西住姉妹の薄い本 (30)
しほ「まほ、みほ、何故呼ばれたかはわかっていますね」
みほ「…」
まほ「…」
しほ「あなたたちの年頃ならこういう性的な事柄に興味を持つのは仕方がないと思いますし、
また、そういう思いを同人誌という形で表現するするのも、容認はできませんが理解はできます」
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しほ「でも、問題はその内容です!みほ!なんですかこの『ドキっ!まるごとオヤジ♡おっさんだらけの
カンプグルッペzbv・野戦憲兵シュルツ凌辱ハゲの准尉殿総受け』って!あなたみたいな女の子がこんな
田亀源五郎みたいな濃ゆい絵が描けるなんてお母さんビックリです!」
みほ「すごいでしょ?本屋さんの委託販売でも結構売れてるんだよ」
しほ「ほめてねーよ!ていうかどういう層が買うのか想像がつかねーよ!」
まほ「お母さま、キャラが壊れてます」
しほ「娘たちがこんなの描いてると知ったら言葉も荒くなるというものです!」
しほ「それにまほ!この90年代のエロゲ風のアニメ絵はひとまず置いとくとして、なんですかこの
『お姉ちゃん、やっと見つけたよ、わたしの調教道!ブヒブヒ作戦開始です!メスブタさんチームは
鞭打ちに備えてお尻を上げてください!』って!自分の妹をモデルにこんなもん描くなんて、なにを
考えているのです!」
まほ「なにを考えてるって、そりゃ、どうしたらみほにこんなふうにしてもらえるかなあ、って
そればっかり…」
しほ「う、うわあ…お母さんドン引きです!性癖は自由ですがこんな変態にあなたを育てた憶えは
ありません!」
みほ「でも、ちょっとうれしいかな…お姉ちゃんがわたしのことをそんなふうに思ってくれてたなんて…」
まほ「みほ…♡(じゅんっ)」
しほ「顔赤くして見つめあってんじゃねーよこの変態姉妹!」
しほ「更に問題なのはこのまほ原作みほ作画のこれです!なにこの『奥さんも大変だねぇ、戦車道ってのは
金がかかるから。それにしても高校生の娘がいるとは思えない身体だぜへっへっへ』って!コンビニの成年誌
売り場の隅に置いてある濃ゆい表紙の劇画誌に載ってるようなの!ていうかこれどう見ても私じゃないの!」
ごめんトリップ間違えてた
みほ「でもお母さん、これが一番売れ行きが良くて増刷がかかったんだよ?お姉ちゃんもノリノリで
ネーム切ってくれたし」
しほ「わーすごーいお母さんも鼻が高いわー、なんて言うわけないだろうが!ちっとも嬉しくないわ!
実の母親モデルにエロ同人誌作る娘がどこにおるんじゃあぁぁぁ!!」
みほ「お姉ちゃん、同人活動禁止されちゃったね…」
まほ「すまないみほ…私が印刷屋から届いた見本誌をお母さまに見られたばっかりに…」
みほ「ううん、お姉ちゃんだけが悪いんじゃないよ、だからもう謝らないで」
まほ「みほ…♡(じゅんっ)」
しほ「だから顔赤くして見つめあってんじゃねえよ!!」
みほ「お母さんひどい!覗いてたの!?」
しほ「あんなことがあったらそら監視もするわこの近親相百合変態姉妹!」
まほ「お母さま、淋しかったのならいつでも混ぜてあげたのに」
しほ「誰が混ざるかぁぁぁぁ!!」
(いけない…このままこの2人を一緒にしといたら、この先どんな過ちを犯すか…)
みほが大洗に転校させられたのは、この間もなくのことである。
終
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