日向「皆を起こす準備が出来た」 (469)
スーパーダンガンロンパ2(本編、通信簿及びだんがんアイランド)のネタバレを含みます
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事件終了から4ヶ月後
日向「ついに、皆を起こす準備が出来た」
ソニア「本当ですか!?」
九頭龍「マジか? また、あいつに会えるのか!?」
左右田「そういうことなら早速・・・」
日向「待ってくれ、そう簡単に済む話では無いんだ」
終里「はあ? 何だよそれ、あんま焦らすんじゃねー!」
ソニア「何か、問題があったのですか?」
日向「その前にまず、今までの俺たちの成果について確認したい。良いか?」
日向「まず、ソニア」
ソニア「はい、わたくしはわたくしたちの代表として未来機関本部などに出向き、現状を伝えるなどのことをしています。今の所、わたくしたちが何も起こさずにここにいることから、静観されている、といったところでしょう」
日向「ありがとう。すまない、本当は俺が行きたかったんだが」
ソニア「いいえ、あのような公式な場に立つのはわたくしの方が慣れていますし、何より日向さんは日向さんの仕事がありましたから!」
日向「……助かる。次に、九頭龍、終里」
九頭龍「ああ、オレたちはこの島の警備と生活環境の保持だな。と言っても警備することも特にねえし、飯作ったりしてるだけだが」
終里「正直暇だぜー? でもまあ、それ以外俺たちに出来ること、ねーしな。」
日向「ありがとう。何も無ければそれに越したことは無いからな。左右田は」
左右田「おう! 俺は機器関連のメンテナンスと、これだな! 日向、お前に作ってくれって頼まれた、端末だ。これがありゃ、アイランド内部と連絡が取れる」
日向「ああ、それと七海とも話せる」
左右田「・・・そっちはお前の成果だろ。」
日向「いや、俺は偶然、七海を見つけただけだ」
七海「それは……違うと思うよ?」
日向「うわ!? 急に出てくるなよ、七海」
七海「……次からは、気を付けるかも」
日向「……」
七海「日向くん。きみは私が生きていると信じて、探してくれた。そして見つけてくれた。これはきっと偶然なんかじゃないよ」
日向「ああ、そう言ってくれると嬉しい。七海、次はお前の成果を教えてくれ」
七海「それで、私と日向くん、それとお父さんの力も借りて、さっき、みんなのデータが隔離されている場所を見つけたんだ」
九頭龍「それがありゃ、あいつらを起こせるのか?」
七海「落ち着いて、最後まで聞いて。あのね、アイランドには万が一の事があった場合、直前のデータをバックアップして、隔離場所に保存する機能があったの。その場所は私にも、誰にも知らさないことで攻撃からも回避できたみたい」
左右田「直前のって、それ死ぬ瞬間ってことかよ!?」
七海「……うん。怪我とか、身体的な問題は多分どうにか出来そうなんだけど、精神状態や記憶については、こちらからは触れられないの。だからね……」
日向「後は俺が説明するよ。ありがとう、七海」
七海「ううん。よろしくね」
日向「俺たちが今から目覚めさせようとしているのは狛枝以外全員、真実を知らずにあの場所で死んでいった人たちなんだ」
ソニア「……そう、ですね」
日向「田中や、辺古山みたいに、ある意味納得して死んでいった人もいるけど、それだけじゃない。罪木なんか、絶望を思い出して、殺人を犯してしまったんだ。」
九頭龍「……」
日向「俺は、みんなには、真実を伝えて、納得して貰って、それから出来ればわだかまりも無く目覚めて欲しいと思っている。」
左右田「そりゃそうだけどよ……、それは起こしてからじゃ駄目なのかよ?」
日向「実はそれも出来ない、というか難しいんだ。問題が二つある。」
終里「二つ?」
日向「一つ目は、目覚めさせる方法だ。これは、俺たちが目覚めたのと同じように、二つしか方法が無い。強制シャットダウンか、卒業か」
左右田「で、でもよー……ウイルスは取り除かれたんだろ? だったら卒業に問題はねーじゃねーか」
日向「ああ、だけど、シャットダウンにしても、卒業にしても、みんなの意思でそれを選んで貰う必要があるだろ?」
ソニア「そうですね。ですが、だから不可能ということになるのはおかしくありませんか? 過半数でいいなら、すぐに納得してくれる方もいらっしゃるのではありません?」
日向「そこで、もう一つの問題が関係してくるんだ。みんなが隔離されている場所、についてだ」
九頭龍「場所だと?」
日向「俺たちがいたアイランドと、その空間は、似てはいるんだが、ロックされていて、行き来することが出来ないんだ」
七海「正確に言うと、機械の内部に、アイランドがあるみたいに、アイランドの内部にさらにその隔離空間があるみたいなの。だから、基本的には出来ても一方通行なんだよね」
日向「ありがとう。そして、今の所、1人1人も隔離されていて、一個の空間につき、1人分しかデータは存在しない。こっちはその内、穴を開けるみたいに行き来が可能になるかもしれないけど」
終里「訳わかんね-な。結局どうすりゃいいんだよ!?」
日向「そのロックを開ける方法が、全会一致、なんだ。死んだ人全員が、外に出てアイランドに戻ることを選択した場合のみ、ロックが解かれるように設定されているみたいだ」
左右田「待て待て待て待て!! 何だってそんな場所作った奴はんなめんどくせーことしたんだよ!?」
日向「不二咲アルターエゴも、それは解らないと言っている。誰にも知られないように、作った後にその記憶を自分からも削除したんだろう、って。だが、元々非常事態用だったから安全確保の意味があったんじゃないかって事だ」
日向「続けるぞ? 俺たちは、そんな状態のみんなをそこから助け出さなきゃ行けない。そのために、左右田が作ってくれた端末が役に立つ」
左右田「なんだ? あれはアイランド内の様子の確認と連絡にしか使えないぞ?」
日向「その通りだ。それが重要なんだ。隔離空間に俺たちのアバターを作って、その端末を使ってそのアバターを操る。そうすることで、みんなと擬似的に直接会おうって訳だ」
九頭龍「アバター? 実際に俺たちが行く訳じゃなくてアバターが作れるのか?」
日向「ああ、あくまでアバターだから、その操作は本人がやらなきゃいけない。しかも、アイランドの中にいる人のものしか作ることができない。つまり、操るのもアイランドの中で行う人がやる」
終里「何だかわからねーが、続けろよ」
日向「ああ、すまない。最後の説明だ。隔離された空間には、今の所一つのアバターしか作ることが出来ない。」
ソニア「たった1人、ですか?」
日向「そうだ。だから、まず、俺たちの中から1人、アイランドにもう一度入る人を決める。それから、その人が誰に会うかを決めなければならない。アイランドに入る人数も出来れば最小限にしたい。万一があったときのためにな」
終里「あーもう!! 全然わかんねーぞ!? つまりどういうことだよ!?」
日向「俺たちが今できることは誰か1人が誰か1人を助けるためにもう一度アイランドの中に入ることだ」
終里「な、なるほど……それなら解ったぜ」
ソニア「ですが、誰が行くのです?」
日向「それは……」
長々と説明しましたが、取り敢えずここまで
内容だけ決めてすぐ終わるだろ、とか思ってたら思った以上にアドリブで書けなかった
選択:誰が、誰を助けるか。を決めてください
加害者や狛枝は基本的に難易度が高いので後回しでやります
下2誰が(生存者)
下4誰を(死亡者の内、加害者と狛枝を除く誰か)
言い忘れてた。大まかなエンディングまでの流れは考えていますが、途中の内容や個人間の詳細な関係については選択によって変わります
↓
ソニア
あ、ごめんクロだめなんだね澪田で
左右田「……」
日向「やっぱり俺が……」
九頭龍「待て、オレがペコを」
ソニア「わたくしに行かせていただけませんか?」
左右田「えぇっ!? 危ないですよソニアさん?」
ソニア「お黙りなさい!」
左右田「ごめんなさい!?」
ソニア「いえ、すみません左右田さん。ですが、わたくしが行くべきだと思うのです。」
日向「理由を聞いて良いか?」
ソニア「はい。知っての通りわたくしは、この中ではもっとも今の外の世界について知っています。少なくとも、実際にこの眼で見た量だけで言えば、間違いありません」
日向「それは……そうだな」
ソニア「眠っているみなさんは、外の世界について、何も知りません。わたくしたちは、みなさんが何を知りたいのかも知る術がありません。その中で、最も具体的なことを伝えられるのはわたくしだと思うのです。」
九頭龍「オ、オレは辺古山のことは解っているつもりだ」
ソニア「承知しております。ですが、辺古山さんは人を殺めてしまっているのです。わたくしたちの誰が許しても、少なくとも本人の許しなく、辺古山さんは、納得できるのでしょうか。辺古山さんにとって、小泉さんは最早恨むべき相手でも無いのに、です。」
九頭龍「……」
ソニア「九頭龍さんなら、解りますよね?」
九頭龍「……チッ」
日向「誰に会うのかは決めているのか?」
ソニア「……はい、モチのロンであります!」
左右田「た、田中か?」
ソニア「いいえ、田中さんも、やはり弐大さんの言葉がないときっと受け入れてくださいませんから。」
終里「待てよ、弐大は俺が……」
ソニア「はい、解っておりますよ。わたくしが会いたいのは、澪田さんです」
日向「澪田? 少し意外だな」
ソニア「そうなのですか?」
日向「ああ、いや、でもそこまで言うなら解った。ソニア、頼んだぞ。」
左右田「き、気を付けてくださいね!」
九頭龍「仕方ねぇ、任せたぜ」
終里「俺も後から行くからな!!」
ソニア「はい! 行って参ります!」
とりあえず全員パンツハンターに任せときゃなんとかなるだろ
ジャヴァウォック島 ソニアのコテージ
ソニア「……ここは」
七海「……久しぶりだね。ソニアさん」
ソニア「七海さん! ということは、ここはもうアイランドの中なんですね?」
七海「うん。記憶とかに問題は無いみたいだね。それじゃあベッドを見て」
ソニア「え? これは……ここに入る時の装置に似てますね」
七海「これがアバター生成機だよ。もう一度これに入って、澪田さんを選べば澪田さんのところに行けるはずだよ。それと、これを持って行って」
ソニア「これは、外との連絡用の端末ですか?」
七海「うん。試しにつけてみて」
ソニア「解りました」
日向「……ソニアか?」
ソニア「はい、無事こちらに入れました! そちらではわたくしはどうなっていますか?」
日向「ああ、ぐっすり寝ているように見える」
ソニア「そうですか、それは安心です!」
七海「右のボタンを押すと、通信先は私に切り替わるよ。左のボタンを押すと、元に戻る。それから、下のボタンは、押すと隔離空間からこっちに意識を戻すことが出来るはず」
ソニア「なるほど……戻ってくることもできるのですね?」
七海「うん、でも、気を付けてね。今は自由に使えるけど、向こうではどのくらい使えるかもいつでも使えるのかも解らないから」
ソニア「はい。ありがとうございます」
七海「……それじゃあ、頑張って、ソニアさん。応援してるから」
ソニア「はい。全員で未来に進むために必ず成功させてきます!」
ジャバウォック島だった
隔離空間 ライブハウス?
ソニア「……ここは、ライブハウスでしょうか? 確か、澪田さんと西園寺さんはここで……」
ソニア「ここに、澪田さんがいらっしゃるのでしょうか?」
ソニア「端末は……、接続中になっていますね。まだ連絡は取れない、ということでしょうか?」
ソニア「澪田さーん! いらっしゃいますか!?」
澪田「ひょぇぇっ!!? な、なななな何っすかぁ!!? ……あれ、そ、ソニアちゃん?」
ソニア「澪田さん! 何故、そんなところで隠れているのですか?」
澪田「ソニアちゃーーーーーーーーーーーーーーん!!!」
ソニア「きゃぁっ!? ぶ、無礼者!!」
澪田「ひぃいいいいいい!!? ごめんなさいっす!! 殺さないで!!」
ソニア「ご、ごめんなさい! わたくしは決して危害を加えませんから隠れないでください!」
澪田「唯吹は殺しても食べられないっすよぉおお!!? って、ここに閉じ込めたの、ソニアちゃんじゃないんっすか?」
ソニア「はい、わたくしではありません」
澪田「そ、そうなんっすね。 じゃ、じゃあソニアちゃんもここに閉じ込められたクチっすか!!? 一体何が起こってるんっすかあ!?」
ソニア「……それを、説明するために、わたくしは澪田さんに会いに来たのです」
澪田「へー、流石ソニアちゃん! ……へ?」
と、今日はここまで。まあ始まった感じが出たこの辺りまでをプロローグとします
明日からは多少は書き溜めて現れようと思います
>>19
少なくともこのSSにおいては、日向君は主人公の1人でしかありません
内容的にも仕様的にも日向君1人で無双する話にはしない方向で
全員が頑張ってそれぞれ見せ場を作れればなぁと思います
……
澪田「……へーっ、実はこの世界はバーチャルで、唯吹は既に死んでいるんっすね?」
ソニア「はい、その通りです。」
澪田「って、ギャーーー!!? そ、そそんなの信じられる訳無いじゃないっすか!!」
ソニア「澪田さん……」
澪田「あばばばばばば」
ソニア「落ち着いてください。信じられないのも解りますが、真実なので」
澪田「う、嘘っすよ! 信じられないっす、絶対信じないっすよ。だって唯吹はこうやってピンピンしてますからーっ」
ソニア「澪田さん。死んだときのことは覚えてないんですか」
澪田「お……おお覚えてないっすよこれっぽっちも!」
ソニア「そんな……」
澪田「そ、そうだ。証拠っす! 証拠を見せてくださいよ!! 唯吹が死んだっていう」
ソニア「証拠……解りました。もうすぐ、お見せできると思います。証拠になるかは解りませんが」
澪田「え……?」
ソニア「……たった今、接続出来たみたいです。皆さんにお代わりしますね」
七海「ソニアさん? 良かった、繋がったみたいだね。でも、接続が不安定みたい。電池残量はどうなっているか解る?」
ソニア「少し、減っているみたいですけど、まだ大丈夫のようです」
七海「ありがとう。でも、減っているということ自体がおかしいことなの。プログラムであるその端末に電池残量なんて無意味なはずだから」
ソニア「それが減っている、というのは、この端末を使えることに制限時間があるということでしょうか?」
七海「……うん。そうだと思うよ」
唯吹「ソニアちゃん? さっきから誰としゃべってるっすか!?」
七海「あ、久しぶりだね、澪田さん」
唯吹「千秋ちゃん!?」
……
七海「うん、そうだよ。私はプログラムで、裏切り者、ということになるんだ。ごめんなさい、騙していて」
澪田「……」
七海「ソニアさん、日向くん達の方に変えてもらえるかな?」
ソニア「解りました」
澪田「みんな?」
日向「……澪田?」
澪田「創ちゃん!?」
日向「久しぶり、だな」
澪田「久しぶり、って昨日もあったじゃないっすかー!? みんなして変っすよ」
日向「ああ、澪田からしたらそうなるのか。だけど、俺たちからしたら数ヶ月ぶりなんだ」
澪田「……俺たち?」
左右田「よ、よう、澪田」
澪田「和一ちゃん!」
九頭龍「……変わらねえみてーだな。テメーは」
澪田「冬彦ちゃん! あれ? ちょっと大きくなったっすか!?」
九頭龍「おお! わかってくれんのか!?」
終里「よー、澪田。元気そうだな」
澪田「赤音ちゃん……ソニアちゃんが言っていた4人っすね」
ソニア「……解っていただけましたか?」
澪田「うっ、い、いやっ、騙されないっすよ! テレビ電話なんかで偽装したって駄目なんっすからね!」
ソニア「澪田さん……」
澪田「だって、唯吹が死んだってことは、誰かが唯吹を殺したってことっすよね! そんなの、信じたくないっす!」
ソニア「……」
澪田「ソニアちゃんのことも、創ちゃん
たちのことも、信じているんっすけど、でも」
ソニア「……解りました。信じていただかなくても結構です。その代わり、わたくしが一番にここに来た理由を言わせてください」
澪田「へっ? 理由っすか?」
ソニア「わたくしは、皆さんの代表として、未来機関の本部へと出向いたことがあります。そこである女の子と出会ったのです」
澪田「女の子?」
ソニア「澪田さんのファンと、仰っていました」
澪田「唯吹のファンっすか? 前のバンドのときの?」
ソニア「いえ、その方は澪田さんの歌を一度しか聞いたことが無いそうです。」
唯吹「一回だけ?」
ソニア「バンドを解散することに決めて、希望ヶ峰学園に入学する直前、澪田さんは独りでストリートライブを行いましたよね?」
澪田「な、何でソニアちゃんが知ってるっすか? でもあの時は確か、ヤケになってて聞いてくれる人なんか一人も、一人も……あ」
ソニア「一人だけ、いたはずです。迷子になってしまった女の子が一人だけ、あなたの前に立っていた」
澪田「あ、あれは、唯吹の歌を聞いてた訳じゃなくて」
ソニア「はい。それで澪田さんは、その女の子の手を引いて警察署まで連れて行ったのですよね? その途中、女の子のリクエストを聞いてあげたと聞きました」
澪田「……当時の、ヒットチャートっすね。唯吹は全然好きじゃなかったっすけど……」
ソニア「その方が、まだ12歳だということですが、未来機関に保護されていたのです。本部に出向いたときにたまたま話す機会があったのです」
澪田「……」
ソニア「目覚めたらもう一度、あの歌を歌って欲しいと伝言を頼まれました」
澪田「そう……っすか」
澪田「……信じるしか、無いみたいっすね。そんなこと、誰にも言ったこと無いっすし」
ソニア「澪田さん……」
澪田「ってことは唯吹は死んでるって事っすかぁ!? ギャーーー!!?」
澪田「って言うのはさっきやったっすね、ソニアちゃん。唯吹はもちろん生きたいっす」
ソニア「それは、前向きな気持ちからですか?」
澪田「……前向きって言うんっすかねえ? 色々やり残したこともたくさんありますし、その女の子にも会わなきゃいけないし、何より、会って謝りたい人がいるんっすよ」
ソニア「謝りたい方、ですか?」
澪田「うん、蜜柑ちゃんに」
ソニア「……罪木さんに、ですか? ですが、それは」
澪田「本当は、少しだけ記憶にあるんっすよ。きっと唯吹を殺したのは、蜜柑ちゃんなんっすよね?」
ソニア「……そこまで解っていて、謝りたいことがあるのですか?」
澪田「はいっす。唯吹の記憶には、蜜柑ちゃんに殺されたものはないっすけど、蜜柑ちゃんが唯吹を必死に看病してくれていたのは、微かに覚えてるんっす」
ソニア「……」
澪田「蜜柑ちゃんは、きっと唯吹の病気が感染して、少しおかしくなってしまって、唯吹を殺しちゃったんっすよね?」
ソニア「澪田さん……」
澪田「その後、蜜柑ちゃんはお仕置きを受けてしまったんすよね? だから……蜜柑ちゃんが死んじゃったのは唯吹のせいっす。」
ソニア「それは違います! あれは病気と、それを発生させた黒幕が悪いのです」
澪田「……それでも、もう一度蜜柑ちゃんに会って、ありがとうとごめんなさいを言いたいんっす。それが一番の理由っすね」
ソニア「……覚悟は、お決まりのようですね」
澪田「それに、創ちゃんたちとバンドを作るって夢も果たしてないっすし、唯吹はこんな場所で留まっている訳にはいかないっす! あっはははははは!」
ソニア「ふふふっ。澪田さんの思いは解りました。それでは、他の皆さんのお気持ちを確認する間、もう少しだけお待ちいただけますか?」
澪田「望むところっす!! 新バンドの新譜を考えながら、ずっと待ってるっすよ!」
ソニア「ありがとうございます!」
澪田「あ、でも、その前に、少しだけ良いっすか?」
ソニア「はい?」
澪田「向こうのみんなと、もう少しずつ、お話をしたいっす。まだそれ、使えるっすか!?」
左右田「……」
澪田「和一ちゃん!」
左右田「……オレさあ」
澪田「どうかしたっすか!?」
左右田「よく考えたら、オメーの生声での歌、聞いたことねーんだよな」
澪田「何のことっすか?」
左右田「いや、やめろ! オレの儚い想いを無にかえすんじゃねえ!」
澪田「和一ちゃんは相変わらず言いたいこと訳わかんねーっすね!!」
左右田「お前には言われたくねー!!」
澪田「それじゃ、次は生身で会いましょー!」
終里「澪田、なんつーか、その見直したぜ、お前のこと」
澪田「ええええええ!!? もしかして、そっちからはこの中の様子、丸見えっすか!!?」
終里「丸見えっつーわけじゃねーが、会話とか位置とかは文字とかで見えるようになってるな」
澪田「恥ずかしいいいいいい!!?」
終里「あ、もちろん今はちゃんと見えてるぜ! 澪田、正直、お前のことチャラチャラしてる奴だとちょっと思ってたけど、本当はすげぇ強い奴だったんだな!」
澪田「やめてくださいっす! 本当、そういうのは恥ずかしいっすよってば!!」
終里「目が覚めるの、楽しみにしてるぜ! じゃあな」
澪田「了解っす! それと、今度からはもっと反応が返しやすい褒め方をよろしくするっすー!!」
九頭龍「……よう」
澪田「冬彦ちゃん!」
九頭龍「その呼び方はやめろ!」
澪田「ひぃぃ! 冬彦ちゃんが怒ったっす!!?」
九頭龍「……謝りたいと思ってて、もう謝れないはずの相手に謝れるってのは幸運だ」
澪田「……冬彦ちゃん」
九頭龍「お互い、謝罪したい相手がいるんだ。腰据えて行こうぜ。まあ、テメーと俺とでは立場は全然ちげーけどな」
澪田「謝罪仲間っすね! 改めてよろしくーっす!!」
九頭龍「何なんだそのみっともねー名前は!?」
澪田「おーい、創ちゃん!!」
日向「澪田。ありがとうな」
澪田「お礼は言いっこ無しっすよ! その代わり、帰ったらバンドメンバーになってくれるって約束、守ってくださいっすよー!?」
日向「ああ、もちろんだ。約束は守るよ」
澪田「これ以上は、ちょっと恥ずかしいので終わりっす!! それじゃあ」
日向「ああ、もうしばらく待っていてくれ」
七海「お疲れ様。澪田さん」
澪田「ありがとうっす!! 千秋ちゃんは、アイランドからは出れないっすよね?」
七海「うん。プログラムだからね」
澪田「なら、ここから出たら、アイランド内で目一杯遊ぶっすよ! ゲームもリベンジしたいっすし、もう一度ライブもしたいっす!」
七海「ありがとう。楽しみにしてるね?」
澪田「よっしゃー! じゃあ、千秋ちゃんとまた遊ぶ約束が出きたっす! これも早速ここから出て行きたい理由に追加するっすよ!」
七海「……それじゃあね?」
澪田「はいっす!」
ソニア「もう、よろしいですか?」
澪田「はいっす!!! 後は、ソニアちゃんだけっす」
ソニア「わたくし、ですか?」
澪田「わざわざここまでやってきて、唯吹に色々教えてくれて、ありがとうっす! 」
ソニア「澪田さん……わたくしも、澪田さんが生きて目を覚ましたいと言ってくれて、本当に良かったです」
澪田「ソニアちゃん……」
ソニア「そうだ、澪田さん! 日本では、仲良くなると下の名前で呼び合う風習があると聞きました。これからは唯吹さんと呼んでもよろしいですか?」
澪田「!!! もちろんっす、ソニアちゃん!」
ソニア「……それでは、唯吹さん。また、近い内に」
澪田「さよならっす!!」
ソニア「……」
―――
第一章 ソニア・澪田ルート END
罪木ルートへの条件の一つが満たされた
ソニアのレベルがあがった
澪田のレベルがあがった
今日はここまで
ジャバウォック島 ソニアのコテージ
ソニア「……」
七海「お帰りなさい、ソニアさん」
ソニア「はい、ただいま帰りました」
七海「身体は大丈夫? どこかおかしなところは無いかな?」
ソニア「はい、大丈夫です。すぐにでも次の方の所に行かな……」
七海「わ、危ないよ、ソニアさん。足もと、ふらふらしてるよ?」
ソニア「も、申し訳ありません」
七海「やっぱりこの隔離空間に行くのはかなり負担がかかるみたいだね。ソニアさん、無理しないでゆっくり休んで欲しいな」
ソニア「……ですが、唯吹さんも待っていてくれますし、あまり時間をかけるわけには」
七海「……。なら、みんなに話をしてみたらいいんじゃないかな?」
九頭龍「テメー1人で全部やるつもりか? ただ見てるだけなんてごめんだからな!」
左右田「そうですよソニアさん。オレたちも協力させてください!」
終里「ソニア、お前顔色真っ青だぞ? 流石にそんなやつにみんなを任せるなんてできねーよ」
日向「ソニア、俺たちで話し合って、取り敢えずもう1人、そっちに行くことになったんだ。ソニアが無事にやってくれたお陰で、そうしても問題無いことが証明されたんだ。だから、ゆっくり休んでくれ」
七海「……だってさ? ソニアさん。それに、こっちにいても、私と一緒に他の人の協力をしてあげられたり、様子を見たりすることはできるよ? 本当は、私も行きたいんだけど。」
ソニア「……分かりました。皆さん、しばらくお任せしますね? すぐに元気になって、またやりますから」
日向「ああ、任されたぞ!」
2章選択:誰が、誰に会いに行く?
↓2誰が行く?(生存者、ソニア以外)
↓4誰に会いに行く?(前回と同じ)
補足:今回から、レベルや相性、説得難易度によって、説得に失敗する可能性があります
そうなった場合でも、レベルを上げたり他の情報を得たりすることで、同じ人がもう一度行って成功する可能性はあります
日向「九頭龍、お前が行くんだな?」
九頭龍「ああ、悪いがもう待てねえ。勝手だと思うがオレは謝らなきゃならねぇんだ。ペコと……小泉に」
左右田「だ、大丈夫なのかよ? 小泉は……あー、いや、何でもねぇ」
九頭龍「解ってる。小泉はオレが殺した。澪田みてーに難しい理由が有るわけでもねー。俺の意志で、ペコに手をかけさせた。だからこそ、小泉に会うのは俺じゃなきゃならねえ。」
終里「ケジメをつけようってんだろ? だったら、俺は何もいわねーよ。」
日向「解った。ただ、忘れないでくれ、お前は一人じゃない。直接は会えないが協力することはできるんだ」
九頭龍「ああ、解ってる。じゃ、行ってくるぜ」
……
ジャバウォック島 九頭龍のコテージ
九頭龍「……」
七海「九頭龍くん。大丈夫?」
九頭龍「ああ、問題ねーよ。ソニアはどうしてる?」
七海「熟睡してるよ。よっぽど疲れてたみたい」
九頭龍「そうか。テメーはソニアについててやれ。この機械の使い方は、見てたから解る」
七海「……うん、九頭龍君が行ったら、そうするね。はい、端末だよ」
九頭龍「ありがとよ。じゃあな」
……
隔離空間 ビーチハウス?
九頭龍「……チッ、やっぱ死んだ場所に連れてこられるのか?」
九頭龍「ドアは完全に塞がれちまってるし、窓の外にも何も見えやしねえ。ここから出るのは無理だな」
九頭龍「だとすると小泉もこの中か。おい、小泉!? いねーのか?」
九頭龍「……隠れてんのか? クローゼットにはいねーし、後はシャワールームくらいしかそんな場所は無さそうだが」
九頭龍「おい、小泉! 無事なのか!? 頼む、開けてくれ!」
九頭龍「チッ……おい、七海! 分かるか?」
七海「あ、九頭龍くん。何かあったの?」
九頭龍「ああ、小泉が、シャワールームの中にいるみてーなんだが、出てこねーんだ! あいつ、死んでたりしねーだろうな!?」
七海「落ち着いて、九頭龍くん。……うん、九頭龍くんは、間違い無く小泉さんが隔離されている場所にいるはずだよ。小泉さんも死んだりはしていないはず。でも、どんな状態かは、分からないや。ごめんね」
九頭龍「それ、ぶっ倒れてる可能性はあるってことだな? ……助かった。悪かった、急に怒鳴ったりして」
七海「ううん。また何かあったら言ってね。それと、電池残量だけは注意して、無くなると、こっちに戻って来れなくなるから」
九頭龍「分かった。とりあえずなんとかしてこじ開ける」
九頭龍「駄目だ。開かねえ。扉ぶっ壊さねえと駄目か」
九頭龍「……ウォークインクローゼットにボンベがあったな。あれでぶっ叩けば壊せるか」
九頭龍「はぁっ!」
ドアは壊れた
九頭龍「小泉っ!」
小泉「……っ、あ……いやっ」
九頭龍「……無事、か。良かった……」
小泉「え……?」
九頭龍「な、何でもねぇ! 押し入って悪かった。怪我とかねぇか?」
小泉「け、怪我は、無いけど……」
小泉「アンタ……アタシを殺しに来たんじゃないの?」
九頭龍「殺さねぇよ!」
小泉「じゃ、じゃあ何をするつもりよ!?」
九頭龍「何もしねえ! 少なくともテメーに危害を与えるようなことは決してしない」
小泉「……」
九頭龍「本当だ! オレはテメーに、小泉に、謝りに来たんだ!」
小泉「は?」
九頭龍「すまねぇ、この通りだ……」
小泉「え、何を? ここに閉じ込めたこと? それなら気にしてないから、ねえ土下座なんてやめてよ。あ、アタシも悪かったから」
九頭龍「……小泉。やっぱりテメーも何があったか覚えてねーのか」
小泉「アンタと、話してた時のこと? アンタと話してたら、誰かに突然殴られて、気付いたらここで寝てたのよ。外にも出れなくなってるし、アンタも誰もいないし、だから、ここに閉じこもってたの」
九頭龍「そうか……」
小泉「そしたら、アンタが現れて、鍵を掛けたの。流石に鍵を壊して入ってきたりは……ああ!? ね、ねえアンタ、何で扉を壊したりしちゃったのよ!? アタシを殺しに来た訳じゃないんでしょ?」
九頭龍「ああ? そりゃテメーが無事かどうかわかんねえから壊すしか無かったんだろうが」
小泉「そ、そんな……アタシのせいで?」
九頭龍「別にんな気にすることじゃねーだろ」
小泉「気にする事よ! アンタ、知ってるでしょ!? この島の物、壊したりしたらお仕置きされるのよ!?」
九頭龍「はあ? ……あ、あー、そうか。だからそんなに焦ってたのか。すまん、うっかりしてたわ」
小泉「うっかりって、そんな簡単に」
九頭龍「安心しろ、もうあんなクソみたいなコロシアイ生活は終わった」
小泉「……終わったの?」
九頭龍「ああ、とっくにな」
小泉「……言うの遅いわよ! バカ」
九頭龍「おいおい、泣くほどオレのこと心配だったのか?」
小泉「そ、そんな訳ないでしょ! 終わったって聞いて安心しただけなんだから!」
九頭龍「……冗談じゃねぇか、そんなに怒るなよ」
小泉「それより、ちゃんと説明しなさいよ。こっちは、何が起こったのか、全然知らないんだから」
九頭龍「ああ……心して聞けよ?」
……
九頭龍「……って訳だ」
小泉「ふーん」
九頭龍「ふーんって、お前……」
小泉「アンタねえ。そんな大事なこと最初に言いなさいよ!!」
九頭龍「だから、悪かったって! お前に謝ろうって気持ちが先走って色々忘れちまってたんだよ!」
小泉「謝るって、何をよ?」
九頭龍「話聞いてなかったのかよ! お前を殺したことをだよ!」
小泉「アタシはこうやってここに生きてるじゃない。それに、ペコちゃんは報いを受けて、アンタも反省してるんでしょ?」
九頭龍「そんな簡単に済ませていいことなのかよ!?」
小泉「簡単じゃないわよ。でも、アタシにとっては、もっと重要な事があるってだけよ」
九頭龍「大事なこと……だと?」
小泉「アンタの妹と……E子って子のことよ」
九頭龍「っ……」
小泉「アタシも、アンタのことあんなに問い詰めるつもりなんか無かったのよ」
九頭龍「……」
小泉「償えるなら償いたい、でも、アタシ自身は何も見に覚えの無いことで、どうすれば良いのか解らなかったのよ。だから、確認したかった。あのとき、何があったのか知りたかっただけなの。謝るべきなのは、アタシの方よ」
九頭龍「……オレも、同じだ。いや、オレは償いなんざ考えちゃいなかったか。」
小泉「……アンタ、現実世界に戻ったんでしょ? 何か分からなかったの?」
九頭龍「……結局な、全く分からなかった」
小泉「……え?」
九頭龍「当時のニュースを探し出して読んだが真実がどうだったのかは全くわからねえ。いずれも不審者の仕業として処理されてたしな」
小泉「……」
九頭龍「その直後くらいから絶望的事件とやらの話題ばっかになって、結局、あの事件は起こったのか、だとするとそもそも絶望に感染して起きたことだったのか、それともねつ造された物だったのか、それすら分からなかった」
九頭龍「明らかなのは、オレの妹とE子、もとい佐藤が確実に死んじまったということだけだ」
小泉「……そうなんだ」
九頭龍「結局オレにも、もちろんペコにもお前を恨む理由なんて全く無かったんだよ。だから、この謝罪は、受けて欲しい。償いなら、どんなものでもでもする」
小泉「……解ったわよ。じゃあ一つだけ、償って貰うわ」
九頭龍「一つ?」
小泉「戻ったら、アタシの写真に笑顔で写ること!」
九頭龍「……ああ、その位、お安い御用だぜ」
小泉「それと、これはお願いなんだけど、アタシにも、みんなと話させてくれない? 出来るんでしょ?」
九頭龍「日向と話したいのか?」
小泉「なんで日向が出てくるのよ」
九頭龍「あいつ、妙に女どもに人気だからな、テメーもそのクチかと」
小泉「そんなわけ無いでしょ! アタシ、男は苦手なの」
九頭龍「中学生みてーな奴だな」
小泉「アンタに言われたくないわよ!」
九頭龍「ああ? テメーそれは見た目で言ってるんじゃねーだろうな!?」
小泉「あ、ごめん」
九頭龍「謝るんじゃねーよ!? 余計むかつくわ」
小泉「それで、話させてくれるの?」
九頭龍「チッ……ほらよ」
日向「小泉か。久しぶりだな」
小泉「日向かー。どうせなら赤音ちゃんとかが良かったな」
日向「悪かったな。すぐ代わる」
小泉「冗談よ。結局全然写真撮れなかったから、戻ったらアンタも協力しなさいよ?」
日向「ああ、解った」
小泉「ありがと。じゃあ、またね」
日向「ああ、終里ならちょっと待ってくれ。あいつ飯食ってるな。その間左右田とでも喋っといてくれ」
左右田「なんつーか、釈然としねー呼ばれ方だったんだが」
小泉「こんにちは。あ、左右田君」
左右田「何でオレだけそんなに他人行儀なんだよ!?」
小泉「うーん、なんていうか、キャラ?」
左右田「キャラで距離おかれてたまるか!!」
小泉「細かい事気にする男はもてないわよ」
左右田「マジで? 気にしなかったらもてる?」
小泉「うーん……この話やめない?」
左右田「あーもう、終里早く来い! オレはこいつみたいな委員長タイプ苦手なんだ!」
終里「んぐんぐ。よー、小泉」
小泉「赤音ちゃん……食べながら喋るのは行儀悪いわよ?」
終里「ん、んー……わりぃわりぃ」
小泉「素直でよろしい、なんてね」
終里「小泉は素直なのか?」
小泉「え、どういうこと?」
終里「何でもねーよ。帰ってきたらさ、また写真撮ってくれよー、撮られるの結構気に入ってってからさ」
小泉「ええ、もちろん良いわよ」
終里「約束したな! それじゃーな」
小泉「あ、ちょっと!」
七海「やっほー、小泉さん」
小泉「千秋ちゃん。こんにちは」
七海「ソニアさんと一緒に、見てたよ」
小泉「ソニアちゃんはだいじょうぶなの? 倒れたって聞いてたんだけど」
七海「うん、だいじょうぶみたいだよ。」
ソニア「小泉さん、お久しぶりです」
小泉「ソニアちゃんだ! 久しぶり、なのかな? 実感は沸かないんだけど」
ソニア「ええ、私の体感からすれば4ヶ月以上たっているところです」
小泉「そんなに……やっぱりその位の時間が経てば人って変わる物なのかな?」
ソニア「何か心当たりがおありですか?」
小泉「みんな、強くなったというか、うーん、何だろう……私も早く、その輪に加わりたいな」
ソニア「はい! 次は全員で、外へと出ていきましょう!」
九頭龍「そろそろ終わったか?」
小泉「わざわざ離れて待って無くても良かったのに」
九頭龍「『盗み聞き?』 って言ってきたのはテメーの方だろうが!」
小泉「あはは」
七海「あ、九頭龍くん」
九頭龍「ああ、そろそろ残電量もキてるみてーだ。もう戻るぜ」
小泉「……約束、忘れないでね」
九頭龍「おうよ。もうしばらくの辛抱だから、待っててくれや」
小泉「うん」
九頭龍「じゃあな」
――
第2章 九頭龍・小泉ルート END
辺古山ルートが解禁された
九頭龍のレベルが上がった
小泉のレベルが上がった
新機能「接続」が使えるようになった
寝落ちしてしまい申し訳ありませんでした……
何か展開が解らなくなってしまった
取り敢えず以上です
ジャバウォック島 九頭龍のコテージ
九頭龍「……戻ったな」
七海「お帰りなさい、九頭龍くん。」
ソニア「お疲れ様です」
九頭龍「何でお前ら俺の部屋にいるんだよ……?」
七海「九頭龍くんがすぐに次に行っちゃわないようにするためだよ?」
九頭龍「んなことしねーよ……つか無理だなこりゃ」
ソニア「……申し訳ありません」
九頭龍「テメーが謝ることじゃねーだろ。むしろ次行こうとしたのはすげーよ」
七海「うん。それじゃあ、ゆっくり休んでね」
日向「さて……次は」
七海「みんな、ちょっといいかな?」
終里「何だ?」
七海「ソニアさんと九頭龍くんが無事に帰ってきてくれたことで、出来るようになったことがあるよ」
左右田「出来るようになったこと? な、何だよ」
七海「隔離空間同士の距離が解ったの。そのお陰で空間と空間を一つだけ繋げることが出来るみたい。さっき誰もいない所でテストしてみたんだけど、成功したんだって」
終里「すると、どうなるんだよ?」
七海「たとえば、一度に二人の人と会えるようになるよ。説得するのは一人ずつが良いと思うけど、戻ることを決めてくれた人に協力してもらえるかもしれない」
日向「なるほど、危険性はないのか?」
七海「アバターを作るのと同じくらいかな? だから、本人の意志が重要だけど」
日向「解った、ありがとう」
左右田「それで、次は誰が行くんだよ!?」
日向「ソニアはもう大丈夫なのか?」
ソニア「はい! おかげさまで元気全開です!」
終里「待った、そろそろ俺にも行かせろよ!」
日向「希望を言うなら、俺も行きたい」
左右田「やっぱこういうのは、手分けしてってのが良いんじゃ……?」
七海「助けを求めるかも、聞かないとね」
選択:誰が、誰に会いに行く?
↓2 誰が(九頭龍以外)
↓4 誰に(狛枝以外の被害者、辺古山)
↓6 協力者は(小泉、澪田、無しから選択)
協力者は必須ではありません
必ずしも加害者と被害者がセットの方が良いとは限りません
ぶっちゃけ豚神の説得は誰が行っても楽勝っぽい
むしろここに左右田をぶつけておくべきだったかもしれん
左右田「順番的には、日向が行けばいいんじゃねーか……?」
日向「左右田?」
終里「何でだよ!?」
左右田「いや、なんつーかな……。ここに残る側を考えたらな、機械の保守メンテナンスが出来るオレと、何かあったとき動ける終里が残った方がいいんじゃねーかと……」
日向「……」
左右田「い、いずれは全員入るってのはわかってんだ! でも応援はしばらく来ないってんなら、順番的にはオメーなんじゃねーか……? ソニアさんにはなんというかその、そう連続して負担を強いるのはやっぱり気がひけるしよー」
ソニア「……」
日向「解った。俺に行かせてくれるんだな? 終里もそれで良いか?」
終里「解った! だが次は絶対俺だからな!! 絶対だぞ!?」
日向「それで構わない」
左右田「そうだな……。んじゃオレは応援が来てから後に引継ぐことにするわ……」
ソニア「皆さんが良いなら、わたくしからはもう何も言いません。みんなで頑張りましょう」
……
ジャバウォック島 日向のコテージ
七海「久しぶりだね。日向くん」
ソニア「お久しぶりです! 日向さん」
日向「……お前らがそうして中で待ってるのは必要なのか?」
七海「む……端末渡さなきゃいけないんだから、必要なの」
ソニア「わたくしは、日向さんのコテージに入ってみたかったのです!」
日向「正直だな……。まあ、ありがとう。先に澪田の方へと飛べば良いのか?」
七海「あ、澪田さんと一緒にいくことにしたんだね? うん、先にそっちに飛んでくれれば、繋げられるはずだよ」
日向「解った、行ってくる」
ソニア「はい、頑張ってきてください」
隔離空間 ライブハウス?
澪田「いやっほおおおおおおおおい!! インスピレーション湧いてきたっすよぉ!!」
日向「……」
澪田「あああ!! 創ちゃん! 聞いてくださいっす!! 今まさに新しい曲が完成ってええええええええええええ!!?? な、なんで創ちゃんがいるんっすか!?」
日向「……あ、ああ。元気そうで何よりだ」
澪田「唯吹はいつでも元気一杯っすよ!! それで、何かあったんっすか? まさか間違ってここに来ちゃったとか!?」
日向「いや、ここに来たのはちゃんと目的があってのことなんだ。澪田、協力してくれないか?」
澪田「良いっすよ!」
日向「いや、まだ何も言ってないんだが……」
澪田「唯吹を頼ってくれるってんなら答えないわけにはいかないっすよー!!」
日向「そうか、なら説明するぞ」
澪田「わくわくしてきたっすー!!」
日向「澪田はいつでも明るいな。その元気さ、きっとみんなにも伝わる」
澪田「もっと褒めて褒めてー!!」
七海「日向くん、澪田さん、準備は良い?」
日向「ああ、大丈夫だ」
澪田「あ、千秋ちゃん! 唯吹も平気っすよ!」
七海「それじゃあ、繋げるね、少し酔っちゃうかもしれないけど、我慢してね」
隔離空間 ホテル 旧館?-ライブハウス?
日向「……ライブハウスと旧館が繋がったな。……あり得ない光景だが」
澪田「白夜ちゃんはどこっすかね?」
十神「来たか……」
日向「!?」
澪田「あ、白夜ちゃんだ!! 久しぶりーっす!!」
十神「お前らだとは流石の俺も解らなかったが、いつまでもこんな場所にこの俺を放って置くわけがないと思っていたところだ。説明しろ、今何が起こっている。俺は間違い無く死んだはずだが、その後どうなった」
日向「話が早くて助かる。とりあえず、あのコロシアイ修学旅行の顛末からだな、長くなるが、心してきいてくれ」
十神「ああ、聞いてやろう」
十神「成る程な、大体のことは解った。すまなかったな愚民共。この俺がもっと気を付けていればそんなことにはならなかった」
日向「いや、お前は頑張ってくれていたよ、十神」
澪田「そうっすよ! 白夜ちゃんはあの混乱の中みんなを守ろうと頑張ってくれたじゃないっすか!!」
十神「……そうだな。過ぎたことにこだわっている場合ではない、俺がいないと帰れないんだろう? ならば、躊躇している理由は無い。お前らは他の愚民共を救うことだけを考えろ。そのためなら俺はいくらでも協力してやる」
日向「十神……お前」
十神「そして、それが成功した暁には、日向、お前には言わねばならんことがある」
日向「……」
十神「そういう約束だったはずだ。もっとも、お前は向こうでもうそのことについて調べているかもしれんがな」
日向「いや……約束だったしな。こっちから調べるようなことは何もしてない。その代わりと言うのも何だが、その話、俺だけじゃなくて、みんなに伝えることは出来ないか?」
十神「みんなに、か。……そうだな、その位の覚悟で挑んだ方が張り合いがある。日向、そして澪田。お前らの成果を俺に見せろ、そうすれば必ず真の見せてやる。他の者にもそう伝えろ」
日向「……ああ!」
澪田「何のことか全然分かんないっすけど了解っす!!」
十神「ならば、ここに留まっている場合じゃないだろう、お前達は戻れ」
日向「……一応確認しておくが、十神、お前には本当に何のわだかまりもないのか?」
十神「わだかまり? 何故そんなものを抱く必要がある。あの状況はあまりにも特殊だったというだけだ。俺が殺されたのも、俺自身がもっと室内の捜査を徹底していれば防げたはずの、俺の失態に過ぎない。」
日向「そうか……強いなお前は」
十神「……僕はただ、そうありたいと願っているだけだよ」
澪田「僕!?」
日向「十神?」
十神「なんでもない、独り言だ」
澪田「なーんだ。独り言っすか!! 実は唯吹もよく独り言言っちゃうんっすよね!! 恥ずかしいいい!!」
七海「あ、日向くん。何かあったの?」
十神「七海か。まさかお前がプログラムだったとはな。この俺すらも騙されていたぞ。今後の俺の本業にも応用できるかもしれん、興味深いな」
七海「あれ、十神くん。」
日向「ああ、七海。既に滞りなく終わったところだ。十神に一応証拠として見せてくれと言われたからな」
十神「そういうことだ」
七海「みんなとは喋らなくて良いの?」
十神「俺をお前ら愚民共と一緒にするな。俺は感傷なんぞに浸らん。時間の無駄だからな。無論、俺はお前らにそれを押しつけたりもしないが」
七海「……そっか。十神くん、やっぱり良い人だね」
十神「フン……」
七海「ちゃんと元の部屋に戻ったね? じゃあ、分離するよ」
日向「ああ、よろしく頼む」
澪田「大丈夫っすよー!」
七海「…………うん、これで分離できたよ。身体に違和感とかない?」
日向「ああ、俺は大丈夫だ」
澪田「うーん。ちょっと疲れちゃったかも知れないっす。 唯吹今回何も役に立ててないのに、何か情けないっす……」
七海「うーん……、やっぱりみんなにかかる負担も隔離空間同士でもおなじくらいかかっちゃうのかな? ごめんね、澪田さん」
澪田「大丈夫っすー……ちょっと寝たら戻りますよー。創ちゃんは戻ってあげてくださいっす」
日向「大丈夫なんだな?」
澪田「……当たり前じゃないっすかー」
日向「解った、じゃあ、ゆっくり休んでてくれ」
――
第3章 日向&澪田-十神ルート END
花村ルートが解禁された
日向のレベルが上がった
澪田のレベルが上がった
十神のレベルが上がった
とりあえず以上です
あ、そういえば何か解らないこととか事前に聞いておきたいこととかあれば答えられる範囲で答えますよ
>>102 その通りです。チャートとか難易度とか決めたメモがあるのですが、十神は誰が説得にいっても必ず成功するように設定されていました
それにしてもやたら短くなってしまった……十神好きの皆さん申し訳ありません
説得難易度がキャラクターごとに個別に設定されています
難易度がレベルの合計値以下なら説得に成功するようになってます
キャラクターには相性によって難易度が上下するなどの特性があります
レベルの初期値は0~3の間でバラバラです
ジャバウォック島 日向のコテージ
日向「……」
七海「お帰りなさい。日向くん」
ソニア「お帰りなさい」
九頭龍「よう、邪魔してるぜ」
日向「だから何でお前らは揃いも揃ってここで待ってるんだよ……」
九頭龍「良いだろ、こっちにいる間は暇だしな」
七海「日向くんが寂しがるといけないと思ったの」
ソニア「お疲れ様でした。日向さんはゆっくりお休みになってくださいね」
日向「ああ、ありがとう、ソニア。お前がいてくれて良かった」
七海「……嬉しいくせに」
日向「何むくれてるんだ?」
七海「あ、そうだ。日向くんも眠る前に良いかな?」
日向「何かあったのか?」
七海「誰かが行っている間、残った人で作戦会議とか出来ないかな?」
日向「作戦会議?」
七海「誰がどこに行くとか、そういう相談でも良いし、何か気づいたことがあれば言うだけでも良いし。向こうで何かあった時に対処できるように、全員って訳には行かないけど」
左右田「成る程な。良いんじゃねーか……?」
七海「これなら私も協力出来るかも知れないし」
ソニア「でも、それは今までもやっていませんでしたか?」
七海「それはそうだけど、システム的にっていうか」
日向「何の話だ!?」
七海「とにかく、作戦会議が出来るんだよって覚えておいて!」
作戦会議について
作戦会議は説得と同時進行で行われます。会話イベントに加え、「ヒント、レベルアップ」などの特典が得られることがあります。
作戦会議の参加人数は現時点では2~3人となります。
選択誰に会いに行く?
今回は、説得に行く人は終里で固定となります
↓2 誰に(西園寺、弐大、花村、辺古山)
↓4協力者は?(小泉、十神、不要)
↓6作戦会議する?(する場合、参加者を二人指定。コンマ以下が30以上で3人になります。)
作戦会議について
作戦会議は説得と同時進行で行われます。会話イベントに加え、「ヒント、レベルアップ」などの特典が得られることがあります。
作戦会議の参加人数は現時点では2~3人となります。
選択誰に会いに行く?
今回は、説得に行く人は終里で固定となります
↓2 誰に(西園寺、弐大、花村、辺古山)
↓4協力者は?(小泉、十神、不要)
↓6作戦会議する?(する場合、参加者を二人指定。コンマ以下が30以上で3人になります。)
あれ、二重になってしまった申し訳ない。
安価は
>>124基準でやります
↓
ジャバウォック島 終里のコテージ
終里「んー、久しぶりだな、ここ」
七海「やっほー。終里さん」
終里「おう、七海じゃねえか。あれ、背少し伸びたか?」
七海「本当?」
終里「あー、気のせいかもしれねぇ。どっちでもいいや!」
日向「伸びるのか?」
七海「……どうなんだろうね?」
終里「んじゃ、俺は行くぜ!」
日向「ちょっと待て! 大丈夫だと思うが一応確認だ。弐大に説明する内容はちゃんと把握してるな?」
終里「あん? そんなの当たり前だろーが……何か不安になったから教えてくれ!」
日向「……」
終里「っしゃあ! 解ったぜ! サンキューな、日向、七海!」
七海「うん。気を付けて行ってきてね」
日向「頑張って来い……」
終里「ええっと……ああこれだな。よし」
日向「不安だ……」
隔離空間 砂浜
終里「……っふー、砂浜か。あれ? 砂浜なのか。っかしーな。なんたらハウスだって言われたんだが」
終里「まーいいか。えーと、弐大のオッサンはどこだ」
終里「……な、何か緊張してきたな。どこにいんだよ……」
終里「おい、弐大! いるんだろー!? 出てこい!」
弐大「ほう、お前さんもおったのか。どうにも砂浜から出れんようで、困っておったんじゃ」
終里「あ……」
弐大「いつの間にか元の身体に戻っておるのも気にならんことも無いしな。お前さん、何かしっとらんか?」
終里「弐大か……? 弐大のオッサンなんだな?」
弐大「オッサンではないが、ワシは弐大猫丸だ! なんじゃあ、お前さんまさかもうワシの名前わすれおったんか!?」
終里「弐大……う、うわあああああああ、にだい! にだいぃ!!」
弐大「な、なんじゃああああ!? どうした終里よ!? 突然泣き出すなんざお前さんらしくもない。まさか、また病気になっちょるのか!?」
終里「違うっ、けどっ」
弐大「違うのならまあいいがのぉ。……そうじゃな、お前さんにも泣きたい時くらいあるか。存分になけぃ」
終里「うっうぅぅ……すまねぇ、俺、説明しなきゃなんねぇのに、オッサンに会えたって思ったら……」
弐大「説明してくれるんか。それはありがたいのぉ。じゃがそれは泣き止んでからでいいぞ。」
中断
作戦会議はこんな感じで途中に挟みます
作戦会議 九頭龍&ソニア
九頭龍「……」
ソニア「……」
九頭龍「何だ、こんな時に言うのもあれだが、テメーと2人で腰据えて話すなんて初めてなんじゃねーか?」
ソニア「確かに、その通りかもしれませんね。 日向さんや、左右田さんとは話すのですが、その。」
九頭龍「まあオレのせいだろーな。対等な立場で話すことってあんまなかったんだ、勘弁してくれ……って、そういやソニアは王女だったか」
ソニア「はい。ですが、わたくしは……普通に憧れておりましたので」
九頭龍「そういうもんか。……でだ、作戦会議っつっても何話せば良いんだ?」
ソニア「それは……そういえば、これでこっちに来てないのは左右田さんだけになりましたね」
九頭龍「作戦会議にも誘ったんだが、メンテナンスがどうのこうのって言ってやがったな。左右田がどうかしたのか?」
ソニア「左右田さんは超高校級のエンジニアなのですよね? もしかしたら彼にしか出来ないことがこちらにもあるのではないでしょうか?」
九頭龍「そりゃ何だ?」
ソニア「それは、解りません。ごめんなさい」
九頭龍「何だそりゃ……全く関係ね-が結局よぉ、テメーは左右田のことどう思ってんだ?」
ソニア「な、何でしょうか?」
九頭龍「何でしょうじゃねーだろーが。誰がどう見てもありゃテメーにゾッコンだろ。やたら冷たく当たってるがありゃやっぱりあいつの事嫌いだからなのか?」
ソニア「……嫌いな事などあると思われますか? 一緒に頑張ってきた仲間ですし、表面に見せる様な下心だけの人間だなんて微塵も思っていません!」
九頭龍「まあ中々態度を変えるってのは難しいわな。嫌いな訳じゃねーならもう少し優しくしてやんな。手遅れになってからじゃおせぇんだしよ……」
ソニア「そうですね……」
九頭龍「オレもテメーも帰る場所を潰されてんだ。せめて今あるものだけは守らねえとな」
ソニア「……はい!」
九頭龍「んじゃ、もう少しだけ頑張るか。全員揃ってここから出られるように」
作戦会議終了!!
ソニアのレベルが上がった
再開
弐大「……成る程のぉ、やはりワシは死んでおったのか。田中に敗れて」
終里「弐大……」
弐大「がっはっはっはっは!! こりゃ参ったわ。日向やお前さんと同様に、あやつもまた大成する器のある者であったということか!!」
終里「お、おい何がおかしいんだよオッサン」
弐大「いや何、外に出てからもマネージャーとしてやりがいのある人材が多いと思うと嬉しくてな!!」
終里「そ、そうか! よくわかんねーけど、それなら外に出てくれるんだな?」
弐大「がっはっは!!! 当然、それはできんのぉ」
終里「は、ハア? 何でだよ!?」
終里「はぁっ? 何でだよ!?」
弐大「何でだと? そんな理由など、あるわけ無いんじゃああああああああ!!」
終里「い、意味わかんねーよ!! やっぱお前、一回死んだせいで頭おかしくなったんじゃねーか!?」
弐大「さあ、そうかもしれんのぉ。じゃが終里よ、ワシを従えたくばどうすれば良いかくらい、お前さんには解るはずじゃがのぉ」
終里「! へっへっへ。なるほどな! つまり、ここで戦ろうってんだな?」
弐大「その通り! ワシに言うことを聞かせたいのならば、ワシにお前さんの強さ、見せてみろ!」
終里「上等だぁ!」
弐大の特殊効果 「説得失敗時バトルが発生」の条件を満たしました
難易度とレベルの差は2 よって成功確率1/3、チャンスは二回です
↓1,2のコンマのどちらかが00~33の間で勝利!
ミニゲームの難易度がたけぇw
>>142,143 判定:失敗
終里「チッ……ぬおりゃあ!」
弐大「甘いわ! ふん!!」
終里「ぐぅぅ!!? クソッ、何でそんなにつえぇんだよオッサン!!」
弐大「がっはっはっは。そりゃお前さんの気持ちがちと弱かったからかのぉ? 出直してこい!」
終里「ぐっ、まだ俺は! ……いや、無理だな。このままじゃ勝てねぇ。待ってろ! 強くなって出直してきてやる!」
弐大「がっはっは、少しは成長したようだな、終里よ。ワシは何度でも受けて立とう。」
終里「うるせぇ! 次で最後だ!!」
第4章 終里-弐大ルート END
終里のレベルが上がりました
説得失敗……
次回以降、弐大の説得にはバトルが必須となります
説得の際、バトル可能キャラクター(終里、辺古山、田中、日向)のいずれかがいなければなりません
あ、最後のレベルアップテキスト間違えた……
取り敢えず以上です。妙なギミックを取り入れてたので、使う事が出来て嬉しいです
レベルによって難易度が上下するので、可能です
あ、じゃあ次回以降作戦会議はメンバーに加え内容も希望して良いことにします(思い付き)
あ……
その辺間違えないように気をつけてたはずなのに、すみません……
ジャバウォック島 終里のコテージ
終里「……」
七海「お帰りなさい。終里さん」
終里「七海……すまねぇ、失敗しちまった」
七海「うん。そうみたいだね」
終里「俺の力不足だ……俺はこんなことも出来ねーで、何やってんだ」
七海「自分をあんまり責めるのは良くないよ。終里さんは弐大くんに会えて、弐大くんの意志の確認も出来た。後は準備さえ整えれば、次はきっとうまくいくよ」
終里「そうだな……悪い、少しひとりにしてくれねーか?」
七海「うん。……ゆっくり休んでね」
ジャバウォック島 日向のコテージ
日向「終里は?」
七海「……しばらく一人にしてほしいんだって」
日向「そうか。ありがとう」
九頭龍「一人で行かせたのが悪かったのか?」
ソニア「ですけど、一人で行くと言った終里さんの気持ちも分かります。終里さんが一番話しやすい状態で行ったのだと思いますし」
七海「……今は、次のことを考えた方が良いんじゃないかな?」
日向「そうだな……気になるのは確かだが、俺たちは進まなきゃいけないんだ。左右田にも繋いでくれ。そろそろ応援がくる頃かも知れないけど」
七海「うん、解った。左右田くん、大丈夫?」
……
左右田「な、何だ! 緊急事態か!?」
七海「ううん。そろそろ次の相談がしたいなって思ったの。そっちは何かあった?」
左右田「今、来客対応中だ!」
七海「来客?」
苗木「それ、もしかして中と連絡が取れるの?」
七海「……苗木くん?」
日向「苗木? 来てくれたのか」
苗木「うん。遅くなってごめん。本部の人達を説得するのに少し手間取って」
霧切「最終的に結果を示すと言って強引に来てしまったわ。」
七海「霧切さんも来てくれたんだ。2人はいつも一緒だね」
左右田「というわけだ! ついに2人応援に来てくれて、今し方簡単なメンテナンスについて教えてた所だ。……オレもそっち行って良いんだよな!?」
九頭龍「おう、とっとと来やがれ!」
日向「2人とも、また迷惑を掛けることになってすまない」
苗木「ううん。これで先輩たちみんなが帰って来るんなら、僕は幾らでも協力する」
霧切「仲間が1人でも多くいた方が良いのは確かね。それに、成功しなければあなた達も戻ってくる気はないのでしょう? それなら最大限の支援をするべきだわ。」
日向「ありがとう、本当に。いつか必ず受けた恩は返す」
苗木「うん、その時はみんなでね」
ジャバウォック島 左右田のコテージ
左右田「あー……このコテージ、特別に思い入れもねーけど確かに懐かしいな……」
七海「本当にみんなそう言うんだね。」
九頭龍「あのコロシアイの間は基本的にずっと自分のコテージに泊まってたわけだからな。いやでも、印象に残っちまう」
ソニア「はい、ですが自分の部屋として与えられたものには妙に安心感があります」
日向「まあ、ここは左右田の部屋であって、俺たちの部屋ではないけどな」
左右田「ウッゼェ!! なんでオメーらオレがこっちに来るなり目の前で話し始めてんだよ!!」
日向「まあ、割と恒例イベントだ。集まれる時間もあったしな」
七海「はい、端末だよ。」
左右田「お、おう。なぁ、オレが1人で向こうにいる間、考えてたことがあんだけどよー……先にちょっと試して良いか?」
日向「考えたこと?」
左右田「この端末、改良できねーかと思ってな。隔離空間でも安定して接続できるように。」
七海「そんなことが出来るの?」
左右田「ああ、実際こっちの端末見なきゃ全然わかんなかったけどよー……ハード面でも改良点はあるみてーだ」
九頭龍「おいおい、マジかよ!」
左右田「ついでに、これはまだ出来るかわかんねーんだけどよ、モニターとこの端末、量産出来れば、隔離空間で待ってる澪田や十神とかとも会話できるようにできるんじゃねーか……?」
日向「……凄い奴だな、お前」
左右田「凄いっつーか……オレにはコレしかねーんだよ! オレはすぐテンパるし、日向やソニアさんみたいに説明上手じゃねーし、九頭龍や終里みてーに、つえー信念とか肉体があるわけでもねー。ぶっちゃけ、またこっちにくるのすら怖かったんだよ!」
ソニア「……」
左右田「だけどよ……オメーらが頑張ってるのみてオレだけ突っ立ってるわけにはいかねーだろ? だから、オレしか出来ねーことを考えただけだ。あっ、今回はオレが行くからな! っつーか一回くらいオレに行かせろ! ただのヘタレじゃねぇってところを見せてやる!」
七海「……強いね、左右田くんは。」
左右田「も、もう行く! 今すぐ行くぞ! そんですぐ帰って来るからな!」
ソニア「左右田さん!」
左右田「は、はい!?」
ソニア「頑張ってください。いえ、一緒に頑張りましょう!」
……
左右田のレベルが上がった
次回の作戦会議から、隔離空間にいる待機中のキャラクターを含めることができるようになった
作戦会議の参加人数の最大数が4人になった
続く
隔離空間 旧館?
左右田「……やべー。やっちまった……先に直してから来るつもりだったのに勢いで来ちまったぜ……」
左右田「……ま、まあ来ちまったモンは仕方ねーよな。おい、十神!」
十神「今度はお前が来たのか。何の用だ。下らん理由は許さんぞ?」
左右田「お、いたな十神。頼む、助けてくれ!」
十神「愚民がこの俺に助けを請うのか? フン、まあ良い、話すだけ話してみろ」
……
十神「成る程、花村に会いに行くんだな。そういうことならば確かに俺が適任だろう」
左右田「一緒に来てくれるのか!?」
十神「安心しろ、俺が行くからには成功は保証されている。失敗はない、二度とな」
左右田「十神! へへっ、お前やっぱり頼りになるぜ」
十神「当たり前だ、俺を誰だと思っている。……それに、仲間を助けるのは当然のことだ」
左右田「……十神」
七海「左右田くん。十神くん、準備が出来たよ」
左右田「おう! 十神、突然動くから酔ったりすんなよ!」
十神「この俺が酔ったりすると思うか?」
七海「いくよ……接続!」
隔離空間 旧館?-旧館?
左右田「なんじゃこりゃ? ホテルの旧館と旧館が繋がってやがる……」
十神「フン、成る程な」
左右田「な、何か解ったのか!?」
十神「この空間は俺たち死んだ者に関連深い場所に似た空間になってるようだな。つまり、殺したり、殺されたりした場所だ」
左右田「ああ、成る程な……だからお前と花村が一緒の場所になってんだな」
十神「とりあえず大広間に行くぞ、ついてこい」
左右田「お、おいちょっと待てよ!」
十神「……」
左右田「こ、こりゃひでぇーな……。荒れすぎだろ……。つーか、あれ血じゃねーか!?」
十神「左右田、この部屋は、俺が殺されたときの状態になっているのか?」
左右田「あ? いや、あの血痕とかは確かにあんな感じで残ってた気がするけど、こんな滅茶苦茶な室内じゃ無かったぜ……つーか知ってるだろ、あの直前までパーティーやってんたんだしよー」
十神「……そうか、どうやらこの部屋には花村はいないようだ、次に行くぞ」
左右田「ちょっ、だから勝手に行くなって、心細いだろーが!」
左右田「ちっ、十神のヤローあの体型で無駄に機敏な動きをしやがる……」
??「く、くるなぁぁああああああああ!!」
左右田「な、何だ!!? クソ! 厨房だな。ああ、もう、コロシアイとかはマジでもう勘弁してくれよ!!」
花村「ぼ、ぼくを地獄に落としに来たんだね!!? ゆゆ、許してくれ!! 君を[ピーーー]つもりは無かったんだ!!」
十神「……」
左右田「な、何があったんだ、十神!?」
十神「解らん、俺が扉を開けた時からこの状態だったからな」
花村「本当なんだ!! 信じてくれ! 頼むよ、成仏してくれ……」
左右田「花村、落ち着け!! オレや十神はオメーに恨みがあって来た訳じゃねぇ!!」
花村「左右田くんまで!!? そうか、わ、解ったぞ、君たちはぼくを騙そうとしてるんだね? 2人で僕を殺して、殺して……」
十神「……」
花村「殺して……あ、あれ? ぼくは狛枝くんを止めようとして、そしたら十神くんが死んでいて、ぼくが、十神くんを殺して、殺して?」
左右田「落ち着け!! お、おい、コイツ完全におかしくなっちまってるぞ! ど、どうすんだよ十神!?」
花村「な、なんで死んでないのさ十神くん!?」
十神「……おい、花村」
花村「ひぃっ!!!??」
十神「お前は自分が死んだことも覚えてないほどの愚図なのか?」
花村「ぼくが……死んで……?」
十神「フン、やっとこちらの言葉に反応したか。花村、良く聞け、お前は俺を殺し、処刑された」
花村「そ、そうだ…… 学級裁判でぼくがクロに決まって、それで、ぼくは、死んだ」
十神「ここは地獄でも夢の中でも無い。俺はお前を殺しに来たわけでも、恨み言をしにきた訳でもない」
花村「え……?」
十神「俺は、お前の意志を聞きに来たのだ」
花村「ど……どういうことだい? 僕の意志?」
十神「フン……。左右田、説明してやれ、あの後、一体何があったのか、そして、今何をしようとしているのかをな」
左右田「お、おう。そこはオレの役目か……。長くなるけど、最後まで聞いてくれ……」
中断
カメラ切り替え中・・・・・・
作戦会議 日向&七海
日向「……」
七海「……」
日向「左右田、格好良かったな」
七海「……うん、そうだね。」
日向「……」
七海「どうかしたの? 日向くん」
日向「いや……左右田を、1人で悩ませてしまったって思ってな」
七海「左右田くん、もしかしたら1人で苦しんでたのかな?」
日向「そうだな。あいつ、繊細な奴だからな」
七海「でも、頑張って自分で答えを見つけて、乗り越えられたんだよね、左右田くんは……」
日向「ああ。凄い奴だ、本当に。……七海?」
七海「……? どうかしたの?」
日向「いや、少し表情が暗いと思ってな。何かあったのか?」
七海「そ、そんなことない……と思うよ?」
日向「そうか? ……本当だな?」
七海「……嘘、だよ。本当はちょっと、左右田くんが、出来ることがある人が羨ましいな、って思ったの」
日向「羨ましい?」
七海「私は、みんなみたいに直接助けに行けないし、プログラム的な部分は殆ど私の力じゃない。ウサミや、お父さんの力」
日向「……」
七海「私には、みんなにしてあげられること無いのかなって、ちょっと思っちゃった。……ごめんね」
日向「……七海は、十分活躍してるぞ。プログラム面だけじゃない。お前はいつでも冷静でマイペースで、それでいて俺たちのことを気遣ってくれている。」
七海「日向くん。でも、それは私以外にも」
日向「それは違うぞ。七海は、自分に出来ることが何かを考えて、出来る限り実行している。この作戦会議だって、七海の発案だろ? 出来ることと、それを実際にすることはやっぱり違う。少なくとも俺には、七海が必要だ。」
七海「……そうなの、かな?」
日向「ああ、俺のことだ。俺が保証する」
七海「ありがとう、日向くん。」
日向「ああ。それより、これは作戦会議だったな、何か出来ることあるか?」
七海「うーん……あ、左右田くん、モニターとかを作るって言ってたよね。今の内に使いそうな部品だけ集めておくのは無理かな?」
日向「ああ、良いんじゃないか? 早速やってみよう。とりあえず作戦会議は終了だな」
七海「うん」
……
七海のレベルが上がった
カメラ切り替え中・・・・・・
うつらうつらしすぎなので寝ます。明日は頑張ってすすめます
再開
左右田「……つーわけで、今俺と十神がここにいるんだよ。これで全部だ」
花村「そ、そんなことが……あったんだね」
十神「これで説明は終わりだ。後は最初に言ったとおり、お前の意志の確認だ」
花村「ぼくの意志……?」
十神「ここから出て、現実世界へと戻るのか、それともここに引き籠もっているのか、だ」
花村「そ、そんなの決まってるよ! 現実世界に戻る」
左右田「よ、よっしゃ」
十神「本当にそうか?」
花村「ど、どどどどういうことだい十神くん!?」
左右田「そ、そうだぜ十神、急に何を言い出すんだよ!?」
十神「お前は心の底からここを出たいと思っているのか? 自分の意志で。他人の為だとか、そうしなければならないなどでは無くな。」
花村「ど、どうしてそんなことを尋ねるんだい?」
十神「俺がお前に殺されたからだ」
花村「!!」
十神「俺はお前に殺されたことも、そもそも殺人を犯そうとしたことも気にしていない。取るに足らない出来事だ。だが、お前にとってはどうなんだ? 人を殺してでも出ようと思い、それに失敗して処刑され、ここに連れてこられた。お前は今何を考えているんだ?」
花村「……」
十神「答えろ花村。本当にお前は何のわだかまりもなく、ここから出たいと、そう思っているのだな? そうでないのなら全てぶちまけろ。その上で、改めてお前をここから出たいと思わせてやる」
左右田「……ど、どうなんだ花村?」
花村「そんな……そんなの無理に決まってるじゃないか! ぼくは君を殺したんだ十神くん! のうのうと外に出られるわけがない。どんな顔をしてみんなと会えば良いんだ」
十神「……」
花村「ぼくが口火を切ったんだ。ぼくがやらなければ、コロシアイなんか起きなかったかもしれない。何のわだかまりもなく? そんな事、許される訳がない」
十神「許される訳が無い……か。確かにそうかもしれんな。俺が許したとしても、お前が一度は報いを受けたのだとしても、周りはお前を許さないかもしれない。ならどうすれば良いと思う?」
花村「……」
十神「解らないのか? 解らないならお前は一生引き籠もっていろ。」
左右田「お、おい! それじゃ何の解決にもならねーだろーが!」
十神「だがどのみち、こいつが心の底から出たいと思わなければ俺たちは全員ここから出られないのだ。違うか?」
左右田「う、うっせ! だからって追い詰めてどうすんだよ!?」
十神「そう思うなら、お前が何か言ってやれ」
左右田「ぐ……な、なあ花村。別に特別なことをしろって訳じゃねーんだ。俺には十神が何を言いたいかはわからねーが、オメーは間違いを犯したんだろ? 普通に考えて、どうすれば良いのか、考えてくれ」
花村「……償う? 罪を犯した者は、償わなければならないってこと?」
十神「お前がそう思うなら、償え。俺に、お前が裏切った者達に、償えばいい。」
花村「でも……どうやって?」
十神「お前は自分にどんな素質があるのかも忘れてしまったのか? お前には、俺を唸らせるほどの力があったはずだ」
花村「……料理? ぼくにできることは、料理をつくること。それで、償いになるのかい?」
十神「そんなことは知らん。自分で考えろ。しかし、少なくとも俺は、お前の料理の腕を知っている。お前が俺に料理を振る舞うことで償いたいというのであれば、喜んで喰ってやろう。」
花村「……ありがとう、十神くん」
十神「この件はこれで終わりで良いか? 他に抱えているものがあるなら、この際だ、全て言ってしまえ」
十神「そうだな。例えば何故、そもそもお前は俺を殺したのだ? 殺してでも外に出ようと思った理由は何だ?」
花村「……かーちゃんの、ぼくの母親とその店のことなんだ。ぼくはそのことが気になって、どうにかして外に出ようと考えたんだ」
左右田「ああ……確かにオメーそのこと最期に気にしてたな。覚えてるぜ……」
花村「知ってたら、教えてくれないかい? どうなっているかを。」
十神「……そういうことは俺は知らん。左右田はどうだ?」
左右田「そ、そうだな……そういう話をするなら、うってつけの人がいるぜ。呼んでみるか?」
花村「本当かい? よろしく頼むよ」
左右田「解った。ちょっと待ってくれ。おい、七海、通じるか?」
七海「……左右田くん。何かあったの?」
左右田「何かあったって、見てなかったのかよ……」
七海「うん、ちょっと今、違うことをしてて。」
左右田「ああ、そう……。まーいいや、ソニアさんに繋げられるか?」
七海「……うん。ちょっと待ってね、接続を切り替えるから」
左右田「ありがとよ」
ソニア「……左右田さん、聞こえますか?」
左右田「ソニアさん! す、すみません急に呼んで」
ソニア「いいえ、わたくしは見ていましたから。頼ってくださってありがとうございます。花村さん、十神さん、お久しぶりです。」
花村「ソニアさん……知ってるのかい?」
ソニア「はい、わたくしは目が覚めてからそういう事を担当していましたので」
ソニア「花村さん、どうか落ち着いて聞いてください」
花村「わかったよ」
ソニア「わたくしは先日、花村さんのお母様が切り盛りされていらっしゃったというお店があるはずの場所へ行って参りました」
花村「……」
ソニア「ですが、そのお店は営業されている様子はなく、中も外もかなり荒らされている様子でした」
花村「そ、そんな……」
ソニア「閉店状態になってから、荒らされてしまったようです。見るも無惨な様子でした」
ソニア「その後、近くの避難所で暮らしていた人に話を聞き、花村さんのお母様の行方を探し、近くにまだ機能している病院があり、そこにいるかも知れないというところまで突き止めることができました」
花村「……」
ソニア「そこの病院に、花村さんのお母様はいらっしゃいました」
花村「ほ、本当かい!?」
ソニア「はい。ただ、無事とは言い難く、意識を失った状態で、怪我もなさっているようでした」
花村「……かーちゃん」
ソニア「話によると、花村さんのお母様は、家族や店を守るために、絶望に抵抗しつつ、息子さんの帰りを待っていたとのことです」
花村「……」
ソニア「わたくしの知っている、見てきた話は以上です。お力になれたか解りませんが、花村さん。わたくしは、わたくしたちは花村さんのことを待っています。」
花村「……そっか」
左右田「……花村」
花村「……ふ、ふふふふ」
花村「何や、かーちゃん無事やったが!!」
左右田「は、花村?」
花村「店がつぶれとる? そげなことがなーんの問題になるっとね!?」
十神「おい、左右田!? なんだこいつは、どういうことだ!?」
花村「おっといけない、また油断して口調が変になっていたね」
花村「ぼくは超高校級のシェフだからね、アーバンな感じのフレンチレストランも良いけど、昔ながらな感じの食堂だってやっていけるよ!」
左右田「……お、おお?」
花村「ま、まあ? かーちゃ、母が起きるまでの間にぼくの育った店をもう一度オープンさせて、繁盛させることくらい朝飯前だよ!」
花村「フレンチレストランはそれからでもいいかな!」
花村「だから、本当に……本当に」
ソニア「……花村さん」
花村「生きていてくれて、よかったよ、かーちゃん、かーちゃああああああああん」
十神「……フン、やっと踏ん切りがついたか、愚民が」
左右田「は、はなむらあああああ!!」
十神「何でお前まで泣き始めるんだ、左右田!! 収拾がつかんだろ!!」
左右田「だってよう……」
十神「チッ……2人とも、一旦泣き止め!! ここでグダグダしている時間など無いのだ」
花村「……あ、ありがとうソニアさん。十神くん。左右田くん。ぼくは、もう一度生き返ろうと思う。みんなが許してくれるまで、いや、許してくれたとしても生きて償いを続けるよ」
左右田「あ、ああ」
花村「ぼくの料理で、1人でも幸せに出来るようにね。……あ、フフフ、もちろん二人きりで夜に料理して貰いたいっていうなら大歓迎だよ?」
左右田「それはやめろ! ……なんだよ、調子出てきたじゃねーかオメー!!」
花村「さっきまでのぼくは忘れてくれ!! ぼくは生まれ変わったんだ!」
七海「もう、大丈夫かな」
花村「うん、みんなにもよろしくお願いするよ。もし僕に出来ることがあれば、何でも手伝うからね。ふふふふ」
左右田「その気持ち悪い笑い方やめろ! 寒気がする!」
花村「冗談だよ。でも、手伝うっていうのは本当だ。何でも頼ってくれよ」
七海「ありがとう。じゃあ、」
十神「ここから出たら、もう一度パーティーを開く。その時、前以上の料理を作れ。今度は調理法や道具に文句はつけない。何でもやれ」
花村「オッケー! そのくらい余裕だよ」
七海「……うん、楽しみにしてるね」
左右田「大丈夫か? それじゃあな。十神、元の部屋に戻るぜ……っていねぇ! あいつ、また先に行きやがったな!」
花村「じゃあね、左右田くん。本当にありがとう!」
左右田「おう、もうちょっと待ってろや!」
――
第4章(2回目) 左右田-花村ルート END
左右田のレベルが上がった
十神のレベルが上がった
花村のレベルが上がった
ジャバウォック島 左右田のコテージ
左右田「……ぐぉぉ、きつい」
七海「お帰りなさい、左右田くん」
日向「お疲れ、左右田。よくやってくれた」
九頭龍「お前にしちゃ、やるじゃねーか」
ソニア「お疲れ様です、左右田さん」
左右田「お、おう。一気に話しかけるのやめてくれ……。ん? 終里がいねーな」
日向「ああ、あいつは負けてられないってトレーニングしてるぞ」
左右田「成る程な……」
七海「あのね、左右田くん。これなんだけど」
左右田「ん? ……お、おお! こりゃモニターやら素材じゃねーか!! ……これがありゃすぐにでも作れるぜ」
七海「本当? って、左右田くん、疲れてるでしょ? 今は休んで」
左右田「このオレに機材を前にして休めってか? 流石に女の子の頼みでもそれは聞けねーぜ」
九頭龍「お、おい。無理すんなよ?」
左右田「平気だ! こんなもん寝ながらでも作れるってモンよ!」
ソニア「で、ですが」
左右田「大丈夫ですソニアさん! これ終わったら後はゆっくり休ませてもらうんで!」
ソニア「本当に、無理だけはなさらないでくださいね?」
日向(ソニアが左右田に優しくなってる……)
七海「……少し素直になっただけだと思うよ?」
日向「と、突然どうした!?」
ジャバウォック島 日向のコテージ
日向「……で、ここに集まるのはもうお決まりって訳だな?」
九頭龍「よくわかってるじゃねぇか」
七海「……定着しちゃったから、仕方ないよ。」
日向「……まあ、別に良いか。しかし、材料や道具は揃ってたとはいえ、左右田のやつ、まさか三時間で端末の改良とモニターの設置を済ませるとはな……」
ソニア「流石は超高校級、といったところですね」
終里「よし! そろそろ次を決めよ-ぜ!」
九頭龍「……だな、遊んでる場合じゃねーしな」
選択:誰が誰に会いにいく?
作戦会議は?
↓2誰が?(終里、日向、ソニア、九頭龍)
↓4誰に?(弐大、辺古山、西園寺)
↓6協力者は?(小泉、澪田、花村)
↓7,8作戦会議は?(各2人まで選択。上のどこかと被ったりしたらその人は無し)
把握しました
今の所変わったパターンも殆ど無く、普通に進んでますね
そのうち、Ifルートもやれたら良いな
例えばレベル50左右田の単騎駆けとか
九頭龍「オレが行く」
日向「……辺古山か?」
九頭龍「ああ……全員行くまで待った。そろそろ行かせてくれや」
七海「九頭龍くん……」
九頭龍「何か文句あるのか?」
七海「ううん……今度は、説明ちゃんとしてね? 鍵がかかってるお風呂に突入したりしちゃ駄目だよ?」
九頭龍「何だその言い方は!? 誤解を招くだろうが!」
ソニア「まあ、そんなに酷いことをしたのですか?」
九頭龍「あれは仕方なくだ! 今更変なこと言ってんじゃねーよ!」
終里「何だ、九頭龍をぶっ飛ばせばいいのか?」
九頭龍「話を聞け!」
霧切「その話、興味あるわ苗木「霧切さん!?」
九頭龍「テメーらは出てくんな!」
日向「ま、まあ落ち着けよ」
九頭龍「突っ込みはテメーや左右田の仕事だろーが!!」
日向「なっ……」
隔離空間 ビーチハウス?
九頭龍「ったく、あいつらは……」
小泉「九頭龍? アンタまた来たの?」
九頭龍「……悪かったな」
小泉「別に、悪いだなんて言ってないじゃない。それより、何でそんなに機嫌悪そうなの? むしろそっちが気になるんだけど」
九頭龍「あん? ……べ、別に大したことじゃねぇよ!」
小泉「? 何で赤くなってんの? 変な奴」
九頭龍「……チッ」
小泉「それで、用件は? まさか、アタシに会いに来ただけって訳じゃ、無いんでしょ?」
九頭龍「ああ……テメーの手を借りに来たんだ。頼む、どうか協力してくれ」
小泉「ふーん。取り敢えず内容を聞いてからね」
九頭龍「……それもそうだな」
小泉「なるほどね。つまり、ペコちゃんを助けるために、協力して欲しいってことね?」
九頭龍「ああ、その通りだ」
小泉「そうね、うーん……」
九頭龍「……ペコなら大丈夫だ。テメーを襲ったりすることは無い」
小泉「む、やっぱりダメ」
九頭龍「なっ! ……そうかよ」
小泉「アタシは、テメーなんて名前じゃないもの。ちゃんと名前を呼んでくれなきゃダメよ。協力関係になりたいならね」
九頭龍「何だよそれ……チッ解ったよ、呼んでやるよ真昼」
小泉「な、何でいきなり名前で呼ぶのよ!!」
九頭龍「ハァ!? テメーが名前で呼べっつったんだろうが!」
小泉「またテメーって言ったわね! 苗字で良いのよ苗字で!」
九頭龍「注文の多い女だなクソが! ……小泉。協力してくれるか?」
小泉「しょ、しょうがないわね。良いわよ、アタシもペコちゃんに言いたいことあるし」
九頭龍「助かるぜ」
七海「……何だか面白いことになってたみたいだね、九頭龍くん」
九頭龍「良いからさっさと繋げろ!」
七海「うん。小泉さん、ちょっと負担がかかるかもしれないけど、大丈夫?」
小泉「大丈夫よ。気にしないで始めて、千秋ちゃん」
七海「うん、じゃあいくよ。……接続!」
隔離空間 ビーチハウス?-???
小泉「何ここ?」
九頭龍「……」
小泉「ねえ、九頭龍。アタシが死んだ後、あの島でこんな建物が見付かったの?」
九頭龍「いや、そんなことはねぇ……ここは」
小泉「え?」
九頭龍「九頭龍組の……屋敷だ」
小泉「……は?」
隔離空間 九頭龍組の屋敷?
小泉「はー、流石は超高校級の極道の屋敷ね、カメラ持ってきたかったな」
九頭龍「中なんか取ってたら殺されるぞ、テメ……小泉」
小泉「こ、怖いこと言わないでよ……」
九頭龍「フン……しかし、ペコはどこにいるんだ?」
小泉「知らないわよ、この屋敷がどうなってるのかなんて知らないんだし。ペコちゃんが行きそうな場所とか無いの?」
九頭龍「しらねぇよ……!」
小泉「何かあったの!?」
九頭龍「いや、別に。あの木、昔登ったことあったの思い出しただけだ」
小泉「九頭龍が木登り……ふふっ。それにしても、そんなに細かいことまで再現されてるのね」
九頭龍「しかし、何だってペコはこんなとこに閉じ込められてんだ?」
小泉「は?」
九頭龍「他の奴らはほとんど、死んだり殺したりした場所にいたじゃねぇか」
小泉「九頭龍、アンタ本当に解らないわけ?」
九頭龍「あ? どういうことだよ」
小泉「この空間は死んだ人が強く印象に残った場所が再現されてるんでしょ? だから、最期にいた場所だったり、殺人を犯してしまった場所になりやすいってことよね?」
九頭龍「ああ、そうらしいな」
小泉「それだけで、二つも解ることがあるじゃない。……一つは、ペコちゃんが、この屋敷のことを生えてる木一本に至るまで正確に覚えていたということ」
九頭龍「あ、ああ……そうなのか?」
小泉「それともう一つは、あのコロシアイの中で、ペコちゃんは九頭龍以外、全く眼中に無かったのよ……それこそ、人を殺そうがね」
九頭龍「……」
小泉「もう一度聞くわよ? そんなペコちゃんがいそうな場所、九頭龍は本当に知らないの?」
九頭龍「……一カ所だけ、思いついた。こっちだ」
小泉「……全く、聞かれる前に気付きなさいよね」
九頭龍「悪かったな、小泉」
小泉「謝るなら、アタシじゃなくてペコちゃんにでしょ」
九頭龍「そうだな」
小泉「……はぁ」
九頭龍「……」
九頭龍「ガキの頃な」
小泉「え?」
九頭龍「さっきも言ったが、オレは木に登ったり、家に落書きしたりする悪ガキだったんだ」
小泉「ふーん」
九頭龍「そのたびに、親父とかに滅茶苦茶怒られて、お仕置き部屋みたいなところに押し込まれてたんだ」
小泉「……」
九頭龍「何もねー狭い部屋だったんだけどよ、オレはそこにいるのが別に嫌じゃなかった。……ペコが部屋の前でずっと座って待ってくれてたからな」
九頭龍「……やっぱり、こんな所にいたか。ペコ。お前はその部屋、入ったことなかっただろ?」
辺古山「……坊っちゃん」
というわけでまた明日
九頭龍「こんなところでグズグズしてんじゃねえ、出るぞ。出て、全員で現実世界に戻んだよ」
小泉「ちょっと九頭龍! そんなこといきなり言われたって何のことか解らないでしょ?」
辺古山「……ここは、死後の世界なのでしょうか、坊っちゃん。私は、坊っちゃんを守れなかったのでしょうか?」
九頭龍「死後の世界か……。ま、似たよ-なモンだな。だがオレは死んじゃいねーよ。テメーに庇われたお陰でな」
辺古山「ならばこれは、私が死ぬ間際に見ている幻想なのでしょうか? 私と坊っちゃんがいて……そして小泉、お前までいる。私が確かに殺したはずのお前が」
小泉「っ……」
辺古山「だとすると、私はやはり後悔していたのでしょうか、坊っちゃん。人を、かりそめとはいえ、同じ境遇に立っていた仲間を殺したことを」
小泉「ね、ねえ。九頭龍。ペコちゃん、アタシ達の声聞こえてるの?」
九頭龍「……」
辺古山「私は……何故今まで生きていたのだろう。坊っちゃんの道具として、徹していれば良かったのに」
九頭龍「……ペコ」
辺古山「最期の最期で、道具になりきれず、先走って少女を殺し」
九頭龍「……ペコ、こっちを向け」
辺古山「挙げ句の果てに、処刑され、坊っちゃんにも危険な目に遭わせた」
九頭龍「ペコ!!! ちゃんとオレを見ろ!! オレを見てくれよ!!」
辺古山「!!!? ……坊っちゃん!?」
九頭龍「ハァ、ハァ……やっと見やがったなペコ。オレを無視するたぁ良い度胸じゃねぇか」
辺古山「一体、何が……」
九頭龍「色々と言いたいこともあるが、まあ聞けや。取り敢えず現状を説明してやる。全てはそれからだ」
中断
・・・作戦会議へと移行します
作戦会議 日向&終里&ソニア&七海
日向「……負け、俺の負けだ!」
終里「何だ、弱っちいな」
日向「至近距離からタイマンなんてあんまりやったこともないんだ、勘弁してくれ」
終里「そんなんじゃ弐大にはかてねぇぞ!」
日向「そんな戦い方するつもり無いって! くそっ、もう一回!」
七海「……すごいね。」
ソニア「そうですね。終里さん、男性の方を相手に圧倒しています」
七海「……そっちもそうだけど、日向くんも。」
ソニア「日向さんですか? ……あっ」
七海「……わかった?」
ソニア「早すぎてよく解らないのですが、もしかして、日向さんは、終里さんの動きを覚えているのですか?」
七海「……うん、そうだと思う。それに、やる度にちょっとずつ終里さんと競るようになってる」
ソニア「……」
七海「でもね、凄いのはそういう部分的なところじゃない……と思うの。」
ソニア「それは、どういうことですか?」
七海「……日向くんは、自分の限界を超えようとしている。ううん、日向くんは『カムクライズル』であったときの自分に、日向創のままで近づこうとしてる」
ソニア「!! それって」
七海安心して。決して悪い事じゃないから。「……日向くんが目覚めたときにね、『カムクライズル』として得た超高校級の能力は全て失ってしまった、そのはずだった。」
ソニア「はい、そう聞きました」
七海「この間、日向くんに聞いてみたの。惜しくなかった? って、そしたら」
日向『結局俺に出来たことなんだ、いずれもう一度追いついてみせるぞ』
七海「……って。きっと、完全に追いついてしまうことはないけど、日向くんはそれを実行しようとして、成果を見せてるんだよ」
日向「っそこぉ!」
終里「っととと!? あぶねーあぶねー。何か強くなってきたな! 日向!」
日向「褒めながら蹴りいれんな!! 痛ぇ!」
終里「でもすげーな日向!! お前もしかしたら才能あるんじゃねぇか!?」
日向「……終里にそう言ってもらえると凄く嬉しいよ、ありがとう」
終里「よっしゃ、もう一回だぜ!」
ソニア「それにしても」
七海「……なに?」
ソニア「七海さんって、よほど日向さんのことをよく見ているのですね。」
七海「……それは……そうなのかな? うーん、何か恥ずかしい、かも」
……
バトル時に限り、日向と終里のレベルが1上がるようになった
・・・隔離空間へと移行します
九頭龍「……ってわけだ」
辺古山「……俄には、信じられる話ではありませんね」
九頭龍「オレを疑うってのか?」
辺古山「いいえ。坊っちゃんの言うことですから、もちろん信じます」
九頭龍「そうかよ」
辺古山「……」
九頭龍「次に、個人的なことだ。」
小泉「ね、ねえ。アタシ、どっか行ってようか? お邪魔なんじゃないかな……っていうか居づらいっていうか、うーん」
九頭龍「いや、小泉も聞いていてくれて構わねぇ。良いな? ペコ」
辺古山「はい」
小泉「あ、そうですか……」
九頭龍「まず、九頭龍組の話だが」
辺古山「……はい」
九頭龍「完全に無くなっちまった。親父も、組員達も、殆どみんな死んじまったか、行方不明だ。この間やっと3人ほど見つけて話せたが、組としてやってけるってレベルじゃねぇ」
辺古山「!! ……そう、ですか」
九頭龍「この屋敷も殆ど面影すら無くなってたしな。金も人も地位も無くなっちまった」
辺古山「……」
九頭龍「妹も死んじまってるし、九頭龍家の血筋はもう完全にオレしか残っちゃいねぇ」
辺古山「……お嬢様は、やはり」
小泉「っ……」
九頭龍「わからねぇ。もう何年か前のことになるし、調べようも無い。だから、アレは多分江ノ島やモノクマに捏造されたものか……または、絶望的事件に関連があるのか、ってところだとオレは思うことにした」
辺古山「……」
九頭龍「そこで、ペコ。テメーのことだ。よく聞け」
辺古山「……はい」
九頭龍「オレは……テメーを……辺古山ペコをオレの付き人から解任する。また、以降、九頭龍組との関わりを禁ずる」
辺古山「!! そ、それは」
九頭龍「文句あんのか?」
辺古山「……いえ」
小泉「九頭龍!? ちょ、ちょっといきなり何言ってるの? 幾ら何でも説明不足じゃない」
辺古山「良い、小泉。これは私と九頭龍家の問題だ」
九頭龍「その通りだ。部外者は黙ってろ!」
小泉「……ごめん」
九頭龍「……いや、怒鳴ってすまねえ。ともかく、これで九頭龍に関わりのある人間はオレだけになったな。」
辺古山「……」
九頭龍「オレとテメーは、もう主従関係でもなんでもねぇ、ただの幼馴染みだ」
辺古山「坊っちゃん?」
九頭龍「そんで、テメーと小泉は、クラスメイトで、修学旅行に一緒に来た……ダチだろ」
小泉「九頭龍?」
九頭龍「なぁ、ペコ。オレ達は間違ったんだ。人の気持ちを弄ぶクズ共の罠に引っ掛かって、大切な仲間を殺しちまったんだ。解るだろ?」
辺古山「……」
九頭龍「テメーのことはよく知ってんだよオレは。自分の信念は曲げない。オレの為なら、それこそ人殺しだってする。絶対的なオレの味方だ」
辺古山「はい」
九頭龍「けどよ、同時にテメーは、抵抗できねー奴を、それも短い間とはいえ生活を共にした仲間を殺して平然としてられるようなタマでもねーんだよ。だから、小泉の方、ちゃんと見れないんだろ?」
辺古山「……」
小泉「……ペコ、ちゃん」
九頭龍「オレはもう、テメーに頼らねえ。だからテメーは、もう少し正直になって……そんで、オレ以外の連中とも向き合えるようになってくれ」
辺古山「…………小泉」
小泉「うん」
辺古山「……私は、お前に、決して許されないことをしてしまった。取り返しのつかないことをしてしまった。」
小泉「……」
辺古山「許してくれとは言わない。ただ、謝らせてくれ。殺してしまったことを、そして、その前にお前と、向き合うことが出来なかったことを」
小泉「……取り返しの付かないことなんかじゃ、無いわよ。私も、ペコちゃんも、こうしてやり直せる機会をもらえたんだし。」
辺古山「……」
小泉「実を言うと私もね、すごく後悔してたの。」
辺古山「え?」
小泉「あのとき、何ですぐ謝れなかったんだろうって。その前に何で、九頭龍やペコちゃんともっと仲良くなろうとしなかったんだろうって」
辺古山「……」
小泉「だから、次は、もっと仲良くなろう? 何だか私たち、色々と気が合いそうじゃない? 真面目な女の子、好きだし。ペコちゃんは嫌?」
辺古山「……嫌なわけ、ない。友人として、かけがいの無い仲間として付き合っていこう。約束だ」
九頭龍「……ペコ、急に解任なんて言って悪かったな」
辺古山「いいえ、私のためを思って、のことなんでしょう?」
九頭龍「それだけじゃねぇよ。俺自身、テメーに庇われてばっかの人生は、もう嫌だったんだよ。主従や上下の関係じゃねぇ、昔、本当のガキだった頃みてぇに、対等な関係に戻りたかった」
辺古山「……」
九頭龍「いずれにせよ、テメーはもう自由だ。九頭龍にも、オレにも縛られることはねぇ。オレから離れるのもまぁ、悪くはねぇだろ。その辺は自分で決めろ」
辺古山「……ああ、そうさせてもらうぞ、冬彦」
九頭龍「冬彦か。懐かしいな、その呼び方。確か、オレが言ったんだったな、坊っちゃんって呼ばれるのに嫌気がさして、二人の時は名前で呼べって。敬語も使うなっつったんだったな。……それをやめさせたのも、オレだったか」
辺古山「そうだったな。冬彦は、我が儘だからな」
小泉「本当、ワガママよね。それに人の意見聞かないし、無茶苦茶やるし。シャワールームに押し入って来られたときは、本当にもう、凄く怖かったんだから」
九頭龍「いきなり会話に入ってくんじゃねぇ! つーかアレは緊急事態だったろうが!」
辺古山「小泉、今聞き捨てならない発言を聞いたのだが。冬彦、どういうことだ? 説明しろ」
九頭龍「な、何でまたこっちでもその話になるんだよ!? オレは無実だ!」
辺古山「問答無用!」
九頭龍「話を聞けええええ!!!」
寝落ちを繰り返した挙げ句続き(というか書いてた部分まるまる)消え去ってたのでまた次回
お詫びの内容はその時に
乙
一つ気になったんだが苗木霧切を作戦会議に参加させるのはありなのか?
>>255
無しではないけど意味は無いです
あ、間違ってあげてしもうた
九頭龍「……そんじゃ、まあ、締まらねぇがそろそろ戻るか」
辺古山「……行くんですね?」
九頭龍「結局、敬語かよ」
辺古山「さっきは、試しにやめてみましたがやはり慣れないですので」
九頭龍「ま、別に良いけどよ。とりあえず、もうちょっと待ってろや。」
辺古山「はい……。ここでしばらく懐かしさに浸るのも悪くないでしょう。何かありましたらいつでも呼んでください」
九頭龍「ああ、そん時はよろしく頼むぜ」
辺古山「それでは、お気をつけて。……小泉」
小泉「アタシ?」
辺古山「来てくれて、ありがとう」
小泉「お礼なんて……そうね、受け取っとくわ。その代わり、戻ったら二人の写真撮らせてね」
辺古山「もちろん」
九頭龍「……七海、頼んだ」
七海「……うん。分離するよ、気を付けて」
隔離空間 ビーチハウス?
小泉「……ふぅ」
九頭龍「大丈夫か?」
小泉「うん、疲れただけだから」
九頭龍「そうか、ならオレは帰るぞ。今回は助かった」
小泉「うん。アタシもいつでも協力するからさ、また呼んでよ」
九頭龍「そんときゃオレじゃねーかもしれねーけどな」
小泉「うん。それと」
九頭龍「あ?」
小泉「アタシ、頑張るから」
九頭龍「は? ……よくわかんねーけど、頑張れよ」
小泉「バーカ」
――
第五章 九頭龍-辺古山ルート END
九頭龍のレベルが上がった
辺古山のレベルが上がった
小泉のレベルが上がった
というわけで、第五章終わりです
死んだ人は10人ですので、これで丁度半分ですね
半分終わったので、各キャラの初期レベル、使用可能キャラの現在の補正、未説得キャラの難易度のいずれかを公開できます。何も見ないという選択肢もありますが、ちょっと皆さんに決めてもらおうと思います。
キャラに言わせようかと思ったのですがあまりにメタすぎてやめました
それと言っていたお詫びの件ですが
一応自分ルールとして毎日出来る限り投下するというのがあるのですが、出来なかった場合は、何かしよう、と思っていましたが、特に何かを決めてませんでした
別にゲームの難易度下げるとかでも良いかもしれないんですけど、それだと(難易度高い訳でもないし)多分面白くないので、お題フリーで小ネタを書こうと思います
その都度使うキャラとお題を募集してみようかと思います。何か割と平坦な話になってるような気がするので、アクセントになれば良いかなと、思います
というわけで安価出します
↓1~5 公開する情報はどれ?(多数決)
1.初期レベル
2.補正
3.難易度
4.ステルスでいく
↓7 小ネタ(キャラ、お題)
救出待ちキャラで一本。
難しければ救出済みキャラで。
何も見ない、把握しました
まあ見ないことで逆に上手くいったりしますしね
>>276
救出待ち中の様子ってことになるとネタバレになりそうなので
救出済みキャラを使わせていただきます・・・
本編開始前 隔離空間 ライブハウス?
澪田「……ハッ!!?」
澪田「あれ、あれれれれれ!?」
澪田「おっかしいな。うん、おかしい、おかしい……おか……くふ、ふふふふアハハハハ!! あーおかしい!!」
澪田「って、そのおかしいじゃないっすよ!! あれー、唯吹病院で寝てたような……あれ、病院? あ!! 風邪治ってる!! うっひょー」
澪田「何でライブハウスにいるのか分かんないっすけど早く蜜柑ちゃんにお礼言わなきゃっすね! 開けごま-! なんつって……あれ? 開かないっすね」
澪田「あばばばばばば、あ、開かない!? 唯吹、閉じ込められちゃったっすかー!?」
澪田「はっ、犯人来たらまずいっすね!? 隠れてなきゃっ!」
澪田「……Zzz」
澪田「……ハッ!! 寝てた……。な、なんか人の気配がするような……」
??「澪田さーん! いらっしゃいますか!?」
>>24に続く
こんな感じですかね?
取り敢えず本編続けます
後4人分はちゃんと書きますが
ジャバウォック島 九頭龍のコテージ
九頭龍「……」
七海「お帰りなさい。九頭龍くん」
日向「お疲れ。上手く言ったみたいだな」
左右田「両手に花で失敗して帰ってきてたらタダじゃ済まさなかったけどな!」
終里「よー、お帰り」
ソニア「お疲れ様でした、褒めてつかわします!」
九頭龍「毎度ながら、五月蠅いなテメーら……」
七海「ゆっくり、休んでね」
九頭龍「そのためにも早く出てけ」
日向「お前、突っ込みが板についてきたな……」
九頭龍「誰のせいだと思ってんだコラ!」
ジャバウォック島 日向のコテージ
日向「……で、次は」
左右田「ちょっと良いか? ぶっちゃけあんまり候補ねぇよな?」
ソニア「そうですね。弐大さんにもう一度挑戦するか、西園寺さんのところに行くか、でしょうか」
日向「まあ、そうだろうな。」
終里「んで、どうするんだ? 俺が行っても良いけど、後にするってんならまたトレーニングすっからよ!」
選択:誰が誰に会いにいく?
作戦会議は?
↓2誰が?(終里、日向、ソニア、左右田)
↓4誰に?(弐大、西園寺)
↓6協力者は?(澪田、花村、辺古山、十神)
↓7,8作戦会議は?(各2人まで選択。上のどこかと被ったりしたらその人は無し。協力者として選択可能な人でも○)
寝ます
七海「終里さん、そわそわしてるよ?」
終里「なっ!?」
日向「……遠慮するなんてらしくないな、終里」
終里「べ、別に遠慮なんてしてねぇよ!」
ソニア「では、失礼ですが、怖いのでしょうか? 弐大さんともう一度戦うのが」
終里「そ、そんなわけねぇだろ!?」
日向「終里……」
終里「戦うのは好きだし、もう一回行きたい。けどよ……なんつーか、俺が行っても良いのかって、思っちまってな」
左右田「は? ど、どういう意味だよ?」
終里「この中で成果を出せてないのは俺だけだろ? 俺がいなけりゃ全部うまくいくんじゃねーかって、考えちまうんだ」
七海「……それは」
左右田「んなわけねーだろ!! アホかオメー!?」
終里「な、なんだよ!?」
左右田「弐大は誰が行こうが戦うんだろ? なら、こん中で相手になるのなんて終里しかいねーじゃねーか!!」
終里「……」
日向「確かにそうだな。それに終里は誰よりも素直だ。その素直さはきっと力になるときが来る」
ソニア「それに、終里さんが頑張っていたことは、わたくしたちは皆知っています。行ってきてあげてください」
七海「うん、……今なら、きっと上手くいくと思うよ?」
終里「お前ら……。やっぱ、悩んでるなんてガラじゃないよな」
左右田「全くだ! そんなのオレとか日向に任せとけ!」
終里「うっし! じゃあちょっくら弐大のオッサンぶちのめしてくるわ!」
日向「……! ああ、頑張れよ!」
ソニア「修行の成果、見せてあげてください」
終里「おうよ! ありがとうなお前ら!」
七海「うん、行ってらっしゃい」
――
終里のレベルが上がった
バトルが発生した
難易度-レベル=-1 成功確率は3/4 チャンスは2回
↓1,2のコンマのどちらかが00~75の間で勝利!
あ、ミスった!!!!
隔離空間 砂浜?
終里「弐大ーーーーーーー!!」
弐大「……ほぉ、きおったか。どうやら気合いは十分のようだな?」
終里「今度こそは俺が勝つぜ。向こうでトレーニングもしてきたしな」
弐大「ほぉ。なら、その成果、見せてみぃ!」
終里「よっしゃ、行くぜ!」
バトルが発生した
難易度-レベル=-1 成功確率は3/4 チャンスは2回
↓1,2のコンマのどちらかが00~75の間で勝利!
作戦会議 日向&辺古山&左右田
左右田「このモニター使うのは初めてだな……」
辺古山「……これで良いのだろうか。冬彦に言われたとおりに動かしたのだが」
日向「見えてるぞ、辺古山」
左右田「あー、画質は流石にこんなもんか。……ま、見えない程じゃないから仕方ないか」
辺古山「日向と、左右田か」
日向「九頭龍は寝てる。悪かったな、今、大丈夫か?」
辺古山「ああ、平気だ。何かあったのか?」
左右田「今、終里が弐大に戦いを挑みに行っててよ……」
辺古山「ほう、それはなかなか……面白いことになっているな」
日向「この先、何かあるといけないから、トレーニング方法とか、良い方法が無いか聞きたかったんだ」
辺古山「成る程……。私の剣道の腕は幼い頃からの稽古の賜だからな。効率の良い方法などあまり知らないが……」
左右田「マジか……んじゃ、トレーニングマシンはやっぱり基本的な筋トレ用のもの位しか作れそうにねーな」
辺古山「マシン……? 機械には詳しくないが、そういうのを作るつもりなら、人型の模型のようなものが有れば便利なんじゃないか? 特に武器を使う場合には、人に向かって練習するわけにもいかないだろう」
左右田「おお……なるほどな、参考になったぜ」
日向「……」
辺古山「終里を心配しているのか?」
日向「ああ、無茶していないかは心配だな。詳しい様子はこっちからは確認できないし」
左右田「モニター使うにも、端末のカメラからだしな……」
辺古山「そうか。ならば、出来ることは一つだけだな」
日向「……出来ることがあるのか?」
辺古山「ああ……信じて待つことだ。簡単だろう?」
日向「……ああ! そうだな、信じて待つことなら出来る」
左右田「……単純すぎだろ」
……
トレーニングマシンの構想が出来た
終里「ぐっ!?」
弐大「どうした終里ぃ! その程度じゃワシはまだまだ倒れんぞ?」
終里「くそっ、堅すぎだろこのオッサン! ダメージ受けてんのかよ?」
弐大「どうした? 向かって来ないのか?」
終里「……」
弐大「諦めたか? ならばこちらから行かせてもらおうかのぉ?」
終里「誰が諦めるかよ! 良いか、弐大のオッサン! 次の一撃で終わりだ!」
弐大「ほぉ、自信ありげじゃのぉ……ならばワシも全力じゃ!」
~~
日向『くそっ、また負けか……』
終里『……なあ、日向』
日向『何だ?』
終里『何でお前さっきの蹴り避けれたんだ?』
日向『さっきの……って、ああ、アレか。お前、昔左足怪我したこととか無いか?』
終里『あん? なんでそんなことお前が知ってるんだよ』
日向『終里さ、蹴りのとき、左足庇ってる癖みたいなのがあるのに気付いたんだ。そのせいで、蹴りが来るって解った』
終里『マジか……全く気付いてなかったぜ』
日向『もっと踏み込むとき全力で来られてたら、解ってても速度的に避けれなかっただろうな。』
終里『なるほどな……サンキューな、日向。』
日向『お礼は良いからもうちょっと威力に手加減してくれ……』
~~
終里(思い切り、踏み込む!)
終里「おりゃああああああ!!」
弐大「はああああああ!!」
……
終里「……」
弐大「……見事じゃな、終里」
終里「弐大!!? 大丈夫か?」
弐大「安心せい。しばらく動けん程度じゃあ!」
終里「そうか……」
弐大「だが、驚いたぞ? まさか、あれだけの短時間でワシを倒すまでに成長するとはな」
終里「へっへっへー。凄いだろ!」
弐大「ああ、本当にお前さんは、育て甲斐のありそうな選手じゃあ!」
終里「弐大……」
弐大「約束通り、お前さんはワシを倒した。それに、お前さんを見てまだこんなところにぐずついていられるほどワシは悠長でも無いのぉ。」
終里「つーことは……!!」
弐大「ああ、ワシもここから出ることにするぞ」
弐大「どうした、早くいかんのか?」
終里「いや、流石に動けないお前を置いて行くのはちょっと気が引けてな……」
弐大「安心せい。この程度、何とも無いわ!」
終里「な!動けたのかお前!?」
弐大「今さっきからじゃがのぉ。喰らった直後は本当に全く動けなかったぞ?」
終里「お前、本当に人間かよ……」
弐大「ワシは人間じゃああああああああ!!」
終里「知ってるよ……」
終里「んじゃ、大丈夫そうだし、帰るぜ」
弐大「おう! 何か協力できる事があればワシからも力を貸そう」
終里「サンキューな。オッサン」
弐大「ワシはオッサンじゃないんじゃああああ!!」
終里「七海、聞こえるか?」
七海「もう、大丈夫なのかな?」
終里「ああ、今から帰る」
七海「うん、了解」
ほんじつはここまで
――
第6章 終里-弐大ルート END忘れてましたね
終里のレベルが上がった
弐大のレベルが上がった
章END忘れてましたね
ジャバウォック島 終里のコテージ
終里「……ふ-」
七海「お帰りなさい」
九頭龍「よう、お疲れさん」
日向「お帰り、勝てたんだな」
左右田「し、信じてたぜ!!」
ソニア「努力の成果、ですのよ」
終里「……いやー、出迎えてもらえるのもなかなか良いモンだな! 腹減ったぁー」
ソニア「そう思いまして食事の準備をわたくしと七海さんでいたしました」
七海「みんなで食べよ?」
日向「七海……お前料理出来たんだな」
七海「頑張った……ねみぃ」
九頭龍「……食事中に寝るなよ?」
ジャバウォック島 日向のコテージ
日向「腹も満たしたことだし、そろそろ次の相談だな」
九頭龍「何だかんだでここに移動しちまったけど、そのままレストランで相談すりゃ良かったんじゃねぇか?」
七海「それは違う……と思うよ?」
日向「何故そこで反論が出てくるんだ……?」
ソニア「あの-、話が脱線していませんか?」
日向「わ、悪い悪い。次は、西園寺か、あるいは田中か……」
左右田「二人とも話しづらいんだよな……んなこと言ってる場合じゃねーんだけどよ」
九頭龍「テメー苦手じゃない奴いんのか?」
左右田「うっせ、うっせ! 少なくともここにいる奴らは苦手じゃねーよ!」
日向「……それは、喜んでいいのか?」
選択:誰が誰に会いに行く?
作戦会議は?
↓2誰が?(九頭龍、日向、ソニア、左右田)
↓4誰に?(田中、西園寺)
↓6協力者は?(澪田、花村、辺古山、十神、弐大)
↓7,8作戦会議は?(各2人まで選択。上のどこかと被ったりしたらその人は無し。協力者として選択可能な人でも○)
今日は更新出来なさそうです・・・
とりつけました
ソニア「それではわたくしが行って参ります」
日向「お、おお。唐突だな」
ソニア「話が進まないようだったので、でしたらわたくしに任せてもらいたいと思ったのです」
九頭龍「お、おう……わりーな」
七海「……田中くん?」
ソニア「はい、そのとおりです」
左右田「……」
ソニア「何か問題がおありですか?」
左右田「いえ! そ、ソニアさん! ……田中のヤローがグズグズしてたらひっぱたいてやってください!」
ソニア「田中さんはそのような方ではありません!」
七海「……決まったかな? じゃあ、いこっか、ソニアさん」
日向「……ソニア、何か気が立ってたな」
九頭龍「焦りとか嬉しさとか、ぐだってる俺らに対するストレスとか、色々あるんだろーよ」
左右田「オ、オレ余計なこと言った……?」
日向「別に、激励としては悪くなかったんじゃないか?」
左右田「そ、そうか」
九頭龍「女の言葉に何か一喜一憂してんじゃねーよ」
左右田「うっせ、シャワー室に押し入ったくせに」
九頭龍「テメェ、死にてぇみてぇだな」
左右田「じょ、冗談だろ! ……まあ、少し心配だな」
日向「……ああ、そうだな。俺も少し、不安だ……」
一昨日寝落ちからの昨日も更新出来ない感じでした。申し訳ないです
隔離空間 砂浜?
ソニア「……」
弐大「ほぉ、今度はお前さんか。そんな深刻な顔をして、何かあったんかのぉ?」
ソニア「深刻そうな顔?」
弐大「いや、うーむ、違うか。すまん、ワシの気のせいだ! さて、何の用かのぉ?」
ソニア「弐大さんに、協力して欲しいことがあるのです」
弐大「なにぃ!? 待っておったぞ!! 一体何をすればいいんじゃあああ!!?」
ソニア「それは――」
弐大「成る程、田中をのぉ……」
ソニア「はい、いかがでしょうか?」
弐大「構わんぞ。ただ一つ聞いてええかのぉ?」
ソニア「何でしょうか」
弐大「何故、ワシなんじゃ?」
ソニア「それは……」
弐大「大方、ワシが田中に殺されたからじゃろうがのぉ。ワシも田中も、真っ向勝負で戦い、結果としてワシは負けた」
ソニア「……」
弐大「その結果は、お互い気にしておらん。ワシはもちろん、田中もな。ワシはそう確信しとる」
弐大「じゃから、ワシが行くことによって特別何かを期待しておるようなら、期待通り行くとは限らんと先に言っておくぞ?」
ソニア「……はい」
弐大「じゃが、こんなワシでも頼ってくれると言うんじゃ! 全力で協力するのが筋じゃろう! ワシも外に出ることを決めた身じゃあ、力を尽くすのは本望じゃ!」
ソニア「ありがとうございます、助かります!」
弐大「ふむ……お前さんは少し言葉遣いが丁寧すぎるのぉ……」
隔離空間 草原?
ソニア「……ここ……は?」
弐大「何じゃここはああああああ!!?」
ソニア「こんな場所がジャバウォック島に……? いえ、辺古山さんの例もあります。きっと、ここが田中さんの……」
弐大「むむ!! 向こうに何かおるな! それも一人ではない、たんまりじゃあ!!」
ソニア「え……? 一人じゃない?」
弐大「そもそも、ありゃぁ……まあ、言ってみるが早かろう」
ソニア「え、ええ。そうですね……田中さん」
ソニア「……こんなに、動物がたくさん。ハムスターだけでなく、象や、他にも見たことの無い動物まで……」
弐大「……ほれ、ソニアよ。そこに目的の者がいるぞ」
ソニア「……! 田中さん!!」
田中「それ以上近付くな! 貴様の企み等とうに知っている」
ソニア「!!」
田中「……やはり現れたな。だが、俺様には貴様らに話してやることなど何も無い! 下がれ、人間!」
ソニア「そ……そんな」
弐大「ほぉ……久々の再会だというのうに結構な物言いじゃのぉ、田中よ」
田中「フハハハッ! 強き者よ! 貴様も来ていたのか!! 懲りずに俺様を倒しに来たのか?」
弐大「そうじゃのぉ、それも悪くはないかもしれんが」
田中「良かろう。ならば、今回は暗黒破壊神四天王だけではない。この俺様が、全軍をもって迎え撃ってやろう」
弐大「……脅しをかけるとは、お前さんらしくないのぉ。じゃがまあ、そうだな。流石にワシも象やライオンには勝てんな。遠慮しておこう」
田中「ククッ、人間にしては賢明な判断だな。敵の強さを把握することが勝利へ繋がるのだ!」
田中「しかし、戦わないというのならやはり貴様らと話すことなど無いに等しい」
ソニア「お願いです田中さん! 話を聞いてください!」
田中「俺様を腐敗した現世に再び召喚させようというのだろう?」
ソニア「……え?」
田中「だが生憎だな……俺様は今暗黒破壊神四天王や大事な臣下達と永劫の語らいを行っているのだ。」
ソニア「どうして? ……どうしてですか!?」
弐大「おい、落ち着くんじゃ、ソニア!!」
田中「本来貴様等が立ち入って良い場所ではない、立ち去れ!!」
ソニア「た……なか……さん?」
田中「俺様には、現世に戻る資格などないのだ……」
弐大「……解った。生きることに執着していたお前さんらしいとは思わんが、心変わりするのもまた、人というものじゃろう。この場は引き下がろう。ほれ、ソニア。埒があかん。出直すぞ」
ソニア「田中さん……もしかして……見たんですか、ファイル」
田中「次はないぞ、去れ」
ソニア「……」
隔離空間 砂浜?
ソニア「……」
弐大「お前さん、大丈夫か?」
七海「……ソニアさん、あまり、自分を責めないでね?」
ソニア「……はい、すみません」
弐大「しかし、誰があの世界を作ったのかは知らんが、意地の悪いことをするのぉ」
ソニア「……田中さん」
弐大「あれでは、どんなに心が強くても、外に出る気なんぞそうそう起きぬわ……。死んでいるわけではない、田中もあの動物たちも、やはり生きておるのだからな」
ソニア「……そう、ですね。」
七海「生きて……? でも、実体がある動物なんていなかったよね?」
弐大「お前さんは何を言っておるのだ? プログラムだろうが生きておる。お前さんがそうであるようにな。」
七海「……ありがとう。そう言ってくれると嬉しいよ」
ソニア「……そろそろ、戻らせていただきます。お恥ずかしいところをお見せして申し訳ありません、弐大さん」
弐大「ガッハッハ!! 何が恥ずかしいところなんじゃ? お前さんは必死にやっておった。それは間違い無い」
ソニア「……ありがとう、ございます」
七海「ソニアさん、大丈夫? もうちょっと休んでから戻ってきても良いよ」
ソニア「いえ、大丈夫です。戻ります」
七海「うん……。了解、じゃあ、戻すよ」
第6章 ソニア-田中ルート クリア失敗
弐大のレベルが上がった
ソニアのレベルが上がった
田中の説得難易度が上がった
説得能力が足りていなかったようだ・・・
短いですが、ここまで。こういうことも、ある、ということで
↓2来れなかった分のお詫びの小ネタ。何でもどうぞ
日向「七海……」
ソニア「七海さん……」
モノクマ「うぷぷぷぷ。皆さん、悲しみに暮れてますね……あ、一人振りをしているだけだったっけ、うぷぷ、ごめんごめん」
左右田「……は?」
九頭龍「まだ妙なこと言うつもりかテメー!?」
モノクマ「嫌だなあ。ちょっとした失言だってば、ねえ、ソニアさん?」
ソニア「……え?」
モノクマ「ソニアさんが僕と通じていて、殺人の手引きをしていたなんて、そんな大変な事言えるわけ無いもんね、あ! また言っちゃった」
終里「おい、お前何言ってんだ?」
モノクマ「じゃ、じゃあ僕はコレで、じゃーね!!」
九頭龍「……どういうことだ、ソニア」
ソニア「ち、違います! わ、わたくしは」
終里「そうだぜ、九頭龍! あんな熊の訳わかんね-言葉に惑わされてんじゃねー!」
九頭龍「いや、別にオレは疑ってるわけじゃねーよ……ただ思い当たる節が無いか確認を」
左右田「確認? する必要ねーだろンなの!! コロシアイは終わったって、さっきモノクマも言ってただろーが!」
日向「……そうだ、今更、もう関係無いんだ。二日後、何かが起こる、それまで、待つしかない……」
一応書いたけどこれ五章終了後じゃなくて学級裁判終了後だった……
そしてこの時点で希望が見えないまま終わりに近付いてる段階なので特に何も起こらないという
モノクマがそういうこと言うならどちらにしても五章開始前の方が良いような
というわけで、本日は終わりです
明日はもう少し頑張ってみます
選択:誰が誰に会いに行く?
作戦会議は?
↓2誰が?(九頭龍、日向、左右田、終里)
↓4誰に?(田中、西園寺)
↓6協力者は?(澪田、花村、辺古山、十神)
↓7,8作戦会議は?(各2人まで選択。上のどこかと被ったりしたらその人は無し。協力者として選択可能な人でも○)
また間違った!!!!!!!!!!!!!!
日向
とりあえず間違ったら大きな声で叫ぶことで誤魔化す主義
レベルは作戦会議(参加者から一人)でも上がることがあります
一定条件を満たすと上がる場合もあります
全キャラある程度の補正はありますが、レベル上げだけでどのキャラでもクリア出来るようになってます
後、失敗の時ですが、難易度とレベルの差が2以上あるときは「惜しかった」みたいな雰囲気は出ません
ジャバウォック島 ソニアのコテージ
ソニア「……」
七海「お帰りなさい、ソニアさん」
ソニア「……ごめんなさい、何も、出来ませんでした」
七海「……」
ソニア「一人で焦って、強引に飛び出していったのに、こんな、わたくしは、皆さんに顔向けできません」
七海「……仕方がないよ、ソニアさん。誰だって焦ったり、失敗しちゃったりすることはあるよ。人間だもん」
ソニア「……」
七海「でもね、生きていれば取り返しも付くよね? だから、大丈夫だよ」
ソニア「七海さん……」
七海「……今ソニアさんが出来ることは、ゆっくり休んで、起きたらまた頑張ることだと思うよ? 次こそは、きっと大丈夫だから」
ソニア「……はい」
ジャバウォック島 日向のコテージ
七海「ただいま」
日向「……結構時間かかったな。ソニアは大丈夫なのか?」
七海「うん、寝ちゃった。……ふぁー、私も一緒にちょっと寝ちゃった」
左右田「……なんて暢気なヤツだ」
九頭龍「いつもの事だろ」
七海「……ごめんね?」
日向「いや、まあその位で良いんだ。気を張りすぎるのも良くない」
終里「だな! ……も俺も一回失敗しちまったけどよ-、結局悩んだって何も良いこと無いって解ったしな!」
日向「その調子だ。それで、次だな……」
選択:誰が誰に会いに行く?
作戦会議は?
↓2誰が?(九頭龍、日向、左右田、終里)
↓4誰に?(田中、西園寺)
↓6協力者は?(澪田、花村、辺古山、十神)
↓7,8作戦会議は?(各2人まで選択。上のどこかと被ったりしたらその人は無し。協力者として選択可能な人でも○)
>>348
すみません>>346は無しということで改めて安価します
本当だ小泉も選択OKです
というわけでこのレス番は飛ばして安価続行します
日向「俺は、もう一度田中に会いに行くべきだと思う」
終里「おー、そうか」
左右田「ま、マジかよ!?」
九頭龍「テメー本気で言ってるのか? あいつは会話する気なんざ無かったじゃねえか」
七海「みんな、落ち着いて。日向くんの話しを聞こう?」
日向「さっきの会話を見てて、気になったことがいくつかあったんだ。それに……」
左右田「それに……何だよ?」
日向「俺は田中の真意を知りたい。殺してでも外に出ることを決意していたあいつが、何故あんな態度を取ったのか」
九頭龍「……」
左右田「そこまで言うんならオメーにま、任せるぜ……」
終里「おー、頑張ってこい!」
隔離空間 旧館?
日向「十神、いるか?」
十神「フン、またお前か。またこの俺の助けが必要だと言うんだな?」
日向「ああ、お前のことはかなり頼りにしてるからな。協力してくれるか?」
十神「断ると思うか? 相手は誰だ、俺に頼むと言うことは、それなりに骨のある相手なんだろうな?」
日向「ああ……田中だ。実は、既に一回失敗してる」
十神「フン、愚民が。だが安心しろ、この俺がいるからには失敗はない。お前も、田中も俺が導いてやる」
日向「……心強いな」
隔離空間 草原?
十神「ほう……ジャバウォック島以外の場所も再現されるのか」
日向「え? 何で解ったんだ?」
十神「ジャバウォック島は小さな島々からなる諸島だ。こんな草原が存在できるような地理じゃない。当たり前のことを言わせるな」
日向「わ、悪い……」
十神「田中はあそこだな? 行くぞ、日向」
日向「お、おい。待てよ」
日向「本当に凄いな。こんなにたくさんの動物が、大人しくしてるところ何て見たこと無いぞ」
十神「感心してる場合か」
日向「そうだな……よう、田中。久しぶりだな」
田中「何!? 特異点までお出ましとはな……これが混沌への道標か……」
日向「話をしに来た。聞いてくれるか?」
田中「断る。喩え特異点であろうとも、俺様は話すことなど無いし、貴様らの言葉に耳を傾けてやる義理もない」
十神「お前がどう思っているかなど、知ったことではない。こちらが一方的に話す。お前はそこで座っているだけだ」
田中「……ククッ、愚かな。我が軍団と全面戦争でもするつもりか?」
十神「やれるものならやってみろ。俺の意志は変わらん」
日向「おい、ちょっと落ち着け二人とも。田中、お前の意志について話そうとしているわけじゃない。俺が思ったことを話したいだけだ、それでも駄目か?」
田中「聞く義理など無いと言ったはずだ。魔獣共の餌になりたくなければ消え失せろ」
日向「……お前には、そんな強硬手段は取れないよ、田中。お前は、みだりに動物たちに戦いを強制したりはしない。」
田中「……」
日向「そんなことをするのは、それこそ、自分や、仲間の命を護る為くらいだろ?」
十神「フン、そんな情に訴えかける方法は好きでは無いが、俺達を無理矢理排除することが目的ならとっくにやっているだろう」
田中「…………フハハハハハ!! 誉めてやるぞ、敵の陣中でこれほどまでに啖呵を切れるとはな! そこまで言うのなら話して見ろ。俺様の魂さえも奪い、支配出来ると言うならやってみるが良い!!」
日向「そこまで大げさなことを言っているつもりは無いんだが……ありがとう。それじゃあ、話させてもらうぞ」
田中「……」
日向「まず、田中。お前が知っていることについてだ」
田中「知っていること、だと? 全能たるこの俺様が知らないことなどこの世に存在しないがな」
日向「全能かどうかは知らないけど、俺が聞きたいのは、ソニアが聞いていたことと同じだ。田中、お前はファイルを読んだのか?」
田中「……」
日向「ファイルを読んだから、自分の現状について把握できていたのか?」
田中「……」
日向「黙っているって事はその通りってことか?」
田中「ククッ、ファイルだと? そんなものは知らん。絶望に堕ちし者共の記録など、本当に存在したのか?」
日向「そうか、田中は知らないんだな?」
田中「何度も同じ事を」
日向「なら、どうしてお前はファイルの内容を知っているんだ?」
田中「何!?」
日向「俺もソニアも、ただ『ファイル』としか言ってなかったはずだ。どうしてお前はそれが俺達のことについて書かれたものだと知っているんだ?」
田中「グハッ!? し、静まれ俺の右腕よ……!!」
日向「……すまない。別に問い詰めようとしてるわけではないんだ」
田中「……フハハハハハ!! 見事だな、流石特異点よ! だが、俺様がそのファイルのことを知っていたとして、それが一体何だというのだ? 俺様を倒し、その先に何を求める?」
日向「別に、倒したいとかそういうのじゃない。俺はただ、気になったんだ」
田中「気になった?」
日向「そのファイルを読んで、それでも誰かを殺してまで外に出ることを実行しようとしたお前が、どうして、ここに来て外に出ることを拒むのか」
田中「……」
日向「本当は違う理由で殺したのか? 希望を見出せずに、死ぬつもりで殺したのか? それとも、やっぱり俺達を生き残らせるために?」
中断
作戦会議に移行します……
作戦会議 九頭龍&小泉
九頭龍「……」
小泉「繋がった、かな? ……あれ、九頭龍じゃない? 見えてる?」
九頭龍「ああ、見えてるぞ小泉」
小泉「あれ、アンタだけ?」
九頭龍「ああ、ソニアは寝てて、終里はトレーニング、んで左右田はトレーニングマシン開発してて、日向は今田中のとこだ」
小泉「ふーん、千秋ちゃんは?」
九頭龍「日向のことが心配みたいで、そっちの情報じっと見ながら、仲介役やってる」
小泉「要するに、九頭龍は暇なのね?」
九頭龍「喧嘩売ってんのか?」
小泉「冗談だって! それで、どうしたの? っていうか……えーと」
九頭龍「あん?」
小泉「……繋げる人、間違えてない? ペコちゃんに繋げるつもりだったとか?」
九頭龍「間違えてねーよ。小泉と話す為に繋いだ」
小泉「そ、そうなんだ。……なら良いケド」
九頭龍「それより、ちと聞きたいことがあんだが」
小泉「聞きたいこと?」
九頭龍「……笑うなよ?」
小泉「そんなこと言われると笑いのハードル下がっちゃうじゃない」
九頭龍「チッ……柄にもねーことなんだがよ、落ち込んでるヤツを励ます方法とかねーか?」
小泉「……はい?」
九頭龍「だから、落ち込んでる奴はどうすりゃ元気になんのかって聞いてんだよ!」
小泉「い、いきなり怒らないでよ……えーと、す、好きな人と、話すとか?」
九頭龍「アホかテメー! 半ばそれが原因で落ち込んでんだよ! 逆効果に決まってんだろ!」
小泉「知らないわよそんなの! そんなの場合によるに決まってるじゃない。具体的に言ってくれなきゃ解らないよ」
九頭龍「あ、ああ、そうか、そうだな」
小泉「なるほどね。ソニアちゃんが……」
九頭龍「ああ。日向の奴が多分説得には成功するだろーが、それで解決する訳じゃないんじゃねーかと思ってな」
小泉「ほんと、意外ね。アンタってそういうことにはもっと厳しいのかと思ってた」
九頭龍「……実際やってるから解るが、こういうのはなんつーか、運とか相性とかあんだよ。オレは運も良かったし、ペコの時だって、小泉がいたからどうにかなった部分も大きい」
小泉「……そういう風に考えるのが、いちいち意外なんだけどね。まあ、良いんじゃない? 誰もアンタにそんなこと望んでないわよ」
九頭龍「何だと?」
小泉「それに、そういうのって、誰かに何かされたり言われたりしたって、どうにかなる問題でもないし。」
九頭龍「そういうもんなのか?」
小泉「うーん……。アタシがソニアちゃんと同じ立場ならね。……強いて言えば、当人同士で話す位しかないんじゃない? こんな感じで」
九頭龍「あー……成る程な。ありがとよ、助かったぜ」
小泉「ううん、あんまり役に立てなくてゴメン」
九頭龍「じゃあ、そろそろ切るぜ」
小泉「うん」
――
九頭龍のレベルが上がった
小泉と九頭龍は少し仲良くなった
作戦会議を終了します
再開
田中「それだけはあり得ん! あのときの俺様は、間違い無く生き残るために戦った。それだけは譲らん!」
日向「なら、どうしてだ? それほど生き残ることに必死だったお前が、どうしてここから出ようとはしないんだ?」
田中「何を言っている! 俺様も、魔獣達も、ここで生きている! それ以上に何を望むのだ!」
日向「田中……」
十神「……フン。やはり愚民は愚民だな。そんな詭弁を振りかざして満足か?」
田中「何ッ!?」
十神「お前がやっていることは、現実から目を背け、逃げていることと同じだ。生きている、確かにそうかもしれんな。プログラムとは思えないほど、ここにいる動物は生きているように見える。だが、俺やお前と、この動物たちでは全く違う」
田中「どういう意味だ!?」
十神「お前はプログラムなどではない、現実世界に生きる人間だ。ならば、現実世界で生きてこそ『生』だ。違うか? お前はそう思ったからこそ、弐大を殺し、外に出ようと思ったのではなかったのか?」
田中「……」
日向「田中……お前は優しいから、この動物たち、お前の友だちが見捨てられなくて、ここに残るって言っているのか? もし、そうなら、こいつらも生かす方法を考えないか? お前が戻ったとしても、別にこの空間が無くなる訳じゃないだろ?」
田中「……」
日向「田中……」
田中「……ク、クククッ、フハハハハハ!!!」
日向「!?」
田中「貴様の推理は全くの的外れだぞ特異点! この俺様が優しいだと!? そんな事は断じてない! それこそ地獄の門にかけてもない!」
日向「……なら」
田中「特異点よ、そして導く者よ。この魔獣軍団が一体何なのか、貴様等に解るか?」
日向「この動物が、何なのか? ……お前の世話していた動物じゃないのか?」
田中「貴様の言っていることは全くもって不完全だ! 知りたいならば教えてやろう、そこの大地を踏みならす者、エレPも」
十神「エレP……象のことか?」
田中「双つの翼をもちしチュンチュンも、ジロ吉も、ここにいる我が眷属たる魔獣たちは全て」
日向「全て……?」
田中「既にその命を全うし、再び輪廻へ進んで行った魔獣なのだ」
日向「な……」
田中「先ほど貴様は俺が優しいなどと抜かしたが、改めてそれが間違いであると言ってやる。俺は、優しいのではない! ……弱いだけだ」
日向「田中……」
田中「こいつらが死ぬ度、俺様はそれを摂理だと理解して、納得していたのだ」
田中「それ故に生に執着し、生き残ることに必死だったことは、認めよう」
十神「……」
田中「だが、こうして俺様の前に死んだはずの眷属が、仲間が現れた。二度と顔を合わせることの出来なかったはずの者と離れる決断など、俺様には出来るはずがない」
日向「……それでも、俺たちは未来に進まなきゃ駄目なんだ」
田中「……」
日向「田中にも、お前の帰りを待っている人や、動物たちが、いるはずなんだ。どちらが大事とかじゃない。せめて、その人達の事を裏切るようなことだけは、しないで欲しい。」
田中「……ク、ククッ。俺様も堕ちたものだ」
日向「田中?」
田中「過去に囚われ我が軍団の生き残りのことすら忘れていたとは、情けない」
日向「……」
田中「感謝するぞ、特異点よ。貴様のお陰で、俺様は踏ん切りがつけられそうだ」
日向「……そっか」
田中「だが、悪いな。すぐには、無理だ。こいつらに、もう一度別れを告げなければ」
日向「そうだな、急ぐ必要はない。それはゆっくりやってくれ」
田中「……ソニアにも、悪かったと告げてくれ。そして、待たせてすまないと、全員に」
日向「ああ、まだ全員終わった訳じゃないんだ。一応、これまでのことを話しておくよ、あの後のこととか」
……
日向「……と、こんな感じかな」
田中「後、三人か」
十神「全員が外に出たいと願わなければ、外へは行けないらしい。要するに、お前がさっさと別れを済ませ、悔いを残さないようにしなければならないのだ。解るな?」
田中「……」
日向「……それじゃ、そろそろ帰るよ。田中にはすることがあるわけだしな、って、おい十神!?」
十神「何をしている、日向。もうここには用は無い、すぐに帰るぞ」
日向「ったく、何でアイツはああなんだ……」
田中「特異点よ、一つだけ聞いてやる」
日向「何だ?」
田中「……暗黒破壊神四天王はどうなっている? ここにいるということは、やはり死んでいるのか? いやなに、こいつらにも別れを告げるべきなのかと思ってな」
日向「うーん、そうだな。それは、ソニアがよく知っているはずだ。ソニアに聞いてくれ」
田中「……心得た」
日向「じゃあな、田中。しばらく待っててくれ」
――
第7章 日向-田中ルート END
日向のレベルが上がった
十神のレベルが上がった
田中のレベルが上がった
※田中はある条件を満たさなければ協力者として参加できません
田中の言い回しにとにかく苦労した結果かなり遅れました
とりあえず以上です……
田中攻略か…
ところで、破壊神暗黒四天王じゃない?
>>382 その通りですね……
本編でもその間違いで裁判の評価何回も下げられた記憶があります
選択:誰が行く?
作戦会議は?
↓2誰が(九頭龍、ソニア、左右田、終里)
↓4協力者は(澪田、小泉、花村、弐大、辺古山)
↓5作戦会議は?(各2人まで選択。上のどこかと被ったりしたらその人は無し。協力者として選択可能な人でも○)
↓6小ネタ内容(お詫び分)
またまた間違った!!!!!!!!!!!!
ジャバウォック島 日向のコテージ
日向「……」
七海「お帰りなさい」
終里「お疲れさん」
九頭龍「なんとかなったみてーだな」
左右田「ま、予想通りだったけどな……」
ソニア「……」
日向「田中が、悪かったってさ、ソニア」
ソニア「はい……ありがとうございます」
日向「後で田中と話をしてみたら良いんじゃないか? 田中も話すことがあるみたいだし」
ソニア「ありがとうございます。……決心が付いたら、話して見ようと思います」
九頭龍「何だこの先を越されたような気分は……」
左右田「あー、何かオレも複雑な気分だぜ……」
終里「何グチグチ言ってるんだこいつら?」
九頭龍「んじゃ、次か……」
左右田「まあ……」
七海「西園寺さん、かな?」
ソニア「そうですね。それが一番、ふさわしいと思います」
終里「んじゃ誰が行くんだ?」
日向「お前ら……相談するのは良いがいつまでここにいるんだ……」
九頭龍「あ、わりぃわりぃ。なんかここ居心地が良いんだよ」
七海「ごめんね?」
日向「ああ、別に良いんだが……俺は寝るぞ」
選択:誰が行く?
作戦会議は?
↓2誰が(九頭龍、ソニア、左右田、終里)
↓4協力者は(澪田、小泉、花村、弐大、辺古山)
↓5作戦会議は?(各2人まで選択。上のどこかと被ったりしたらその人は無し。協力者として選択可能な人でも○)
↓6小ネタ内容(お詫び分)
なんか毎回安価ミスってますがわざとやってるんじゃないんです……
あ、田中終わった後で言うのも今更過ぎですが、このSSには本編内容に関してかなりの自己解釈、捏造があります。ご注意ください
えーと
予想以上に早かったのでずれてますね
左右田+小泉
ソニア、澪田が作戦会議
小ネタがいちゃいちゃ
作戦会議一回忘れてたんで
↓1 作戦会議追加人数(最大2名)
その通りです
左右田「ん、んー……? これ、オレか終里が行くのがいいんじゃねーか……?」
終里「は? 何でだよ」
九頭龍「まあ、確かにオレじゃちょっと厳しいかもな……小泉とのことは一応解決したとはいえ、印象は悪いだろ」
ソニア「そうですね……わたくしも、西園寺さんにはあまり、好かれていなかったようですし」
終里「ふーん、そうなのか?」
左右田「その点どうとも思われてないオレや終里の方が良いんじゃね?」
終里「そんならそれで良いけど、どっちが行くんだ?」
左右田「……よし! オレが行く! 終里はオレが作ったトレーニングマシンでトレーニングしといてくれ! んで戦闘になりそうなときに備えた方が良いだろ!」
終里「おう!」
七海「じゃあ、決まりだね? 誰かに協力してもらう?」
左右田「そりゃそーだろ! 俺1人で西園寺の相手は無理だ! まあここは小泉あたりだろ……多分……」
隔離空間 ビーチハウス?
左右田「……あー、オレそう言えば小泉も苦手だったんだ」
小泉「来てそうそういきなり何なのよ左右田君」
左右田「だから君付けはやめろ!」
小泉「冗談よ。今日はアンタなんだ」
左右田「へっ、九頭龍じゃなくて悪かったな」
小泉「な、何で九頭龍がそこででてくるのよ!?」
左右田「あー、まあそれは置いといて……これから西園寺のとこ行くんだけど、協力してくれないですかね……」
小泉「中途半端に敬語使わないでよ……日寄子ちゃん? いいわよ、もちろん」
左右田「助かるぜ……西園寺は小泉と日向くらいにしか懐いてなかったからな」
小泉「あはは……まあ、子供だし」
左右田「同い年だろ……っつーか小泉よりグラマーになってたんだよなアイツ」
小泉「え、嘘!?」
左右田「と、とにかく行くぞ!」
隔離空間 ライブハウス?
左右田「……あー、ここか」
小泉「そういえば、日寄子ちゃんが」
西園寺「うえええええええん!!」
左右田「うおぅっ!!!?」
小泉「日寄子ちゃん!?」
西園寺「うっ、うっ……」
小泉「大丈夫? 日寄子ちゃん」
西園寺「あ……こ、小泉おねぇ! わたし、罪木が! 澪田おねぇがころ、殺され」
小泉「落ち着いて、日寄子ちゃん。大丈夫だから……」
西園寺「う、うん……え? こ、小泉おねぇ?」
小泉「うん、久しぶりね、日寄子ちゃん」
西園寺「……そっか、わたし死んじゃったんだ。でも、小泉おねぇと一緒ならそれでも良いかな」
小泉「そ、そう? ありがと。でもね、日寄子ちゃん。アタシ達、一緒に帰れるのよ? 元の場所に?」
西園寺「え? それって?」
小泉「詳しい説明は、左右田の方が出来ると思うから、お願い」
左右田「お、おう……何か前もこんな感じだったが、喋って良いか?」
西園寺「あ、ギザっ歯おにぃもいたんだ」
左右田「いたよ! っつーか何だその名前は!?」
西園寺「ごっめーん! 可愛い冗談じゃん! それで、えーと、名前なんだっけ?」
左右田「左右田だよ! 今小泉が言ってただろうが!」
西園寺「どうでも良いから早く説明してよ」
左右田「やっぱりコイツ苦手だ……」
西園寺「左右田おにぃが得意な相手っているの?」
左右田「うっせ、うっせ!!」
中断
風呂行ってきます
多分戻って来ると思いたい
作戦会議 ソニア&田中&澪田(十神はお休み中です)
ソニア「……田中さん」
澪田「眼蛇夢ちゃんがどうかしたんっすかー?」
ソニア「きゃっ! あ、い、唯吹さん?」
澪田「あり? 何か画面が光ってたから押してみたんっすけど、唯吹を呼び出したのはソニアちゃんじゃ無かったっすか?」
ソニア「え? えーと、はい、多分わたくしだと思います。間違って呼び出してしまったみたいで」
澪田「ガーン!!? 唯吹が呼ばれたと思ったのはぬか喜びだったんっすね!!?」
ソニア「す、すみません! い、いえ、でも唯吹さんとも話したいとは思ってました!」
澪田「なーんだ! じゃあ許す! なんちゃって!!」
ソニア「……ふふっ」
澪田「あ、笑ったっすね!? うんうん、女の子は笑顔が一番っすよ!!」
ソニア「唯吹さんはいつも笑顔ですね」
澪田「もちろんっす! 元気なのが取り柄っすからねー!!」
澪田「それで、眼蛇夢ちゃんがどうしたんっすか?」
ソニア「はい、少しお話したいことがあったんです」
澪田「へー…… あ、それって!! もしかしてアレっすかー!?」
ソニア「あ、アレ?」
澪田「それじゃ唯吹と話してる場合じゃないっすね!?」
ソニア「い、いえ! そういう、その、ソレではないのです!」
澪田「そうなんっすか? じゃあ眼蛇夢ちゃんにも繋げちゃいましょう!」
ソニア「は、はい!」
澪田「やった!」
ソニア「あ、つい勢いで……」
田中「……この俺様を喚び出すとは、覚悟は出来ているのだろうな?」
ソニア「……田中さん」
澪田「画面越しだけど、やっほー、眼蛇夢ちゃん!」
田中「澪田とソニアか……」
ソニア「田中さん……この間は、失礼しました」
田中「気にするな。貴様の思いを無碍にしたのは此方の方だ」
澪田「?? 喧嘩でもしたっすか?」
ソニア「いえ、そういうわけではないんです」
澪田「ふーん??」
ソニア「その、田中さんにお伝えしなければならないことがあったのです」
田中「伝えること? まさか破壊神暗黒四天王のことか!?」
ソニア「はい。田中さんは、あの子たちのことを一番気にしているだろうと思って、わたくしは現実世界に戻ってから、あの子たちのことも調べていたのです」
田中「そうか……苦労をかけたな」
ソニア「いいえ。わたくしが好きでやっていたことですから。そして、あの子たちはジャバウォック島に入る直前まで、ずっと田中さんと一緒にいた、ということを苗木さん達に聞くことが出来ました」
田中「……」
ソニア「ですが、もちろんこちらには連れてこられないはずなので、島内にいるはずだと思い、探してみたのです」
ソニア「……島内の公園だった場所の木の根本近くに小さなお墓がありました」
田中「何!?」
ソニア「そこには、チャンPちゃんとマガGちゃんが眠っているようでした。墓標には、そう記してありました」
田中「……そうか」
ソニア「……わたくしがそのことを皆さんにお知らせして、もう一度来てみると、わたくしのスカートに、突然少し重みが加わりました、二頭のハムスターが、入り込んできたのです」
田中「サンDとジャンPか!?」
ソニア「ええ、間違い無いと思います。その子達は、ジャバウォック島の自然に馴染んで、生きていけているようでした。流石は、破壊神暗黒四天王です」
田中「……ああ、こやつらは俺様の想像を遙かに超える才能を持っている! 野生でもその気高さを忘れず生きていくなど容易だろう」
ソニア「はい」
田中「そうか……、サンDとジャンPは生きていたか。感謝する。本当に」
ソニア「……わたくしは何もしていません、ですが、サンDちゃんもジャンPちゃんも、そして死んでしまったチャンPちゃんやマガGちゃんも、田中さんの帰りを、待っていますよ」
田中「ああ、そのようだな。……漸く、呪われた現世へと戻る決心がついた。これからは、俺様も貴様等に協力することを誓おう」
ソニア「……!! ありがとうございます!」
澪田(雰囲気に押されて黙ってたけど、良かったっすね、ソニアちゃん。……こっそり接続を切っておこうっす。)
――
ソニアのレベルが上がった
田中が協力者として、説得に参加できるようになった
澪田は空気が読めるようになった(意味がない)
リス飼ってたからそのノリで書いてたけどハムスターってそういえばリスの半分くらいしか生きないんですよね……
と思って調べたところまあ最長5年くらいは生きるそうな
田中と西園寺は書くの凄い難しくて無駄に時間かかっちまいました
再開
……
左右田「……とまあ、こんなところか」
西園寺「……何ソレ」
小泉「日寄子ちゃん?」
西園寺「小泉おねぇもこんなの信じてるの?」
小泉「信じるって言うか、アタシはもう色々と証拠を見せられちゃってるからね……」
西園寺「じゃあじゃあ……ここが、プログラムの世界で、わたしたちは絶望に堕ちたってのも本当なの?」
左右田「信じたくない気持ちは解るがな……」
西園寺「それで、わたしたちみんなで現実世界に帰ろうって言うのも?」
左右田「その通りだ」
西園寺「そんなの……そんなの本当に良いと思ってるの?」
左右田「……は?」
西園寺「わたしたちは殺し合いをしてたんだよ? いくら現実世界じゃないからと言ってそのことを知らずに殺人をした人と一緒に現実世界に戻るんだ?」
左右田「……」
西園寺「わたしはそんなのイヤだよ! 第一、わたしはアイツが小泉おねぇを殺したことも許してない」
小泉「そ、それは一応解決したんだって……九頭龍ともペコちゃんとも話したし」
西園寺「う……小泉おねぇは優しいから、そんなことが言えるんだよ。わたしと澪田おねぇ、2人も殺した罪木とか、本当に出して良いと思ってるの?」
小泉「……それは」
西園寺「……わたしだって、外に出たいし、あの状況で起こった殺し合いがみんな望んでやったことだなんて、言いたくない。でも、わたしもう、小泉おねぇが、殺されてるところなんて見たくない!」
西園寺「危険を犯して、外に出るほどのことなの? ここなら外よりは安全じゃん。小泉おねぇとだって、こうして会えてるんだし。外に出るのは、怖いよ」
左右田「……なー、ちょっと良いか?」
西園寺「何? 説教でもする気? 左右田おにぃなんてただ偶然生きて出られたようなものなのに、無駄に使命感に燃えてるの?」
小泉「……それは言い過ぎよ!」
西園寺「……」
左右田「いや、説教しようってわけじゃねーし、まあオレが偶々生き残っちまったってのは言いたかねーが事実だから、否定しよーがねーんだが」
西園寺「ふんっ……」
左右田「西園寺、オメーさっき怖いっつったよな?」
西園寺「言ったけど、それが何か」
左右田「いや、まあ確かにコエーっちゃあコエーよなあと思ってな」
西園寺「はあ? 何言ってるの?」
左右田「なあ、西園寺、オメーの言ってる怖いって、一体何が怖いんだ? 」
西園寺「それ、さっきも言ったじゃん。もう一回説明するの面倒くさいんだけど」
左右田「んー……。何か確信が持てるわけじゃねーんだが、西園寺、オメー本当に人殺しと一緒に外に出ること自体が怖いのか?」
西園寺「ど、どういうこと?」
左右田「それならまあしゃーねえかなって思うんだがよ……オレには西園寺がそんな……要するにオレみたいなタイプの人間にはあんま見えねーんだよな」
西園寺「左右田おにぃみたいなタイプっていうのが凄くイヤなんだけど、じゃあ、何だって言うの?」
左右田「……」
小泉「左右田?」
西園寺「ハッキリ言ってよ! 言いがかりつけてきたのはそっちなんだから!」
左右田「……外に出て自分の状況、現実を受け入れるのが怖いんじゃねーか?」
西園寺「……!!」
左右田「記憶が無い期間が何年間か分あって、しかもその間に絶望に堕ちて、いくつもの罪を重ねちまった。時には人を殺したかもしんねー……」
西園寺「……」
左右田「そんな自分を護ってくれる人はいねー、その代わりどこのどいつともしらね-奴に恨まれてるかもしれねー」
西園寺「……めて」
左右田「記憶の有り無しとかカンケーねぇ、んな大変な事やっちまったんだってこと、受け入れるのはすげーコエーよな! 当たり前だとオレも思うぜ」
西園寺「……やめて!
左右田「……」
西園寺「……そうだよ! 怖いよ! 当たり前じゃん! わたしは踊ることしか才能無いんだよ!? 家族も誰も信用できない、踊りを演じることでだけ、周りに認めてもらえる。でも、もうそれも無理になってるって……外に戻ったらそんな現実が待ってるんだよ?」
左右田「そうだな」
西園寺「わたしに、どうやって、外で生きてけっていうの? ……わかんないよ」
小泉「日寄子ちゃん……」
左右田「……だから、ここで立ち止まってて居たいってか?」
西園寺「そ、そうだよ! 悪い?」
左右田「悪くないんじゃねーか? 実際それが良いと思うぜ」
西園寺「は?」
小泉「ちょっと、左右田?」
左右田「まー、オメーが本当に誰も信用できない、自分は誰にも認められないって思ってんならな」
西園寺「何が言いたいの?」
左右田「小泉も、日向もお前のことを受け入れない、罪木はお前を殺したいって思ってる」
西園寺「っ……!」
左右田「そう思ってるなら、別に残ってても良いだろ」
左右田「でも、まあ、なんだ? 一応西園寺だって独りじゃねーんだぜ? 少なくとも、一緒に出るってことになったら何人か仲間もいるしな」
西園寺「……」
左右田「あー!! 何が言いたいんだか自分でもまとまんねー!!? とにかくだ! そとからの恨みとか、そういうのからはオレが……まあオレがイヤだったら日向とか九頭龍とかその辺が護ってやるし、少なくともオレや日向はオメーの素性は受け入れる!」
西園寺「……」
左右田「だから、あとはオメーが自分のことを、罪も、環境も、そんであのコロシアイのことも全部受け入れることができる……いや、できなくても、せめて向き合ってみたいっつーなら、一緒に外に出ようぜ。」
小泉「……どう、日寄子ちゃん?」
西園寺「……ダサ」
左右田「んなっ!!? こ、こんなのキャラじゃねーって解ってんだよアホ! ぶっちゃけオメーも一緒に出てくれねーとオレも帰れねーって思いもある! あるが、一応全部本音だ!」
小泉「えー……」
西園寺「はぁー、何か馬鹿らしくなってきた、はいはい。みんなも困るんだもんね。それで余計に恨まれたりすんのも気に喰わないし、良いよ」
小泉「本当!?」
左右田「よっしゃ! ……って、良いのか?」
西園寺「うん、だって左右田おにぃが恨みや罵詈雑言や人殺しから全部身代わりになってくれるんでしょ? ならわたしは出ても良いよ」
左右田「ちょ、ちょっと待て! んな約束した覚えねーぞ!?」
西園寺「えー……嘘つきな男の人って格好わるーい……くすくす」
左右田「あああああああ!! 解ったよ! 出来る限りな! そうしねーとでねーってんならとりあえずそういうことにしといてやる!!」
西園寺「よろしくね、左右田おにぃ」
小泉「あはは、まあ、良かったじゃん?」
左右田「あー……マジで苦手だこいつどうにかしてくれ!」
西園寺「もう、行っちゃうの?」
左右田「まあ、話したけりゃ話すことも出来るし、とりあえず報告だな……」
小泉「また、後でね、日寄子ちゃん」
西園寺「うん……」
左右田「わりーな」
西園寺「あ、あのね! 罪木のことなんだけど」
左右田「罪木?」
西園寺「た、多分なんだけど、アイツ、泣いてたの。殺しながら泣いてるって変だし、勘違いかもしれないけど」
左右田「……いや、ありがとよ。伝えとくぜ」
西園寺「うん」
左右田「じゃあな」
小泉「バイバイ」
西園寺「ちょっとだけ、格好良かったなー、くすくす」
第8章 左右田-西園寺ルート END
左右田のレベルが上がった
西園寺のレベルが上がった
小泉のレベルが上がった
罪木ルートが解放された
話しが平坦だ……
まあ第一部は基本こんな感じですすみますと言っておきますか
ヒナナミのいちゃいちゃはまたあした続きと一緒に
寝ます
小ネタ
七海「……」
日向「なあ、七海」
七海「……何かな?」
日向「何やってんだ? それ」
七海「……ゲームだよ。新発売の。ダウンロードしたんだ」
日向「そうか」
七海「うん……日向くんもやる?」
日向「んー? 俺はいいや」
七海「……そっか」
日向「……なあ、七海」
七海「何?」
日向「それを俺の膝の中でやる意味はあるのか?」
七海「……暖かい、背もたれ? イヤだったら、動くけど。」
日向「ん? 別に嫌じゃないけどな」
七海「……うん」
日向「……」
七海「……クリアしちゃった」
日向「……」
七海「日向くん、日向くん」
日向「……ん?」
七海「何観てるの?」
日向「映画。20年くらい前にやってたやつだな」
七海「ふーん」
日向「……」
七海「……ねみぃ」
日向「寝るか?」
七海「……んーん」
日向「……」
七海「……Zzz」
日向「……暖かいな」
小ネタおわりあかね
本編
ジャバウォック島 左右田のコテージ
左右田「すっげぇ疲れた……」
七海「お帰りなさい、左右田くん」
九頭龍「よう、何かオレも足引っ張っちまったみてぇですまねえな」
終里「おー、上手くやったじゃねーか!」
日向「西園寺の相手、お疲れ」
左右田「あ、そういう反応なワケなんだな……」
ソニア「お帰りなさい、左右田さん」
左右田「あ、ソニアさん、元気になったみたいっすね!」
ソニア「……ええ、おかげさまで」
ジャバウォック島 日向のコテージ
日向「……さて、後2人だな」
ソニア「ええ。どちらも、その、凄く難しい方達だと思います」
九頭龍「特に狛枝のヤローはな……」
終里「……」
七海「大丈夫だよ、みんなならきっと」
日向「そうだな。まあ、まずは、罪木からだな。あれだけヒントももらったし、それに応えるんだ」
選択:誰が行く?
作戦会議は?
↓2誰が(九頭龍、ソニア、日向、終里)
誰に(罪木確定)
↓4協力者は(澪田、十神、花村、弐大、辺古山、西園寺)
↓5作戦会議は?(各2人まで選択。上のどこかと被ったりしたらその人は無し。協力者として選択可能な人でも○)
↓6小ネタ内容(お詫び分)
いよいよ後2人です。難易度は高くなってますが選択を間違えなければ行けるはず
間違ってもレベル上げればいけますが
修正
選択:誰が行く?
作戦会議は?
↓2誰が(九頭龍、ソニア、日向、終里)
誰に(罪木確定)
↓4協力者は(澪田、十神、花村、弐大、辺古山、西園寺)
↓5,6作戦会議は?(各2人まで選択。上のどこかと被ったりしたらその人は無し。協力者として選択可能な人でも○)
↓7小ネタ内容(お詫び分)
このSSまとめへのコメント
期待してます。
続きはよ