【艦これ】磯波「天井の染みを数える仕事……?」 (24)

キャラ崩壊注意
短め注意



提督「今度、お偉いさんが視察にやって来るんだよ」

磯波「そこで、お迎えする際に綺麗にする必要がある……と」

提督「本当は、こんな仕事を任せたくはない」

提督「しかし、万年資材不足のこの鎮守府に、優先的に資材をもらう、またとない機会なんだ」

提督「頼む! この任務、引き受けてくれ!」ガバッ!!

磯波「あ、そんな、顔をあげてください」アタフタ

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磯波「私は、艦娘です」

磯波「提督の下した任務を拒否することはありません」

磯波「……それに」

磯波「確かに怖いです、けど……私を選んでくれたことは、嬉しい……です」

提督「磯波……!」

大淀「それでは、さっそく任務をお願いします」ニッコリ

磯波「分かりました」ペコリ




磯波(きっと私は、今日、汚される……)



磯波(でも……私は艦娘)



磯波(すべては提督のため、鎮守府のため、みんなのため……)



磯波(どんなに辛いことも、耐えてみせます……!)


>>3ミスです

磯波「……失礼しました」



バタン



提督「くっ……!」ギリィ

大淀「提督、いつまで悩んでるんですか?」

大淀「磯波ちゃんが任務にあたることに決まりましたよ?」ニヤリ

提督「どうして……こんな汚れ仕事を……大本営は……!」

大淀「『大本営』が……何ですか?」

提督「!」

提督「……いや、なんでもない」

大淀「聡明な方は好きですよ」ニッコリ

任務当日――
応接室――



磯波「えっと……確か、この部屋に……」ガチャリ



浜風「あ、磯波が来ましたよ」

如月「磯波ちゃん、こっちこっち」ノ

潮「……」

照月「これで全員そろったね」

磯波「ゴメンなさい……遅れましたか?」

照月「ううん、ちょうどだよ」

如月「確か磯波ちゃんは、初めてなのよね?」

磯波「あ、はい……///」

如月「うふふ……そんなに緊張しないで」

如月「天井の染みを数え終えたら、すぐに終わるわ」

如月「ねえ、潮ちゃん?」

潮「……はい……」

磯波(潮ちゃん……あんなに緊張して……)

村雨「ふぅ~終わった~」ガチャリ

照月「おかえりー」

磯波「あの……村雨さんは何をしてたんですか?」

村雨「ふふふ。隣の部屋のベッドメイクを……ね?」

磯波「あ……///」

磯波(そっか……そうだよね、大事なことだよね……)

如月「それじゃ、はじめましょう?」

村雨「そうね、もうゲストも来てるみたいだし」

村雨「それでは……皆さん、おはようございます」ペコリ

「「おはようございます」」ペコリ

村雨「旗艦を務める、村雨よ~」

村雨「これは、大本営のお偉いさんをもてなすための、重要な任務です」

村雨「失敗しないよう、頑張りましょう~!」

「「はい!」」

村雨「今回は磯波ちゃんが初参加です」

村雨「分からないことがあったら村雨たちに何でも聞いてね?」

磯波「は、はい!」

浜風「緊張してるの?」

磯波「実は……はい」

照月「分かる分かる! 照月も最初はガチガチだったよー!」

潮「私も……まだ……」

村雨「うんうん、大事な任務って緊張するわね」

村雨「でも、固く考えなくても良いの」

村雨「村雨たちで、みんなが気持ちよくなれると思えば、元気が出ると思わない?」

如月「如月はこの任務、大好きよ」

村雨「辛いとは思うけど、そこは楽しんでいきましょう。ね?」

磯波「……はい、頑張ります」

村雨「そうそう、その調子♪」

浜風「では、さっそく行きましょう」

村雨「任務は、この扉の先よ」

村雨「それでは、村雨たちの、ちょっと良いとこ、見せに行きましょう~!」

「「おお~!!」」




磯波(きっと私は、今日、汚される……)



磯波(でも……私は艦娘)



磯波(すべては提督のため、鎮守府のため、みんなのため……)



磯波(どんなに辛いことも、耐えてみせます……!)











30分後――








村雨「……」ウロウロ

如月「……」ウロウロ

浜風「……」ウロウロ

潮「……」ウロウロ

照月「……」ウロウロ

磯波「……」ウロウロ

長門「……」ゴシゴシ

金剛「……」ゴシゴシ

扶桑「……」ゴシゴシ

山城「……」ゴシゴシ

大和「……」ゴシゴシ

ビスマルク「……」ゴシゴシ

磯波「あっ」

磯波「ここ、汚れてます」↑

長門「ん、分かった」スタスタ

長門「……」ゴシゴシ

磯波「『41』……」カキカキ

磯波「……」ウロウロ

長門「……」ゴシゴシ










磯波(天井の染みを数える仕事をしています……!)キリッ








夕方――
執務室――



磯波「失礼します」ガチャリ

提督「おお、お疲れ様」

提督「それが、部屋ごとの染みの数の記録か?」

磯波「はい」

提督「ありがとう、その机に置いといてくれ」

磯波「分かりました」パサリ

磯波「あの、この記録は一体……?」

提督「鎮守府は潮風に晒され続けているから、建物のダメージが大きいんだ」

提督「だからこうして記録を取ることで、どの部屋が傷みやすいか予想するんだよ」

提督「このデータを用いて、大本営に修理の依頼を行うってわけだ」

磯波「なるほど」

提督「部屋の様子は先ほど見させてもらった」

提督「あれならお偉いさんたちも満足してもらえるだろう」

提督「みんなのお陰で鎮守府が守られた、本当にありがとう」ペコリ

磯波「そ、そんなっ……!」アセアセ

磯波「私たちはただ、自分たちの任務を成し遂げただけですから」

磯波「それに、まだお客さんは来ていませんよ?」フフ

提督「そうだったな。俺としたことが、ついつい先走ってしまった」

提督「それじゃ、今夜は元気を蓄えて、明日の接待に備えないとな!」

提督「今日はもうみんなに休息を取らせよう」

提督「早めに就寝し、明日の接待任務を全うできるよう、全員に伝えておいてくれ」

磯波「は、はいっ!」ビシッ

提督「あと、今夜はイソナミン摂取して、スタミナつけたいからな……」

提督「磯波は早めに俺の部屋に来るように」

磯波「は、はい……♥」ドキドキ///

磯波「それでは、失礼します……」ガチャリ

バタンッ

提督「……よーし!」





提督「今夜は頑張って天井の染みを数えないとな!!」





おわり

以上です、ありがとうございました。

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