日向「七海のゲーム機のデータを消してみる!」 (67)

七海「やったー、また私の勝ち」

日向「く…」

七海「そんなんじゃ、いつまでたっても私には勝てないよ」

日向「う…うん、なぁ…七海?」

七海「?」

日向「たまにはゲーム以外のことでもしないか?」

七海「…何で?」

日向「い…いや、ゲームばかりだと飽きるし」

七海「…でも他に日向くんとすることないし」

日向「…」

七海「ファー…何だか眠たくなってきたな」

七海「もういいよ、帰っても」

日向「あ…あぁ」

日向「じゃあな…」バタン

七海「…」

七海「眠い…」

日向「俺と七海の関係は、いつまでたっても進展しない」

日向「毎日 七海の部屋へ遊びに行ってはいるが、いつもゲームして終わりだからな」

日向「…」

日向「はぁ…」バサ

日向「俺も疲れたし寝るかな…」

日向「ゲームさえ無ければな…どこかへ遊びに行ったり…」

日向「ゲームさえ…な……」

──深夜──

日向「…」

日向「…」コソコソ


【七海千秋の部屋】


日向「…」ガチャ

日向「やっぱりな…」

日向「空いてるということは…」

日向「七海は疲れて、そのまま寝てしまったんだな…」

七海「…」スー スー

日向「床に…!」

七海「…」

日向「そんな所で寝てたら風邪引くぞ…」パサ

七海「…」

日向「…」

七海「…」

日向「…かわいい」

コソコソ

日向「出来るだけ物音をたてないように…」

七海「…」

日向「えぇ…と」

日向「…あ!」

日向「あったぞ、七海がいつも大切に持ち歩いてるリュック!」

日向「この中にゲームがたくさん入ってるはずだ…」

ガサゴソ

日向「うわ…凄いな」

日向「他のゲームもどこかにないか…」キョロキョロ

──翌朝──

モノクマ『お前ら7時です!』

七海「…あれ?」ムク

七海「…」

七海「日向くんと遊んだ後、そのまま寝てたみたい」

七海「毛布何て被ってたかな…」

七海「皆が集まるまでならゲームしてても怒られないよね」

七海「…」ポチ

七海「…?」

七海「な…何で!?」ガタ

七海「うそ…うそ!」ポチポチ

七海「…」

七海「…ぅ…う」ポロ

七海「うわぁぁん」

七海「私の○○○時間があぁぁ…」ポロポロ

日向「…七海の部屋が騒がしいな」




防音だよね、すまん

さすが超高校級の予備学科だね日向クン!!本当にやるなんて今すぐに消えてほしいよ!あははははははははははは!!

これは酷い日向
絶望モードの七海さんくるか

日向「七海、どうかしたのか?」コンコン

七海「う…うぅ」ガチャ

日向「な…七海! 泣いてるのか?」

日向「ど、どうした?」

七海「ゲームのデータがあぁ…」ポロポロ

日向「…ゲーム?」

日向(ゲームのデータは全部消しておいたけど…まさか泣くとは…)

七海「一つ確認してみたらデータが消えてて…」

日向(一つ?)

全部消したのかい!? うわあ、こんな酷いことが平気でできるなんてさすが予備学科の日向クンだね!君が近くにいるだけで僕の希望が薄れそうだよ、さっさと僕の視界から消えてほしいな!

日向「ま…まだ一つしか確認してないのか?」

七海「うん…何で?」

日向「…」

七海「も、もしかして他のデータも! まさか…」ガサゴソ

日向「ち、ちょっと待ってくれ!」ガシ

七海「!?」

日向(一つであの反応…)

日向(俺は…想像以上にやばいことをしたのかもしれない!)

七海さんが可哀想すぎて見てられないよ。それもこれも予備学科の日向クンのせいだね。不愉快だから僕は寝るよ。
あ、でも、>>1さんには期待してるよ!どれだけ強く輝く希望になるのか想像するだけで危うくイッちゃいそうになるぐらいだからね!!!あははははははははははは!!!

日向「な…七海! ごめん」ドケザァ

七海「ば…馬鹿、何してるの!」

日向「あ…あのな…」

七海「…?」

日向「信じてくれないかもしれないが、実は俺がゲームのデータをな…」ガクガク

七海「…」

日向「…消したんだ!」

七海「!」

日向「し…しかもだ、お前が持ってるゲーム機全部のデータをだ!」

ずっと七海のターン

ななみんを悲しませるなんて許さん

七海「…は」

日向「…」

七海「…あ…あはは冗談はやめてよ?」

日向「…」

七海「はあぁぁぁぁ!?」

日向「!!」ビク

七海「う…嘘だよね、他のデータも全部!!?」ガチャガチャ

日向「…うぅ」

七海「…」ポチポチ

七海「…!」ポチッ

七海「…」ジワァ

七海(バーサーカー状態)

七海「うわあぁぁぁ! 日向あぁぁぁ!!」

日向「ぎゃあぁぁぁぁ!!」





日向「うぅ…七海…」ピクピク

七海「…」

日向「人の腕はあの方向には曲がらない……覚えといてくれ……」ピクピク

七海「…」

日向「な…なぁ」

いいかい、七海さん。ゲームのデータはね、君の希望がより強く輝くための踏み台になったんだ!!それって素晴らしいことだと思わないかい? そう考えると超高校級の予備学科の日向クンも役に立つことがあるんだね!あははははははははははは!!!

七海「まだ終わらないよ」

日向「やっぱり…怒ってるよな?」

七海「別にいいよ…本当に大切なデータはバックアップとってたし…」

日向「そ…そうなのか、良かった」ホッ

日向「じゃあそろそろ…」

七海「…待ってよ」 グイ

七海「何で、こんなことしたの?」

睡魔に耐えられないから朝になって残ってたらいいなと思いつつ寝る

日向「やっぱりまだ怒ってるのか、本当に悪かった!」ドゲザァ

七海「ち…ちょっと、土下座はもういいから 質問に答えて!」

日向「い…いや、答えてって言ったって…」

七海「まさか気まぐれや好奇心で こんなにひどいことをしたの?」

日向「それは違うぞ!」

七海「じゃあ早く答えて!!」

日向「…うぅ」

日向「七海ともっと仲良くなりたくて…」

七海「どういう意味?」

日向「…俺は」

日向「俺は七海が好きだ!」

七海「!」

日向「七海ともっと 仲を深めたくて強行作戦にでてしまって悪い!」

日向「俺は…七海とゲーム以外のことがしたくて…」

日向「いつも同じことをしてると仲も変わらないままになるかと思って…」

日向「七海ともっと仲良くなりたい! もっといろんなことがしたい!」

日向「それで…それで…」

七海「…」

日向「ごめん…」

七海「もういい、もういいよ…」

日向「…うぅ」

七海「不器用すぎるよ…まさか日向くんがね…」

日向「…」

七海「でも私も…」

日向「…?」

七海「私も同じ気持ちだったし…許してあげる」プイ

日向「…え! 今何て!?」ガタ

七海「な…何でもない! 過剰な反応しないで!」

日向「お…おぉ、悪い」

七海「私には大切な物が2つあるんだ…」

七海「1つめはもちろんゲーム…」

日向「…急に何だ?」

七海「そのゲームのデータは、日向くんは消したんだよ?」

日向「あぁ…すまなかったな…」

七海「2つめは…」

七海「私の前から消えたりしないでよ…」

日向「…?」




終里

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