ふああ・・・。
アルミンは起きる。
アルミン『6時50分か。テレビでも見るか。』
今日の天気はー
ジュージュー・・・
アルミン『よーし!出来たぞ!いただきまーす。』
アルミンは冷蔵庫の中から卵を取って目玉焼きを作る。
アルミン『ふー。ごちそうさまでした。』
準備をしてから友人の家に行く。
ピンポーン!
アルミン『おはよう。エレン。』
エレン『まだ準備してないから、上がってて!』
アルミン『おじゃましまーす。』
エレンの部屋は2階にあり、アルミンは1階のリビングの椅子に腰掛けることにした。
エレン『アルミンー?リヴァイさんに遅れるかもしれないって言っといてくださいってペトラさんか誰かに言っといて!』
アルミン『あ、はーい。』
エレンは着替え終わった後に急いで2階から降り、リビングにあるパンとおにぎりを口に放り込んだ。
エレン『ごめん!じゃあ、行こうか。』
アルミン『そうだね。』
エレンが家の鍵を閉めた所で2人は歩き出す。
2人は信号の前に出るとそこを真っ直ぐに突っ切って歩いていく。そこに普通の小さなビルがあった。そこが探偵事務所だ。
アルミン『おはようございまーす。』
エレン『ちっーす。』
ペトラ『あら、早かったのね。今日リヴァイさんは早くても夕方にならないと来れないって言ってたから、もうちょっと遅く来ても良かったのに。』
エレン『えー!だったら言ってくださいよ!』
ペトラ『でも、さっき来たばかりで私も急いでて、見ていなくて・・・。』
エレン『そ、そうだったんですか。』
ペトラ『でも、まだいいわ。多分みんなまだ来ないだろうし。朝ごはん替わりの物作るから待ってて。』
アルミン『あ、はい!』
テーブルの上に置かれたのはフレンチトーストとスクランブルエッグだった。
ペトラ『はい。どうぞ召し上がれ。』
アルミン『おいしい!』
エレン『超うめぇ!』
カランコローン・・・
『おはようございまーす。』
アルミン『あ、おはようございます。』
エレン『おはようございます!』
リコ『おはよう。ペトラ、昨日の件はどうだった?』
ペトラ『あー。そっちね。でも、リヴァイさんは弁護士仲間のイアンさんに渡しとくって言ってたから、何もしなくていいんじゃないのかな。』
リコ『ああ、そう。』
リコ『今日は多分客の要件が多けりゃ拷問だな。』
エレン『なぜです?』
ペトラ『今日、来れない人が多いのよ。』
アルミン『あー。確か、コニーとライナーとグンタさんは野球の試合、ナナバさんとユミルはソフトボールチームの試合、オルオさんはわからない、エルドさんは彼女とデートなんじゃないですかね?』
ペトラ『あー。言われてみれば確かにね。』
リコ『そうだな。』
そのまま、1時間半が過ぎる。
ペトラ『何も来ないわねー。』
リコ『そうだな。』
アルミン『あ、あれ?ハンジさんって?』
リコ『ハンジさんは小学生に理科でも教えてるんじゃないの?』
エレン『最近、いそがしいんですよね。』
ペトラ『そうね。』
カランコローン・・・。
エレン『あ、はーい!』
ハンジ『やあ、みんな!おはよう!』
リコ『ハンジさん?!なぜあなたが?』
ハンジ『いやぁ、今日は早朝出勤でね。』
アルミン『そうだったんですか。』
ハンジ『あ、そうだ。アルミン。私に手伝ってくれない?』
アルミン『あ、はい。』
プルルルルー!
リコ『あ、もしもし。こちらリヴァイ・アッカーマン探偵事務所のリコ・プレツェンスカです。』
エレン『何です?』
リコ『引越し手伝いだ。お前行ってこい。』
エレン『はい!』
エレンはそそくさと事務所を出て行く。
エレンは急いで現場に向かう。
ピーンポーン!
エレン『こちら、リヴァイ・アッカーマン探偵事務所から来ました。エレン・イェーガーと申します。』
老婆『はい。どうぞ!』
エレン『で、ご用件は?』
老婆『息子の新居の手伝いをして欲しいんです。』
エレンは2階に向かう。
老婆『ジャン坊!入るよ!』
ジャン『うっせー!ババァ!入れよ!』
エレン『あ、息子さんですか。こちら、リヴァイ・アッカーマン探偵事務所から来ました。エレン・イェーガーと言います。』
ジャン『よろしく。俺はジャン。ここのダンボール取ってくれない?』
エレン『ああ。』
ハンジ『アルミンー?そこのインスリンとって!』
アルミン『あ、はーい!』
ハンジは黙々と実験を始める。
アルミン『そこにある本でも読んでみようかな。』
ちまちまと2時間が過ぎる。
ハンジ『ふー!終わり。』
アルミン『そうですか。』
ハンジ『リヴァイは今日イアンと仕事だって?』
アルミン『そうみたいですね。』
2人は部屋に戻る。
ペトラ『あ、ハンジさん!アルミン!今お昼ご飯作っていたんで、2人も一緒に食べません?』
ハンジ『じゃあ、お願いするよ!楽しみだなー!ペトラの料理!だって美味しいんだもん!』
ペトラ『はい!できました!ミートソースです!』
ハンジ『いっただきまーす!』
カランコローン・・・。
ユミル『すみません!』
ペトラ『大丈夫よ。所で、ナナバは?』
ユミル『ナナバさんは、一回家に帰ってから来るって言ってました。』
ペトラ『ユミルもご飯食べる?』
ユミル『あ、じゃあお願いします。』
ユミル『やっぱうめぇなー。ペトラさんの料理は。』
ペトラ『そう?』
アルミン『ふう。』
ハンジ『どうしたー?アルミン。そんな冴えない顔して。』
アルミン『いや。なんか最近疲れが溜まってきた気がするんですよね。』
ハンジ『ああ、そう。』
プルルルー!
アルミン『はい。もしもし。こちらリヴァイ・アッカーマン探偵事務所ですが。』
アルミン『はい。すぐにお尋ねします。』
ユミル『どうした?』
アルミン『ブリーダーさんの手伝い。ユミルも一緒に行く?』
ユミル『どうせ、暇だしな。ちょっと待ってて。車出すから。』
エレン『これで、いい?』
ジャン『ああ、うん。』
エレン『サッカー、好きなの?』
ジャン『6歳の時からずっとやってる。』
エレン『俺でよかったら、話聞くけど。』
ジャン『実は、春から家出て高校で寮生活するんだ。』
ジャン『でもさ、俺の家母ちゃんと婆ちゃんしかいないし、婆ちゃん、認知症が進んでるからいつどうなってもおかしくないし。』
エレン『そっか。実は、俺の父さんも結構有名な医者で、国中を飛び回っていて忙しいから年に5、6回くらいしか最近は会えないし。』
エレン『でも、大丈夫だよ。遠く離れていても、家族だし。』
ジャン『!そうだよな!』パァァ
エレン『おう!頑張れよ!』
ユミル『よお。アルミン。乗れ。』
アルミン『うん。』
アルミンはユミルの黒いワンボックスカーの助手席に乗り込む。
ユミル『で、次はどっちだ?』
アルミン『そこの角を左に曲がって。』
ユミル『はいはい。』
アルミン『あ!そこじゃない?看板ある!』
ユミル『そうみたいだな。』
老婆『ありがとうございました。』
ジャン『ありがとうございました。』
エレン『こちらこそ、ありがとうございました。』
エレンはその場を後にする。
エレン『嫌な予感がする・・・。』
事務所に戻る。
エレン『ただいま戻りましたー。』
リコ『お帰り。』
エレン『他の人達は?』
リコ『ああ、ペトラは買い出しの手伝い、アルミンとユミルはブリーダーさんの手伝い、ハンジさんは介護のヘルプしに行ってる。』
エレン『そうですか。』
アルミン『すみませーん。リヴァイ・アッカーマン探偵事務所から来たアルレルトと申しますが・・・。』
はーい!今でまーす!
ハンナ『ああ、お手伝いさんね!上がって、上がって!』
ユミル『おじゃましまーす。』
アルミン『で、ご用件は?』
ハンナ『母犬の出産があるから、それを手伝って欲しいの。』
アルミン『あ、はい。』
ハンナ『ちょっと待ってて。フランツー?お手伝いさん!』
フランツ『こんにちは。じゃあ、僕について来て。』
アルユミ『はーい。』
隣の部屋へ案内される。
フランツ『出産の手伝いをして欲しいのは、この犬なんだ。』
アルミン『うわー。大きい犬だな。』
フランツ『でしょう?出産の時は僕も手伝うから、何かあったら呼んでね。』
アルミン『あ、はい!』
母犬『ウーン・・・』ガリガリ
アルミン『どうしたんだろう?お腹やっぱり張ってんのかな?でも、一応心配だから、フランツさんに準備する物とか聞いておこう。』
ユミル『zzz』
アルミン『ってかユミル寝ちゃってるし・・・。』
アルミンは隣の部屋に移る。
アルミン『すみませーん!フランツさーん!』
ハンナ『ねえ、フランツ。これから買い出し行かない?』
フランツ『買い出しはまた今度の方がいいんじゃないのかな?愛してるよ。ハンナ。』
ハンナ『もー!フランツったらー!』\\\
フランツ『僕もだよ。ハンナ』\\\
アルミン『・・・あの。』
フランツ『どうしたの?アルミン?』
アルミン『母犬の様子が心配なんで、何か用意するものとか買いに行くものとか無いですか?』
ハンナ『そうねぇ。シーナの所にある、超大型ペットショップわかる?』
アルミン『あ、はい。この前出来た。』
ハンナ『そこに言ってブリーダーズ専用のパピーフードと粉ミルクを買ってきて欲しいんだけど・・・。』
アルミン『分かりました。ユミル起こしてきます。』
ハンナ『彼女、疲れてるように見えたから、もうちょっと寝かせてあげて。じゃあ、フランツに手伝ってもらうから、ちょっと待ってて。』
ユミル『ふああ。何のようです?』
アルミン『ユミル!ちょっと車出してもらえる?』
ユミル『ああ、いいけど。』
ハンナ『じゃあ、私もついていくわ。フランツには犬たちの面倒を見てもらうから。』
ユミルは車を走らせる。
アルミン『大きなペットショップだなあ。』
ハンナ『でしょう?』
ユミル『でけー。』
中に入る。
ハンナ『あった!あった!』
アルミン『これですか?』
ハンナ『うん!』
ユミル『25キロもあるのかよ・・・。』
ハンナ『これを二つに、ミルク一つ・・・。』
ユミル『うわー!すげー!この首輪、どんな犬が使うんだよ!』
ハンナ『ああ、それはセントバーナードとかの犬用の首輪ね。』
アルミン『セントバーナードってハイジに出てたヨーゼフですよね?』
ハンナ『そうよ。』
ハンナ『でも、出産の可能性も高いし、フランツ1人で面倒見てるのもたいへんそうだから、早めに道が混む前に早く帰らないと。』
アルミン『そうですね。』
店員『合計で2万51円になりまーす!』
ハンナ『ふう。これを車に運んで・・・。』
ユミル『合計で100キロかよ!』
アルミン『うー。結構ミルクだけでも重いんだね。』
車に運び終える。
ハンナ『ただいまー!フランツー!犬たちどう?』
フランツ『まだまだみたいだね。』
ハンナ『あら、そう。じゃあ、あなた達2人ご飯でも食べていって。折角だから、子犬でも見る?』
アルミン『いいんですか?』
ハンナ『ええ。』
フランツ『結構手伝ってもらったからね。』
ワン!キャンキャン!
ハンナ『どうぞー。』
アルミン『うわー!可愛い!』
子犬1『キャン!』ペロペロ
子犬2、3『アーン!キャン!』
子犬4『zzz』ノビー
ユミル『んー?ほら、おいでって。』
子犬5『ワン!』
子犬6『アーン!』
子犬7『キャン!キャン!』
子犬8『ワオーン・・・。』
子犬9『フニャフニャ・・・。』
アルミン『おーよしよし!僕の事好きなのかなー?』
子犬1『ワン!』ペロペロ!
ユミル『おー?お前もほら遠慮しないでおいでって。』
子犬6『わん!』シッポフリフリ
アルミン『子犬って全部で9頭いるんですか?』
フランツ『ううん、10頭いるんだけど、1匹はそこの物陰に隠れてるよ。』
子犬10『』ブルブルビクビク
ユミル『ほらー、お前も警戒しないでおいでって。』
フランツ『ビビり過ぎて初対面の人にはなかなか懐かないんだ。』
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