【ガルパン】みほ「大洗あんこう物語Ⅳ」 (407)

【ガルパン】みほ「大洗あんこう物語Ⅲ」

【ガルパン】みほ「大洗あんこう物語Ⅲ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1454678510/)

の続き、引き続き劇場版の戦いです

・前回から引き続き劇場版編ですので、未視聴の方はネタバレに注意してください

・役人さんの扱いは相変わらずですが、現在予定しているラストはちょっと賛否が分かれるかもしれません

・劇場版本編と時系列が異なる場合があるかもしれませんが、ご了承ください

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1455892869

VOOOO

アンチョビ「どんぐり小隊、行くぞー!」

みほ「敵は恐らく2箇所に分かれていると思われます。交戦は敵の規模をよく見極めて慎重に行ってください」

典子「分かりました!」

紗希「……」

継続副隊長「……」

紗希「……」(ニコッ)

継続副隊長「……」コクッ

妙子「…何、あの空間?」

QUUUUM BAKKKOM

M18クルー「うおっ。…すいません、やられました!」

タカシ「ちっ。これで俺と2号車だけか…。まったく、厄介だぜ」

ジョージ「長距離からの砲撃にはなすすべが無いからな。ちっ、これならM65でも持ってくりゃよかったぜ」

シュガポフ「何だと?なら、こっちは2S7だ!」

優花里「!?な、何をするおつもりですか!?そんな事したら試合会場が焼け野原に…」

みほ「ちょっと待ってください!両方ともレギュレーション違反ですよ」

一同「そこ!?」

VOOOO

アンチョビ「ん?な、何だ!?」

ペパロニ「カールっすよ」

アンチョビ「カール・ヴォルフ?」

ペパロニ「カール自走臼砲っすよ。あいつの主砲は600mmっす」

アンチョビ「600!?カルロヴェローチェが8mm機銃だから、えっと…何倍だ?」

ペパロニ「割り算もできないんすか?7.5倍っすよ」

カルパッチョ「75倍です」

カールより更に奥

ZBAAAAM

典子「あそこだ!」

典子「こちら、アヒルチーム。もう1門発見しました!…えっ」

あけび「何あれ?」

忍「デカイ…」

妙子「でも、あれって、どっかで見たこと無い?」

忍「確かに…。どこだったかな…えっとー」

紗希「…会場のモニター…」

忍「あぁ、それよ、それ」

継続副隊長「……28cm列車砲K5」

アヒルチーム「喋った!?」

バウアー「やはり、列車砲だったか」

みほ「……」

優花里「どうしました?」

みほ「えっ?いやっ、列車砲っていうからドーラかと思ったら、ちょっと以外で」

バウアー「単体の火力は絶大かもしれんが、トータル的な運用性を考えたらあれを使おうなんて奴はまず硬式には居ない」

シュルツ「まぁ、虚仮威しにはいいかもしれんがな」

みほ「…確かに、一発20分かかる80cmよりは5分位で一発撃てる28cmの方が実用的か」

麻子「感心してる場合か?」

あけび「あんなでかいのどうやって倒したら」

典子「根性!」

妙子「流石に無理ですから」

継続副隊長「……」

ガシャッ(ラハティLー39)

紗希「…一人でやるって」

典子「えっ?ひ、一人でですか!?」

継続副隊長「……」(コクッ)


みほ「えっ、継続の副隊長さんが?」

優花里「また、鹵獲するつもりでしょうか?」

アールネ「あんな馬鹿デカイ奴パク…鹵獲しても使い道がねぇ。撃破判定の車両から部品とか弾薬を鹵獲できない代物なんか居るか」

みほ「流石に、その辺は考えてるんですね」

QUUUM BAKKOM シュパッ! シュパッ!

継続男子「…畜生!せっかく鹵獲したパーシングが」

アールネ「…俺らの労力を無駄にしやがって!こうなったら、列車砲だろうがなんだろうが1つ位もって帰らんと腹の虫が収まらん!」

みほ「…えっ」

今回はここまで
知らぬ間に地元の近くの映画館で劇場版追加で公開してたんで、明日予習がてら見てきてから続きは書く予定です

杏「お帰りー。さすが、早いねー」

柚子「いくらコメットでも早すぎですけどね…」

典子「向こうはあの副隊長さんが一人でやるそうです」

杏「継続の副隊長さんなら大丈夫そうだね。となると、問題はこっちか」

桃「私たちの戦車の火力じゃ太刀打ちできそうに無いな…」

典子「あ、あの!私たちに考えがあるんですけど」

桃「なんだ?…まさか、男子みたいに生身で飛び乗る気か?!」

妙子「護衛の戦車も居るのに、体一つで辿り着く算段なんてないですから」

典子「私が考えたのは殺人レシーブ作戦です!内容は…」

アンチョビ「ちょっと無茶すぎなか?コメットの車高はそれをやるには低すぎるぞ」

忍「そこはスピードが出るから勢いで何とか」

アンチョビ「しかし…」

ZBARAM

カルパッチョ「あぁ、また砲撃が」

桃「えぇい、迷ってる暇はないか…。ここで手を拱いているよりはましだ。やるぞ」

杏「継続ちゃん、聞いてた?ちょっと手伝って欲しいんだけど」

ミカ「…この作戦に意味があるとは思えない」

アキ「じゃあ従わないの?」

ミカ「…しかし、ここは彼女たちの判断を信じよう」

ミカ「行くぞ」

ミッコ「……」(ニヤッ)

PAN-PAN VOOOOO

護衛小隊長「!!」

BAM BAKKOM シュパッ!

護衛小隊長「くっ、小隊。追うぞ!」

VOOOO

杏「よし、今だ!」

護衛小隊長「しまった!」

カールクルー「大丈夫。木っ端微塵にしてあげるわ」

アンチョビ「う゛あ゛あ゛あ゛あ゛ー!ごっじ見てるぞぉぉぉ」

カールクルー「…くっ、早すぎて狙いが」

カール車長「直撃させなくても威力高いんだから、とっとと撃ちなさい」

ZBRAAM BAKKKOM

ミッコ「……フッ」

VOOOO

パーシング車長「はっ!」

GAN GAN シュパッ!

アキ「残り1両」

ミカ「ミッコ、左」

ミッコ「…イッ」

GASSYAN

護衛小隊小隊長「何っ!?履帯無しなのに!?」

ミッコ「天下のクリスティー式舐めんなよぉぉぉ!」

典子「今だ!」

アヒルチーム「必殺、殺人レシーブ!」

ギャッ HYUUUU

典子「決まった!」

カールクルー「えっ!?」

アンチョビ「わっ。今だマズルを狙えー!」

DOKOKOKOKOKOKO KAN KAN KAN BAKKOM!

カールクルー「う、嘘っ…」(シュパッ!)

アンチョビ「やったぞー!…!!うわぁぁぁ、ぶつかるー」

GASSYAN シュパッ!

アンチョビ「えっ…」

杏「やっちたね…」

典子「あちゃ…。勢い良すぎた」

忍「…8割ぐらいに抑えたんですけどね」

妙子「…本当に、何積んでるんですか、この戦車?」

あけび「…試合に出れてるから、規定の物は積んでると思うけど…」

VOOOO

ミカ「トゥータ!」

DORM BAKKOM シュパッ! シュパッ!

ミカ「…皆さんの健闘を祈ります」(ポロロン)

杏「継続ちゃん、ありがとね」

桃「カールとパーシング3両を撃破しましたが、こちらも2両の損失ですね」

典子「…すいません、やりすぎました」

柚子「…謝ることないよ。カールは撃破して目的は果たせたんだし」

護衛小隊長「くそっ…。でも硬式ルールは人が無事なら戦えたはずだよな?」

選抜チーム「えぇ。そのために林の中に予備車を置いておいたんじゃ無いですか」

ペパロニ「…(えっ?林の中に戦車がある?)」

ペパロニ「いいこと聞いた!」ダッ

アンチョビ「えっ?おい、どこに行く気だ?」

選抜チーム「…だが、コメットとヘッツァー相手に、あれで勝てますか?」

護衛小隊長「センチュリオンだのスーパーパーシングにお金取られて、アレぐらいしか用意出来かかったんだから文句言わない。今なら油断してるからチャンスはあるわ。行くわよ」

VOOOO

ペパロニ「うーん。M5かぁ…。まぁ、8mm機銃よりましかなぁ」

選抜チーム「!!」

護衛小隊長「何やってるのよ!」

ペパロニ「えっ?会場の戦車って勝手に使っていいじゃ無いの?」

カルパッチョ「…登録してあるのはいいと思ったけど…。でも、一応確認したほうが…」

ペパロニ「確かに…。誰も居なかったんで、この戦車使いますねー」

選抜チーム「えっ、はっ、はい…って、ドロボー!」

アンチョビ「…いいのかな?ともかく、チャンスだ。乗れ、カルパッチョ!」

護衛小隊長「…なに、ボケっとしてるのよ!奪い返すのよ」

ビーっ!

護衛小隊長「あっ…」

アンチョビ「やったぞ!」

カルパッチョ「センサーとはいえ、人に向けるのはあまりいい気がしませんね」

アンチョビ「そうだな…ルールとはいえ、できるなら危ない真似は避けたい…あのー、怪我とかありませんよね?」

選抜チーム「えっ、えぇ…」

アンチョビ「なら、よかった」

アキ「…アンツィオの人たちは新しい戦車に乗り換えたみたいだね…。私たちはまだ大丈夫だけど、どうすんの?」

ミッコ「うちは予備車ないよ。男子みたいにパクる?」

ミカ「…すぐに参加すればいいてもんでも無いんじゃないかな?」

アキ「えっ?じゃあ、リタイアするの?」

ミカ「…人生には大切な時が何回か訪れる。でも、今はまだその時じゃないよ」(ポロロン)

アキ「…なにそれ?」

VOOOO

優花里「…これで、頭上からの驚異は何とかなりましたね」

みほ「…うん。でも、鹵獲があったとはいえ、18両の損害…」

沙織「でもでも、こっちはカールと列車砲を含めて22両やっつけたよ」

バウアー「思いのほか、長距離砲の射撃精度がよかった。曲がりなりにも、大学の強化選手だけはある」

みほ「はいっ。ある程度想定していたとはいえ、ここまでの損害は私のミスです…」

まほ「…定石に囚われていた上に、萎縮していたな、らしくない。隊長はみほだ。お前のやりたいようにやればいいんだ」

みほ「…ありがとう、お姉ちゃん」

ジョージ「それで、次はどうすんだ?俺らはお前の指示に従うぜ?」

みほ「…予定通り、遊園地跡へ移動します。あそこなら遭遇戦がやりやすくなります。硬式ルールの今回はそのほうが有利です」


ルミ「…全軍、遊園地跡へ移動」

愛里寿「……」

メグミ「隊長?どうしました?」

アズミ「現状はこちらが4両差と想定外の損害ですが、このくらいの戦力差なら私たちならまだ何とか…」

愛里寿「…遊園地跡」

メグミ「えっ?遊園地が何か?」

愛里寿「…あの中は建物ばかり、必然的に遭遇戦になりやすい。硬式戦を熟知しているみほと男子チームにとっては格好の戦場…かなり厄介」

アズミ「確かに、ゲリラ戦を取るには森林についでこの試合会場では最適な場所ですね」

メグミ「加えて、こちらは重戦車が主体…。足の遅い重戦車では標的になりやすい」

ルミ「その上、下手したらこっちの戦車を取られる危険もついてまわる…ちっ、そう考えるとかなり厄介ね。長距離火力が無事ならアウトレンジから削れたのに」

メグミ「外から包囲して撃ち込みます?」

アズミ「戦車砲じゃそんなのたかが知れてるわ。制圧なんて不可能よ」

メグミ「じゃあ、どうするの?包囲して相手が降参するまで粘る?」

ルミ「そんなの性に合わないわよ」

愛里寿「…重戦車群を盾に突破口を開く…そうしたら、私が行く」

アズミ「隊長がですか?」

愛里寿「…機動力のある方が有利、私のセンチュリオンの機動性なら行ける。アズミ、ルミ、メグミ。援護は任せる」

アズミ「了解です、隊長」

ルミ「恒例のバミューダアタックと行きますか」

メグミ「フフッ。センチュリオンならパーシング以上に面白い戦いができそうね」

愛里寿「…みほ、貴女は私が仕留める」

今回はここまで
本日7回目を鑑賞してきたので、遊園地内ついては大分イメージアップできました

まほ「こちら正門、配置完了」

西「裏門も配置完了致しました!」

ダージリン「東通用門も準備OKよ」

アールネ「猟兵連中も狩場についたぜ。いつでも来やがれ!」

みほ「…了解しました」

ナカジマ「こっちは後、5分で修理終わるよ」

みほ「分かりました。修理が終わった車両から逐次移動してください」

みほ(…愛里寿ちゃんの事だから、恐らくこちらの考えは読んでると思う…。その上あのチューンされたセンチュリオン…機動戦となったら勝てるかわからない。その前にケリをつけたい)

ジェットコースター

ペパロニ「なんで、戦車変えたんすか?M5の方が強いじゃないっすかー」

アンチョビ「37mm砲の威力じゃ、重戦車の相手なんて無理だ。威力偵察と誘い出しくらいしか使えない」

カルパッチョ「だからて、男子のCV33と交換しなくても」

アンチョビ「一方的に借りるのは悪いだろ。タンケッテは車高が低いから、見つかりづらい。広い園内を見渡すにはこうするのが一番だ」

ペパロニ「さすが、姐さんっす!」

カルパッチョ「見つかったら逃げ場ありませんけどね」

アンチョビ「来たぞ!全軍で向かってきてる」

みほ「応援部隊は正門へ向かってください」

一同「了解」

ペパロニ「すげー、土煙」

カルパッチョ「でも、変ですね。雨が上がったばかりなのに土煙なんて…」

BAM DOM

まほ「…来たぞ。応戦しろ」

DOM VARM KAN KAN

典子「くそっ、硬い」

エリカ「視界が悪いから、ウィークポイントがわからないわね」

VARM KAN

まほ(…おかしい、M26系統にしては硬い気がする)

アンチョビ「…くそっ、あれは土煙じゃ無い。煙幕だ!」

カルパッチョ「兵法第六計ですね」

みほ「正面は囮?ダージリンさん、西さん。警戒してください!」

DOM VARM

まほ「…なっ」

アンチョビ「何だと…正門方面にT28重戦車が居るぞ」

沙織「T28ってこれかな?」

華「重戦車だから、こちらでは?」

みほ「正面に重突撃砲…。正面突破を図る気?」

VARM BAKKKOM

まほ「くっ、正面からの撃ちあいは部が悪い…一度下がるぞ」

エリカ「はいっ」

ノンナ「重戦車を盾に正面突破とは。火力によるゴリ押しに出ましたか」

東通用門

BAKKOM

オレンジペコ「こっちにも来た?!」

ローズヒップ「チャーフィーいざ、尋常に勝負!」

ダージリン「!!下がりなさいローズヒップ!砲撃用意」

VOOOO

メグミ「全速前進」

ローズヒップ「げっ、センチュリオン」

アンチョビ「まずいぞ。東通用門からセンチュリオン侵入!」

みほ「センチュリオン。愛里寿ちゃんが?」

優花里「まさか、正面突破は囮ですか!?」

バウアー「T28を囮に使うとは大胆だな」

みほ「まずい。動ける人は東通用門へ急いでください!」

まほ「…くそっ、こっちは囮か」

VARM BAKKOM

カチューシャ「でも、こう攻撃がひどくちゃ動けないわよ」

ダージリン「前進」

オレンジペコ「前進ですか?」

アッサム「チャーチルの重装甲とはいえ、この距離では抜かれてしまいます」

ダージリン「ローズヒップが後退したと同時に通路を塞ぎなさい」

オレンジペコ「えっ?」

ダージリン「急ぎなさい!」

VOOO

メグミ「…砲撃」

BARM BAKKOM シュパッ!

メグミ「…くっ。道を塞がれた」

オレンジペコ「…やられてしまいました」

ダージリン「センチュリオン相手に歩兵戦車では勝ち目は無いわ…。援護もない状況で、少しでも突入を阻止するにはこうするしか無いわ」

ダージリン(…私たちができるのはここまでのようね。みほさん、頑張って)

今回はここまで

BAKKOM 

VOOOO(正面ゲートを吹き飛ばし、突入してくるT28)

まほ「1ブロック後退しろ。遮蔽物を使ってうまく隠れろ。隙を見て側面を狙え」

エリカ「ですが、こう護衛が多くちゃ、下手に動くなんて」

BARM

アールネ「流石にあれだけでけぇと、下手な攻撃じゃ無理があんな」

ベレッタ「しかも、あんだけ戦車がいちゃぁ、下手に近づくなんざ…」

シュパッ!

T28車長「えっ…」

まほ「何だ?何が起きた!?」

アールネ「…あいつか!」

建物の影

継続副隊長「……」


典子「あの人…無事だったんだ」

妙子「てか、いつの間に…」

アールネ「…正直あいつの行動力は謎だ。俺らでも知らぬ間に消えたりしてるからな。妖精みたいだ」

エリカ「何よそれ?」

梓「…随分いかつい妖精ですね」

ビーっ

継続副隊長「…なっ」

アールネ「ば、馬鹿な…。あいつが撃たれただと!?」

選抜チーム戦車郡 後方 1600m

隊長車砲手「…榴弾、建物に命中判定。やりました」

愛里寿「…仕留めたか。抜弾して、徹甲弾に詰め替えろ。行くぞ」(双眼鏡を覗きながら)

愛里寿「…メグミ、そっちはどう?」

メグミ「申し訳ありません、隊長。センチュリオンに通路を塞がれました。突破に後3分程かかります」

愛里寿「…増援が来る前に突破しろ。センチュリオンとは言え、重戦車の主砲では抜かる恐れがある」

メグミ「了解です、隊長」

愛里寿「パーシング中隊はT28が開いた突破口から突入、損がに構わず、敵を分断、確固撃破しろ」

選抜チーム「了解」

VOOOOO

>>メグミ「申し訳ありません、隊長。センチュリオンに通路を塞がれました。突破に後3分程かかります」

センチュリオンではなくチャーチルでは?

カチューシャ「…来たわね」

まほ「…パーシングはともかくT32もいる。正面きっての撃ちあいは不利だ。散会して地の利を生かして撃破しろ」

アールネ「まさか、あいつを倒すとは。なんてやつだ…」

ノンナ「…恐らく、固定砲塔のT28を正面に立てる事によって砲口狙撃を誘発して、射点を割り出したかと」

アールネ「ちっ、仇はとってやる!一両でも多くブッ潰せ!」

ノンナ「…相手の隊長、結構な切れ者ですね」

カチューシャ「関心してる場合じゃないでしょ!」

アンチョビ「正面の敵が園内に突入してきた」

カルパッチョ「…東通用門のセンチュリオンも、もうすぐ突破しそうです」

みほ「…サンダースの皆さん、東通用門までどのくらいですか?」

ジョージ「あと1分ってとこだ。タカシのヘルキャットが先陣を切る」

みほ「お願いします」

沙織「私たちはどうするの?」

みほ「…正門の応援に向かいます。アンチョビさん、かなりの混戦が予想されます。的確な状況判断をお願いします」

アンチョビ「任せておけ」

カルパッチョ「東通用門のセンチュリオン、突破します!」

>>102 すいません

そうですね、センチュリオンじゃなくて、チャーチルです。ご指摘ありがとうございます

東通用門

VOOO

メグミ「突破成功…」

BAKOM

2号車車長「ちっ、外した」

タカシ「落ち着いて狙え。なんだ、一両だけか。隊長が来る前に挟撃するぞ」

2号車車長「了解回り込みます」

メグミ「…挟撃する気?対戦車自走砲とはいえ、2対1は不利ね。離脱!」

タカシ「…最高速度80kmの俊足からはセンチュリオンでも逃れられれるか!2号車行く…」

BKOOM

2号車車長「うわっ…。な、なにっ!?」(シュパッ)

タカシ「なんだ!?」

VOOOO

アズミ「…お待たせ」

ルミ「さぁ、行くわよ」

タカシ「3両だと!?」

ジョージ「まずいな。後退しろ!もうすぐ着く。合流して、体制を立て直せ」

タカシ「了解…」

ルミ「逃がさないわよ」

VOOOO

タカシ「ちっ、ケツを抑える気か?その前に離脱…」

BAKOOM シュパッ!

アズミ「フフッ。残念」

タカシ「隊長、すいません。撃破されました」

アリサ「タカシ、大丈夫!?」

タカシ「…体はぴんぴんしてるが、小隊全員死亡判定だ。ヘルキャットは装甲が薄いからな。気をつけろ。奴らのセンチュリオンの連携プレーは相当だ。絶対に単体で当たるな。無事を祈ってるぜ。GOOD LUCK」

ジョージ「ケイ、俺と部下のイージーエイトと合わせて5対3だが、性能的には向こうが上…。ちと、厳しいな」

ケイ「17ポンド砲の火力が肝よ。ナオミ、頼むわよ」

ナオミ「…了解です」

アリサ「見てなさい、タカシの仇は私が取ってやるんだから!」

正門奥 建物密集地帯

BAKOM シュパッ!

選抜チーム「えっ?建物越しに!?」

シュガポフ「へっ、152mmを甘く見んじゃねぇ!」

ジョージ「おい、プラウダ!お前ら今どこだ?」

セルゲイ「正門から少し入ったとこだ。建物の陰で待ち伏せ中だ」

ジョージ「裏からセンチュリオンに入られた。至急火力支援を頼みたい」

セルゲイ「…こっちへ来たやつらは片づけたし、了解した。至急援護する」

シュガポフ「なんだと!?こんな狭い中で援護なんかしてみろ。回り込まれたらどうるすんだ!?ったく、これだから頭の固いインテリは」

セルゲイ「小隊、集まれ。移動するぞ」


VOOOO

パーシング車長「ん?ISU-152発見!」

UEEEN

プラウダ生「シュガポフ、パーシングだ!」

シュガポフ「ちっ、言わんこっちゃねぇ。車体回せ!」

パーシング車長「遅い。もらった…。くっ」

BARM

ももがー「…惜しい」

ねこにゃー「次で倒せばいいんだな。ほい!」

砲弾を投げる

パーシング車長「この!三式めー!」

ぴよたん「ぴよたーん!」

ももがー「ももがー!」

VOOOO ギャッ

パーシング車長「なにっ!?」

ねこにゃー「…今だにゃ」

BARM BAKKO シュパッ!

アリクイチーム「やったー!」

ガチャっ

パーシング車長「…くそっ。まさか三式ごときにやられるなんて…」

ねこにゃー「!!」(ピクッ!)

ぴよたん「たかが…」

ももがー「三式ごとき?」

アリクイチーム「ガッテム!」

パーシング車長「えっ?」

ねこにゃー「この中に、うちの三式を馬鹿にした人が居る!」

ももがー「出てくるなり!」

砲手「ひっ、こ、この人です!」

パーシング車長「えっ、ちょ、ちょっと」

ぴよたん「お前か?!」

パーシング車長「ひぇー」

プラウダ生「ひでぇ。魔女のばあさんの呪いみたいだぜ」

シュガポフ「ともかくチャンスだ。行くぞ」

VOOOOO

シュガポフ「行くぞ。あのインテリに文句言われんのはごめんだ」

VOOOO

パーシング車長「ひぇぇぇー!」

プラウダ生「ん?いまなんか聞こえたような。しかし、最近の女子ってのはおっかねぇなー」

セルゲイ「遅いぞ」

シュガポフ「けっ…」

プラウダ生「落ち着けよ、シュガポフ」

セルゲイ「まぁ、いい。ともかく今は援護が先だ。センチュリオンの位置を教えてくれ」

アンチョビ「待ってろ。えっとー位置は…」



隊長車装填手「隊長、全車両突入、各中隊長も突入に成功。確固に交戦中です」

愛里寿「了解。…我々も行くぞ」

VOOOOO

愛里寿「うっ…」

隊長車砲手「隊長、どうました!?」

愛里寿「…何でもない。発進時のGがちょっとすごかっただけ。全速」

操縦手「了解」

愛里寿「…やってやるーやってやるーやあってやるぜー」

今回はここまで

アンチョビ「!!正門からもう一両センチュリオンが侵入したぞ!」

ペパロニ「なんだあれ!?スゲースピード」

アンチョビ「プラウダのISUの方へ行くぞ、気をつけろ!」

セルゲイ「何っ。全車反転。対戦車戦闘用…」

BAKOOM シュパッ!

愛里寿「……」

BARM BAKOM シュパッ!

プラウダ生「4秒で1発!?バケモンか」

シュガポフ「畜生、魔女の婆さんの呪いだ!撤退するぞ!」

BAKOOM

シュガポフ「畜生」

ISUクルー「もう、俺らだけ!?くそっ、撃てっ」

DORM

ISUクルー「外した。!!回り込まれる、車体回…」

操縦手「早すぎる。バケモンだ…」

DARM BAKKOM シュパッ!

愛里寿「…次に移動」

VOOOO

セルゲイ「…自走砲のみとは言え、30秒足らずで小隊を全滅させただと…」

遊園地 迷路付近

BARM KAN

選抜チーム「!!あれは、うちのM5。鹵獲されたのね…奪還するわよ。追撃」

VOOOO 

ベレッタ「かかったな。このまま中に迷路の中に入る。上からの案内頼むぜ」

アンチョビ「あぁ、任せておけ」

アールネ「さぁ、来るぞ!」

VOOOO

選抜チーム「くっ、見通しが悪いわ。同士撃ちに注意して」

VOOO

アンチョビ「今だ」

継続Ⅲ突撃砲クルー「発射!」

BAKOM シュパッ!

選抜チーム「くそっ」

アールネ「いいぞ!」(茂みの中)

VOOOOOO

アールネ「…来たな。パーシングめこれでもくらいやがれ!」

愛里寿「……停止」

ギャッ BOM

アールネ「よっしゃ…外した…だと…」

ビーっ

アールネ「……ば、馬鹿な」

継続男子「隊長が!くそっ、敵討ちだ!」

ガサッ ガサッ

アールネ「馬鹿野郎、来るな!」

愛里寿「…全速後退」

継続男子「ちいっ」

アンツィオ男子「逃がすか!」

ガシャッ(足回りにスコップをかます)

操縦手「くっ、履帯が…」

アンツィオ男子「よっ、動きが止まったぞ!」

愛里寿「同軸機銃正面。後ろは私が」

アンツィオ男子「囲こめ…」

TATATATAM(M3グリースガン空砲)

ビーっ ビーっ ビーっ

アンツィオ男子「なっ…ばかな」

愛里寿「……」(グリースガン片手)

愛里寿「…障害を排除後前進」

アールネ「…ちっ、あんな小いせぇ癖してなんて奴だ」

継続男子「身長で言うなら、うちの副隊長も負けてませんが…」

アンツィオ男子「…こっちの奇襲を予測しての的確な対処…カンがいいってレベルじゃねぇぞ」

アンチョビ「……あれが島田流の実力か」

ジョージ「…何っ!?やられただと!?」

セルゲイ「あぁ、すまん」

ジョージ「ちっ…」

ケイ「来たわよ!ファイア!」

VOOOO

BARM DOM

VOOOO

アリサ「2両抜けられた。旋回!」

ジョージ「馬鹿、横を向けるな」

BARM シュパッ!

アズミ「急速回頭」

ギャッ

ジョージ「挟まれる前に正面の奴をやるぞ。ファイア!」

BARM KAN

ジョージ「ちっ、76mmじゃ威力が足りねぇ…うおっ」

BAKKOM シュパッ

サンダース生「隊長!」

ルミ「撃てっ」

BARM シュパッ!

ナオミ「このっ!」

アズミ「スリップで行くわよ。メグミ、あなただけ逆方向からだから注意してね」

メグミ「わかってるわ」

VOOOOO ギャッ

ナオミ「……えっ?…こっちにも」

BAKOM シュパッ!

UEEEN

ケイ「OH…」

BAKOOM シュパッ

今回はここまで

ジョージ「一気に5両も仕留めるなんざ、なんて連携だ…」

ケイ「みほ、センチュリオンのチームプレーは、隙が無いわ。単体では絶対に当たっちゃ駄目よ」

みほ「分かりました。そちらは大丈夫ですか?」

ケイ「皆やられちゃったけど、平気、ノープロブレムよ」

みほ「怪我が無いようならよかったです」

みほ「隊長車のセンチュリオンは通常のセンチュリオン以上の性能、おまけに副隊長のセンチュリオンの連携プレーは桁違い……。全車、センチュリオンを発見した場合は、単独での戦闘は絶対に避けて下さい」

一同「了解」

バウアー「中隊各車、陣形を乱すな。相互の連携が重要になる」

カチューシャ「ノンナ!私達も連携プレーで行くわよ!」

ノンナ「はいっ」

エリカ「隊長、私達も…」

まほ「みほ、昔のように連携プレーで行くぞ」

みほ「分かった。黒森峰以来だけど、私は行けるよ」

迷路付近

愛里寿「…大分減ってきた。残存は何両?」

操縦手「はいっ…中隊長達のセンチュリオン以外では、パーシング3両、スーパーパーシング2両。チャーフィー2両……。嘘、これだけ!?」

愛里寿「…重戦車は足が遅い。硬式ルールの今回では相性が悪い…戦車猟兵の参加が想定外だった。そこは私のミス…」

砲手「隊長…」

愛里寿「…だけどまだ負けた訳じゃない。まだ手はある」

Voooo

砲手「鹵獲されたM5です!」

操縦手「追いますか?」

愛里寿 「陽動だ。……あの方向へ逃げるとなると……」(遊園地のマップを眺める)

愛里寿「…恐らくはこの昔の町並みを再現した地域での待ち伏せ」

装填手「さすが、隊長ですね」

愛里寿「今回の試合相手は、みほとその対戦校と仲間がほとんど。大体の戦い方なら読める」

愛里寿「でも、前半は出方を伺うのに慎重だった分、損害が多かった。だけど、もうそうは行かない」

パーシング車長「隊長、M5を発見!」

愛里寿「M5は恐らく囮、町並みの中に入ったら待ち伏せに注意、恐らく建物の影か中に…」

パーシング車長「隊長?」

愛里寿「角を曲がる時は、曲がりきったら正面に榴弾を撃ち込め」

パーシング車長「榴弾ですか?」

愛里寿「相手にはアンツィオ高校がいる。看板で欺瞞作戦を仕掛けてる可能性が高い」

パーシング車長「了解しました」

愛里寿「……」

今回はここまで

Voooo

ナカジマ「センチュリオン、見つけたよ」

カチューシャ「追うわよ!」

Voooo

ルミ「そんなんじゃ追いつけないよ。ノロマさん達」

ナカジマ「さすがセンチュリオン、早いね。だけど、こっちだって。……追いかけるから、スリップでしっかりついて来てね」

エリカ「スリップするの?」

ツチヤ「エンジン規定はあっても、モータは無いもんね」

BA-FUN voooo

ルミ「えっ?」

ナカジマ「行けっ!超音速の貴公子」

Voooo BAKOM シュッパ!

ナカジマ「…あれ?」

カチューシャ「行けぇ!ノンナ、離れないでよ」

ギャャッ

ルミ「ちいっ、こざかしい真似を」

BAM BAKOM シュッパ!

ルミ「ふっ……何?!T-34の影にls…」

ノンナ「……」

BRAM シュッパ

ルミ「」

ギャッ

エリカ「撃て!」

BRAM BAKOM

メグミ「危なかったわ。でも、残念ね。回り込みなさい」

Voo ガッ

操縦手「な、何?」

メグミ「どうしたの?……まさか、サイドスカートを」

エリカ「あら、残念ね。衝撃で曲がったサイドスカートのせいで、ご自慢のスピードが出せなくて……撃て」

メグミ「くっ……撃て!」

BAKOM シュッパ!

エリカ「……ちいっ。相討ち見たいね……撃破されて無い?!」

メグミ「残念。スピードは出せなくても、急旋回で角度を付けるぐらいは出来るのよ」

エリカ「ちっ…」

UEEEn

ノンナ「……!後ろに?!」

アズミ「…発射!」

BAKOM シュッパ!

ノンナ「さすがセンチュリオン。……この短時間で後ろをとるなんて…」

メグミ「…今のでお仕舞いね。故障を排除しましょう……」

BA-FUN voooo (ポルシェティーガーの後ろから飛びだす影)

ローズヒップ「真打ち登場ですわ!」

メグミ「なにっ?!」

ローズヒップ「全速で突っ込みますわよ!」

Voooo

メグミ「旋回急いで……速い、間に合わな……」

BAKOM シュッパ



ローズヒップ「やりましたわ!」

クルセイダークルー「イェーイ!」

ローズヒップ「聖グロ一の俊足からは、逃れられませんの……あらら、まずいですわ!ブレーキ、ブレー……」

Gasyan BAKOM (カチューシャのT-34に追悼、弾みで燃料タンクに接触し爆発)シュッパ!

アズミ「 ……」

メグミ「あんなのに、やられるなんて……」

今回はここまで

愛里寿「ルミとメグミが?」

アズミ「はいっ。申し訳ありません、隊長」

愛里寿「…仕方がない。どんなに戦車も人も優れていてもやられる時はやられる。無敵の戦車なんて存在はしない」

アズミ「…はいっ」

愛里寿「…気を抜かないように。まだ敵は残っている…砲塔旋回」

西「突貫!」

VOOOOOOO

愛里寿「…斜面を利用して加速しての突貫…知派単らしい戦い方。発射」

BARM BAKKOM シュパッ!

愛里寿「…次」

BARM BAKKOM シュパッ!

池田「やられたか…行けっ!西!」

西「了解であります。左右から包囲すれば」

ギャッ BARM BARM シュパッ!

玉田「えっ…」

西「あれ?」

愛里寿「…挟撃は射線に注意しないと。同士撃ちになる、発射!」

福田「先輩方!…きゃあっ」

シュパッ!

西「…なれない事はするものではないな」

玉田「このやられ方、いつもの我々ですな」

トータスランド

VOOOO BARM DARM

黒騎士3「フォイア!」

愛里寿「階段の上に…攻撃準備」

UEEEN

バウアー「…食いついたな。クルツ食え、フォイア!」

BARM DAM

愛里寿「!!砲撃!?」

バウアー「前進!黒騎士2続け」

シュルツ「了解!」

GASSYAN VOOOO

操縦手「建物の中からです」

愛里寿「…展示品の中にうまく紛れていたか。超新地、砲塔旋回は間に合わない」

VOOOO

シュルツ「何!?超新地で狙いをつけてきただと」

DARM 

愛里寿「発射」

BAKKOM! シュパッ!

シュルツ「くそっ」

バウアー「クルツ、喰え!フォイア!」

DARM KAN

バウアー「ちっ。旋回しながらだから角度がつきやがったな。マイヤー動きを止めろ。肉薄しろ!」

VOOO

愛里寿「遅い」

BARM BAKKON

シュパッ!

バウアー「……」

黒騎士3「大尉が!?やばい、一時後退しろ」

DOM BAKOM

黒騎士3「くそっ、エンジンに直撃か。脱出だ!」

バウアー「馬鹿者、迂闊に出るな!」

DOKOKOKOKO ビーっ

愛里寿「……」

愛里寿「前進」

VOOOO

クルツ「大尉…」

バウアー「性能のせいにはしたくは無いが、あのセンチュリオンはMK,1の皮をかぶった3世代みたいなもんだ。同等クラスの機動性と乗員の腕が無いと太刀打ちできそう無い」

クルツ「それじゃあ、曹長たちも…」

バウアー「西住の腕をもってしても、今回ばかりは無理かもしれんな。選抜はなんて戦車を用意しやがったんだ…」

みほ「えっ、大尉が!?」

優花里「えぇー!?硬式戦エースの黒騎士中隊がやられたんでありますか!?」

みほ「…さすが、愛里寿ちゃん」

VOOOO

麻子「いたぞ、センチュリオンだ」

みほ「…あれは、隊長車…。愛里寿ちゃんのセンチュリオン」

愛里寿「…みほ」

操縦手「どうしますか?」

愛里寿「この通路じゃ、センチュリオンには狭すぎる。中央の広場へ行く。うまく牽制しながら誘導しろ」

センチュリオンクルー「了解」

VOOOO DARM

みほ「…逃げる?いやっ、誘ってる?」

まほ「…あの先は恐らく中央広場。どうする、みほ?」

みほ「中央広場…。広い方が連携が取りやすい。このまま行こう」

まほ「わかった」

中央広場

VOOOO

愛里寿「……」

DARM

みほ「回避」

VOOOO

まほ「中央に陣取ったか」

みほ「止まったらリスクが高い。二対一、機動戦で行こう」

まほ「あぁ、それがベストだな」

VOOOO DARM DARM BAKOM KA-N

愛里寿「……」

DARM BAKKOM

みほ「くっ…」

まほ「撃てっ」

BARM BAKOM

愛里寿「ティーガーの正面に砲撃。動きを止めろ」

BARM

まほ「停止!」

BAKOM

みほ「お姉ちゃん!」

まほ「大丈夫だ」

UEEEN

まほ「!!くっ」

愛里寿「…発射」

BARM 

BAKKOM

まほ「…外れた」

センチュリオン砲手「くっ、被弾で照準が」

愛里寿「…今の攻撃は…みほ」

みほ「…ナイスタイミングです。華さん」

華「危ないところでした…」

まほ「…撃てっ」

BAKOM

愛里寿「…くっ。ティーガーから先に仕留める。88mmはセンチュリオンには脅威だ」

VOOOO

まほ「…追ってきたな。トンネルに入れ。みほ、頼むぞ」

みほ「了解」

みほ「…来る。砲撃用意」

VOOOO

愛里寿「撃てっ」

BARM

まほ「停止!」

ギャッ KAN 

愛里寿「急停車!」

ギャッ GASSYAN

愛里寿「…急停車で角度をつけた…違う…上か」

みほ「撃てっ!」

DARM

BAKKOM

みほ「…やった!?」

愛里寿「……危なかった」

みほ「くっ、かわされた」

華「狙いはよかったはずなんですが」

優花里「あのタイミングでかわすなんて、さすが島田殿のセンチュリオン…」

VOOOO

まほ「…全速!遮蔽物の影に隠れろ」

愛里寿「逃がさない…撃…くっ」

BARM KAN

みほ「……」

愛里寿「……」

みほ「…全速後退」

VOOOO

愛里寿「…パンターを狙え」


みほ(よしっ、お姉ちゃん。お願い)

UEEEN

まほ「…みほに気を取られている今がチャンスだ。看板越しに狙うぞ。砲塔旋回」

UEE…

ティーガー砲手「!!隊長、異常発生!砲塔旋回不能です!」

まほ「何っ!?…さっきの砲撃か」

みほ「なっ…まずい、角度を付けてください」

愛里寿「…撃てっ」

BARM BAKKOM

まほ「みほ!」

シュパッ!

麻子「‥なっ」

沙織「えっ、何!?」

みほ「くっ、脱出!」

華「えっ?な、なんですか?」

優花里「はっ…」

ビーっ

華「な、何の音ですか?」

優花里「…バトラーシステムが反応したって事は死亡判定…」

沙織「えっ、やられたって事?」

みほ「…そんな、皆…」

愛里寿「…みほはまだ無事みたい…でも、もうおしまいね」

UEEEN

みほ「……」

DARM BAKKOM 

まほ「みほ!」

VOOOO

愛里寿「…ティーガーか。車体回せ」

VOOO ガシャ

操縦手「えっ…」

愛里寿「…撃てっ」

砲手「…発射!」

BARM KAN

愛里寿「弾かた!?照準がずれた?」

砲手「旋回のタイミングと合わせたはずなのに…」

操縦手「…くっ、今の砲撃のショックで履帯が切られました」

まほ「…撃てっ」

砲手「…駄目です!今の砲撃で、砲破損射撃不能です」

まほ「くっ、さすが隊長車砲手だな…スモーク撃てっ。みほ達を回収して後退する」

BAM

愛里寿「…スモーク」

砲手「くそっ、視界が…どこだ」

愛里寿「…無駄弾になる、やめておけ。履帯の修復が先だ。ティーガーの砲は破損させた、こっちがやられる心配は無い」

操縦手「はいっ」

愛里寿「…アズミ、ティーガーを逃がさないで、脱出する前に叩いて」

アズミ「了解です、隊長」

VOOOOO

みほ「……」

まほ「…大丈夫か、みほ」

みほ「…うん」

華「すいません、みほさん」

優花里「あの時、咄嗟に動けていれば」

みほ「…みんなは悪くないよ。硬式戦ルールには慣れてなかったんだし…」

まほ「…しかし、ティーガーは砲が破損、修理すれば復帰できるが相当かかりそうだな」

麻子「だが、修理できたとしても、あのセンチュリオン相手には…」

BAKKOM

沙織「きゃっ」

まほ「なにっ!?」

アズミ「…ティーガー発見」

みほ「まずい、中隊長たちのセンチュリオン…」

まほ「…くっ。こっちは反撃する手段がもう無い…」

まほ「何とか振り切れ」

ティーガー操縦手「えぇー、そんなの無茶ですよ。スピード差が違い過ぎます」

UEEEN

アズミ車砲手「照準よし」

アズミ「…発射」

みほ「…くっ、(ここまでなの…)」

BARM

BAKKOM 

まほ「なっ…」

シュパッ!

アズミ「…フフッ。な、何っ!?ティーガーじゃ無い…」

みほ「…えっ、コメット?…アヒルさん!?」

典子「ギリギリセーフだ」

忍「…ふうっ、何とか間に合った」

アズミ「…くっ、盾になって守るなんて…うっ」

BARM BAKOM

梓「隊長、ご無事ですか!?」

みほ「…ウサギさん」

梓「ここは、私たちが食い止めます。早く後退してください」

みほ「えっ?」

梓「黒騎士中隊の隊長さんから言われたんです。西住隊長を後方まで下げてくれって」

みほ「大尉が?」

梓「はいっ。この試合には隊長が必要なんです!隊長を失う訳には行きません」

みほ「…でも」

優季「私たちの事は心配いりません!」

あゆみ「センチュリオンなんて、簡単にやっつけて見せます」

あや「そうですよ」

桂利奈「あいぃぃぃ!」

みほ「…皆さん。強くなりましたね」

梓「フフッ、私を副隊長と認めてくれたのは、隊長ですよ?」

みほ「…分かりました。援護に感謝します」

梓「はいっ!隊長の無事を祈ります」

みほ「了解。何があるのかわかりませんが、必ず戻ってきます。だから、ウサギさんも私が帰るまでは撃破されないように、これは、隊長命令です」

梓「了解しました!」

まほ「…全速で飛ばせ」

操縦手「了解です」

VOOOOO

梓「…皆、センチュリオンを食い止めるよ」


ウサギチーム「おぉー!」

梓(撃破されないようにか…、今までで、一番きつい命令かもしれないけど、私たち頑張ります)

後方陣地

VOOOO

バウアー「…来たか」

シュルツ「よく戻ってきたな」

みほ「大尉!みなさんも、ご無事ですか?」

クルツ「…残念ながら、全員死亡判定です」

みほ「…そうですか……えっ、でも、死亡判定なら何でここに?」

バウアー「メイン会場に戻ろうとした時に、お前宛に激励品を渡されてたのを思い出してな。それを届けにだ」

みほ「激励品?」

クルツ「はいっ、許可をもらった時に男子戦車道連盟の理事長から頼まれたんです」

まほ「…理事長、お父さんが?」

みほ「…その後ろのデカイ箱がそうですか?」

シュルツ「あぁ、そうだ」

ハンス「こんだけデケェと運ぶのに苦労したぜ」

マイヤー「あぁ、全くだ」

みほ「…あの大きさで、お父さんが私に…ま、まさか…」

ガチャッ

まほ「…やっぱり」

みほ「…GT101…。お父さん、どれだけこのエンジン試してみたいの…」

バウアー「確かに、こいつには不安があるのは分かるが、今回ばかりは救世主かもしれんぞ」

まほ「…確かに、これが使えればあのセンチュリオンと同等に戦えるかもしれないが」

みほ「…だけど、私のパンターは撃破されちゃったし」

シュルツ「…パンターなら何とかなるぞ」

みほ「えっ?」

バウアー「黒騎士3がエンジン被弾で放棄したパンターが回収されている。応急修理してエンジンをコイツに載せ変えればまだ戦える」

クルツ「えぇ、まだやれますよ。曹長」

まほ「だが、戦車があってもこんエンジン、載せ替えてれても、調整しないと。ガスタービンなんて調整出来る奴なんてそう簡単には居ないぞ」

みほ「うん…それに…」

ナカジマ「何何?」

ツチヤ「エンジンの調整がどうかしたって?」

ホシノ「へぇー、ガスタービンかぁ」

スズキ「面白そうだねぇ」

まほ&みほ「ここに居た!」

みほ「自動車部の皆さん、無事だったんですか?」

ナカジマ「戦車が壊れて放棄したから、撃破された訳じゃないですからね」

ツチヤ「でも、乗れる戦車がなかったから整備中隊って枠の方に回ったんで、試合には参加できませんけど」

みほ「…そうだったんですか」

ナカジマ「戦車で出撃は出来ませんけど、任せてください。10分もあれば終わらせますから」

ホシノ「じっくりいじって見たいけどね」

スズキ「仕方ないよ、試合中だし」

まほ「…エンジンの問題は何とかなったな」

みほ「うん、でも…」

ナカジマ「心配しないでください。時間は少ないですけど、ちゃんと動けるようには調整して載せますから大丈夫ですよ」

みほ「レオポンチームの皆さんの腕は信頼します。エンジンについては心配してません。それより…」

バウアー「何だ

すいません誤爆しました

ナカジマ「心配しないでください。時間は少ないですけど、ちゃんと動けるようには調整して載せますから大丈夫ですよ」

みほ「レオポンチームの皆さんの腕は信頼します。エンジンについては心配してません。それより…」

シュルツ「何だ?お前のチームの腕ならガスタービンでも扱えない事ないだろ?」

みほ「はいっ、あんこうチームの皆なら心配いらなかったんですが…」

バウアー「…やられたのか?」

みほ「はいっ、私以外は皆…」

シュルツ「何だと!?」

マイヤー「そいつは問題だな。こんなエンジンともなると下手なやつだと扱いきれんぞ」

クルツ「ドライバーもそうですが、機動戦やるとなると、砲手の方もそれなりじゃ無いと…」

ハンス「あぁ、だが殆どやられちまってるからな…」

バウアー「生き残りでそんな腕の奴らが残ってるかだな」

みほ「はいっ…」

まほ「頭数は多い方がいいからな。私がティーガーを降りてそっちへ行くわけにはいかないし」

みほ「うん…」

バウアー「戦車があっても、クルーが居ないのであればただの鉄の塊だからな…」

まほ「…だが、あのセンチュリオンと戦うならガスタービンの機動力は必要だ」

みほ「……」

まほ「誰か、残ってないのか…」

「…へぇー、ガスタービンねぇ。面白そうじゃん」

みほ「えっ?」

みほ「あっ、継続高校の…」

ミッコ「ドライバーやってもいいよ。私まだ生き残ってるし」(ニヤッ)

ノンナ「ガスタービンエンジンでの高機動戦闘ともなると、砲手もそれなりの腕が必要ですね」

エリカ「硬式戦の弾って重いんだから、装填手もそれなりに体力がある人の方がいいわよね」

ナオミ「…死亡判定がある硬式ルールなら予備で砲手が居た方がいいんじゃ無い?」

みほ「皆さん…」

まほ「…メンツは集まったみたいだな」

みほ「うん…。皆さんありがとう…」

エリカ「何しんみりしてるのよ?今は同じチームでしょ?」

ノンナ「…そうですよ、みほさん」

ナオミ「今日はチームメイトなんだから。助け合うのがチームでしょ?」

みほ「グズッ…はいっ!」

ナカジマ「…隊長、調整まで終わりました、行けますよ」

みほ「ありがとうございます。…本来なら慣熟訓練をしてから試合に臨みたい所ですが、時間がありません。調整は個々に戦いながらお願いします」

ノンナ「フフッ…私たちの経験を腕ですか」

エリカ「無茶言うわね…いいの?勝手にやらせて、知らないわよ?」(ニヤッ)

みほ「皆さんの、経験と腕を信じます」

ナオミ「フッ…相当な信頼ね…任せておいて」

ミッコ「……フッ」(ニヤッ)

みほ「…お願いします。では、PANZER VOR!」

VOOO

今回はここまで。次については未定ですが、また近うちにパソコンか携帯から投稿出来ると思います

後パンターの編成ですが

車長:みほ

砲手:ノンナ

装填手:エリカ

通信手兼予備砲手:ナオミ

操縦手:ミッコ

の編成になります


あれ?ドゥーチェはどうなったの?

>>267

ドゥーチェは生き残ってますよ。
後々登場してもらう予定です

VOOOO

みほ「(…この辺の平原地帯で、一度着弾調整できれば)ノンナさ…」

UEEEN

ノンナ「…この辺りなら照準規正するにはいい地形ですからね」

SYAKON

エリカ「着弾確認するなら、徹甲弾より榴弾のほうがわかりやすいでしょ?」

ナオミ「…着弾観測なら任せておいて」

ミッコ「…全速で飛ばせばいいんでしょ?」

みほ「はいっ。それでお願いします」

ミッコ「飛ばすよ」

BA-FUN! VOOOOO

みほ「うっ…。さすがガスタービンすごい機動性…。あそこの一本木を狙います。ドイツ式の照準器は大丈夫ですか?」

ノンナ「…表示の仕方が違うだけで、基本は同じですから大丈夫ですよ」

みほ「さすが、私の師匠ですね」

ノンナ「フフッ、師匠だなんて大げさですよ、好敵手さん」

BARM BAKKOM

SYAKON

エリカ「装填完了」

ナオミ「…着弾確認。…右にずれたわね」

ノンナ「はいっ(今の狙いで右にずれた…。速度と距離の目測は誤ってはいない…)」

みほ「…(ノンナさんのことだから距離の計算は間違ってないはず…気象条件は無風、横風の影響は受けてないはず)」

ナオミ「…(地形条件は平地、凹凸もそれほど感じない…。となると、修正すべきは)」

3人「「「右に3度、下に1度」」」

みほ「フフッ」

ノンナ「…さすがですね」

ナオミ「…考えることは一緒みたいね」

ノンナ「…では、それを加味してもう一度…」

BARM BAKKOM


SYAKON

エリカ「装填よし」

ナオミ「…命中確認。直撃ね」

ノンナ「…もう大丈夫です。次は大丈夫ですよ」

エリカ「そう…抜弾しないといけないわね」

みほ「相変わらず早いね。4秒一発の感覚は保ってるんだ」

エリカ「あの頃と一緒にしないで頂戴。硬式の砲弾が重いから4秒かかってるだけよ。普段やるなら3秒に一発こめれるわよ!」

みほ「へぇー、すごいー!」

エリカ「関心してる場合?…まさか、またみほと、同じ車両に乗る日が来るなんてね」

みほ「そうだね」

みほ「相変わらず、トレーニング続けてるの?」

エリカ「当たり前でしょ。戦車に乗るのは体力いるんだから。あなたこそ、私と一緒じゃなくてもちゃんとやってるんでしょうね?」

みほ「えっ…も、もちろんだよ」

エリカ「…はぁ。私と一緒じゃないとすぐにサボるんだから…鍛えなおすために私も大洗に転校しようかしら?」

みほ「えぇ!?いやっ、ちょっとそれは勘弁だよ」

エリカ「フフッ。冗談よ。硬式を経験していろいろ変わったみたいだったけど、根っこは変わってないみたいで安心したわ」

みほ「…うん」

VOOOO

ミッコ「…遊園地跡が見えたよ。このまま突っ込む?」

みほ「はいっ。全速で正門に突入します」

ミッコ「…」(ニヤッ)

VOOOOO

みほ「…これより、再び遊園地跡に突入、敵隊長車との勝負に挑みます…私は、皆さんの判断と腕を信じます」

ナオミ「……」(無言で前方機銃を構える)

エリカ「……」(次弾を抱えて閉鎖機横に両足でしっかりと踏ん張る)

ノンナ「……」(照準器を覗き込む)

ミッコ「……フルパワーで行くよ」

GSYA(ギアを入れ替える)VOOOOOOOOOOOOOO


みほ「突入!(行くよ、愛里寿ちゃん)」

遊園地中央付近

梓「…撃てっ!」

BARM KAN

あゆみ「あぁ、またはじかれた」

アズミ「…高校生の割りには、以外とやるわね。だけど、もうそろそろおしまいにしてあげるわ」

あや「…弾ももう、あんまり無いし。どうするの?」

梓「…次で決めよう」

優季「どうするの?」

梓「桂利奈、正面から突っ込んで、あゆみは一発撃って。そうしたら、一気に相手の後ろに回りこむよ」

桂利奈「えぇー。そんなことしたら、履帯切れちゃうよ?」

梓「大丈夫…このセンチュリオンを相手の隊長車と合流させる訳には行かないから、ここで仕留めよう」

梓「あゆみ、かなり難しい射撃だけど、頼んだよ」

あゆみ「…完璧にやれる自信は無いけど、やってみる」

あや「優季ちゃん、装填手伝ってよ」

優季「しょうがないなぁー」

梓「…よしっ、じゃあ行くよ」

ウサギチーム「おぉー!」

VOOOOO

アズミ「…正面から?肉薄する気?」

梓「撃てっ!」

BARM KAN

アズミ「距離が足りないわよ。発射」

BARM 

梓「桂利奈!」

桂利奈「あいぃぃぃぃ!」

GYAAAAAAAAAAA

アズミ「!!一気に回りこむ気!?」

梓「…(すごいG…だけど、負けるわけにはいかない)」

あや&優季「せぇーの!」

GASYAN

アズミ「させるか」

GYAAAA

梓「…あゆみ、お願い。…撃てっ!」

アズミ「発射」

BARM BARM BAKKOOM

BAKKOM

梓「……」

アズミ「……」

シュパッ! シュパッ!

アズミ「…相撃ちね」

梓「…やられちゃった」

ウサギチーム「……」

梓「…だけど、相手は倒せたよ。皆があんな大変な中頑張ってくれたおかげだよ」

優季「梓…」

梓「皆、ありがとうね。お疲れ様でした」

ウサギチーム「うん」

みほ「ウサギさんが?」

ナオミ「…えぇ。中隊長のセンチュリオンを刺し違えたそうよ」

梓「…すいませんでした、隊長。命令は守れませんでした」

みほ「…ご苦労様でした」

梓「…隊長」

みほ「私はとっくに戻って来てましたよ?単独でよく耐えました。さすが、私の副隊長ですね」

梓「はいっ!」

町の中

VOOOO

エルヴィン「…来るぞ」

カエサル「マスタアームオン、ファイ…」

パーシング車長「…榴弾発射」

BARM BAKKOM

カエサル「わっ」

エルヴィン「馬鹿な…ばれたぞ」

UEEEN

エルヴィン「まずい、逃げろ」

BARM BAKKOM 

エルヴィン「なっ…」

シュパッ

パーシング車長「えっ?」

GARAA VOOO

ゴモヨ「私たち、引き付け役のはずなのに、勝手なことして良かったの?」

ソド子「仲間のピンチなのよ、助けるのは当たり前じゃない。それに、規則なんて破るためにあるのよ」

パゾ美「おぉー」

スーパーパーシング車長「えぇーい。ルノーの癖に」

UEEN

エルヴィン「ファイア!」

BARM BAKKOM シュパッ!

ソド子「やるじゃない」

カエサル「借りは返した…」

BAKKOM シュパッ!

愛里寿「……」

エルヴィン「くそっ、センチュリオン…」

愛里寿「…発射」

BARM BAKKOM シュパッ!

ゴモヨ「きゃぁ」

ソド子「…何よそれ!規則違反じゃない!」

パゾ美「…規則は破るためにあるんじゃ無かったの?」

BARM BAKKOM シュパッ! シュパッ!

継続男子「…突撃砲じゃ不利だぜ」

ベレッタ「くそっ」

アンチョビ「…まずいぞ。待ち伏せ部隊全滅だ」

カルパッチョ「これで、残りは私たちと、会長さんたちのヘッツァー、三式、それにティーガーですか。相手にはチャーフィー2両、パーシング、スーパーパーシングに隊長車が健在ですか」

ペパロニ「こなったら、うちも派手にやりましょう!機銃じゃないんだし」

アンチョビ「20mmの対戦車銃とはいえ、あいつら相手じゃ豆鉄砲だぞ」

BAKOM シュパッ!

アンチョビ「ん?あれは…」

みほ「フォイア!」

BARM BAKKOM!シュパッ!

チャーフィー車長「何よ、そのパンター、早すぎじゃない…」

アンチョビ「あのパンターは、隊長か!?」

ペパロニ「すげー速ぇー。何すか、あのパンター!?」

カルパッチョ「…音からしておそらくガスタービンエンジンですね」

アンチョビ「…ガスタービンパンターか」

アンチョビ「乗れ!前進だ」

カルパッチョ「えっ?GPS役はいいんですか?」

アンチョビ「こうも数が減ったらほとんど意味が無い。それより、西住は、あのパンターで隊長車との決戦を挑む気だ。あのパンターに付いてけるのはCVぐらいだ、援護に行くぞ!」

ペパロニ「了解っす。さすが姐さん!しっかり捕まっててくださいよー!」

VOOOO

カルパッチョ「20mmじゃ豆鉄砲じゃなかったんですか?」

アンチョビ「20mmでも使い方次第じゃ何とかなる」

VOOOO

ねこにゃー「センチュリオン発見!」

ぴよたん「撃破しちゃおう」

ももがー「行くなり!」

VOOOOOO

愛里寿「…急停車」

GYA

ねこにゃー「あぁ、追い越しちゃう、停止!」

ももがー「えぇーい!」

バキッ

ももがー「えっ…あらら」

VOOOO

愛里寿「…発射」

BARM BAKKOM! シュパッ

愛里寿「…これで後3両…わっ」

BAKKOM

みほ「……」

愛里寿「みほ」

みほ「…行くよ、愛里寿ちゃん。前進!」

VOOOO

愛里寿「…相手はパンターだ。機動戦でかわせ」

VOOO

ナオミ「…普通のパンターだと思って、振り切るつもり?」

ミッコ(ニヤッ)「ガスタービンエンジン、舐めんなよー!」

VOOOOOOOOO

愛里寿「何っ!?」

愛里寿「…エンジンを強化してきた?左の路地へ入れ」

VOOO

みほ「フォイア!」

BARM BAKOOM

ノンナ「くっ、相手もさすがの機動性ですね」

愛里寿「撃てっ」

BARM

みほ「停車!」

GYA BAKKOM

みほ「建物越しに見越し射撃してきた」

愛里寿「…はずしたか。さすがね」

みほ「全速後退!反対側から回り込みます」

VOOOO

愛里寿「回り込まれる前に突破しろ」

西部劇地域

VOOOO BARM BAKKOM

愛里寿「……」

みほ「……」

ノンナ「…こういった町並みだと、建物をはさんでの撃ちあいは不利ですね」

エリカ「突っ込んじゃなさいよ。どうせ、セットなんて中空っぽなんだから」

みほ「えぇ、それが無難ですね。ミッコさん、お願いします」

ミッコ「了解ー」

愛里寿「…建物を突っ切れ。セットだから、突っ込んでも問題ない」

VOOOO バキッ バキッ

みほ「…セットを抜けたら横へ出れるはず、一撃でお願いします」

バキッ

ナオミ「抜けるわ…。ちっ、正面に敵!」

みほ「!!撃てっ」

愛里寿「発射!」

BARM BARM KAN KAN

GAYN

愛里寿「考える事は同じみたいね」

みほ「…やっぱり、こっちの動きを読んできたか」

ラーテを模したアトラクション

VOOOOO

BARM BAKKOM

みほ「…狭いところでの撃ちあいは不利ですね…。スロープを下って抜けます」

ナオミ「砲身が刺さるわよ」

みほ「砲塔旋回、6時方向!スロープを下ったら急旋回で左へ。下ってきたところを仕留めます」

ミッコ「了解」

ノンナ「…わかりました」

VOOOOO

みほ「今です!」

GYAA

みほ「撃てっ!」

愛里寿「停車!」

BARM GYA BAKKOM

ノンナ「…くっ、コンマ数秒速かった…」

みほ「全速離脱!」

愛里寿「…この高さじゃ仰角が効かない…追うぞ」

VOOOOO

中央広場

VOOOO

愛里寿「…はぁ、はぁ…」

みほ「…はぁ、はぁ…」

愛里寿(…さすが、みほ)

みほ(愛里寿ちゃん…やるわね)

センチュリオン砲手「隊長、大丈夫ですか?」

愛里寿「…心配ない。ここで決着をつける」

エリカ「…大丈夫?」

みほ「…ありがとう、エリカさん。心配しないで、ここで決めるから」

みほ「…PANZER VOR!」

愛里寿「前進」

VOOOO

BARM BAKOOM BAKKO BARM

みほ「とまらないでください、止まったらやられます」

愛里寿「動き続けろ。相手の砲手は腕がいい。気を抜いたらやられる」

VOOO

BARM BAKKOM

ミッコ「…ちっ」

みほ「どうしました?」

ミッコ「ちょっと、エンジンに負担がかかりすぎてる、このままじゃオーバーヒートしちゃいそう。少し回転数を抑えて大丈夫?」

みほ「…くっ、やっぱり相当負荷が…仕方ありません。少し速度は落ちますが、技量でカバーしてください」

VOOOO

みほ(…これ以上、時間がかかるとエンジンが持たないかぁ。せめて相手のエンジンさえ何とかできれば…)

中央広場入り口付近

スーパーパーシング車長「…いたっ。隊長車よ」

パーシング砲手「だけど、あんなに動いてる戦車に当てるなんて、無理よ」

スーパーパーシング車長「当てなくても大丈夫よ。手前にでも撃ちこんで、動きを止めれば後は、隊長が仕留めてくれるわ」

砲手「なるほど。それなら、できるわね」

UEEEN

スーパーパーシング車長「…発射!」

BARM

VOOOOO

杏「到着ー」

KAN

柚子「きゃあぁ」

桃「砲撃とは手荒い出迎えだな」

パーシング車長「な、何っ!?」

杏「敵がいるなんて厄介だね。時間が無いよ、チョビ子。一回きりきりだかんね」

アンチョビ「あぁ、任せとけ」

杏「河島、準備しちゃって」

桃「はっ」

スーパーパーシング車長「くそっ、入り口をふさぐようにとめられたんじゃ角度が付いてる上に、隊長が狙えないわ。移動して」

砲手「あっ、外に乗員が…これじゃ撃てない」

車長「えぇーい、センサー判定での射撃ならできるわ。横に回りなさい」

桃「相手が動いてるな。今のうちに…この板を、スロープ状に…よし、出来たぞ安斉!」

アンチョビ「行くぞ、飛べぇぇぇぇぇ!」

VOOOOO

パーシング車長「何っ!?」

VOOOOOO HYUUUU

愛里寿「えっ?」

みほ「CV33!?」

アンチョビ「いまだ、エンジンデッキを狙えー!」

BAM BAM KAN KAN

アンチョビ「やったか?」

HYUUUM GASSYAN シュパッ

アンチョビ「…ここまでか」

アンチョビ「破壊できたか?」

カルパッチョ「命中弾は与えましたが、そこまでは不明です…」

桃「安斉たちは、やったんだろうか?」

杏「どうだろうねー。私らに出来るのはどの道ここまでだしね…西住ちゃん、頼んだよ」

BARM BAKKOM シュパッ!

パーシング車長「…やった」

VOOOO

センチュリオン操縦手「!!隊長、エンジンに異常発生。さっきのCVの攻撃の影響と思います」

愛里寿「…あの状況でよく当てれたな。敵ながらたいした腕だ…。パンターの機動も鈍い。向こうもエンジンに負担がかかっているはずだ。ここで決めるぞ」

VOOO

ナオミ「…センチュリオンの動きが鈍ったわ。アンツィオがうまくやった見たいね」

みほ「はいっ、アンチョビさん。ありがとうございます」

ミッコ「だけど、こっちのエンジンもあんまり持たないよ」

みほ「…おそらく、相手もエンジンの状況から見て仕留めに来ると思う。ここで決めます」

みほ「……」

愛里寿「……」

BA-FUN

ミッコ「ちっ、肝心な時にエンジンが。これじゃあ、20kmも出せない」

みほ「くっ、こんなときに…」

ナオミ「…!!えっ、隊長」

みほ「えっ?」

パーシング車長「!!パンターの動きが止まったわ、チャンスよ」

UEEEN BAKKOM シュパッ!

パーシング車長「えっ…」

愛里寿「…前進」

みほ「前進!」

VOOOO

愛里寿「…みほの動きが鈍い。やっぱりエンジンが持たなかったみたいね、仕留め…」

VOOO バキッ バキッ

愛里寿「何っ!?ティーガー!?」

みほ「…お姉ちゃん!」

まほ「行けぇー!」

BARM VOOOO

愛里寿「空砲!?」

VOOOO BARM BARM BAKKOM シュパッ!

愛里寿「……」

みほ「……」

「大学選抜チーム、センチュリオン、大洗女子学園パンターG、撃破判定!…残存戦力集計中、集計中…。確認終了。大学選抜チーム、残存戦力なし、大洗女子学園残存戦力1」

亜美「大洗女子学園の勝利!」

「ワァァァァァァァ!」

愛里寿「…負けちゃったか」

みほ「…うん。でも、最後は相撃ちだったね」

愛里寿「…みほ…お疲れ様」

みほ「うん。愛里寿ちゃんも、お疲れ様でした」

愛里寿「…」(ニコッ)

みほ「…」(ニコッ)

メイン会場

VOOOOO

「あっ、隊長!」「西住隊長!」「わあぁぁぁぁ」「やりまたね!」

みほ「…皆さん、お疲れ様でした」

一同「お疲れ様でした」

みほ「…急な編成で申し訳なかったですけど、ありがとうございました」

ノンナ「…いえっ、楽しかったですよ」

ナオミ「…また、一緒に戦ってみたいものね」

ミッコ「ガスタービン、面白かったよ。また、機会があれば操縦させてね」

エリカ「…次はプロリーグでかしらね?」

みほ「はいっ、また一緒に戦いましょう!」

愛里寿「…そのときは私も一緒」

みほ「あっ、愛里寿ちゃん」

愛里寿「…次は、一緒のチームで戦いたい」

みほ「うん、私もだよ。今日はわざわざありがとうね」

愛里寿「…うん」

一同(この二人が組んだら勝てる相手いるのか?)

バウアー「…そういえば、プロリーグで思い出したがあの役人はどうした?」

みほ「あっ」

役人「!!まずいな。私はこれで失礼します」

理事長「あっ、ちょっと…行ってしまった。逃げ足の速さだけは一級品ですな」

千代「次からはわだかまりのない試合がしたいですわね」

しほ「まったくです。ですから、みほをそちらの養子にするなんてお話はもうなさらないでください」

千代「…負けたらあきらめる約束でしたから仕方ないですわね。…せっかく、愛里寿にお姉ちゃんが出来るチャンスでしたのに」

みほ「えっ!?なんて、約束してたの!?」

しほ「みほ。どうしたの?」

みほ「あの、役人さんにお話があったから来たのに、先にお母さんたちとお話したほうがいいかもね」

愛里寿「…みほは、私のお姉ちゃんいなるの、嫌なの?」

みほ「えっ、そういうわけじゃ…」(ワタワタ)

アキ「フフッ、戦車道って、いろんなことが詰まってるんだね」

ミカ「だろう?」

一応これにて完結です
長々と駄文になってしまいましたが、今までお付き合いいただきありがとうございました
この後、役人さんのその後を少し書きますが、賛否が分かれる結果になると思いますので、嫌な方はスルーをお願いします

試合会場裏

役人「…はぁ、はぁ…。とりあえず、ここまでくれば…」

PRRR

役人「はいっ、もしもし…あぁ、大臣ですか?はいっ、無事に終わりましたよ…」

……

役人「…えぇ、ではこれで」

ピッ

「おいっ!」

役人「!!あぁ、あなたか」

硬式審判長「無事に終わったみたいだな」

役人「えぇ、予定通りに終わりましたよ。俺が無事って事はそっちも片付いたんですか?」

硬式審判長「あぁ、こっちも片付けた」

審判員「ったく、えらい目にあったぜ。競技用とは言え戦車の相手は疲れるぜ」

審判員「何言ってるんですか?相手は大戦中の古い戦車ですよ。そんなのジャベリンとかM72の敵じゃないですよ。火力が違いますよ、火力が」

審判員「ったく、これだからマニアはよ」

「…皆さん、お疲れ様でした」

もう一人の役人「大変な任務でしたでしょうが、ありがとうございました。私そっくりとは、中々のメイクですね」

役人「仕事柄仕方ないことですよ。もういいかな?こんなマスクしてると息が詰まる」ベリッ

役人「これで、戦車道に反対する強硬派連中は生りを潜めるでしょう」

佐藤(審判長)「あぁ。だが、こんなに強硬派の連中がいるなんて思わなかったぜ。しかも、装備を見りゃ明らかだが、日本人だけじゃねぇな?」

役人「まぁ、世界大会が日本で開かれるのを好ましく思っていないやからは多いですからね…」

役人「世界大会がわが国で開かれるようになれば、莫大な規模の金が動きますからね。低迷気味のわが国の経済発展を好ましく思ってない国も少なからずあるということですよ。それに、わが国には西住流、島田流などの名門も多いですからね。優勝を狙う国には厄介ごとですよ」

梅本(役人だった人)「その前に、西住、島田が集まるこの試合で事故に見せかけて葬ろうって計画だったわけか」

役人「えぇ。ですが、あなた方のおかげで助かりましたよ。これで日本の戦車道は安泰です」

佐藤「だが、いくら反対派をおびき出すためとは言え、やりすぎだったんじゃねぇか?政府にも痛手だろ?」

役人「えぇ。今回の件では、総理以下私も政治の表舞台からは降りねばなりませんね。表舞台からはね」

佐藤「けっ、これだから役人は」

役人「それが官僚というものですよ。これからは戦車道の為に裏に回りますよ。なにせ、プロリーグ発足から世界大会での経済効果を考えれば微々足るものです。彼女たちにはキツイ仕打ちかもしれませんでしたが、世界を狙うとなると今以上に厳しい戦いになります。この程度で挫折していたようでは、世界なんて夢のまた夢です。それに、追い詰められた方が、人は力を発揮しますからね」

佐藤「へっ…」

中村(めがね)「…陸将からです」

佐藤「何だ?…任務が終わって早々だが、今からイスタンブールだ」

小松(審判)「えっ!?また、中東ですか?…休みがほしいぜ」

佐藤「だったら、早く借金を返すんだな」

小松「ちっ…了解、オメガ7、早速作戦準備にかかります」

役人さん編はこれで完結です

エピローグとかは後々小話で出来たらやりたいと思います

それではまた

皆さん、レスありがとうございます。劇場版は、見返しながらの作業が出来ず記憶をたよりの作業なんで苦労しました。投稿を急ごうとした結果、誤字脱字が酷く申し訳ありませんでしたが、今までお付き合いありがとうございました。
番外編は週末にでも投稿出来たらします

番外編は試合終了直後の話と、試合後愛里寿の所へ遊びに行ったみほが、

みほ「zzz…」

千代「西住さん、もう夜よ。今夜は泊まって行ったら?」

みほ「…ふぇ?…でも、外泊する予定じゃ…」

千代「大丈夫よ。外泊証明書をもらって来たから、サインしてくれれば大丈夫よ」

的な流れからの、養子騒動でも、需要があるようでしたら書こうかなって思ってます

P,S、番外編はネタがあればと、次考えてる作品の合間のちょくちょく更新になると思います。

次回作もガルパンですか?

>>395
次もガルパンの予定です。これを書いてるときにふと、思い付いたんですが 、みほが、ひょんな事から家を飛びだす事になって、おにぎりが好きな某放浪画家的な、軍神の放浪ネタを予定してます

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