纒「ここなつラジオ!」 (25)
◆ひなビタ♪SSです
◆ここなつCD発売記念SS
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夏陽「なつひと!」
心菜「ここなの……」
ここなつ「ここなつラジオー!」
夏陽「にゃはは!メインパーソナリティーの東雲夏陽よ!」
心菜「同じく、心菜……」
夏陽「いやー、ついに始まっちゃったわねここなぁ!」
心菜「結局、何なのこれ……」
夏陽「そう思うここなとリスナーのために、今から解説してあげるわ!」
心菜「うん」
夏陽「このラジオは、あたしたちここなつの近況や最新情報をお伝えするありがたいラジオなのよ!」
心菜「……ラジオ自体は前も出たことあるけど……全国規模なの?」
夏陽「いいえ、鳥取県内限定よ」
心菜「随分限定的なんだね……」
夏陽「だってまといさんお手製のミニチュア放送セットでやってるし」
心菜「しようと思えばテレビ放送も出来るらしいね?」
夏陽「……凄いわね、まといさん」
心菜「……一応、職員のはずだよね?」
夏陽「正直ニコ生とかでも良かったんじゃないの?って気はするけど、ここでどんどん情報発信しちゃうわよ!」
心菜「えっと、何を伝えていくのかな……?」
夏陽「そりゃああれよ、あたしたちのアルバム!」
心菜「ああ、それ……わたしたちのアルバム「シンクロノーツ」……3月16日発売……」
夏陽「にゃははは!今回は色んな人のプロデュースを受けたわよ!」
心菜「今ならコナミスタイルで購入するとICカードステッカー付き……」
夏陽「あとあんな写真やこんな写真が載ったブックレットもあるわよ!」
心菜「それにしてもなっちゃん、このCDジャケット、なんだかキス前みたいだよね……♪」
夏陽「え、そ、それは少し思ったけど、顔が近いだけよっ!」
心菜「私この写真撮る時、とってもドキドキしちゃったよ……♪」
夏陽「む、それなら、あたしもそうだったわよ」
心菜「ふふふ、そっか」
夏陽「こ、こんなCDが3月16日発売なんだからっ!」
心菜「ブックレットはコナミスタイル特典だけどね……」
夏陽「購入するなら今でしょ!」
心菜「……宣伝しちゃったね」
夏陽「そうね」
心菜「この話がラジオの肝だったんじゃないの……?」
夏陽「まぁ、そうだけど」
心菜「もう話すこと、無くなっちゃったんじゃ……」
夏陽「……な、何言ってるのよここなぁ!宣伝だけのラジオなんて、なんかマーケティング臭しかしなくてやらしいじゃない!」
心菜「でも、なんか話す事って、ある……?」
夏陽「うーんと、じ、じゃあアルバムとかの宣伝とは関係ない話をしましょ!」
心菜「関係ない話?」
夏陽「ほら、ラジオって言ったらさ、なんか雑談とかよくしてるじゃない」
心菜「そうかな」
夏陽「そうなの!じゃあここな、今から何か話すわよ」
心菜「何を話すの?」
夏陽「そうねえ……最近楽しかった事とか」
心菜「楽しかったこと……なっちゃんとお化け屋敷デートしたこと」
夏陽「お、お化け屋敷?」
心菜「うん」
心菜「そこは喫茶店とお化け屋敷が合体した感じだったんだけど……」
心菜「そこのスイーツは美味しいって評判で……知ってる人もいるかな……?」
心菜「でもスイーツを食べるためにはお化け屋敷を通り抜けなきゃいけないんだ」
心菜「せっかくだから私はなっちゃんと一緒に行ってね……?」
心菜「なっちゃんも最初は『にゃはは!お化け屋敷って言ってもスイーツのおまけでしょ?こ、怖くなんか、ないんだから!』って言ってたんだけど」
夏陽「あのここな、その話は」
心菜「それが意外と本格的で、妙に背筋は寒いし、メイクは丁寧だしでなっちゃんぎゃーぎゃー騒いでたよ」
夏陽「か、完成度の高さに興奮したのよ」
心菜「いや、びーびー泣いちゃってたかな……?」
夏陽「ちょっ」
心菜「それからなっちゃんにそこに行こ?スイーツ美味しかったでしょ?って言っても首を横に振るばかりで一緒に行ってくれなくなっちゃった」
心菜「あの時のなっちゃん、子供みたいで可愛かったなあ……」
夏陽「あの」
心菜「でもね、私は気付いちゃったんだ」
心菜「あの時、お店の人が写真を撮ってくれたんだけど」スッ
夏陽「な、なんですぐ出てくるのよその写真」
心菜「ここ、よく見てみてよなっちゃん……」
心菜「なっちゃんの肩の後ろ……」
夏陽「え……」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
心菜「ほら、ここ……」
心菜「なんか、白っぽいもの、見えない……?」
夏陽「え、ち、ちょっと、これって……」
心菜「……今もなっちゃんの肩に、乗ってるよ」
夏陽「ひいいいいいいいいっ!?!?」
心菜「……っていうのは冗談で、向こうの計らいで密かに乗っけてくれたしらたきだよ」
夏陽「あああああ、あたしの肩の上に何か」
心菜「なっちゃん」
夏陽「こ、ここなぁ!とって!とってよぉ!いやあああああああっ!!」
心菜(なっちゃんすっごく取り乱してる……かわいい……♪)
……
夏陽「なっ、なんだ、フェアリージョークだったの」
心菜「そう言ったのに」
夏陽「べ、別にあたしは怖がってなんかないわよ、さっきのは、そう、ちょっと乗っかってあげただけなんだから!本当よ!」
心菜「そうだね」
夏陽「ま、全くもう……今度はあたしの番よ!」
心菜「なっちゃんの楽しかったこと?」
夏陽「にゃはは!あたしの楽しかった事はね、ここなとデートしたことよ!」
心菜「なっちゃんも……?」
夏陽「たまの休日にここなと一緒に出掛けるのって、すっごく楽しいの!」
心菜「そうだね」
夏陽「それがちょっとしたことでもね?この前はいつもの商店街にちくパを食べに行っただけだけど」
心菜「さっちゃんのとこ」
夏陽「あたしはまぁ、正直な話、そこまで好き、という訳じゃないけど、ちくパ」
心菜「おいしいよ?」
夏陽「でもここなと食べさせ合いするのは好きよ」
心菜「私もすき」
夏陽「その後レコード屋を見たりとか」
心菜「まりんのとこ」
夏陽「少し前はバカにしてたけど、クラシックなのもいいわよね」
心菜「うんうん」
夏陽「あとなんか面白い本でもないかと思って古本屋も見たわね」
心菜「黒髪先生」
夏陽「オススメ聞いたらなんか変な本出してこなかった?」
心菜「年齢制限がかかってそうなの……」
夏陽「あたしたちまだ15よ?あれ、16だったかしら?」
心菜「たぶん、どっちか……」
夏陽「そのあとゲーセン行ったりして一緒にプリクラ撮ったりとか」
心菜「はんこめうがいたね」
夏陽「相変わらず凄い腕裁きだったわ」
心菜「ストイックにドラム叩いてたよね……」
夏陽「好きなものには真剣に打ち込むタイプなのよきっと」
心菜「でも楽しそうだったよね」
夏陽「隣の金髪の……えっと、まといさんのおともだち?」
心菜「はんこめうのお嫁さん」
夏陽「いや、向こうがお婿さんでしょ」
心菜「向こうも女の子だよ、なっちゃん」
心菜「暫く眺めてたらいぶきが来たよね」
夏陽「単独って珍しいパターンだったわ」
心菜「いつもさっちゃんと一緒なのにね」
夏陽「あいつらも相当バカップルよね……」
心菜「……私となっちゃんだって」
夏陽「ふふふ、そうよ、あたしたちだって、バカップルなんだから」
心菜「なっちゃん」
夏陽「もう、手なんか伸ばして、どうしたのここな」ギュ
心菜「あったかい」
夏陽「にゃはは、ここなったら甘えん坊ね」
心菜「私はいつでも、甘えん坊だよ?」
夏陽「甘えていいのよ」
心菜「……向い合せだから、遠い」
夏陽「だから手を伸ばしてきたんでしょ」
心菜「うん」
夏陽「……」ギュ
心菜「……」ギュー
夏陽「ふふ、ここなの手も、暖かいわよ」
心菜「……なっちゃん、このラジオって何人くらい聞いてるの?」
夏陽「さあ?まといさんが教えた人なら聞いてるかも」
心菜「じゃあ、あんまり聞いてる人いないってことだね」
夏陽「え、こ、ここな、顔が近……」
心菜「なっちゃん、私、なっちゃんとしたくなっちゃった……♪」
夏陽「ここ、なぁ」
心菜「なっちゃん……♪」
……
~めうめうの部屋~
めう「……」
日向「おやめめ、ヘッドホンをラジオに繋いでるなんて珍しいね」
めう「ここなつラジオめう」
日向「へえ、あの二人そんなの始めたんだ」
めう「まととが大々的に宣伝してたから、商店街の人は聞いてると思うめう」
日向「まといさんって器用だよねー」
日向「……で、めめはなんでそんな形容しがたい表情をしてるの?」
めう「……さっきまではアルバムとかきんきょーとかそういう話をしてためう」
日向「ゲーマーズでアルバムを買うと缶バッチが貰えるよー」
めう「でも今は……ひなひな、聞いてみて」
日向「ん?どれどれ」スッ
\アン、ココナァ/ \ナッチャン、カワイイ……♪/
日向「」
めう「」
めう「……」
日向「……」
めう「……」
日向「……通報する?」
めう「えっ」
~翌日~
めう「あり?ここことなつつはどこ行っちゃっためう?」
日向「うんとね……いろいろアレな事を電波に流しちゃったからまといさんと一緒に謝りに行ったみたいだよ」
めう(バカップルはラジオ放送に向いてないなりね……)
おわり
お疲れ様でした
明日(3/17)の10時半に何かが公式サイトで告知されるらしいですよ
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