番長「ちょっとトイレに来い」男の娘「…はい」 (52)

番長「てめえら、気合い入ってねーんじゃねえか?」

手下達「す…すみません…」

番長「俺が衣中に話つけたから良かったものの、俺がいなきゃ何もできねーのか!」

手下「す…すみません…!」

番長「倉中と玉中は俺らの配下だ、とっとと鬼中を落とすぞ」

手下ら「うっす!」

(すげー気迫だ…さすが番長だな…)

(ああ、この辺じゃ多分一番強いよな…)

男の娘「あ……あのっ番長…」

番長「ああ!?なんだ?」

男の娘「…ヒッ!あ……あの…来客が…」

番長「チッ…おどおどしてんじゃねーぞボケが」

男の娘「すみません…こ…こちらです…」

番長「わかった、おいてめえら!ついてきたら[ピーーー]ぞ、そこで作戦立ててろ」

手下「は…はい!」

ガチャ

手下ら「怖ぇ…」

手下ら「…つか番長最近ずっと男の娘といるよな」

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「多分、セックスやってんじゃねって噂だぜだって人払いして二人でトイレとか行ってんじゃん」

「マジかよ 羨ましいなあ 男の娘 良い身体してるよな 太ももとか白いし触り心地良いしな」

「ああ、尻もめちゃくちゃ柔らかいぜ 触ってもあいつ ビクビクして何も言わねーし」

「気弱いんだよな、一回睨んだら 泣きそうになってたわ パンツみせろって言ったら泣きながらみせてくれたし」

「てめーもやってたのかよ(笑)だって あいつさからわねーし どMじゃねえか」

「でも その辺の女子よりかわいいよな」

「確かに」

「あーやりてえわ 番長がいなきゃなあ」

「頼んだらやらせてくれそうだよな、あいつが人に逆らってる所って想像つかねーし」

「ああ確かに。。一回脱がせてみてえなあ、、番長もなんでとめるんだろ…」

「俺らにはみせたくねーってことじゃね」

「羨ましいなあ…」
わいわい ざわざわ

男の娘「こっちです」

番長「…うん…」

男の娘「…ここのトイレ人払いできてますか?」

番長「…うん…」

男の娘「じゃあきて」

番長「…はい……」ガチャ

男の娘「じゃあそこ、四つん這いになって、床が汚いとか言わないでね」

番長「…はい…」

男の娘「ん、座るね?」どすん

番長「……ぐっ…」

男の娘「あのさ…さっきの何?」

番長「さ……さっきの…ですか……?」

かきためが消えたのでもう一回書きますので時間かかりまつー

番長「さ……さっきの…ですか……?」

男の娘「何?、もう一度聞きたいから言ってくれる?」なでなで

番長「え……えっと……」

男の娘「お前のその小さなオツムでもさ まさか5分前のことを忘れたってことないでしょ?ん?」クスクス

番長「す…みませ…ん」

男の娘「すみませんじゃなくて、言ってごらん?」

番長「…う……」ボソボソ

男の娘「何?聞こえないよ?大きな声で言ってごらん?」

番長「オドオドしてんじゃねーぞ…です…」

男の娘「ん♪ よくできました」

番長「……」ビクビク

男の娘「何でそんなに震えてるの?お尻に振動が伝わって座り心地が悪いなぁ」

番長「す…すみません…」

男の娘「別に、みんなの前だから仕方ないよ。全然怒ってないよ、ただお前が俺にそんなこと言うんだって思っただけ。
普段俺にあんなこと思ってたの?」

番長「いえ……そんなことはないです…」

男の娘「思ってもいないことは言わないでしょ?
ていうか、手足震えすぎだけどもしかして俺がそんなに重いってことかな?」クスクス

番長「い…いえ!そんなことありません!」

男の娘「…ふふっ、ごめんね…別に俺はは怒っているわけじゃないんだよ?
つい、お前をいじめたかっただけ、ごめんね?」なでなで

番長「そ…それじゃあ…」

男の娘「うん♪ここからが本番だよ」

番長「………え……」

男の娘「わざわざトイレにまで来たんだから、用をたしにきたに決まってるじゃん、じゃあ降りるねよいしょ」

番長「……あ……」

男の娘「んっ…ほら口開けてよ お前は俺専用のトイレでしょ?♪」

番長「は……はい…」

男の娘「歯当てたら怒るからね…さ、目つむって」

番長「……は…い…」

男の娘「ん♪………んんっ///」チョロチョロチョロ

番長「……んぐっ……んぐ…」ゴクッゴクッゴクッ

男の娘「えへ…えへへ…えへへへへへ///」なでなでなでなでジョボジョボジョボ

番長 (…勢いがっ…苦しいっ……)ゴクゴクゴク

男の娘「はーっ///スッキリしたー♪ありがとね?じゃあバイバイ」


番長「ゲホッゴホゲホッ……ふぅ…」

番長「さて……と…」ごそごそ

男の娘 (あー…えへへスッキリした♪)

男の娘「………あ…」ビク

同級生1「おや?…そこにいるのは、男の娘くんじゃないか!!君の後を付けて偶然待ち伏せしていたら君と偶然出会えるだなんて運命だなあ!」

男の娘「こ…こ…こんにちは…」ビクビク

同級生2「何震えてんだよ、 可愛いいいなあああ!!!!」バシッバシッ

男の娘「ア……アハハハ…」

同級生3「いや、久々だな!!ずっとお前番長と居たから全然俺らと喋る機会なかったじゃんかぁ!寂しかったなぁ!!」べたべたなでなで

男の娘「そ…そうなんだ (また…お尻触ってる…)」ビク

同級生1「それで、君、さっき番長さんと仲良くトイレへ行かれていたようだが、何してたんだろう?」

男の娘「…え?…べ…別に…」

同級生4「惚けるなって!どうせ番長のチ○コくわえてたんだろ?」

男の娘「く…くわえてはいないよ… (逆ならあるけど)」

同級生2「嘘つけや!」

男の娘「ヒッ……」

同級生2「その女みたいな身体で番長とかを誘惑してんだろ?
なあ?てめえのパンツとかをさ、オッサンやその辺のガキに売ったら3万は固いだろうなあ?
見てるだけでゾクゾクすんだよ!」ずいっ

男の娘「ちょ…ちょっ……」

同級生1「多分君をを夜のお供にしてる友は多いと思うよかくいう僕もその1人でね」

同級生1「おい過激だなあ。もう少し、愛を持って接しようじゃないか!」

同級生2「ああ!?愛なんか結局セ○クスのことだろうが!それに身体触るだけじゃ 満足できねえよ
なあ?お前本当に男なのか?本当は女で俺らを騙してるだけじゃねえの?」

男の娘「…違……うよ…ねえ…や…め…て…」

同級生3「涙目で、可愛いなぁ!でもさその可愛さって結構逆効果なんだぜ!」

同級生2「なあ黒田!身ぐるみはがしてこいつの写真とか衣類とかその辺の馬鹿に売ろうぜ!
こいつくらいの可愛さなら連中も金作ってくれんだろうしな!」

同級生1「うむ!友達の輪が広がる素晴らしい世界だ!…是非とも許可しよう友よ!」

同級生4「でも警察にチクられたら」

同級生1「望む所じゃないか!それにこの子に現状を変える勇気なんてないし、そもそも警察と会う勇気なんてないと思うがね!」

男の娘「……あ……」

同級生4「え…それ…どういうこと…

同級生1「そんなことはどうでもいいじゃないか同級生4くん!さぁ我が友よ!同志を連行したまえ!」

同級生23「あいあーい!ふひひ柔らけえ」「ふへへいい匂いするし」がしっ

男の娘「いたいっ!…ちょっ……いたいよっ……」

同級生1「では我が名の元に、トイレを支配下に置きた前!さあ宴の始まりだ!」

男の娘 (やだっ………怖いよっ……いたいっ…)ぎゅっ

番長「またてめえらか、随分楽しそうだな」

同級生3「あ?………うっわ」

番長「よう。黒田とその金魚の糞共、元気にはしゃいでるとこ悪ぃな。」

同級生2「ゲッ番長…」

番長「そいつはガサツなてめえらと違って、繊細なんだから 乱暴に扱うんじゃねえよ」

男の娘「ば……番長くん……」

同級生1「おー!?やあやあ!どうした、相変わらず怖い顔してるなぁ、僕たち友達じゃないか!?友達に向ける顔じゃないよ!そうだなぁ、強いて例えるとしたら。自身の恋人を傷つける敵への殺意に溢れた表情だな!」

男の娘「番長…くん……なん…で……僕なんかのために…来たん…だよ…」ボソッ

同級生4「いい気になるなよ!
最近ちょくちょくお出掛けして調子乗ってるそうだが、うちのやつみんながみんなてめえに従うと思うなよ!?」

同級生3「黒田こそが、うちの学校の番長に相応しいんだよ、勘違いしてんじゃねえぞコラ」

同級生2「てめえには前々からムカついてたんだ、派閥がでけえだけでトップ面されてちゃいい加減目障りなんだよ!おい、こいつボコして目の前で男の娘犯してやろうぜギャハハハハ……ぎやっ!」ガシッ

同級生3「同級生2!」

番長「やってみろや、そいつにちょっとでも手出した瞬間てめえの頭握り潰してやっからな」

同級生2「ぎっ……!!いでぇっ……くっ…黒田っ……助けてっ…」

同級生1「やれやれ全く……番長くん、悪かったよ僕たちのイタズラが過ぎたようだね。放してやってくれないか?」

番長「…………」ギリギリギリギリ

番長「チッ……次はねえからな」ぱっ

同級生2「…ぐへっ」どさ

同級生4「だ…大丈夫かおいっ」

同級生3「くそっ……黒田さん!もう早くそいつをやっちゃいましょうよ!」

同級生1「コラコラ駄目だよ、こんな僕たちが有利な状況で彼を倒した所で、周りの連中は僕たちを認めてくれないよ。
それに、このような状況であっても今の彼を倒すのは少々難儀しそうだ」

同級生4「黒田…」

番長「じゃあとっとと行くぞ」

男の娘「う………うん…」ダッ


同級生3「……あ…」

同級生4「いいのかよ そのまま逃がして」

同級生1「ああ…今日の所はね。でも、僕たちはいつか決着を付けなくてはいけない。
そういう運命なんだ、だから機会なんていくらでもあるのさ。焦ることはないさ」

同級生1「なぁ、番長クン!」

同級生1「今日は残念だったが、また近い内に僕と戦おう!
どちらが強いか、この学校を率いるに相応しいか拳と拳でぶつかりあおうじゃないか!
そして愛の伝道師に相応しいのは果たしてどちらか決めようじゃないか!」

番長「言ってろクズ野郎!」

男の娘「……」

番長「怪我ねえか?」

男の娘「う…うん……」

男の娘 (なんで君は、こんな最低な僕をいつも気にかけてくれるのだろう …)

番長「黒田の派閥は特にでかいし面倒なんだよなぁ、俺といるばかりに男の娘まで目つけられてすまん」

男の娘 (…謝るのはこっちなのに…)

男の娘 (今度こそちゃんと言わなきゃ…)

番長「…まずは玉中より 内のことをなんとかした方がいいよなぁ…情報も何故か漏れてるし…
ただ黒田さえ抑えればもうほぼ安泰なんだがなぁ…」ブツブツ

男の娘「ば……ばんちょ↑く↓んっ」

番長「えっ……え?」

男の娘 (こ…声裏返っちゃった///)

男の娘「あ……あ…のさ……」

番長「ん?」

男の娘「……………」

男の娘「……あ……」

番長「?」

男の娘「……………」

男の娘「………アリガト」

男の娘 (よ…よしっ言えたっ…やっと言えた…)

番長「………」

番長「すまん小声で何言ってるか全然わからん」

男の娘「……」

男の娘「…助けにくるのが遅いって言ってるの!?でかばか!!」ぎゅううううう

番長「いてててて!?」

男の娘 (あー…もう俺最低だっ…)

番長「…はぁ、昨日はちょっと調子乗ってたかもしれない」

番長 (どうも、たまに言葉が強くなるんだよなぁ…しかもどさくさに紛れてさっき男の娘に結構偉そうにしてたから、怒ってるかなぁ…)

番長「まぁ、今日は休みだしゆっくり考えよっか」

ピンポーン

番長「……」

番長 (…ま、まさか…ね…なんか嫌な予感するけど……)

番長 (気のせいだと思うけど……母さんの客だよね…なんかいろいろ話してるし…大丈夫だよね……)

コンコンコン

番長「は……はい…」

ガチャ

男の娘「や…やぁ…」

番長「」

男の娘「…そんな怯えた顔しなくてもいいじゃん」ムッ

番長「い…いやそんなんじゃないですっ違います違います!」

男の娘「そんなに焦ってると余計怪しいんだけど?」

番長「…焦ってるわけじゃないです!いやちょっとビックリしただけで」

男の娘「……そうなんだ、それよりずっと立ってるんだけど…入っていい?」

番長「は…はい」

男の娘「お邪魔しますね、うわーなんかすごくごちゃごちゃしてるね」

番長「ま…まぁ、片付ける暇なかったし」

男の娘「普段から片付ける癖がついてたらこうやって慌てることはなかったんだよ。」

番長 (て…ていうか男の娘くんが…お…俺の部屋にいる…な…なんでだよ…なんか嫌な予感はしてたけど…なんでだ…やっぱり怒ってるのか?…)

男の娘「聞いてる?」

番長「う…うわっ!」

男の娘「そ…そんなにびっくりしなくても…」

番長「ご…ごめん…」

番長 (ち…ちかいって…///…)

男の娘「……ねぇ」

番長 (やべえ、吐息がいい匂いする……)

男の娘「…おい」ぎゅうっ

番長「いたたたたっ」

男の娘「僕のこと無視してた?」 ぎゅうううっ

番長「ち…違います!き…聞こえなかっただけです!」

男の娘「じゃあ大きい声でお前の耳の前で言ってあげよっか?」

番長「ご…ごめんなさい!」

男の娘「気をつけるよーに」

番長 「は…はい(こ…怖いなぁ……)」ガクブル

男の娘「とりあえず僕、ずっと立ちっぱなしなんだけど」

番長「ご…ごめんっ!は…はい!どうぞ!」すっ

男の娘「うん、よいしょっ」ずしっ…

番長「…っ……」

男の娘「……って違うよ!別に椅子にならなくていいよ!」ばっ

番長「ご…ごめんなさいっ!」

男の娘「まぁ座っちゃった僕も悪いけど……別に僕は怒ってるわけじゃないから椅子にならなくていいんだよ?」

番長「そ…そうなの?」

男の娘「そうだよ!もう」

番長「……」

男の娘「…?」

番長「じ……じゃあ、なんで俺の家に…?」

男の娘「………」

番長「?」

男の娘「……んー……」

番長「…男の娘くん?…」

男の娘「……」

男の娘「これ……」

番長「…ん?…DVD?…」男の娘「一緒に見たいなぁって思ってさ、これ」

番長「あ……これ…」

男の娘「うん、僕らが小学生の頃、漫画で読んでたじゃん。それの映画」

番長「……」

男の娘「本当はまだDVD出てないみたいだけど、お父さんが会社で早めに貰ったみたいで」

男の娘「…番長くん…見たいかなぁって思って持ってきたんだけど……も…もう興味なかった?」

番長「ううん! ありがとう!見たかったんだ俺、これ!ありがとう!」

男の娘「う、うん。」ドキッ

男の娘 (…今もやっぱり好きなんだ…良かった…)

男の娘「…」

男の娘「…で、結局僕はどこに座ればいいのかなぁ…」ジト

番長「ご…ごめんっ…どこでもいいけど」

男の娘「んー…じゃあ、隣座ろっと」ぼふっ

番長「……!」

男の娘「何?僕が隣だと嫌だった?やっぱり他人にベッド座られると嫌?」

番長「ぜ…全然嫌じゃないよっ!」

男の娘「う…うわっ……わかったって、そんな必死に否定しなくても」

番長「う…うん」

男の娘 (そんなに、僕に怒られると思ってるのかなぁ…まぁそこまでさせた僕が悪いんだけど反省しなきゃなぁ…)

男の娘「とりあえずDVD、いれてよ。大丈夫海賊版じゃないからさ」

番長「うん わかった」 ジィイ

番長「これ、みたことあるの?」

男の娘「んー……ない、これが一回目」

番長「あ、そうなんだ。てっきり何回かみたことあるのかなって」

男の娘「んー…ないよ。だってお前と一緒にみたかったから」ニコッ

番長「…」ドキッ

番長「そ…そうなんだ…」

男の娘「昔、仲良かった時よく一緒にみてたもんね、懐かしいなぁ」

番長 (仲良かった時…まぁそりゃそうか…)

番長「あのさぁ…男の娘くんはなんで俺の家に来たの?」

男の娘「……」

男の娘「あっ、はじまったよ」

番長「う……うん…」

アニメ「では始まります」

番長 (これみてると昔を思いだすなぁ、小学生の頃よく男の娘くんと遊んだなぁ)

アニメ「さぁ進むで」

番長 (昔は、男の娘くんはガキ大将みたいだったよなぁ。何回も守って貰ったっけ…。
俺が転校決まった時、泣いてくれたよなぁ…親友だって言ってくれたよなぁ…
俺のせいで今はこんな関係になってるけど…)

アニメ「途中やでー」

番長 (まさか、ここで再開するとは思わなかったけど…
僕は男の娘くんに許されることをしたとは思っていないし、
だから男の娘くんは僕に怒って当然だと思うのに…
なんで僕の家まできて一緒にDVDをみようとするんだろ)

アニメ「下ネタエロゾーン突入するで」

番長 (げっ……お色気シーン……気まずいなぁ…これ一応少年向けなんだろ…こんなんいいのか…?)

番長 (…男の娘くんはどんな顔してみてんだろ…)

男の娘「……」

番長 (真顔……男の娘くんは今何考えてるんだろう。
案外うぶだから、顔赤くしてるのかなぁって思ったけどやっぱりアニメだから、あまり変わらないのかなぁ
アニメのお色気シーンなんかで動揺する僕がおかしいだけか…
)

番長 (男の娘くんがもし、こんな風に水着になったら…)

番長 (……!!)ブンブン

番長 (いやいや…男の娘くんって男じゃないか…こんなビキニの水着なんて着れないし…そんな姿とか想像しちゃうと……////)

男の娘「どうしたの?」

番長「ヒ…ヒィ!」

男の娘「な…何」

番長「な……何もないです…」

男の娘「…そ…そっか。じゃあ、鼻息が煩いから静かにしてくれる?」

番長「は……はい」

番長「……」

番長 (…やっぱり僕はおかしいのかな…)

番長 (…あっ、ここ漫画で見た。)

番長 (熱い展開だなー。)

番長 (あ、こういう感じかぁ。このキャラいつの間にか味方になってたんだ…)

番長 (主人公の覚醒はやっぱ燃えるなー…)

番長 (僕も、あの頃から本当に変われたらいいのに。
口調や身体付きみたいなこんなみせかけだけじゃなく、本当に強くなれたなら…)

番長 (…なんて思ってみる。)

………
……

アニメ「終わりやでー」

男の娘「…どうだった?正直展開読めてたよね、今もこれ人気らしいけど。ねえ、番長くん。」

番長「…………」

男の娘「…ねえ」

番長「……」

男の娘「…も、もしかして、泣いてる?」

番長「………うん、ちょっと…」

男の娘「え…ええっ!!なんで!??
だって、この内容って
ハゲの少年が 自らのハゲを馬鹿にされたことによって怒りに目覚めて馬鹿にした奴全員倒して不良校の番長になるって
感動する要素なくない!?」

番長「いや…内容に感動したわけじゃなくてさ。
これを友達で見てた時が一番楽しかったなぁって思って……さ…」

男の娘「…ああ、小学生の頃ね、僕らの仲が良かった時のね」ニコ

番長「う………うん…」ズキッ

男の娘「まさか、またここで番長君と会うことになると思わなかったけど。」

番長「そうだね、僕が転校したと思ったらまさか同じ学校で男の娘くんと会えるとは思わなかったよ」

男の娘「うん、僕もビックリした。」

男の娘「僕にしてきた仕打ちもすっかり忘れたかのように、友達を作ってニコニコ過ごしてるみたいでね」ニコッ

番長「………うっ……」

番長「あ……あれは本当にごめん…申し訳ないと思ってる、許されることじゃないとは思ってもない…よ…」

男の娘「うん……でも、ありがとうとは言っておく」

番長「………え?…」

男の娘「僕は、あの出来事以来他人に強く出ることはできなくなったんだ。
だから、周りからいいようにいじめられていた。
でも、それは仕方ないよ、僕だって小学生の頃いっぱい人を攻撃してきたしね」

番長「う……うん…」

男の娘「それでも、お前は僕を助けてくれたよね。
僕は、ここに転校してからお前にいっぱい酷いことをしているのにそれでも僕を守ることはやめなかった、なんで?」

番長「な……なんでって…」

男の娘「最初は、当て付けかと思った。
小学生の頃の立場と逆になった今、その立場を見せ付けるかのように、これ見よがしに僕を守って力を見せ付けてんのかなって」

番長「そ…そんなことないよ!」

男の娘「そうかな? 口調なんかもみんなの前で小学生の僕みたいな荒々しい言葉使って、当て付けにしか思えないなぁって」

番長「そ…それは…」

男の娘「でもね、こうやってずっとお前を見ていると、僕に対するあてつけというより、僕に対する罪悪感なのかなって思えてきたんだ」

番長「え……?」

男の娘「小学生の頃とは逆に今度は、お前が僕を守ることで罪滅ぼしになるって思ったんでしょ?
お前は本当は優しいからさ」

番長「男の娘くん……」

男の娘「だからもう終わりにしようかなって」

番長「………え……」

男の娘「こういうことを続けてたら僕もお前も、駄目になると思うんだ」

男の娘「やっぱり僕はお前を許そうとは思えないし
だからいつまでもお前に頼るような生活を続けるわけはいかないよ、お前が最近よく狙われるのも僕のせいでしょ、知ってるよ?」

番長「別にっ……そんなことはないよ…」

男の娘「無理しなくていいよ」クス

男の娘「だから、僕も借りを返そうかなって」

番長「え?」

男の娘「僕知ってたよ、さっきからずっとお前が僕のふともも見てたこと」

番長「え!!」ドキッ

男の娘「なんとなく周りからえっちな目でみられてるなぁっていうのはわかるんだ。よく男から痴漢まがいのことされてきたしね、もうなれたけど
特にお前なんか小学生の頃から変わらないなぁって」

番長「ちょちょっと待って」

男の娘「違うの?」じっ

番長「そ…そうです」

男の娘「お前のそういう正直な所好きだよ」ケラケラ

男の娘「だからさ、お礼っていうかさ。今まで守ってもらったお礼に、お前の言うことなんでもきいてあげよっかなって」

番長「な……なんでも?」

男の娘「うん、なんでも」

番長「なんでもってどういうこと……」

男の娘「もう白々しいなぁ」ゴロン

番長「!?」

男の娘「僕のこと好きにしていいよ」

番長 (男の娘くんは美人だ、ぷくっとした唇に端正で中性な顔立ち、僕の手下達も何人かは男の娘くんで抜いているらしい)

番長 (僕も実は初恋が男の娘くんだった、そんな彼が僕のベッドに横たわっている)

番長 (強気なつもりだろうけど涙目だった、両手でショートパンツの裾を握っているのは、恐らく隙間から下着がみえるのを隠すため)

番長 (でも、めくれたシャツからはお腹がむき出しでそこの方が妙にエロかった)

男の娘 (……)

番長 (目をつむらなくても、そんなに怖いなら言い出さなくてもいいのに…)

番長 (…僕と決別する覚悟…か…)ぎしっ

男の娘「…」ビクッ

番長「………あのさ、じゃあさ、一つお願いというか……」

男の娘「………うん……」

番長「休みの日に映画、見に行かない?」

男の娘「…………え?」

番長「持ってきてくれたDVDだけど、あれ特別編じゃん。」

男の娘「え…映画みに行くって?」

番長「うん。さすがに1人で見に行って弟分に見つかったらちょっと僕のイメージ的に悪いかなぁって」

男の娘「…そ…それだけ?」

番長「え……うん…」

男の娘「…あー」

男の娘「……///」ゲシッ

番長「いてっ…何っ?」

男の娘「なんか僕、すごく恥ずかしい奴じゃん…」

番長「どうだろうね」

男の娘「…」キッ

番長「」ビクッ

男の娘「……」

男の娘「…はぁ」

男の娘「いいよ、一緒に映画見に行こうよ」

番長「…えっ……」

男の娘「えっ…てお前が言ったことじゃないの?」クスクス

番長「いや…そうなんだけど……いいの?」

男の娘「いいよ、ていうかお前の方こそそれだけでいいの?」

番長「…うん」

男の娘「あっそー、じゃ明日ね。明日の12時に大久保ビブレ前に集合ってことで」

番長「うん」

男の娘「これで僕はお前に借りを返せたってことになるよね?
だから明日からお前は無理に僕を守ろうとかしなくていいんだよ?
…だってもう関係なくなるんだし…」

番長「え…いや…ちょっと待って…」

男の娘「…待たない。それより明日本当に僕と遊ぶだけでいいの?本当はもっとしたいことあるんじゃないの?」

番長「……」

番長「ないよ」

男の娘「……あっそ」

番長「じ…じゃあ、明日はよろしくね!」

男の娘「うん、今日は突然来てごめんね?……あ、そうだ」

番長「何?」

男の娘「やっぱりお前は学校での話し方より、その普段の話し方の方が僕はいいなって思うよ」

番長「…そっか、ありがと」

男の娘「一応デートってことだから お洒落してきてね?制服とかできたら怒るよ?」

番長「だ…大丈夫だよ」

男の娘「ほんとかなぁ?……まぁいいや。じゃあまた明日ね」

番長「うん………あ……」

男の娘「何?」

番長「お…送るよ…」

男の娘「……」

男の娘「別にいらない」

番長「そ…そっか…ごめん…」

男の娘「ん……じゃあまたね。」カツンカツンカツン

<お邪魔しました。
<あ、見送りもせずあの子は…
<いえいえ、いいよって言ったのは僕なので…

番長「……はぁ…」

番長「…そりゃ怒ってるよなあ…」

番長「僕は男の娘くんに守られたくせに、酷く男の娘くんを傷付けたんだし…今同じことされても仕方ないよなぁ…」

番長 (…男の娘くんがさっきまで座っていたベッド)…サワ

番長 (まだ温もりがある…座っていたお尻の温もりが……)

番長 (……)ボフッ

番長「……」クンカクンカ

番長「………僕はさいっていだ!変態じゃないか!座っていたお尻の温もりに顔を埋めて匂いを嗅ぐとか男の娘くんの言った通り変態じゃないか!!ああっ!」

番長「…やっぱり、男の娘くんは怒ってたよなぁ…そりゃ当たり前だよなぁ…」

番長 (…もう終わりにしよっかなって…僕と男の娘くんとの主従関係ってこと?
確かに暴力が無くなるのは嬉しいかもしれないけど……僕と男の娘くんとの関係自体を終わらせるってことだとしたら…… )

番長 (でもなんで最後だとしても…僕と遊ぶことを了承してくれたんだろ…あれだけ僕のことを嫌っているのに…)

番長 (あーわかんない!!)ボフッ

番長 (あ…男の娘くんの匂い…)

番長 (男の娘「本当にデートだけでいいの?本当は僕にもっとして欲しいことあるんじゃないの?」)

番長 (……///)

番長 (そうです…本当は思いっきり抱きしめたい…でもそれは叶わない…だから1日でも長くあなたのそばにいたいのです…)

番長「…」

番長「それにしてもなんで男の娘くんは僕の家にきたんだろうか」

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