穂乃果「あげたい決めたい私たち今日のために~♪」
客ども「うおぉぉぉぉぉおおおおおおお!!」
ことり(誰も気づいてないけど私は見たよ! マイクが空の彼方に消え去ったのを!)
ライブ後
穂乃果「今日のライブも盛り上がったね。次も頑張ろう」
海未「この勢いでランキング上位を狙いたいですね」
穂乃果「汗たくさんかいたから着替えないと」
海未「早く家に帰ってシャワーでも浴びたいですね」
ことり「ふぅーおつかれさま~。今日も・・・っ!?」
穂乃果「おつかれー。あれ、どうかした?」
ことり「いやなんでもないのなんでも!!」
ことり(穂乃果ちゃんの腕がパンパンに膨れ上がってる!!)
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穂乃果「私の腕がどうかした?」
海未「また太ったんですか?」
ことり(言えない……穂乃果ちゃんの腕がエメリヤーエンコ・ヒョードルみたいなんて!)
ことり「きょ、今日も穂乃果ちゃんの腕はおいしそうだね~」
穂乃果「あっ、ひどーいことりちゃん! 女の子にそんなこという!?」
海未「ことりにそんなこと言われるなんて、日々の鍛錬が足りないのではないですか?」
穂乃果「そんなことないもん。毎日トレーニング頑張ってるし」
ことり(トレーニングって……レッカー車でも引き摺りまわしてるのかな)
ことり「ちなみにトレーニングって何してるの?」
穂乃果「みんなと一緒に腕立て伏せとかしてるでしょ」
ことり「え、それだけ?」
穂乃果「うん、それだけ」
海未「まぁ十分量ではありますね」
穂乃果「だよねだよね」
ことり「ねぇ、穂乃果ちゃん。明日から腕立ては控えない?」
穂乃果「へ? なんで?」
ことり「なんでって、そんな練習もう必要ないんじゃないかなーって」
穂乃果「なにそれ皮肉? そんなに私太ったかなー?」
ことり「違くてその全然太ってないしその……」
海未「いくら幼馴染とはいえ、少々辛辣ではないですか、ことり」
ことり(海未ちゃんは両目ちゃんと付いてるの!?)
海未「気にすることないですよ。穂乃果は今の体系が一番です」
ことり(海未ちゃんは、こんな隆起した筋肉の女の子が友達でいいの!?)
海未「ファンの方々もきっと、そう思っていますよ」
穂乃果「えへへ、そうかな~」テレテレ
海未「穂乃果は頑張っていると思いますよ」
穂乃果「海未ちゃんに褒められると、ちょっとこそばゆいな~」テレテレ
海未「私だって褒めるときは褒めますよ」ウフフ
ことり(これはあれだ。私がきっと疲れてるんだ。明日になれば元通りになっているはず……)
翌日
ことり「穂乃果ちゃんおはよー」
穂乃果「おはようことりちゃん!!」ガッシーン
ことり「ホノカチャァッ!???」
ことり(穂乃果ちゃんの腕がハードなトレーニングを終えた直後の象の脚みたいになってる!!)
海未「おはようございます。今日も穂乃果は可愛いですね」
穂乃果「えへへ、ありがとう」テレテレ
ことり「ねぇ、海未ちゃん。穂乃果ちゃんの腕……」
海未「言うに及ばず。むしゃぶりつきたいですよね。」
ことり「えぇー……」
穂乃果「いょーし! 今日もライブでマイク投げるぞー!」
ことり「ほどほどに投げようね……」
穂乃果「あげたい決めたい私たち今日のために~♪」ブォン
観客「うぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」
ことり(マイク逝ったー!!!!)
ライブ後
穂乃果「いやー今日も投げた投げたー!」
ことり「あの……穂乃果ちゃん」
穂乃果「なあにことりちゃん?」
ことり「これからはマイク投げるのやめない?」
穂乃果「えーなんで!? お客さんからも人気のあるパフォーマンスなのに」
ことり「えっと、マイクがお客さんにあたったりしたら大変だし……」
穂乃果「大丈夫だよ! その辺はちゃんと配慮してるし!」
海未「まぁなんとかなりますよね」
ことり「そうかなー……」
穂乃果「マイクを投げると会場が血沸き肉躍る感じがするよねー」
海未「そうですね。マイクを投げない日は、会場がコオロギの死骸みたいです」
穂乃果「それはちょっと大げさかな」
ことり(マイク投げを積み重ねることで、腕に尋常じゃない筋力が備わってきている)
ことり(穂乃果ちゃんの丸太を束ねたような腕を、元の華奢な腕に戻すにはマイク投げをやめさせるしかない!)
翌ライブ
穂乃果「よーし今日もライブ盛り上げよう!」
海未「はい、楽しみましょう」
ことり「うん!」
穂乃果「あげたい決めたい今日のために~♪」
ことり(今日はマイクを投げさせないよ。あらかじめマイクに接着剤を塗っておいたよ!)
穂乃果「ピュアなラブでピュアでラブな本気アイミッシュー」ぶぉんぶぉん!
穂乃果「あれ? マイクが手から離れない」
観客A「今日は投げないのか」
観客B「ちょっとガッカリだな」
観客C「幻滅だよ。もう来ないわ」
穂乃果「そんな!!」
ライブ後
穂乃果「こんなことしたのは誰……お客さん怒ってたよ」
海未「私ではありません」
凛「凛も」
花陽「私も」
真姫「私も」
絵里「私も」
希「ウチも」
にこ「にこも」
海未「消去法でことりですね」
穂乃果「そうなのことりちゃん? いったいなんのために、なんの恨みがあってこんなことをしたの?」
ことり「違うの、こんなことになるなんて思わなくて……穂乃果ちゃんの筋肉の肥大化を止めたくて」
穂乃果「訳のわからないことを言わないで!!」
ことり「ぴぃっ!」
穂乃果「ことりちゃんにはがっかりだよ」
海未「そんな人だとは思いませんでした」
にこ「もう話しかけないで」
ことり「そんなごめんみんな……ごめん穂乃果ちゃん」
ことり「その日の出来事は喉に突き立った魚の小骨のように、ふと思い出すたびにことりの心に傷をつけるのであった」
今回初投稿です。
終わりです。
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