女「あああ!」
女「何で起こしてくれなかったのよー!」
執事「私は何度もお呼びしましたよ」
女「起こし方がなってないからでしょ!?」
執事「いえ、飽きもせずゲームで夜更かししてるから朝が起きれないのです」
女「だってフレが呼んだんだから行かないと失礼でしょ!」
執事「…それより、学校の方はどうなされますか?」
女「あ…」
女「執事!車!」
執事「承知しました」
学校付近
女「ここでいいわ」
執事「はい。」
ガチャ
執事「いってらっしゃいませ。」
女「ん。」
執事「あ、お嬢様、少々お待ちを。」
女「なに?」
執事「髪留めが崩れていますよ」
女「え、やだっ…」
執事「失礼」
キュキュ
執事「これでこそ本日もお美しいお嬢様ですよ」
女「あ、いや…」
女「早く行けー!」
執事「では。」
ガチャ
ブゥゥゥン
女「…ありがと」
キーンコーンカーンコーン
女「ヤバイ!」
タタタタ
学校
友「ギリギリだよー」
女「でも間に合ってよかった…」
友「何してたの?」
女「…」
友「…」
女「聞かないでいてくれると助かる」
友「何してたの?」
女「…」
女「ちょ、ちょっと…」
女「家の奴が起こしてくんなかったから…」
友「え?家族に起こしてもらってるの?」
友「高校生にもなって?」
友「もう3年生なのに?」
女「悪いか!」
友「自立しなよ」
女「うぅ…」
友「…でもさ、女ちゃんの家族って…」
女「秘密だよ」
友「むー…」プクー
友「長い付き合いなんだから教えてくれてもいいじゃん…」
女「卒業したらね」
友「え?家族に起こして貰ってるの?」
友「三十路にもなって?」
友「自立しなよ、てか働け」
おまいら「フヒヒwwwサーセンwwwwww」
友「あ、先生来たよ」
女「じゃあまた後でね」
友「うん」
~
先生「で、あるからして…」
女(つまんな…)
女(この程度の問題…小学校で解けたわ…)
女(はぁ…あいつ今何してんのかな…)
女邸
執事「メイドさん」
メイド「は、は、はい!」
執事「お茶でもどうですか?」
メイド「こ、こんな私とですか!?」
執事「はい」ニコ
メイド(え?ホントに?このむっちゃイケメンさんとお茶?
一緒にいるだけでいいのにお茶ですか?
はわわー…)
執事「嫌…ですか?」
メイド「んなわけありません!行きましょう!」
リビング
執事「ふぅ…」
メイド「…」
メイド(きやぁぁ!め、目の前にいるぅぅ!)
執事「どうしましたか?」
執事「あ…やはり紅茶じゃ気に入りませんでしたか?」
メイド「めめ滅相もない!」
メイド「とても美味しいです!」
執事「それはよかった」
メイド「あ、そういえば執事さんってここに来てどれくらいでしたっけ?」
執事「2年目になりますね」
メイド「不満とかは…」
執事「ありませんよ」
執事「お部屋もいただいたし、毎日食事が出来るのですから」
メイド「じゃあ…ここに来る前はどんな生活を?」
執事「…」
メイド「あっ…す、すいません!」
執事「あ、いえ。昔は大変だったなー…って思ったんです」
メイド「そ、そうなんですか」
執事「色々ありましたからね…」
メイド「そうですか…」
メイド「いったい何があったんですか?」
執事「…そうですね」
執事「ハ○テの如くみたいな感じです」
メイド「めちゃくちゃ不幸な人生なんですか…」
執事「今まではそうでした」
執事「けどお嬢様と会い、今は幸せです」
メイド「…」
執事「メイドさんみたいなかわいい人にも会えしましたし…」
メイド「!」カァァァ
メイド「し、執事さん。」
執事「はい」
メイド「ぎ、業務に戻りますね!」
執事「あ、もうそんな時間でしたか。」
メイド「ではっ」
タタタタ
執事「さて私も…」
スタスタ
執事「…ん?」
執事「お嬢様のお弁当…」
執事「届けにいきますか」
学校
女「はぁー」
友「やっと昼休みだね」
女「疲れた…」
友「わかるよその気持ち」
女「さてお弁当…は」
女「…ない!」
友「え?」
女「忘れちゃったよー!」ウワァァン
友「私のあげるよ」
女「うぅ…ありがとう…」
女子a「誰あれー?」
女子b「むちゃカッコいい!」
友「何やら誰か来たみたいだね」
女「きょーみなーい」
友「男の人みたいだよ?」
女「そうですかー」
友「…そんなに?」
女「いくらカッコよくてもねー」
女「それより…お腹すいた…」
友「ああはいはい」
女「ありがと!」
執事「…目立ってますね…」
先生「おいおい、部外者が校内入っちゃダメだよ。それとも誰かの保護者?」
執事「あ、先生様ですか。」
先生「先生様…」
執事「私、女さんの身内のものです」
先生「あぁあの子か」
先生「あの子になんの用が?」
執事「実はお弁当をお忘れしたみたいでして…」
先生「そゆことか」
先生「あそこにいるよ」
執事「あ、はい。ありがとうございます」
執事「では」
スタスタ
先生「…執事みたいな格好だな…」
友「あ…」
女「んー?」
執事「お嬢様、お弁当をお忘れですよ」
女「」
友「か、カッコいい…」
執事「あ、初めまして。お嬢様の御学友ですね?」
友「は、はい…」
執事「私、執事と申します。以後お見知りおきを。」
友「はい…」ポー
女「」グイッ
執事「お嬢様?」
ダダダダ
校舎裏
女「な、なんであんたがいるのよ!」
執事「ですからお弁当を…」
女「…そうだったわね」
執事「はい」
女「はぁ…」
執事「どうかなされましたか?」
女「…ここの人達には私がお嬢様だって隠してるのよ」
執事「そうでしたか…」
執事「ですがまだバレてないのでは?」
女「友には確実にバレたわね」
執事「誠に申し訳ありません」
女「まぁいいわ…」
女「…弁当ありがと」
執事「いえいえ」
執事「では私は戻りますね」
女「気を付けてね」
執事「お嬢様こそ、お気を付けて」
女「うん」
教室
友「女ちゃん」
女「」ビクッ
女「な、なに?」
友「さっきの人って…」
女「…」
女「私の…執事よ」
友「!」
友「あんたお金持ちだったんだ…」
女「う…お願い!誰にも言わないで!」
友「遊びに行ってもいいなら言わないよ」
女「来ていいから!」
女「だからお願い!」
友「おっけー」ニヤ
女「はぁ…」
先生「授業始めんぞー」
女邸
執事「ただいま戻りました」
メイド「あ、おかえりなさい」
メイド「どうしました?」
執事「…ちょっとお嬢様を困らせてしまって…」
メイド「まぁ…」
執事「部屋に戻りますね」
メイド「はい…」
執事「…」スタスタ
メイド(落ち込んでる姿も哀愁ただよう感じでカッコいい…!)
執事部屋
執事「…さて。」
執事「あ、お夕飯の準備をしなくては…」
執事「買い物に行きますか」
学校
女「終わったー!」
友「じゃあ今日早速…」
女「…わかった」
男「女さん!」
女「…ん?」
男「昼休みにいた奴って彼氏ですか?」
女「」ブホォ
女「ん、んなわけない!」
男「じゃあどういった関係で?」
女「…えーと…」
女「たまにムカつくやつ…かな?」
女「それで…関係は…同居人?」
男「」ガーン
男「…困ってます?」
女「え?」
男「その人に困らされてますか?」
女「え、いやぁ…まぁ…時々…」
女(朝しっかり起こしてくれないし…って自分で起きればいいのか)
女「ごめん、忘れ…」
男「わかりました。」
男「絶対そいつを追い出して見せます!」
女「はい?」
男「もし追い出すことができたら…付き合ってください!」
女「はい!?」
男「じゃっ!」タタタタ
友「困ったね」
女「ホントだよ…」
女「でもまぁそう簡単にあいつは出ていかないよ」
友「お、言うねー」
女「まぁね」
友「でも女ちゃんのためって言われたら…?」
女「…」
友「…」
女「ないない」
友「そっか」
商店街
執事「ふむ、玉ねぎが20円引き…」
執事「今夜はカレーにしましょうかね」
執事「すみません、玉ねぎ1つ」
ダダダダ
ダダダダ
執事「ん?」
男「見つけたぁ!」
執事「…失礼ですがどちら様でしょうか?」
男「んなのどーだっていい!」
執事「あ、まずは私からですか」
執事「初めまして、執事と申します」
男「…おい」
執事「はい」
男「女さんが困ってるから今すぐあの子の家から出てけ!」
執事「…」
帰り道
女「ホントに来るの?」
友「うん」
女「はぁ…」
テクテク
テクテク
女邸
女「ついたよ」
友「でか!」
女「そう?」
友「私の家の20倍はあるよ」
女「そうかなー…」
ガチャ
女「ただいまー」
メイド「おかえりなさいませ」
女「友達つれてきたー」
メイド「いらっしゃいませ。」
友「ど、どうも…」
女「執事はー?」
メイド「買い物に行かれましたよ」
女「そう」
友「…」
友「…」
友「…」
女「なにどうしたの」
友「…」
女「執事に会いに来たの?」
友「!」
女「図星か…」
女「待ってれば帰ってくるよ」
友「…うん」
メイド「ここでは何ですから客間へどうぞ」
女「ほーい」
スタスタ
ガチャ
執事「遅くなりました」
女「お」
友「あ…」
執事「…これはこれは」
執事「御学友様ですか。」
友「友…です」
執事「失礼。友様、いらっしゃいませ。」
友「はい…」ポー
女「ご飯は何ー?」
執事「カレーです」
執事「では作り始めますね」
メイド「あ、私も手伝います」
執事「ありがとうございます」
スタスタ
女「何か冷たくなってる…」
友「」ポー
キッチン
執事「さて…」
メイド「執事さん。」
執事「はい」
メイド「さっきは…お嬢様にたいして冷たくありませんでしたか?」
執事「そう見えましたか…?」
メイド「少なくとも私は」
執事「…」
執事「そんなことありませんよ」
メイド「ならいいんですが…」
客間
女「ほら、ゲームやろ?」
友「うん」
女「じゃあ装備決めて」
友「何がいいかなー」
女「火事場と回避性能と切れ味でいいんじゃない?」
友「どうやってそんなことが…」
女「ブラックレザーパンツと護石で…」
友「あぁー」
夜
執事「お嬢様、夕飯の準備ができました」
女「あ、うん」
友「じゃあ私はこれで…」
女「食べてかないの?」
友「え?」
女「食べてかないの?」
友「いや…」
女「食べてかないの?」
友「…執事さんたちに失礼じゃ…」
女「執事はどうなの?」
執事「私は結構でございます。」
執事「どうです?食べていきますか?」
友「あ、はい…じゃあ…」
女「よし決定」
リビング
メイド「では手を合わせて…」
メイド・友・女「いただきます!」
女「あれ?執事は?」
メイド「風に当たりたいとカッコいい顔で…」
メイド「あ、いや。コホン」
メイド「風に当たりたいと言って外にいきましたよ」
女「あいつがいなくちゃ…つまんない…」
友「これ美味しい!」
外
執事「…」
執事「何がお嬢様の幸せなんだろうか…」
執事「あの人の事が本当だと言うのなら…」
執事「私が来て2年間も困らせていたことになる…」
執事「もし、私がいなくなるのがお嬢様の幸せなら…それでいいか…」
リビング
女「ごちそうさまー」
友「ごちです」
メイド「はい、食器片付けますね」
女「友、泊まってく?」
友「え?」
女「明日金曜だけど…」
友「女ちゃんがいいなら…泊まりたい…」
友(執事さんと同じ屋根のした…きゃぁぁ!)
女「じゃあ執事に言っとくわ」
友「うん!」
外
女「おーい。」
執事「…お嬢様…」
執事「いけません、風邪をお引きになります」
女「大丈夫だよ」
女「それよりさ、友が今日泊まるから」
執事「承知しました」
女「じゃね」
執事「あ、お嬢様」
女「んー?」
執事「お嬢様は…私がいない方がいいですか?」
女(朝のことかな?)
女(まぁ起こさなければ嫌でも私が起きるしかないし…)
女「そうだね」
女(友にも言われたし、自立しなきゃ)
執事「…そう…ですか…」
女「落ち込みすぎだよ」
女「じゃあおやすみ」
執事「お体にはお気を付けて。」
女「言われなくてもわかってるよ」
リビング
女「あー寒い…」
友「部屋いこ?」
女「うん」
メイド「おやすみなさいませ。」
女「うん」
タタタタ
ガチャ
執事「…メイドさん」
メイド「は、はい」
執事「少々お話が…」
メイド「は、はい!」
メイド(こ、こ、告白!?)
執事部屋
メイド「ま、まだ早いです!」
執事「はい?」
メイド「つ、付き合ってもないのに…」
メイド「でもあなたが望むなら…」
執事「本題に入っていいでしょうか…?」
メイド「え?あ、はい…」
執事「実はですね…」
メイド(すごい真剣な顔…カッコいい…じゃなくて真面目に聞かなきゃ)
執事「夕飯の食材を買いにいったときなんですが…」
メイド「はい」
~~
男「女さんが困ってるから今すぐあの子の家から出てけ!」
執事「…」
執事「どういった…意味でしょうか?」
男「今日女さんから聞いた」
男「困らされているって」
執事「そのような事をしたとは記憶にございませんが…」
男「お前にとって普通のことが女さんを苦しめてるんだよ!」
執事「なんと…」
男「お前は邪魔者なんだ!さっさと出ていけ!」
執事「…」
執事「失礼します」
スタスタ
男「二度と女さんの前に顔を出すな!」
~~
執事「そのあと、ここへ戻ってきたのですが…」
メイド「…」
執事「お嬢様に聞いたところ、そうだ、と。」
メイド「ホントにそう言ったのですか?」
執事「はい。」
執事「私はお嬢様と出会ってから変われたと思いました。」
執事「お嬢様に誠心誠意を尽くそうと…」
執事「ですが返って迷惑だったとは…」
メイド「私は…そうは思いません」
メイド「お嬢様も貴方に会われて以来、明るくなりました」
メイド「昔からのお友達は暗かった頃も今も変わらず接してくれましたが…」
メイド「…貴方が変えたんですよ?」
執事「…」
メイド「何だかんだでよく心配もされています」
メイド「事故に遭ってないか、調子はどうなんだろう、バレンタインではチョコ受け取ってくれるか…」
メイド「そんなお嬢様が貴方を必要としないわけがありません」
執事「…でも、私はお嬢様から聞きました。」
執事「これ以上はあまりにも失礼なので明日にも辞職するつもりです」
メイド「…」
執事「…すみません」
執事「2年間…ありがとうございました…」スッ
スタスタ
ガチャ
バタン
メイド「…執事さん…」
女部屋
友「はぁー!」
友「やっぱカッコいい!」
女「そうだね」
友「…素っ気ないね」
女「執事は私以外のとこ行かないもん」
友「私が取っちゃったら?」
女「ありえない」
友「…」
翌日
友「女ちゃん、起きて。」
女「…」スースー
友「もう…」
コンコン
メイド「友さん、学校に遅れてしまうので先にいってもいいですよ」
友「でも…」
メイド「友さんまで単位を落としそうになるのは失礼です」
友「そうだった…英語危ないんだった…」
友「じ、じゃあ先にいきます!」
メイド「はい、お気をつけて」
友「はい!お邪魔しましたー!」
タタタタ
メイド「さて、お嬢様。起きてください」
女「ほぉ…っといてぇ…」ムニャムニャ
メイド「遅れますよ」
女「いいからぁ…」ムニャムニャ
メイド「…」
メイド「かしこまりました」
ガチャ
2時間後
女「きゃぁぁ!」
女「ちょっと執事!」
女「執事ぃ!」
シーン
女「…いないのかな…」
女「…学校行かないと…」
リビング
女「メイドさん!」
メイド「は、はい」
女「送ってって!」
メイド「かしこまりました」
女「何で執事がいないのよ…」ブツブツ
メイド「…」
学校
メイド「いってらっしゃいませ。」
女「うん!」タタタタ
メイド「…執事さん…」
教室
先生「遅い」
女「ご、ごめんなさい」
先生「はぁ…もういいから授業受けろ」
女「はい…」
友「だから朝起こしたのに…」
女「だって執事がいつも…」
男「女さん!」
女「…」
男「あのクソヤローはもういませんか!?」
女「クソヤロー?」
男「困らせるやつです!」
女「あぁうん…確かにいなかったね」
男「俺が追い出しました!」
女「は?」
男「昨日商店街いたんで二度と近づくなと行ってきました!」
女「…」
男「だから俺とお付きあい…」
バコォ!
男「!?」
女「ざけんなカスが」
男「ちょ、何するんですか!」
女「友、ちょっとコイツ押さえといて」
友「サー!」ガシッ
男「離せ!貧乳に用はねぇ…」
ゴキッ
友「貧乳?なにそれ」
女「…おい、さっきのはマジか?」
男「そうです!邪魔者を排除しました!」
女「嘘じゃない?」
男「はい!」
ドガァ!
女「空手3段の腕前見してあげる」
友「それ犯罪じゃ…」
女「いいの」
…
女「…」
男「」ピクピク
友「ちょっとやりすぎじゃ…」チラ
女「」ポロポロ
友「え!?どうしたの!?」
女「朝…執事が来なかった…」
女「出掛けてると思ってた」
女「でも…コイツのせいでもう帰ってこないって…思うと…」グスッ
女「…ヒッグ…」
友「…女ちゃん…」
先生「おーい、授業はじめ…なんだこれは!」
先生「男!しっかりしろ!」
男「あわあわ」ピクピク
先生「誰がやった!」
シーン
先生「誰がやった?」
女「…私です」
先生「お前…あとで職員室来い」
女「はい」
先生「男、保健室行くぞ」
男「あわあわ」ピクピク
…
職員室
女「…」
先生「もう一度聞く。なんであんなことしたんだ?」
女「大切な人を…奪われたから」
先生「ああ!?」
女「るっさい!」
女「私が悪かったです!ごめんなさい!」
先生「謝ればいいってもんじゃないだろ!」
女「じゃあなんですか!?治療費ですか!?」
先生「…しっかりしてれば止めておこうとは思ったが…」
女「何ですか?停学ですか?」
先生「退学だ」
先生「お前みたいなのを置いておけない」
女「えっ…」
先生「今日はもう帰れ」
先生「明日も明後日も来なくていい。ずっとな」
女「…失礼します」
ガララ
友「女ちゃん…」
女「あ、聞いてた?」
女「もうすぐで卒業なのにね」
女「退学だって♪」
友「…」
女「じゃあね!また、遊ぼ!」
友「…女ちゃん」
女「…」ポロポロ
タタタタ
友「…」
女邸
ガチャ
メイド「あら?」
女「メイドさん!何で…執事はいないの!?」
メイド「…」
女「ねぇ!」
メイド「…お嬢様に執事さんはいなくていいと言われたから…だそうです」
メイド「朝一に辞職願を旦那様に届けにいきました」
女「そ、んな…私一言も言ってないのに…」
~
執事「私はいない方がいいですか?」
女「そうだね」
~
女「あっ…」
メイド「…」
女「…」グスッ
メイド「…もう…どうしようもありません」
女「うわぁぁん!」
女「執事ぃ!帰ってきてよぉ!」ボロボロ
それから私は引きこもった
友が来ても居留守を使うようになった
最初は作り笑いで頑張ってたけど…
やっぱ無理だった
どんなに立ち直ろうとしても、大切な人がいきなりいなくなった事を受け止めることができなかった
…あれから二年がたったのかな…
時間の感覚を忘れちゃった
そういえば昨日…
メイドさんが学校にいってはどうですか?って聞いてきたっけ
何か嬉しそうな顔だったな
えと…定時制のだったかな…
こんな私でも受け入れてくれるかな…
もう…執事は帰ってこないって…
あ、そうそう
パパが引きこもってる私に付き人を用意してくれるって言ってたっけな…
夕方にくるんだっけ…
あ、夕方は学校だ…
今日は会えないかな…
はぁ…こんなんじゃダメだよね…
よし!もう一度はじめからやり直そう
いつか執事にも会えるかもしれない!
やる気が出てきたな
あ、もうこんな時間…
眠いな…えぇい。今日はサボっちゃえ
入学式なんてでなくても平気だよ
あー…眠い
おやすみ…
…
…
ジョウサマ
オジョウサマ
ん?誰だろ…
どこか懐かしい声
この声って…
執事「お嬢様、学校に遅れてしまいますよ」
fin
無理矢理になりましたが終わりました
ふぅ…
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