男「なんでだよー?」ニヤニヤ
幼なじみ「それ怖いのでしょ!寝る前にやるのなんて絶対いや!」
男「どれにする?ps2のとwiiのと、あと最近は3dsで発売されたのもあるけど」
幼なじみ「人の話聞いてよ!どれも絶対いや!」
男「そう言うなよ。おもしろいんだぜこのシリーズ」
男「3作目なんかはけっこう感動するしな」
幼なじみ「さ、3作目はパッケージから怖いじゃん……」
男「んーまあ他のはだいたい表のパッケージはかわいい女の子が映ってるだけだしな」
男「でも裏面はみんな同じように怖いぞ、ほれ」クル
幼なじみ「きゃあああ!?」
幼なじみ「いきなり見せないでよバカ!」
男「ほーれほーれ」ジリジリ
幼なじみ「やっ!?それ近づけるなばかあ!」
男「やる気になった?」
幼なじみ「ならない!」
男「なんだよー、和風ホラーとして名高い傑作なんだぞ?」
幼なじみ「和風でも洋風でも中華風でも怖いのはいや!」
男「なんでそこまで毛嫌いするかなー」
幼なじみ「もともとそういうの苦手なあたしに!毎日のようにしかも夜に!アンタがすすめてくるから余計嫌いになったのよ!」
男「ほーれ」ポーイ
幼なじみ「きゃあああ!?」バタバタ
男「ちゃんと受けとれよー」ニヤニヤ
幼なじみ「やだ!触りたくない!」
男「じゃあまとめて置いてくか」スッ
幼なじみ「そ、そんな事したら……っ」
男「ん?」
幼なじみ「中古ゲーム屋さんに売り払っちゃうからね!」
男「触りたくないって……」
幼なじみ「て、手袋して売りにいくもん!」
男「多分今では50円くらいにしかならないぞこれ。傑作だけど」
幼なじみ「それでもいいもん!それでジュースでも飼うもん!」
男「それで家に帰ったらいつの間にか何故かこのゲームが部屋にあるんだろ?」
幼なじみ「ひっ!や、やめなさいよ!」
男「久しぶりにゲームやろうとps2にディスクセットしようとしたらなぜかこのゲームが入ってるんだろ?」
幼なじみ「や、やめなさいって言ってるでしょ!」ガタガタ
男「そしておまえの財布から売り払ったぶんの金がなくなってるんだろ?」
幼なじみ「そこまで律儀にしなくてもいいわよ!」
男「まあでないと無限ループでいくらでも稼げちゃうからな」
男「そんじゃあまあ」スッ
幼なじみ「な、なに始めようとしてんのよ!」
男「なにって4作目のこれにしようかと」
幼なじみ「きゃあああ!?なんでわざわざ裏面見せんのよ!ていうかそういう意味じゃなーい!」
男「せっかく他のシリーズとほとんど繋がりがなく、ホラー的にもゲーム的にも難易度が低いのを選んでやったのに」
幼なじみ「もっと別のところでその気づかい発揮してよ!」
男「まあまあ、おまえが未だにスポーツブラしてるのみんなに黙っててやるから」
幼なじみ「なっ……!」カアアー
男「でっかいキティのプリントパンツがお気に入りなのも黙っててやるから」
幼なじみ「アンタまた覗いてたわね!変態!この変態!」ポカポカ
男「そこまで言われたら個人的には一番怖かったこの3作目をやるしかないな」スッ
幼なじみ「ひっ!それさっきの……」
男「一応説明しとくと、この女の子は1作目の主人公でね」
幼なじみ「や、やめなさいってば!説明するな!」
ゲーム シャワーー
幼なじみ ビクビク
男「こういうお色気シーンでこっちの目をふさがないとは相当怖がってるな」
幼なじみ「う、うるさい!」ビクビク
男「お、ここ見ててみ」
幼なじみ「…………?」
ゲーム シャワーー
幼なじみ(な、なに?怖いシーンなの……?)ブルブル
男「この人、おまえと違ってスタイルいいよな」
バキッ!
幼なじみ「大きなお世話よ!なんなのよ!怖いシーンかと思ったでしょ!」
男「いってー……」サスサス
男「冗談だよ。見ててみ」
幼なじみ「え……?」
ゲーム シャワーー
ゲーム ミク…?
幼なじみ「あ……あ……」ビクビク
男 ニヤニヤ
ゲーム バタァン!キャアアアア!
幼なじみ「きゃああああ!」
男「すげーシンクロ率だな」
幼なじみ「…………っ」ブルブル
男「さて、幼なじみ」
幼なじみ「え……?」ガタガタ
男「そろっと風呂入ってこないとだろ?」
幼なじみ「入れるわけないでしょ!!よりによってこんなシーンの後に!」
男「おいおい明日が休みとはいえ女の子が不潔なのは関心しないな」
幼なじみ「は、入りたいけど!こんなの見た後じゃ無理よ!」
男「あっ、やばい戦闘だ」
幼なじみ「ちょっと!聞きなさいよ!」
男「フェイタルフレーム!」カシャ!
ゲーム グオオ!
幼なじみ「きゃあああ!」
幼なじみ「はあ、はあ……」ブルブル
男「情けないなー」
幼なじみ「う、うるさい……」
男「ちょっとやりこめば、さっきの女の子の霊に萌える事だってできるんだぜ?」
幼なじみ「なにそれ……」
男「友なんてすげーぞ。メモカー3枚ぶんのかわいい女の子の霊をとったアルバムを作ってる」
幼なじみ「いろんな意味で信じらんない……」
男「じゃ、今日はこのへんで」スッ
幼なじみ「まっ、待ちなさい!」
男「ん?なにまだゲームする?」
幼なじみ「それは絶対いや!そうじゃなくて!」
男「なんだよ」
幼なじみ「あ、あたし今日家に一人なのよ!?」
男「うん。我ながら最高のタイミングで怖がらせられたと思う」ニヤニヤ
幼なじみ「きーーーー!」ポカポカ
幼なじみ「そうじゃなくて!」
男「だからなんだよー」
幼なじみ「あ、アンタのせいでこんな怖いんだから……責任とりなさいよ!」
男「責任とるって……」
幼なじみ「だ、だから……明るくなるまで帰っちゃダメ!」
男「えー」
幼なじみ「し、仕方ないでしょ!この状態で一晩なんて無理!」
男「仕方ないなー」
幼なじみ「な、なんでそっちがそんな偉そうなのよ!」
男「じゃあおやすみー」
幼なじみ「きゃあああ!?待って待って帰らないでぇえ!」
幼なじみ「じゃ、じゃああたし、お風呂入ってくるから」
男「決意するのに一時間かかったな」
幼なじみ「あ、アンタのせいでしょ!」
男「へいへーい」
幼なじみ「い、いい?ちゃんとドアの前にいてね?」
男「あー」
幼なじみ「どっか行ったり、覗いたりしたらダメよ?」
男「どっかいったりはしないよ」
幼なじみ「覗きもダメ!着替えもダメだけど裸なんて絶対ダメだからね!」
男「へいへーい」
風呂場
幼なじみ「男ーいるー?」シャワー
男「おーう」
幼なじみ「…………」シャワー
幼なじみ「ちゃんといるー?」シャワー
男「いるってー」
幼なじみ「男ー?」シャワー
…………
幼なじみ「男?男ー?」シャワー
…………
幼なじみ「…………え?」ビクビク
幼なじみ「お、男?いるんでしょ?」
…………
幼なじみ「こっ、こら!もういい加減にして!」
カタン
幼なじみ「ひっ!」ビクッ!
幼なじみ「すりガラスの向こうに……誰か……」ガタガタ
ズリ…ズリ…
幼なじみ「だ、誰?男でしょ?」
幼なじみ「い、今なら許してあげるから……もうやめて……」
ズリ…ズリ…
幼なじみ「ひっ!」ビクッ!
ウオオー!
幼なじみ「っっっっっっ!!!」
幼なじみ「きゃああああああああああああ!!!!!」
幼なじみ「うー!うー!」ガルルル
男「いやあ……」
幼なじみ「ふー!ふー!」ガルルル
男「まさかあそこまでビビるとはな」
幼なじみ「当たり前でしょ!わざわざ割りばし使ってあのゲームの霊の爪みたいにして変装までしてこのばかあ!」
幼なじみ「ばかあ!いじわる!変態!」
男「まさか素っ裸で脱衣所に出てくるとは」
幼なじみ「っっっっ!!!」カアアー!
幼なじみ「あんなの逃げようとするに決まってるじゃない!変態!この変態!」バシバシ
男「いてっ!いてっ!悪かったよ」
幼なじみ「うううううう……!」ガルルル
男「悪かったって。さすがにやり過ぎた」ペコ
幼なじみ「うー……」
男「ごめん」
幼なじみ「…………」
幼なじみ「はあー……」
幼なじみ「仕方ないわね……」
男「ありがとう」
幼なじみ「そっ、そのかわり!」
男「ん?」
幼なじみ「あとはもう寝るだけだけど、変ないじわるも変な事もしないで!」
男「わかってるよ」
男「狭いな」
幼なじみ「も、文句言わないでよ」ゴソゴソ
男「おまえな、こういう時壁際で寝るのやめろよ」
幼なじみ「え?なんで?」
男「もし襲われたら逃げらんないだろ」
幼なじみ「……アンタはそんな事しないわよ」
男「ん?」
幼なじみ「信じてるもん」
男「そりゃ嬉しい」
幼なじみ「何年の付き合いだと思ってるのよ」フフン
幼なじみ「んっ、しょ……と」ゴソゴソ
ギュウ
男「…………」
幼なじみ「えへへ///」
男「襲うよ?」
幼なじみ「できないくせに」ニヤニヤ
男「くっ……」
幼なじみ「ふふ」ニヤニヤ
幼なじみ「おやすみー」
男「おやすみ」
数時間後
幼なじみ「すー……すー……」
男「…………」
男「やっぱかわいいなーこいつ」
男「俺もまだまだ子供だな」ナデナデ
幼なじみ「ん……すー……すー……」
男「好きなコにいじわるしたくなるなんて」ナデナデ
幼なじみ「すー……すー……ふふっ、男ぉ……」
男「すっげードキドキしてんのバレなくてよかった……」
幼なじみ「んん……すー……」
男「俺も寝るか……てか寝れるかな」
チュンチュン…チチ
男「ん……ふわあ……」
男「朝か……」
男「おーい起きろー」ユサユサ
幼なじみ「んん……?んー……」モゾモゾ
幼なじみ「ふわあ……はあ……」ノビー
幼なじみ「おはよー……男……」コシコシ
男「…………」
男(やばい……髪ボサボサでパジャマで寝ぼけまなこで目こすって……かわいい)ドキドキ
幼なじみ「男ー……?」ノソノソ
男 ドキドキ
男「なあ、幼なじみ」
幼なじみ「んー?」
男「ゲームやろうぜ」
幼なじみ「!や、やだ!」
おわり
読んでくれた人ありがとう
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