コナン「連続殺人事件!?」(29)




 某日 毛利探偵事務所



蘭「ほぉら、お父さん!! 早く早くぅ!!」タタッ

小五郎「だぁぁっ!! そんなに急がなくても、温泉は逃げねーっつうの!!」


コナン「あははぁ……」

コナン(俺たちは今日、毛利のおっちゃんが当てた福引きの賞品で、温泉旅行へ行く事になった)



コナン(たまには温泉に入って、ゆったりと休むのも悪くねぇかもな)

コナン(んーっ。久々にっ、のんびり出来そうだぜ!!)ノビィーッ


※これは、以前書いた二つのコナンSSを書き直し、一つにまとめたものです



デデッデー




  名探偵コナン 連続殺人事件その1


 ~~犯人は高山みなみ!!

   ファミレス殺人事件~~   



デレッデレデッテー



 ○月×日 AM9:00

 某アトリエ


青山剛昌「もう充分に稼いだ。サンデーの連載も、アニメも終わらせる!!」

高山みなみ「ふざけないで!! そうしたら私の仕事はどうなるのっ!?」


青山剛昌「忍たま乱太郎があるだろう?」ニヤリ

高山みなみ「っ……殺してやる」



青山剛昌「君にできるかな? 喰らえっ、青山剛昌破ッ!!」バッ

高山みなみ「腕時計型麻酔銃(毒針)!!」ピッ


青山剛昌「うっ……」ブスッ

青山剛昌「……」ドサッ



高山みなみ「えっ……そんなっ!?」ビクッ

高山みなみ「剛昌? 剛昌ォォォォォッ!!!」


高山みなみ「まさか、揉み合っている間に、不慮の事故で死んでしまうなんて……」ガクッ

高山みなみ「ぅぅっ、うっうー、ごぉしょぅ」ポロポロ



高山みなみ「……」

高山みなみ「でも、私は捕まる訳に行かない。何とかしないと……」キョロキョロ


高山みなみ「ん? これは、剛昌が連載中の探偵マンガの原稿!?」

高山みなみ「そうだ、この漫画に書かれているtrickを使えば……」ゴクリ



 ○月×日 PM00:30

 カフェ 店内


ウーウー

目暮「被害者は、人気漫画家の青山剛昌さん。死因は、腕時計型麻酔銃から発射された毒針」

目暮「そして、偶然現場に居合わせたのが……」チラッ


小五郎「はい、私です警部どのっ!!」ピシッ

目暮「まぁた君かね? しかし、力を貸して貰うよ毛利君!!」



小五郎「お任せください!! この店からは誰も出しておりません」

目暮「では、死体発見時間……店内に居た人達に話を聞いてみよう」



 客席


目暮「まずは、来ていた客だな」

小五郎「皆さん、失礼ですが、順番に名前をお願いします」





男「男です」


女「女です」


ジャギ「ジャギ」



小五郎「なるほどぉ」

小五郎「そして……」チラッ




高山みなみ「ごぉしょぅ」ポロポロ

小五郎「殺された青山さんの元妻、高山みなみさん」



目暮「青山剛昌さんは、死因から言って他殺は間違いない」

小五郎「つまり、この店の中に居る誰かが犯人……と言う訳ですなぁ」



小五郎「うーむ……」

目暮「どうかね毛利君? これは迷宮入りかね?」


小五郎「いえ、一つ気になる事が有るので、それを質問したいと思います」

小五郎「皆さんの注文した品を教えてください」



小五郎「まずは、高山みなみさんからお願いします」

高山みなみ「私は、ココアを……」


小五郎「んん? 相席していた被害者の青山剛昌さんは、何も頼まなかったんですかな?」

高山みなみ「はい。アトリエで既に死んでいたのを、ここまで引きずって来たので……」



小五郎「なるほど……それでは注文できませんな」


小五郎「最後に、そちらの三人は何を?」チラッ



男「ココアちゃん」

女「ココアちゃん」


ジャギ「アメリカンコーヒー」



小五郎「おんやぁあ? オカシイですなぁ……」

目暮「っ!? 何か分かったのかね毛利君!!」


小五郎「はい、警部どのっ!!」

小五郎「この毛利小五郎、灰色の脳細胞にビビビっと来ましたぁ!!」



目暮「そ、それで犯人は!?」

小五郎「焦らないでください……」ニヤリ


小五郎「犯人はこの客の中に居ます!!」

小五郎「そしてぇ、犯人はっ」



小五郎「鉄仮面を被り、ショットガンを所持している……ジャギさん、貴方だ!!」ビシッ

ジャギ「……」


ジャギ「ん?」キョロキョロ

ジャギ「えっ、俺?」



小五郎「あなたぁ、どぉして一人だけ、アメリカンコーヒーを頼んだんですかな?」

ジャギ「コーヒーが好きなんから、いいだろぅが」


小五郎「怪しいですなぁ……他の三人はココアを頼んでいるのに」

小五郎「貴方がアメリカンコーヒーを頼んだのは、犯人だからじゃないんですかジャギさん!?」



小五郎「それに聞くところによると、師で在る先代北斗神拳伝承者リュウケン氏から、『北斗羅漢撃』なる技を伝授されたらしいじゃないですか?」

ジャギ「あ? それがどぅしたい?」


小五郎「……」

小五郎「フッ、口を滑らせましたな……」



小五郎「北斗羅漢撃にはぁ、含み針を使うバリエーションが有るんですよジャギさん!!」

ジャギ「ッ!!?」ビクッ


小五郎「卑劣にも貴方は、含み針を用いて青山さんを殺したんだ!!!」ビシッ

ジャギ「え゙っ? ちょっ、ちょっと待ってくれい!!」



高山みなみ「そんなっ!?」ガクッ

目暮「高山さん、お気を確かに!!」


高山みなみ「返して……返してよっ!! 私のごぉしょぅを返してよぉぉぉぉっ!!!」ポロポロ

ジャギ「えっ、えっ!?」



高山みなみ「ごぉしょぅぅぅぅあぁぁぁぁぁん!!!」ポロポロポロポロ

目暮「ジャギさん、話は署で聞きましょう」ガチャッ




コナン「へっ……」

コナン「たまにはやるじゃねぇかおっちゃん。どうやら今回は、俺の出番はねぇようだな」ニヤリ


※このSSに出てくる人物名は、全てフィクションです



デデッデー




  名探偵コナン 連続殺人事件その2


 ~~犯人は光彦!!

   許されざる連続殺人事件~~   



デレッデレデッテー




 某温泉旅館の一室



大谷育江「ちょっと!! ボクがポケモンのアニメを降板って、どう言う事ですかっ!?」

三木慎一郎「あー、なんて言ったら良いか……」


犬山イヌコ「お前は飽きられたんだニャ!! 降板だニャ!!」

林原めぐみ「視聴者を代表して、私達が監督に言ってあげたわ」



大谷育江「そんなっ!? ポケモンが終わったら、ボクは何を……」ガクッ

林原めぐみ「さぁ? あの探偵アニメに力を入れたら? そっちのレギュラーまで降板させられないようにねっ」ニヤリ


大谷育江「っ!?」

大谷育江「殺してやるっ!! 殺してやりますよぉっ!!」プルプル



三木慎一郎「フッ、殺すと言ったのか? 笑えない冗談だ」

犬山イヌコ「返り討ちにしてやるニャー!!」バッ


林原めぐみ「このロケット団が誇る最大奥義を受けてみなさい!!」バッ

三木慎一郎「三位一体!! 必殺、りゅうせいぐん(ドラゴニックメテオスウォーム)!!!」バッ





大谷育江「……」

大谷育江「ッ!!!!!」カッ




 数時間後 同所



高木「被害者は、犬山イヌコさん、林原めぐみさん、三木慎一郎さん。三人とも、声優をしておられたそうです」

目暮「なるほど……そして、偶然にもこの宿に居たのが」チラッ


毛利小五郎「はいっ、私です警部どの!!」ピシッ

目暮「まーた君かね毛利君?」ジトー



高木「でも、今回は毛利さんの出番、無さそうですね?」

目暮「うむ。状況から言って、事故で間違い無いだろう」コクリ


小五郎「事故?」

コナン「おじさん、あっちの浴槽が事故現場みたいだよ?」タタッ



蘭「ちょっと、コナン君!?」タタッ

小五郎「こら、蘭、ボウズ、お前らは部屋に戻ってろ!!」タタッ


 浴室


コナン(ここか……)チラッ

コナン「これはっ!!」ビクッ


小五郎「うおっ!?」ビクッ

小五郎「狭い浴槽の中に、仲良く三人の仏さんか……」



高木「もう片付けましたが、部屋の中から浴槽まで、延長コードが二つも繋がれていました」

小五郎「延長コードが二つもぉ? そりゃ、なんでまた」


大谷育江「説明します」タッ

小五郎「貴女は?」



大谷育江「大谷育江……他の仲間と同じく声優をやっています。一キロ離れたコンビニまで買い物に行っていて、帰って来たらまさかこんな事にっ!! うぅっ……」ガクッ

小五郎「ああ、大谷さん。お気を確かに……それで、どうして延長コードが浴槽まで?」


大谷育江「はい。浴室には、コンセントが有りませんでした。洗面所にも有りません」

大谷育江「ドライヤーは有ったのですが、コンセント部分が固定されていて、抜けなくなってるんです」



コナン「……」

大谷育江「三人は変わり者で、浴槽に浸かりながらドライヤーで髪を乾かすクセを持っていました」


小五郎「なるほどぉ……それで、浴室とは反対端のコンセントから、延長コードで浴槽まで電源を引いたは良いものの」

小五郎「ドライヤーが断線していて、スイッチを着けた瞬間に三人は感電死……と言う訳ですなぁ」



大谷育江「うぅっ、ゔぅぅっ、みんなぁっ……」ポロポロ

小五郎「心中お察し致します」ペコリ


コナン(この人は嘘を付いている)

コナン(これは不幸な事件じゃない、殺人だ!! だが、証拠が……)



蘭「それにしても、こんなに声優さんが亡くなったら、きっとアニメも大変よねぇ……」

コナン「アニメ?」


コナン「アニメ、CD、歌、声、声優……」

コナン(はっ、そうかわかったぞ!! この事件のtrickが!!)



コナン「おっちゃん!!」

小五郎「んあ? どうした?」チラッ


コナン「腕時計型麻酔銃、発射!!」プスッ

小五郎「んらーっ!? はらひれはら、ほれ……」ドサッ



目暮「おおっ!?」

高木「ま、まさかっ、眠りの小五郎!?」


小五郎「分かりましたよ事件の真相が!!」

目暮「本当かね毛利くん!?」



小五郎「はい、これは事件じゃない。殺人だ」

小五郎「そして犯人は……」


小五郎「貴女だ大谷育江さん!!」

大谷育江「っ!? じょ、冗談はやめてください」ビクッ



大谷育江「私は三人が死んだ時、一キロ離れたコンビニに居たんですよ? そのコンビニの防犯カメラに、私が映っているはずです」

大谷育江「それに第一発見者の従業員さんは、悲鳴が聞こえた後すぐこの部屋へ駆け着けたと聞きました」


大谷育江「これでも、犯人は私だとおっしゃりたいんですか?」

小五郎「……」



小五郎「はい。犯人は貴女です」

大谷育江「っ!?」ビクッ


大谷育江「なら、証拠はっ!! 証拠はなんなんですかっ!?」

小五郎「それがやっかいでしたぁ……しかし、貴女の職業が答えを教えてくれたんです!!」



小五郎「声優は、同じ役を長く演じていると……その役になり切れるそうですね?」

高木「ッ!?」


小五郎「そう!! 大谷育江さん、あんたぁ、ピカチュウの電気技……10万ボルトを使って三人を殺しましたね?」

大谷育江「……」グッ



小五郎「そしてぇっ!! 悲鳴を聞いて従業員が来る前に、電光石火を使って三人を浴槽に放り込んでtrickを仕掛け、高速移動を使って一キロ離れたコンビニまで行ったんだ!!!」

小五郎「それができるのは大谷さん……あんただけなんですよぉ!!!」


大谷育江「うわぁぁぁぁぁぁん!! アイツらがっ、あいつらがぁっ!!!」ガクッ

目暮「話は、署で聞きましょう」ガシッ




ルルルールー ルルルールールルー



コナン(こうして、俺たちの長い一日は終わった)

コナン(ちなみに第二の事件は、光彦が身代わりになって光彦が掴まった)


コナン(そう……)

コナン(真実は、いつも一つ!!)



おわり

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