「菜帆」

菜帆「私は、Pさんと仲良くなりたいんです」

菜帆「もっと、ずっと、深い仲になりたくて」

菜帆「ねえ、Pさん……私じゃ、ダメですか」

P「……菜帆っ!」

がばっ

菜帆「きゃ」



P「やってしまったぁああ……」

菜帆「ふふ、Pさんって、激しいんですね~」

P「言うな、言うな! 罪悪感で死にそうだぁ」

菜帆「……やっぱり、嫌でしたか」

P「ぐっ、違う。嫌なわけあるか! 大好きだからこそ、立場上の罪悪感がな」

菜帆「えへへ、私も大好きですよ~!」

P「お前、へこんだフリをしやがって……!」

菜帆「仲良し度も鰻登りです~」

P「……どれくらいだよ」

菜帆「今は二百くらいですね」

P「それでも二百かよ」



菜帆「大丈夫、これからもずっと、上がっていきますから」

菜帆「――そうですよね、Pさん~?」

P「……ああ、そうだな。これからも、よろしく頼むよ」

菜帆「はい~!」




          
                          おしまい




へぇ、この海老原菜帆って子、バストが92で、ヒップが93もあるんだなぁ!
趣味は散歩と和菓子屋巡りで、食べるのが好きな17歳かぁ・・・
よし、投票しよう!

読んでくれてあざました。菜帆ちゃんが大好きです



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