菜々「そのための角です」 (31)

アニメ準拠はほとんどありません
草は生えてますので気分を害された方がいたら申し訳ありません
東京エンカウントを知らないとよく分からないかもしれません


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1457362140

楓「…」
【高垣 楓】

夏樹「…」

菜々「…」ムシャムシャ
【安部 菜々】

楓「食べてる姿から始まる番組ってアリなのかしら?」

菜々「いきなりカメラ回すんですもん。カウント無しで…」ムシャムシャ

楓「でも菜々ちゃんのファンはきっと興奮するわよ」

菜々「こんな姿で良ければどうぞ」ムシャムシャ

楓「wwwww」

菜々「www」

楓「…あとね?」

菜々「はい」

楓「改めて念願の声優デビューおめでとう」パチパチ

夏樹「…」パチパチ

菜々「ありがとうございます!」

楓「だから…」ガサガサ

菜々「お祝いくれるんですか!」

楓「はい」
http://www.dfnt.net/t/photo/extra_img/tama_figure_real.jpg

菜々「…」

楓「実家にたまたまあったの」

菜々「…ありがとうございます」

楓「タマちゃんよ」

菜々「え?」

楓「多摩川のタマちゃんよ」

菜々「…これが?」

楓「そうなの」

菜々「色合いがヤバいですね…」

楓「青いアザラシなんて見たことないわ」

菜々「ナナもですよ」

楓「青い鳥なら知ってるんだけど…」ゴソゴソ

菜々「如月千早さんの歌ですね」

楓「青い雲とか…」ゴソゴソ

菜々「青雲ですね。お線香の」

楓「ここを…こう」

菜々「タマちゃんに何してるんですか?」

楓「…」コト
http://www.dfnt.net/t/photo/extra_img/tama_figure2.jpg

菜々「色々酷いですよ」

楓「wwwwwww」

菜々「アザラシの骨格完全に無視してますよね。最早別の生き物じゃないですか」

楓「見て見て。ここ」

菜々「わざわざ指差さないで下さい」

楓「これ、何ていうの?」

菜々「前しっぽですね」

楓「wwwwwww」

菜々「そもそも何なんですか。この体勢は」

夏樹「…」

楓「アントニオ猪木vsモハメド・アリよ」

菜々「猪木さん側しかいないじゃないですか。こんな顔と状態で来いよとか言われても困りますよ」

楓「どう?」

菜々「とりあえず後ろの棚に置いておきましょう」

楓「分かったわ」コト
http://www.dfnt.net/t/photo/extra_img/tama_figure2.jpg

菜々「ちゃんとアザラシに戻してあげてください」

夏樹「www」

楓「wwwww」

楓「改めて聞いていい?」

菜々「はい」

楓「この番組に私がキャスティングされたのって、何でかしら?」

菜々「さあ…?」

楓「菜々ちゃんは分かるけど…」

菜々「それ褒めてます?」

夏樹「…」

楓「…わっ」

菜々「わあっ」

夏樹「…」

楓「346プロダクション所属、ロックアイドルこと木村夏樹ちゃんだわ!」

夏樹「…」
【木村 夏樹】

菜々「びっくりしました」

夏樹「最初から真ん中に割り込んでたんだけどなー…」

楓「まさかあなたが来るなんて思わなかったわ」

夏樹「いや、オファー来てたんスけど…」

菜々「これがですね…ゲスト誰に来て欲しいかってアンケート書いた時に、私達二人とも上位に書いたんですよ」

夏樹「あ…そ、そうなのか?ありがとな…」

楓「落ち着かないみたいね」

夏樹「そりゃまあ…ゲーム機とカメラに囲まれて赤ジャージ二人組に挟まれてたら…」

菜々「お茶どうぞ」

夏樹「あ、ありがとな…」

楓「ところで…ここって何する番組か知ってる?」

夏樹「話には聞いてるんスけど…本当にただひたすらゲームやって終わり?」

菜々「そうですよ」

夏樹「アタシとゲームって…何か関連してる?」

楓「…」

菜々「…」

夏樹「あ、してないんだ…」

楓「カンペ出てるから読むわね」

夏樹「あ、はい」

楓「『最近、何かあった?』」

夏樹「…え?そんなざっくり?」

菜々「どうです?最近は」

夏樹「ん…まあ、そうだな…LIVEやって、シングル出して…ここ一年でちょっとはテレビに出てきたかなって…」

菜々「こんなところに2015年9月30日にリリースされた346プロダクション所属ロックアイドルこと木村夏樹さんのシングル曲『Rockin'Emotion』が含まれた『Wonder goes on!!』のCDが!」

楓「凄い偶然だわ!」
https://youtu.be/kMZ9Ha4B4Ik

夏樹「あ、ありがとな………なんか恥ずかしい…」

菜々「そういえば、最近李衣菜ちゃんにギターを教えてるそうですけど…」

夏樹「あー…うん。教えてる」

楓「何から教えるの?歯?」

夏樹「いやおかしいっスよね」

楓「www」

夏樹「アルファベットも知らない奴にリスニングやらせてもどうにもならないっスよ?」

楓「世の中には聴いてるだけで英語が上手くなる魔法のCDがあるのよ」

菜々「スピードラーふふふですね」

夏樹「そこまで言ったなら言おうぜ?」

楓「私も石川遼さんみたいにスピードラーニングやって上手くなるわ」

夏樹「…」

楓「ゴルフ」

夏樹「…」

菜々「…」

夏樹「…え、何、もしかして今日のアタシの立ち位置ってそういうアレ?」

菜々「放っておくと拗ねますよ」

楓「かえでの 好感度が 1下がった」

夏樹「…えええ?」

菜々「現実はゲームのようにはいきませんからね。上がり下がりが激しいんですよ」

夏樹「意味分からないって…」

菜々「そろそろ本題にいきましょう。ゲームやらないと進みませんから」

楓「わーい」

菜々「今日はですね。夏樹さんが来ると聞いたので、それに見合った物を持ってきましたよ」

夏樹「アタシに?リズムゲームとかかな…」

菜々「これです」

夏樹「…ん?」

楓「凄い。ロック魂溢れるパッケージだわ」

夏樹「いや、これ違…」

菜々「きっとこれは熊が一人前になるよう修行させるゲームですよ」

夏樹「いやこれぬいぐるみ…」

楓「恐らく獲物を狩る方法や縄張り争いなどのやり方を教えてくのね」

夏樹「多分ぬいぐるみじゃないかなこれ」

菜々「…っていう前フリはやめておいてですね」

夏樹「前フリ…長くない?」

菜々「これ、熊のぬいぐるみに言葉を覚えさせていくというゲームですよ」

楓「ジャンルはホラーかしら」

夏樹「めっちゃ笑顔でケーキ持ってんスけど…」

菜々「これは獲物で作ったんですよ」

夏樹「どうやってだよ」

楓「ラーメンマンがブロッケンをラーメンの麺にしたのと同じよ」

夏樹「何の話っスか…?」

…。

早苗『今回は2013年にバンダイナムコゲームスから発売された3DS専用ゲーム「クマ・トモ」をプレイしてくわよ』

早苗『勿論ホラー要素なんて無いわよ。これは喋る熊のぬいぐるみに言葉や遊び、そして世話したりすることで親愛度を高めていくゲームなのよね』

早苗『しかも全編フルボイス!可愛い表情で甘えてきたり、お願いごとをしてきたりする姿はまさに育成ゲームの良いとこ取りよね』

早苗『アプリも出て、携帯でも遊べるようになったんだけど…』

早苗『今年の3月で配信が終わるみたいね。残念』

早苗『ゲストに夏樹ちゃんを加えて今回は3人でやってくわよー』

…。

※参考動画
http://youtu.be/7PfBXmPJZ-Q

夏樹「これ、アタシがやんの?」

菜々「やっぱりゲストですから」

夏樹「…こういうの、やったことないから分かんないぜ?アタシ」

楓「大丈夫よ。このゲーム、ゲームオーバーは無いから」

夏樹「育成ゲームにゲームオーバーってあるのかな…」

菜々「ありますよ」

夏樹「え?あんの?」

菜々「多分夏樹さんも知ってるものですよ」

夏樹「…?」

楓「ウホ。ウホ」

夏樹「え!?な、何!?」

楓「ウホ。コレ、ナニ?」

夏樹「え?いやちょっ…それアタシのギターなんだけど…」

楓「アー?」

夏樹「いやだから…」

菜々「石オノです」

楓「石オノ!ムギンポ、ムギンポ」

夏樹「いや違う違う違う違う違う!!!」

楓「wwwww」

夏樹「あーびっくりした…てゆーかシーマンって2もあるんだな」

菜々「そうですよ。ちなみに今のは2の原人に言葉を教えてくところです」

夏樹「だいぶ間違った知識植え付けようとしてたよな?」

楓「Xジャパン、Xジャパン」

夏樹「いやなんでギター知らないのにX JAPAN知ってるんスか…確かに叩きつけてはいたらしいけど…」

菜々「…っていうよりナナ達これのOP全く観てませんでしたね」

夏樹「びっくりしたもん、だって」

『こんにちは これからよろしくね』

夏樹「おっ…いきなり出て来た…」

菜々「言葉は知らないのに最低限の日本語は分かるんですね」

楓「いきなり箱から出て来てよろしくって言われても恐怖しか感じないわ」

夏樹「飴持ってるな…。くれ…ないのかよ」

楓「www」

『名前 を つけて?』

夏樹「名前…このクマに?」

菜々「そうですよ」

楓「なんでも良いわ」

夏樹「何でも…」

菜々「あああああはダメですよ」

夏樹「流石にそんなことしないって…」

楓「…」

夏樹「ん…じゃあ、り、い、な。と」

菜々「おー…」

『今日 から り(↓)い(↑)な(↓)』

夏樹「なんかさっきからイントネーションに凄い違和感感じるんだけど…」

菜々「機械音声ですからね。でもフルボイスで語りかけてくれるんですよ」

夏樹「いやまあ、可愛いとは思うけどさあ…」

りいな『名前を 教えて?』

楓「李衣菜ちゃんこんな毛むくじゃらになっちゃって」

夏樹「…ンフフッ…」

菜々「名前知りたがってますよ」

夏樹「あ、そ、そうか…な、つ、き…」

りいな『な(↑)つ(↑)き(↓)。これからよろしくね!』

夏樹「いやだからさぁ」

楓「wwwww」

菜々「惜しいですね」

りいな『なつきは 男の子?女の子?』

夏樹「女の子」

菜々「このりいなちゃんなんですがね。一回覚えた事を応用して使ってきますよ」

夏樹「へー…ゲームも進化してんだな…」

りいな『なつきは どこに住んでるの?」

夏樹「へー…こんなことまで…」

楓「こういうのを覚えてその地域の事を聞いてきたりするみたい」

夏樹「え?」

楓「え?」

りいな『『おまえとおなじところ』に住んでるんだね!分かったよ!』

菜々「違う違う違う違う!!!!」

楓「wwwwwww」

夏樹「え!?だってコイツとアタシ同じ部屋にいる設定なんだよな!?」

楓「wwwwwww」

菜々「違いますって!!夏樹さんのリアル住まいを聞いてるんですよ!!」

夏樹「えー…難しいなあ…」

楓「これちょっと危ない匂いがするわ」

菜々「奇遇ですね。ナナもです」

菜々「じゃあまずはりいなちゃんと触れ合いましょう」

夏樹「触れ合う…あー、この撫でるか…」

りいな『ふみゅー…』

菜々「これが李衣菜ちゃんだとしたらどうですか?」

夏樹「こねくり回したいくらい可愛い」

楓「愛情が一周してるわ」

菜々「撫でる以外にもありますよ。お風呂とかご飯とか」

夏樹「ぬいぐるみなのにご飯食べんの?」

楓「突っ込んだら負けよ」

菜々「大丈夫ですよ。ドラえもんと同じと思えば」

夏樹「コイツこのナリでオーバーテクノロジーの塊なわけ?」

楓「多分そのうち夏樹ちゃんがいじわるされるエピソードが出てくるわよ」

夏樹「もうそこまでいったらほぼドラえもんじゃないッスか」

菜々「じゃあ…とりあえずケーキを作ってみましょう!」

りいな『りいなも 手伝う!』

夏樹「おっ。手伝ってくれんのか?」

『まずは生地を練ろう!』

夏樹「え?どうやって?」

楓「タッチペンで回すのよ」

夏樹「あ、成る程…」クルクル

りいな『ふみゅー…』ぐーるぐーる

『生地を皿に乗せて…』

菜々「これですね…ここ…」

夏樹「あー…はいはい…」

『次は生クリームだよ!』

楓「ここをタッチして…」

夏樹「あー…こうやってね…」

『イチゴを乗せて完成!』

りいな『やったー!』

夏樹「手伝えよ」

楓「wwwwwww」

夏樹「コイツさっき手伝うって意気込んでたよな?」

菜々「きっと見えないところで手伝ってたんですよ。お皿出すとか」

楓「きっと材料はこの子が買ってきたのよ」

夏樹「そんなぬいぐるみホラー以外の何者でもなくない?」

菜々「きっと飼ってるブルドッグと一緒に行ったんですよ」

夏樹「パン君だよそれ。中に猿入っちゃってんじゃねーか」

…。

早苗『その後、りいなのご機嫌を取りながら色んな会話を済ませていく夏樹ちゃん。と、ここで一旦休憩を挟んで再開することになったんだけど…』

楓「…」pi pi

夏樹「あれ?楓さんクマトモ進めちゃってるんスか?」

楓「面白くって」

菜々「確かに自分の教えた言葉を使ってくれるって嬉しいですもんね」

夏樹「まあ…確かに新感覚だったなあ」

楓「じゃあ夏樹ちゃんにバトンタッチ」

夏樹「あ、はい」

菜々「休憩の間に好感度結構上がりましたねー…」

楓「たくさん言葉を覚えさせたから」

夏樹「へー…おっ?何かこっち来たぞ?」

菜々「早速覚えた言葉を使うつもりですよ」

夏樹「ほー…」

りいな『りいなもいつかありよしひろいきになれるかな?』

夏樹「りいなに何教えてんスか!!?」

楓「wwwwwww」

菜々「wwwwwww」

りいな『ありよしひろいきになったら、ゆうめいになるんだよね!』

夏樹「完全にテッド意識しちまってる感じになってんじゃねえかよこれ…」

楓「そのうち煙草吸い出すわよ」

夏樹「りいなはそんなやつじゃないッスよ!」

菜々「wwwww」

楓「大丈夫よ。危険な事は教えてないわ」

夏樹「ホントッスか?もうりいなに変な事吹き込んでないッスよね?」

楓「大丈夫よ」

りいな『なつきちゃん、今日は○○○○出来た?』

夏樹「おおおおおおおい!!!!!」

楓「wwwwwww」

夏樹「ちょっ…メモ帳メモ帳…りいなに何してくれてんスか楓さんは…」

菜々「すっかりりいなちゃんの保護者になってますね」

楓「1時間ちょっとでこんなに愛情が芽生えるなんて…」

菜々「魔性のクマですね」

楓「李衣菜ちゃんは魔性の女だったのね」

夏樹「変な事言わないでくださいよ…メモ帳…あった!」

『○○○ すずいたかゆき ○○○○○○○ かたぎりさなえ ○○○○○○○ かわしまみずき ○○○○○ ○○○○』

夏樹「だからさああああああああ!!!!」

菜々「wwwwwww」

楓「wwwwwww」

夏樹「絶対これテレビで流せないだろ!!全モザだろ全モザ!!」

菜々「ナチュラルに人名とかも入れられてますね」

…。

菜々「自衛隊の方々の訓練地なんですって」

楓「そうなの?」

菜々「そうなんですよ。だから青森県にある猿ヶ森砂丘が日本で一番大きい砂丘らしいんです」

楓「…あ」

菜々「…行きますか。よっこいしょ」

楓「あ」

菜々「あ」

楓「…やってしまったわね。カメラの前で」

菜々「…」パカッ
https://www.toeilight.co.jp/data/product/web/T-002048_00_00.jpg

楓「…」

菜々「…」

楓「握力計だわ。懐かしい」

菜々「これで何を?」

楓「?…あ、20代の女性の握力アベレージは27、8くらい…」

菜々「ん?」

楓「じゃあそれを超えれば何か貰えるんですね」

菜々「17はどうなんです?」

楓「え?」

菜々「ん?」

楓「w…ど、どうなんです?」

『17歳女性も同程度です』

菜々「あー…」

楓「じゃあ…早速」

菜々「これ、何気に貴重なシーンですよ。楓さんの握力って」

楓「これって、声出せば良い結果が出るとか言ってたわね」

菜々「分かりませんけど、少しは上がるんじゃないですか?」

楓「じゃあ私、思いっきり出すわ」

菜々「ほー…」

楓「…」グッ

菜々「…」

楓「……ふっ!」ギュ

菜々「おおっ…?」

楓「…んんん!!」ギュウッ

菜々「…しかしこれ盛り上がりませんね」

楓「…」

菜々「じゃあ結果は……えー…23.2kg」

楓「…フンッ!!」ギュウウ

菜々「…」

楓「…」22.7kg

菜々「下がってるじゃないですか」

楓「…」ブンブン

菜々「あっ!振るのはズルイですよ!」

楓「毎日身体動かしてるのに、こんなのって無いわ」

菜々「楓さん細いですからね…じゃ、次はナナの番…」

楓「握手会で鍛えた握力はこんなものじゃないはずなのよ」

菜々「そんな頻繁にやらないでしょう…」グッ

楓「でも私で23kgだとすると、菜々ちゃんは…」

菜々「…!!!」グググ

楓「…」

菜々「…っァあい!!」

楓「…」

菜々「何kgですか!?」ゼェゼェ

楓「…」

菜々「…」

『30kg』

菜々「…」

楓「…」

菜々「…」

楓「私、346カフェでアルバイトするわ」

菜々「お断りします」

…。

菜々「…さて、無事りいなちゃんを我が子のように育て上げられたようですが…」

夏樹「育てられてねえよ。息吐くように下ネタ喋るおっちゃんに成り下がっちゃったよ」

楓「良かったじゃない。有吉さんになれたわよ」

夏樹「それはそれで向こう(有吉さん)に失礼なんじゃ…」

菜々「ここでですね。ちょっとしたアクションゲームをやろうかな、と」

夏樹「アクション?」

菜々「これです」

楓「ウルトラマンだわ」

夏樹「ほ、ほー…」

菜々「今からナナ達は地球を守る戦士ですよ」

夏樹「でもさ、ウルトラマンって…これよく受け入れられたよな」

菜々「と、いいますと?」

夏樹「だって、レスリングみたいな全身タイツ着てるんだぜ?これ」

楓「これ皮膚だったんじゃないかしら?」

夏樹「え!?これ服じゃない!?」

楓「つまりウルトラマンは全裸で来てるということなのよ」

菜々「ウルトラマンにそんな概念はありませんよ」

夏樹「…いやー…それ聞くとウルトラマンを見る目が変わるんじゃないかな…」

楓「…とするとウルトラセブンはカツラだったのね」

菜々「きっと身も心も曝け出してるんですよ」

楓「でも最近のウルトラマンはアーマーを着てるって言ってたわ」

夏樹「ついに恥ずかしくなったってことか?」

菜々「でも下半身出てますよ」

夏樹「隠す所違うんだよなあ…」

菜々「地球を守る使命に比べたら公然猥褻罪なんてなんともないんですよ」

夏樹「あ。あれだよ。恥ずかしいから3分しか戦えないんじゃ…」

楓「正義のヒーローってシャイなのね」

菜々「とりあえずみんなで円谷プロさんに謝りに行きましょうか」

楓「www」

…。

早苗『次にプレイするのは2002年10月にバンプレストから発売された『ウルトラマン Fighting Evolution 2』よ』

早苗『前作『ウルトラマン Fighting Evoltion』ではコマンド入力によって出されていた必殺技が「ふらふらゲージ」を使うことによって出しやすくなっているのが特徴ね』

早苗『初代ウルトラマンからウルトラマンレオまで使えて、尚且つそのウルトラ戦士達のライバルキャラともいえる怪獣達が出てくるわ』

早苗『平成ウルトラマンはいないみたいだけど、それでも売り上げは好調だったらしいわね』

早苗『そして今回プレイするモードはウルトラモード』

早苗『ウルトラマン、ウルトラセブンのエピソードと作品オリジナルのエピソードの3つから選べる仕様よ』

早苗『練習モードをある程度プレイして、早速オリジナルエピソードに突入よ!』

…。

※参考動画
http://youtu.be/Hi6lLK3RR0s

夏樹「思ったんだけどさ…」

菜々「どうしました?」

夏樹「ウルトラマンって、わざわざ地球に降りなくても宇宙から思いっきり光線出せば良いんじゃないの?」

菜々「命中するかどうか分かりませんよ」

夏樹「だったら登場してからすぐやればよくね?」

楓「避けられるかもしれないわ。まずは弱らせないとダメなのよ」

夏樹「いや、いつもそれだったら逆に良くないかなって」

菜々「奇を衒っての作戦ですね」

楓「『え?まず肉弾戦じゃないの?』…と」

夏樹「あえて地球に降りながらドーンって」

楓「ウルトラセブンも常に頭のアレ振り回しておけば勝てそうなのに」

夏樹「ライダーとかもあるけどさ、どうしてすぐに必殺技やらないんだろうな」

菜々「尺です」

楓「www」

夏樹「www」

楓「それよりも見て。これ」

夏樹「?…ウルトラマン、身長40m、体重3万5000t…え!?3万5000t!?」

菜々「えーと…1mあたり875tですね」

夏樹「えええ…?そんな奴が地球に急降下してくんのかよ…」

楓「突き抜けちゃうわね。地球」

菜々「きっと宇宙から地球を見た人は言いますよ。『地球は穴が開いていた』と」

夏樹「(地球)守れてねえじゃん」

楓「でもゴモラは2万tなのね。意外と軽いみたい」

夏樹「体重差1万5000tかよ…そんなんに突進されても何もないだろ」

菜々「人間でいったらどれくらいですかね」

楓「多分2、30kgくらいは差があるんじゃないかしら」

夏樹「つまりは高校生に小学生が突進するみたいなもんってこと?ゴモラ可哀想過ぎんだろ…」

菜々「そのための角です」

楓「www」

夏樹「えーと…まずはウルトラマンタロウ?…えーと、コマンドコマンド…」

菜々「あ!凄いラッシュしてますよ!」

夏樹「おお!!タロウすげーじゃん!」ボゴンボゴンボゴン

楓「掴んで上□ボタンでスワローキック…」

夏樹「うわっ!飛んだぞ!」

菜々「あっ!あんまりタイラントを押しちゃダメです!」

夏樹「え?…あっ」

駅『』ゴシャア

菜々「あ…」

楓「…」

夏樹「…」

『ミッション失敗!』

菜々「…」

楓「…」

夏樹「…何でそこに密集してたの?」

菜々「逃げ遅れたんですよ」

夏樹「難過ぎんだろ…絶対無理だって…」

楓「(駅の中に)李衣菜ちゃんいたらどうするの?」

夏樹「」

菜々「やめましょうよ」

…。

早苗『その後、ウルトラマンタロウのラッシュ技を駆使して何とかターミナルを壊さずにタイラントを追い詰めたみたい』

…。

夏樹「あ。何か赤く点滅しだしたぞ」

菜々「トドメをさしてってことですね。この状態になったらガードが出来なくなりますから」

楓「李衣菜ちゃんが応援してるからね」

りいな『なつき、○○○○!○○○○!』

夏樹「やめろおおおおおおおお!!!!」

楓「wwwwwww」

菜々「R2ボタン押して、L、R1ボタン同時押しですね」

夏樹「っおし!最強必殺技でトドメさしてやるからな!」

タロウ『…』キイイイイン

楓「えっと…タロウの必殺技が…ストリウム光線と、ウルトラダイナマイト」

菜々「最強必殺技はウルトラダイナマイトみたいですね」

夏樹「よーし!なら思いっきりぶっ放してやれよ!」

※参考動画 3:02〜
http://youtu.be/sqjAbAeK2rY

タロウ『…!』グッ

夏樹「お!も、燃えたぞ!」

楓「このまま相手にタックルするらしいわね」

菜々「タックル…あれ?タイラントのうしろ…」

夏樹「えっ?」





タロウ『デヤアア』ゴシャア

『ミッション失敗!』

夏樹「デヤアアじゃねえよおおおおおお!!!」

菜々「wwwwwww」

楓「wwwwwww」

…。

楓「孤独のグルメseason5全巻買ったわ」

菜々「好きですねー…お腹空いちゃいますよ?」

楓「話してるだけでお腹空いてきちゃった」

菜々「ほらー…」

楓「…」

菜々「…行きますか」

楓「そうね」

菜々「…どっこ……」

楓「あー」

菜々「…座りっぱなしはキツイですね」

楓「そうね」パカッ
http://livedoor.blogimg.jp/kanata_ss/imgs/c/a/ca6cda83.jpg

菜々「…おー…」

楓「これ…はー…仮面ライダー?」

『仮面ライダーWが変身するダブルドライバーです』

菜々「へー…なんだかオシャレですね」

『スムーズに変身した方に1ポイント』

菜々「…どうやって?」
※参考動画
http://youtu.be/TBIJ79ZOt8o

菜々「ほー…」

楓「途中ベルト見てるけど」

菜々「最後凄いことになってましたよ」

楓「…これはつまり、この黒いのを上手く差し込めばいいのよね?」

菜々「そういうことになりますね」

楓「私、こういうの得意なの」

菜々「どういうのですかね」

楓「まず…これを…で、差し込んで…」カチャ

菜々「はいそこから!」

楓「変んんん……」

菜々「昭和になってますねぇ…」

楓「身!」『ジョーカー』

菜々「はい差し込む!」

楓「ほっ!」ガスッ!

菜々「…」

楓「…」

菜々「…」

楓「…指先ぶつけたぁ…」

菜々「無理するからですよ」

菜々「…こういうのはですね。無理に早くするとさっきみたいに突き指寸前になるんですよ」カチャカチャ

楓「なら菜々ちゃんは変身出来るの?

菜々「多分…なんとか」

楓「ちゃんとメルヘンチェンジってやらなきゃダメよ」

菜々「そこ変身じゃないんですか!?」

楓「ダメぇ」

菜々「…分かりました!ならば!」『ジョーカー』

楓「おっ」

菜々「メルヘンチェエエエエエンジ!」バキョッ

楓「あ」

菜々「あ」

楓「…」

菜々「…」

楓「…」

菜々「…これおいくらですか?」

楓「罰としてこれからメルヘンチェンジじゃなくてチェンジコマンドって言わなきゃダメ」

菜々「だったら赤いサングラス持ってきて下さい」

…。

菜々「あっ!また縮小光線…!ずるいですよ!」

楓「ダダってこの顔にこの声がデフォルトなの?」

夏樹「そうみたい…ッスね」

楓「声だけなら強そうなのにやることなすこと酷いわね」

菜々「あ!掴まれ…いやあああああああ!!チューされてるううううううう!!?」

夏樹「おまけにヒップアタックされてるぞ」

楓「越中詩郎ばりのヒップアタックね」

夏樹「誰なんスかそれ…」

楓「そういえばエンディングだけど、何か言うことある?」

夏樹「え?…うーん…」

菜々「二本録りですからそんな気にしなくて良いですよ」

夏樹「え!?まだあんの!?」

楓「そうよ」

菜々「まあ、次はどんなゲームがしたいとか…」

夏樹「あー…えっと…しいて言うならやっぱ…楽器系だよなあ…」

菜々「楽器ですか…」

夏樹「そうそう。ギター型のコントローラー、あれ楽しいんだよ」

楓「そんな凝ったものウチには無いわ」

夏樹「いやウチって…」

菜々「そんな夏樹さんにはあれあげますよ」

夏樹「あれ?」

楓「どうぞ」
http://www.dfnt.net/t/photo/extra_img/tama_figure2.jpg

夏樹「いやいらない…」

楓「ちゃんと正規のポーズも出来るわよ」

夏樹「それでもいらないッスよ」

楓「貰ってくれたら次回は楽器を使うゲームよ」

夏樹「えー…じ、じゃあ…」

菜々「楽しみにしていて下さい」

夏樹「ん?お、おう…」

楓「これ、最後まで行けるかしら?」

菜々「ラスボスはゼットンらしいですよ」

楓「…」ブツん

夏樹「えっ!!?」

菜々「wwwwwww」

終わります
いつも拙い文章ですみません


菜々「こうやって黒歴史が作られていくんですよ」
https://ex14.vip2ch.com/i/responce.html?bbs=news4ssnip&dat=1456230254

楓「冒険者って、純粋でナイーブなの」
https://ex14.vip2ch.com/i/responce.html?bbs=news4ssnip&dat=1456743315

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom