女「女友おはよ」
女友「おっはよー!ねね、昨日テレビでさ」
女「うん・・・・あっ」
男「・・・」
女友「あっ男じゃん!おはよー」
男「おうおはよう」
女「・・・おはよ」
男「・・・おう」
女友「ねぇ男、寝癖ヤバイよ」
男「えっどこどこ!?」
女友「もっと後ろ・・・あぁ、女ーやってあげてよ」
女「えぇ!?なんで私が・・・!」
男「そうだよ!女友でいいよ!」
女友「えぇーあたし背低いし」
女「届かなくはないでしょ!」
男「そうだよ!」
男友「おーっす皆の衆」
女友「おはよ」
男友「そして男くんや、寝癖が酷いぞよ。パパパーっとな」
男「お・・・おう・・・ありがとう」
男友「えっなんで残念がって・・・あっ!ごめん!」
女友「何やってるのさー!」
女「・・・?」
男「・・・」
女友「ちょっと女ー!何でさっき断っちゃったのさ!」
女「だ・・・だって・・・恥ずかしいし」
女友「もー・・・協力してあげたのにー」
女「ごめん・・・」
女友「男くんが好きなんでしょ?だったらもっと素直にならなくちゃ!」
女「ちょっと!声デカい!」
女友「あ、めんご」
男友「さっきはごめんなー!」
男「いや、別にいいよ」
男友「あれだよな・・・俺って空気読めないよな・・・」
男「まぁそうだけど・・・いいから気にするなって」
男友「でもお前もお前だぞ?もっと素直になれよ」
男「・・・おう」
男友「な?女が好きなんだーって言っちゃえよ」
男「馬鹿!声デカい!」
男友「デフォルトですから」
女友「」チラッ
男友「」パチッ
女友「あたしトイレ行ってくるー」
女「いってらー」
男友「おいら花を摘んでくる」
男「ばか!それは女子用の言葉なんだぞ!」
男友「そうなのか」
男友「・・・」パタン
女友「ずっと思ってたんだけど、あんた空気読めないよねー」
男友「実感したから言わないで」
女友「めんごー」
女友「いやー・・・これはやばいな」
男友「だな・・・よし、前回までのおさらいをしよう」
女友「えーまず女は男が好き」
男友「そして男は女が好き」
女友「いわゆる両想い」
男友「しかしそこに立ちはだかる壁は二人の性格」
女友「そう、二人は好きな人の前になると素直になれないのだ」
男友「そこで親友である我々が素直になるためアシストしているのだが」
女友「駄目過ぎてヤバイ」
男友「・・・振り返るとますますヤバイ」
女友「うん・・・」
女友「いやー・・・これはやっぱり何かきっかけが無いとヤバイかも」
男友「・・・きっかけ、ねぇ・・・」
女友「・・・でもこれまでもいろいろときっかけ作りはしてたんだよね」
男友「・・・失敗の数々ね」
女友「いやー・・・遊園地は酷かった」
男友「あー・・・二ヶ月前の・・・」
女友「うん・・・まさかだったね・・・」
女『えぇ!?来られない!?』
女友《おうよ・・・風邪ひいちゃったよ・・・》
女『大丈夫?ちゃんと寝てなよ?』
女友《うんありがと・・・ごめんよじゃあね・・・》
女『お大事に・・・はぁ、自分で遊園地に誘ったのに・・・大丈夫かな?』
女友『めっちゃいるけどね』
男友『男の方もオッケー!』
女友『おっし・・・あ!二人の場所、近いよ!』
男友『おし!』
女『あ』
男『お』
友『きたー!!!!!!』
女『・・・』スタスタ
男『・・・』タッタッ
男友『せめて何か言えよ!!』
女友『何で逆方向に進むんだよ!!』
男友『あっ!二人とも帰ったぞ』
女友『大失敗じゃん!』
女友「・・・大丈夫かな・・・」
男友「何弱気になってんだ!とっくに両想いなんだぜ?」
女友「でもどうやって二人のきっかけを作ればいいのか・・・」
男友「・・・あ」
女友「お?何かあった?」
男友「用は二人が嫌でも触れ合わなくちゃいけない環境にすればいいんだろ?」
女友「ま、まぁそうだね・・・やらしい言い方だけど」
男友「ならさ・・・」
女「誰かいませんかー!!」
男「おーい!!開けてくれー!」
女「・・・」
男「何でこんな目に・・・」
女「・・・」 チラ
男「・・・」 チラ
「「!!」」 プイ
女(うぅ・・・話したいのに話せないよ・・・)
男(密室で二人きり・・・これはヤバイ)
男友「・・・密室に閉じ込めればいいんだよ」
女友「!」
男友「嫌でも話し合い、協力しなくちゃならないだろ?」
女友「おお・・・盲点」
男友「体育館の倉庫あたりに突っ込めば?壁もドアも叩いたりじゃビクともしないし」
女友「おぉ・・・ナイス・・・」
男友「悪いと思うなよ・・・お二方・・・」
男友《はい隠しカメラを前もって仕掛けておきました》
女友《放送室で監視・実況しますよ》
男友《体調の不具合・不埒なことなどがありましたら即退出させますのでねー安心ねー》
女友《さて二人は無事部屋から脱出できるのでしょうかね》
男友《ぬっふっふ》
女友《ぐっふっふ》
女「で、電話・・・」
プルル
女友《おっこれは・・・心を鬼にして放置です》
女「うぅ・・・」
男友《あとで女にはケーキをプレゼンツしましょう》
男「・・・腹減った」
女友《部活動棚の二段目にはカロリーメイトやらアクエリアスやらがわんさか入ってますよー》
男友《個人的にはポカリがいいなぁ》
女「・・・何かないかな」
女「あ・・・カロリーメイト」
男「・・・何かあったか」
女「・・・うん」
男友《十分も経ってやっと会話か!!》
女「・・・寒」
男「・・・あ、ストーブ」ポチ
女友《私がセットしました》
男友《寒いもんね》
男「・・・」 モシャモシャ
女「・・・」 ハムハム
女友《何か言えよ!!》
男「・・・お、おん・・・お前はなんでこんなところに・・・」
女「!!・・・ぶ、部活の片付けだし・・・」
男「・・・ふーん」
男友《普通に言えよ!!》
女「お、おt・・・お主はなぜ・・・」
女友《無理がありすぎるよ!!》
男「!?・・・男友に片付けを頼まれた・・・」
「「・・・」」
男友《気まずい》
女「一晩このままかな・・・」
男友《ちなみに鍵は外側からしか開きません。一定条件になったら俺らが開きます》
女友《遠隔操作です!わお!ハイテク!》
男友《俺がちょちょいと仕掛けました・・・では条件とは》
女友《もういく?》
男友《おう》
女友《おし・・・》
《えーお二方、こんばんは》
女「誰!?」
男「どっから喋っている!?」
《スピーカーから聞こえてるじゃないですか・・・我々は貴方方を閉じ込めました》
男「犯人はお前か・・・誰なんだ!」
《ふふ・・・我々は貴方方の救世主です》
女「えぇ?」
《我々がだす指令に答えることが出来たら出してあげますよ・・・》
男「ほ、本当か?」
《えぇ・・・》
女「何よお題って!」
《まぁまぁ・・・簡単なものばかりですので・・・》
女「うぅ・・・で、指令ってなに?」
《第一指令!この部屋に隠された白い本を探せ!》
男「本?」
《あとは自力でどうぞ!ではまた後ほど》
女「あっ!・・・本?」
男「な、なんだ今の・・・」
女友《ぷひゃー!!救世主だってぇー!!だっせーぇ!!》
男友《ボイスチェンジ入ると何か調子のりたくならない?》
女友《全然》
男友《そう・・・》
女「本当に出してもらえるのかな・・・」
男「お、おんなぁ!」
女「!?」
男「と、とりあえず協力して探してやるよ・・・」
女「あっそ・・・しゃあないな」
男友《裏返ったくせに随分上からだな》
女友《まぁ名前だけでも大きな進歩でっせ》
女「私は部活部屋を探す・・・」
男「んじゃ俺は道具部屋を探してやる・・・」
女友《この部屋の仕切りのスケスケカーテンってちょっとえっちぃよね》
男友《だよな!!エロスを感じる》
女友《まぁ仕切りとしては成り立ってないけど》
女「うぅ・・・ホコリっぽい」
男「謎の白い液体ならあった・・・なにこれ」
女「ん・・・?あ!あった!」
男「本当か!?」
女「あった!あったよー!」
女友《むふふ・・・喜ぶ女クソ可愛い》
男友《喋るからちょっと黙っていろよ》
《良くやったな諸君》
男「何かさっきとキャラが違うぞ」
《バカナニシテンノ・・・ゴメン ごほん!よく頑張りましたねお二方》
女「う・・・うん」
男「何か二人いるな」
《次の指令はその本に書いてあります。ふ た り で 読んでください。では》
女「二人を強調された・・・」
男「書いてあるか見てやるよ・・・」
女「別にいいし・・・」
女友《ばか!怪しまれちゃうよ!!》
男友《めんご!・・・って二人で見ろよ!》
女「あれ?白いページばっか・・・」
男「?・・・本当だ」
女「?」
男「・・・あっ今何か書いてあったぞ」
女「え?・・・あっ!」
『第二指令!衣装を着てダンスを踊れ!音楽はこちらにお任せを』
男「はぁ?」
女「『衣装は部活棚の上の黄色の箱にある。これを着て社交ダンスを踊れ』・・・ふざけないで!」
男「何が目的なんだよ・・・」
男友《貴方方がくっつくことですマジで》
女友《なんでダンスにしたのさ・・・》
男友《触れ合う手と手!いつもと違う格好!そして・・・って感じかなと》
女友《変な発想だね》
男友《やかましい》
女「衣装・・・あったけど、やるの?」
男「・・・指令をこなさなきゃ出れないんだろ?」
女「うぅ・・・」
女「!!これ・・・ここで着替えるの!?」
男「あっ!!」
男友《ふふふ・・・これこそこの指令の意義!》
女友《あんた純粋にキモイ》
男友《男のロマン!》
女友《見せないからね?》
男友《うん・・・》
女「うぅ・・・」
男「・・・」
女「一着しか無いし・・・」
男友《一人だけが着替える事により必然的に着替えを待つことになる》
女友《作戦なのになんかキモイ》
男「・・・俺には小さいぞ」
女「うぅ・・・」
男「・・・俺が道具部屋に居てやるからお前は部活部屋で着替えろ」
女「・・・言われなくてもそうするし」
女友《んじゃ男友の目を潰す》
男友《やめて!あっちむいているから!》
女友《・・・
しゅるりという布擦れの音と共にネクタイが外される。慣れた手つきで外されたそれは先に脱がれたベージュ一色のブレザーの上に赤くコントラスト作り上げた。紺色のセーターを脱ぐとあとはもう一枚ずつだ。女は恥じらいと戸惑いの表情を見せながらまず緑チェックに手をかける。ゆっくりとしたスピードで降ろされてゆくそれは隠されたピ 男友《やめろ!!!》
女友《せっかく実況してやったのに》
男友《くそう・・・俺には辛いんだ・・・》
女友《アレだから?ど 男友《だまれ!!》
女友《あーでも男も悶々としてる》
男友《・・・目の前にある桃源郷をお預けされるのは辛いんだ・・・》
女友《あっそ》
女「あ、あれ?・・・んしょ」
女友《あ、背中のジッパー》
男友《ビビった入らないのかと思った》
女友《女は着痩せするタイプだよ》
男友《うひょっ・・・》
女友《きんも・・・やっぱり一人じゃあげられないよ》
女「・・・」
女友《困ってる困ってる》
男友《呼ぶんだ!》
女「うぅ・・・お、男・・・」
男「!!な、なななななんだよ」
女「!!!」
男友《両者、男の名を呼んだことにびっくりしています》
女友《見てんなよ!!》
男友《まだダメなの!?》
女「あぁ・・・あの、背中のジッパー、あげられないの・・・」
男「!!」
女「・・・ぁ、あげてくれない?」
女友《うひょー》
男「いいいいいいやでででででも!!!!」
女「・・・じゃあ、目を瞑ってよ」
男「・・・」 ドキドキドキドキドキドキ
女友《心臓死ぬんじゃね?》
女「・・・これ、あげて」
男「おおおおおう」ガタガタガタガタガタ
女友《手がやばい!手だけプリンのようだ!》
ジー…
女「・・・ん、目開けていいよ」
男「・・・!!」
女友《おおー可愛い!けどこのドレスどこから?》
男友《演劇部から拝借させてもらった》
女友《・・・後で返そうね》
男「・・・」
女友《何かいえよ!!》
男「・・・ま、まぁcrtclkfdshk」
男友《馬鹿野郎!!お前は何人だよ!》
女友《一人だろ》
男友《そういう何人じゃねーよ!!!》
女「・・・私、社交ダンスなんて踊れないんだけど」
男「・・・俺もだ」
女友《あたしもー》
男友《俺もだよ・・・まぁおいといて》
《まぁ適当にどうぞ!さぁ手をとってください》
「「!!!」」
女「・・・」 チラ
男「・・・」 チラ
女「・・・はやく」
男「・・・」 ソー
ピタ
女「!!」
男「!!」 サッ
「「・・・」」 ドキドキドキドキ
女「ち、違うし・・・」
男「し、知ってるし」
男「・・・」スッ
女「・・・」 ポス
男友《無駄に長い》
女友《なんなんだ》
《ではミュージックスタート》
♪~♪~♪~
女「うぅ・・・」
男「・・・」
女友《ぎこちない》
男友《何か言ってやれよ》
《えっと右~左~右~左~くるっと回って右~左~》
男友《何だそれ》
ツン
女「!」
男「うぉ!」
ポフン ギュ
女「!!」
男「!」
女「!」 バッ
男「・・・」
男友《おっし成功したな!》
女友《んじゃ次アナウンスするよ》
《はいお疲れ様。第二指令もクリアです。では次の指令に行きましょう》
男「これいつまで続くんだ?」
《あと少しですよ。次は・・・相手についてちょっとお話してくださいな》
女「え?」
《・・・自分の素直な気持ちについてですよ。相手をどう思っているか。んじゃ・・・まず男さんどうぞ》
男「俺!?」
一旦
男友《ドレスのままかい》
女友《あっ!》
《・・・あーその前に女さん着替えましょうか》
男「・・・んじゃ早くし」
《その間何を言うか考えていてくださいよ》
男「・・・なくてもいいぞ」
女「・・・ん」
女友《あ、実況いる?》
男友《いいいいいいるぁん!!》
女友《迷いが生じたな》
…シュル
パサ
男友《・・・やっぱり何か喋ってよ》
女友《何なんだ》
男友《音だけってのも・・・キツい》
女友《これでさ、素直になってくれればいいのに》
男友《・・・そう簡単にはいかないだろうな》
女友《まぁね・・・》
女「できました・・・」
《んじゃー男さん言っちゃってくださいよ》
男「・・・俺かよ・・・」
《先に言ってたでしょう?ほら何でも良いんですよ?良い子だー、でも好きだーでも》
男「!っ別にこいつなんか好きじゃねーよ!!」
女「!」
男「なんかいつも無愛想だし」
女「!」
男「俺が話しかけてやっても無反応だし睨んでくるし・・・わけわかんねーし!」
女「・・・」
男「嫌いだよ!大っ嫌いだ!!!」
女「・・・!!」
男「・・・っ!!」バッ
女友《ど、どうしよう・・・》
男友《まさか・・・》
女「・・・わ、私だって嫌いだし・・・」
男「!!」
女「何か上から目線だし、私のこと避けるし」
男「っ・・・」
女「・・・そういうとこ、大っ嫌い」
男「・・・」
女友《ぅうう・・・どうしよう、どうしよう》
男友《・・・》
女「・・・終わりです。もう帰してください」
《・・・分かりました。ドアを開けます》
女友(・・・それから、これがあたし達が仕組んだことを謝った。でも女は『大丈夫』と言ったきりだった)
女「女友、次って何だっけ」
女友「古典だよ」
女「ありがと」
女友「・・・女、この前は本当にゴメン・・・」
女「・・・もういいって」
女友「でも・・・」
女「・・・男の気持ち聞く事ができてすっきりしたから」
女友「あれは違うんだって!」
女「もうこの事は水に流そう?ね?」
女友「・・・」
女友「・・・あたしのせいだ」
男友「元はと言えば俺が悪いんだ 、お前は気にするな」
女友「でも!・・・女、ずっと目が赤いんだ。きっといつも泣いているんだよ」
男友「・・・男も元気がない」
女友「・・・仲直り、してほしいよ」
男友「・・・」
女友「・・・何か出来ないかな」
男友「ん・・・」
女「女友帰ろう」
女友「うん」
女友「あそこのコンビニで・・・あ」
男友「おす」
男「・・・」
女「・・・」
男友「一緒帰ろうぜー」
女友「うん」
男「んじゃ俺帰 男友「一 緒 に な ?」
男「・・・」
女友「この前テレビで久しぶりにわろし出てたよ」
男友「おぉう!わろしです・・・か!」
男「・・・」
女「・・・」
女友「へっへっへー!ね?女!」
女「え!?あ、ごめん聞いてなかった」
女友「もー!」
男「・・・」
女「・・・」
男友「ほら男!さっきの続き話せよ!」
男「え?・・・ごめん何だっけ」
男友「ばか!魚拓の話だろ」
男「あぁ・・・ゴメン忘れた」
男友「おい!」
女友(ダメだこりゃ)
男友(ダメだなこれは)
体育教師「えー今日の放課後、体育館倉庫の掃除をしてもらいたい」
エーヤダマジカヨ
教師「二人くらいでいい。誰か立候補してくれないかー」
シーン
教師「・・・じゃあ、出席番号八番と十八番!やって行くように」
男「えー」
女「・・・はい」
「「・・・」」
「「!!!」」
男(マジかよ・・・)
女(えええええええ!!!)
女「・・・」
男「・・・」
女(無言で終わった)
男(気まずいってレベルじゃねーぞ)
女(さて帰ろう・・・)ガチャ
女「え?」ガチャガチャ
女「・・・」ガチャガチャガチャガチャ
女「・・・開かない」
女「・・・また女友?」
女友『え?あたしじゃないよ!?・・・見回りの先生に閉められちゃったか・・・』
女「どーしよ」
女友『学校の電話番号、分かる?』
女「ううん・・・」
女友『んじゃあたしが電話するから・・・もし出なかったらあたしが学校向かう!』
女「うん・・・ゴメン」
女友『いいって!じゃあ待ってて』
女「ありがと・・・」 ピ
男「・・・」
女「・・・」
女(・・・言わなきゃダメだよね)
女「い、今助けくるって・・・」
男「・・・おう」
女「・・・」
男「・・・」
女(・・・寒・・・ストーブ・・・)
女「・・・あ」
女(・・・この前は女友達が持ってきてくれていたんだ・・・)
女「・・・」 ブルブル
男(・・・あ)
男(・・・渡すべきだよな)
男「・・・」 ゴソゴソ
男「・・・着れば」
女「・・・いらないし」
男「・・・着ろ」
女「いいってば」
男「着ろ!!!」
女「・・・ん」
男(強制みたいになった)
女(・・・なんでブレザーを)
女(嫌いなら渡さなきゃいいのに)
女(・・・嫌いなら) ジワッ
女「・・・」 ゴシゴシ
男(・・・泣いてる?・・・まさか)
男(ホコリアレルギー!?)
男(どうしよう!!ぶつぶつとか出るんだよな!?苦しいよな!?) アセアセ
女(・・・!?焦って・・・気付かれた!?)
女「・・・何でも無いから」
男「!?・・・何でもなくないだろ」
女「気にしないで」
男「そういう問題じゃねーだろ!!」
女「・・・っ!嫌いなんでしょ!?」
男(?ホコリがか?)
男「そうだけど・・・」
女「!!・・・なら優しくしないでよ!」
男「それよりお前の事だろ!お前も嫌いなんだろ?泣くほど」
女「・・・違うし・・・違うんだもん・・・」 ポロポロ
男「ほら・・・!強がんなよ!」
女「嫌いな人に優しくしないでよぉ・・・勘違いしちゃうよぉ・・・」 ポロポロ
男「!!」
女「・・・そうやって優しくするから・・・だから好きになっちゃうんだよ・」
男「え?」
女「・・・この前はあんなこと言ってごめん・・・嫌いだと言われて強がったの・・・嫌いなんかじゃない」
男「・・・えっ?」
女「嫌いな人にこう言われるの、迷惑かも知れないけど・・・お願い、言わせて」
男「・・・」
女「私、男が好きなの・・・大好きなの」
男「!!」
女「ごめん・・・ごめんなさい・・・」
男「・・・女」
女「・・・」
男「この前、あんなこと言って悪かった。本当にごめん」
女「・・・うん」
男「・・・あの場で本当のことなんて言えなかった。でもあんなこと言って、女を傷つけたこと心から謝る」
女「・・・」
男「・・・俺の本当の気持ち、聞いてほしい」
女「うん」
男「・・・ずっと前から女が好きだった」
女「・・・え」
男「小学校の頃からずっと。でも言えなかった。素直になれなかった」
女「男・・・」
男「・・・こんな俺で良かったらお付き合いしてください」
女「・・・うぅ」ポロポロ
男「!」
女「・・・喜んで・・・」
女友(私が迎えに来たとき、二人は別の方向を向きながら座っていました。その真っ赤な顔が二人を祝福するサインになったのです。しかし・・・)
女「・・・」スス
男「・・・」スス
女「近寄らないで」
男「お前が寄ってくるんだろ」
女友「何で前と変わらないのさ!!!」
男友「なぁ!付き合ってるんだろ!?」
女「でも・・・」
男友「でもじゃない!!」
女「・・・それよりあんたらはどうなの?」
男友「え?」
女「・・・男友くん好きなんでしょ?」ゴニョゴニョ
女友「! 別に違うし!!!」
女「協力してあげるよ」
女友「えぇ!?」
男友「なぁ、何の話だよ」
女友「んぁ!ちょっとお前こっちくんな!」
男友「何だよ!お前に近づいたんじゃねーし自意識過剰!」
女「・・・これは」
男「きっかけ作りからいきますか?」
女「もちろん!」
おわり
支援ありがとうございました
男友「おっす!おら男友!」
女友「今日は男と女のデートの見張りをしています」
男友「まぁ言っちゃうとストーカー?」
女友「まぁね」
男「・・・きてるか?」
女「ばっちりついてきているよ」
男「囮デート大成功だな」
女「ま、まぁデートなんていつでも出来るし」
男「そ、そうだよな」
女友「お、まずどこに行くんだ!?」
男友「むむ、ジェットコースターのようだ」
女友「いくぞ!」
男友「お、おう!!」
男「おぉ乗ってるぞ・・・女?」
女「きゃあああああああああ!!!」
男「嫌、まだ平坦なとこですが」
男友「うわああああああああ!!!うわああああああああ!!!」
女友「だまれ!!まだ平だから!平だから!!」
男友「平に平だからとか言われたくないだろ」
女友「バーがなければ殴ってた」
男友「三回転した!死ぬ!」
女友「しっかりしてよ・・・あ、次はコーヒーカップだぞ!」
男「回しすぎじゃないか・・・?」
女「ふふふ」
男友「へーい!!あ、酔ったわ止めてくんない?」
女友「誰が二倍速出したと思っている」
男友「ごめんなさい」
女「乗ってるー?」
男「うん・・・お前は別の意味でのってるな」
女「え?」
女「次は・・・どうしよ」
男「お化け屋敷で良くね?」
女「えっ・・・い、いいよ」
男友「oh…」
女友「行くぞ!」
男友「・・・うん」
女「・・・うぅ」
男「・・・」 ギュ
女「!」
男「・・・はぐれたら困るだけだし」
女「・・・こんなとこではぐれないし」
男「・・・知ってるし」
女「・・・」
男友「きぇえええええええええ!!!!」
女友「お前のがお化けより怖いじゃねーか!」
男友「あぁ・・・生身の人間が一番怖うぎゃあぁあああああああ!!!!」 ギュム
女友「!!!ななな何すんのさ!!」 バッ
男友「こわい!こわい!」 ギュム
女「うぅ・・・しょうがないから手つないでやる」 ギュ
男友「gyaaaaaaaaaaaa!!!」 ギチー
女友「いってぇ!!やっぱ離せ!!」
男友「二度と話さないって言ったのに!!」
女友「言ってねーよ!!」
女「・・・次は平和なのにしよう」
男「お、んじゃあれにするか」
女友「あれ?女達は!?」
男友「はぐれたか?」
女友「探そう!」
男友「おうよ!」
女「ふふ、今日は楽しかった・・・遊園地がだし!」
男「俺も楽しかったし・・・遊園地が」
女「・・・また来てもいいよ」
男「うん・・・連れていってやる」
女「・・・ん」
男「・・・」
女「・・・」
男「・・・なんか忘れてね?」
女「・・・あ」
男友「・・・」
女友「なにさキモイ」
男友「・・・俺、今日ダメダメじゃん」
女友「・・・まぁね」
男友「はぐれるし、怖がるし・・・」
女友「うん」
男友「・・・何かあったらさ、お前を守るつもりだったのに」
女友「・・・!」
男友「・・・」
女友「・・・そういうのもさ、あんたらしいし」
女友「・・・そういうとこも好きだし」
男友「え?」
女友「何でもない!・・・あんたたしくないし、元気だせよ」
男友「・・・ありがと。俺もそういうお前が好きだぞ!!」
女友「聞こえてたんじゃねーかおまえ!!!!!」
男友「だって観覧車ってせまいし!やめて周りの丸いのの中にも迷惑が・・・」
女友「これの前のカップ、女達乗ってるじゃん」
男友「えっ」
男友「というわけで堂々とちゅっちゅする関係になりました」
女友「やらしい言い方すんな」
女「んじゃ、囮成功かな・・・?」
男「・・・だな」
女友「え?」
男「! 何でもないぞ!?」
男友「だとよ!」
女「・・・めでたしめでたし・・・?」
女友「近寄ってくんな!!」
男友「黙って寄らせろ!!」
本当におわり
変なssばかり書いていたのでいちゃこらが書きたくなった
ではここまでありがとうございました
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