凛「体重82kgのP」 (54)

・シリーズもの三作目。

・今までより多くのキャラ崩壊。

・地の文アリ。

・Pは体重82kgのあるキャラクターをモチーフに。

・すでに書き終えている。

前作:幸子「身長195cmのP」http://ss.vip2ch.com/jmp/1402746618

  :拓海「身長185cm(成長中)のP」http://ss.vip2ch.com/jmp/1403349645


それでは投下していきます。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1403779829

凛(………面白くない)

私は漠然とそう考えた。

移動中の事務所用の車の中で、私は大きなため息をつく。

運転しているのはプロデューサー。

必要最低限の連絡しかせず、会話も挨拶ぐらいしかしない。

なので、この車内は重い雰囲気に包まれている。

アイドルを始めたころは楽しかった。

自分がグングン伸びていくのが分かった。

ファンレターが一通来るたびに歓喜した。

だが、最近自分は伸び悩んでいる。

奈緒はCDを出したし、加蓮は最近ドラマの仕事を獲得した。

今では、二人に少しでも追いつこうと努力しているが、それももう無駄なことなのかもしれない。

そう思うと、今までやってきたことがすべて徒労に思えてきて、またため息をつく。

車が止まる。

凛「ありがと」

そう呟くように言ってから車から降りる。

すると、珍しくプロデューサーが話しかけてきた。

プロデューサー「凛。後で大事な話があるから、応接室に来てくれ。」

凛「……解った」

階段を上がって事務所に入る。

凛「ただいま戻りました」

ちひろ「あ、お帰りなさい」

今、事務所は大忙しだ。

どうやら拓海のプロデューサーが大企業と契約したとかなんとか。

でも、私に仕事は回ってこない。

仕方のないことだと思いながらも思わずため息を吐く。

プロデューサー「凛。俺は凛のプロデューサーをやめることになった」

プロデューサーが応接室に入ってきての第一声。

それは、私に衝撃を与えるのに十分すぎた。

凛「……それで、私はどうなるの?」

プロデューサー「できれば……辞めてほしいんだ。今事務所が忙しくてプロデューサーが余ってないんだ。」

凛「つまり、私はお払い箱って事?」

プロデューサー「………………」

凛「ねぇ、答えて……答えてよ!」ポロポロ

何故か知らないが、涙が溢れてくる。

そこで私はやっと気づく。

自分がアイドルに未練を持っていることに。

だが、もう遅い。

プロデューサー「………すまない」

それだけ言うと、プロデューサーは部屋を出て行った。

部屋に一人取り残される。

凛「う……うぅ……!ヒグッ……グスッ」ポロポロ

涙が止まらない。

ちひろ「凛ちゃん!」

ふと声がしたので顔を上げる。

そこにはちひろともう一人、長身の恰幅の良い男がいた。

しかも、大きな鎖のついた学ランを着ている。

ちひろ「新しいプロデューサーが入ったの!」

凛「ってことは、私、まだアイドル続けられるの…?」

ちひろ「凛ちゃんにその気があれば、だけど……」

凛「安西先生……アイドルがしたいです………」

ちひろ「だれが安西先生やねん」

ちひろ「とりあえず、挨拶してください」

P「俺の名前はP……。渋谷凛だったか」

凛「渋谷凛です。よろしくお願いします」

P「やかましい!うっとおしいぞ このアマ!」

凛(こ、怖い……)

ちひろ「そ、それでは、どこかへ遊びに出かけてはどうですか?遊園地とか!」

凛「遊園地……悪くないね。Pは?」

P「やれやれ……」

遊園地

凛「あ、P!あれ乗ろうよ!」

P「ジェットコースター?」

ジェットコースター「ヒャッハー!飛ばすぜーーッ!」ドドドドドドドド

P「……やれやれだぜ」

~ジェットコースター中~

凛「あ~怖かった!」

P「まぁまぁだな」

凛「お化け屋敷行こうよ!」

P「お化け屋敷?」

お化け屋敷「フヘヘヘヘ……めっちゃ怖いぞ~~~ッ!」

P「だめだね」

凛「いいじゃん。さ、行こう?」グイグイ

P「オイオイ引っ張るな……やれやれだ」

お化け屋敷

お化け「バァ~~~wwwwwwwwwwwwww」

凛「キャッ!」

P「フン……」

凛「Pは怖くないの?」

P「あぁ……(吸血鬼にあってるしな……)」

凛「あ、あそこ!」

二顔男「腹の底から“ザマミロ&スカッとサワヤカ”の笑いが出てしょうがnP「スタープラチナ!オラオラオラオラオラオラオラオラーー!」

二顔男「」ドゴドゴドゴドゴドゴドッゴーン

凛「二顔男が吹っ飛んだ?なんで……?」

P「さあな、そこんとこだが・・・俺にもようわからん」

係員「お疲れ様でしたー!どうでした?」

凛「二顔男が意外にリアルで……」

係員「?二顔男なんていませんよ?」

P(アイツとわかっているが、一応ごまかしておくか)

P「そうか……?確かにいたはずだが……なぁ、凛」

凛「」

P「気絶してやがる……」

ちひろ「お帰りなさい……ってあれ?凛ちゃん寝ちゃったんですか?」

P「お化け屋敷で気絶した」リンヲセオイ

凛「キュゥ……」Pニセオワレ

ちひろ「あらあら………」クスクス

P「さてちひろ……仕事の話だが」

ちひろ「えぇ、それじゃあスケジュールを確認していきましょう♪」

あれから数か月。

Pは見た目は怖いけど、とてもいい人が分かって、毎日コミュニケーションが取れている。

おかげでアイドルという仕事に自信が持ててきた。

ラジオへの出演が決まり有頂天になっていた矢先、私の元へ一通の手紙が来る。

ちひろ「凛ちゃんにファンレターよ~」

凛「ありがと」

凛「どんな中身かな~~♪」ペラッ

凛「!!!」パサッ

驚いて手紙を落としてしまう。

そしてその手紙から、数枚の写真が地面にばらまかれる。

その写真には、凛が着替えている姿が映ってきた。

ちひろ「どうかした?」

凛「う、ううん!何でもない!」アセアセ

『この写真をばらまかれたくなければ今夜九時に河川敷に来い。誰にも知らせるな』

凛「ッ………」

背中に悪寒が走る。

呼吸が荒くなり、頭が真っ白になる。

凛(どうしよう……!)

時計を見ると、時刻は夜八時。

あと一時間で約束の時間だ。

手紙をポケットに入れ立ち上がる。

凛「P、今日はもう予定ないよね?」

P「あぁ」

凛「じゃ、今日は早めに帰るね。それじゃ」タッタッタ

P「………おい、凛」

凛「な、何?」アセアセ

P「…………何か隠してないか?」

凛「な、何も隠してないよ?それじゃ、私急ぐから!」タッタッタ

P「……やれやれ、こいつはマジにやばくなってきたぜ……」

河川敷

凛「いるの……?」

??「やぁ、よく来たね!」ゾロゾロ

出てきたのは数人の男。

凛「一体この写真はなんなの!?」

??「グフフフ……僕が撮ったんだよ」

凛「誰なの?」

キモオタⅠ「グフフフ……凛ちゃんきゃわわ」ハァハァ

キモオタⅡ「デュフフフ……逃がしませんぞ?」

キモオタⅢ「凛ちゃん可愛い!ペロペロしたい!」

キモオタⅣ「クンカクンカしてぇ~~~よ~~~!」

凛「お願いだから、写真を消して!」

キモオタⅡ「それはできませんな」

凛「どうして!」

キモオタⅠ「まぁ、他ならぬ凛ちゃんの頼み……聞いてあげましょう!その代り……今から撮影会させてよ」

凛「撮影会?」

すると、キモオタズはそれぞれ服を取り出す。

中にはかなりきわどい物も。

キモオタズ「フフフフ………」ジリジリ

凛「こ、来ないで……」アトズサリ

キモオタⅢ「も、もう我慢できん!突撃!」ルパンダイブッ

凛「キャアアアアアアアア~~~!!!」

P「オラァッ!」バキィッ

キモオタⅢ「グファッ!」ドッギャーン

凛「ぷ、P!」

P「全く……やれやれだぜ」バァーzン

凛「P、どうしてこのことを……!」

P「……気づかれたくなかったのなら、あの泣きそうな表情をどうにかしてからにするんだな」

凛「え……?」

私が泣きそうな表情を……?

どうしてわかって……。

あぁ、そうか。

この人はずっと……。

私を見てくれてるんだった。

P「ちひろは…決して逆上するなと言った しかし…それは…無理ってもんだッ! こんなことを見せられて、頭に来ねえヤツはいねえッ!」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

P「てめーらは、このPがじきじきにブチのめす」バァーzン

キモオタⅢ「く、クソッ……」フラフラ

P「まだ立てたか……凛」

凛「何?」

P「目を閉じてろ……ここからは女の見ていいもんじゃねぇ」

凛「……絶対無事でいてね」

P「あぁ……当然だ」

キモオタⅢ「ぬぬっ!?凛ちゃんと何やらいい雰囲気になりやがって!」

P「やかましいッ!オラララオラァッ!オラオラオラオラ!」ドゴドゴドゴドゴドゴ

キモオタⅢ「ウバァハァ~~~~!!!」ドッゴーン

キモオタⅣ「キ、キモオタⅢ!!」

P「次はどいつだ?」

キモオタⅡ「私が行きましょう……」ドドドドドドドド

P「面白ぇ……」

P「オラァッ!」ブンッ

キモオタⅡ「オタァッ!」パシッ

P「何ッ!?」

キモオタⅡ「デュフフフ……無駄ですぞ?」

P「野郎、面白くなってきたぜ!」

P「ぶっ飛びなッ!オラオラオラオラオラオラオラオラ!」ガンガンガンガンガンガン

キモオタⅡ「オタオタオタオタオタオタオタオタ!」ガンガンガンガンガン

P「こ、こいつ!スタープラチナについてこれるのか!?」ズザザッ

キモオタⅡ「デュフフフ……オタクを舐めてはいけませんぞ?」

P「やれやれ……だが、こっちにも手はある」

P「『流星指刺スターフィンガー』!!」ザスッ

キモオタⅡ「み、右腕が!!」

P「覚悟はできたか……?」

キモオタⅡ「ま、待って……」

P「 オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラーッ!!」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ

キモオタⅡ「」ブッギャアアアーー

P「つけの 領収書だぜ」バァーzン

キモオタⅣ「よ、よくも二人を!」バッ

P「フン」ガシッ

キモオタⅣ「は、離せ!」ジタバタ

P「いいか、よく聞け。このPは…いわゆる不良のレッテルをはられている…ケンカの相手を必要以上にブチのめしいまだ病院から出てこれねえヤツもいる…イバルだけで能なしなんで気合を入れてやった教師はもう2度と学校に来ねえ。料金以下のマズイ飯を食わせるレストランには代金を払わねーなんてのはしょっちゅうよ。だがこんなおれにもはき気のする「悪」はわかる!「悪」とはてめー自身のためだけに 弱者を利用しふみつけるやつのことだ!! ましてや女をーっ!だから おまえは おれが裁く!」バァーzン

P「オラララオラ裁くのは おれの『スタンド』だッー!!」ドゴォッ

キモオタⅣ「ヤッダァ~バァ~ッ!!」

P「さて……」

キモオタⅠ「ヒ、ヒィッ!頼む、許して!」ドゲザ

P「もう てめーには なにもいうことはねえ・・・ ・・・・・・・・・とてもアワれすぎて 何も言えねえ」ドドドドドドドド

キモオタⅠ「頼む!写真は全部消しますから!」ドゲザ

P「謝罪したい人間は降伏のしるしとして、地面に自分の頭をこすり付けるそうだが……ゆるしてくれということか?しかし、てめーは、すでに俺の堪忍袋の領域をはみ出した……  だめだね」バァーzン

P「質問だ…右のコブシで殴るか?左のコブシで殴るか当ててみな」ドドドドドドドド

キモオタⅠ「ひ…ひと思いに右で…やってくれ。ひ…左?りょうほーですかあああ~。もしかしてオラオラですかーッ!?」

P「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ、オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラーッ!オラアアアアアアアアァァァァァ、オラオラオラオラオラオラオ、オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラーッ!!」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴ

キモオタⅠ「」ドガァッ

P「凛……おわったぜ」

凛「あの、P!ありがとう」

P「……凛」ポンッ

凛「な、何?」ドキドキ

P「俺はお前のそばにずっといて、お前を支え続ける。俺はお前のプロデューサーだ」

凛「P……」

P「……月でも出てりゃあ、カッコがついたのかもな」ボソッ

凛「え……?そ、それってどういう意味……?///」ドキドキ

P「……さぁな///」プイッ

凛「あ、赤くなった!」

P「なってねぇ……///」

凛「やっぱり照れてるッ!」クスクス

P「全く……///」

P「やれやれだぜ」バァーzン

←to be continued...

以上で終わりです!

いつも通りリクエストを受け付けますのでご自由にお書きください!

39さん、その組み合わせはもう書かせていただきましたゆえ……

45、48さん

どうしてもこのセリフを入れたかったのですが、他に入れるところがなかった故……orz

元の文を投下します。

ちひろ「とりあえず、挨拶してください」

P「俺の名前はP……。渋谷凛だったか」

凛「渋谷凛です。よろしくお願いします」

P「よろしくな……」

凛(なんか、プロデューサーに向いてなさそうに見えるけど……)

ちひろ「それでは親睦を深めるために、どこかへ遊びに出かけてはどうですか?例えば、遊園地とか!」

凛「遊園地……悪くないね。Pは?」

P「やれやれ……」

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