ブロリー「俺が勇者?違う、俺は悪魔だ!」 (20)

※初投稿ですので、あまり内容には期待しないでください
※DOGDAYSとブロリーのクロスss
※異世界フロニャルドにシンクじゃなくて、あの悪魔が召喚されます
※ブロリーはややブロリーMAD寄りの性格
※もはや異世界ブロニャルド
※悪魔と破壊と血祭りとしっぽの物語

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[プロローグ]

そこは、人間が住む世界とは異なる世界
異世界『フロニャルド』
この世界には、『フロニャ力』と呼ばれる特殊な力が流れており、その力のおかげでそこに暮らす住人達は、滅多な事では怪我をしないといわれる。
その特性を利用し、フロニャルドでは人間が行う『戦争』とは違う、フロニャルド特有の催し物『戦興行』なる物が盛んに行われている。
現在、『ビスコッティ共和国』と『ガレット獅子団領国』の二つの国が数々の戦を行っており、ビスコッティ共和国が一方的な敗戦を繰り返していた。
敗戦を繰り返している自国の窮状を打破すべく、ビスコッティ共和国の領主『ミルヒオーレ・フィリアンノ・ビスコッティ』は最後の切り札として、異世界からの『勇者召喚』を
決意する。
そして今、その世界に勇者ではなく、『悪魔』が召喚されようとしていた……。

[EPISODE 1-1 勇者様?]

【ビスコッティ共和国 召喚台】

ビスコッティ共和国の一角に存在する『召喚台』に二人の人影があった。
その内の一人、ビスコッティ共和国の領主でもある『ミルヒオーレ・フィリアンノ・ビスコッティ』は、異世界から召喚された勇者に対面していた。

ミルヒ「は、初めまして!召喚に応えてくださった勇者様でいらっしゃいますね」

????「俺が勇者? 違う、俺は悪魔だ!」

????「はっ、ははははははは!! うははははははっ!!!」

ミルヒ「あの~、お名前をお聞かせ頂いてもよろしいでしょうか?」

ブロリー「ブロリーです…」

ミルヒ「……あ、私、勇者様を召喚させていただきました、ここビスコッティ共和国・フィリアンノ領の領主を務めさせていただいております、ミルヒオーレ・フィリアンノ・ビスコッティと申します!」

ミルヒ(この方は、勇者様ですよね? 私が星詠みで見た勇者様とは少し違う様な…でも、召喚には応えてくださっているのですし、きっと勇者様に違い有りません!)

ミルヒ(…しかし、勇者様の世界では、ああいった服装が普通なんでしょうか?)

〔ブロリーの服装 : 上半身裸 下半身には赤い腰ミノとズボンらしきものを履いている〕

ミルヒ(何となくですが、気にしたら負けの様な気がします///)

ミルヒ「 (いけません。早く話を続けなければ…) 勇者様におかれましては、ここフロニャルドにお越しいただきまして、まことにありがとうございます! 私達の話を聞いていただき、その上でお力を貸していただくことは可能でしょうか?」

ブロリー「はい…」

ブロリーがミルヒオーレの頼みを快く引き受けた瞬間、遠くから轟音が響き渡った。
(ドンドンドドオオオン!!)

ブロリー「へあぁっ!!?」

ブロリー「なんなんだぁ? 今のはぁ…?」

ミルヒ「あっ!?いけない!もう始まっちゃってる…!」

ブロリー「……?」

ミルヒ「実は、我が国ビスコッティと隣国ガレットは、たびたび戦を行っているのですが…ここのところは敗戦が続いていくつもの砦を突破され、今日の戦では私達の城を落とす勢いです…ですから、勇者様に力を貸していただきたいんです!」

ブロリー「……はい…」

ミルヒ「ありがとうございます! 勇者様! では早速、戦に参加してもらいます!」

ピンク色のしっぽをパタパタと振りながら、ミルヒオーレは喜んだ様子で、そう言った。

ブロリー「なんなんですかぁ?この生き物はぁ…」

ブロリーは、目の前の白い鳥(どう見てもチョコbおっと誰か来たようだ)の様な生物を指して言った。

ミルヒ「『セルクル』という生物で、名前は『ハーラン』です! 勇者様、早くハーランの背に乗ってください! すぐに飛んで戦場(いくさば)まで行きます!」

飛ぶという単語に反応し、ブロリーは、ミルヒオーレとハーランの目の前に立ち、ある事をして見せた。 ブロリーにとってそれは、いつもしている事のように出来た。

ブロリー「(フワッ)……」

ミルヒ「ゆ、勇者様は、空を自由に飛べるのですか!?」

ミルヒオーレは、かなり驚いた様子でブロリーを見上げた。そして、ミルヒオーレの問いに対し、ブロリーは、

ブロリー「はい…」

と、一言だけ答えた。

---閑話休題---

ブロリーは、飛行速度をミルヒオーレの乗るハーランの走るスピードに合わせて、ハーランの横を飛びながら、戦の説明をミルヒオーレから受けていた。

ミルヒ「では、勇者様。戦場に着きましたら、すぐにでも戦に参加してもらいたいのですが…何かわからない事などは、ありますか?」

ブロリー「俺は、何をすればいいんだぁ…?」

ミルヒ「とりあえず、向かって来る敵さんを、やっつけてください!」

ブロリー「…大丈夫なのか?」

ミルヒ「大丈夫です! 手加減なんてしないで、思いっきりやっちゃってください!」

ブロリー「(手加減てなんだぁ?)わかった☆YO☆」

この瞬間、ガレット獅子団領国の兵士達の血祭りフラグが立った瞬間だった……。

所々、違和感があるかも知れませんが、おかしい点などがございましたら、意見や感想と一緒に書き込んでください

[EPISODE 1-2 26の初陣]

※現時点でのブロリーは、まだ黒髪のままです。

【フィリアンノ城 広間】

ミルヒ「では勇者様、戦場に赴く前にこのビスコッティ共和国で代々受け継がれている、二つ存在する宝剣の内の一つ『神剣パラディオン』を勇者様に授けます。 勇者様、何か使い易い武器などはありますか? 神剣パラディオンは、勇者様が望めば、自由自在に姿を変えることが出来るので、試しに何か武器らしい物をイメージしてみてください」

指輪の形状をしたパラディオンを渡され、ミルヒオーレに使い易い武器をイメージしろと言われたが、ブロリーは、今まで武器など扱った経験が無いので、正直、無理な話だと思ったが、一瞬、ある考えが頭をよぎった。
途端にニヤリと口元を歪ませるブロリーが気になったのか、ミルヒオーレがブロリーに声を掛けようとしたその時、

ブロリー「一人用の☆POD☆」

ブロリーが呟くと、指輪の形状をとっていたパラディオンが、人が一人乗れる位の大きさの丸い球体をした物に姿を変えた。

ミルヒ「あの…勇者様? “ソレ”は武器なのでしょうか?」

ミルヒオーレが若干、引き気味になりながらもブロリーに問い掛ける。

ブロリー「一人用の☆POD☆です…」

ドヤ顔で答えるブロリー。

ミルヒ「勇者様、“ソレ”はあまり出さない方が良いかと思います…」

苦笑い状態のミルヒオーレに軽く一蹴されるブロリーの自信作。

ブロリー「(´・ω・`) 」ショボーン

ブロリーがしょんぼリーする瞬間であった。

ミルヒ「勇者様」

ミルヒオーレが少し悲しそうな顔をしながらブロリーの方へと向き直る。

ブロリー「なんだぁ…」

ミルヒ「今の今まで敗戦が続いて、我々ビスコッティの国民はさみしい思いをしています。万が一、お城まで攻められてしまったとなれば、ずっと頑張ってきたみんなが…とてもしょんぼりします……」

ブロリー「しょんぼリーですか…」

ミルヒ「はい、しょんぼりです…」

ブロリーは、少し考えた後、ミルヒオーレの頭を不器用な手付きで撫でる。
撫でられたミルヒオーレは、少し慌てたがすぐに大人しくなった。
しばらくして、ミルヒオーレの頭から手を離したブロリーは、ミルヒオーレに尋ねる。

ブロリー「ミルヒ」

ミルヒ「はい、何でしょうか勇者様?」

ブロリー「俺は、この国の勇者ですか?」

ミルヒ「…はい!私達が見つけて、私が迷うことなくこの方と決めた…この国の勇者様です!」

その言葉を聞いたブロリーは、ニコッ(悪魔スマイル)と笑い顔を作り、言い放った。

ブロリー「ガレット獅子団領国、まずそこから血祭りに上げてやる…」

かつて、悪魔と呼ばれたサイヤ人が今、戦場に立とうとしていた。

【戦場】

『戦興行』という物は、いわゆる一種の体育会系のバラエティーの様な物であり、フロニャルドで暮らす住人達にとっても身近なイベントとして知られている。
また、テレビ放映などもされており、戦に参加しない人々も楽しめる様に出来ている。
今日も、ビスコッティ共和国とガレット獅子団領国の兵士達が互いにぶつかり合う場に、うるさい位大きな声で戦の実況をする実況者の声が戦場に響き渡る。

????《申し上げます!! ビスコッティに勇者が現れましたぁ!!》

ミルヒ《ビスコッティのみなさん、ガレット獅子団領のみなさん、お待たせしました! 近ごろ敗戦続きな我らがビスコッティですが、そんな残念展開は今日を限りにおしまいです! ビスコッティに希望と勝利をもたらしてくれる、素敵な勇者様が来てくださいましたから!》

ビスコッティ兵士「「「おおおーーーー!!!!」

ミルヒオーレの声が戦場に広がり、さらには、勇者が戦場にやって来るという知らせにより、落ちていたビスコッティの兵士達の士気が回復した。

ガレット騎士A「ダニィ!? 早速、勇者を征伐しに出掛ける。 騎士B、後に続け!!」

ガレット騎士C「闇雲に出掛けるのは危険です! もっと情報を集めてからでも…」

ガレット騎士A「臆病者はついて来なくても良い!」

ガレット騎士C「騎士Aさん!」

ビスコッティの『不落の防壁』近くにいたガレットの騎士、 兵士達は、先程の放送を聞き、ビスコッティに現れましたという勇者を倒すべく、不落の防壁へと向かう……はずだった。
急に前方から現れた、数発の緑色の気弾により、十五人程いたガレットの騎士、兵士達が、残り三人にまで減り、残りは『だま化』した。
一人の騎士が、気弾の飛んで来た方向を見る。 そこには、身長二メートルはある、『黒髪』をした大男がいた。

ブロリー「やぁ…ブロリーだ☆YO☆」

[EPISODE 2-1 この俺を倒すことなどできぬぅ!!]

【戦場】

ガレットの騎士の一人が、大男に向かって叫ぶ。

ガレット騎士C「お前だな! 俺達を攻撃したのは!」

ブロリー「はい…」

静かにブロリーは答える。

ガレット騎士A「あれが…勇者…だららららら!!(ボボボボボボン!)」

急な勇者の登場に少し放心していたものの、我に帰った騎士Aがすぐさま、サッカーボールサイズに縮めた『紋章砲』を何十発と放った。
マシンガンの様に打ち出された紋章砲はブロリー目掛けて飛んで行き、その殆どが『直撃』した。

ガレット騎士A「フン、勇者とは名前だけか…。 ハァーハッハッハッハ!!」

あれだけの数の紋章砲を受けて、立っていられる筈が無いと思いながら、騎士Aは、勇者が立っていた場所に立ち昇る砂煙を見ながら、高らかに笑った。
やがて砂煙は晴れ、そこには無様に倒れ伏す勇者が……

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/    /            i                         ', イ

ブロリー「なんなんだぁ今のは…?」

いなかった。

ガレット騎士A「ば、馬鹿な… この俺の攻撃が効いていないだとぉ…」

騎士Aは、有り得ないといった表情を浮かべながら、地面に膝をついた。
無傷のブロリーは、先程攻撃してきた騎士A達を敵と認識したのか、膝をついている騎士に向かい言い放った。

ブロリー「まずお前から血祭りにあげてやる」

そう言ったブロリーは、立った状態のままロケットスタートを切り、
未だに体勢を立て直せていない騎士Aに攻撃を仕掛けようとした瞬間、殺気を感じたブロリーは攻撃を中断し、飛び上がる。
間髪を入れずに、ブロリーの真下をビームの様なものが通り過ぎて行った。
ブロリーが殺気を感じた方へと向く。

ガレット騎士C「外したか! かかって来い、勇者! 騎士Aさんに手出ー」

ブロリー「キィッ!!」

ガレット騎士C「ドアラッ!!」(ボン!)

ブロリー「うるさい! 俺の邪魔をするな!!」

騎士Cの言葉は最後まで言い切られることはなく、一瞬で騎士Cとの距離を詰めたブロリーにアッパーを決められ、騎士Cは、だま化した。
その様子を遠くから見ていた残り二人の騎士は…

ガレット騎士A「こ、殺される(だま化)…みんな殺される(だま化される)…!」

ガレット騎士A「も、もうダメだ…おしまいだぁっ…」

ガレット騎士B(ガシッ)「なにを寝言言ってる!ふてくされるヒマがあったら闘え!」

ガレット騎士A「逃げるんだ…勝てるわけがないよ…」

ガレット騎士B「どこへ逃げても同じだ。奴を倒さなければ、ガレットは終わりだ!」

ガレット騎士A「勝てっこない…やはり伝説の超勇者だ…」

ガレット騎士B「…そこまで性根が腐っていたとはな! 消え失せろッ! 二度とそのツラ見せるな!」(ブンッ!)

騎士Bは、ヘタレている騎士Aの頭を掴み、自分の後方へと放り投げた。

ガレット騎士A「なぜなんだ…なぜあいつは、奴に立ち向かうんだ…」

ガレット騎士A「勝てるわけないのになぜ戦うんだ……殺されるぞ…」(ズサーッ!)

仰向けに倒れた騎士Aは、辛うじて上半身だけを起こす。
しかし、騎士Aは、騎士Bとブロリーの戦いを黙って見ていることしか出来なかった……。

ブロリー「また一匹ムシケラが死にに来たか…」

ガレット騎士B「フン、化け物め…!好きにしろ…」

ブロリー「俺が化け物…?違う…俺は勇者です…。 フハハハハハ!!」

ガレット騎士B(チィッ! どうなっているんだ! 何故奴は『黒髪』から『金髪』に変わっている!! しかも、図体までデカくなってやがる!)

※先程、騎士Aの攻撃をノーガードで受けた際、伝説化しました。

ガレット騎士B「こうなったらヤケだ! 畜生!」

騎士Bが飛び上がり、空中で紋章を展開し、ブロリーに対し、落下スピードと加速をつけた、上からの強襲を試みる。

ガレット騎士B「十円ッッ!!」

ブロリー「フンッ!」(バキィ!)

ブロリーは、上から向かって来る騎士Bの攻撃を自身の体で相殺し、体勢を崩した騎士Bを屈みながら蹴りつける。

ガレット騎士B「ガハッ…!」(ズサーッ!)

蹴り飛ばされた騎士Bは、地面に何回かバウンドし、横たわったまま動かなくなる。
ブロリーは、さらに追撃を加えようと、騎士Bに向かって走る。
そして、そのまま騎士Bを蹴り上げた。

ブロリー(ギュピ☆ギュピ☆ギュピ☆ギュピ)(ドガッッ!!)

ガレット騎士B「クソマァ!!」

騎士Bは、上へと蹴り上げられ、そのまま地面に激突するかと思いきや、騎士Bにブロリーが緑色の気弾を放つ。
緑色の気弾は、騎士Bを巻き込み、遠方の地面に激突し、爆発を起こした。

ガレット騎士A「騎士Bや騎士Cが戦っている……ちゃあああああ!! 俺がガレットの騎士だ!!」

ガレット騎士A「ガレット獅子団領国の騎士、Aがー 」


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ガレット騎士A「ふぉぉ!?」(キーーン!!)(ドゴォ!!)


漸く、戦意を取り戻した騎士Aが意気揚々とブロリーに飛び掛かるも、ブロリーにカウンターとばかりか、
ラリアットを決められ、何処からともなく出てきた岩盤に叩きつけられた。

ブロリー「もう、終わりかぁ?」

ブロリーが騎士Aの頭を鷲掴みにし、岩盤に何度も押し付ける。

ガレット騎士A「ぐうっ…くっ…うっ…がっ……あ……あぁっ……」(ボン!)

騎士Aは、そのまま気を失い、だま化した。

ブロリー「終わったな……所詮、クズはクズなのだ……」

???「お主か…異世界から召喚されたという犬姫の勇者は…」

勇者の乱入により地獄と化した戦場に、凛とした声が響いた。

[EPISODE 2-2 閣下?カッカ…?…カカロットー!!]

声がした方へと振り向くと、そこには銀色の髪をした女性がいた。
その女性は、顔立ちやスタイルも良く、ブロリーは思わず口に出す。

ブロリー「カワイイ!」

???「ほう…よくもまぁ、ワシの前でそんな口を叩けるのう…」

???「犬姫の勇者よ、名は何という」

ブロリー「ブロリーです…」

ブロリー「ところで、お前誰だぁ?」

レオンミシェリ・ガレット・デ・ロワ(以下レオ)「ワシの名は、レオンミシェリ・ガレット・デ・ロワ。 ガレット獅子団領国の領主を務めておる。」

ブロリー「…お前、お姫様なのかぁ?」

レオ「姫と呼ぶでない! 閣下と呼ばんか!!」

ブロリー「はい…閣下(閣下? カッカ…! カカロット!!)」

レオ「それで良い…。 それで本題に入るのじゃが、ブロリーとやら、ワシと一戦交えてくれぬか? お主の実力が見たくなったのでな…」

ブロリー「はい…」

レオ「では、始めようかの。 遠慮はいらん、掛かって来い! ブロリー!!」

ブロリー「(いつか、カカロットを)血祭りにあげてやる…」

ガレット軍の騎士達を降したブロリーの前に現れた、ガレット獅子団領国の領主、レオンミシェリ・ガレット・デ・ロワ。
レオとの一騎打ちに臨むブロリー…。 今、二人の戦いが始まろうとしていた。

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