のんびり書いていきます。
姫川友紀(以下友紀)「サラリーキャップって簡単に言うと、年俸制限でしょ?」
モバP「そうそう。日本のスポーツ界では縁遠いが、海外スポーツはあるよな。MLBやNFLではそれで有力選手が解雇されることが多い」
友紀「そうなったら、クールが間違いなくサラリーキャップ引っかかるよね」
モバP「なんで?」
友紀「ほら、前回の総選挙ではトップ50の中に20人も入ってるんだよ。シンデレラガールだって、3人も輩出しているし」
モバP「…確かに。シンデレラガールは周子、凛、蘭子。それに根強い人気の楓さん…」
友紀「これだけいるんだよ。キュートは次期シンデレラガール候補を獲得しなくちゃ」
モバP「うーむ。そういうことならパッションも欲しいだろう。ベスト10に入ってるの夕美だけだぞ」
友紀「アーそうだね…。芳乃ちゃんとか、未央ちゃんが頑張るし」
モバP「おい。前回8位が何で他力本願なんだよ」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1457791866
友紀「もし、クールがあの4人のうち、誰か一人をサラリーキャップでカット(解雇)して、移籍させなくちゃいけませんとなったら、だれを解雇するのかな?」
モバP「難しいな…。蘭子か?」
友紀「第2回のシンデレラガールの解雇は大ニュースになるだろうね。」
友紀「すごい見出しになるよ『クール!2代目シンデレラガール神崎蘭子を解雇!』なんてでちゃうね」
モバP「高騰する年俸を抑えるためだ仕方ないだろう…。蘭子を残すのに、他のクールを解雇するわけにいかんだろう…」
友紀「ほう?となると次に来そうなクールがいるということだね?」
モバP「まずは、ありす。ボイス総選挙トップだし、歌も出た。次の総選挙は来るだろう」
友紀「一応、タイトル持っちゃってるもんね」
モバP「他にも、飛鳥。奏。千枝や春菜…。挙げるとキリがないくらいだな」
友紀「高い年俸のアイドルを切って安いアイドルを猛プッシュ…」
モバP「止めろ!そういう人聞きの悪い風に言うな!」
友紀「でも、蘭子ちゃんが解雇されちゃうと、会見の時、なんて言われるか分からないよ」
モバP「あー…」
――
『クール2代目シンデレラガール神崎蘭子を解雇!』
346プロダクションクール部門は現地12日、神崎蘭子(14)の解雇を発表した。
神崎蘭子は2011年、クールがドラフト4順目、全体11位指名。『熊本弁』という名の独特な言い回しとゴスロリ衣装で人気を着実に伸ばし、
第2回シンデレラガールズ総選挙では見事、シンデレラガールを獲得。その後もアニメでは中心メンバーとなるシンデレラプロジェクトの一人に抜擢。
ローゼンブルグエンゼルとして活躍していた。神崎蘭子の解雇によりクールは2億のサラリーを回避することとなる。
神崎は、これほどまでの魔術を魅せることが出来たのは、プロヴァンスの風ならびに蒼の教団によるもの。この決断は、両者にとって幸多きものとなるだろう。
(これだけの奇跡を見せてこれたのは、プロデューサーとプロダクションのおかげです。今回の決定は、私にとってもプロダクションにとっても良いものとなりますように)
とコメントしている。
モバP「こら、スポーツ紙の記事のようなことしなくてよろしい」ポカ
友紀「イテ…。でも、アイドルの引退とか、移籍でこういうのあるじゃん」
モバP「色々混ぜすぎだろ…。蘭子の年俸、2億かよ…。俺の…」
友紀「え?プロデューサーさんいくら貰ってるの?」
モバP「え、450万…」
友紀(それって、プロ野球で決められている、支配下選手の最低年俸…。ってか、安!)
モバP「すごいよな…」ズーン
友紀「ほ、他にもサラリーキャップに引っかかりそうなアイドルいるかな?」
モバP「クール以外にか…。幸子だな…」
友紀「ああ…。なんか想像できるね。『フフーン!ボクは一番カワイイんですから、年俸も一番じゃなきゃ契約しません!』って言いそうだね」
モバP「でも、普通にキュートの中でも一、二で総選挙の順位は安定してるし、本当に第5回は取れそうな気がしそうなんだ」
友紀「ノルウェーに行ったと思ったら、お空行っちゃったしね…」
モバP「カワイイから、引く手数多なのは仕方がない」
友紀「そんな事言ってると、お空の上のプロダクションにFAしちゃうよ」
モバP「でも、実際に幸子がFAになったらどうなるんだろうか…」
友紀「芸能プロダクションだけじゃなくて、いろんな企業からオファーきそう!あのつば――」
モバP「例のツバメと同類にしてはNG」
――
輿水幸子ついにFA!パッションが5年15億の大型オファーで先制パンチ!
FA交渉が解禁となる現地12日になると同時に、346プロダクションのパッションチームがキュート部門の輿水幸子(14)に5年総額15億円の大型オファーを出すことが分かった。
アイドルの移籍交渉に詳しいダン氏によると、パッション部門は5年9億保障の、最大5年15億を輿水幸子にオファーをする見込み。
キュート部門もエースの流出を防ぐべく、輿水をフランチャイズアイドル指定を目指し交渉をしているが、フランチャイズ指定になった場合、単年3億6400万となり、年俸に開きがある形となる。
輿水は「僕が一番カワイイと言ってくれるところに行きます!僕は一番カワイイですから!」と宣言して以降、声明は無い。
仮に輿水がパッション部門への移籍となった場合、キュート部門はさらなる流出を防ぐべく、緒方智恵里(16)安部菜々(17)のどちらかに対し、フランチャイズ指定をするものと思われるが、キュート部門の至上命題は、輿水の流出阻止となりそうだ。
――
モバP「幸子は争奪戦になりそうだなあ…」
友紀「多分、さっちゃんが一番キュートでは高給かな?」
モバP「最大5年15億…。俺は単年450万…。うっ…頭が!」
友紀「じゃ、じゃあさ!キュートがサラリーキャップオーバーで誰かを解雇しなくちゃいけないとなったらどうする?」
モバP「ココも難しいな…。キュートの場合は中位(第4回目線)のキャラが少ないから、必然的に上位陣が標的になるんだよなあ…」
友紀「ほうほう。となると…」
モバP「杏をパッションに放出する」
友紀「ひょえー!」
――
キュート部門粛清の嵐!今度は双葉杏を放出!
キュート部門は現地12日、退団と噂されていた双葉杏(17)の解雇を発表した。才能豊かな双葉は2011年ドラフト2順目、全体6位指名。
キュートの中心人物としていたが、契約面で苦言を呈し続けてきたことと、リハーサルに遅刻、無断欠席をするなど素行面でも問題となっていた。
第4回の総選挙では、全体8位と第3回に比べ9つ順位を上げて結果を残したが、キュート部門では4位に甘んじたため今回の放出に踏み切ったようだ。
キュート部門では誰もシンデレラガールズを載冠していないだけに、今回の放出で大幅な刷新が予想されそうだ。
今回の放出により、キュート部門は4億5000万のデッドマネーが発生してしまうが、12億のサラリーキャップを確保することになった。
今回の双葉の放出により、クールが調査を開始すると思われる。
今回の解雇に双葉杏は代理人を通して無言を貫いている。
――
友紀「クールになるんだ…。移籍先」
モバP「あの自分のスタンスを崩さないのは、クールにうってつけだろう」
友紀「でも、きらりちゃんと杏ちゃんのタッグを望む声も…」
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パッション 双葉杏獲得に興味!あんきら結成で追い風目的か!?
パッションは部門は13日、キュート部門を解雇になった双葉杏(17)の獲得に興味を持っていることが分かった。
双葉杏は第4回総選挙に置いて全体8位と結果を残したが、素行面で問題を起こしており、それを重く見たキュート部門が先日解雇を正式に発表した。
パッションとしては、諸星きらり(17)と部門を超えた人気ユニット『あんきら』の結成を正式に出来るとして、彼女たちを前面に押した活動が出来るとして水面下での調査を行っている。
問題となっている素行面も、諸星の生活指導で大幅に改善できると関係者は息を巻いていた。
もし、双葉杏がパッションへの移籍が実現となれば、あんきら効果での追い風が実現となりそうだ。
――
友紀「ありえそうじゃない?」
モバP「うーむ。あんきらは人気だもんな。あの凸凹具合もいいし、なにより保護者目線で…」
友紀「プロデューサーさんそれはちょっと…」
モバP「まあ、仮にそうなったら、友紀。お前が真っ先にカット(解雇)対象になるんじゃないか?」
友紀「へ?」
モバP「第3回で8位だったお前が、第4回でまさかの48位。前回から39ランクダウンはシャレにならん落差だぞ」
友紀「あ、あれは…」
モバP「スギウチ君も判押そうじゃないが、姫川君も(解雇通知に)判押そうになるぞ」
友紀「」
――
パッション部門 姫川友紀を自由契約
パッション部門は現地13日、姫川友紀(20)の解雇を発表した。姫川は2011年のドラフト8順目、全体22位指名で入団。
(野球のことに関してのみ)語って応援できるアイドルとして、『やきうのお姉さん』の二つ名を持つなど異彩を放った。
第3回総選挙では全体8位。パッションでは本田未央(15)に続くパッション2位と躍進し、CDデビューも果たしたが、第4回総選挙では圏外寸前の47位に急落。39ランクダウンは1回の選挙での下げ幅として史上最悪となった。
契約交渉でパッションは、年俸1億円未満のアイドル労使協定を超える下げ幅となる80%ダウンの単年1600万円(推定)を提示されていたが、難色を示していた。
最近は、露出を控えた女子路線でも一定の活躍があったため、キュートが獲得の調査を行っている。
――
モバP「危ないぞ。アイドルトライアウトに行かなくちゃいけないかもしれんぞ?」
友紀「FAと言えばさ、今年、キムショーが…」
モバP(あ、話を強引に変えた)
モバP「キムショー…。キムラショウゴか。ヒロシマからFAしたんだけど、獲得したい球団出ず、かといってヒロシマは出戻り禁止してたから、宙ぶらりんになったことで有名になってしまったな」
友紀「そうそう!先日、セイブがテスト生として入団して、ようやく正式に契約してもらえたじゃん。それでさ、うちのアイドルがFA宣言しても、誰も獲得しなさそうなアイドルって――」
モバP「やっぱりお前だろう」
友紀「え!?未央ちゃんじゃないの!?」
モバP「今、未央は引く手数多だろう。第3回よりもランクを落としたが、着実に人気はある。サイズ(おもにバストの)もあるし、活躍できそうな路線はいろいろあるぞ」
友紀「ま、まゆちゃん…」
モバP「そもそもFAしないだろう。彼女はプロデューサーを(異常すぎるほどの)信頼しているからな。プロデューサーの移籍がない限り、動かんだろう」
友紀「み、美穂ちゃん…」
モバP「キュートの良心を放出するなんて、とんでもない。彼女こそキュートの柱」
モバP「話を戻して、パッションがサラリーキャップオーバーしたらの話に戻そうか」
友紀「うん…。パッションは第4回の総選挙は苦戦したね…」
モバP「うーむ。トップ10には夕美が4位で唯一。その次になると、お姉ちゃんが12位…」
友紀「私も人のこと言えないけど、みんな順位が安定しないよね」
モバP「今のところ、シンデレラガールを取った愛梨も2回目は14位でその後も下がってるし、妹ちゃんも同じ末路を辿ってる…。第4回は芳乃、巴、柚が大躍進を果たしたけど…」
友紀「パッションであれば、間違いなくランクダウンだね」
モバP「何でお前、そんなに嬉しそうなんだよ。お前やっぱ悔しいんだろ」
友紀「そりゃ、周りは仲間だけど、ライバルだし…。私だって、もう一度トップ10に立ちたいよ…」
モバP「お前がその意気がまだ残っているようで安心したよ。まだまだお前をシンデレラガールにするために頑張るぞ!」
友紀「うん!よろしく!プロデューサーさん!」
モバP先生の次回作にご期待ください!!
亜子「と思ったら、大間違いよ?」
モバP(一番金にがめそうな奴が来た…!)
亜子「346プロで一番、(年俸)貰ってるのって誰なん?やっぱ、凛さん?」
モバP「総選挙の順位的に言うと、楓さんが一番だろうな」
亜子「あ~。確かに、第1回で11位だったけど、それ以外は常にトップ10やもんね」
モバP「智恵里も第4回で11位だったけど、それ以外はトップ10に入ってるから、この二人が346のエースだな」
亜子「ほへ~。智絵里ちゃんがね~。結構意外やったわ」
モバP「そうだな。まだニューウェーブは誰も50位以内に入ってないからな。まず誰が50位以内に入れるか楽しみだな」
亜子「あはは…。しれっと競争をさせるのがさすがやね…」
亜子「ちなみに、楓はんはいくらもろてるん?」
モバP「それは俺も知らないよ。お金の話は全部ちひろさんだし…」
ちひろ「よびましたか?」ニュッ
モバP「うひゃあ!」
ちひろ「私の名前を呼ばれたと思いましたので」
亜子(どこから出てきたんや…)
亜子「えっと、ちひろさん。このプロダクションで一番年俸高い人って誰なのかなって話していたんや」
ちひろ「…」
亜子「…」
ちひろ「」ニッコリ
モバP・亜子「ヒィッ…」
ちひろ「あまり、人の詮索はしない方が良いと思いますよ」
モバP・亜子「アッハイ・・・」
ちひろ「モバPさん」
モバP「ハイ!」
ちひろ「年俸に不満がおありとのことで?」
モバP「そんなことありません!私は450万の単年契約で大満足です!ハイ!」
ちひろ「…分かりました。引き続き頑張ってくださいね」ニッコリ
――
モバP契約更改に挑むも、現状維持
346プロダクションは現地13日、モバPの契約更改交渉を行った。200名近くのアイドルを一手に引き受ける有望ぶりで、一気に346を成長させるも、
現状維持の450万(推定)の単年契約となった。会見でモバPは、今後も頑張っていきます。と口数少なだった。
――
亜子「え!?Pさんの年俸って私よりも低いんか…」
亜子「うーん。今度何かご馳走したろ…」
泉「どうしたの亜子?スポーツ新聞なんか見て?」
さくら「なんかアコちゃん、おじさんっぽいよぉ~」
亜子「ん、ああ…。ここに置いてあったから読ませてもらってたんや」
亜子(とてもじゃないが、泉たちにこのことは言えへん…)パサッ
泉「そろそろレッスンの時間だから急ぐよ」
亜子「せやな。めざせトップ50!」
さくら「お~!」
???「」パサッ
???「ふーん」
――
346プロ 異例のモバPの契約更改を改訂。一気に1億!
現地13日、346プロは先日契約更改交渉を終えたモバPの契約を改定したと発表した。単年450万の現状維持だったが、5年5億保障付の最大10億の大型契約となった。
346プロはモバPとの契約の改定について、コメントは差し控えますとの一点張りであったが、アイドルとの信頼が高いという部分がこの大型契約に繋がったとみられる。
――
???「プロデューサーにはここを離れてもらうわけにはいかないんだよね。アタシと永年契約を結ぶまでね」クンカクンカ
完
あとがき&用語解説
・サラリーキャップ…年俸制限のこと。MLBやNFLで行われている。1シーズンで選手の総年俸が決められ、球団はその総年俸内に納めなければ、ぜいたく税として課徴金を支払わなければいけない。MLBではヤンキースが常連だったりする。
・フランチャイズ指定…FAとなった選手を流出させないために特別な契約を行うこと。NFLで適応されている。年俸は同じポジションの高額年俸選手の上位5名の平均額と決まっている。
・FA…フリーエージェントの略。日本とアメリカスポーツでは意味合いが大分違う。日本野球では、一定年数を1軍で過ごした選手に権利として与えられる。与えられた選手は、日本シリーズから一定期間内にFAを行使するかを決める。行使するとオファーからあった球団と交渉し、移籍できる。
アメリカスポーツの場合は、ほぼ自動的に行使扱いされ、球団と交渉する。有力な選手には高額オファーと前述のフランチャイズ指定など受ける。
・ドラフト全体○位指名…その年のドラフトの順位。アメリカスポーツではこちらの表現が多い。ドラフト最初の指名となる全体1位はマジで注目の的。NPBの全体1位は横浜今永となる?
こんなものでしょうか…。あとがきとしては、スポーツ紙のような内容を書きたかった。お金に厳しい世界だし面白いかなと…。いろいろ難しい用語を出してすみませんでした。4月には第5回もあるでしょうし、キュートのシンデレラガールになってもらいたいものですね。
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