月刊少年野崎くん (21)

野崎梅太郎、高校二年生の漫画家である。

少年誌、月刊少年ロマンに真野咲夫のペンネームで『バトルしよっ』を連載中。

単純明快なストーリー、白熱したバトルシーンが特徴で月刊少年ロマンを支えてる漫画の一つである。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1457179553

バトルしよっはその名の通りバトル漫画である。

主人公の鈴木はどこにでもいる平凡な高校生。

しかしある日、異世界からやって来た女、マ・ミコに異世界へと連れて行かれてしまう。

なんと鈴木はライトニングソードと呼ばれる人間界で一人しか引き抜くことのできない剣を引き抜くことができる選ばれし者だったのだ。

暗黒軍に侵略されようとしている異世界を救う為、鈴木は今日も戦う!!

佐倉「野崎くん、今日は早く家に帰らなくて大丈夫なの?」

野崎「ああ、原稿が早く終わったからな」

野崎「こういう時に何かして遊ぼうとしても……俺には何も趣味がなくてな」

佐倉「じゃ、じゃあどこか行こうよ!! お休みっぽいことしよ!!」

野崎「……いいのか?」

佐倉「うん!!」

佐倉(……!! こ、これってもしかして……デート!?)

野崎「……」スタスタ

佐倉(野崎くんとデート!!)

野崎「……」ピタッ

佐倉「……野崎くん?」

野崎「佐倉……あれを見てくれ」

佐倉「……!! うわあ!! 可愛いワンちゃんがいっぱいいるね!!」

佐倉(野崎くん、もしかして犬が好きなのかな?)

野崎「……ケルベロス」

佐倉「ケルベロス!?」

野崎「ああ、あそこのペットショップは全員ケルベロスだ」

野崎「そういえば『バトルしよっ』にはまだ猛獣使いがいなかったな……メモしておこう」スラスラ

佐倉「そ、そうだね……」

野崎「……!! 見ろ佐倉……」

佐倉「な、何?」

野崎「傘でチャンバラごっこをしている子どもがいる……」

野崎「鈴木に新しい武器を持たせるとしたら傘のように盾としても使える物がいいかもしれないな」

佐倉「う、うん……」

野崎「……!! あの前髪で目が隠れてる人……もしや眼の力を抑えるたm佐倉「野崎くん仕事から離れて!!」

別の日・学校

野崎(どこかで喧嘩とかやってないだろうか……スケッチして参考にしたいんだが……)

女「鹿島くーん!! 一緒に帰ろー!」

女「鹿島くんかっこいいーー!!」

鹿島「君達に囲まれて幸せだよ……みんなで帰ろう」

タッタッタッタッ……

野崎(!! あれは……)

堀「鹿島てめえ!! サボろうとしてんじゃねえ!!」

ドゴォ!!

鹿島「はうっ!!」

野崎「!!!」

堀「……ったく、ほら行くぞ」

野崎「……堀先輩」

堀「ん? なんだ、野崎じゃねえか」

野崎「蹴る瞬間を撮りたいんでもう一度鹿島に飛び蹴りしてくれませんか?」

堀・鹿島「!!!?」

野崎「若松」

若松「あ!! 野崎先輩!!」

野崎「今日、部活に来てもいいか?」

若松「勿論です!!」

若松(もしかして……またバスケ始めてくれるのかも!!)











瀬尾「あははははは!!!」

部員「また瀬尾が暴れてるぞーーー!!」

瀬尾「おっしゃあーーー!! いっぱいボール当ててやるぜーーーー!!!」

野崎「これはいい悪役だ、参考になる」スラスラ

若松(なんで瀬尾先輩が暴れてる時の野崎先輩って嬉しそうなんだろう……)

別の日

野崎「都さんの読切が載ったらしい。 見るか?」

佐倉「うん!!」












タヌキ「ふふふ……ここまで来るとはなかなかやるな」

タヌキ「ここで会ったが百年目……覚悟しろ!!」

タヌキ「気をつけて!! この男只者じゃないわ!!!」

タヌキ「俺の全力を……お前にぶつける!!」

タヌキ「ふふ……俺のラクーン拳法……攻略でるかな!?」















野崎「とうとう主役になってしまったな、タヌキ……」

佐倉「そうだね……」

別の日

野崎「ラブコメ……ですか?」

宮前「はい、連載中の人のラブコメの読切を3カ月連続で掲載しようという企画で……」

宮前「夢野さん、どうですか?」

野崎「なるほど……」

野崎(初恋もまだな俺にはラブコメは描けないかもしれない……だが!!)

野崎(ここで最高傑作を描けば剣さんに認めてもらえるかもしれない!!)

野崎「剣さん!! 俺描きます!!」

宮前「!!」

野崎「……というわけで申し訳ないがラブコメを描くことになった」

御子柴「はぁ!? マジかよ!?」

野崎「しかしラブコメの描き方が分からない……どうすれば……」

御子柴「何で引き受けたんだよ……」

佐倉「そ、そうだ!! 真由くんが持ってる少年漫画を参考にするっていうのはどうかな!?」

野崎「……バトル物しか持ってない」

御子柴「マジかよ……」

野崎「それに……少年誌のラブコメでよくあると言われているアレが描けないかもしれない」

御子柴「なんだよ?」

野崎「パンチラ……それにラッキースケベだ」

佐倉「!!!」

野崎「現場を見れば描きやすいんだが……」

御子柴「いや、ラッキースケベなんてリアルはねーだろ……」

野崎「それに……女性物の下着を持ってないからどうやって描けば……」

佐倉「!!!」

佐倉(待って!! ここで野崎くんに私の下着を見せれば……)

佐倉(で、でも……そんな恥ずかしいこと……)

野崎「どんなパンツを描けばいいか教えてくれるか?」

佐倉「!!!!!」

野崎「……御子柴」

佐倉「」

御子柴「なんで俺なんだよ!?」

野崎「お前の持ってるフィギュアやギャルゲーが参考にならないかと思ってな……」

佐倉「そっか……そういうことか……」

御子柴「……まあ資料がないよりかはマシか、いいぜ」

野崎「ありがとう」













野崎「パンツはこんな感じか?」

御子柴「そんなんじゃねえ!! いいか!! 清純な子が派手なパンツを履く!! そのギャップに萌えるんじゃねえか!!」

野崎「あ、ああ……」

御子柴「あと主人公がなよなよし過ぎなんだよ!! もうちょっと男らしくしろ!!」

野崎「す、すまない……」

佐倉(みこりんが先生みたいだ……)

その後

野崎「読切は御子柴のお陰でアンケート上位だった……御子柴に感謝しないとな」

佐倉「!!」

佐倉(みこりんいいなぁ……野崎くんに感謝されてる)

佐倉(今回の私、野崎くんの何の役にも立たなかったなぁ……)

佐倉「……野崎くん」

野崎「?」

佐倉「私、足手まといになってないかな? ベタしかできないし……」

野崎「何を言ってるんだ、佐倉にはいつも助けられているぞ」

佐倉「ほ、本当!?」

野崎「ああ」

佐倉「わ、私ね!! もっと野崎くんの力になりたいの!! 今回のみこりんみたいにベタ以外で役に立ちたいの!!」

野崎「佐倉……」

佐倉「……!! ご、ごめん……つい熱が……」

野崎「……実は佐倉にしか頼めないことがあるんだが……いいか?」

佐倉「!!!」

佐倉(わ、私にしか頼めないこと!?)

佐倉「う、うん!! 私、野崎くんのためならなんでもやるよ!!」

野崎「そうか、だったらこれを着てくれ」

佐倉「!!」

野崎「新キャラでビキニアーマーの女騎士を出したいからこれ着て描かせてくれ」

佐倉「ごめん無理!!///」

〜終わり〜

だれだ夢野さんって

>>16
すいません、間違えました……

>>10の夢野さんは正しくは真野さんでした

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