モバP「一人9万円でいいのか!?」 (127)

~事務所~

モバP「…………」(←グラブる生放送視聴中)

モバP「……えっ」

モバP「9万円!?9万円で好きな子が手に入るのか!!」

凛「!?」

モバP「安すぎるだろ……!!」

凛「……」

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凛(9万円……好きな娘……買う……?)

凛(…………!)

凛(これってもしかして……)

凛(プロデューサー、女の子を買ってるの?)

凛(9万円が安いって異常だよ……)

凛(けど、人を買うって言うならありえない金額でもない……)

凛(……プロデューサー、私のことは仕事相手としか思っていなかったんだ)

モバP「あの子もあの子もお迎えしたいな〜!さあ、頑張って稼ぐぞ〜!!」

凛「っ!!」

モバP「あ、凛。もう少しでレッスンだろ?送るぞ」

凛「一人で行く!!」

モバP「……?」

凛(最低……!!何人も家で囲ってるなんて……!!)

凛(しかも、私が頑張った分だけプロデューサーの家には女の子が増えるなんて……)

凛「…………レッスンさぼればプロデューサーの給料って減るのかな……」コツン

凛「いてっ」

早苗「なーに言ってるの」

早苗「凛ちゃん」

凛「早苗さん……」

早苗「……人に迷惑かけちゃ駄目よ?特にモバPさんには」

凛(しかも、私が頑張った分だけプロデューサーの家には女の子が増えるなんて……)

凛「…………レッスンさぼればプロデューサーの給料って減るのかな……」コツン

凛「いてっ」

早苗「なーに言ってるの」

美優「凛ちゃん」

凛「早苗さん……」

早苗「……人に迷惑かけちゃ駄目よ?特にモバPくんには」

美優「何かあったの?」

凛「……ここじゃ話しにくいし場所を変えよう?」

早苗「いいけど、そんなに深刻なことなの?」

凛「特に私たちにとっては…ね」

〜会議室〜

早苗「…よし、鍵かけたよ」

美優「今日は人の出入りも少ないし、多分聞かれる心配も無いわ」

凛「これなら大丈夫かな」

早苗「で、どうしたの?あなたがモバPくんにわざわざ迷惑をかけようとするなんて」

凛「うん……私も本当はそんなことしたくなかったんだけど……」

美優「…………」

凛「でも、それくらいしか思いつかなくて……」

美優「……モバPさんと何があったか、教えてくれる?」

凛「……うん」

凛「と言っても、私が何かされたってわけじゃないんだ」

早苗「え?」

凛「さっきプロデューサーが、パソコンをしながら」

凛『女の子が9万円なんて安いなー。たくさん連れ込んじゃうぞー』

凛「って言ってたのを見たの」

美優「モバPさんが、女を……?」

美優「…そんなの、信じられません」

凛「私だって信じられなかったよ」

美優「聞き間違いじゃないですか?」

早苗「ま、まあまあ二人とも…!」

美優「私、見てきます…!」ガチャ

早苗「あっ!ちょっと……」

凛「見たら分かるもん。ほんとだよ」

〜廊下〜

美優(信じられない…!モバPさんが、そんなことするわけない……!)

美優(そもそも、モバPさんは女に不足なんてしてないじゃないですか……!)

美優(……?モバPさん、一人で何か言ってる?)

モバP「〜〜!〜〜、〜〜〜!」

美優(何でしょう、もう少し耳をドアに近づければ……)

モバP「やっぱ金髪巨乳は1人くらいパーティに入れたいな!」

美優(!!?)

モバP「というか上限が9万円なだけで、うまく行けば一発でイケるし」

美優(一発で…?)

モバP「よーし今月はこの子たちのために昼飯抜いて金貯めるぞ〜!」

美優()

〜会議室〜

早苗「……!美優ちゃん、どうだった?」

美優「」フラフラ

凛「……なんか言ってた?」

美優「モバPさんは……」

早苗「うん」

美優「囲っている女の子たちをパーティと呼んでるみたいです……」

早苗「」

凛「」

美優「あと…そのパーティに金髪巨乳が欲しいみたいです……」

早苗「」

凛「」

早苗「ち、ちょっとドン引きだね…」

凛「プロデューサー……」

美優「……私、パーティに入れないか聞いてきます!」ガチャ

早苗「ええ!?」

〜事務所〜

美優(待っていても始まらない…!自分から攻めなきゃ!)

美優「プロデューサーさん!」バタン

モバP「ん?美優さん、お帰りなさい」

美優「あ、あの、パーティについてお伺いしたいのですが……!」

美優(やっぱり恥ずかしい……!)

モバP「パーティ?……あ」

モバP「美優さんもやってるんですか?」ニコ

美優「やってません!!」

美優「あ、そ、そうじゃなくて」

美優「私もこれから参加したいなと……!」

モバP「あ、なるほど」

モバP「見ます?僕のパーティ」

美優「えっ」

モバP「結構層が厚いんですよ」

美優「えっいえ、いいです」

モバP「そうですか?」

モバP「……にしても、現在進行形でゴタゴタが続いてますけど、やってる人は多いんですよね〜」

モバP「もうやめられない、みたいな(笑)」

美優「は、はあ……」

美優(揉め事が起きてるのにやめられない……?病気だわ、この人)

モバP「あ、招待コード送っときます?」

美優「しょ、招待……?」

モバP「ええ、これあればリセマラも少しは楽になりますよ」

美優(…マラ……?)

モバP「あ、フレンドで杏とか比奈とかもやっておいた方がいいですよ」

美優(あ、杏ちゃんや比奈ちゃんがフレンド……)

モバP「それでも足りなかったらフレンド掲示板に行けばたくさんいますし」

美優「し、失礼しました……!!」ガチャ

モバP「……行っちゃった」

〜会議室〜

バタン

早苗「美優ちゃん!」

凛「大丈夫?顔色悪いよ?」

美優「わ……私には無理かもしれません……」

早苗「何があったの?」

美優「パーティに入りたい人には…モバPさんから招待コードという暗号が届くらしいです…」

凛「招待コード……メールでかな?」

美優「そして……」

早苗「?美優ちゃん?」

美優「パーティじゃないけど、フ、フレンドとして杏ちゃんや比奈ちゃんがいるらしいです……!!」

凛「!!!!」

早苗「杏ちゃんに比奈ちゃん……!!訴え出るのが苦手そうなオタク系を狙ったってわけね」

凛「卑劣……」

ピローン

早苗「ん?」

美優「あ、メール……」

美優「……!モバPさんから……!!」

凛「!」

美優「これが招待コードです……一緒にグラブルやりましょう……」

美優「グラブル……!?」

早苗「グラブルって聞いたことあるわ、あのCMのよね」

凛「私もそのCM見たことある……隠語っぽかったけどやっぱそういう意味だったんだ……」

早苗「ということはグラブルはそういうパーティを作るための良くないアプリってこと?」

美優「あのCMを見る限り普通のアプリとは思えません……」

早苗「……これは、事務所の風紀のためにも止めるべきよね」

ガチャ

奈緒「あれ、こんなとこで何してんだ?」

輝子「フ、フヒ……みんなで会議……仲間はずれ…」

早苗「な、なんでもないって」

美優「そ、そうよ?何もしてないわ」

奈緒「んん〜?怪しいなぁ……って、美優さん、その画面、グラブル?」

美優「!!」

凛「ちょ、奈緒がそんなこと言っちゃ駄目!!」

奈緒「な、なんだよそんな大声出して……グラブルがダメなのか?」

凛「駄目!奈緒はキレイなままでいて!」

奈緒「なんだよそれ!」

輝子「グラブル……私もやってる……下手だけど……モバPが手伝ってくれる……」

早苗「輝子ちゃんも!?あなたまだ16歳以下じゃない!これはもうタイホ……?」

輝子「モバPは座ったまま…私は机の下で……2人で頑張るんだ……」

美優「まさか、仕事中に……!?」

輝子「ちなみに休日は一日中……小梅と2人でやってる……フヒヒ……」

凛「へ、へえ……」

美優「あらあら」

早苗「…ま、まあそれは置いといて!今からモバP君を取り押さえに行くわ!」

凛「異議なし!」

美優「無しです」

奈緒「モバPさん、何か悪いことしたのか?」

凛「奈緒、プロデューサーは周りに小さい子がいるにも関わらず…グ、グラブル……をやってたの」

奈緒「あー、まあ、教育には悪いかもな」

早苗「みりあちゃんやありすちゃんみたいな若い子までこんなことを知ったら…」

奈緒「ん、ありすは知ってるんじゃないか?いつもタブレットでネット見てるし」

凛「ちょ、生々しいよ奈緒!」

早苗「と、とりあえず、今からやめさせに行くから!」

奈緒「だから待てって」

凛「奈緒、しつこいよ」

奈緒「いや、やっぱり納得できないよ」

奈緒「確かにグラブルを仕事中にやるのは良くないぜ?それはわかる」

奈緒「けどさ、何かに熱中するってそんなに悪いことかよ?」

凛「グラブルに熱中…」

奈緒「そんな物にお金をかけるなんて頭おかしいって意見があるのもわかるよ?確かにやり過ぎな人もいるし」

早苗「やり過ぎ……」

奈緒「けどさ、じゃあ漫画は?小説は?映画は?それらはよくてグラブルはダメなのか?」

美優「そもそもジャンルが……」

奈緒「熱中できて、後から振り返ることができる、ソシャゲはそういう意味では映画や小説と同じだよ」

凛「ん、ソシャゲ?」

奈緒「だからうちらは、業界を健全なものにするために、ユーザーではなく会社にモラルを求めるべきなんだよ」

奈緒「でも、モバPさんもちょっとやり過ぎかもな」

奈緒「注意してくる」ガチャ

早苗「……」

美優「……ソシャゲ?」

凛「……ソシャゲって?」

輝子「フヒ……ソシャゲはソシャゲ……ソーシャルゲーム……の、略………」

早苗「どういうこと?」

美優「意味は?」

凛「そもそもグラブルって?」

輝子「う、うおお……ボッチに質問攻めは……死ぬ………」

〜事務所〜

ガチャ

奈緒「モバPさん」

モバP「おっ奈緒、おはよう」

奈緒「おはよう、ちょっと話いいか?」

モバP「どうした?そんな改まって」

奈緒「モバPさん、グラブルやってるのか?」

モバP「おっ!そうなんだよ〜」

モバP「奈緒もやってるのか?」

奈緒「私はそんなにだけど…ニュース見た?」

モバP「上限9万のやつ?見た見た!安いよな〜!」

奈緒「……」

モバP「しかもさ!年末年始のガチャ代は返金されるらしいんだよ!いやーお得だ」

奈緒「……モバPさん、年末年始はいくら分くらい回したんだ?」

モバP「お恥ずかしながら、40万(笑)」

奈緒「笑えねえよ!!!」

モバP「ヒッ」

奈緒「返金って、ゲーム内通貨でだろ!?」

奈緒「それじゃあモバPさんの40万円は帰ってこないじゃんか!!」

奈緒「5回くらい引いて、欲しいキャラが出てこなかったら縁が無かったってことでいいじゃねえか!!」

奈緒「最近全然食べてないのだって知ってるんだぞ!?」

奈緒「ただでさえ大変なモバPさんが、栄養も取れずに弱っていっちゃうなんて、私、私……!!」

モバP「お、おお落ち着け奈緒」

モバP「悪かった、悪かったから、な?」

奈緒「………」グス

モバP「ガチャもほどほどにするから、な?」

奈緒「……月一万円まで」

モバP「うぐっ……わかった」

奈緒「……食事も」

モバP「食べるよ、朝昼晩全部食べる」

奈緒「ほんとかよお……」グス

モバP「本当だよ!嘘だと思うなら昼夜俺と一緒に食べればいい!」

奈緒「………」

奈緒「え」

モバP「奈緒の両親に連絡しておくよ!朝と夜はお世話になりますって!」

奈緒「ん、ん?ウチで食べるのか?」

モバP「当たり前だろ?ちょっとそこで待ってろ、今電話してくる」ガチャ

奈緒「ちょちょ、あ、…行っちゃった」

奈緒「毎朝モバPさんと食事……」

奈緒「……///」

奈緒「……はっ」

凛(ジー)

早苗(ジー)

美優(ジー)

奈緒「ひっ…!」

???「そうですよ!そんなのやるならガチャ回すなりスタドリ買うなりにお金を使ってください!」

???「それに今ならなんとBPドリンクセット10+3が1000MCとお得ですよ!」

凛「抜け目ないね、奈緒」

早苗「泣き落としかあ……基本に忠実ね」

美優「……毎朝毎晩、私も行きますから」

奈緒「う、う」

奈緒「うわあああああああ!!」



ちひろ「太客が課金しなくなるのをただ見てるだけっていうのは我が社としてもあまり良くないですねえ……」

ちひろ「グラブルが逝っても、我が社にはもう一つ、キラーコンテンツがある」

ちひろ「それさえ見つからなければ……大丈夫、ヘマはしませんから」

訂正

凛「抜け目ないね、奈緒」

早苗「泣き落としかあ……基本に忠実ね」

美優「……毎朝毎晩、私も行きますから」

奈緒「う、う」

奈緒「うわあああああああ!!」



ちひろ「太客が課金しなくなるのをただ見てるだけっていうのは我が社としてもあまり良くないですねえ……」

ちひろ「とはいえグラブルが逝っても、我が社にはもう一つ、キラーコンテンツがある」

ちひろ「それさえ見つからなければ……大丈夫、ヘマはしませんから」

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