スパロボOG オクトパス小隊 新人隊員面接会場 (86)


面接室内


カチーナ「おう、オメーら準備の方はどうだ?あたしがいなかったからってサボってたら」

タスク「うッス、もう終わりましたー」

カチーナ「お、おお?もう終わったのかよ……レオナ本当か?」

レオナ「はい、カチーナ中尉 先ほど終わりました」

カチーナ「そうか、よくやったなオメーら」

タスク「………」


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ラッセル「カチーナ中尉、本日の面接希望者リストをお持ちしました」

カチーナ「おう、これで準備は整ったな!さ~てどんなやつが来るかな~」

レオナ「嬉しそうですね、中尉」

カチーナ「まあな、ウチにようやく新入りがくるんだ、ビシバシしごいてやるぜ!」

タスク「嬉しそうってより楽しそうっスね」


カチーナ「それで、今日は何人面接を受けに来るんだ?」

ラッセル「はい、え……と6人ですね」

カチーナ「……えらく少ねぇな」

レオナ「先日行った説明会では、100人以上はいたはずよね……」


タスク「やっぱアレが原因じゃないっすか?説明会に来た人を叩きのめしたアレが…」

カチーナ「あぁん?アレはあっちが喧嘩を売ってきたんだろうが!」

ラッセル「喧嘩を売るって…相手が少し煽ってきただけでは……」

レオナ「いえ、ああいう輩には最初にガツンとした方がいいわ」

カチーナ「おお、レオナはわかってるじゃねぇか!」


タスク「でも、叩きのめし方が、えげつなかったッスからね」

ラッセル「3人中、一人目を急所蹴り、二人目を鳩尾突き、三人目を転がして踏みつけ……」

カチーナ「どいつもこいつも手加減してやったのに、3人とも泣いて逃げやがったなぁ」

タスク「あんなん見たら誰も来なくなるぜ……」

ラッセル「むしろ6人も来てくれたことを喜ぶべきですね……」


カチーナ「ちっ!根性無しどもが、情けねぇやつらだ」

レオナ「ですが中尉、ふるいに掛けたと思えば、むしろ好都合かと……」

タスク「まあ残った6人は、少なくとも根性はあるんじゃないッスかね」

カチーナ「へっ、確かにな!よし、そろそろ始めるか、ラッセル!」

ラッセル「はい!」


カチーナ「オメーは、外にでて案内係をやれ!あと、面接を待ってる奴らの
     態度もちゃんと確認しとけよ」

ラッセル「わかりました」

カチーナ「スマホを弄ってる奴は要注意だ、スマホで調べ物や面接の練習をしてるなら
     まだいいが、ゲームなんぞをしてる奴は、問答無用で落とす!わかったな?」

ラッセル「わ、わかりました」

カチーナ「おう、じゃあ始めるぜ!」


レオナ「さて、一人目ですが…中尉、どんな方ですか?」

カチーナ「タスク読み上げろ」

タスク「ウ~~ッス………ってなんだこりゃ?」カタカタ

レオナ「どうしたの?」

タスク「いや、PC内のリストを確認しようと思ったら、リストが消えてるっぽい……」


カチーナ「オメー……壊したな?」

レオナ「タスク……」

タスク「うえ!?お、俺じゃないって!触る前から消えてたんっスから!」

カチーナ「んじゃラッセルが壊したのか?」

タスク「い、いや……それはわかんないッスけど……」


カチーナ「面倒だから二人まとめて、有罪でいいな?」

タスク「いや良くないっすよ」

カチーナ「明日の訓練2セット追加でいいな?」

タスク「いや良くないっすよ!」

レオナ「どうされますか中尉?面接は中止で?」


カチーナ「いや、やる!どうせヒリュウに戻ればデーターは残ってるんだ」

レオナ「ですが、現時点で相手のデーターがないのは些か不便ですが?」

カチーナ「ふん、上等だ!このあたしが、6人全員しっかりと見極めてやるぜ!」


<コンコン


カチーナ「おう、入れ!」


<ガチャ

ムラタ「失礼する」


カチーナ「………」

レオナ「………」

タスク「………」


ムラタ「………」

ムラタ「ムラタ・ケンゾウだ、よろしく頼む」


カチーナ「なんでテメーがここにいるんだ!?」


ムラタ「ここに居る理由は面接で……」

タスク「いやいやいや!そういうことを聞いてるんじゃなくて!」

ムラタ「御社に入隊することによって、自身のスキルアップと社会的貢献が」

レオナ「そういうことを聞いてるわけでもなくてよ!?」

ムラタ「趣味は人機斬り、特技は刀の扱い、生きがいは死合うこと」

カチーナ「なに犯罪自慢してんだよ!??」


ムラタ「やれやれ、五月蝿い女子供どもだ……」フゥ

カチーナ「つーか、オメー死んだんじゃなかったのかよ?」

ムラタ「ふっ、まだまだ斬り足りぬのでな、地獄の淵より這い出してきたわ」

タスク「なんつーしつこい奴なんだ……」


レオナ「それにしても、よくここに来れたわね、アナタがこちらにした事を
    私達はまだ忘れてなくてよ?」

タスク「………」

ムラタ「ふん、それはお互い様だ。それにその台詞を元DCの貴様から言われる筋合いは無い」

レオナ「くっ……」


ムラタ「それに俺は傭兵だ、戦う場所は選ばん」

タスク「え?むっちゃ選んでなかったか?」

ムラタ「俺に斬る時と場所さえ与えれば、過去の拘りなんぞいくらでも捨ててやる」

タスク「なんで上から目線なんだよ……」


ムラタ「キサマら鋼龍戦隊は元敵だったものでも仲間に迎えると聞く」


ムラタ「ならば!俺もキサマらの仲間になることは可能!!!」ドン!


タスク「いや無理だろ」


カチーナ「……へっ、おもしれえじゃねぇか」

タスク「は?」
レオナ「中尉?」

カチーナ「おい、おっさん!言っとくけどなウチは甘くねぇぞ!
     出撃する場所はいつでも最前線だ!」

ムラタ「そうでなくては困る!死地にて死合!これぞまさに本懐よ!!」

タスク「………」
レオナ「………」


カチーナ「あとな、ウチの新人は量産型ゲシュペンストMk-Ⅱか量産型ヒュッケバインMk-Ⅱに
     最初は乗ることになってるんだ!文句はねぇだろうな?」

ムラタ「むぅ………ガーリオンは、ないのか?」

カチーナ「ガーリオン?………まあ、それなら構わねぇ」

ムラタ「ならば問題無し!ガーリオンの扱いなら誰にも負けん!」

カチーナ「その無駄に自信のあるところ嫌いじゃねぇぜ!」

ムラタ「ふっ」

カチーナ「へへっ」


ムラタ「これ以上の話は不要だな、失礼する!」

タスク「いや、こっちはまだ終わりますって宣言してねぇぞ?」

ムラタ「次に相見える時を楽しみにしている!」


<バタン


カチーナ「………」

レオナ「………」

タスク「………」


カチーナ「タスク」

タスク「へい」

カチーナ「ゼンガーとリシュウ爺さんに、ムラタのことを伝えとけ」

タスク「う、うっす」

レオナ「カチーナ中尉……」

カチーナ「つーか、なに面接に来てんだ、あのおっさん!」


レオナ「…良かった、中尉…てっきりムラタを気に入ったのかと……」ホッ

カチーナ「誰が気に入るか!お前らもあんな奴マトモに相手をするな!
     適当に流しとけばいいんだバカ野郎!次はしっかりやれよ」

タスク「すんません……」
レオナ「くっ……」

カチーナ「あとラッセル!!」


<は、はい!


カチーナ「あんなのは通すな!次にまた変なのを通したら
     明日の訓練を更に2セット追加するからなァ!」


<わ、わかりました!………え?更に2セットってどういうことですか?もう既に2セット追加…


カチーナ「次ィ!」


<コンコン

カチーナ「入れ!」


<ガチャ

カズマ「失礼します」

レオナ(年の頃は16…17くらいかしら?)

タスク(背筋がシャンと伸びてて姿勢もいいな)

カチーナ(まあまあの面構えだな)

カズマ「カズマ・アーディガンです、よろしくお願いいたします!」


レオナ「座ってください」

カズマ「はいっ」スチャ

レオナ「では、まずオクトパス小隊入隊の、志望理由をお聞かせください」

カズマ「はい、オクトパス小隊様のご活躍は常々聞き及んでおり、あらゆる驚異から
    地球を守り人類を守るそのお姿に憧れ、若輩ではありますが自分もその……」

タスク「あ~、そういうのはいいんだ」

カズマ「え?」


タスク「そういう、おべっかじゃなくてさ、カズマ君のちゃんとした理由を教えてくんない?」

カズマ「理由……ですか」

タスク「おう、入隊したら同じ釜の飯を食って、命を預けあうんだ、隠し事はナシで行こう」

カズマ「……わかりました」

レオナ「では、改めて志望理由を」

カズマ「フ…オクトパス小隊を選んだのは……お金です」


レオナ「なるほど、給金ですか…差し支えなければ何故お金が必要かお聞かせ願えますか?」

カズマ「フ…今、自営で運送業をしているんですが、先日事故にあいまして」

レオナ「事故ですか?」

カズマ「フ…向こうの余所見運転が原因なので、こちらに非はあまりないのですが
    その…示談の段階で向こうがゴネてきまして」

レオナ「それはそれは……大変でしたね」


カズマ「フ…まあそんなわけで保険は降りないし、勝手に直すわけにはいかないし
    運送業は続けられないしでウチは首が回らなくなりました」

レオナ「……なるほど」

カズマ「フ…ウチの従業員はほとんどが家族なのですが」

レオナ「………はい」

カズマ「フ…下の妹は10歳でまだまだ手がかかるし金もかかる」

レオナ「…………」


カズマ「フ…ならば俺が家族のために出稼ぎに出ようと決意した!」

レオナ「……………」

カズマ「フ…これがオクトパス小隊を選んだ俺の嘘偽りのない答えです!!!」

レオナ「………………」

カズマ「フ…以上です」

レオナ「……はい、ありがとうござぷふぅっ!」プルプル


タスク「レ、レオナ!?」

カズマ「………」

レオナ「ふ…ふふ……ご、ごめん……くっぷ………ふふ……」プルプル

カズマ「………」

タスク「あ~、カズマ君はPTの操縦はできる?」

カズマ「………はい、できます」

レオナ「…ふ……ふ…フって……」プルプル


タスク「そ、それなら安心だな、カチーナ中尉?」

カチーナ「……」コク

タスク「はい、それじゃあ面接は終わり!気をつけてお帰りくださーい!」

カズマ「…はい、あの…ありがとう…ございました///」ペコ



<バタン


カチーナ「………」

タスク「………」

レオナ「………」プルプル


レオナ「………」ズーン

タスク「レ、レオナ…そんなに落ち込まなくてもいいだろ」

レオナ「私は、自分が恥ずかしいし情けないわ……」

タスク「レオナ…」

レオナ「くっ……」

カチーナ「レオナ!ウジウジと悩んでんじゃねぇよ!失敗したと思うなら
     次はその失敗以上の成功を掴めばいいんだよ!!それでチャラだ!」

レオナ「中尉……」


タスク「つーか、中尉今回は全然喋らなかったっスね」

カチーナ「まあな、タスク…今のやつはキープしとけ」

タスク「およ?採用っすか?」

カチーナ「まだ採用するわけじゃねぇよ、ただ気骨はありそうだし根性もありそうだ」

タスク「度胸もありそうッスね、逆境には少し弱そうかな?」

カチーナ「苦労してんだろうなあ……あと、家族の為ってのが…」

カチーナ「フ…甘いけど嫌いじゃねぇぜ」

レオナ「……中尉、それ…もう………止めてください…」プルプル


カチーナ「よし次ィ!!」


<コンコン

カチーナ「入れ!」


<ガチャ


アクセル「失礼する」


タスク「うげ…」

アクセル「人の顔を見るなりその台詞は失礼だな」


アクセル「今更だが名乗らせてもらおう、アクセル・アルマーだ」

カチーナ「あ~…ムラタよりかはマシと思うべきか?」

レオナ「…というか、アナタはここに何しに来たのかしら?」

アクセル「ここはお前たちの小隊の新人隊員を面接する場だと聞いているが?」

レオナ「……道に迷って、迷い込んだという線は消えたわね」


タスク「そもそも、アンタはクロガネに行ってなかったか?なんでこっちに?」

カチーナ「おお、そうだそうだ!志望理由を聞かせろ」

アクセル「はっきり言うと、金だ」

タスク「アンタもかよ!」

レオナ「意外と俗物的な理由ね」


アクセル「ふん、仕方ないだろう無いものは無いんだ、これがな」

タスク「指で輪っかを作ってるよ……」

レオナ「意外とノリがいいのね」

カチーナ「つーか金って……オメー欲しいもんでもあるのか?」

アクセル「俺は無い…が、アイツがな……」


レオナ「アイツってアルフィミィ?」

アクセル「ああ、アルフィミィが最近ネットショッピングを覚えてな……
     日に日に訳のわからん物が部屋に増えている、これがな」

タスク「あ~……それで…」

アクセル「『こちら側』の金は多少の蓄えはあったがそれも底を尽きかけていてな……」

レオナ(哀愁が漂っているわね……)

カチーナ「情けねぇなぁ、嫁の財布くらいしっかり握っとけよ」


アクセル「嫁という発言には反論したいが、財布を握りきれなかったのは確かに俺の責任だ
     だから、『こちら側』での働き口を探している」

タスク(おお~潔いな!ここらへんは是非ともカチーナ中尉に見習って欲しいぜ)

カチーナ「アルフィミィは金持ってねぇだろうしな」

レオナ「アナタも苦労しているのね」

アクセル「ふん、同情はいらんぞ」


タスク「つーかアンタ、シャドウミラーで幹部だったんだろ?
    今更、オクト小隊で1からやるのかよ?」

アクセル「そちらの隊に組み込まれるならルールは守る、これでも隊長として
     やっていたんでな、部隊の鉄則は理解しているつもりだ、これがな」

カチーナ「ほ~、んじゃ言っとくがなウチの新人は量産型ゲシュペンストMk-Ⅱか
     量産型ヒュッケバインMk-Ⅱに乗ることになってんだ、それも従ってもらうぜ!」

レオナ「ガーリオンでも可よ」

アクセル「ゲシュペンストは御免こうむる、それ以外ならなんでも構わん」


カチーナ「よっしゃわかった!質問は以上だ!」

レオナ「採用の場合は、後ほどご連絡させていただくわ」

タスク「お疲れっした」

アクセル「ああ、失礼する」


<バタン


カチーナ「………」

タスク「………」

レオナ「………」


タスク「アチラさんの組織を潰した俺らが言うのもなんすけど……世知辛いっすね」

レオナ「……栄枯盛衰ね…」

カチーナ「バカ野郎!オメーら、アイツの言ったとおり同情なんてするんじゃねぇぞ!!」

タスク「中尉…」

アクセルってなんでゲシュペンストダメなんだっけ?


カチーナ「あっちは負けてこっちが勝った、それだけのことだ!
     それ以外はウジウジ考えんじゃねえ!」

タスク「う、うッス」

カチーナ「よし!次だ!!」


<ガチャ


ラッセル「あの…カチーナ中尉」


カチーナ「どうした?また変なのが来たか?」

ラッセル「いえ…変なのというか…その……」

プレシア「失礼します!」

タスク「は?」

レオナ「え?」

プレシア「プレシア・ゼノサキスです、よろしくお願いします」


ラッセル「ああ、まだ来ちゃ駄目って言ったのに…」

プレシア「すみません…でも気になっちゃて…」

カチーナ「ラッセル…なんでプレシアがここにいるんだ?」

ラッセル「いや、これは話せば長くなるんですが…」

プレシア「お兄ちゃんとケンカして家出したんです、どうかここで働かせてください!」

レオナ「全然長くなかったわね」


タスク「つーかなんでケンカしたんだ?」

プレシア「お兄ちゃんが、あたしは戦っちゃダメだって……子供扱いしたから……」

レオナ「それで喧嘩して家出?」

プレシア「はい……ディアブロに乗って、セブ神殿で地上に転送してもらって、ここまで……」

カチーナ「あの婆さんも余計なことをしやがるなあ」


プレシア「お願いです!あたし頑張りますからここに置いてください!」

カチーナ「無理だ帰れ」

プレシア「そ、そんな……」

カチーナ「つーか、子供扱いされただと?怒られて家出して……
     いまのオメーの行動そのものが、ガキのやることだろうが!」

プレシア「うぅ…」


カチーナ「もっかい言うぞ、家に帰りな」

プレシア「………」

カチーナ「……マサキもよぉ、絶対に心配してるぜ」

プレシア「………」

カチーナ「マサキだけじゃねぇ、リューネやヤンロン、他の連中も心配してるはずだ」


プレシア「心配するのは……あたしが子供だからですか?大人だったら平気なんですか?」

カチーナ「バカ野郎、心配するのに大人も子供もねぇよ。心配だから心配するんだ、わかるか?」

プレシア「………」

カチーナ「それになあ、心配させたらガキは怒られるだけで済んでも、大人はぶん殴られる
     ことだってあるんだぜ」

ラッセル「………」

カチーナ「……痛いのは嫌だろ?子供でよかったじゃねぇか」

プレシア「はい………」

>>41
ベーオウルフ(向こうのキョウスケ)のゲシュペンストMk-Ⅲ(アルトアイゼン)に散々な目にあわされたから


カチーナ「帰ってマサキに怒られて、その後はもっかい一緒に戦いたいって頼んでみな」

プレシア「…頼んでみてダメって言われたら?」

カチーナ「そんときゃメシを作らないようにして、兵糧攻めにすりゃいい
     マサキなら3日も持たず根を上げるぜ」

プレシア「そう…ですね……お兄ちゃん食いしん坊だから、それが一番効きそうです」


カチーナ「おう、向こうが要求してきたら こっちの要求も通す、これが大人のやり方だな
     ま、あたしはそういう七面倒くさいのは嫌いだけどね」

プレシア「あははは……でも、ご飯を抜くのは可哀想だから、少し減らすだけにしてみます」

カチーナ「へっ、それでいいんじゃねぇか?」

プレシア「はい!」


カチーナ「タスク!リュウセイに連絡とって、マサキに迎えに来るようにって伝えな!」

タスク「うッス!」

カチーナ「レオナ!お前はマサキが迎えに来るまでプレシアの世話をしてやりな!」

レオナ「わかりました」

カチーナ「ラッセル!プレシアをブリーフィングルームでジュースでも飲ませとけ!」

ラッセル「はい、それじゃあ行こうか」

プレシア「は、はい……あの…カチーナさん、ありがとうございました」ペコ


<バタン


カチーナ「へ、柄にもねぇことをしちまったぜ……」

タスク「いや~、本当に柄にもなかったッスね」

カチーナ「あぁん!?」

タスク「いっ……いやいや、はい素晴らしいお言葉でした!」

カチーナ「…ふん」

レオナ「ふふ…」


カチーナ「ちっ、変な空気になっちまったが、
     あと二人残ってるんだ!オメーら気合いを入れなおせ!」

タスク「おお、そういやそうだった!わっかりました!」

レオナ「了解です、中尉」

カチーナ「よし次ィ!」



<コンコン


カチーナ「入れ!」


<ガチャ

ミスト「失礼します」

カチーナ「………」

ミスト「ミスト・レックスですよろしくお願いします!」


カチーナ「帰れ!!」

ミスト「へ?」

レオナ「帰りなさい」

ミスト「え…あの?」

タスク「回れ右してどうぞ~」

ミスト「あ…はい」クル


<バタン

カチーナ「ふぅ…」


<ガチャ!

ミスト「なんで追い出されなきゃならないんですか!」

カチーナ「やかましい!オメーはダメだ!!」

ミスト「はあ!?」

レオナ「私の念動力的なものがあなたを拒んでいるから、ダメね」

ミスト「いや……ダメって」

タスク「はい、回れ右して」

ミスト「出て行かせようとしないでください!!」


ミスト「なんなんですか、さっきから!真面目にやってくださいよ!」

カチーナ「こちとら大真面目だっつーの!その上でオメーだけはダメなんだよ!」

ミスト「だからなんで?」

レオナ「理由を聞かれると説明しづらいけど……感覚的なもの……としか言い様がないわね」

ミスト「そんな曖昧なもので落とされるんですか!?」


ミスト「こんな……地球を守ろうと決意して面接を受けに来たのに……」

ミスト「これじゃ、俺…地球を守りたくなくなっ」

カチーナ「うるせえ!!ゲシュペンストキック喰らわせるぞ!!」

ミスト「くっ…まともな人なんて地球にはいないんだぁぁぁ!!」タッタッタ


<バタン!


カチーナ「………」

タスク「………」

レオナ「………」


カチーナ「ノリで追い出しちまったが…まあ仕方ねえな」

レオナ「ええ、彼を小隊に入れることによるリスクに比べれば仕方ありません」

タスク「念動力的なものが拒否してるから仕方ないッスね」

<ガチャ

ラッセル「あの……5番目の人が泣きながら走り去って行ったんですが何かあったんですか?」

カチーナ「気にすんな。次が最後の一人だろ?さっさと連れてきな」


ラッセル「それが最後の人がどこにもいないんですよ」

カチーナ「はあ?まさかバックレか?……そいついい度胸してるじゃねえか!」

ラッセル「一応置き手紙がありましたが……」

レオナ「手紙?なにが書いてあるのかしら?」

ラッセル「ええっと……」


ラッセル「『この度はオクトパス小隊様の面接にお伺いさせて頂くつもりでしたが……』」

ラッセル「『因子が足りないため、そちらに行くことが不可能になりました……』」

ラッセル「『その為、今回のオクトパス小隊様の面接には不参加とさせていただきます……』」

ラッセル「『つきましては、先に送らせて頂いた自身のデーターを消去させてもらいました……』」

ラッセル「『誠に勝手なこととは存じ上げますが、因子が足りないためご理解ください……』」

ラッセル「『因子が揃い次第、そちらの世界にお伺いさせていただく予定ですので
      その時は何卒よろしくお願いいたします』」


カチーナ「………」

タスク「………」

レオナ「………」

ラッセル「『追伸・自身のデーターを消す際に他人のデーターも一部消してしまいました
      重ねてお詫び申し上げます』…以上です、名前は書かれていませんでした」

カチーナ「リストが消えたのはこいつが原因かよ!つーか、なんだこれ!なんなんだこれ!?」


レオナ「因子が足りないのなら……仕方ないのかしら?」

タスク「因子が足りないって便利な言葉だなあ……」






カチーナ「結局6人中当たりは2人だけか」

タスク「アクセルさんとカズマっすね」

レオナ「即戦力ならアクセル・アルマー、将来性ならカズマといったところでしょうか?」

タスク「いっそのこと二人とも入隊させたらどうッスか?」

ラッセル「………」


カチーナ「それもアリだな」

ラッセル「あの…それがですね」

カチーナ「ん?どうした?」

ラッセル「カズマさんから先ほど…新入隊員の辞退の申し出を受けました」

カチーナ「はあ!?なんでだよ!」


ラッセル「え~と、カズマさんから 今さっき事故の加害者との示談が有利な条件で成立して、
     自営再開の目処が立ったので入隊できません、との文が
     丁寧な謝罪文とともに送られてきました」


レオナ「それは……良かったわね」

カチーナ「ちっ……その理由じゃ責めるわけにはいかねえな」

タスク「へぇ~、俺はてっきりレオナが笑ったのがショックで……」

レオナ「タスク」

タスク「いえなんでもありません」


ラッセル「それでは採用するのはアクセルさんでよろしいですか?」

カチーナ「まあそいつ以外いないだろうな」

タスク「そうッスね」

レオナ「では決定ということで」

カチーナ「よし!ラッセル早速連絡だ!」

ラッセル「わかりました」<ピッポッパ


ラッセル「……」プルルプルル…ガチャ

ラッセル「あ、アクセルさんですか?今日はどうも…はい、はいそうです、はい」

カチーナ「…………」

ラッセル「それでですね、選考の結果ですね…ええ、はい…採用ということで」

タスク「…………」


ラッセル「……はい、はい………え?それはどういう……」

レオナ「………?」

ラッセル「……はい……はい………そうですか…はい、それでは」ピッ

タスク「………ど、どうしたんだ?」

ラッセル「アクセルさんも……今回辞退すると……」

カチーナ「なんでだ!?金でも降ってきたのか?」

ラッセル「それが…ハガネ隊の方も面接を受けていたらしく、
     そっちのほうが条件がいいから……と」


タスク「なんだそりゃ!?」

レオナ「まあ、普通は複数の企業に就活していて当然ね」

カチーナ「ちぃ!条件面で負けたか!
     ハガネ隊めこの借りはいずれ返させてもらうぜ!」

ラッセル「結局…今回は全滅ですか……」



カチーナ「いや……まだだ、まだアイツが残ってるぜ!すげぇ嫌だが背に腹は変えられねえ!」

ラッセル「え…?それってもしかして……」



ミスト「くそっあの地球人どもめ……こんな星、あんな奴ら守る価値なんてないんだ……」プルルプルル

ミスト「…ん?電話か、はいもしもし…」ガチャ

ミスト「はい?ああ…はい、はい……先程は…どうも……」

ミスト「はい、いいえ、はい………は?採用??」



ミスト「…いや……無理ですよ、はい……いや、さっきのこと忘れたんですか?人のこと散々…
    正直かなり頭にきてますから、絶対に許しませんから……」

ミスト「え?『復讐心は悲しみの連鎖を生むだけですよ』って?……やかましいですよ!」ガチャッ


ラッセル「切られました……」

タスク「だろうなあ……レオナ、ムラタの方は?」

レオナ「ムラタはゼンガー少佐に捕まったそうよ……」

タスク「そうか、捕まってくれて正直ホッとしたぜ……」

カチーナ「…………」

ラッセル「今度こそ、本当に全滅ですね……」


カチーナ「ちっ!今回はこれくらいにしといてやる!!」

タスク「中尉、それ悪役の台詞っスよ…」

カチーナ「だが、次はねえぜ!」

レオナ(小悪党?)


ラッセル「中尉……」

カチーナ「次だ!次こそは必ずオクトパス小隊に新入隊員を増やしてやるからなあ!!」







おわり

終わりです
ありがとうございました

乙です
MDでオクトパス小隊に変化がありますように

乙でした
そろそろカチーナさんに専用機を…

第2次スパロボOGで一番使ってるのはジガン+タスク、ズィーガー+レオナ
グルン参式+カチーナ+リョウトです
ラッセルは応援してもらってます

>>41>>50
アクセルはゲシュペンストという言葉にトラウマ的なものがあると思いました

>>80>>81
ラッセル砲は使いにくかったので合体攻撃とか新型とか追加されると嬉しいです

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