男「宗教はクソ。神なんていない」 (34)

男「宗教とか単なる洗脳だろ。金を巻き上げるだけのさ」

男「大体神とかいるわけない。いるなら証明して下さいよ信者さんwww」

信者「神を試してはいけません。そもそも宗教は金を巻き上げるだけでもありません」

男「神を試すなってさぁ、俺はただ存在しているか根拠を示せって言っているだけだろ」

男「ほら早く神がいる証拠だせよ。出来るだろ、おい?」

信者「残念ですが、頭ごなしに否定する人に何を言っても無意味でしょう」

信者「そもそも何を持って神がいないと?」

男「はあ? 存在しているっていう奴が証拠を出すのは当たり前だろ?」

男「でもそれがないって事は、いないってことだ」

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男「そもそも宗教にはまるとか、頭弱い奴だけだからwww」

男「金を取られて、神様って馬鹿じゃね? 信じる者は救われる、足をなwww」

信者「確かに金銭を巻き上げることを目的とした宗教、と名ばかりのものがあるのは確かでしょう」

信者「けど、全てが全てそうではないですよ」

男「じゃあお前の信仰している宗教は一切金を取らないの?」

信者「寄付がありますが、強制ではないです。施設の維持や行事のために使われます」

男「寄付www 結局搾取されてんじゃん。馬鹿丸出しだな」

男「そもそも何、この世は神がお創りになったって」

男「淘汰論っていうちゃんとした科学的検証がされたものがあるんだぜ」

男「昔の奴らならまだしも、現代で創造論を信じるとか頭悪すぎだろ」

信者「淘汰論については宗教や宗派によって解釈が異なるのは確かです」

信者「私は始まりを神が創造され、その後淘汰論のように連綿と現代まで続いたと考えてます」

男「出たよ創造www 科学があるのにどうして神を信じるのか、訳判らん」

男「やっぱ宗教を信じる奴って、知能低いわ」

男「ああ、そうそう。そういやお前の信じている宗教って預言者とかいたよな?」

信者「ええ。神の信託を受けて教えを広めた素晴らしい方です」

男「俺預言者に興味があってさ、色々調べたんだ」

信者「そうですか。預言者は歴史にも名を残した偉大な方です。興味を持たれるのは良いことです」

男「調べてみたら何でいうか、預言者って……屑だよな」

信者「!?」

男「大勢の人間騙して、金巻き上げて。し、しかも神の信託を受けたってwww」

男「単なる詐欺師か頭おかしい奴じゃねえかwww いやぁー、調べている間笑いが止まらなかったぜ」

信者「……あなたがそう思うのは、勝手です。ですが、人前でそんな風に悪く言わないで頂きたい」

男「何で? 屑なのは事実じゃん。屑に屑って言って何が悪いんだよ」

信者「何にせよ預言者の広めた教えのお陰で、救われた人達がいるのは確かです」

男「はぁ? 自分で考える事をやめて人任せにしているだけだろ。そりゃあ楽になるだろうな」

男「大体宗教のせいでどれだけ戦争が起きたと思ってんの? 害悪な存在だろうか」

信者「過去宗教の名の下で争いが起きたのは事実です」

信者「ですが、皆が皆争いを望んでいるわけではないのです」

信者「過去の過ちを乗り越えて、少しずつ和平の道を模索しているのです」

男「全く釈明になってないだろ、それ。何にせよ争いを作り出した元凶になったなら害悪だろ」

男「やっぱり宗教はクソ、害悪だ!」

男「そうそう、預言者様とやらの顔が描かれた絵を入手したんだよ」 ピラ

男「お前の信じる預言者って、こいつの事だよな?」

信者「ええそうです。画家によって多少異なりますけど。この絵はよく描き込まれていますね」

男「ふーん。でもよぉ、ちょっと顔だけじゃあちょっと物足りないよな?」

信者「確かに全身絵が描かれているのもありますが、あまり見かけませんね」

男「でさ、ちょっとした知り合いに描いてもらったのさ……預言者に相応しい姿をな!」

信者「なっ……!? 何ですかこれ……札束を手に笑いこげて、何と言うことを」

男「しかも武器で燃え盛る町をバックにな。凄いだろ? このクソ宗教のせいで争いが起きている」

男「それを風刺するイラスト。いやぁー、素晴らしい! 今度マスコミに渡すつもりだよ」

信者「やめて下さい! こんなのただの誹謗中傷ではないですか!」

男「はぁ? 事実だろ。大体何の権限があって報道の自由を非難するんだよ?」

男「やっぱ宗教って怖いわぁ」

男「でもよ、確かに何も知らずに非難するのは良くないよな。だから聖書とやらを買ったんだよ」

信者「……そうですか。少しでも理解を示してくれるならば、喜ばしい限りです」

男「いやすでに読んだよ。いやぁー、色々な話があって、案外面白いわ」

男「全編通してギャグだわこれ。現代のラノベより酷いぜwww」

男「よくこんなの読んで信じる気になれるわ。馬っ鹿じゃねえの?」

信者「……理解されず残念です。確かに現代の感覚で読むと難しい所も多いでしょう」

信者「ですが、現代にも通じる教訓もあり決して無駄では――」

男「いやぁマジ損したわ買って。こんなの、要らねえわ」 びりびり

信者「なっ……何を!?」

男「何って捨てるだけだよ。俺が買った本だし、問題ないだろ?」

男「ちゃんとゴミ箱に捨てるから安心しろよ。おっと、数枚紙が落ちた」

男「風に飛ばされない内に、押さえておかないと、な」 ぐりぐり、ぐしゃ

信者「…………」

男「何睨んでいるんだよ? ああ、やだやだ。宗教ってこうも人を狂わせるのかねぇ?」

信者「いい加減にして下さい。あなたが何を信じるかは、貴方自身が決めれば良い」

信者「だからと言って、どうして相手の信仰する宗教を馬鹿にしているんですか?」

男「いやいや、俺は事実を言っているだけだぜ」

男「科学で物事が証明される中、宗教なんて馬鹿げたものを信じて、人に迷惑をかける」

男「神がいる? だったら存在の証明をしろよ。何がおかしいこと言っているか?」

男「宗教のせいで戦争が起きている。歴史が証明しているだろ?」

男「一体何処が間違っている教えて欲しいなぁ。ほら、早く証明しろよ信者さんよ」

信者「……あなたが、科学を信仰しているのは良く判りました」

信者「でも、それでも他の宗教を、信仰を貶さないで欲しい」

男「はぁ? 科学は宗教じゃねえよ。何を言っているんだお前?」

男「まあ宗教なんてやってると、科学まで宗教に見えるのかよwww 馬鹿すぎるwww」

男「大体証明しないで説教とか。完全に論破しちゃったかな? ごめんねえ信者さんwww」

信者「……私はあなたの信仰を、考えを変える気も貶す気もありません」

信者「ただ忠告しておきます。そんな考えを表に出すと、痛い目に遭います」

信者「どうか気をつけて下さい」

男「ぶはっwww 最後まで笑わせてくれてありがとうwww」

男「でもそれ一種の脅迫だよね? やっぱ宗教って恐ろしいわ」

男「やっぱり宗教は不要だ。神なんていないし、信じる奴は屑!」

男「いるならすぐに目の前に出して来い。出来ないなら二度と口にするな!」

男「宗教を信じる奴は知能が足りない! 宗教は戦争の元、ゴミみたいに無価値だ!」

男「この世は科学で証明できる。宗教なんて無意味だ!」










過激派A「…………」

過激派B「…………」

『――次のニュースです。A市で突然爆発が起き、現場は混乱しています』


『――続報です。目撃者の証言で何者かが爆弾を手に建物に侵入したと――』


『――先日起きたテロ事件は、○○教の者と判明しました。以前から過激派で知られ――』


『――○○教過激派の○×派は、我々の信仰を貶し、B国に軍事協力をした報復であると――』


『――先日犯行声明を発表した○×派の活動拠点を攻撃するため、B国が更なる軍事行為を――』


『――A市に住む近隣住民による○○教に対する排斥デモが今日の昼頃行われました』


『代表者の男氏は、今後このような事が起きないように信者達に街から出て行くよう勧告し――』

男「○○教がどんなに危険か判っただろう。○○教を信じる奴に碌な奴はいない!」

女「待ってよ。○×派は私達も迷惑をしているのよ! ○○教が悪いわけじゃないよ!」

男「はぁ? 先日のテロを見て誰がそう思うんだ? お前○○教かよ」

男「今度はここをテロの標的にするつもりか!?」

女「ふざけないで! あいつらには迷惑してるのは私達も同じよ。私は、私は……」

女「あのテロのせいで子供が死んだ。○×派は、○○教なんて認めない!」

男「うるせぇ! おい、みんな○○教の奴がいるぞ! テロリストだ!!」

女「私も被害者なのよ!? なっ、やめて、腕を引っ張らないで!」 ぱしっ

男「痛っ!? こいつ、暴力を振るってきたぞ! 誰か、こいつを叩き出してくれ!!」

女「そんな、私はただ腕を引っ張られたから振り払っただけよ! やだ、やめて! 誰か、助けて――」

男「見ろ、宗教がどんな害悪な存在が判っただろう!?」

男「宗教なんて百害あって一利なし、徹底的に排除しろ!!」

男「科学が広まった中、宗教を信じるなんて知性のない奴らばかりだ!」

男「宗教のせいで戦争やテロが消えない、寄付なんて詐欺が罷り通る!」

男「○○教は危険? 違う、宗教が危険なんだ!!」

男「神なんていない!! 宗教なんて無意味!!」

男「○○教は殺せ! ××教も殺せ! △△教も殺せーーーっ!!!」

熱弁を振るう無神論者は、熱心に振舞う宗教家と見分けがつかない

おしまい

当たり前だが、実在する個人・団体・国・宗教等とは一切関係ありません
HTML化依頼してくるわ

???「私関連のコップとか釘とか布のせいで起こった戦争もあるしね…」ズーン

???「イ、イエス。そんなに落ち込まないで…」

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