ある日の放課後にて……、
楽「え、小野寺の家の和菓子屋さんなくなっちまうのか!?」
小咲「うん、実はそうなんだ……」
楽「いや待てよ、どうしていきなりそんなことにッ!?」
小咲「はわわ、落ち着いて一条くん!」ビクンチョ
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楽「これが落ち着いていられるかよ!? どうしてそんなことになっちまったんだ………ハッ、まさかうちの者のケーキ屋が向かいに立ったせいで潰れちまったのか!?悪い小野寺、そんなつもりは本当になかったんだ!!」
春「セイッ!」
楽「ぐはぁーー!」
バキ、バタン
楽「うぅぅ……なんで」
プシューーー
小咲「一条くんしっかり!! もう春、一条くんに乱暴しちゃダメでしょ」
春「ふんッ、一条先輩がお姉ちゃんの話を最後まで聞かないで勝手に暴走するのが悪いんです!」
楽「え、最後までって……?」
小咲「うん、実はね………完全になくなっちゃうってわけじゃないんだ。和菓子屋自体はなくなるけどね、その代わりに新しい事業を始めるってお母さんが張り切っててね」
楽「え、それってつまり?」
春「つまり、和菓子屋だったおのでらは廃業して、この度完全リニューアルして生まれ変わるんですよ!」
楽「えぇぇーーーッ!?なんで突然そんなことに? てかそれでいいのかよ二人は? 」
小咲「うん、お母さんが私達の言うこと聞かないで暴走しちゃってね、あはは……」
春「まあ、むかいに先輩の家の人のケーキ屋さんが出来たのも影響してるんじゃないんですか」
楽「うぅ、それを言われちまうと」グサッ
小咲「それでね一条くん、急で悪いんだけど明日お店の方を手伝ってくれないかな?」
楽「え、明日か?」
春「実は明日が新装開店初日の人になんですよ!初日だと何かと忙しくて人出が欲しいですから」
楽「まあ、明日は特に用事もないし、別にいいけど」
楽(それに、その方が明日も小野寺と
一緒に過ごせるしな………///)
というわけで、楽は小咲達の店の手伝いをすることになった
そして翌日……、
楽「にしても、一体小野寺の家は何屋さんになるんだろうな」テクテク
楽「お、そろそろ小野寺の家に着くな………って、なんだよこりゃッ!!!」ビクッ
楽「確かに和菓子屋じゃなくなってるのはわかる。でもよ………、『おのでラブホテル』って一体何だよッ!?」
おのでラブホテル外観
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楽「いくらなんでも変わりすぎだろ!!和菓子屋だった頃の面影が一つもねぇじゃねーーかッ!!」
小咲「あ、一条くんおはよう。今日はその……よ、よろしくね!」
楽「あ、小野寺! これは一体何事だよッ!? 和菓子屋じゃなくなったのはわかるけどよ、よりにもよってどうしてラブホテルなんだ?」
小咲「ちょ、一条くんってば、声が大きいよ//// 私もまさかラブホテルになっちゃうだなんて知らなかったんだよ〜〜!!」モジモジ
楽「でも、どう考えてもおかしいだろ!?こんな商店街の真ん中にデカデカとラブホテル作るだなんて、お母さん考えてんだ!」
小咲「それはぁ〜……わ、私に聞かれても困るよ〜///」アタフタ
ザワザワザワ………
近所の人A「まあ、あれって小野寺さんのところの小咲ちゃんよね?朝早くからラブホテルの前で男と揉めてるわよ」ヒソヒソ
B「確かにあの子、よく小野寺さん家の店で手伝いをしてる一条くんとかいう子よね?ひょっとして、小咲ちゃんの彼氏なのかしら」ヒソヒソ
C「それにしても、商店街の真ん中にこんな大きなラブホテルを造っちゃうだなんて、小野寺さん家は何かと大胆よね〜〜」ヒソヒソ
A「そうね。それに小咲ちゃんもこんな朝早くからから早速男を連れ込むだなんて、若いっていいわよね〜///」
B・C「ねぇ〜〜///」
小咲(うわ、近所の人達に見られてる〜〜///)
楽「は、なあ小野寺? こんなところで立ち話もなんだしよ、中に入ってもいいか?」
小咲「う、うん!そうだよね、ごめんねぼさっとしたて、ほら、こっちだよ」テクテク
そしてホテルの中……
内装
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楽 「うわぁ………すげえなこれ、完全にラブホテルだな」
小咲「そ、そうだね………あはは」
楽「よくこんな短期間の間でここまで変わったよな……」
小咲「工事の人が頑張ってくれたらしくて。前の店みたく和風な感じの作りもいいけど、こういう洋風な感じのおしゃれな雰囲気も素敵でしょ?あはは」
楽「あ、あぁ………確かにオシャレだよな、あはは…」
楽・小咲「………………………」
楽・小咲(き、気不味いッ!!)
楽(おいなんだよこの状況は!?よくよく考えりゃ、ラブホテルで今俺は小野寺と二人だけってことになるじゃねえーーかよッ////)
小咲(はうぅ〜〜恥ずかしいよぉ// で、でも、ここは私の家なんだし、奥の方にはお母さんや春もいるし、それにラブホテルと言ってもここは受付フロントなんだし、うう……やっぱり恥ずかしいかも///)モジモジ
楽(でも、さすがにこのままじゃまずいよな。せっかく小野寺と二人きりなんだし、なんとかこの気不味い空気から脱するためにも、俺の方から会話をしねぇとな)
楽「あ、あのよ小野寺?」
小咲「ふぇっ、な…何かな一条くん?」ビクッ
楽「えっとよ……小野寺はその、ラブホテルとか好きか?」
小咲「………へっ?」
楽「って、しまったぁーーー!!緊張のあまり変なこと聞いちまった!!」
楽(俺ったら、小野寺になんつうこと聞いてんだよーーーーーーッ!!)
小咲「ええええ、いいい…一条君!!?えっと、その、そそそそそれは一体どういう///////」
楽「いや、違うんだ小野寺ッ!! 今のは忘れてくれッ!!!」
小咲「一条君が……わわわわ私がコンドームで、その、はうぅぅぅぅーーーーーーー////////」
プシューーーー//////
楽「うわぁーーー落ち着け小野寺、大丈夫かぁ!!?」
>>11
誤字をしました。
以下の内容に訂正します。
楽(俺ったら、小野寺になんつうこと聞いてんだよーーーーーーッ!!)
小咲「ええええ、いいい…一条君!!?えっと、その、そそそそそれは一体どういう///////」
楽「いや、違うんだ小野寺ッ!! 今のは忘れてくれッ!!!」
小咲「一条君が……わわわわ私がラブホテルを、その、はうぅぅぅぅーーーーーーー////////」
プシューーーー//////
楽「うわぁーーー落ち着け小野寺、大丈夫かぁ!!?」
スタタタタ……
春「一条先輩ッ!!」
ゴゴゴゴゴゴ
楽「おお春ちゃん、ちょうど良いところに来てくれたな。小野寺に水を………ってあれ、は…春ちゃん!?」
春「お姉ちゃんになんてことしてくれるんですか…………この、ど変態がぁーーーーーーーーーーッ!!!!」
バキャアーーーー!!!
楽「なんでえーーーーーーー!!?」
ピューーン……キランッ!!
楽「ううう……どうして俺がこんな目に。」
春「当たり前です。お姉ちゃんにラブホテル好きだとか、そんな変なこと聞くなんて本当に人として最低ですねッ!!!」
小咲「まぁまぁ、私は大丈夫だよ一条君。全然気にしてないし。春も一条君に乱暴しちゃダメでしょ!!」
春「フンッだ!!」
楽「うぅぅ……今日はなんだかとんでもねぇ日になりそうだ」
春「それじゃ私はお母さんを呼んできますから、一条先輩はそこでお姉ちゃんと待っててください。もしまた、お姉ちゃんに変なこと聞いたらタダじゃ済みませんからね!!」
ギロッ
楽「お、おう……」
小咲「ごめんね一条くん、春も初日で色々と不安に感じてるというか、ピリピリしてるかもしれないから、大目に見てあげてね」
楽「おう、別に俺は気にしてねえし、大丈夫だよ」
小咲「それにしても、今日はお客さんたくさん来てくれるかな〜?」
楽「和菓子屋だったのがいきなりラブホテルに業種転換しちまったからな、まあ全く客が来ないってことはねぇとな思うけど」
小咲「一応ね、今までうちに来てたお客さん達にもDM送ったりチラシを作ってあちこちに配ったりして宣伝はしたんだ」
楽「そうなのか?なら、それなりに利用者は来てくれるかもな」
小咲「うん。あねと、ネットを使って宣伝したんだ!」
楽「ネット?ホームページでも作ったのか?」
小咲「うん、あとね、お母さんがインスタグラムのアカウントを作ってお店の宣伝をしているの、ほら」っ
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楽 「何考えてるのお母さん!」
母寺「お、来たな少年!今日はよろしく頼むよ」
楽「あ、お母さん!一体何考えてんんすか!? 和菓子屋をいきなりラブホテルにして、しかもインスタグラムでちゃっかりアカウントまで作って!!」
母寺「何言ってんだい、今時和菓子屋じゃ商売上がったりなんだよ。向かいに出来た一条くんちの関係者のケーキ屋のせいでね」
楽「うう、それを言われると……」
母寺「さて、今日はオープン初日なんだし、小咲に一条くん、気抜くんじゃいよッ!」ビシッ
楽「え、まあやるからには……」
小咲「頑張ろうね、一条くん!」
母寺「そんじゃ私は裏の方で春と色々とやることがあるから、二人は来たお客さんの案内をよろしくね〜」
楽「案内って、ここで来た客相手に鍵渡したり部屋の案内したりすればいいってことなのか?」
小咲「うん、一般のホテルみたいな感じかな」
楽「なら、わざわざラブホテルにしなくてもいいんじゃ………」
その頃、裏の方で……
春「うぅぅ………、やっぱり私心配だよ」オドオド
母寺「今更何弱音吐いてんだい! これも一条くんと小咲をくっつけるためだろ。あんたがいい加減一条くんへの想いを断ち切りたいって言い出したのが事の始まりなんだよ」
春「そりゃそうだねどさ、でもいくらなんでもやり過ごだよ!」
母寺「高い費用出して店をわざわざラブホテルに改装までしたんだよ。今更後には引けないじゃないの! それに、私や春とは違って控えめな性格の小咲には、これくらいしてやらないと意味ないのさ」
春「うう………、お姉ちゃん達うまくいくかな?」
母寺「あ、そうだ! 開店時間になる前にインスタグラム更新しとこうかな」カタカタ、ポチッ
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そして開店時間となり……、
小咲「そもそも時間だね。お客さん来てくれるかな」
楽 「まだ昼前だし、しかも商店街の真ん中にあるラブホテルにカップルが来るかどうか………」
ウウィーーーーーン
客達「うおぉぉぉぉーーーーー、小野寺さんとこのラブホ使いたいよぉーーーーーー!!」
小咲「きゃあっ、なんかお客さんがいっぱい来た!!」ビクンチョ
楽「うわ、なんだよこコイツらッ!! てか、どうしてラブホテルなのに客はカップルじゃなくて明らかに非リア充なキモい奴ばかりなんだよ!!」
客A「おい、早く部屋へ案内しろーーー!!」
客B「おい、俺もだぁーーー!」
小咲「はわわわ、皆さん落ち着いてください!!順番に並んで、お一人づつ空いてるお部屋へご案内しますからぁーーー!!」
楽「くそ、こりゃ思った以上に大変だな」
再び裏の方で……
母寺「ふふ、どうやら上手くいったみたいだね。客がたくさんやってきたわよ〜〜!」
春「うわ、でも来た人達みんな彼女がいなさそうなのばっかりじゃん! 一人ならラブホテルじゃなくてネットカフェにでも行けばいいのに」
母寺「それが狙いなのさ。こういう奴らは財布に糸目をつけないならガッポリと儲けるチャンスってわけだよ。それに、あんたにはこれから重要な役目があるんだから、しっかりしなよ!」
春「う、うん………」
再び楽と小咲サイドにて………
楽「お、お待たせしましたお客様、お客様は072号室となります。階段かエレベーターにて上のフロアへ向かっていただき、突き当りをいったところにございます」っ
客「うほほーーー、楽しみだなぁ♪」
楽「ふう〜〜〜たく、何が楽しみなんだよあの客、相手もいねぇのに一人でラブホテル使うだなんて悲しいだけだろ、ネットカフェにでも行けってんだ」
小咲「あはは………、お客さんの数も落ち着いてきたし、私達もそろそろ休憩しようか?」
楽「おう、そうだな」
母寺「いやぁ〜お疲れさん一条くん、おかげで大繁盛だよ」
小咲「あれ、お母さん、もう交代の時間なの?」
母寺「何言ってんだい、ここからがメインイベントだよ!」
パンパンッ!!
客達「うおぉぉぉぉーーーー! 」
ゾロゾロ
小咲「わわ、部屋に案内したはずのお客さん達が集まってきたッ!!」
楽「一体何が始まっちまうんだ!?」
母寺「今日はご来店頂きありがとうございます! おのでラブホテル新装開店初日を記念して、本日はご利用のお客様全員にスペシャルサービスをいたします!!」
客達「いえーーーい!!」
楽「スペシャルサービス?そんなのがあるのか?」
小咲「えっ、私何も聞かされてないけど……」
母寺「なんと、本日ご利用のお客様のお部屋全てに、バスタオル姿の従業員が一部屋ずつまわってお客様のお身体を洗っちゃいますーー!」
客達「うおぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーッ!!!!」
小咲「え、えぇぇぇーーーーーーーーーッ//// 何考えてんのお母さんッ!!?」
楽「ちょ、お母さんアンタ一体何考えてんだよッ!?ハッ、まさか明らかに相手がいない奴らがこんなに集まったのも、そのサービスが目当てなのかッ!!」
母寺「3時間ご利用で一回、5時間ご利用で三回、7時間ご利用で5回、そしてなんと10時間ご利用のお客様にはバスタオル姿の従業員とのツーショット撮影と使用済みバスタオルの特典も付けちゃうわよーー!!」
楽「な、なんだってーーー!てか、一体誰がそんな事を………ハッ、まさか小野寺が!?」
小咲「ええッ、そんな……私こんな気持ち悪い人達の相手するの嫌だよぉ〜〜! お母さんーーーーッ////」
母寺「おいおい、誰も小咲がやるだなんて言ってないだろ。出番だよ、春!」
春「うぅぅ………、どうして私が///」
楽「って、何で春ちゃんがッ!?」
小咲「春!? しかもバスタオル姿になってる///」
春「ちょ、一条先輩!私のバスタオル姿をいやらしい目で見ないでくださいッ////」
カァーーーッ//
楽「わ、悪りぃ……! でもよ、春ちゃんそんな格好で恥ずかしくねぇのかよ!?」
春「なァ、私だって恥ずかしいですけど、好きでこんな事してるんじゃないんですからねッ!!」
客A「ぐぉぉーーー!なんだこの子、
超可愛いぞッ!!」
客B「これが噂に聞く春ちゃんの妹か、グヘヘヘ」
春「うぅぅ……気持ち悪いよ〜〜」ブルブル
母寺「はいはい〜〜、今からこの子が部屋を回りますんで、皆さんは自分の部屋へ戻って待機しててください」
客達「はぁ〜〜〜い!」
小咲「春大丈夫かなぁ………」
楽「今更だけどよ、こんな事バレたら大問題だよな」
母寺「さて、キモい客達は春に任せて、アンタら二人はこっちへ来てくれ」
楽「え、別のことですか?」
母寺「ああ、アンタ達にしか出来ない重要な仕事があるのさ!」ニヤリッ
小咲「え、私達しか出来ないって………」
テクテク
母寺「ほら、ここだよ!」
ガチャ
小咲「うわ、何この部屋!すっごくオシャレでキレイ〜〜!」
楽「すげぇ広いな〜〜!」
母寺「そうだろ、何てったってこの部屋は今春やあのキモい客達がいる普通料金の部屋よりも料金の高いいわばVIPルームの部屋なのさ! 部屋の広さや置いてあるベットや棚に、それから風呂まで何もかも高級なのさ!」
小咲「へぇ〜〜それは凄いね。ここを使うカップルの人達ってきっとお金持ちなんだろうね」
母寺「何言ってんだい、今からお前と一条くんの愛の巣になるんだよ!」ニヤニヤ
小咲「えッ!?」
楽「お母さん、今なんて……?」
母寺「ふふふ………小咲、今からこの部屋で一条くんとセックスしなさい!!」
小咲「え、えぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーッ////」
楽「お、お母さん!! 一体何言い出すんすかッ////」
母寺「そんな驚く事じゃないだろ?ラブホテルってのは男と女がセックスするための場所なんだし、ごくごく普通じゃないかい」
小咲「い、一条くんと……セセ、セックス//////」
楽「ちょ、ちょっと待ってください! どうしていきなりそんな事になるんですかッ!?」
母寺「いや〜実なね、この高級ルームはまだオープンさせてないんだよ。下のフロアの普通の部屋で客がいっぱいになるようならこの部屋も提供を始めようと思ってね、そんで、お客さんに使わせる前に従業員自ら部屋の使い心地を確かめるってわけだい!」
楽「そんな無茶苦茶な!」
母寺「そんじゃ私は下の階に戻るから。小咲、上手くヤるのよぉ〜〜!」ニヤニヤ
楽「ちょ、お母さんーーー!!って、行っちまったよ」
小咲「………………////」モジモジ
楽(小野寺の奴も恥ずかしがってモジモジしちまったよ。このまま二人だけでこんなところにいるのも気不味いだけだし………ったく、小野寺のお母さんも一体何考えてんだよ!)
咲「い、一条君…………そ、そのね///」
楽「ああ、悪い小野寺。いきなりあんなこと言われてびっくりだよな。てか、普通に考えて俺とセックスだなんて嫌だよな。」
小咲「……………………私、嫌じゃないよ。」
楽「…………えっ」
小咲「だからね、私…………一条君となら、嫌じゃないよ///」
楽「……………………小野寺///」
小咲「一条君さえよければ、私はその………いいよ///」
楽「小野寺、その…………無理しなくてもいいんだぞ。製品チェックでそんな、自分の大切なもんを俺にあげるだなんて。」
小咲「私、無理なんかしてないよ。それに、一条君だからいいんだよ!!」
楽「……え」
小咲「一条君だからこそ、私はしたいんだよ////」
楽「小野寺…………それって///」
小咲「私ね、一条君のことが…………中学生の頃からずっと好きだっんだよ////」
楽「小野寺…………////」
小咲「今までなかなかこの気持ちを伝えることが出来なかったけど、私は一条君のことが好きなんだよ。だから…………だからこそ、一条君となら…………してもいいんだよ。いや、私むしろね……一条君と……一つになりたいんだよ!!」
楽「……………………小野寺ッ!!」
バサ……ダキッ!!!
小咲「はわわわ……い、一条君///」
楽「俺も……ずっと小野寺のことが好きだった。」
小咲「い……一条君//」ウルウル
楽「ごめんな小野寺。小野寺の気持ちになかなか気付けなくて、いや、俺がもっと早く小野寺に好きだって伝えてればこんなことには。」
小咲「ううん、謝ることなんてないよ。一条君にやっと好きって言えたし、それに一条君の気持ちもわかったから、私…………今とっても幸せだよ///」
楽「小野寺…………///」
小咲「一条君…………///」
楽「なあ……本当にいいのか。その……しても」
小咲「うん。一条君だからこそしたいの……。優しくしてね///」
楽「あ、あぁ……もちろん/// でも俺初めてだから、上手く出来るか自身ねえけど。でも、頑張るよ!!」
小咲「うん///」
楽「小野寺………………」
小咲「一条君………………」
その頃、下のフロアの母寺と春は……
春「うえぇぇぇーーーーん、私もういやだよーーーー!!」ヒック
母寺「何弱音吐いてんだい。これも小咲と一条君を結ばせるためでしょって。」
春「そりゃそうだけどさ、でも私、気持ち悪いおじさんの身体触りまくったんだよ!!! もうこんなのイヤーーーー!! いくら奥手なお姉ちゃんのためでもあんまりだよぉ〜〜!!」 シクシク
母寺「まあまあ、そのおかげで店も予想以上に繁盛したんだし、良かっじゃないの!」
春「うぅぅ………これで一条先輩とお姉ちゃんに何も進展がなかったら私グレるからね!!」
母寺「あれだけエロチックな部屋を用意してやったんだ。普段大人しい性格の小咲だって、アダルトな雰囲気に圧されて積極的になるはずだよ」
春「うぅぅ、やっぱり私納行かない………」ボソッ
母寺「さてと、今のうちにインスタグラム更新しとこうかな」
ポチポチ
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母寺「さてと、そろそろ休憩は終わりにして、ガッポリ儲けるわよーー!」
春「………………………」
そして楽と小咲は………、
小咲「ハァハァ…………い、一条君。す…凄かったよ////」
楽「ハァハァ………小野寺、その…大丈夫だったか?俺、初めてでその…ちょっと乱暴しちゃったかもしんねぇし///」
小咲「ううん……大丈夫だよ。それに、一条君と一つになれて、私嬉しいよ///」
楽「ああ……俺もだ。俺も、凄く嬉しいよ////」
母寺「あらら〜〜〜、どうやら上手く行ったようね。小咲ちゃ〜ん。」
小咲「お、お母さんッ///」
楽「うわぁ、い…いつの間に!?」
母寺「んでどうだった?枕元の棚にあるコンドームの方は?」
楽「え?」
母寺「まさか………興奮のあまり付けるの忘れてしたんじゃないんでしょうね?」
楽「いやいやいや、ちゃんと付けましたよ! この棚に置いてあったコンドームですよね、ちゃんと挿れる前に装着しましたから!!」
小咲「そうだよーーー、一条君はちゃんと付けて愛してくれたよ////」
母寺「ふふ、さっすがは一条くん!ちゃんと着けるべきものを着けて小咲を愛してくれたとは、やっぱり私の目に狂いはなかったね」ドヤッ
楽「いやぁ……ども//」
母寺「ま、私としてはそのまま着けずに生でしてくれちゃっても良かったというか、そっちの方がむしろ好都合だったんだけどね」
楽「…………はい?」キョトン
小咲「お母さん、一体何を?」
母寺「ったく、アンタ達、コンドーム着けるのは良いけど、自分達で用意したんじゃないゴムを何の疑いもなく使うだなんてまだまだだねぇ〜〜」
楽「え、それってどういう………」
母寺「ふふふ………、アンタ達が使ったコンドームはもちろん私が用意したんだけれど、そのコンドームの先端に穴を空けておいたのさ!!」
楽「え、えぇぇぇーーー!!?」
小咲「お、お母さんッ!?どうしてそんな事をーーーッ!!」
母寺「ふふふ、私もこの若さで孫の顔を見る事になるとは、いやぁ〜〜嬉しい限りだよ」ニヤリッ
小咲「そ、そんなぁ〜〜〜!!」
楽「落ち着け小野寺、中に出しちまっても必ず妊娠するとは限らねえし、それにアフターピルだってある。何なら
、今から近くの病院を行って診てもらおうぜ」
小咲「う、うん!」
母寺「ふふ、無駄だよ!一条くん、そういえば冷蔵庫の中にあるドリンクが空になってるけど」
楽「あ、そういえば冷蔵庫の中に入ってるドリンクを風呂から出た時に飲んだけど……」
母寺「あれは私が特別に開発した特精力増強剤でね、それを飲んだ人が射精すると尋常じゃない程の活発力を手にした精子が100パーセント奥まで届いて何があっても妊娠するようになってるのさ!だからアフターピルしたって無駄なのさ!!」
楽「な、なんだってぇぇぇーーーー!!」
小咲「まさか……、わざわざうちをラブホテルにして一条くんと私を結ばせたのも、このためにッ!?」
母寺「その通りさ、これで一条くんはうちの跡取り確定さ! 良かったじゃないか小咲、ずっと好きだった一条くんと晴れて結ばれて」
小咲「そんなぁーーー、こんなやり方あんまりだよ!!」
ピーポーピーポー
母寺「何、サイレン音だって!?まさか誰か通報しやがったのかい!?」
ガタガタガタ
警察「貴様、おのでラブホテルの経営者だな?署までご同行願おうか!」
母寺「警察だと!?クソ、客達には通報するなって口止めしておいたのに、一体誰が呼びやがった!?」
スタスタ
春「私だよ、お母さん………」
楽「春ちゃん!?」
小咲「春、目が死んでる………!」
母寺「春、アンタ裏切ったねぇーーーーッ!!」ジタバタ
警察「こら、暴れるんじゃない!! コイツを取り押さえろーー!」
小咲「お母さん、それに春………これは一体!?」
警察「大丈夫だ、君たちは我々が保護しよう」
楽「一体どうなってんだよ……春ちゃんは?それからお母さん達は!?」
警察「心配しないで、あの女は我々に任せてくれ。さ、君もひとまずこちらへ」
楽「え、ええ………」
こうして、小野寺のお母さんは逮捕された。
これは後日、俺と小野寺を保護してくれた警察の人に教えてもらった話なのだが、小野寺のお母さんはなかなか積極的になれない小野寺と俺を半ば強引に結ばせるために、和菓子屋だった店をわざわざラブホテルに改装し、今回の計画を実行したらしい。
俺と小野寺を結ばせ既成事実を作り、俺を跡取りとして強引に迎え入れることも計画に入っていたらしく、春ちゃんを使って男性客に性的なサービスをさせたのはついでに店の利益を上げるためにリピーターを獲得するためでもあったが、俺と小野寺がセックスをしているのを他の客達に知られないようにする目的もあったようだ。
その警官は、さらに春ちゃんの容体についても教えてくれた。春ちゃんは今、凡矢理市内のとある病院に入院している。容体はかなり悪く、食事も喉を通らないらしい。もともと男性が苦手な春ちゃんだったが、今回のことで精神的にも大きなダメージを負ってしまい、男性の姿を見ただけで過呼吸を起こしてしまうまでになってしまったという。いつ退院出来るかわからないようだ。
それ以外にも、この事件以降で、俺達の周囲はガラリと変わってしまった。
まず俺とニセの恋人を演じていた千棘だが、彼女はもうこの世にはいない。今回の事件で俺と小野寺の関係が周囲にバレ、俺と千棘の関係も演技であると組織に知られてしまったのだ。そのことに業を煮やしたビーハイブが集英組に乗り込んで来て、両組織による大規模な紛争が起きてしまった。これに警察組織も加わり、3大勢力による激しい争いは凡矢理市内全域を巻き込んでしまった。
これにより両組織から死傷者が大勢出てしまい、これに巻き込まれる形で千棘は命を落とした。ちなみに、俺の親父と千棘の親父さんも帰らぬ人となり、ボスを失った両組織は壊滅状態へと陥ったのだ。ボスだけでなくうちの組からは竜、ビーハイブからはクロード、鶫、ポーラといった幹部クラスの構成員達が命を落としたのだ。
紛争の鎮圧に当たった警察側の被害も著しく、警視総監として特別に現場の指揮を執っていた橘の親父さんも流れ弾の餌食となり、すぐさま近くの病院へと搬送されたのだが、そのまま息を引き取ってしまった。これにショックを受けた橘も、親父さんがいた病室の窓から身を投げて後を追ってしまった。
こんな事態になり、俺と小野寺は学校を辞めた。
紛争は市内全域を巻き込んだため、学校の友達達もタダでは済まなかったのだ。
春ちゃんの友達の風ちゃんだが、春ちゃんが心身を壊してしまったことにショックを受け、学校の屋上で半狂気に陥った状態で素っ裸となりリンボーダンスを踊っていた時に足を滑らせ、そのまま死亡した。警察はこの件に関しては事件性がないため事故と発表した。
集だが、学校へビーハイブの面々が襲撃に訪れた際、銃弾が頭に直撃し即死してしまったようだ。
宮本は逃げる際に運悪くビーハイブの連中に見つかり、その場でレイプされてしまったようだ。そのショックから突然学校を休学し大道芸人になるんだと言い出し、単身プエルトリコへと渡った。だがプレルトリコは治安が悪く、ある日地元の紛争に巻き込まれ命を落としたと先日連絡が来た。
羽姉ちゃんだが、生徒を守るためビーハイブの面々を相手に臆することなく立ち向かったが、その最中命を落とした。後日、羽姉さんの荷物を整理していた際に、俺の全裸の写真とバイブが見つかった。どうやら羽姉さんは俺でオナニーしてたようだ。
あれから数年が経つ。
いろんなことがありすぎて、この数年間はとても長く感じた。
現在、俺と小野寺はというと………
楽「ただいま〜」
小咲「あ、おかえりなさい楽さん」
俺と小野寺、いや小咲はあの後正式に恋人同士となり、そして結婚した。
凡矢理高校を去った俺達二人は近くにある通信制の高校へ入学し、その後猛勉強をして大学へと進学した。
俺は今回の事件から、公務員ではなく医者の道を志したのだ。そして無事、医師免許を取得した。
小咲「今日は楽さんの大好きなものをたくさん作ったんだよ///」
楽「そうか、それは楽しみだな……//」
俺は大学では医学部、小咲は食育福祉学部という学部で料理の勉強をし、今やテレビが雑誌で引っ張りだこの料理研究家として活躍している。
あのダークマターしか作れなかった小咲が、今や誰よりも料理が上手な自慢のお嫁さんになったのだ。実際、小咲が作る料理は本当に美味しい。
楽「それより小咲、身体の方は大丈夫か?あまり無理するなよ」
小咲「うん、平気だよ!それに、私にはいつも側に楽さんがいるもの///」
楽「ああ、もちろんだ。お腹の子が産まれてくる時もな///」
小咲のお腹の中には今、小さな小さな命が宿っている。
俺はこの子が産まれてくる時を見届けるつもりだ。小咲の旦那として、そして小咲の担当医として。
俺は大きな病院での研修を終え、産婦人科医として独立した。何故産婦人科を選んだかというと、生命の神秘に最も近いのではないかと思ったからだ。
小咲「えへへへ、早く産まれてこないかな〜」
楽「俺達の子供だ、元気に生まれてくれるといいよな」
俺はあの後、おのでラブホテルの建物を譲り受け、下半分のフロアをラブホテルのまま残し、残りの上半分のフロアを使って産婦人科と性病科を診療科目として病院を開いたのだ。若い人達に正しい性知識を教えるために性病科も科目に加えた。凡矢理市内の学校へ訪れ定期的に講演もしている。
俺の病院は全国でも珍しい病院とラブホテルが一体となった病院として注目を集め、テレビや医療雑誌の取材でも取り上げらる程になった。
俺は若くして、エリート医師としてそれなりの地位と名声を手にしたのだ。
小咲「楽さん、お願いがあるんだけど」
楽「なんだ、小咲?」
小咲「あのね、この子を出産するときは、あの部屋で産みたいなって………」
楽「え、いいのかよ?あの部屋は……」
小咲「うん、あの部屋がいいの。だって、私と楽さんが初めて結ばれた場所だからね」
あの部屋だが、改装して分娩室にした。
高級すぎる分娩室として雑誌で紹介され、それなりに話題となった。
俺達にとっては、悲劇の部屋であると同時に思い出の部屋でもあるのだ。
楽「ああ、小咲が良ければもちろんいいぞ!」
小咲「えへへ、楽しみだな〜〜」
楽「ああ、愛してるぞ小咲////」
小咲「私もです、楽さん///」
常に人の声が絶えない、賑やかなホテルと病院にしようと俺は思っている。
下は常に女の甘い喘ぎ声が絶えないラブホテル、上は新しい命の産声とそれを喜ぶ人達の歓喜の声で絶えない病院に………。
因みに病院の院長はもちろん俺だが、ラブホテルのオーナーは小咲名義にしている。
小咲「それじゃ、お料理冷める前に食べようか」
楽「ああ、いただきます!」
そして、病院とラブホテルに負けないくらい、俺はこの家庭を賑やかで楽しいものにしよう。
この先も、小咲と、子供達と生きていくんだ…………
END
以下好きなラーメンすれ
>>60
迷惑だからマジでやめてくれない?
本当に毎度なんなの……俺のこと嫌いならコメいちいちしなきゃいいのに。
以下、>>1による自作自演
>>63
暇人が
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