男「どちら様ですか?(セールスの電話か?)」
メリーさん「えっと、おほん・・・・私、メリーさん。今、京都にいるの。」
男「は?そ、それがどうしたんですか?」
ツーツーツーツー・・・・
男「俺の家、池袋なんだけどなぁ・・・・京都に来いってことか?」
男「どちらにしろ、わけの分からん迷惑電話だったな。」
男「はい、どちらさま?」
メリーさん「私、メリーさん。今、新幹線に乗っているの。」
アナウンス『まもなくぅ、名古屋・・・・名古屋でございま・・・」
ツーツーツーツー・・・・
男「本当に訳が分からん・・・・。」
男「しかし、確かに新幹線の雑音は入っていた。」
男「ちゃんと車内じゃなくて、トイレの辺りから掛けてくるのは律儀だな。」
男「はい、どちらさま?」
メリーさん「私・・・もぐもぐ・・・・メリーさん。今・・・・はむはむ・・・・・駅弁を食べているの・・・・・・。」
ツーツーツーツー・・・・・
男「・・・・・こいつただのアホだ。」
男「はい・・・・」
メリーさん・男「私、メリーさん。」
メリーさん「ぶふぉっ(笑)」
アナウンス『次はぁ、品川・・・・』
ツーツーツーツー・・・・・
男「セリフを合わせただけで吹き出すとか。笑いの沸点低すぎだろ。」
男「はい。」
メリーさん「・・・よし。私メリーさん」
男「(前回の失敗から一呼吸置くようになったか、チッ)」
メリーさん「今、秋葉原にいるの!すっごく楽しいのー!」
ツーツーツーツー・・・・
男「す、すげぇ・・・・こいつ何者だ?」
男「はい。」
メリーさん「私メリーさん。今、渋谷のスクランブル交差点を見てゲンナリしているのぉ・・・・。」
メリーさん「イメージと違うぅ・・・・」
ツーツーツーツー・・・・
男「・・・・・・はぁ。」
男「はい」
メリーさん「私、今渋谷のクラブにいるの!ヘドバンしてる人怖いよぉっ・・・・」
男「はい。」
メリーさん「わ、私今・・・怖い人たちにナンパされて・・・今、渋谷に・・・・・」
ツーツーツーツー・・・・・
男「・・・・・くそっ!ったく仕方ねぇなぁ!!」
男「渋谷のどこだよ・・・・」
運転手「どちらまで?」
男「jr池袋駅だ!急いでくれ」
男「はい!」
メリーさん「わ、私、メリーさん・・・・今、ホテルzeroの302号室に・・・・こ、怖いよぉ・・・・・」
男「ホテルzero・・・ここか!」
店「ちょ、ちょっとお客さん!」
男「302号室!!」
男「おい、大丈夫か!!・・・・お、お前・・・・・・」
メリーさん「私メリーさん♪」
男「お、幼馴染・・・・じゃないか・・・・・・」
幼馴染「小学校の時の約束を果たしにきたのぉ・・・・」
男「俺が急に引っ越した時の事か・・・・」
幼馴染「うん・・・・・」
男「あの約束を・・・・覚えていてくれたのか・・・・・・」
幼馴染「当たり前じゃない。忘れてたとしても、奪っちゃうけどね♪」
男「幼馴染・・・・」
幼馴染「男・・・・私をお嫁さんにしてね・・・・。」
男「もちろんだ。よろしくな・・・・。」ぎゅっ
幼馴染「私、メリーさん。今あなたの胸の中にいるの・・・・・。」
end
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