杉下右京「俺ガイル?」 (65)

相棒×俺ガイルのクロスssです

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「キャァァァァァァッ!?」




ある日の夜、千葉県の進学校である総武高校にて二人の生徒が屋上から転落した。

その一人は相模南。

総武高校に通う高校2年生の女子生徒だ。

それに付き添うようにもう一人の男子生徒も…

しかし不思議なことに、

学校の誰もがこの男子生徒については無関心といっていいほど興味を示さなかった。

学校側はこの件を単なる事故として処理。

それによりこの事故が表沙汰になることはなかった。

後日、そんな総武高校にある二人の男たちの姿があった。



右京「こちらが総武高校ですか。
さすがに県内有数の進学校だけあって立派な学校ですねぇ。」


冠城「先日、この学校で例の転落事故があったわけですね。
ところで何故僕たちが捜査を担当する必要があるんですか?
ここは千葉県、特命係は警視庁所属ですから管轄違いですよ。」


右京「仕方ありません。頼まれたらなんでもやるのが特命係ですからねぇ。
それに今回の事件、頼んできたのはあの人では断ることなどできませんよ。」


その男たちとは警視庁の陸の孤島と呼ばれる左遷部署、

特命係に所属する杉下右京、それに法務省から出向中の冠城亘の二名であった。

そんなブツブツと文句ばかりを言う冠城を放ってさっさと校舎に入る右京。

さっそく事件現場である屋上へ赴こうとするのだが…



冠城「これ…酷いですね…」


右京「所謂…イジメというものでしょうか。」


校舎に入った右京たちが最初に注目したのは生徒たちの下駄箱だった。

その下駄箱の2年F組と記された男子生徒たちの下駄箱入れには、

たくさんのゴミや悪質な落書きが…


『死ね!』 『恥知らず!』 『二度と学校へ来るな!』


ある一人の男子生徒のみに集中されていた。



冠城「これは…ヒキタニ…ハチマン…って読むんですかね?」


右京「いえ、恐らくは比企谷(ひきがや)八幡と読むはずですよ。
それにしても随分と散らかっていますね。何故先生方は注意しないのでしょうか?」


冠城「きっと見ないふりしてるんですよ。
ここは公立高校ですから教員は僕たちと同じ公務員。
厄介事は避けたいに決まってますからね。」


比企谷八幡という少年の下駄箱入れにはイジメの跡が見受けられていた。

だがその他にも戸塚彩加、材木座義輝、それに川崎沙希など…

比企谷八幡の下駄箱ほどではないが何かしらの嫌がらせを受けた跡があった。



右京「一番酷いのは比企谷くんですがその三人も相応の被害に遭ってますねぇ。」


冠城「とにかくこれだけじゃ彼の身に何が起きたのか判断するのは難しいですよ。」


右京「そうですね。とりあえず事件現場である屋上へ向かいましょう。」


結局、この場を放置して屋上へと向かう右京と冠城。

あの事故直後、屋上は基本立ち入り禁止となっていた。

だが彼らが屋上へと赴いた際、そこには二人の女子生徒が居た。



「ねぇ…ヒッキーは何であんなことをなっちゃったのかな…」


「あの男の考えることなんて…私たちにはわかるはずがないわ…」


冠城「キミたち、ここは現場だよ。生徒は立ち入り禁止のはずじゃないかな。」


右京「もしかしてあなたたちは転落事故にあった二人の知り合いでしょうか?」


一人は茶髪のお団子頭で活発そうな女子。

もう一人は長い黒髪の清楚な佇まいをした女子。

一見正反対な二人の女子生徒がこの現場でそんなことを呟いていた。



「そちらの方々、お名前は?」


右京「はぃぃ?」


「そちらこそ部外者のはずです。まずはあなた方から名乗っていただけますか?」


右京「失礼、我々は警察の者です。僕は特命係の杉下右京といいます。」


冠城「同じく特命係の冠城亘。この事故の捜査を担当しているんだ。」


雪乃「そうでしたか。私は雪ノ下雪乃、総武高校2年J組の生徒です。」


結衣「え~と…私は由比ヶ浜結衣で2年F組で…でも捜査ってどういうことなの…?」


右京「まだ事故か事件か判断出来ませんからね。だから捜査しているのですよ。」


冠城「ところでキミたちは事件について何か知っているかい?」


さっそくこの二人に事故について尋ねる右京と冠城。

だが二人の口から出た言葉は…



雪乃「あの事故は…比企谷くんの…せいです…」


右京「比企谷くんとは…
それはこの事故で相模さんと一緒にここから転落した男子生徒のことですね。」


冠城「でも何で彼が悪いわけ?彼も同じく怪我をしてるじゃないか?」


結衣「それはヒッキーがさがみんを呼び出したらしいんです…」


右京「呼び出した…?」


雪乃「私もその現場にいたので事件の経緯を最初から説明します。」


それから雪乃は右京たちに今回の事件についての詳細を説明した。



雪乃の話は以下の内容だ。


事件のあった日、各部活動の部長会議が開かれていた。


参加者は各部の部長は勿論、生徒会のメンバーも加わっていた。


いろは『それではこれにて会議は終了です。各部長のみなさまお疲れさまでした!』


葉山『いろはもようやく会長らしくなってきたな。』


戸塚『うん、一色さん頑張ってるよね!』


雪乃『これでもう私たちを頼らなければいいのだけど。』


会議は午後17時~19時のおよそ2時間で終了。

本来ならここで全員解散するはずだったのだが…




『キャァァァァァァッ!?』



いろは『今の悲鳴は…何ですか!?』


雪乃『外からだったわね…』


葉山『とにかく外へ行ってみよう。』


会議が終わると同時に突如外から聞こえてきた女性の悲鳴。

雪乃たちが急いで駆けつけるとそこには…



雪乃『比企谷くん!それに相模さん!?』


葉山『そんな…何故二人が…』


いろは『先輩…!』


戸塚『八幡!しっかりして!』


平塚『キミたち下がりなさい!二人は重傷だ。救急車が来るまでこの場から動かすな!』


校庭には比企谷八幡、それに相模南が転落して重傷を負った姿で発見された。

先に現場へ来ていた平塚先生の指示により救急車で運ばれなんとか命は取り留めた。

しかし相模南は事故後、誰とも会いたくないと面会謝絶。

比企谷八幡は未だ意識が戻らず昏睡状態が続いていた。



雪乃「第一発見者はこの学校の国語担当の平塚先生でした。
その後に続いて私たちも駆けつけましたから。あの惨状は…酷かったわ…」


結衣「それでその時にヒッキーはさがみんを手紙で屋上に呼び出してたらしいんです。」


雪乃「これが相模さんを呼び出す時に比企谷くんが使用した手紙です。」


雪乃は携帯で取られた画像を右京たちに提示してみせた。


【文化祭の時のことについて話がある。午後19時に屋上へ一人で来てくれ。】


【比企谷八幡】


その手紙の画像にはそう書かれていた。



雪乃「事故直後、この画像が私たち生徒の間に出回って…
匿名の誰かが添付したらしく出処はわかりません。
ですが学校の誰もが比企谷くんが相模さんに何かしたのではないかと疑っています。」


右京「なるほど、これが比企谷くんの疑われる原因ですか。」


冠城「でも手紙って随分古典的な呼び出しだよね。
今時の高校生ならメールやLINEで呼び出せばいいはずじゃないかな?」


雪乃「たぶん比企谷くんは相模さんのアドレスを知らなかったからだと思います。」


右京「なるほど、それなら敢えて手紙という方法も納得ですねぇ。
それで比企谷くんと相模さんはどういった関係なのでしょうか?」


結衣「どんな関係と言われても…」


雪乃「一言では説明しにくいのですが…」


冠城「でも二人が転落したのは放課後の午後19時だったよね。
そんな時間にこんな場所に呼びつけるなんて余程のことじゃないかな。」


事故が起きた時刻、それは放課後の午後19時だ。

この総武高校ではどんなに遅くても午後16時までには全ての授業が終了する。

それに部活動の終了時刻も文化部なら午後17時、運動部でも午後18時までが限度だ。

つまり事故のあった時刻に被害者の二人が屋上に居たというのは疑問があった。



雪乃「あの日は…各部活の部長会議がありました。
私も部長として参加していたので、
その日の部長会議は夜の19時まで長引いていたのを覚えています。」


右京「それでは比企谷くんと相模さんは部活の部長だったのですか?」


雪乃「いえ、比企谷くんは部活に所属していますが相模さんは帰宅部だったはずです。」


冠城「それなら…何で…もしかして二人は恋人同士だったとか…?」


結衣「それはちがうし!」


雪乃「そうね。あんな男と相模さんが恋人なんて間違いよ。そんなはずはないわ。」


冠城「恋人ですらないのに屋上に呼び出すって方がおかしいと思うけど…」


右京「ところでひとつ質問しますが比企谷くんとはどういった人物なのでしょうか?」


雪乃「比企谷くんがどういった人物かとは…
質問の意図が理解できません。何故彼のことに拘るのですか?」


右京「実はここへ来る途中、下駄箱を拝見したのですが…」


冠城「その下駄箱が荒らされていてね。
僕たちは彼がイジメを受けているんじゃないかと疑っているんだ。」


八幡がイジメを受けているという話に思わず顔を背ける雪乃と結衣。

それから二人は八幡について話を始めた。



結衣「ヒッキーはなんていうか…ぼっちですから…」


右京「ぼっち…とは一人ぼっちのことでしょうか?」


雪乃「そうです。彼は自分のことをそう評してました。
比企谷くんには友達といえる人間がこの学校には一人もいません。
だってあの男は…あんなことばかりやっていたから…」


冠城「あんなことって…?」


それから雪乃と結衣は八幡が悪く扱われる原因を説明した。

文化祭、修学旅行、この学校における様々なイベントで、

問題行動ばかりを起こして所謂嫌われ者だったとのことだ。

文化祭ではスローガン決めで悪態をつき、実行委員長である相模南を泣かせた。

修学旅行では戸部翔という男子の告白を遮り、

海老名姫菜という女子に告白をするという暴挙をやってのけたという。



右京「なるほど、つまり彼がそこまで虐められるには理由があるということですね。」


冠城「つまり彼は問題児だったというわけか。」


雪乃「だから…私たちも彼には失望しているんです…それでは…失礼します…」


結衣「あ、待ってよゆきのん!」


説明を済ませると雪乃と結衣は直ぐにその場を立ち去ってしまった。

残った右京と冠城は…



冠城「一応彼女たちからの話は聞きましたけど…納得…してませんよね…?」


右京「勿論です。まだ比企谷くんを判断するには材料不足ですからねぇ。」


冠城「それではどこから当りましょうか?」


右京「まずは同じくイジメを受けた、
戸塚彩加、川崎沙希、材木座義輝、この三人から話を聞きましょう。
確か比企谷くんと同じクラスにいたはずですよね。」


こうして右京と神戸は比企谷八幡のクラスである2-Fの教室へと赴いた。

とりあえずここまで

>>20修正



冠城「一応彼女たちからの話は聞きましたけど…納得…してませんよね…?」


右京「勿論です。まだ比企谷くんを判断するには材料不足ですからねぇ。」


冠城「それではどこから当りましょうか?」


右京「まずは同じくイジメを受けた、
戸塚彩加、川崎沙希、材木座義輝、この三人から話を聞きましょう。
確か比企谷くんと同じクラスにいたはずですよね。」


こうして右京と冠城は比企谷八幡のクラスである2-Fの教室へと赴いた。



戸塚「え~と…僕たちにお話があるってことですけど…」


沙希「私らもあんまり注目はされたくないんだけどね。」


材木座「わ…我は無実なり!信じて…!?」


右京「わかっています。あなた方を疑っているわけではありませんよ。」


冠城「ただほんのちょっと話を聞きたくてね。みんなに聞くことだから気にしないで。」


2-Fのクラスに赴いた右京と神戸はさっそく戸塚、川崎、材木座と対面。

だが彼らは言葉にこそ出さないものの妙にやつれた顔をしている。

それにクラスの雰囲気もどこか悪い。

右京たちは明らかに歓迎されてはいない。そんな空気が漂っていた。

とりあえず三人の事情聴取を開始。

八幡についてのことを尋ねてみた。



右京「まずお聞きしますがキミたちは比企谷くんとはどういった関係なのでしょうか?」


戸塚「僕は…八幡とは友達です。」


材木座「我もそうであるぞ。いつも我の小説読んでくれるし体育の時間も組んでくれるし!」


沙希「私は…この二人とはちょっとちがうかな?」


冠城「それって…もしかして…失礼なこと聞くけど恋人だったり…?」


沙希「ちがうよ!
そりゃ…愛してるって言われたけどさ…あいつは…助けてくれたから…」


それから沙希は八幡と知り合った経緯を説明してくれた。

予備校の学費を稼ぐために深夜のアルバイトに手を出してしまったこと。

そのせいで弟である大志に心配されたそうだ。

その際に大志の依頼を受けた八幡からスカラシップの助言をもらい、

学生生活を立て直せたことを話した。



右京「なるほど、そういった経緯がありましたか。」


戸塚「僕も同じです。
八幡にテニス部の強化を依頼してそれ以来仲良くなりましたから。」


材木座「我も!我もであるぞ!」


冠城「へぇ、比企谷くんってぼっちだって言われてる割には頼られていたんだね。」


そんな時だ。

ある集団が右京たちのところへやってきた。

金髪の爽やかそうな少年に同じく金髪でロール状の髪型の女子。

それにメガネのショートボブな女子に茶髪ロン毛のチャラチャラしている男子たちだった。



葉山「あの、警察の方ですよね。よろしければ僕たちも協力します。」


戸部「ひゃー!葉山くんマジメ過ぎだわ!」


海老名「知的なおじさまにニヒルな若手の二人組…お二人には愛棒的な何かがブッシャー!」


三浦「海老名擬態しろし!」


戸塚「葉山くん…それに三浦さんたちも…」


右京「失礼ですがキミたちは?」


葉山「僕たちもヒキタニと同じクラスメイトですよ。
ちなみに事件のあった日に、
僕も部長会議であの現場にいましたからお役に立てるはずですよ。」


現れたのは葉山隼人という少年と彼が率いているグループのメンバーだった。

戸塚たちは葉山たちの登場にあまりいい顔を見せないが、

これだけの人数が集まったのはある意味で都合がいい。

そう思った右京はあることを尋ねた。



右京「それではお聞きします。
比企谷くんが疎まれている原因である、
文化祭に修学旅行ですがあなたたちはどう思いましたか?」


葉山「それは…」


戸部「文化祭は…ヒキタニくんが相模さんに悪口を言ってたべ。」


三浦「女子に悪口言うとかありえないし!」


沙希「フン、それでも相模が文化祭でまともに仕事していたとは思えないけどね。」


右京「待ってください。確か相模さんは文化祭では実行委員長でしたよね。
その相模さんがまともに仕事をしていないとは一体どういうことなのですか?」


沙希「相模はいつもクラスの方にいたから。文実の方に出向いてた方が珍しかったよ。」


冠城「つまり仕事放棄なわけか。それでよく文化祭できたね?」


葉山「それは…副委員長の雪ノ下さんが頑張ってましたから…」


文化祭での相模の行動を知った右京と神戸。

彼らからの話を聞く限りでは相模南にもある程度問題があったと見受けられる。

しかしここで右京はある疑問に思い至った。



右京「しかしおかしいですねぇ。
今の話を聞く限りでは相模さんが文実の委員長をやるようなタイプには思えません。
お聞きしますがこのクラスでは文実委員をどうやって決めましたか?」


戸塚「え~と…確か男子は平塚先生が強制的に八幡を委員に決めちゃって…」


海老名「女子は…確か隼人くんが相模さん推薦してたんじゃなかった?」


葉山「あ、そうだったかな?すまない。ちょっと思い出せないな。」


右京「なるほど、そうでしたか。」


とりあえず文化祭での相模の行動はわかった。

続いての質問は…



右京「この中にはご存知の方もいると思いますが、
先日、比企谷くんと相模さんが転落事故にあった際に出回った手紙の画像についてです。」


右京「文化祭について話があるという文面です。この文は一体何を意味するのでしょうか?」


右京「文化祭で何かあったのではありませんか?」


文化祭で何かあったのではないか?

そう葉山たちに質問する右京。

それから葉山は少し困った顔をさせながらこう答えた。



葉山「実は…この事故になる少し前に妙な噂が出回ったんです。」


神戸「噂って…?」


三浦「相模が文化祭をサボッていたっていう噂。
あーしらは大して気にしてなかったけどそれを周りが面白がってね。」


海老名「その噂がクラス中に広まって相模さんはイジメを受けていたんです。」


右京「それでは最初にイジメを受けていたのは相模さんということですね。」


事故が起きる前に相模がイジメを受けていたことを知る右京。

そこでさらに疑問が浮かび上がった。



右京「そして次のイジメの標的は比企谷くんになっています。
ですが彼は相模さんと同じく転落事故にあった被害者なのですよ。それがどうして?」


葉山「そのことなんですけど…
あの事故の直後にその画像が出回って、
それでみんなはヒキタニが相模さんを貶めるために、
手紙で呼び出したからじゃないかって噂が広まってしまったんです。」


冠城「だから今度は比企谷くんがイジメの標的になったってわけだね。
でも現在彼は重傷を負って意識不明の重体だ。いくらなんでも酷すぎじゃないか?」


葉山「俺も一応注意したんですけど…
みんな相模さんに対する罪悪感でヒキタニを責めていたんだと思います。」


申し訳なさそうに語る葉山。

これで文化祭についてと相模のことはわかった。

続いて右京は修学旅行に関する質問を行った。



右京「それでは修学旅行に関する質問です。
比企谷くんは修学旅行では具体的にどのような行動をしたのですか?」


葉山「それは…俺はヒキタニにある依頼をしたんです。戸部の告白を頼みたいとね。」


戸部「つーかヒキタニくん…
俺が告白する直前に自分が海老名さんに告白するんだからさ!ありゃさすがに…」


冠城「つまり告白の邪魔をしたってことか。それはまた随分無茶な真似をしたな…」


告白を台無しにされたのに妙に明るく語る戸部。

そんな戸部とは対照的に後ろめたい表情を見せる海老名。

そんな正反対な反応を見せる二人に右京は奇妙な違和感を覚えた。



右京「今度は海老名さんに質問します。
比企谷くんが戸部くんの告白を遮った時、あなたはどのように思われましたか?」


海老名「どのようにって言われても…質問の意味が…」


右京「簡単に答えて頂いて結構ですよ。
例えば嫌だったとか気持ち悪かったなど思ったことを言ってくれれば構いません。
そんな大事な告白を邪魔されれば普通は嫌な気分になるはずですからねぇ。」


海老名「そ…それは…」


右京の質問に戸惑う様子を見せる海老名。

そんな彼女から出た答えは…



海老名「あまり理由は言えませんが正直、今は誰とも付き合うつもりはなかったから…」


右京「なるほど、もし告白されればグループ仲も乱れるはずですねぇ。
みなさんとても仲良しみたいですからその仲を拗れるのは望まなかったわけですか。」


海老名「そ…そうですね…
ヒキタニくんには悪いけどあの時戸部っちの告白を遮ったことには感謝しなきゃね。
アハハ…」


葉山「もういいじゃないですか。こんなこと事件とは何の関係もないはずですよ。」


引きつった顔で笑って誤魔化す海老名。

最後は葉山に遮られ質問を終わらせるが、

それだけで修学旅行で何があったのか右京には充分知り得た。



右京「しかしこれだけではまだ納得出来ませんねぇ。
比企谷くんがイジメを受けるにしても、
あそこまで陰湿な扱いをされるにはまだ決定打が足りていません。」


冠城「キミたちまだ何か隠していることがあるんじゃないか?」


葉山「わかりました。全部包み隠さずお話しましょう。」


戸塚「ちょっと…葉山くん!それは…」


戸塚が葉山を制止しようとするが葉山はそんな戸塚を無視して話を始めた。



葉山「俺たちが現場に駆け寄った時のことです。
実はその時のヒキタニと相模さんの体勢に…問題だったんです…」


右京「二人はどんな体勢だったのでしょうか…?」


葉山「まるでヒキタニが相模さんを覆いかぶさるように倒れていたんですから。」


冠城「それがどういう問題になるんだ?
倒れた体勢なんて偶然な要素も含まれているし仕方ないと思うけどね。」


葉山「けどあれは…
下品なことですけどまるでヒキタニが相模さんを押し倒すように…
それでみんなはこう思ったんです。」


『ヒキタニは屋上に相模さんを呼び出して襲った』


それが現場を目の当たりにした総武高校の生徒たちの見解だった。

その結果、比企谷八幡は謂れもないイジメを受けて現在に至っている。

反論しようにも当の本人は意識不明の重体。

まさに死人に口なしといった現状だ。



葉山「これが俺たちの知る限りのことです。」


戸塚「お願いです刑事さん!僕たち八幡の無実を信じていますから!」


材木座「頼むぅ…ヤツが監獄にぶち込まれたら我は一人ぼっちになってしまう!」


沙希「まあ…あいつがいなくなると寝覚めが悪くなるからね。」


右京「わかりました。全力を尽くします。」


戸塚や葉山たちからの事情聴取を終えた右京と冠城。

その足で職員室へ向かおうとするのだが…


冠城「そんなことがあれば比企谷くんが疑われるのも無理ないですよね…」


右京「ですが先ほどの彼らの話を聞いていくつか気になることも…おや…?」


ふと彼らの耳にある女子の騒ぎ声が聞こえてきた。

その声は職員室の前にある生徒会室からだ。

興味本位で室内を覗いてみると…

ここまで

久しぶりの更新

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年03月20日 (日) 09:32:26   ID: -NcQ_x9a

おい、途中で神戸になってるぞ

2 :  SS好きの774さん   2016年03月20日 (日) 11:47:15   ID: Gd0_YoGR

神戸wwwww

3 :  SS好きの774さん   2016年03月20日 (日) 19:08:37   ID: sfYgMSEk

成程まぁこの世界の女子二人はクズってことか

4 :  SS好きの774さん   2016年03月22日 (火) 15:58:09   ID: OevFm5BT

それがイイ 期待

5 :  SS好きの774さん   2016年04月28日 (木) 11:00:29   ID: c699aacX

続きがきになりますね〜

6 :  SS好きの774さん   2016年04月30日 (土) 17:06:44   ID: A3eLsdce

おや、まだ更新なさらないのですか?

7 :  SS好きの774さん   2016年06月07日 (火) 23:50:28   ID: 7mMN08bP

更新して欲しいです!!

8 :  SS好きの774さん   2017年08月15日 (火) 19:40:18   ID: 0_zgRerX

更新してほしい!

9 :  SS好きの774さん   2018年01月08日 (月) 21:30:38   ID: qhKYjlgi

Pixivに続きあったゾ。

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