女「デートをしましょう」男「しないけど」 (94)


女「えっ」

男「えっ」


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女「な、なぜです?」

男「なぜってお前……俺の出不精を舐めてるだろ」

女「胸を張るようなことではありません」

男「寝っ転がってるから胸の張りようもないけどな」ハッハッハ

女「別に笑うようなことでもありません」


女「も、もう一度言いますよ?」

女「今日はデートをしましょう。してください」

男「お断りします」

女「なー」

男「どうしてもう一度言ったんだ?」

女「きちんと耳に届いておらぬ可能性を考慮してですね」

男「耳には届いてるよ」

女「ふふっ。さしづめ、心には届いておらぬというところですか」ドヤァ

男「どや顔やめろ」

女「…………心には……届いておらぬという…」ズーン…

男「自分の発言で滅入るなよ」


女「今日は祝日でございます」

男「そうだな」

女「お休みの日にすることといえばそれはもう!」

男「寝るに限るな」ゴロー

女「そ、それはデートの最後がよいかと」

男「?なに照れてんだお前」


女「こほんこほん」

女「違います。デート一択です」

男「そんなまさか」

女「ごく一般的なカップルの、ごく普通の休日の過ごし方では…」

男「だれがごく一般的なカップルだって」

女「えっ」

男「えっ」

女「それはそのっ……えと、わ、わた……」

男「照れんなキモい」

女「辛辣ですね」

男「寝起きだから」

女「あ、あー」


女「朝はつらいですね。分かります」

男「うん……」

男「、とりあえず…コーヒーが飲みたい」

女「起き抜け一杯ですね」

男「酒か」

女「実はもうご用意ができております」コト

男「気が利く」

女「えっへへ」

男「頂きます」

女「頂きください」



ズズ…


男「…」ハー…

女「一応、朝食にと、サンドイッチなど作ってありますので」

男「手際がいいなぁ」

女「えへへ。これなら朝に弱くとも食べ易いですよね?」

男「よく考えてくれてるし」

女「それに、いざとなればデートに持って行くこともできますので!」

男「計画的な犯行だな」

女「??まだなにも犯していませんよ?」

男「いままだって言った?」

女「うーぷす」


女「そ、そんなことより」

男「はあ」

女「はい。今日はよいお天気ですゆえ。お布団を干しましょうか」

男「な、俺を殺す気か」

女「まさか。死ぬときは一緒です」

男「なにきみこわい」


男「待て。布団を干したりしたら、俺はその間この部屋でどうやって生きていけばいいんだ」

女「以前、床はひんやりとして気持ちがよいと仰っていたと記憶していますが」

男「この季節にそんなことしたら凍死するわ」

女「あるいは私の体は暖かく抱き心地がよいと仰っていたとも記憶していますが!」ハアハア

男「うん。とりあえずお前の部屋に行って布団借りるわ」ズルズル

女「ちっ」

男「舌打ちはやめよう」

この雰囲気好きよ


女「しかし過去にそう発言された、ということは、否定しないのですね?」

男「ノーコメントで」

女「ふふっ」

男「……布団借りるぞ」

女「どうぞどうぞ」

男「……」ハア

女「~♪」

>>10 ありがとー
短いけど書き溜め投げたんで一旦ここまで。また夜とか


女「えいっ」ポスン

男「重い」

女「ふふっ、愛ゆえにですよ♪」

男「お前の愛は質量を持つのか」

女「ものの例えでございます。とはいえ愛は超越論的でありますので、まあ、質量を持つともいえるし、持たぬとも――」

男「スケールでけぇ」

女「とても好きです」

男「簡潔」


女「朝の家事は片づけてしまいましたので。少しのんびりとしましょうか」

男「そうだな」

女「はい」ニコニコ

男「……」ゴロゴロ

男「デートはもういいのか?」

女「ふふ」

女「世間では、お布団デートなるものも、あるそうですよ?」

男「……ポジティブだな」

女「唯一の取り柄です♪」

男「あ、そ」


女「というわけで、これはどうやらデートということになりそうです」

男「そうか」

女「そうなのです」

男「うん…まあ……好きに考えればいいと思うよ」

女「いま好きと仰いましたか?」ピクッ

男「言った。言ってない」


女「ふふ。なにも照れることなどありませんのに」

男「照れてねえよ」

女「私も好きですよー!」

男「聞いてないし声も大きいよ」

女「胸も大きいです!!」

男「知らん」


女「むぅ……積極的なアピールが功を奏しませぬ」モミモミ

男「積極性がいつだっていい方に作用すると思うなよ。あと自分で自分の胸を揉むな」

女「揉みます?」

男「揉まない」

女「なにも恥ずかしがることはありませぬ」

男「お前は少し恥を知ろう」

女「そンときの恥はかき捨てろと。わたくし幼少の頃からお姉様より教わっておりますので」

男「死ぬほど応用が効きそうなことわざだなぁ」


男「恥じらいもときには必要だって……」ゴロン

女「男様がそう仰るのであれば……は、恥じらいですね。頑張ってみます」

男(頑張って獲得するものではないと思うんだが)ゴロゴロ

女「では恥ずかしがってみますので胸を触って頂けますか?」

男「触らねえよ。なんだお前」

女「あなたの彼女です」

また明日の夜に。あんまり長くはしないと思う


女「つかぬことを伺いますが」

男「なんでしょう」

女「抱き着いても構いませんか?」

男「構います」

女「かまってくれるんですか!やったぁ!」

男「しくった」


女「では失礼して……うへへ」

男「下卑た笑いはよせ」

女「さすがにそんな罵詈は初めて言われました」ゲビタッテ…

男「さすがに俺も初めてだよ」

女「あっ……で、では、お互い初めてだったということでっ…//」

男「はよ病院行け」

女「い、いやですね。さすがにまだ妊娠の心配はありませんよー」

男「あー冗談が通用しなーい」

女「あでも、……あなたが望まれるのなら、その……ごにょごにょ」

男「うん。まだ学生だからそういう話はよそうか」


女「ほう」

女「ではでは、学生が終われば――…?」

男「さあな」

男「とりあえず、いまのところ俺に大学を卒業する予定はないし」ゴロン

女「『できる予定』の間違いでは」

男「よけいなお世話だい」

女「ふふふ」


女「いつの間にか同じ学年になってしまいましたからね。しっかりしてください」

男「すいません」

女「私と(近い将来できるだろう)お腹の子のためにも、頑張って働いてくださいね♪」フフフフ…

男(アカン)


女「と、まあ」

女「そんな冗談はさておき」

男(どこからどこまでがそうだったのかが重要だと思うんだが)

女「二度寝やお喋りのうちに気づけば午後三時です。おやつの時間ですから、なにかご用意しましょう」

男「落差激しいなぁ。急に可愛いなおい」

女「! いま可愛いと仰いましたかなっ!?」

男「うん」

女「あっ…あ、はい」

男「照れるなら言うなよ」

女「あうー……」

男(可愛い)


女「ち、昼食も取り損ねましたゆえ。ホットケーキなどが、お腹の具合からしても、ちょうどいいかなって」

男「いいな」

女「そうですか。ではさくっと作っちゃいますよー」オー

男「まあ出来はふわっとの方がいいけどね」

女「ふわっと」

男「ふわっと」


女「できましたー」パンパカパーン

男「おお。ふわふわだ」

女「会心の出来です」フンス

男「おいしい」パクパク

女「愛が主成分ですので♪」

男「ふつう隠し味くらいにしとくもんじゃないか?」

女「隠しきれないのです♪」フフー

男「恥じらい恥じらい」

女「そんな話もありましたね…」

男「そんな話って…」


女「ふむ?しかし考えてみれば、私の愛と恥じらいとは、併存しうるのでしょうか。本質的に相容れぬ性質のもの同士なのでは」

男「そうかもな」モグモグ

女「…だとすると、もし恥じらいを持つことを求められれば、」

女「――私はあなたへの愛を捨てなければなりませぬ」

男「……」モグモグ

女「愛ゆえに愛を捨てる、ですか。そんなことは可能でしょうか。ですが愛に叶わぬ行いを選びつつ愛を自称することもまた恥知らずなことですし――」

男「うめぇ」モグモグ


女「あ、おいしいです?」

男「うん。お前、だいぶ上達したよな。もう俺より料理上手だよ」

女「いえいえ、私の腕などまだまだで…」

女「で、ですが、あなたのために、が、頑張りましたから……そう言って頂けると、その……嬉しい、です…えへへ」

男「よかったな」

女「よかったです!」ハイッ


女「…、??」

女「はて。私は先ほどまで、なにごとか思い煩っていたよーな…?」

男「気のせいだろ」

女「気のせいですか!」ペカー

男「うん」


男「まあ、いらないとは言わないけど、あったらあったで、お前らしくないし、悩むようなことじゃなかったな。うん」

女「??なんの話です?」

男「なんでもないよ。ほら、お前も食べろよ」アーン

女「あ、はい。…!?あ、あーんしてくれるのですかっ」

男「餌付け的な」

女「あ、まあそれでも嬉しいです。あーん。ぱく」

女「……ふふっ、おいしいですー♪」ングング

男「自分で作ったくせに…」

女「♪」ムフー

一旦ここで。おやつの話だったし昼間だけど
また夜か明日ー


男「明日には台風が来るそうな」

女「つまり合法的に家に二人でひきこもれるわけです!」

男「いまのこれは非合法なのか」

女「まだ法的に間柄を承認されたわけではありませんので」

男「それもう台風関係ないよね」


女「実はこんなおたよりが届いております」

男「ラジオか」

女「電波を受信しまして」

男「おたよりもパケットに分割される時代かー」


>もうお前らは結婚しろよ。祝ってやる


男「…」

女「…」//

男「これただのお前の妄想じゃねえか」

女「妄想もやがて実現すれば妄想ではありません」フフッ

男「すごい。すごい壊滅的な説明なのに、なんで説得力を感じるんだろう」

女「ラヴプァウァーです」

男「発音うっぜぇ」ガシ

女「ぱぁうあー」アー


女「ということで、えへへ。結婚しましょーか」

男「どういうことだよ」

女「遅いか早いかの違いです」

男「それが人生を変えると思うんだけど」

女「変わることを恐れてはなりません」

男「素敵な台詞だね」


男「そんなことはさておき」

女「あれっ、一世一代の告白がそんなことなんて扱いです?」

男「お前、一日一回はプロポーズしてくるだろ。なにが一世一代だそんな話題はこうだ」ポーイ

女「ああっ、わ、私の想いをぽい捨てしないでくださいー」バッ ガシー

女「うきゅっ」ドサッ

男「なにやってんだ」


男「…えー、そんなことより」

女「はう…は、はい」サスサス

男「買い物。行くか。面倒だけど。台風が来るなら、いまのうちに行っておかないとな」

女「あ…それもそうですね。そうしましょうか」

男「うん」








女「♪」

男「楽しそうだな」

女「えへへ。お布団デートも大変よいものですが、やはり普通にお出かけするのも、またよいのです」

男「そうなんだ」

女「そうなのです」シャク

女「?おおっ。落ち葉の上を歩くと、なんだか素敵な音がしますね…」シャクシャク

男(子どもか)


女「すっかり秋ですねー」

男「そうだな」

女「冬になるのも、もうすぐです」

男「そうだな」

女「一年もあっという間です」

男「うん」

女「好きです」

男「ありがとう」

女「それだけですか?」

男「わりと聞き慣れているので」

女「ちっ、です」

男(あざとい)


女「聞き慣れられてしまいましたか…」

男「残念でした」

女「いえ。まあそれだけ好きを伝える機会に恵まれ、恵まれたこと自体が恵まれていて、なおいえば慣れていらっしゃるということは、実際にそれは伝わっているのだという証左にもなりましょうから、よしとしましょう」フフフフ…

男(ポジティブの名に恥じない病みっぷりだな。うむ)コワイ

女「とって食べたりはしませんので、ご安心ください♪」

男「当然のように心を読むのはやめてくれるかな」


女「ふふっ。しかし誤解を恐れずにいえば、本当はなにも残念なことはないのです」

男「?」

女「本当に好きなだけですから。そう脈絡もなく口にしてしまうのは、ただ、なにをしていてもそう考えてしまうだけのことなのです」

男「……」

女「……」ニヘ

男「そうですか」

女「そうなのですー」ニヘー

男「それはよかった」ブニ

女「むひゃ…」ムニ

女「な、なんひぇひょっぺをひゅまみゅんれふ?」

男「なんとなく」ブニー

女「あうぁー」

雰囲気で気づいてもらえるとか嬉しい。また明日


女「お鍋はまだ早いですかね?」

男「いいんじゃないか。簡単だし」

女「作るのは私ですが」

男「お前のことを思ってな」

女「そんな嬉しいことを外で言わないでください。イってしまいます」

男「どこに?」

女「トイレに行って来ます」

男「はい」


女「お待たせ致しました」ハフー

男「はい」



男「鍋にするならこたつを出さないとな」

女「冬モードですね」

男「まぁ年中冬眠してるようなもんだけどな、俺は」

女「そうですね」

男「否定してくれよ…」

女「ふふっ」


女「お世話のし甲斐があるというものです」フンス

男(お世話…)

女「老後もお任せください♪」

男「まだ成人して間もないんだが」

女「死ぬときは一緒ですよ♪」

男「それは一日に二度いうような台詞じゃないよ?」

女「恋は戦争でございます」

男「だれと戦ってんだ」


女「白菜」

男「はい」

女「えのき」

男「はい」

女「しらたき」

男「あ、俺はくずきりの方が好きだな」

女「どちらも入れるとよいのではないでしょうか」

男「賢い」ナデナデ

女「えっへへー♪」



「ありがとうございましたー」


ガサ


女「うー…この時間は冷えますねー……」ブル…

男「そうだな」

女「……」ハー

女「おおっ、息が白うございます」キャッキャッ

男(子どもだな)ウン



てくてく


女「……」

女「あの」

男「ん?」

女「…結局」

女「かまっては頂けたのですが、抱き着かせては頂いておりませぬ」

男「……」ガサ

男「そうだっけ」

女「そうなのです」コクコク


女「……」ジー

男「…」

男(まさか…ここで抱き着かせろなんて言うつもりじゃないだろうな)

女「…」ジッ

男「…」…ハア

女「じー」

男「声に出てるぞ」ペチ

女「にゃうっ」


男「……」

男「……」ハア


パシ


女「……、…」

男「手でがまんしろ」

女「……、ふふ」

女「がまんなんて、とんでもない。大満足でございます」

男「そりゃよかった」

女「はいっ♪」ギュー

男「痛いです」

女「♪」ムフー

男(楽しそうでなにより)

一旦ここで。あと一回くらい


女「ふと」

男「はい」

女「手でがまんしろという台詞は、なんだかえっちですよね」

男「死ね」ガッ

女「おっと。そうかんたんには離しませんよ」ガシー

男「だれかたすけてー」

女「ぐへへー」



ガゴン


女「……ぉぅ……」シュゥゥ…

男「ったく」

女「…ふふっ……しかし……愛を介せば、この痛みもなんだか悪くありませぬ…」フフフフフ…

男「勝手に介さないでください」

女「もちろんです。受け取った愛は一生返しませんよ♪」

男「うーんこの」




男「お前は変わらないなあ」

女「へ?」

男「ぶれないというか、どこまで行っても変態だよな」

女「ほめられました!」ペカー

男「うん。いまのを一発で褒め言葉だと受け取るのはお前ぐらいだよ」

女「またほめられました!?」ペカカー

男「はいはい」ペチペチ

女「にゃうっ」


女「……えへへ」サスサス

男「この変態」

女「…ふふ」ニヘラ

女「でも、そんな変態のことが好きなのでしょう?」

男「……」

女「……」ニヘー

男「……」ハア

男「まあな」

女「えへへ♪」


女「でも私の好きの方が、あなたの好きよりもっともーっと大きいんですからね!」フフー

男「そうですか」

女「あれっそこは張り合うところじゃないですっ?」

男「べつに」

女「(´・ω・`)」アレー?

男(可愛い)



ポン


女「?んにゃ…」

男「俺はまあ、ほら。……元々、やる気のない人間にしては、お前には、頑張って感情的になってる方だから。それで勘弁してくれ」

女「……」

女「……」//

女「勘弁なんて…とんでもない。あなた様にそこまで言って頂けるなんて、本当に、光栄でございます」

男「そっか」

女「はい。思わずイってしまいそうなくらいに、光栄です」

男「台無しだよ」

女「んっ……あっ…」ビクビクッ…

男「はよトイレ行け」ゲシッ

女「ああんっ」


女「も、もう、…ここまで来れば、家のトイレが近いですかね…」ハア…

男(本当に行くのかよ)

女「さ、先に戻りますね。お気になさらず、のんびり帰って来てください」

男「言われるまでもない」

女「…!」ハッ

女「というか――そもそも家に着いてしまえば、もうなにもがまんすることはないのでは!?」ズガーン

男「しろよ」

女「します!」ハアハア

男「がまんをね?」


女「で、ではまたあとで…」タタタ…

男「はいはい」



男「……俺、あいつと付き合って本当によかったんだろうか……」

男「……」

男「……もう終わったかな……帰るか」

男「なんだろうこの虚しい気持ち……」



ガチャ


男「ふう……寒かっ――」ガサ

女「えいっ」ガバッ

男「あー」

女「あー」


ドサッ


男「……」チーン

女「えへへ。ごめんなさい。大丈夫ですか?」

男「…俺に人一人を受け止めるような力を期待するなよ……」イテテ

女「いえ。それはべつに期待しておりませぬ」

男「なにそれひどい」

女「ふふっ♪?」


男「重い」

女「愛ゆえに、です」

男「そうだったな」

女「そうなのです」


男「で…なんだ、帰ってくるなり」

女「まだ抱き着いておりませんでしたので」

男「もはや飛びかかるだったけどな」

女「愛ゆえにです!」フンス

男「もうキミそれ言えばなんとかなると思ってるよね?」


女「バネ仕掛けの愛ですね」

男「すごく移り気しそうだな」

女「ホーミングの機能がありますのでご心配はいりません」

男「なにその無駄な高性能。バネの方を改善しろよ」


男「…」

女「…」ニヘラ

男「…言っとくけど、なにもしないからな」

女「あら。それは残念でございます」

男「残念でした」

女「ふふっ。まあ寝込みを襲えばよいだけですし」ボソ

男「そんなことしたら燃やすぞ」

女「!?」ナニヲデス!?


女「じ、冗談ですよぅ。え、えへへ」

男(本当だといいなぁ)

女「そ、そんなことより、ですね。こほん」

男「はあ」



女「おかえりなさい」

男「……あ、うん。ただいま…」

女「はい♪」



すたっ


女「えへへっ」

女「これで十分幸せですから」ニコ

男「そっか」

女「はい♪」



男「それもそうだな」

女「? なにか仰いましたかー?」

男「なんでもないよ」


女「そうですかー」

女「ではっご飯を作りましょう♪おこたの準備はまかせましたよっ」

男「え、やだ」

女「即答です」


女「そ、そんなぁ…ご飯も幸せも、二人で一緒に成した方がよりよいものになりますよっ」

男「……その二つを比較するのはどうかと思うが……」

男「…まあ……うん…じゃあ、努力はしてみよう」

女「よ、よろしくお願いします。不安極まりないですが」

男「失礼な」

女「どうかご自分の発言を振り返りください」


女「では、おいしいご飯のためにー。おー」

男「おー」

女「えっへへ。頑張りましょう!」ニパ

女「…二人で協力して、幸せな家庭を築きましょうねっ…♪」ボソ

男「さり気なく不穏な台詞で締めようとしないでくれるかな」

女「てへ?子どもは何人がいいですか!?」

男「お前一人で手いっぱいだよ」




・・・・・おしまい

オチとかないけどこれで終わり。読んでくれた人はありがとう

まとめで酷評受けてワロタwwwwワロタ…
気づいてくれた人もいるけど、以前書いたあるSSを意識してやってます
まだ書きたいとは思うけど、現行で残してると疲れちゃうもんで、気が向いたらまたそのうち

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