少年｢えっと……｣

少年｢少女ちゃんが言った通りの意味でとらえると疑問が出てくるんだけど｣

少女｢何？｣

少年｢おかずにしてもいいって、何を？｣

少女｢君を｣

少年｢え！？｣

少年｢な、何言ってるの？｣

少女｢君をおかずにしてもいいか聞いてるんだよ｣

少女｢イエスかノーか、答えは二択しかないよ｣

少年｢ええ……｣ﾌﾙﾌﾙ

少女｢まあ、ノーでもおかずにしちゃうんだけど｣

少女｢でも半分って焦らしプレイもありかな……｣

少年｢し、少女ちゃんはおおかみだったの？｣

少女｢いやいや。どこからどう見ても普通の少女でしょ？｣

少女｢どうしてそんなこと思うの？｣

少年｢だって僕のことを食べるって言ったじゃん｣

少女｢食べるなんて言ってないよ。おかずにしていいか聞いただけだよ？｣

少年｢おかずは食べるものだもん……｣

少女｢そうなの？｣

少年｢うん、でも僕は美味しくないから食べない方がいいと思うよ｣

少女｢えー、でも私は美味しくなくても少年くんをおかずにしたいなぁ｣

少年｢ど、どうして？｣

少年｢美味しくないものは普通誰だって食べたくないでしょ？｣

少女｢んーと、それはね……｣

少女｢少年くんのことが好きだからですー！｣

少年｢えっ、僕のこと好きなの！？｣

少女｢うん｣

少年｢好きなのにおかずにするの？｣

少女｢うん｣

少女｢本当は好きだからおかずにするんだよ｣

少年｢……つまり好きな子をおかずにするの？｣

少女｢そういうこと｣

少女｢あ、でも許可を取らないとダメなんだよ｣

少年｢へえ……そうなんだ｣

少年｢……ねぇ、少女ちゃん｣

少女｢何？｣

少年｢僕も言いたいことがあるんだけどいいかな｣

少女｢うん｣

少年｢おかずにしてもいいですか｣

少女｢もちろんだよ！｣





ーおしまいー