男「猫又との日常」(10)

猫又「ににににゃ、ささ、さぶいににににゃ」ガララ

男「おかえりー」

猫又「ごごご、ごしゅじんんん、に、にゃんんで、厠のあるろろ、廊下がさぶいいいのにににゃ?」

男「田舎だから仕方あるめぇ。取り敢えず、コタツに入りなされ」ピラ

猫又「お、おおお、おじゃまするににゃぁ!……ん、ふぅ……冷えた身体に沁みるにゃ……」ヌクヌク

男「雪降ってる外にあったかいコタツ……何か風情があるな」

猫又「にゃーはそんにゃものよりも温いコタツの中に入りながら裂きイカに日向燗で一杯やるほうが風情あると思うにゃー……」ゴソゴソ

男「酒好きはいいけどお前酒豪だからなぁ……ベロンベロンによって直ぐ寝ちまうし。でも蜜柑剥いて食ったり、塩っぱくて醤油の風味がきいた煎餅を頬張りながら熱い緑茶を啜るのもいいんじゃないか」

猫又「にゃーは熱い物は飲めんにゃー……」グテー

男「同意。お前と似たのか飼い主の俺も猫舌だったりする」

男「さて、昨日はバレンタインデーという巷じゃチョコで騒ぐ日だった訳だが」

猫又「とーぜんにゃがらご主人、誰も貰えにゃかったにゃねー……」

男「まぁ、一日ぶっ通しでコタツ入ってりゃ貰えんわな」

猫又「でも、にゃーは『ばれんたいんでー』ということでご主人にご馳走したにゃー」

男「女体盛りみたくチョコ身体に塗りたくって現れるとは思わなんだ」

猫又「美味しく頂かれちゃったにゃね……」クネクネ

男「身体を攀じるな、コタツの布団がズレる」

男「たまに人肌が恋しくなったりする」

猫又「……昨日あんなに激しかったのにまだ足りないにゃか?」テレテレ

男「そーいう性的な意味ではない。ただ、単純に人肌を触れたくなっただけだ」

猫又「にゃー……そうにゃ!」ピンポーン

男「ん?」

猫又「んしょ……」ヌギヌギ

男「……何で裸になる」

猫又「ご主人、にゃーを飼ってくれたばかりの頃、よくにゃーのお腹にすりすりしてきたにゃー」

男「……嫌な予感しかしないが。それで?」

猫又「にゃーのお腹にすりすりするにゃっ!」

男「……………それよりも寒くないのか?」

猫又「……」ブルブル

男「……ほれ、布団に入りな」

猫又「にゃー……おじゃまするにゃー………」

猫又「にゃーはたまに思うにゃー……にゃんでご主人は積極的じゃにゃのかを!」

男「……酒に溺れてるお前には言われたくない言葉だった」

猫又「にゃーは知ってるにゃー……小さい頃からにゃーを抱き締めながら寝るのを!あんにゃに抱き締められるにゃら、もっと積極的に動ける筈にゃのににゃぁ……」ヒック

男「はいはい、そーですね……」

猫又「そんでもって、にゃーの唇を奪いつつ身体を弄るにゃー…それでにゃーの恥ずかしいところまで…全く、夜の顔は別人格だからこまるにゃね!」プンスカ

男「………怒ってるところ大変申し訳ないが、この酒、ノンアルコールだからな」

猫又「………あ、にゃーは用事思いだしたにゃ!……それではこれにて……」

男「酒と魚禁止な」

猫又「そ、そんな殺生にゃ!」

「ご、ごひゅ、じん、はげし、っにゃぁ!」
「うるせ、こっちだって余裕が、ないんだよ!」

憎まれ口を叩く彼もそう余裕もない。身体を僅かに動かすだけで、腰に力を入れるだけで愛欲に塗れる喘ぎ声が聞こえる。
ただ、感じやすいというのではなく、彼のサイズにピッタリと張り付く吸盤のような襞に蜜で潤っている中は熱く、気持ち良い。

「ひぁ、く、ふ、ぅんん!」

押し込む時はぴったりと閉じた膣内を削ぎながら拡げていく感覚、引き抜く時は隙間のない密着感に幾重にも襞が連なり引っかかる快感が何とも表現し難く味わい深い。
奥まで突き入れ、入り口寸前まで引き抜く。そんな単調な動きでも振れ幅は大きく、奥まで突き入れられる感覚に彼女はせわしなくふさふさの短い毛に覆われた耳を動かし、頭が痺れるような快感に飲み込まれる。

「そろそろ、出すぞ…」

彼の呟くような声が聞き届くと、躊躇いのなく膣内を押し上げられ子宮口が開くような、強い衝撃が駆け抜けると同時に脈動する白い爆発が熱を発しながらじんわりとした感覚を覚えさせて彼女を汚す。

「ん、ふぁぁああぁぁぁ――――っっ!!にゃぁぁぁああ――――!!」

堪らない、感覚。脈を打つ都度に広がる甘い陶酔感。確かに感じる主の熱に

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猫又「……という夢を見たにゃ」

男「………話があるというから聞けば淫夢の話か」

猫又「でも、リアルな夢で毎晩の営みを夢の中で味わってるかのようだったにゃ……ん、何か身体が火照ってきたにゃ……」トロン

男「……いや、やらないからな?昼間に流石にそれは辛い」

猫又「……で、でも辛抱堪らんにゃ!ご主人、覚悟!」ガバッ

男「ちょ、おまっ!待っt」ドサ

おやすみなさい

男「おはよう」

猫又「おはよう、にゃ」

男「……で、外は相変わらず雪が積もってる訳だが」

猫又「……底冷える冬の朝は布団から出たくないにゃー」

男「……寝るか」

猫又「さんせー、にゃ……ご主人」

男「んーなんだ?」

猫又「抱き締めてもいいにゃか?」

男「……お好きに」

猫又「にゃー♪」ギュッ

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