勇者「ハアハア…」しこしこpart2(117)

勇者「ハアハア…」しこしこの続きです。

勇者「ハアハア…」しこしこ - SSまとめ速報
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またよろしくお願いします。

賢者「勇者様!勇者様!!」ユサユサ

勇者「 」シナシナ

エルフ「師匠!なにをしたんですか!」

師匠「兜見せただけだよー?」

賢者「嘘です!きっと何らかのマジックアイテムで勇者様を!」キッ

エルフ「せ、先輩!師匠はそんな事をする方では…!」

師匠「はぁ~…。仕方ないなぁ…『起きろ、勇者』」

勇者「はい、お師匠様」跪き

賢・エ「!?」

師匠「うん♪おはよ、勇者♪」

賢者「ゆ、勇者様…大丈夫ですか…?」

勇者「……」ガタガタ

賢者「勇者様…?」

エルフ「師匠…?」

師匠「ふふ、久しぶりだねー♪」

勇者「お、おおおおおおお、お師匠様とは知らず、ごごごご無礼を働いた事おおお許し、ください!!」土下座ガタガタ

師匠「どうしようかなぁー♪私、結構傷ついちゃったしなー」

勇者「あ゛あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!お許しを!ご慈悲を!!お願いしますお願いしますお願いしますお願いします!!」チョロロロ…

師匠「何も漏らさなくても♪」

賢者「ゆ、勇者様!大丈夫です、私がついてます!」ギュッ

エルフ「わ、私もいます!」ギュッ

勇者様「ごめんなさいお許しくださいお許しくださいごめんなさいお許しくださいお許しくださいごめんなさいお許しくださいお許しくださいごめんなさいごめんなさいごめんなさいお許しくださいお許しくださいお許しくださいお許しくださいごめんなさいお許しくださいお許しくださいごめんなさいお許しください」ガタガタ

師匠「『騒がしい。静かにしろ』」

勇者「はい、お師匠様」ピタッ

賢・エ「!?」

師匠「さて、さてさて♪積もる話もあるけどー…これからどうするの?女勇者ちゃん助ける?」

勇者「いえ、見捨てます」

エルフ「ゆ、勇者様…」

賢者「……」

師匠「そ♪じゃあ今後の予定は?」

勇者「東の国に向かう予定です」

師匠「理由は?」

勇者「女神様に会うためです」

師匠「ふーん…なるほどね。なんで?」

勇者「話せません」

師匠「…そっか。わかったよー。じゃあこれ♪」差し出し

勇者「…これは?」受け取り

師匠「勇者、勇者♪」手招き

勇者「…」近寄り

師匠「ゴニョゴニョ」

勇者「…!…ありがとうございます」

師匠「じゃ、私の用事は終わったし帰るねー♪」

賢者「あっ」

師匠「ん、なぁに?」

賢者「い、いえ…」

師匠「そ♪じゃあみんなばいばーい♪」手ヒラヒラ

エルフ「あ、え、ちょ、ちょっと師匠ー!?」

賢者「…行ってしまいましたね」

エルフ「し、師匠ぉ…」

賢者「しかし…これは…」

勇者「ひぃ…うぐっ!う、うぇ…!」ガタガタポロポロ

賢者「…勇者様…」スッ

勇者「ひぃ!?ご、ごめんなさいごめんなさい調子に乗ってましたごめんなさい許しt」

賢者「…大丈夫ですよ、勇者様」抱きしめ

勇者「あ…あ…」ガタガタギュッ

賢者「よしよし…大丈夫、大丈夫ですよ…」ナデナデ

勇者「……」ギュッ…ムクムク

エルフ「あ、勇者様のおちんちんが…!」

賢者「…大丈夫ですか、勇者様?」ナデナデ

勇者「…ごめん、取り乱した…」ギュッ

賢者「お気になさらずに」

エルフ「す、凄い…さすがは先輩…!」

賢者「…あの、勇者様…?」

勇者「……」スリスリ

賢者「く、くすぐったい…ですよ…////」

勇者「(おっぱい柔らかい)」スリスリしこしこしこしこ

賢者「あぅ…////」

勇者「本当、丸出しでよかったよ…」
しこしこ

賢者「ですね。水溜りが出来ただけで済みましたし」

エルフ「そ、それよりも勇者様!」

勇者「ん、なぁに?」しこしこ

エルフ「し、師匠は勇者様とどういった関係なんですか!?」

勇者「僕の育ての親で僕を鍛えて…き、鍛えて…きた…きたたたt」ガタガタ

賢者「…」ギュッ

勇者「あふん…鍛えてくれた人だよ」

エルフ「ですが初めましてだと…」

勇者「…僕の知ってるお師匠様はずっと鎧を脱がなかったし、声ももっと低かったからね…。まさか中身が女性だなんて思わなかったよ…しかもあんなに若いなんて…」ギュッ

賢者「ああ、あの低い声ですか」

エルフ「…つまり、勇者様はあの姿の師匠と会った事がなかった、と?」

勇者「じゃなきゃ、あんな失礼な態度とらないよ。…お師匠様は店主さんとか西の盾さんみたいな人だと思ったし…」

エルフ「…しかし、何故あんなに怯えて…?」

勇者「……勘弁してください…思い出したくないんです…許してくださいぃ…」ガタガタ

賢者「エルフさん…」

エルフ「わ、わかりました。これ以上聞きません…」

勇者「ごほん!…こ、こんな所かな。さて、じゃあ用件も済んだし…今日泊まる場所を探そうか。…っとその前に、武闘家さん?武闘家さーん?」

武闘家「むにゃむにゃ…あれ、自分また寝てたっす?」ムクリ

勇者「おはようございます。僕達は用事が済んだので帰りますね?」

武闘家「あ、そーすか!じゃあねっす!」

勇者「あ、そうそう…ーーーーー」耳打ち

武闘家「…なんすかそれ?」

勇者「女勇者さんに伝えてください」

武闘家「…なんだかよくわかんねーすけどわかったす!伝えておくっす!」

勇者「よろしくお願いします。じゃあ行こっか賢者、エルフ」

賢者「はい、勇者様」

エルフ「え、あ、はい!」

今日の更新は以上です

~~エルフの家~~

勇者「えっと、本当に今晩泊めてもらっていいの?場所さえ貸してさえくれれば野宿でも大丈夫だけど…」しこしこ

エルフ「勇者様を野宿させるなんて出来ません!それに、空き部屋もばっちりありますから!」

勇者「そ、そう…?じゃあ、お言葉に甘えて…」

賢者「ありがとうございます。…あの、エルフさん」

エルフ「はい、なんでしょうか?」

賢者「…」ヒソヒソ

エルフ「…ああ、大丈夫ですよ。大衆浴場がありますから!」

賢者「ちょ!こ、声が…!」

勇者「西の国出てからずっと野宿だったしねぇ…水浴びだけじゃやっぱりスッキリしない?」しこしこ

賢者「い、いえ!決して不満などは持っていません!…が、その…どうしても臭いが…ですね…」

勇者「…臭い?」クンクン

賢者「か、嗅がないでくださいっ」

勇者「…はぁはぁ…」クンクンスーハースーハークンカクンカしこしこしこしこしこしこしこしこ

賢者「ゆ、勇者様ぁ…お願いですから…」ウルッ

勇者「やばい…賢者の匂いが…たまらん…」スーハースーハークンカクンカ!!

賢者「うぅ…////」

エルフ「…いいなぁ…」

賢者「と、とりあえずご飯にしませんか?もういい時間ですし」

勇者「くんくん…。あ、そうだね。もう日も沈み始めてるしぃ…」しこしこ

エルフ「あ、でしたら私が手料理を振るいm」

賢者「それには及びません。一晩泊めていただくのに、料理までご馳走になるわけにはいきません」

エルフ「え、えぇ…先輩ぃ…」

勇者「わーい!…んぁ…っ」くちゅ

賢者「(…二人っきりにしてあげますから、勇者様といろいろお話するといいですよ)」ヒソヒソ

エルフ「(!。せ、先輩…!!)」ヒソヒソ

賢者「…」ニコッ

勇者「ぐ…っ!よ、4本はちょっとキツイ…!」ぐっぐっ!

賢者「では、台所を借りますね」

エルフ「はい!どうぞご自由に使ってください!」

エルフ「……」

勇者「お、おあ!?」ズポッ

エルフ「(な、なにを話したらいいんだろ…)」チラッ

勇者「け、けんじゃぁ…よ、よんほんしゅごいぃ…!ち、ちからはいんないよぉ…」ズポッズポッ!

エルフ「(う、うぅ…////やっぱり眩しいよぉ…あと可愛い…あんな蕩けた顔して…////)」キュンッ

勇者「と、ところで…んお゛!…エルフぅ…ちょっと教えて欲しいんだけど…」クイクイッ

エルフ「は、はい!何でもお聞きください!」

勇者「なんで賢者とか他の人の時は自分の事を我って言うのに僕と話す時は私なの?」

エルフ「え?あ!そ、それは…ですね…えっと…」

勇者「…?」しこしこ

エルフ「…わ、我なんて…その、女の子らしくないじゃないですか…」

勇者「おほぉ…」しこしこしこしこ!

エルフ「その、一応私が族長の孫娘で腕も立つので警備隊の隊長を任せて貰ってるんですけど…一番年下ですし、隊長の威厳を出す為に…ですね…////」カァァァァ

勇者「やっべ、エルフやっべ」しこしこしこしこ

エルフ「でも、勇者様の肉便器になるなら女の子らしくならなくちゃって…////」

勇者「な、なるほど!」しこしこしこしこしこしこしこしこ

賢者「(24回ですか…ふぅん…)」コトコトグツグツ

エルフ「…あの、勇者様?」

勇者「はあはあ…な、何かな?」しこしこしこしこ

エルフ「…失礼を承知でお聞きします。…本当に女勇者様を見捨てるのですか?」

勇者「うん、そうだよぉ?」しこしこ

エルフ「な、何故ですか!同じ選ばれし勇者じゃないですか!」

勇者「うん、そうだねー。それでぇ?」しこしこ

エルフ「そ、それで…って…」

勇者「…勇者だからって誰彼構わず救うと思ったら大間違いだよ?」

勇者「女勇者が引きこもってる理由なんて大方予想出来る。…駄々っ子を宥め手を引いて歩かせる程僕らの旅は余裕があるわけじゃない」

エルフ「ゆ、勇者様…」

勇者「どう?納得した?」

エルフ「…それが例え賢者先輩でも、ですか?」

勇者「……」

勇者「当然」

エルフ「ッ!!」バンッ

エルフ「弱者を救わずして何が勇者か!見損nふぎゃ!?」ゴンッ

賢者「まったく…貴女は本当に…」

勇者「……」

エルフ「け、賢者先輩!何をするのですか!?」頭抑え

賢者「話がおかしな方向に行ってると思って見に来てみれば…。エルフさん、貴女は勇者様を理解して深く愛すると決めたのではないですか?」

エルフ「そ、そうですが…しかしいくら何でも…。先輩すら見捨てると言ったんですよ!?」

勇者「……」

賢者「はぁ…こちらに来てよく見なさい」

エルフ「なにをですか!」

賢者「いいから。早くしなさい」

エルフ「……。…?……なっ!?」

賢者「…わかりましたか?」

エルフ「ゆ、勇者様…一体なにを!?」

勇者「……」ギュウゥゥゥゥゥ!!

エルフ「そ、そんなに強くたまたまを握ったら!つ、潰れてしまいますよ!?」

賢者「…なぜ、勇者様があのような事をしているかわかりますか?」

エルフ「……ハッ!?」

賢者「…勇者様は平静を装う為に己のたまたまを握っているのですよ」

エルフ「あ…あ…!」

賢者「貴女は、見捨てられる方だけが辛いと思っているようですが…」

賢者「『助けたいのに、見捨てざるをえない』のも、辛いのですよ?」

エルフ「…!!あ、あ…!わ、私はなんと、なんと浅はかな…勇者様の悲しみや辛さを理解できず…っ!!」ブワッ

賢者「…まったく…」

勇者「(あかん、キンタマ強く握ってポーカーフェイスを保ったのはいいけどマジで気持ち悪い。痛いとかじゃない腹がすんげぇ気持ち悪いやばい動けないししゃべったら吐きそうだしあぁぁぁぁぁぁぁあかんあかんあかんまじでもう二人がなに喋ってるかわからんしもう本当勘弁してください許してくださいうずくまりたいうずくまりたいけど今動いたらマジであかんもう本当やだてかなんでキンタマとかあんの?あぁぁ痛い痛い痛い痛いなんでキンタマ握った俺!?太ももでよかったじゃんもうほんともうほんとにいい加減にしてほしい!あー!あ゛ー!!!女神様ほんとすいませんまじでうぉえ゛!まじでごめんなさい調子に乗りましたほんっと調子に乗りましたあ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!)」プルプル…

今日の更新は以上です。

キンタマ蹴られた時とひどい下痢の時の心境って似てる気がします

賢者「だ、大丈夫ですか勇者様…?」

勇者「ヒュー…ヒュー…」ピクピク

エルフ「脂汗がこんなに…」

賢者「回復魔法使いましょうか?」

勇者「…な、撫でて…」ピクピク

エルフ「は、はい!」サスサス

勇者「う、うぅん…」

エルフ「(す、すごい…勇者様のたまたま…みゃ、脈打ってて…ぱんぱんで…////)」ハアハア…サスサス

勇者「……」

賢者「…エルフさんエルフさん」

エルフ「は、はい!」

賢者「そのように手のひらで全体を撫でるだけではダメです」

勇者「!」キラキラ

エルフ「は、はぁ…」

賢者「良いですか?まず、顔を近づけます」ズイッ

エルフ「は、はい!」ズイッ

勇者「!?(ふ、二人が僕の勇者の剣の前に跪いて…////)」

賢者「そして吐息を吹きかけます。ただし、わざとらしくならないようにしてください」

エルフ「ゆ、勇者様の匂い…////」スンスン

賢者「こら、匂いを嗅ぎたい気持ちはわかりますが今は我慢ですよ?」

エルフ「す、すいません!しかし、勇者様のお願いは撫でる事…なぜ吐息を?」

賢者「こうする事によって勇者様の痛みをさらに和らげる事ができます」

エルフ「そうなんですか…?」上目遣い

勇者「んんっ…////!そ、そう…かな…?」

エルフ「おぉ…さすが賢者先輩…!」

賢者「ふふん。そして人差し指で…この筋のところを優しく撫でるんです」スー…

エルフ「こ、こうですか?」ス、スー…

勇者「んほぉ…////!」ゾクッ

賢者「その調子です。次は片方のたまたまを指の腹に乗せーーー」

族長「…鍋を火にかけたまま何をやっているんですか?」

賢者「あ゛!」

エルフ「」

勇者「え、終わり!?」

ーーーーーーーーーーーーーーー


賢者「……」モグモグ

エルフ「うぅ…」モグモグ

勇者「なでなで…二人でなでなで…うぅ…」モグモグ

族長「……」モグモグ

エルフ「お、おば…族長、そこのフォーク取ってください」

族長「はい」スッ

エルフ「あ、ありがとうございます」

勇者「あ、族長さん。エルフさんください」

賢者「はぁ!?」ダンッ!

エルフ「…ぇ?」

族長「はい。構いませんよ」

賢者「え、ちょ!?…えぇぇぇぇぇぇ!?」

勇者「ありがとうございます」

賢者「ゆ、勇者様!?ちょ、ちょっと一体どういう!?」

勇者「賢者賢者、ほっぺに付いてる」フキフキ

賢者「ん、んうぅ…////!」

族長「不束な孫ですが、どうかよろしくお願いします」頭下げ

勇者「いえいえ。こちらこそ…」頭下げ

勇者「というわけでこれからよろしくね、エルフ」

エルフ「……はぇ?」ポカーン

更新は以上です。

エルフ「あ、ああああの、勇者様!?」

勇者「あ、賢者そこのお水取ってくれる?」

賢者「嫌です」

勇者「」

エルフ「ちょ、ちょっと勇者様!!無視しないでください!わ、わわわ私が欲しいって一体どういう!?」

族長「エルフ。食事中ですよ」

エルフ「おばあちゃんもなんで即答したの!?い、嫌なわけじゃn」

族長「食 事 中 で す よ」

エルフ「」

勇者「け、賢者…」

賢者「嫌です。エルフさんに取ってもらってください」

勇者「」

ーーーー大衆浴場ーー女ーーーー

エルフ「……」チャプン

エルフ「…結局、食事中に勇者様の真意を教えていただけなかった…」

エルフ「おばあちゃんにも邪魔されるし…はぁ…」

エルフ「…勇者様、なんで私が欲しいんだろ…」

エルフ「……」

エルフ「『エルフ、俺はお前が欲しい』」

エルフ「……うへへ…////」

賢者「わあ、凄い。天然の露天風呂ですか」

エルフ「せ、先輩!?」ザバッたゆん!

賢者「すいません、少々準備に時間がかかりました」

エルフ「い、いえ!…その、今の聞いてましたか…?」

賢者「?なにがですか」

エルフ「あ、なんでもないんですなんにも!」

賢者「そうですか」ザバー

エルフ「……あ、あの、先輩?」

賢者「ん、んー…♪…はい、なんですか?」チャプンツ

エルフ「…先輩はなんで勇者様が私が欲しいと言ったと思いますか?」

賢者「…質問に質問で返しますが、貴女は勇者様がなんで貴女が欲しいと言ったと思いますか?」

エルフ「え?…えっと、その……身体が目当てとか////?」

賢者「それはありえませんね」

エルフ「ですよね、勇者様がそんな俗物みたいな理由ではなくてきっともっと深k」

賢者「私がいますから」ドヤッ+胸張り

エルフ「……」たゆんたゆん

賢者「……」ぷる

エルフ「な、なるほど!さすが先輩です!」

賢者「…おっきいのがなんですか、おっきいと何かお得なんですか」ブクブク

エルフ「あ、あの…」アセアセ


ーーーーーー大衆浴場ーー男ーー

勇者「」

師匠「ふふふ~ん♪あー、やっぱりお風呂気持ちいいねぇ♪」

勇者「」

師匠「どうしたのー?こんなおばさんのおっぱい見ても興奮しないでしょー?」

勇者「」

師匠「あれー?」

勇者「」

賢者「…こほん。まあ、冗談はさておき…勇者様がエルフさんを欲しがった理由ですか?」

エルフ「はい…会って間もない私を欲しがる理由が…」

賢者「…簡単ですよ。勇者様は前衛、後衛をこなせる仲間を欲しがっていました」

エルフ「!!」

賢者「それも、出来るなら前衛よりの仲間を」

エルフ「つ、つまり…私は…!!!」フルフル

賢者「貴女は、勇者様に選ばれたんですよ」

エルフ「……や」

賢者「や?」

エルフ「やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」万歳ぷるんぷるん

賢者「チッ」

エルフ「私、選ばれたんだあの勇者様に!!やったやった!お父さん、お母さん私やったよ!!」ぷるんぷるん

賢者「チッチッ」

エルフ「くぅ~っ!!やったやった!…って…あれ?」

賢者「どうしました。いい加減乳を揺らすのも飽きましたか」

エルフ「あの、私はまだ勇者様に剣の腕や魔法の腕をお見せしてはいないのですが…」

賢者「…その辺りはきっと、あの方を信用してでは?」

エルフ「あの方?…ああ、師匠ですか!」

賢者「はい。勇者様も師事していたとの事なのできっとあの方の弟子ならば、ということでは?…よくわかりませんが」

エルフ「なるほど、納得できる答えですね!それに師匠は凄いんですよ!だって師匠はあの『北の勇者』なんですから!!」

賢者「…ん?…え?…はい!?」

師匠「あら、それ言っちゃうの?」ムニィ

賢者「ひゃい////!?」ビクッ

エルフ「し、師匠!?」

師匠「やっほー♪むむ、賢者ちゃんなかなかの美乳ね。感度もいいし♪」ムニムニ

賢者「ぁんっ!や、やめっ////」

エルフ「師匠も湯浴みに来たのですか?」

師匠「うん。ちょっと勇者の背中を流してあげようとさっきまで男湯にいたよー♪」ムニムニムニムニ

賢者「は?」

師匠「え!?」

師匠「やっだ、賢者ちゃん♪そんな睨まなくてもやってないから安心していいわよ?勇者ったら私の顔見ただけで白目剥いて泣きながら泡吹いて倒れちゃったし♪」

賢者「はぁ!?ちょ、大丈夫なんですかそれ!?」

エルフ「えぇ!?」

師匠「番台のおばちゃんに頼んで介抱してもらってるからへーきへーき♪心配なら見に行くといいわよ?」

賢者「っ!!勇者様!!」ザバッダダダダッ

師匠「いってらっしゃーい♪あ、ちゃんと服を着るのよー?」

エルフ「し、師匠…?」

師匠「ん?どうしたの?」

エルフ「…気になっていたのですが、なぜ勇者様は師匠を見るとあんなに怯えるのですか…?」

師匠「ふー…やっぱり女風呂のが夜空がよく見えるわねー♪…ん?ああ、ちょっと修行がキツかったみたいなのよーだからそれが原因で嫌われてるのかも♪」

エルフ「あぁ…たしかに師匠の修行は厳しいですからね…私ですら思い出すだけで身震いが…」ブルッ

師匠「あはは、エルフの修行は私の暇つぶしでやった奴だから修行なんて呼べないわよー。勇者がやったのと比べたらだーめ♪」

エルフ「え…え!?え!?」

ーーーーーーーーーーーー

師匠『最初の修行だ』

勇者(10歳)「え、あの…」

師匠『どうした』

勇者「あ、あそこにいるのって、樹海の主の超大型トロールですよね…?」

師匠『ああ。昨日お前に見せたジャイアントトロールだ。忘れてないようで結構。では殺ってこい』

勇者「え、僕まだ鎧も剣もいただいていないのですが…」

師匠『お前の腰には何があるんだ?』

勇者「な、ナイフです」

師匠『十分ではないか。行け』ドンッ

勇者「えあ!?」

ジャイアントトロール「GAAAAAAAAAAAAA!!」

勇者「う、うわぁぁぁぁぁぁぁ!?」


ド チャ

師匠『起きろ』ペチペチ

勇者「…ぁ…う…」

師匠『第二回戦だ』ドンッ

勇者「…ぁ…?」

ジャイアントトロール「GAAAAAAAAAAAAA!!」

ド チャ


師匠『…これで100回目だぞ』

勇者「うげ…ぇ…お…」

師匠『もう一度だ』スッ

勇者「ま、待って…待ってください!!」

師匠『…なんだ』

勇者「こんな事してなんの、なんの意味が!!」

師匠『修行だ』

勇者「しゅ、修行?これが、何度も死ぬ事がですか!?」

師匠『違う。あのトロールを殺すのが修行だ』

勇者「こ、こんなナイフ一本でどうy」

師匠『さっさと殺してこい』ドンッ

ジャイアントトロール「GAAAAAAAAAAAAA!!」

勇者「あ゛ぁぁぁぁぁぁぁ!!」

ドチャ

勇者『ぁぁぁぁぁぁぁ!!』

ドチャ

勇者「ぁぁぁぁぁぁぁ…」

ドチャ

勇者「……」

ドスッ ドチャ

勇者「……」

ドスドスッ ドチャ

勇者「…ッ!!」

ドスドスドスドスドスドスッ!!ドチャ

勇者「あ゛ぁぁぁぁぁぁぁ!!」

ドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドス!!!

ジャイアントトロール「GAaaaaaaaaa……」ズゥゥゥゥゥン

勇者「はぁ…はぁ…!!」

師匠『3万回死ぬまでに殺せたか。なるほど』

勇者「や、やった…これで、これで修行は終わっ」

師匠『だいたいわかった。次の修行に行くぞ』シュンッ

勇者「…え?」シュンッ

~~~~~~~~~~~~~~

勇者「こ…こは…?」

師匠『砂漠、と呼ばれる地域だ。ここで半年過ごせ。もちろん死んだらすぐ蘇らせるから安心しろ』

勇者「え、え?」

師匠『ではな』シュンッ

勇者「さむ…ぃ…み…ず…」バタッ

師匠『……』

勇者「……」

師匠『……』シュンッ

勇者「…ぅ…あ…?」

勇者「…僕、また…死んで…」

勇者「……」ヨロヨロ

勇者「…朝が来る前に…水と…ごはん…」

勇者「それに…寝床…を…」

毒蛇「……」

毒蜘蛛「……」

勇者「ごはん…に、水…!!」

師匠『ふむ、最後の方はあまり死ななかったな』

勇者「……」

師匠『次はここより楽な雪山と呼ばれる場所だ。では行くぞ』

勇者「はい」

~~~~~雪山~~~~~~~

師匠『ほう、死んだ回数は二桁で済んだか』

勇者(11歳)「はい」

師匠『だいぶ成長したな。では次だ』

勇者「今度はどこに行くんですか」

師匠『いいや。これからお前が15歳になるまで私が剣や盾の使い方を教える。魔法…はやめておこう』

勇者「わかりました」

~~~~森~~~~~

勇者(14歳)「……」

師匠『どうした』

勇者「師匠。私は強いのでしょうか」

師匠『…お前はどう思う』

勇者「修行を始めた頃と比べれば強くなっていると思います。ですが、師匠の強さは遠く、足元にすら及びません」

師匠『そうだな。お前はこの3年間一度も私に傷を負わせる事が出来なかった』

勇者「はい」

師匠『はっきり言おう。お前は歴代の…いや、選ばれた3人の勇者の中で最弱だ』

勇者「……」

師匠『剣や魔法の才能もなく、身体も貧弱。頭脳など他に何かが優れているわけでもない』

師匠『『南の剣』の下で修行している男勇者は剣…いや、武の天才だな。しかも、身体にも恵まれている。お前が散々死んだジャイアントトロール程度ならナイフだけでも死ぬ事なく殺せるだろう』

師匠『女勇者は初代『東の魔法』が創立した最高位の魔法学院で頭角を現し、すでに歴代の東の魔法を超えたと言われている。お前などと比べるまでもない』

師匠『このまま修行したとして、この2人に勝つ事は不可能だろう』

勇者「…でも、僕には」

師匠『『ソレ』を口にするな』

勇者「……」

師匠『話は終わりだ。さあ、かかってこい』

勇者「…なら、僕がいなくたって2人が魔王を倒すんじゃないんですか」

師匠『かもしれんな』

勇者「ッ!!」ガシャンッ

師匠『何をしている。剣と盾を拾え』

勇者「なら、なんの為の修行ですか!なんの意味があるんですか!!」

師匠『意味?全ては魔王を討つ為だ』

勇者「僕よりも遥かに強い2人がいるのでしょう!?なら、その2人に全て任せればいいじゃないですか!」

師匠『それはできん。2人が確実に魔王を討てるとは限らないからだ。万が一、2人とも倒れたら誰が魔王を討つ?備えは、必要だろう』

勇者「…僕は…2人の予備ですか」

師匠『……』

勇者「う…っ…ぅ…ぐぅ…」

師匠『何を泣いている。見苦しいぞ』

勇者「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」ダッ

師匠『どこにいく』

~~~~~~~~~~~~~~

勇者「はぁ…はぁ…!!」

勇者「…鎧着てこんなに走れるなんて…あはは…成長したなぁ…」

勇者「……」

勇者「…僕は…選ばれた勇者……の……」

勇者「…予備品…」

勇者「…ッ!…な、なんで…!」

勇者「なんでぇ…ぼ、僕は…ひぐっ、勇者の予備品、になんて…!」

勇者「トロールにな、何回も、何回も殺されて…砂漠の暑さや雪山の寒さに耐えて…泥水、すすったり…ぃ…虫とか、雑草を食べてぇぇ…うぇ…!!」

勇者「なんで、なんで僕には『コレ』しか、ない、んだ!こんな、こんなぁものよりぃぃぃぃぃ!!」

勇者「あ゛ぁぁぁぁぁぁぁ…ぁぁ!!」

勇者「……」

勇者「…もう…死んじゃおっかな…」

勇者「…はは、死んでもどうせすぐ蘇らせられるだけか…」

勇者「…」

勇者「やだ…予備品だなんて…やだ……僕だって、立派な勇者に…うっ…」

勇者「…ひっく…ひっく…」

勇者「……」

勇者「…?」クンッ

勇者「…火の、匂い…?」クンクンッ

勇者「師匠が夕食…を?いや、師匠がごはん食べてるところなんて見た事ないし…」

勇者「…もしかして、この森を横切る為に旅人が野営を…?」

勇者「……」

勇者「…そうだ、僕もどこかの国に連れていってもらおう…そうだよ…どうせ僕は予備品なんだ…いなくなったところで…2人が…上手くやるよね…」フラフラ

勇者「…こっちだ…早く、行かないと…師匠が…」ダッ

勇者「あ…あ…」

オーガ達『ガァァァァァァァァァァ!!』

村人A「うわぁぁぁぁぁぁぁ逃げろぉぉぉぉぉぉ!!」

村人B「バカッ!!そっちに逃げるな!火にまかれるぞ!!!」

子供A「ママー!!マァァァァマ゛ァァァァァァァ!!」

村人C「このクソモンスター!!よくも、よくも女房も子供ぉぉぉぉあがばばばぱ!?」ベキッバキベキッバキブシャッ

オーガ「ア゛ー…ン」クチャクチャ

勇者「な、なんで…こんな…オーガが、村…を…」

勇者「助けなきゃ…早く、しないと…っあ!」

勇者「剣と盾…置いてきたんだ…」

村人D「…早く…逃げ…るん…だ…」

少女A「いやぁ!お父さんお父さん!!死んじゃやだ!やだよぉ!!」

勇者「……素手じゃオークに勝てない…男勇者なら、きっと…」

オーガ「……」クチャクチャ

少女「ひっ!」

村人D「だれ、か…むす…め…を…」

勇者「…女勇者なら、魔法でオーガ達を一掃して…」

村人D「……」

少女「お父さん!!お父さん!!……い、いやぁ!!いやぁぁぁぁぁ!!!」

勇者「…僕は…僕は勇者の…予備…」

オーガ「ア゛ー」ガシッ

少女「ひっ!?いや!離して!はな…っうぐ!」ジタバタ

勇者「……」

オーガ「ア゛ー…」大口開け

少女「たす、たすけ…て…助けて…」





『勇者様!!』

ーーーーーーーーーーーー

勇者「ッハ!?」しこしこしこしこしこしこしこしこしこ!!

賢者「勇者様!?気がつかれましたか!?」ガバッ

勇者「はぁ、はぁ!!…っ…!…け、賢者?あれ、ここは…?」

賢者「良かった、気がついて…。勇者様は大衆浴場で倒れたんですよ?ここは今夜私達が泊まる部屋です」

勇者「…あぁ、そっか…僕は…師匠を見て…」

賢者「…あの、勇者様気分が悪いようでしたら回復魔法を…」

勇者「ううん、大丈夫だよ賢者」

賢者「そう…ですか…」

勇者「…賢者」

賢者「はい」

勇者「今夜、一緒に寝てくれる?」

賢者「…はい、もちろんです」

今日の更新は以上です。
更新遅くてすいません

~~早朝~~

族長「もう行かれるのですか?」

勇者「はひぃ…ひ、東の国までまだ少し距離がありますからぁ…」しこしこ

賢者「大変お世話になりした」ペコッ

エルフ「……お婆ちゃん…」

族長「…エルフ、しっかりと勤めを果たすのですよ?…身体に、気をつけて…」

エルフ「っ!はいっ!!」

勇者「では、しゅっぱぁ…あぁ!?」ビクッ

師匠「やっほー♪」

勇者「あばばばばばばば」ガタガタブルブル

賢者「勇者様!」ギュッ!

勇者「ふぁ////」ビクッ

エルフ「師匠!!」

師匠「んふふ、出発するって聞いたから見送りに来たよー♪」

勇者「あ、ありりり、ありがとうございますぅぅぅぅ!!」

エルフ「今まで鍛えてくださりありがとうございました!!」ペコッ

師匠「うん、頑張ってねー♪あ、勇者勇者」

勇者「な、なんですか!?修行、修行でしか!?」

エルフ「(あ、噛みましたね)」

賢者「落ち着いてください勇者様…」ナデナデ

師匠「…あの子、北の国でシスターになったよ。毎日女神様と『勇者』に祈りを捧げてる」

勇者「…!!そう…ですか」

賢者&エルフ「?」

師匠「ふふん、じゃあ伝えたいことは伝えたし私も出掛けよー!じゃあね勇者、アレを上手に使うんだよ?」

勇者「…はい、ありがとうございました。必ず魔王を打ち倒して見せます」

師匠「うん、期待してるよー♪それじゃあ…ん?」

賢者「ッ!?勇者様避けて!!」

勇者「へ?」

エルフ「ッ!『防御』魔法!!」

…カッ!ドゴォォォォォォォォォォン!!

エルフ「うぐっ…!けほっ、げほっげほ!!」

賢者「大丈夫ですかエルフさん!…いきなり『爆裂』魔法ですか、ずいぶんと手荒い挨拶ですね…」

勇者「ぎゃあぁぁぁ!!爆炎が毛に!けにぃぃあぢぃぃぃぃぃ!!」ゴロゴロ

??「はぁー…!はぁー…!」

エルフ「だ、大丈夫です。ですが…けほ、私程度の防御魔法では防ぎきれず…」

族長「あの方は…まさか」

師匠「おお、面白くなってきた!部外者は遠巻きにみてよーかー!」グイグイ

族長「はいはい、引っ張らないでくださいな」

勇者「ふーふー…ってなんぞなんぞ!?」あたふたしこしこ

??「……ざけないでよ…ふざけないで…ふざけないでよ!!」

賢者「…勇者様にエルフさんは私の背後に。敵意ある魔力を感じます」スッ

エルフ「す、すいません…」

勇者「…僕なにかしたかなぁ…おふぅ////」クチュクチュ

賢者「皆目検討もつきませんね…」

武道家「勇者様待ってくださいっす!置いてかないでほしいっすよ!」ドタバタ

??「バカのくせに変態のくせに!!偉そうに!!偉そうに!!!」

勇者「……////」キュンッ

賢者「…… 」クルッポカポカ

勇者「あふん////だ、駄目だよ賢者、みんな見てるよぉ////」ビクンビクンッ

エルフ「お、落ち着いてください女勇者様!な、なぜこのような事を!」

女勇者「うるさいッ!!『雷』魔法!」

賢者「…『落雷』魔法」

勇者「あばばばばばば!?」

エルフ「あぁ!?勇者様のおちんちんが避雷針に!?」

武道家「」タマヒュンッ

女勇者「邪魔…をっ!するなぁぁぁぁぁ!!!『極聖光』魔法!!」

賢者「『守護』魔法」

勇者「自慰行為なんてくだらない…独りよがりの遊びではないか」キリッ

エルフ「!?」

武道家「あー、あの光浴びると頭の中がなんかすっきりするんすよねー」

女勇者「……!はぁ…はぁ…くぅ!!」片膝付き

賢者「…満足しましたか?では、なぜこのような蛮行をしたのか説明を」杖突き付け

女勇者「……らないよ…」

賢者「?」

女勇者「何が『終わらないよ?』よ!!!」

賢者「…?」

エルフ「…?」

勇者「…」しこしこしこしこしこしこ

遅くなってしまい申し訳ございません。
次はあっちを更新しなきゃ(白目)

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