男「勝手に出てくんなよなー」
ハリガネムシ「」ウネウネ
女「えっ、えっ?
男「どうした?」
女「それ・・・なに?」
男「親父はハリガネムシって言ってたぞ」
女「ハリガネムシってカマキリからでてくる寄生虫?」
男「うん」
女「でも一メートル以上の長さあるよ!?」
男「何か変か?」
女「どう考えてもおかしいよ!」
男「一週間くらい前に、高校の入学祝にオヤジから貰ったんだ」
女「えっ、意味がわからないんだけど・・・」
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男「学校じゃ、絶対に出てくんなよ?」
ハリガネムシ「」ウネウネ
男「ほらっ、はやく戻れって」
ハリガネムシ「」ウニュルウニュル
男「アッ//」
女「」
男「これでよしっと」
女(・・・男君のお尻の中に入ってった・・・)ガクブル
女「お、男君は、その気持ち悪いのを体の中で飼ってるの?」ガクブル
男「気持ち悪いとか言うなよ!!」
女「ご、ごめん・・・」
男「ったく」
女(どうなってんの・・・男君が寄生されてるってこと?)
男「っといけねー学校遅れちまう」ダッ
女「あっ、男君。待って!」
男「俺先に行ってるからな~」タッタッタ
女「いっちゃった・・・」
女「一体どうなってるのよ・・・」
カマキリ界なの??
~教室~
ガヤガヤワイワイ
女(今朝は男君に聞けなかったけど、放課後はちゃんと聞かなきゃ)
女(あんな気味悪いのお尻の中で飼ってるなんておかしいよ・・・)
女「」ブツブツ
エミ「な~にブツブツ言ってんのよ」
女「エミちゃん・・・」
エミ「どうしたのよ、そんな暗い顔して」
女「別に・・・」
>>6 人間界です
エミ「さては、彼氏とケンカしたな~」ニヒヒ
女「おっ、男君は彼氏なんかじゃにゃいよ!!」
エミ「噛んでる噛んでる」
女「くっ」
エミ「それに男君なんて一言もいってないんだけどなあ」
女「あぅ//」
エミ「全く、女ちゃんは可愛いなー、このこの~」ウリウリ
女「ちょっと、小突かないでよ//」
エミ「まあ、冗談は置いといて何かあったの?」
女「・・・うん」
エミ「ほらっ、悩んでないで言ってみ?」
女「実は・・・」
カクカクシカジカ
エミ「ふ~ん、男君のお尻から寄生虫が出てきたと」
女「うん・・・」
エミ「よくあることじゃない」
女「えっ」
エミ「私だって、勝手に出てきちゃうことくらいあるわよ」
女「」
エミ「何よ、その呆けた顔は」
女「な、何を言ってるの?」
エミ「だ~か~ら~、ハリガネムシが勝手に出てくることくらい誰だって経験あるわよ」
女「えっ、えっ? 意味がわからないよ・・・」
カオリ「何の話してんのよ」
エミ「あっ、カオリちゃん」
女「・・・」
カオリ「二人だけで面白い話しようったって、そうはいかないわよ」
エミ「寄生虫が勝手に出てきちゃうって話よ」
カオリ「な~んだ、そんなの普通のことじゃない」
女「」
女「何なの、何なのよ!!」
エミ「ちょっと女ちゃん落ち着いて!」
女「落ち着いてなんかいられないよ、さっきから二人は何言ってんのよ!?」
カオリ「寄生虫が勝手に出てくるなんてよくある話よね」
たけし「俺もよく出てくるぜ!」
エミ「あんたはすっこんでろ!」
女「みんな頭おかしいんじゃない!?」
エミ「何のことよ?」
女「とぼけないでよ!」
女「男君もエミちゃんもカオリちゃんもたけし君もみんなおかしいよ!!」
女「あんな気持ち悪いのがお尻から出てくるなんて変にきまってるじゃない!!」
シーン
女「えっ」
女(何これ、クラス中が静かになった?)
たけし「おい、女」
女「な、何よ・・・」
たけし「いま、言ったこと取り消せよ」
女「何でよ!? おかしいのはみんなのほうじゃない!!」
たけし「俺らの頭がおかしくても、そんなのはどうでもいいんだよ!!」
たけし「ハリガネムシのことを気持ち悪いって言ったことを取り消せって言ってんだよ!!」
女「」
女「ねぇ、みんなで私のことをからかってるんだよね?」
カオリ「・・・」
たけし「・・・」
女「ねぇ、何か言ってよ・・・」
カオリ「あんた、ハリガネムシのことを悪く言うなんて最低ね・・・」
女「・・・そんな、カオリちゃんまで・・・」
女「ねぇエミちゃん、エミちゃんは私の言ってることわかるよね?」
エミ「・・・」
女「・・・エミちゃん?」
エミ「お前、いますぐ謝れ」ガシッ
グググ
女「うっ(首がしまって・・・)」
エミ「謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ謝れ」
女(・・・息が・・・できない・・・)
たけし「それぐらいにしとけって」
エミ「ちっ」パッ
ドサッ
女「っはぁはぁ、っく、はぁはぁ」ゼイゼイ
エミ「命拾いしたわね」
女(・・・何なのよ、どうなってるのよ・・・)
女(・・・こんなのエミちゃんじゃない・・・)
たけし「で、どうするこの女?」
エミ「適当にボコったらいいんじゃない?」
カオリ「さんせ~い」
女「ヒィッ」
女「だ、誰でもいいから助けて!!」
オレモマゼロッテ
ワタシモヤリタイ
オレモオレモ
ワタシモ
ボクモ
女「そんなクラスみんなが・・・」
女「くっ」ダッ
たけし「あっ、逃げた」
エミ「ちょっと待ちなさいよ!」
女(怖い怖い怖い怖いよ)タッタッタ
たけし「追いかけようぜ」
カオリ「ダメよ、授業始まっちゃうわよ」
エミ「ちぇ~、まっ、明日でいっか」
ガラガラ
担任「は~い、みんな席つけ~」
エミ「先生、お尻からハリガネムシ出てますよ」
担任「あれっ、ほんとだ」
たけし「お尻の穴掘られてゆるいんじゃないですか?」
担任「バカなこというな、私は妻一筋だ!」
ハハハハハハハハハハ
~女の自宅前~
女「はぁはぁはぁはぁ・・・」ゼイゼイ
女「あわてて家まで逃げてきちゃった・・・」
女「いったいどうなってるのよ・・・」
女「たけし、カオリちゃん・・・エミちゃん」グスッ
女「泣いてても仕方ない、とりあえずお父さんたちに話してみよう・・・」
ガチャ
女「・・・ただいま・・・」
お母さん「おかえり~って、あんたどうしたのよ!? さっき出てったばっかしじゃない」
弟「何だ、ねーちゃんも俺と同じサボりか?」
お母さん「あんたは風邪でしょ、おとなしく寝ときな」
弟「ちぇ~」
お母さん「それで何でこんなに早く帰ってきたんだい?」
女「・・・それがクラスのみんなの様子がおかしくて・・・」
お父さん「お~い、かあさん、何かあったのか?」ヒョコッ
女「・・・お父さん・・・」
お父さん「あれっ、忘れ物でもしたのか?」
女「お父さん達に、大事な話が・・・」
女「・・・お父さん、その手に持ってるのは・・・何?・・・」
お父さん「ん? ハリガネムシだよ」
ハリガネムシ「」ウニョウニョ
お父さん「お前用の」
女「何・・・なの・・・」
お父さん「何なのって、新しいペットがほしいだろうと思ってさ」
女「・・・私、ペットなんかいらない・・・」
お父さん「何言ってんだ、お前がこのハリガネムシのペットになるんだよ」
女「」
お父さん「おい、弟」
弟「何?」
お父さん「おねーちゃんの体捕まえてろよ」
弟「了解!」
女「いやっ、離して!!」
弟「ちょっ、暴れんなって」
お父さん「大丈夫だよ、すぐに終わるから」
女「な、何をするの・・・」
お父さん「このハリガネムシを入れるだけだよ」
女「いや、いや、いやああああああ!!!」
お父さん「ほら、スカートも下着も脱がしたから後は入れるだけだ」
女「やだやだやだやだ!!」
お母さん「・・・」
女「お母さん助けて、お父さんたちを止めて!!」
お母さん「・・・」
お父さん「ほーら、もうちょっとで入るぞ~」
女「誰か助けてーーーーーーーーーーーーーー!!!」
お母さん「お父さん待って!!!」
お父さん「えっ」
女「お母さん・・・」
お母さん「この子は、まだ心の準備ができていません、もう少し待ってあげて」
お父さん「しかし、ほかの子たちはみんな」
お母さん「ウチはウチ、よそはよそです」
女(た、助かった・・・)
お母さん「まだ成人もしてないのに二匹目だなんて早すぎます!」
女「えっ」
女「いったい、どういう・・・ひっ」
女「何、何かがお腹の中を動き回って・・・」
女「いや、出てくる、お尻から出てくる!!」
女「イヤあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
終わりです。
読んでいただきありがとうございました。
よいクリスマスをお過ごしください
あなたはきっとひとりぼっちじゃありませんので
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