僕こと主人公は幼いころ「仮面ライダー」たるものに憧れていた。友もまた僕と同類だ。
ある日、友達が仮面ライダー変身ベルトを買ってもらったようだ。
僕も欲しかったが何故うちは貧乏だった。
僕「ねえ父さんライダーベルト買ってくれよ。」
父「そんなもんいらんだろ。勉強してろ。」
僕「いいじゃないか。チクショウ甲斐性無し。」
父「そこまで言うか、じゃあ作ってやる。特徴言え。」
僕「ベルトで腰に巻けて、電子音がなるんだ。」
父「よし、1週間だ。それまでに作ってやる。」
僕(本当に大丈夫だろうか・・・)
~1週間後~
父「出来たぞバカ息子」
僕「本当!?ワー・・・ぃ・・・。なにこれ・・・」
父「ライダーベルトだ。」
僕「僕が知ってるおもちゃじゃないよこれ・・・」
概要
ワニの革ベルトに接着剤でラジオがくっつけられている。
父「・・・ドヤァ。」
僕「・・・」その時僕の両目から鉄の味がする汁が流れたような気がした。
昼時の公園
僕「お待たせ・・・」
友1「おっせーよ」
友2「オッス」
僕「あの・・・実はベルトが・・・」
友1「よしじゃあ見せてくれ。」
僕「」スッ
友双「「ブッ」」
回想
父(再生ボタン押せ)
終了
僕(信じるよ!父さん!!)カチッ
テーレッテレー♪
友双「「ねるねるねるね・・・」」
友1「2、スマブラやろうぜ。僕もくるか?」
僕「虚空を見つめながら言わないでくれ。」
友2「俺らのベルトと違うなこれ・・・」
僕「待って!ラストチャンスをくれ!まだボタンがある!!」
友1「じゃあ・・・」
僕(このamっていうのを押して・・・)カチッ
お昼休みはウキウキウォッチン♪
友2「・・・いいともー。」
僕「どうすればいいんだ・・・」
友2「それ大損ぶっこいてるよ・・・」
友1「fmってーの入れてみれば?」
僕「それだ!」カチッ
ゥンッハイボール!
友2「乙」
また僕の両目から赤い鉄の味がする汁が流れてきた。
僕「あれ・・・気持ち悪い・・・。」バタッ
友1「おい119した方がよくねえ?」
友2「そう、そうだな・・・。」
気が付くと病院のベッドの上だった。
僕「・・・?」
友1「大丈夫か?ハイボールいいともねるねる野郎?」
友2「ここ病院だぞハイボいいねる朗。」
僕「死にてえ・・・・。」
父「コラ、人様に心配かけやがって、死にてえとは何事だ!?ァアン!!?」
僕「そもそもの発端はこのベルトだろうが!このニート!リストラ野郎!!」
友双「「ジャアボクタチカエリマース。」」サー
僕(ああ・・・帰っちまった・・・。)
僕「あれ・・また気持ち悪い・・・。」フラ~ッ
看護師「息子さんの容体が悪化しました。このままだと・・・」
父「な、なんですか?」
看護師「目から血が出ます。」
父「大丈夫です。いつものことなんで。」
医者「尚更危険です。今からでも手術しないと・・・。手遅れに・・」
ピーーーーーーー
今日なんやかんやで僕は絶命しました。
葬式
どうやら僕の棺桶の周りには僕にまつわるものが置いてあるようだ。
・タイムカプセル
・マンガ
・お菓子
・例のベルト
・花
ロクでもないものが混じってますがそこはご愛嬌。
和尚が来た。念仏を唱える気だろう。皆すすり泣きしている。
和尚「南無阿弥陀仏。南無阿弥陀仏。」
ベルトが誤作動を起こす3秒前
ポクポクポク
2
ポクポク
1
チィーン
テーレッテレー♪
和尚「ブフォァッ」
和尚が吹いた。バカかこの坊主。
皆お焼香あげに来た。律儀だなあ。
1「ハイボールいいともねるねる野郎・・・グスッ」
こいつも馬鹿だ。
2「ハイボいいねる朗・・・」
馬鹿v2降臨
3「吉高タモさん・・・」
初登場で何言ってるこいつ
先生「僕・・・」
ボケろよ。魔法使い風情が。
父「ねる朗・・・」
ツッコむ気失せました。
和尚「プッ・・・クククク・・・」
往生しろハゲ
もう成仏してやる。クソゥ。
もうお前ら全員道連れにしてやろうか。
皆「「「ねる朗ォォォォォ!!!」」」号泣
本名固定しやがった。
まあ、いい人生だったかもわからなかったよ。
今度は鉄の味がしないしょっぱい汁が僕の死体の眼から流れたようだ。
一応これで完結です。
さあ受験頑張ろう。
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