楓「冒険者って、純粋でナイーブなの」 (32)
アニメ準拠はほとんどありません
草が生えてますので気分を害された方がいらっしゃったら申し訳ありません
東京エンカウントを知らないとよく分からないかもしれません
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1456743315
楓「…」
【高垣 楓】
菜々「…」
【安部 菜々】
楓「質問があるの」
菜々「何でしょう?」
楓「ウサミンってどうやって生まれたの?」
菜々「ウサミンは謎に包まれてるんですよ」
楓「成人になったらうさ耳をつけるの?」
菜々「違いますよ。産まれた時から生えてるんですよ」
楓「伝説を作ったお父さんが部下に持ってこさせて『うさ耳を選んできたぞ』って…」
菜々「そんなキン肉マンみたいな世界じゃないです。万太郎にマスクを選んできたぞじゃないんですよ」
楓「うさ耳から身体が生えてくるの?」
菜々「ちょっとしたホラーじゃないですかそれ。もう少し子供向けにしてくださいよ」
楓「私も何かつけてこようかなぁ…」
菜々「犬耳はどうでしょう?ナナのはつけてないですけど」
楓「どうせならマスクが良いわ。馬とか」
菜々「おかしいですよね」
楓「wwwww」
菜々「視聴者も困惑しますよ。画面が映って出てきたのが馬のマスク被った人って」
楓「それでね。基本的に無言なの」
菜々「サボる気満々じゃないですか。スタッフにやらせる気でしょ」
楓「wwwww」
菜々「…そういえば、これ…お菓子変わってますね。後で物撮りすると思いますけど」
http://livedoor.blogimg.jp/x3011/imgs/3/e/3e7d11a7.jpg
楓「さっきスタッフの人が変えたの。チョコパイに」ムシャムシャ
菜々「煎餅の音がうるさいんじゃないかって言ってましたけど、そんなことよりも気にする事たくさんありましたよ。さっき」
楓「ダメよ。二本録りがバレちゃう」
菜々「バレるも何も服装変わってないですよ。二人して赤のジャージってなんですか」
楓「これ正装じゃないの?」
菜々「決まってないんですよ。実は」
楓「えー?」
菜々「だから早く返して下さい。ただでさえ2着しかないのにサイズ全然違うからピッチピチじゃないですか」
楓「これ菜々ちゃんのカバンに落ちてたの」
菜々「ンフフッ……もう少しマシな言い訳して下さい」
第二話 『冒険者って、純粋でナイーブなの』
楓「菜々ちゃんが悪いのよ。2つも持ってきたら私の分かなって思っちゃうんだもん」
菜々「レッスン用に決まってるでしょう」
楓「菜々ちゃんに包まれてる気がする…」
菜々「それ洗った分ですから匂い嗅いでも柔軟剤の香りしかしませんよ」
楓「ちなみに私、ゲーム持ってきたの」
菜々「ちなみにの使い方おかしいです」
楓「これよ」
http://www.suruga-ya.jp/database/pics/game/265000594.jpg
菜々「その上持ってくるのがそれですか」
楓「実家のタンスの裏にあったの」
菜々「それは、まあ…わざわざありがとうございます。ただこれだけだとテレビに映しきれないですよね?」
楓「大丈夫よ。カメラさんが私達の後ろにいればギリギリ見えるわ」
菜々「もれなくみんなチャンネル変えますよ」
楓「でもこれ以外無かったの」
菜々「仕方ありませんね…」
楓「どうするの?」
菜々「そうですね…」
楓「夢を叶えてナナエモン」
菜々「怒りますよ」
楓「うふふ」
菜々「まあ…そんな時は、これですよ」ゴソゴソ
楓「それは?」
菜々「スーパーゲームボーイです」
【※ゲームボーイと同等の環境を用意し、同ハードのゲームをプレイすることができる1994年に発売したもの】
楓「…?」
菜々「これがあればゲームボーイカセットがテレビゲームのように遊べるんです」
楓「わあい」
菜々「どうせやるならこれでやりましょう」
楓「でも私、ドンキーコングやったことないわ」
菜々「じゃあ何であったんですかね…」
…。
早苗『今回初めにプレイするのは1995年に発売されたゲームボーイカセット、スーパードンキーコングGBよ』
早苗『使用する登場キャラはドンキーとティディの主役二匹』
早苗『何が面白いって、このゲームって終わりが見えないのよね』
早苗『初見には厳しいトラップに、海賊船・山道・水中遺跡・水中・空・大都会とめちゃくちゃ多いステージ。さらに様々な仕掛けがあって楽しめる要素はゲームボーイソフトにしてはかなり満載よ』
早苗『一度聴いたら耳から離れない特徴的なBGMと細かなグラフィックも面白さの一つね』
…。
※参考動画
http://youtu.be/cgSVNxDruO8
楓「これって誰が誰に何する物語なの?」
菜々「あまり分かりませんけど、お猿さんがバナナ食べてワニと戦う物語です。多分」
楓「どういうことなの…?」
菜々「生存競争ですね」
楓「つまり、私はひたすらバナナを食べていればそれで良いのね?」
菜々「食べてるだけじゃライフが増えるだけですよ。とにかく進まなきゃ」
楓「道歩いてるだけなのに踏まれるワニも可哀想ね」
菜々「フフッ…ワニもこっち狙ってますから、一応…」
楓「あっ…木に飛び乗れたわ」
菜々「その木から飛び降りて落とし穴みたいな所に着地してみてください」
楓「こう?…あっ。何か出てきた…」ドゥン
菜々「それに飛び移って下さい。隠しステージに行けますから」
楓「こういうの、マリオで見たわ」
菜々「元は同じですからね」
楓「そういえばさっき樽を投げたら小さいお猿さんが飛んでいったけど…」
菜々「セレクトボタンで交代出来ますよ」
楓「わっ…ニュッて出た…」
菜々「この子はティディですね。ドンキーの弟分のような感じですよ」
楓「この子志村動物園で観たわ」
菜々「モンキーパーク行けばもっと見れると思いますよ」
楓「wwwww」
菜々「この子は動きが速いのと、ジャンプ力が高いというのが特徴ですね」
楓「へー…あっ」デン
菜々「あー…そうなったらまたDKって書いてある樽壊さないと。次当たったらやり直しですよ」
楓「どうして踏めたりでんぐり返しで倒せるのに触れただけで倒れるの?」
菜々「ゲームの仕様ですよ。アクションゲームって大概そうじゃないですか」
楓「きっとすれ違いざまに悪口を言われてるのよ」
菜々「そんなメンタルの弱さでよく冒険に行けましたね」
楓「冒険者って、純粋でナイーブなの」
菜々「ただの温室育ちですね」
楓「wwwwwww」
早苗『その後苦戦しつつも何とかK、O、N、Gのプレートを集められたみたい』
楓「これ、全部集めたらKONGになるのね」
菜々「そうですよ。ちなみに一枚でも取れなかったら100%クリアにはなりませんから」
楓「クリア出来ればそれで良いわ」
菜々「諦めないで下さい」
楓「この異空間みたいなのは?」
菜々「それがゴールです。一面は簡単だったでしょう?」
楓「二面からは難しいの?」
菜々「初見ではほぼ100%クリアが不可能なステージばっかりみたいですよ」
楓「クリアが出来ればそれで良いわ」
菜々「諦めないで下さい」
楓「あれ?いきなり雪山に来ちゃった」
菜々「あの熱帯雨林から雪山ってかなり真逆ですよね…」
楓「この豪雪にワニがピンピンしてるって凄いわね」
菜々「だったらあちこち浮いてるバナナの方が凄いですよ」
楓「あ!」
菜々「あー…崖から落ちちゃいましたね」
楓「あんなのおかしいと思うの」
菜々「言ったでしょう。初見でクリアはかなり難しいって」
楓「ちなみにこれって何ステージあるの?」
菜々「数えてないですけど、ざっと60くらいありました」
楓「…」ブツン
菜々「でしょうね」
楓「やっぱり生存競争なんて自然に任せるのが一番だと思うわ」
菜々「ゲームの中は自然に溢れてましたよ」
…。
楓「1、2の3の4の2の5。3、1、4の2の4の2の5」
菜々「凄くはないですよ。それが出来たからって」
楓「菜々ちゃんやってみて?」
菜々「…1、2の3の4の2の」
楓「箱があるわ」
菜々「何なんですかもう…」
楓「はーい…」カパッ
http://www.abe.or.jp/yuragi/sb/xml_xslt/bt/b055f/b055_01.jpg
菜々「…」
楓「…」
菜々「これまた懐かしいものを持ってきましたね…」
楓「私、あれが良いわ。主人公のやつ」
菜々「フェニックスですか?」
楓「それが良いわ」
菜々「あ、無かった…じゃあこれで勝負するしかないですね」
楓「どうやって勝負するの?」
菜々「『漫画を再現!あの的を壊せ!』」
楓「インディアンの衣装を持ってきて下さい」
菜々「そんな所まで再現しなくていいです。3m離れた的にビー玉を当てて、どれだけズレたかを競います」
楓「点数じゃないの?」
菜々「威力ですよ。締め撃ちってあったじゃないですか」
楓「指折れちゃう…」
菜々「折れたらもう楓さんを女性としては見ませんよ」
楓「どっちが先?」
菜々「楓さんで良いですよ」
楓「わあい」
菜々「でもこれ締め撃ち出来ますかね…」
楓「…えいっ」ポテン
菜々「…」
楓「…」コロコロ…
菜々「まあ分かってましたよ」
楓「開発者出てきて下さい」
菜々「子供向けの商品ですよ」
…。
楓「ゲストに呼びたい人っているの?」
菜々「そもそも来てくれるかどうか分かりませんけどね」
楓「楽よ。座ってゲームするだけだもの」
菜々「なら、これはどうですか?」
楓「Wiiだぁ」
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/e/e0/Wii_Sports_Europe.jpg
菜々「たまには身体も動かさなきゃ。なまっちゃいますよ」
楓「何をするの?」
菜々「そうですね…テニスとか野球とかもありますが…どうです?ボクシングなんて」
楓「やったことないわ」
菜々「逆に聞きますけどナナがボクシングやってる顔に見えますか?」
楓「怖くない人程強いって漫画にあったわ」
菜々「暗殺教室の話でしょそれ」
楓「笑顔で右ストレートをねじ込んできたりしない?」
菜々「人生で初めて言われましたよ」
楓「でも負けないわ。今から鍛えればワンチャンあるもの」シュッシュッ
菜々「フォームに突っ込んでいいのかその言動に突っ込んでいいのか分かりませんけど、やりますよ」
楓「シュシュシュシュシュ」
菜々「はいはい早くリモコン持って下さい…」
…。
早苗『ここでちょっと新しめのゲームが来たわね』
早苗『これから2人がやるのは2006年発売のWii sportsよ』
早苗『Wii発売と同時に出されたゲームで、当時は新感覚だったでしょうね』
早苗『Wiiリモコンを使用することで様々なスポーツを家でも楽しめる画期的なゲームよ』
早苗『さらにリモコンを二つ分のヌンチャクと呼ばれるものを使用してボクシングとかも出来るわね』
早苗『今回対戦するのはボクシングよ。はりきってやってちょうだい』
…。
菜々「ナナってこれやるの初めてなんですよ。だから嬉しいですねぇ…」
楓「異種格闘技戦ね」ヒュンヒュン
菜々「振り回さないでって書いてあるじゃないですか!本物のヌンチャクじゃないんですよ!」
楓「www」
菜々「ええとですね…両手にリモコンを持って、後はパンチの動作をするだけ…」
楓「Wiiだもの」
菜々「いや本当に知らないんですよ…よーし!頑張りますよー!」
『FIGHT!』カーン
菜々「えいっ!えいっ!…あれ?全然反応しない?」
楓「私のもたまにしか反応しないわ」
菜々「ちょっと待って下さいよ?…これリモコンが悪いのかな…」
楓「でもさっきまで反応してたから…」
菜々「うーん…ちょっと振りますね…」ブンッ
『HIT!』バシィ
楓「あ」
菜々「あ」
楓「やっぱり怖くない人程冷酷で残酷なのね」
菜々「違いますよ!今のはただ電池が上手く入ってないだけかなって思っただけなんですよ!」
楓「でも楓負けない。私の修行した30秒間は伊達じゃないわ」シュッシュッ
菜々「伊達ですよ」
楓「えいっ」シュッ
菜々「え、えいっ!」バキッ!
楓「あ」
菜々「あ」
楓「私のパンチに被せてきたわ。やっぱり暗殺教室は正しかったのね」
菜々「だから違いますって!奇跡のカウンターが起きただけですよ!」
楓「ボクシングにラッキーパンチは無いのよ」
菜々「それも漫画ですよ!はじめの一歩の宮田君の父親の言葉でしょ!!」
楓「wwwwwww」
…。
早苗『その後なんだかんだで上手く出来た菜々ちゃん。どうやらボクシングは菜々ちゃんの圧勝だったようね』
早苗『しかしこれ運動になってんの?動かしてんの手首くらいなもんじゃない』
早苗『そして1試合だけと決まっていた勝負を楓ちゃんのお願いでもう一つ試合をすることに…』
…。
楓「テニスなら負けないわ」
菜々「テニスの王子様の知識は役に立ちませんからね」
楓「そんなことないわ。カエデホームランで菜々ちゃんごと場外に出してやるんだから」
菜々「デュークホームランに対応してくれてたなら良いですけどね」
楓「そしてテニスのボールに「ホムーラン」って書くのよ」
菜々「マサルさんですねそれ」
楓「…ん…。ちょっとジャージ脱いでもいい?」
菜々「良いですけど畳んで下さいよ」
楓「よい…」ギチギチ
菜々「マズイ音してません?」
楓「…んしょ」ブチッ
菜々「あっ」
楓「…」
菜々「…」
楓「ごめんなさい」
菜々「まあ、大丈夫ですよ…」
楓「身体で返すわ」
菜々「出来れば金銭でお願いします」
楓「これは動かなくてもいいのね」
菜々「自動で玉に走っていきますからね。ナナ達はリモコンをタイミング良く振るだけですよ」
楓「さっき練習で少しやってみたけど、難しいわ」スカッ
菜々「ナナもなんですよ。だから絶対これグダグダになりますよ」スカッ
楓「大丈夫よ。何とかなるわ」スカッ
菜々「なってないんですよ」パシュッ
楓「もうこれ外に行かない?」スカッ
菜々「この番組の唯一のアイデンティティ無くなっちゃいますよ」パシュッ
楓「でもこれ運動になってないわ」スカッ
菜々「確かに腕しか動いてないですもんね」パシュッ
楓「どうして私だけ当たらないの?」スカッ
菜々「タイミングが掴めてないんですよ」スカッ
楓「こうなったらずっとブンブン作戦よ」ブンブンブン
菜々「何やってるんですか…」パシュッ
楓「こうすればいつかは当た…」バシュウン
菜々「…」
楓「…」
菜々「…」ブンブンブン
楓「…」ブンブンブン
…。
菜々「そういえばなんですけど、これってナナ達の初の冠番組なんですよね」
楓「視聴率は平均2.3%らしいわ」
菜々「なら良い方ですね。地上波ですらないのに」
楓「あ…」
菜々「…またですか」
楓「何が出るかな。何が出るかな」
菜々「ちゃららちゃ」
楓「それはサイコロ任せよ」
菜々「そっちでしたか…」パカッ
楓「…紙と…ペン?」
菜々「これは新しいですね。何をやるんですか?…俳句?」
楓「今の気持ちを込めて俳句を作ってみて下さい…」
菜々「作った作品は某お茶の俳句に応募します…」
楓「おいお茶ね」
菜々「おーいお茶ですよ。亭主関白な夫じゃないんですよ」
楓「今の気持ちを俳句に…」
菜々「はいどうぞで思い浮かぶものではないですよね…」
楓「待ってて。すぐに書くから」
菜々「早い者勝ちではないですよ。勝ち負けじゃないですもん」
楓「…」
菜々「あ、本当にやる気満々ですね。ナナも頑張らないと」
楓「…」
菜々「…」
楓「出来たわ」
菜々「ナナも出来ました」
楓「じゃあ菜々ちゃんから発表して?」
菜々「はいっ!えー…『ウサミンの マジカルパワーで 癒されて?』」
楓「もう一回お願い」
菜々「『ウサミンの マジカルパワーで 癒されて?』」
楓「あと10回」
菜々「泣きますよ」
楓「wwwww」
菜々「ナナの俳句ってことはやっぱりウサミンなんですよ」
楓「初心忘るべからずね」
菜々「ナナはいつだって初々しいつもりですよ」
楓「よっこいしょういちを解説する17歳なんて認めないわ」
菜々「横井庄一ですね」
楓「wwwwwww」
菜々「そんな楓さんの俳句はどうです?」
楓「『有馬下呂 龍神湯の川 榊原』」
菜々「予想通りでしたけど、語呂良いですね」
楓「パッと思いついたわ」
菜々「長い付き合いなんだから分かってますよ。楓さんのキャラくらい」
楓「賞金で全部行くわ」
菜々「予選落ちですよ。二人とも」
楓「wwwwwww」
菜々「あとこれ番組の趣旨と関係無いと思うんですが…」
楓「人生は常に挑戦という名のゲームなのよ」
菜々「だったらもう少し考えて下さい」
…。
菜々「…さ!」
楓「わー」ぱちぱち
菜々「やはりですね、ゲームで遊ぶというならこれは外せないだろうと」
楓「…」
菜々「ジャジャーン」
楓「岩男X」
菜々「ロックマンXですよ。何で日本語にするんですか。っていうか和訳違いますし」
http://blogs.c.yimg.jp/res/blog-3f-d1/exp6561/folder/546616/39/66944739/img_0?1387219459
楓「言葉くらいは聞いたことはあるわ」
菜々「それは多分ロックマンだと思います。Xの…なんでしょう。いわゆる元みたいな…そんな感じですね」
楓「Xはライト博士が作った無限の可能性を持ったレプリロイドなのよね」
菜々「随分知ってらっしゃるじゃないですか」
楓「私、これだけは菜々ちゃんに負けない自信があるわ」
菜々「ちょっと楓さんの携帯見せてもらえます?」
楓「あっ」
菜々「…あ、やっぱりアプリにありましたよ。ロックマンX」
楓「波動拳取れたわ」
菜々「じゃあ初代はやらなくて良いですね」
楓「え!?」
菜々「そんな楓さんにはロックマンX2です」
※参考動画
http://youtu.be/SQL0sz05KDM
楓「ズルいわ」
菜々「全クリ済みのゲームやっても面白くありませんから」
楓「でもこれもロックマンXよ。間違いなく簡単にクリア出来るわ」
菜々「…まあ、確かにこれはXシリーズの中でも恐らく一番簡単だと言われていますからね…」
楓「簡単なの?」
菜々「ええまあ。…とは言ってもあくまでアームパーツと最終武器を取れたらの話ですが…」
楓「ならやってみせるわ。尺いっぱいになる前に」
菜々「あと30分も無いですよ」
…。
…。
早苗『今回プレイするのは1994年にカプコンから発売されたロックマンX2よ』
早苗『前作ロックマンXがなんと116万本の売り上げを達成したことにより続編が決定されて、意欲作だったのだけど…』
早苗『売り上げはなんと半分以下という数字になってしまったわね。でも凄いんだけど』
早苗『Xでは無かった仕掛けやアクション、さらに敵の幹部まで登場する密度の濃い作品となっているわ』
早苗『ロックマンXのプレイには自信がある楓ちゃん。スーファミの世界でも暴れまくりなさい!』
…。
菜々「まずはオープニングステージですね。疾走感が凄いですよ」
楓「待って」
菜々「何ですか?」
楓「この子、パーツが全部無くなってるわ」
菜々「戻したんですよ。多分」
楓「あのウネウネしたチャージショットならいくらでも雑魚を一掃出来るのに?」
菜々「そんな事したら面白くないと思いますよ。それにチャージショットとダッシュがパワーアップしてますから」
楓「あ、チャージショットの色が違う…ダッシュも!」
菜々「ダッシュが無いとほぼクリア不可能なステージが多いですからね。今回は最初からダッシュ出来るようになったんですよ」
楓「でもサブタンクもライフも無いわ」
菜々「レプリロイドのお友達にあげたんですよ。多分」
楓「許さないわ。返して」
菜々「楓さんが許さなくてもXは許すんです」
楓「一度クリアしたステージにまた行くっていう面倒な時間を返して」
菜々「楓さんが面倒でもXは面倒じゃないんです」
楓「私がロックマンXよ」
菜々「楓さん女性ですけど」
楓「でも波動拳の声優さんは緒方恵美さんって聞いてるわ」
菜々「シンジ君ですね。驚きですよ」
楓「ハドケン!ハドケン!」
菜々「似てないですし怒りますよ。ナナ緒方恵美さんのファンなんですから」
楓「…あら?この雑魚、私の事ポイポイするんだけど…」
菜々「それはトラップの上とか、進行妨害の為の雑魚ですね。ダッシュで切り抜けて下さい」
楓「見て見て。私スーパーファミコンでプレイしたことないのに壁蹴り出来てる」
菜々「嬉しいのは分かりましたから速く登ってください。じゃないと…」
楓「あっ…壁が動くの!?」
菜々「あっ!指離したら…あっ」
『ティウンティウンティウンティウン…』
楓「…」
菜々「…」
楓「昇れたわ」
菜々「昇れましたね。ステージよりも天高く」
楓「ロックマンには上に向けて撃つ概念が無いの?」
菜々「そこは触れてはならないところですね」
…。
早苗『その後、初めて見る仕掛けや敵に苦戦しながらも何とかボスに辿り着いたみたい』
…。
楓「どこにもいないけど…」
菜々「さっきからちょくちょく部品が出て来てましたけどね」
楓「部品…?わっ…」
菜々「出てきましたよ。オープニングステージのボス。巨大なレプリロイドですが…」
楓「凄い。小学生の絵みたい」
菜々「やめてください」
楓「あれ?攻撃が効かない?」
菜々「弱点は頭ですよ。腕じゃないです」
楓「だって、あそこの関節一番脆そう…」
菜々「きっと何か凄い素材で出来てるんですよ。何かの」
楓「あれ?頭狙ったら凄い効くわ」
菜々「チュートリアルステージですからね。立って連射してるだけでも倒せる仕様になってますし、ダメージは他のボスに比べて3倍はありますよ」
楓「きっと頭は戦闘機なのよ。パイルダーオンしたんだわ」
菜々「あんな戦闘機誰も乗りたくないですよ」
楓「あと一撃くらいかしら?」
菜々「そうですね。とどめさしちゃってください」
楓「これが私の全身全霊の一撃よ」ビシィ
菜々「これからあと何体ボスいると思ってるんですか」
楓「…勝てたは良いけど、ただバラバラになっただけね」
菜々「1994年のスーパーファミコンソフトに何を求めてるんですか…」
楓「あと何分くらい残ってるの?」
菜々「あと15分ですね。一体倒せるかどうかですよ」
楓「分かったわ。じゃあ…あら?これは?」
菜々「カウンターハンターですね。ロックマン史上初と言ってもいい敵幹部キャラですよ」
楓「この人達、どれくらい強いの?」
菜々「弱点武器が無いとよっぽど上手い人でもない限り勝つのは無理ですね」
楓「私、伝説を作るわ」
菜々「その前に2体ボスを倒さなきゃ」
楓「3秒で倒してあげるわ」
菜々「システム上無理です」
…。
早苗『どうやら今回はカウンターハンターの3人に出会うことはなさそうね』
早苗『でもどうせならボスの一体くらいボコっておきたいわよね』
早苗『というわけで、一番簡単と言われている「深海の切り裂き魔 バブリー・クラブロス」の元へ行くことにしたわ』
…。
菜々「楓さん、これを」
楓「?」
菜々「親指にはめて下さい」
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/f7/9e5d97b4af3ae0d0d3f63e5d2d57d2cc.jpg
楓「これはなあに?」
菜々「オレコマンダーという連射速度が格段にアップする秘密兵器です」
楓「?…ブルブル震えてるわ」
菜々「本当は連射機を持ってこようかなと思ったんですがね。それの方が楓さん好きそうかなと」
楓「これ、何だか面白いわ」
菜々「それ、これからも使っていきまままま」ブルブル
楓「wwwwwwwww」
菜々「やると思いましたよ」
楓「これがあればばばばばばばばば」ブルブル
菜々「wwwwwww」
…。
早苗『で、そこからオレコマンダーの力を借りて、ステージに苦戦しつつも何とかボス戦まで死なずに来たみたい』
…。
楓「このボス可愛いわ」
菜々「でも名前は凄いですよ。「深海の切り裂き魔 バブリー・クラブロス」って」
楓「ラブリーな顔してるのに?」
菜々「上手くないです。それとこのボスはまあ、その場で連射してれば勝てますから」
楓「本当?」
菜々「はい。とにかく弱いんです」
楓「わーい…あー…」ビシュシュシュシュシュ
菜々「全然近寄ってこないでしょう?」
楓「本当ね。こんなに弱かったら他のボスにいじめられちゃうわ」バシィ
菜々「今貴方にいじめられてるんですけどね」
楓「ちなみにこれ、撃たなかったらどうなるの?」バシィ
菜々「泡のバリアを張って小さいカニと泡を出してきます」
楓「本当ね。でもあんな泡のどこが痛いの?」
菜々「多分、強めの洗剤使ってるんですよ」
楓「洗剤なら綺麗になるだけじゃないかしら」バシィ
菜々「きっと何か混じってるんですよ。混ぜたら危険なものが」
楓「…今のところ、切り裂き魔的なものはないけど…」バシィ
菜々「じゃあ、一度守りに徹して下さい」
楓「…あ、飛び越えたら何か背中から生えたわ」
菜々「あれです」
楓「あれ!?」
菜々「あの何か尖ったやつです」
楓「でも、全然避けられる…」
菜々「名前くらい強がったって良いじゃないですか」
楓「やっぱりラブリー・クラブロスだったわ」ボガァン
菜々「wwwww」
…。
菜々「今まで触れませんでしたけど、楓さんのオッドアイって…良いですよね」
楓「これカラーコンタクトよ」
菜々「えっ?」
楓「嘘よ」
菜々「やめて下さいよ」
楓「でも特に何も無いわ。未来も見えないし、妖怪も見えないし」
菜々「…中学時代の思い出が蘇りましたよ」
楓「…あ」
菜々「…あ」
楓「ここ同じ反応なんだから、もう同じの使い回しで良いんじゃないかしら」
菜々「なら違うパターンでいきますか?」
楓「例えば?」
菜々「なん…だと…?」
楓「ww…BLEACHで何回見たか分からないわね」
菜々「あの箱の中から早苗さんが出てきて『まだ私にはもう一段階あるわ』と…」
楓「wwwww」
菜々「ナナはそれのさらに裏をいきますよ…っと」パカッ
楓「…」
菜々「…」
楓「これはまた…」
菜々「何とも言いづらいものを…」
楓「さいしょはグー」
菜々「ジャンケン」
楓「ポイ」グー
菜々「ポイ」グー
楓「あいこで…しょ」
菜々「あいこでしょ」
楓「あいこでしょ」
菜々「あいこでしょ」
楓「ンフフッ…」
菜々「あいこで…www」
楓「どれだけ気が合うのwww」パー
菜々「www」グー
【先攻 高垣】
【後攻 安部】
…。
楓「じゃあ…」スッ
菜々「えっ?いきなり三枚も攻めますか?」
楓「一枚ずつやっていったらカットされて終わるだけだと思うの」
菜々「あー…」
楓「でも負けないわ」スッ
菜々「おー…」
楓「じゃあ、次は菜々ちゃん」
菜々「じゃあ、ナナは禁忌を犯しますよ」
http://hand-illustration.com/highresolution/l_240.png
楓「指を曲げて…まさか!?」
菜々「横から一掃です!」グイッ
楓「そんなやり方が…!」
菜々「それっ!」バラバラバラ
楓「…」
菜々「…」
楓「…」
菜々「…」
…。
…。
楓「そろそろエンディングかしら…?」ビシュシュシュシュシュ
菜々「そうみたいですよ」
楓「ロックマンX2って次もやらないの?」バシィ
菜々「やりませんよ。どうしてもっていうならお家でやってください」
楓「…?今これ、Wii Uで出てるの?」バシュウ
菜々「出てるみたいですよ。買ってみたらどうです?」
楓「…買っちゃおうかな…」
菜々「あれ、マインクラフトも出来るみたいですよ。楓さん面白そうって言ってらしたじゃないですか」
楓「YouTube観てたら満足しちゃった」ボガァン
菜々「あー…」
楓「…もう8時だけど、菜々ちゃんはまた終電?」
菜々「そうですねぇ…まあ仕方ないですね」
楓「泊まる?」
菜々「良いんですか?」
楓「ここ」
菜々「そこは…楓さんのお家では?」
楓「wwwww」
菜々「www」
楓「じゃあ…来る?」
菜々「はい」
楓「即答なのね…w」
終わります
SSR楓さんが当たってめちゃくちゃ嬉しかったです
1万スタージュエルくらいです
信者の方に「新スレあったの気づかなかったけど荒らしてくれたから気がつけたわ」と感謝されたので今回も宣伝します!
荒らしその1「ターキーは鶏肉の丸焼きじゃなくて七面鳥の肉なんだが・・・・」
↓
信者(荒らしその2)「じゃあターキーは鳥じゃ無いのか?
ターキーは鳥なんだから鶏肉でいいんだよ
いちいちターキー肉って言うのか?
鳥なんだから鶏肉だろ?自分が世界共通のルールだとかでも勘違いしてんのかよ」
↓
鶏肉(とりにく、けいにく)とは、キジ科のニワトリの食肉のこと。
Wikipedia「鶏肉」より一部抜粋
↓
信者「 慌ててウィキペディア先生に頼る知的障害者ちゃんマジワンパターンw
んな明確な区別はねえよご苦労様。
とりあえず鏡見てから自分の書き込み声に出して読んでみな、それでも自分の言動の異常性と矛盾が分からないならママに聞いて来いよw」
↓
>>1「 ターキー話についてはただ一言
どーーでもいいよ」
※このスレは料理上手なキャラが料理の解説をしながら作った料理を美味しくみんなで食べるssです
こんなバ可愛い信者と>>1が見れるのはこのスレだけ!
ハート「チェイス、そこの福神漬けを取ってくれ」 【仮面ライダードライブSS】
ハート「チェイス、そこの福神漬けを取ってくれ」 【仮面ライダードライブSS】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1456676734/)
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません