地球「お前、太陽系で一番自転速度遅いの、気にしてんだろ?」
木星「べ、別に気にしてねーし・・・そんなことよりてめぇの星なんかより俺の方がでけぇし!」
木星「そ、それに衛星だって63個もあるんだぜ?63個。やりたい放題だぜ!」
木星「それに比べて、なんだぁそのだっせぇ地味な色した衛星はよぉ?」
地球「てめぇ・・・・月さんをバカにしたな・・・・・・?」
木星「あぁ、なんだって?」
地球「月さんを侮辱する奴は絶対に許さんぞ!」
月「や、やめて地球さん!私は平気だから、ね?お願い・・・・」
月「もういいの・・・ね?地球さん・・・・・・」
地球「月・・・・」
月「地球さん・・・・・・」
木星「てめぇら、イチャイチャしてんじゃねーよ!」
地球「雰囲気ぶち壊すなよ、絶対0度守れっつーの。」
木星「どうして俺がてめぇらのイチャラブみて楽しいんだよ!」
地球「てめえぇんは63人おいるじゃねーか。その中から選んじ前よ。」
地球「ふざけてねーでかかって来いよオラオラ!」
月「だ、だめだよおぉ・・・大家さんに見つかったら前見たいに太陽フレアかぶせってくるよ!?」
木星「あぁ、あれはやばかった・・・・」
地球「マジ人間生き残れるか心配したわ。」
地球「でもよ、お前どうしてそこまでしてえ月ちゃんに拘るわけ?それに63個も衛星持ってる癖によ。
俺に恨みでもあるのか?。
木星「ち、ちげーよ・・・・俺のところには確かに土星さんにも適わねーくらいの大量の衛星がある」
木星「イオとか、アマルテアとか・・・・でもさ、形がいびつなんだよ!観てられねーんだよ!」
木星「それに比べて月ちゃんは丸くて綺麗で・・・すごくいいと思うわけよ・・・・・。」
月「も、もう・・・ご謙遜を・・・・・(照)」
地球「いや、確かにその部分については俺も同意見だ。」
月「えっ、えっ、えっー!?」
地球「月・・・とっても綺麗だよ?それに・・・ほら」
月「満月の私を見て人が喜んでくれている・・・・あっ、カップルまで・・・・・(照)」
地球「君はそんな存在なんだ。大家さんの光を和らげて俺の星の人間を楽しませてくれている。」
地球「そんなお前に俺は惚れた。頼む、大家さんが爆発するまでの50億年、俺と一緒に人間達を観て過ごそう・・・」
地球「えっ、あれ?なんで急に満潮に・・・・まさか!」
月「ち、地球さん・・・・ころころころころ・・・・・(照)」
地球「ストップだ月ちゃん!人間が何人も死んでしまう!!」
月「あ、あぁぁー!ごめんなさいごめんなさい!ゆっくり元の場所に戻りますね・・・とぼとぼ・・・・」
火星「おぅおぅ、今日もお熱いねぇ」
月「か、火星さん!そ、そんなんじゃありませんよ・・・(照)」
地球「いいじゃん、今日も綺麗だよ・・・月・・・。」
月「はうぅ・・・(照)」
火星「いいねいいねぇ、羨ましい
ねぇ・・・へへへへへ」
月「あっ、ん・・・・・!」
地球「どうしたんだ、月?」
月「えと、ちっちゃい隕石が当たっちゃいました。えへへ。」
地球「(そうだった・・・)」
地球「(月が俺のところに落ちてくるはずの隕石を体張って食い止めてくれてたんだったな・・・)」
地球「大丈夫か?月。」
月「これぐらいへっちゃらですよ!(ちょっと痛いけど、地球さんの為なら・・・)」
月「そんなことより、そろそろ新月ですよぉ。地球さんの影で休ませてもらいますね」
地球「あぁ、ゆっくり休んでくれ。」
月「それじゃあお休みなさ・・・い・・・・・こくりこくり・・・・・」すぴーすぴー・・・
地球「あぁ、お休み・・・・。」
月「(地球さん・・・私どうすればいいのか分からないよ・・・・・・・)」
地球「どうしたんだ月、なんか悩んでるみたいだけど、また隕石か?」
月「ち、違うの・・・なんでも無いよ地球さん・・・・気にしないで?」
地球「あぁ、お前がそう言うなら気にしないけどさ」
月「(いつ、言い出せばいいんだろう・・・・・私達の関係・・・・・・・・)」
地球「暇だな。ちょっと大家さんと話してみるか。ねぇねぇ大家さん」
太陽「ん、どうした?」
地球「なんか昔話聞かせてよ。」
月「・・・・・!?」
太陽「そうだなぁ~、月ちゃんの話とかどうだ?」
地球「おぉ!聞きたい聞きたい!なぁ、月!お前もそう思うだろ?」
月「べ、別に興味からいいよ・・・・大家さん・・・・・・・」
太陽「そうかい?じゃあそうだなぁ~お前の星で生命が誕生した話でも・・・・」
月「それもダメぇぇえええ!」
地球「(今日の月、なんか変だな・・・・後で話しを聞いてみるか)」
地球「大家さんごめん。なんか月の調子が悪いみたいなんだ。」
地球「こっちから言い出しておいて悪いんだけど、この話はまた今度ってことでいいかな?」
太陽「別にいいけど。あと50億年しか待てないからね。早めに頼むよ?」
地球「ほいほーい。その決め台詞聞くの391万回目だよ」
太陽「結構気に入ってるんだけどなぁ~。まぁいいや、また今度な。」
地球「よろしく・・・・」
地球「なぁ、月。何か俺に隠し事してないか?」
月「・・・・・」ぷいっ
地球「俺にとって唯一の衛星であるお前にそんな態度取られると俺困るんだが・・・。」
月「こ、困っててよ・・・・」ぷいっ
地球「なぁ、話してくれよ。頼むからさ・・・・この通り!」
月「(地球さん・・・・)わかりました・・・お話します・・・・・・・でも・・・・・・・・・・。」
地球「でも?」
月「このお話を聞いても私の事嫌いになったりしませんか?」
地球「あぁ、絶対嫌いになんかならないよ!大家さんが膨張して太陽系を飲み込むまでわな!」
月「冗談じゃないんです!」
地球「ご、ごめん・・・・・それで話って・・・・・・・・」
月「ち、地球さんは・・・・私のことどう思ってるんですか!?」
地球「どう思ってるかって、また曖昧な聞き方するなぁ・・・俺の唯一の相棒。」
地球「そう!伴侶だ!」
月「(伴侶!?)」ズキューン
月「は、伴侶・・・・伴侶・・・・・えへへへえへへへへへ・・・・・・・・」
地球「おい、月?大丈夫か?おーい帰ってこーい」
月「はっ!伴侶!」
地球「そうだな、伴侶だ。」
月「じゃ、じゃあ伴侶の事・・・気になりますよね?気にならないわけがないですよね?」
地球「あっ、うん・・・まぁな・・・・(やっぱ今日の月、なんか変だ。女の子の日なのか?)」
月「じゃあ・・・・お話します・・・・」
地球「(半ば強引に、が抜けてるぞ。」
月「私って誰だか知ってます?」
地球「月、だろ?何言ってんだお前・・・」
月「私は・・・月じゃないんです・・・・『もうひとり』の地球さんなんです。」
地球「? ごめん、よく分からない。熱でもあるんじゃないのか?」
月「話を続けます。」
月「今から46億年前、地球さんは誕生しました。」
月「気候も安定してきて、大陸はほとんどなくて、一面水っていう綺麗な星でした。」
月「でも生物はまだ存在しませんでした・・・・・。」
地球「40億年以上も前の話をいきなりされても覚えてないんだよなぁ・・・・」
月「じゃあ・・・・・・ジャイアントインパクトの事も忘れたんですね・・・・・・・・・?」
地球「・・・・・・・・忘れるわけねーだろ。からかってんのか?」
月「(ち、地球さんのマントル活動が活発化してる
月「からかってなんかいません!真剣な話なんです!続けます!」
地球「・・・・・・・」
月「ジャイアントインパクトで地球さんにぶつかった隕石のサイズは今の火星さんと同サイズ。」
月「その時地球さんは、大量のマントルや鉱物「を大気圏外に大量に放出しました。」
月「一時的に、地球さんは土星さんのような輪を作りました。」
月「そしてその輪は、集合体が私・・・・。」
地球「で、それだけ?」
月「えっ・・・・?」
月「な、なんとも思わないんですか!?」
月「私達は・・・その、兄妹なんですよ!?」
地球「だからなんだって言うんだよ。」
月「で、でも・・・・・」
地球「そもそもジャイアントインパクトを受けた当の本人がずっと見てきたんだ。」
地球「俺が知らないとでも思ったのか?」
月「うぅ・・・・地球さん・・・・・・ばかぁ・・・・・・・・・」
地球「兄妹だからって、俺達の関係は変わらないぜ?」
月「ありがとうございます・・・・・不束者ですがこれからもよろしくお願いします。」
地球「お、おう!よろしくな!」
地球「ちなみにその話は誰から聞いたんだ?」
月「大家さんです。」
地球「そんなこったろうと思ったよ・・・・はぁ、本当にあの人は・・・。」
太陽「熱核融合やめよっかなぁ~」
地球「不束者ですがこれからもよろしくお願いします。」
月「地球さん、私と同じこと言ってますよ。ふふふ♪」
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