【艦これ】しあわせな磯波 (67)
磯波「あ、あの……磯波と申します……」ドキドキ
磯波「よろしく、おねがいいたします……」ペコリ
提督「おぉ~よろしくよろしくっ」
吹雪「よろしくね、磯波ちゃん」ニコッ
吹雪「私は吹雪ですっ」
提督「僕はここの司令官だよ」
磯波「よ、よろしくおねがいします……」ペコ
提督「あはは……かたいなぁ」
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磯波「す、すみません……!」ペコッ
吹雪「あはは……本当に大丈夫だよ、磯波ちゃん」
提督「そーそ、この柱島泊地にはまだ……」
提督「僕たちと君しかいないんだよ」
磯波「えっ、そうなんですか……?」
提督「うん……つまり、艦隊としての活動は今日からなんだ」
吹雪「うんうん」コクコク
提督「新人の僕ではまだまだ頼りないかもだけど……」
提督「君たちだけは絶対守るよ」
提督「だから……一緒にがんばろうな」
磯波「……は、はい!」ニコッ
提督「まず、君たちには泊地正面海域の哨戒をお願いしたい」
「「はいっ」」
提督「十分な資材がここに運ばれるまでは、輸送船の航路だけでいい」
吹雪「だけ、ですか?」
提督「僕たちにはまだまだ経験が足りないからね」
提督「何かあれば友軍に連絡をとるから、無理はしないでほしい」
磯波「……分かりました」コク
提督「ん、じゃあ……よろしく!」パンッ
イ級「!」
吹雪「く、駆逐艦だわ……!」
磯波「ひっ……!」
イ級「ギギッ!」ザザザッ
吹雪「こっちにくる!」
磯波「も、もう戦うしか……!」
バンッバンッ
……
…………
………………
磯波「うぅ……」シュン
提督「あはは、少破程度で気を落とさなくていいよ」
提督「それより、よく帰ってきてくれたね」ニコッ
ゴトッ
提督「ふぅ……」
提督「やっぱ3人だと、掃除もはかどるなぁ」
吹雪「少しずつ、執務室らしくなって来ましたねっ」
提督「あぁ、そうだね……ん?」チラ
磯波「よいしょ……よいしょ……」
磯波「よいしょ……ひゃっ!?」ツルッ
ガシッ
磯波「ふぇっ……」
提督「あ……あぶねぇ~……」フゥ
提督「重かったら、こんどは僕たちもよんでくれよな~頼むよ~」
磯波「は……はい……」カァ-…
イ級「ギギッ!」ザザザッ
磯波「うぅ……今度こそっ」
磯波「ていっ!」バンッ
チュドーン
イ級「ギー……ッ!」
吹雪「や、やった!すごいよ磯波ちゃん!」
吹雪「今日のMVPだね!」ニコッ
磯波「……努力すれば、やれるんだ……」ガタガタ
磯波「う……うれしい……!」ニコ
提督「おぉ!頑張ったね磯波!」
磯波「えへへ……」ニコ
吹雪「さっきの磯波ちゃん、本当にすごかったんですよ!」
提督「そか、それは見てみたかったなぁ」
磯波「……」カァー…
提督「少しは、ここの勤務も慣れてきてくれたみたいだね」
提督「ここも少しずつ人が増えてきたし……」
提督「友軍に認められる艦隊になるまで、頑張ろう!」
「「はい!」」
すこしはなれます
ズガン ズガン
ロ級「ギギギ!!」ザザザッ
電「はわわ……!」ボロッ…
ガンッ
チュドーン
ロ級「ギィ……」ザブ…
磯波「だ、大丈夫……?」
電「磯波さん!」
電「あ、ありがとう……」ヘナ
磯波「ふふ……」ニコ
……
…………
………………
電「今日は磯波さんが……助けてくれたのです」
提督「そうだったのか……ありがとね、磯波」ニコ
磯波「いえ……そんな」ニコ
磯波「…………」ペラ
吹雪「磯波ちゃーん!」
吹雪「なーにしてんの?」
磯波「あ、吹雪ちゃん……」
磯波「これ、読んでたの」ス…
吹雪「小説?」
磯波「うん……私、本が好き」クス
吹雪「そうなんだ……ごめんね、お邪魔したね」アハハ…
磯波「そんな、平気だよ」
吹雪「……そうだ!オススメの本、私にも教えて!」
磯波「え……?」
吹雪「ここ、海のど真ん中だから他に娯楽もないし」シュン
吹雪「そんなに面白そうに読んでると、興味湧いちゃうよね!」
磯波「……うん、いいよっ」
高雄「こんにちは、高雄ですっ」
高雄「あなたのような素敵な提督でよかったわ」
提督「うん、よろしく!」
磯波「よろしくおねがいします」ペコ
提督「ついに我が艦隊にも重巡がきたね」
磯波「“提督”、おめでとうございます」
提督「そっか、これでその呼び方になるんだなぁ」
提督「よぉし、これからも頑張るぞ!」
磯波「はい」ニコ
伊勢「超弩級戦艦、伊勢型の一番艦伊勢!」
伊勢「参ります!」
提督「おぉーう、強そうだなぁ」
吹雪「ついにうちも、戦艦を迎えたんだね!」
磯波「うん……頼もしいねっ」
吹雪「そう、いよいよ別の海域に向かうらしいし」
吹雪「私達も気を引き締めなくちゃ!」グッ
磯波「吹雪ちゃん、がんばろうね……」
吹雪「うん!」
磯波「え、えいっ」ガンッガンッ
イ級「ギィ!」チュドーンッ
ホ級「グギッ!」チュド-ンッ
伊勢「沈みなさいっ!」ズドォォンズドォォン
ハ級「ッ!」スカッ
ロ級「ギィィィ!」ズガァァァン
伊勢「え!?私が……一番なの?」
パチパチパチ
磯波「うふふ……」ニコッ
提督「ん、どーした?」
暁「司令官、ごきげんようです」フフン
響「今、みんなでラジオを聞いているんだよ」
雷「司令官もどう?」
電「なのですっ」
提督「あはは、ちょっとだけだぞー」
ワイワイ…
磯波「提督、人気者だなぁ……」ジーッ
またすこしはなれます
すみません!
提督「今日のMVPは比叡か……」
提督「よくがんばったなぁ」
比叡「はい!私も頑張った甲斐がありました!」ニコッ
吹雪「戦艦のみんな、すごいね!」
磯波「うん……かっこいいなぁ」
吹雪「私達も負けていられないねっ」
磯波「……そうね」フフ
磯波「うぅ……」
磯波(あんな大事なところで大破なんて、情けないな……)
磯波(みんなに、迷惑かけちゃった……)シュン
ピト
磯波「ひぁあっ」ビクッ
提督「ウハハ……ほっぺに缶を当てるやつ、一回やってみたかったんだ」
磯波「???」オロオロ…
提督「悪い悪い!……で、どっちがいい?」
提督「コーヒーと甘いの」
磯波「……」ポカーン
磯波「……では、甘いのがいいです」
提督「よっしゃ」スッ
磯波「……おいしいです」フフ
提督「そか、よかった」
磯波「あ、ありがとう……ございます」
提督「いやいやこちらこそ」
提督「ここまでの功労を考えたら、ジュース一本じゃ虫がいいくらいだ」
磯波「そ、そんなこと……」
提督「磯波のがんばってるとこ、ちゃんと見てるからな」
磯波「……はい」カァー…
カポン…
磯波「ふぅ…」ザブ…
磯波(お風呂気持ちいいなぁ……)
磯波(がんばってるとこ、か……ふふふ)ニコッ
伊19「――で、――なの!」ボーン
高雄「――でね……」ボーン
潮「――ですか…」ボーン
ワイワイ…
磯波「……」ジーッ
磯波「……」ペタペタ
磯波「……はぁ」
時雨「ここは……」シャッシャッシャッ…
時雨「ゆずれない……!」ドバッ
ズガァァァン!
吹雪「あれが巷で噂の魚雷カットインかぁ……」
磯波「カット……イン?」
吹雪「あはは、私もよく分かんないっ」
吹雪「でも、私もあれが自在にできるようになればなぁ……」
磯波「……そんなこと」
磯波「私たちは私たちで、できることを精一杯……」
磯波「……がんばろ?」ニコッ
吹雪「磯波ちゃん……」ジーン
磯風「陽炎型駆逐艦十二番艦、磯風……」
磯風「大丈夫、私が守ってあげる」
提督「それは頼もしいなぁ……よろしくね」
磯波「……」ジーッ
磯波「いそかぜ……いそなみ……」ボソボソ
吹雪「?」
磯波「!」ハッ
磯波「な、なんでもない……なんでも」ハハハ…
吹雪「そう?」
磯波(……このへんな寒気、気のせいだよね?)
ワイワイ
ガヤガヤ
谷風「くーりすーますだーいっ!」
初風「ふふ、楽しいわね……」
提督「あはは、サンタ姿似合ってるなぁ」
初風「な、なによ……」
初風「別に、褒めたってなにも……!」カァー…
吹雪「磯波ちゃん、ターキー美味しいねっ」
磯波「う、うんっ」
磯波「……」ジーッ
磯風(いいなぁ……)
磯風(私も一度……ああいうの着てみたいな……)
港湾棲姫「クルナト……イッテイルノニ……!」
吹雪「そんな!魚雷が効かないなんて……」
磯波「ど、どうすれば……」オロオロ
ズガガガガン
港湾棲姫「グゥ……!」
長門「陸の敵には……やはり、これに限るな!」
陸奥「えぇ、新配備の三式弾の味……とくと味わってね!」
ズガガガァァン……
吹雪「す、すごぉい……」ゴクッ
磯波「うん……すごいなぁ……」
磯波「……」
ズガーン!
磯波「ひぁぁ!」ボロッ
吹雪「い、磯波ちゃん!」
……
…………
………………
提督「大破か……磯波、ゆっくり休んでくれ」
磯波「は、はい……」シュン
提督「うーん……仕方ない……」
提督「ここの攻略は戦艦を増やすか……」
磯波「…………」
磯波「……」ガク
磯波「……」シュン
吹雪「磯波ちゃん?」
磯波「ふぇ、な……何?」ビクッ
吹雪「なんだか……最近元気ないね……」
磯波「へ?そ、そんなことないよ……」
吹雪「ふぅん……」ジー…
磯波「…………」
吹雪「そだ、なんか気分転換しよっか!」
磯波「へ、へ?」
吹雪「心を入れ替えるには、まず見た目からだよ!」ニコッ
吹雪「こんな髪型……どうかな!」サッ
磯波「わ、わぁ……!」パァァ
磯波「すごいね吹雪ちゃん……」
磯波「こんなお洒落な髪形……私一人じゃ……」
吹雪「えへへっ、磯波ちゃんのいつもの髪形もかわいいけど」
吹雪「若いうちにこういうの、いっぱいためしてみたいよねっ」
磯波「うん……」カァー…
磯波(この髪型……)
磯波(提督に……一度見てもらいに行こうかな)フフッ
提督「おわ、びっくりした!」
提督「髪型、入れ替えたのか君たちっ」
鈴谷「そーだよぉ!」
熊野「まさにイメチェンというものですわっ」
提督「へぇ……でも、結構似合うね二人とも!」
鈴谷「えへへ……」ニコッ
磯波「…………」ジー…
クル…
吹雪「あれ、いつものに戻すの?」
磯波「うん……ごめん」
吹雪「ううん、いいの!」
吹雪「やっぱり慣れた髪型が一番だもんねっ」
瑞鶴「装甲空母となった瑞鶴の実力!」
瑞鶴「見せてあげるっ!」
ブロロロロ……
加賀「五航戦も成長したわね……」クス
加賀「……制空は任せて」
ブロロロロ……
ズガーン
リ級「グゥッ!」チュドーン
磯波「……」シュー…
磯波「……空母の皆もすごいなぁ」ジーッ…
卯月「卯月のチョコ……受け取ってほしいぴょ~ん!」キャピッ
叢雲「わ、私のも……別にいやならいいけど」カァー…
提督「あはは、そっか……今日はバレンタインというやつか」
提督「みんなありがと、太らない程度に美味しくいただくよ」ニコニコ
比叡「提督!よかったら、私のチョコも頂いてください!」
提督「おぉーう、これはすごい」
提督「世にも珍しい七色のチョコだぁ……」
ハハハハハハッ!
磯波「……たのしそう」ニコ
磯波(私のチョコ……提督、欲しくなんかないよね……)
磯波(……提督の机に、こっそり入れておこう)スッ
磯波(提督……いつもありがとうございます……)ペコ
タッタッタ…
提督「ん?今…………」
提督「昨日、護衛の補給艦が沈んでしまった」
提督「救助が迅速だったので、乗組員は全員無事だった……感謝する」
提督「ただ、食料が届くまでの間、少なくとも今日と明日は備蓄の戦闘糧食で過ごしてもらう」
提督「みんな、我慢してくれ」
「「はぁい……」」
磯波「……」グゥー…
提督「あ、いたいた」
提督「どうしたの、食べないの?」
磯波「……提督、それは……できません」フルフル
磯波「これは……昨日の護衛に失敗した……私の責任です」
提督「そんなこと、気にしなくていいのに」
磯波「…………」
提督「食べなよ、磯波」
提督「これは、提督命令」スッ
磯波「……すみません」ス…
提督「久しぶりに乾パン食べたけど、なかなかだねこれ」
提督「オレンジスプレッドもいい感じに贅沢だ」クスッ
磯波「……はい」
磯波「……」サク
提督「……こうやって海を眺めながら……」
提督「その時々のものを美味しく食べる……か」
提督「……本当、いいもんだ」ニコ
磯波「……はい」ニコッ
ビスマルク「Feuer!」ズドォォン
ローマ「全砲門……開けっ!」ズドォォン
ズガァァァン
ズガァァァン
磯波「ていっ、このっ!」スガンスガン
チュドン…
戦艦棲姫「フフフ……効カナイ……」ニタァ
磯波「そんな……!」
ズガァァァン
戦艦棲姫「ガァ……ッ!?」
磯波「!?」
大和「磯波ちゃん、大丈夫!?」
磯波「大和……さん」
磯波「…………」
磯波(私も……もっと……)
磯波(……提督の役に……立ちたいなぁ……)
磯波「…………」
磯波(遠征は……今からじゃ、私よりも燃費のいい子達がいっぱいいる)
磯波(私が必要な任務は……なかったよね)
磯波(カットインも、思うようにいかない……)
磯波(じゃあ、私って――――)
磯波「!」
磯波「……」ブンブンッ
磯波(だめ……こんな気持ちじゃ……)
磯波(……そうだ、吹雪ちゃんに相談しよう)
磯波(今後、私はどうしたらいいのか……)
磯波(吹雪ちゃんなら、きっと……)
ガチャ
吹雪「あ、磯波ちゃん!」
提督「おぉ、ちょうどいいところに!」
磯波「あれ……提督もいらっしゃったのですか?」
提督「そうなんだ、実は……」
提督「吹雪が今日、“改二”になったんだ!」
磯波「っ!」
吹雪「えへへ、これで私も少しは強くなれた……のかな」ニコ
磯波「…………」
磯波「吹雪ちゃん、おめでとう」ニコッ
吹雪「ありとう、磯波ちゃん!」
………………
…………
……
提督『みんな、ここが正念場だ』ザザッ
提督『敵は重巡に戦艦二隻、空母が一隻……いずれも“姫”』
提督『厳しく辛い戦いになるが、踏ん張ってくれ……以上!』
ズガァァン
ブロロロロロ…
ズガァァン…
ドドドッ
ズガン…
シン……
磯波「はぁ……はぁ……」
吹雪「や、やった……!」
磯波「うん……ついに……!」
吹雪「捷四号作戦、攻略完了だね!」
「「「やったああああ!」」」
ドッドッドッ…
提督「みんな、おつかれさま!」
提督「迎えに来たよ!」
磯波「提督……」ニコッ
提督「磯波、大破してるじゃないか……疲れたろ?」
提督「さ、この内火艇に乗って!」
提督「みんな陸まで、指揮船で送るよ!」
磯波「……ありがとう……」クスッ
磯波「ござ………………っ!」
ツツツ……
磯波(魚雷の航跡……っ!?)
磯波(内火艇に向かって……!)
磯波(弾はもう……ない!)
磯波「て、提督――――っ!」
提督「ん、どう……」
ドォッ
磯波「きゃあぁぁっ!」
提督「磯波ッ!?」
吹雪「磯波ちゃん!?」
シュゥー…
磯波(……提督、守れた……)
磯波(でも……艤装がもう……)ガクッ
磯波(……ボロボロだぁ……)
磯波(…………)クスッ
バシャ……
ブク……ブク……
磯波(……でも、いいの)
磯波(これで私も……お役に立てましたか……?)
磯波(なら……磯波は……しあわせ……)
磯波(……です……)ニコッ
ブク…ブク…
磯波(……でも……本当はもっと……)
磯波(提督や吹雪ちゃんと……一緒に……)
―――――――――――――――――――――――
緊急ダメコン発動!
………………
…………
……
チュン…チュン…
提督「おぉい磯波ぃ~!」
磯波「!」ビクッ
提督「お見舞いにきたぞ~!」
磯波「……」シュン
提督「ははは、あの一件まだ気にしてるのか……」
提督「悪かったね、修理要員の妖精さんがいるって知らせたら」
提督「磯波が……無茶しちゃうんじゃないかって思ったんだ」
磯波「……え?」
提督「女神さんでもいれば、こんな入院なんてさせなくてよかったんだけど……」
提督「あいにく、うちにはあの子しかいなくて」クスッ
磯波「提督……」
磯波「そんな貴重な妖精さん、なんで私なんかに……?」
提督「……」
提督「僕は愚鈍なやつだから……理由までは分からなかった」
提督「でも、君が追い込まれていることくらい……分かっていたんだ」
磯波「!」
提督「でも僕は提督という立場だし、君だけを特別視してはいけないと思っていた」
提督「だから、こんなことしかしてあげられなかった……」
提督「……すまない」
磯波「…………!」
磯波「……なん……で……」
提督「……見ていたんだ」
磯波「!」
提督「磯波の頑張ってる所、たくさん」
提督「あの机のチョコも、磯波がくれたんだよな」
磯波「……」
磯波「……」コク
提督「……ゴメン、今更だよな」
磯波「……そうです」
磯波「まだまだ足りません……!」
磯波「私……もっと……!」
磯波「いろん……な……とこ……」
磯波「見て……欲しかっ……た……!」ポロ…ポロ…
提督「…………」
磯波「で……も……」グスッ
磯波「自信も……力も……」
磯波「わた……し……!」ポロ…ポロ…
提督「……磯波」
磯波「……はい……」グスッ
提督「いつでも吐き出していい」
提督「これからは絶対に、僕が受け止める」
提督「だから……これを今、受け取ってほしい」
磯波「てい……とく……?」グスッ
提督「君の今までの頑張りの証明と……」
提督「今の……僕の気持ち」
提督「その両方がひとつになった贈り物」
磯波「……っ」ポロ…ポロ…
磯波「……はいっ」ニコッ
提督の手の中にあったその贈り物は、夢か真か
磯波はただひたすら、落ち着きなく眺めています
やがて彼女は微笑んで、そのありのままを受け止めました
おひさまの下で光沢を放つリングが、静かに磯波の薬指にはめられます
それは、昼下がりの白いベッド上でのできごとでした
―――――――――――fin――――――――――――――
このお話はこれで以上となります。
ゲーム的な意味で初心に帰ることも、たまには大事ですね
ここまで読んでいただいた方、楽しく書かせていただきありがとうございました。
このSSまとめへのコメント
磯波やっぱ可愛い