男「こけたら挿入する体質?」(209)

男「やっかいだぜ」

男「俺は高校生。今から授業だぜ」

友「よぅ男、おはよう」

男「おはよう」

友「一限目は視聴覚室へ移動らしい。行こうぜ」

男「おう」

ガタッ

男「おっとっと」

ヨロッ

男「うわぁっ」

コケッ

友「うおっ」

コケッ バタン
ズボン ストーン トランクス ポイー

男「うおっ」

カハンシン ブラァ
ズサァァァ

男「うおっ」

ヌプッ

友「アヒィ」

女子ども「きゃぁぁぁ」

男子ども「ヒュゥ~」

友「な、なにをする!」

男「す、すまん。こけた拍子に」

友「は、はやくぬけ!」

男「わ、わかった」

男「ふんっ」

ヌポリ

男「よし、抜けた。一旦立ち上がるか…」

スクッ

友「よし、じゃあ俺も立ち上がるか」

スクッ

男「すまんかったな、謝罪の握手だ」

スッ

友「わかった」

スッ
スカッ

友「ありゃ」

トン

男「うおっ」

コケッ

友「うおっ」

コケッ バタン

男「うおっ」

ズサァァァ
ヌプッ

友「アヒィ」

男「しまった」

友「な、なにをする!」

男「す、すまん。こけた拍子に」

友「は、はやくぬけ!」

男「わ、わかっ…」

ダダッ

ヤンキーA「おっと待てよ」

ヤンキーB「慌てる必要は無い、そうだろ?」

女子ども「あ、あの二人は…」

男子ども「知っているのか雷電?」

女子ども「このクラスでガラの悪さナンバーワンとナンバーツーのヤンキーコンビよ」

ヤンキーA「もうすぐ授業だってのに、そんなまぐわい見せられちゃあなぁ…なぁ相棒?」

ヤンキーB「まったくだぜ…まったくもってまったくだぜだぜ」

ヤンキーA「俺達も仲間に入れてくれって言ってんだよぉ!」

ヤンキーB「ヒャーーハーー!」

男子ども「あ、あいつら正気か…?」

女子ども「正気ならヤンキーなんかやってないわ…あいつらはセックスジャンキーなのよ!!!」

友「や、ヤクいぜ男…こいつらまともじゃあない!」

男「奇遇だな、俺も今そう思っている」

友「どうする…この状況は…」

男「しゃあねぇ…ここは…」

スクッ

友「うおっ」

男「逃げるが勝ち、ってな!」

ダダッ
ズルズルズル

友「う、うわぁぁぁ。挿入したまま引きずられてぇぇぇ!?」

ヤンキーA「くそっ、逃がすか」

ヤンキーB「追うぜ相棒!」

ダダッ

男子ども「ふぅ、危機は去ったな」

女子ども「早く視聴覚室に移動しましょう。授業が始まってしまうわ」

女「…」

女子ども「どうしたのよ女、早く行きましょう」

女「う、うん…」

女「…」

女(男、大丈夫かな…心配だな)

男子ども「どうしたんだよ女。まさか男の事が心配なのかぁ?」

男子ども「ひゅーひゅー熱いねぇ」

女(そ、そんなんじゃないわよっ!)

男子ども(こいつ、直接脳内に…!?)

女「あ、あいつの事は好きだけど、それを知られたら恥ずかしくて死んじゃうわ!」

男子ども「あ、それ口に出して言っちゃうんだ」

女子ども「ひゅーひゅー熱いねぇ」

男子ども「クラス公認のバカップル、ごっそさーん!」

女(も、もうっ!みんなひやかさないでよ!!!)

バリバリバリ

男子ども「ぎやあああ」

女子ども「ぎやあああ」

男子ども「脳内に衝撃が…ぎやあああ」

女子ども「ま、まさか女は…サイキッカーだとでもいうのぉぉぉ!」

バリバリバリ
バタリ

男子ども「死んだ」

女子ども「死んだ」

女「はっ…みんな死んでる」

女「だれがこんなひどいことを。ゆるせない」

女「でもゴメンみんな…今は男の事が心配なの…!」

男子ども「ええよ」

女子ども「早く行きなさいよ」
男子ども「お前の」

女子ども「あんたの」

「「大好きな人の所へ!!!」」

女「みんな…ありがとう!私、行くわ!」

ダダッ

男子ども「行ったか…」

女子ども「行ったわね…」

男子ども「うぅっ…女…」

男子ども「お前、まさか女の事が好きだったのか…?」

男子ども「あぁ。でもよ、好きな女の為に笑って送り出してやるのが真の男ってもんだろ?」

男子ども「お前…かっこいいぜ!」

女子ども「さて、あとはあんた次第よ…女…」

タッタッタ

女「男…どこへ行ったのよ」

ヤンキーA「おや、誰かお探しかい?」

ニヤニヤ

女「あんたは…」

ヤンキーA「フヒヒ…誰か探してるのかって訊いてンだょぉ!」

ダンッ カベドン

女「きゃっ…」

ヤンキーA「フヒヒ…男ならよぉ、今頃よぉ~…お楽しみだろぅぜぇぇ~?」

女「そ、それはどういう意味!?」

ヤンキーA「フヒヒ…男ならよぉ、今頃よぉ~…お楽しみだろぅぜぇぇ~?」

女「そ、それはどういう意味!?」

ヤンキーA「フヒヒ…男ならよぉ、今頃よぉ~…お楽しみだろぅぜぇぇ~?」

女「そ、それはどういう意味!?」

ヤンキーA「俺の相棒が男とその友を…グッチョングッチョンのビックンビックンにしてるって意味だよぉぉ~!」

女「そ、それはどういう意味!?」

ヤンキーA「俺と相棒は奴らを追いつめて、この放送室に閉じこめたのさ」

女「じゃあこの放送室の中に男が…」

ダダッ

ヤンキーA「おぉっと…ここを通すわけにはいかんのだ!」

女「な、なんでよ…そんなロックマンXのボスみたいな言い方されても怖くないわよ!」

ヤンキーA「俺はこの部屋に誰も入れない為に見張っているのさ。だから誰も通すわけにはいかんのだ」

女「ちくしょうファッキン糞ったれ!マザファッカ!コンクリートにキスしなベイビー!」

ヤンキーA「フヒヒ…お前はここでホモホモしい喘ぎ声を聴く事しかできねぇのさぁ~!」

女「くやしい…くやしいです」

ヤンキーA「だったらよぉ~、おめぇも楽しみゃいいのさぁ~」

ヌギッ

ヤンキーA「俺っちと楽しもうぜぇ~?」

女「…ちっさ」

ヤンキーA「んなぁぁぁ!?」

女「単四電池やんけ」

ヤンキーA「なっ…これが平均サイズじゃないのかよ!?」

女「どこ情報よ…」

ヤンキーA「そんな…相棒は単四くらいが高校生男子の平均サイズだって…」

女「騙されたのね、貴方」

ヤンキーA「許せねぇ…相棒の奴、嘘つきやがったのか…!」

女「でもそれは優しい嘘よ」

ヤンキーA「優しい…嘘…?」

女「貴方を傷つけない為の…優しい嘘」

ヤンキーA「そうだったのか…」

ガクッ

ヤンキーA「相棒…お前って奴は…」

ポロポロ

女「…隙あり!」

バリバリバリ

ヤンキーA「ぎいやあああ」

女「もっと、もっとだ!フルパワーの思念波をくらえ!」

バリバリバリ

ヤンキーA「脳内に致命的で深刻なダメージが!」

バリバリバリ

女「廃人になるまで思念を送り込んでやる!」

バリバリバリ

女「この腐れヤンキーめが!学校の…社会のゴミめ!屑、屑、屑!消えろ!貴様のような奴は生きてちゃいけないのよ!」

バリバリバリ

ヤンキーA「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あっちょんぶりけぇぇぇぇぇ」

シロメ グルンッ

ヤンキーA「あ…な…」

ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ…
ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ…

女「や、優しい排便…」

それは実に尻穴に優しい排便だったという。

第一部
『覚醒編』


第二部
『絶望編』
に続く

~予告~

『お前は、誰だ?』

『嘘…男…私の事…』



『止めろ、全て失うつもりか!』

『もう遅いのさ、何もかも、な』



『さよなら…』

『ずっと…』

『好きでした…』



『女ぁぁぁぁ!』

第二部
『絶望編』
カミングスーーン…

・ ・ ・ ・ ・

あらゆる災いの詰まった箱
その箱が開き、災いが吹き出した。
箱には唯一
希望だけが残ったという…

だが希望がある故に
諦められないのだとしたら
それは絶望と同じではないのだろうか…

・ ・ ・ ・ ・

ヤンキーAの脱糞により
局所的にブラックホールが発生し
次元は裂け
別世界との『ゲート』が現れたここ、聖イボンヌ学園。

各世界がゲートの向こうの世界へ興味を示し
それを我が物にしようと躍起になった。
やがてその争いは新たな世界大戦の引き金となり
聖イボンヌ学園は混沌の中心地となっていた…

~聖イボンヌ学園内~

女「…」

兵士「隊長、敵兵の熱源を関知しました」

女「数は?」

兵士「30から40といったところです」

女「なら『メデューサ』で十分ね。すぐ向かわせて」

兵士「はっ」

女「ふぅ…」

何度目のため息だろう。
あの日から…

ヤンキーAが脱糞した、あの日
私の世界は全て壊れてしまった。
男は行方不明になった。
突如現れたゲートによって学園は戦場になった。
もう日常は、戻らない。

アメリカ、ロシア、イギリス、中国、etc…
日本までもが学園を
学園にあるゲートを狙い
戦闘を仕掛けてきた。

私達は学園を守るため自衛軍を組織し
徹底的に抵抗する道を選んだ。

いち学園に何故そんな軍備があったか
そんな疑問を持つ暇も無く
日に日に戦闘は激化していった。
闘いの才能がある者は兵士に
戦力外の男や女は
新たな兵力を生むための性玩具に成り果てた。

学園の地下には
人工授精し成長を強制的に促進させるプラントがあった。
受精から三ヶ月で生まれ
さらに三ヶ月で15歳程度まで成長する。

そこから訓練に一ヶ月
計七ヶ月で前線に送り込める兵士が誕生するのである。

狂っている。
そう、狂っているのだ。
こんな世界は
狂っている。

どうしてこうなった?
ただ私は…

女「はぁ…」

そしてまたため息の累計がひとつ増えた。

・ ・ ・ ・ ・

第二部
『絶望編』
開幕――

・ ・ ・ ・ ・

~聖イボンヌ学園内、女の部屋~

女「では、訓練期間をさらに減らすと?」

数学教師「そうだ。入隊者より死者の方がはるかに多い現状では、仕方あるまいよ」

女友「一ヶ月でも足りない位なんですよ…それをさらに減らせだなんて」

数学教師「そこを何とかするのが君達の仕事だ。用件は伝えたからな、私は失礼するよ」

テクテク ガチャリ バタン

女「…死者が多いのはろくに訓練されていないから。原因はそこにあるというのに、さらに減らせだなんて…数でどうにかなる闘いではないのよ…」

女友「上層部は…教師一派は私達を駒…いえ、駒以下にしか見ていないのですよ」

女「いくら死んでも構わないというの…?」

女「歯がゆいわね…私も前線に出られたらどれだけ気が楽か…」

女友「それは…」

女「ごめんなさい…こんな事言ってはいけないのに」

女友「いえ…しかし、ろくに戦術を知らない私達を指揮するのは…貴女しかいないと思います」

女「ありがとう…あーあ、ついこの間までは普通にお喋りしていたのにね…こんな堅苦しい会話なんか、した事ないのに…なんでこうなっちゃったのかな…」

女友「隊長…」

女「ごめん、ちょっとだけ愚痴っちゃった。うん、平気。ちゃんと、やれる事をやるから…」
女友「…はい」

女「よし!…では、現在の訓練プランを見直し、削れる所から削ろう。各教官に確認のメール、それから金銭面でフォローできる所はどんどんやっていく方向で。予算なら私がどうにかやる」

女友「分かりました、さっそく取りかかります」

タッタッタ ガチャリ バタン

女「…そうだ、めげてる暇なんて無い。やれる事をやるんだ…生きなきゃ…とりあえずは生きなきゃ何もできないんだから」

・ ・ ・ ・ ・

~聖イボンヌ学園近くの森~

?「ヒャッハ~…俺様はザコ」

ザコ「とある盗賊団の下っ端だ。俺様は仲間を出し抜き、単身で聖イボンヌ学園への侵入を試みたんだぜ」

ザコ「噂のゲート…そこを占拠して俺様の物にすりゃ、世界の国々と対等な立場で交渉できるってぇ訳だ」

ザコ「ヒャッハ~…こうやってコソコソ潜入するぜぇ。まさか学園の奴ら、一人で来るなんて思ってもみないだろう、そこをあえてやるのが俺様のすごい所だぜぇ~ヒャッハ~…」

ザコ「ようやく俺様の時代が来るんだぜ~ヒャッハ~…」

コソコソ ゴツン

ザコ「ってぇ!」

?「…」

ザコ「なんだテメェ、こんな所で何してやがるんだぜ?」

?「…」

ザコ「ま、まさかテメェも俺様と同じ考えで…なるほど、テメェ、やるなぁ~」

?「…」

ザコ「だが運が悪かったな、ゲートを手にするのは俺様だけでいいんだぜぇ~」

チャキッ

ザコ「バタフライナイフだ」

?「…」

ザコ「ヒャッハ~…ビビって声もでねぇかぁ~?」

ヒュパッ ヒュパッ クルクル チャキッ

ザコ「見ろよこのバタフライナイフの扱い…ワイルドだろぉ~」

?「…」

ザコ「野郎…すかしやがって!ブッ殺してやる!」

ヒュパッ ヒュパッ ヒュンッ

?「…」

スッ クルンッ パシッ

ザコ「ありゃ?バタフライナイフが…」

?「こうやるのか?」

ヒュパッ ヒュパッ ヒュンッ

ザコ「あで」

ザコはしんだ。

?「…何だったんだこいつは」

?「それより…ここは何処だ…それに…俺は…」

?「俺は…誰だ?」

クラッ

?「うっ、目眩が…」

ヨロッ コケッ

?「うおっ」

ズサァァァ
ヌプッ

ザコ「アヒィ」

?「いててて…こけてしまっ…」

ビクンビクン

?「なん…だと…」

ザコ「アヒィ」

?「こけたらいつの間にか挿入していた…これは一体…」

ズキッ

?「うぐっ」

ズキッズキッ

『…』

『…こ』

『…と…こ』

?「なんだ…頭の中に…これは…記憶…?」

『とこ…』

『お…』

『お…と…こ…』

?「おと、こ…?誰だ、俺をそう呼ぶ、お前は…誰なんだ…?」

ズキイッ

?「ぐあぁぁぁ!」

?「俺は…おと、こ…?…男…?」

男「この記憶の奴に会えば…何か思い出せるか…」

男「今は何でもいい…俺が何者か知りたい…そのためには…!」

スクッ

男「行くか…手がかりなんかはないが…とにかく、行くんだ…」

テクテク
ズルズル

ザコ(挿入したまま歩くから、引きずられている俺様がいる)

ズルズル

男「むぅ、股間からぶら下がる肉人形が邪魔だな」

ブルン ポイー

ザコ「うわぁぁぁ」

男「よし、軽くなった」

テクテクテク

男「だが今度は股間が丸出しで、まるで露出狂みたいだ。何か衣服を手に入れたいところではあるな」

キョロキョロ

男「おっ、向こうに灯りが…人が居るに違いない。何か学校の様な建物だな」

男「あそこに行くか。何か着るものを貸して貰えるかもしれない」

ダダッ

~聖イボンヌ学園、正門~

見張りA「ふぁ~あ、暇だなぁ」

見張りB「そろそろ交代の時間だろう。もうひと頑張りだ」

見張りA「今夜は冷えるし、宿舎に帰ったら湯豆腐でも食べ…ん?」

見張りB「どうした?」

見張りA「向こうから誰か来る…一応構えとけ」

チャキッ

見張りB「数は?一人か?」

見張りA「あぁ。走り方を見る限り、訓練された兵士じゃなさそうだが…」

見張りB「油断させる演技かもしれん。少しでも怪しいと感じたら撃つぞ。俺ら見張りにはその権限が与えられている」

見張りA「あぁ。ここは聖イボンヌ学園の最初にして最高のセキュリティーだ…なんぴとたりとも不審者は通さん」

ダダッ

男「おっ、あれは建物の入り口か…人影がふたつ…話をきいてみよう」

ダダッ

見張りA「距離…3…2…1…」

見張りB「止まれ!」

チャキッ

男「!」

見張りB「何者だ」

男「いきなり銃を向けるとか穏やかじゃないな」

見張りB「答えろ、何者だ」

男「…俺が教えてもらいたいくらいなんだがな」

見張りA「はぁ?こいつ何を…」

見張りB「構わん、撃つぞ」

見張りA「おいおい、ちょっ…」

ダダダダダ!

男「ふっ、はっ」

サッ サッ サッ シュイン シュイン

見張りB「くっ、こいつ…」

見張りA「援護する!」

ダダダダダ!

男「殺意が透けて見えるぜ…そんなんじゃ…」

サッ サッ

男「そんなんじゃ駄目、そんなんじゃほら…」

シュイン

見張りA「なっ、背後に…!?」

ゴキンッ

見張りA「うぐぁぁぁ…」

バタリ

男「ほら、こんなにも簡単に、全裸の奴にやられるんだぜ?」

見張りB「くそっ、よくも!」

ダダダダダ!

男「怒りは焦りを呼び…焦りは失敗を呼ぶ」

ダダダ
ガッ ガッ

見張りB「ちっ、ジャムっちまったか!」

男「ほらな」

ダダッ
ガシッ

見張りB「うぐぁっ」

男「動くな。動いたら腕をへし折るから」

見張りB「き、貴様は…何者なんだ…?」

男「だから、俺が教えてもらいたいっつーの…なんつーの、ホラ、記憶喪失なんだよ俺ァ…」

・ ・ ・ ・ ・

~聖イボンヌ学園内、宿舎~

バクバク ムシャムシャ

男「ハフッハフッ!」

見張りA「…」

見張りB「…」

男「すまんな、こんなにご馳走になって」

見張りA「あ、あぁ。いいさ」

見張りB「…おい、見張りA」

ヒソヒソ

見張りA「何だよ」

見張りB「こいつ首輪がない…イボンヌ・チルドレンじゃないぞ」

見張りA「じゃあ、オリジナル…か」

【イボンヌ・チルドレン(IC)とは】

聖イボンヌ学園の地下プラントで生まれた子供の総称。
その証として首輪の着用が義務づけられている。
ゲート出現前からいる生徒はそれに対しオリジナルと呼ばれている。

男「ふぅ、腹ぁ一杯だ」

見張りA「そ、それはよかった」

男「で、次は何か着るものを貰えないだろうか」

見張りB「あ、はい」

見張りA「えぇと、この部屋のこの辺りに…あったあった」

ヒラヒラ ゴスロリー

男「えぇ…なんでゴシックロリータな服なの」

見張りA「俺の趣味でして、へへ…」

男「他のは無いのか?」

見張りA「あいにく」

見張りB「すまんな」

男「背に腹はかえられん、か…」

パシッ

男「着るさ…着てやるさ!」

ガバァッ
シャキーン

男「これがゴスロリ…ふはは、悪くない…このヒラヒラが予想以上に悪くない。むしろ俺に…俺に!」

見張りB「…ゴクリ」

ビンッ

見張りA「ちょ、おま…」

見張りB「…んくっ」

ビンビンッ ボッキィ

見張りB「はぁ…はぁ…んっ…はぁぁっ…」

イキ アラク ナッテ コウフン シテイル

見張りB「も、もう辛抱たまらん…ぼかぁ、ぼかぁもう!」

男「…ええよ」

見張りB「えっ…」

見張りA「えっ…」

ヒラッ

見張りB「…」

ニジリ ニジリ

男「…」

ニジリ ニジリ

見張りA「ちょ、おまえら…まさか…まさか!」

――――――――――

そのときの事を
後に見張りAはこう語る。

見張りA「いやぁ、びっくりというか、なんというか」

見張りA「ベッキー休業なみの衝撃でしたね…」

見張りA「だって、まだあどけない童顔の男子と」

見張りA「ゴシックロリータに身を包んだ男子が」

見張りA「インフィニティビッグバンですよ!?」

見張りA「いやぁ、たまげましたよ」

見張りA「…実は、私も若干興奮していたのは内緒ですよ、フフ…」

――――――――――

・ ・ ・ ・ ・

男「…」

見張りB「…」

男「せっかく貰った服なのに、汚しちまったな」

見張りB「なぁに、替えはいくらでもある…俺のゴスロリ服コレクションは…いくらでも、な」

男「そいつァ楽しみ…」

見張りB「フフ…」

見張りA「なんなのこいつら…」

見張りA「あ、そういえば」

見張りB「総入れ歯?」

見張りA「違う違う。オリジナルを見つけたら、報告しろって話だったろ」

見張りB「そういえばそんな話もあったな」

見張りA「俺たちの直属の上司なら、女隊長だな。俺、報告してくるよ」

見張りB「頼んだ。俺は…俺達は今からやる事があるから」

男「うむ」

見張りA「…」

見張りA「まぁ、程々にな…」

タッタッタ

見張りB「…さて」

男「お楽しみは、これからだ」
見張りB「そう、これからだ…」

タッタッタ
タッタッタ

見張りA「女隊長の部屋は…おっと、ここだな」

トントン

見張りA「失礼します」

女「入れ」

ガチャリ バタン

見張りA「邪魔すんでー」

女「邪魔するんなら帰ってー」
見張りA「あいよーっておぉい!」

女「ふむ、関西のノリは相変わらずだな、見張りA」

見張りA「はっ、ありがたきしあわせ」

女「で、何か用かな」

見張りA「それがですね、かくかくしかじかで」

女「まるまるうまうま、という訳か」

見張りA「今頃は見張りBとセクロスフロンティア、キラッ☆、という感じですな」

アルトクゥーーン

女「私はシェリル派だ!」

見張りA「し、失礼いたしましたぁぁぁ!」

女「それにしても、ようやく校外のオリジナルが見つかったか…」

見張りA「確か、ゲートが現れてから行方不明になっているオリジナルは七人いると聞きますが…」

女「あぁ。彼らを探すことがゲートを巡る争いに大きく関わっているのだ」

見張りA「えっ、それはどういう…」

ギロッ

女「あまり知りすぎない方がいい。命が惜しければな」

見張りA「は、はいぃぃぃ!」

女「で、報告はそれだけか?」

見張りA「うん」

女(急にタメ口…)

見張りA「では、失礼します」

タッタッタ
ガチャリ バタン ガチャリ バタン ガチャリ バタン

女(何故何回もドアを開閉するの…)

女「…」

女「七人のオリジナル…」



ヤンキーA
ヤンキーB
卓球部
野球部
美化委員

彼らが
あのゲートが現れた日に行方不明になった七人だ。

聖イボンヌ学園の科学教師の見解では
彼らはゲート発生時のエネルギーを体内に取り込み
何らかの『特異体質』を得たという。
そのエネルギーの余剰分が
彼らを空間転移させてしまったという。

その見解に至った根拠までは教えてくれなかった。
だが噂によると
ゲートの向こう側で似た事例があったらしい。

そもそも私達には
ゲートの向こうの情報は一切入ってこない。
全ての情報はこの学園の創立者にして独裁者
イボンヌ=キタガワが握っているからだ。

おかしな話である。
私達が命を賭けて戦っているのはゲートを他の国や人間に渡さない為であるのに
肝心のゲートについて誰も知らないのだ。

今更
いや、今だからこそ
私はイボンヌ=キタガワに疑念を持っている。
私達は彼に利用されているのではないか?
この戦いの敵は、本当は…

だが彼の

『huu、やっちまいなよ』

の一言で
まるで洗脳されたかのように指示に従ってしまうのだ。

魔法の一言で彼は
やりたい放題やってきた。
私達は所詮、操り人形なのだ…

女「このまま聖イボンヌ学園の為に戦う事は…正しいのかしら…」

ギリッ

女「考えても仕方ないわね…とりあえず見張りAの言っていた、オリジナルに会うとしましょう」

女「男だったら…いいなぁ…」

・ ・ ・ ・ ・

テクテク

女「見張りの宿舎はこの辺だったはず…あっ、ここね」

トントン

女「私だ、入るぞ」

見張りB「お、女隊長!?ちょ、まってくださ…」

ガチャリ

女が目にしたのは
見慣れた、かつての同級生のゴスロリ姿であった。
しかも四つんばいで
尻穴を突き出していた。

男「早くー、早くしないとどうなっても知らんぞー!」

見張りB「おっ、女隊長、これは…」

ヴヴヴ バイブ ヴヴヴ

女「…」

やれやれだぜ。

ヴヴヴ
ヴァルヴレイヴゥ…

男「どうした?早く…」

見張りB「…」

女「…」

男「…誰だ。お楽しみのところを邪魔するのは肝心しないな」

女「…お、とこ…?」

男「お前は、誰だ?」

女「嘘…男…私の事…」

見張りB「と、とりあえず一旦落ち着いて話し合いましょう…」

女「そうね…まずはそのバイブをしまって」

見張りB「へい」

ガサゴソ

見張りB「あっ、手が滑った…」

ポロッ バイブ ヒュー ストン

ヴヴヴ! ヴヴヴ!

男「うわぁ!バイブが床に落ちて!スゴい音を出している!びっくりした!」

ヨロッ

男「うぉっ」

コケッ

ゴスロリ スポーン ゼンラァ…

見張りB「うわっ、脱げたゴスロリ服が飛んできて…視界が遮られた!」

ヨロヨロ フラフラ コケッ
フク スポーン

見張りB「いてて…こけた拍子に服が」

男「うぉっ」

ズサァァァ
ヌプゥ

見張りB「アヒィ」

女「きゃあ!」

見張りB「な、なにをする!」

男「す、すまん」

見張りB「は、早く抜け!」

男「わ、わかった」

男「ふんっ、ふんっ」

ヌプ ヌプ

見張りB「どうした、早く抜け!」

男「なっ、なかなか抜けないんだっっっ!」

グッグッ ヌプ

男「それどころか…むしろ…むしろ!」

ビキッ ビキッ

男「膨張…いや、成長している…!?」

女「…『生命の三原則』」

【生命の三原則とは】

あらゆる生命は
存在維持の危険や
環境適応の必要性を感じた時
ありえない現象を起こす。

成長、変異、増殖。

細胞は急速に成長し
突然変異を起こす。
そして増え、再び成長する。
さらに変異、増殖、成長、変異、増殖……

生命は生まれながらにして
奇跡を内包しているのだ。

男「にっ、肉棒の成長が、止まらない…!」

ビキッ ビキッ

見張りB「このままでは…尻穴が裂けてしまうっナッハァァァッッッ!?」

ビキッ ギギギ ギギギアルッ…

見張りB「裂け…割れ…」

男「止められない…止める事なんて…できない…!」

見張りB「俺の尻穴が裂け…」

ブワァッ
ゾゾゾゾゾ

見張りB「えっ…尻穴が拡張して…いや、これは細胞が!」

女「またしても生命の三原則が…何なんだ、こんな事が立て続けに起こるなんて奇跡どころの話では…」

男「う、うわぁぁぁぁぁ!?」

ビキッ ブワァッ

見張りB「う、うわぁぁぁぁぁ!?」

ググンッ ブワァッ

男「にっ、肉棒と尻穴が…癒着…している…?」

見張りB「な、なんだよこれ…怖ぇ、怖ぇよ…」

ビキッ ブワァッ ビキッ ブワァッ

男「ぐっ、意識が持って行かれそうだっ…」

見張りB「痛い!気持ちいい!痛い!気持ちいい!痛い!気持ちいい!痛い!気持ちいい!痛い!気持ちいい!痛い!気持ちいい!痛い!気持ちいい!痛い!気持ちいい!痛い!気持ちいい!」

男「助けて!殺してやる!好き!嫌!許して!許さない!死ぬ!死なない!回る!止まる!黒い!白い!分からない!知りたい!憎い!あああ!」

グルンッ

見張りB「光!闇!時!空間!神!人間!空!大地!!あああ!」

グルンッ

女「二人の意識が…ど、どうなるんだ一体…?」

ピッカァァァ!

女「二人が発光して…」

ピッピカ…ヂュゥゥゥゥゥ!
アカ アオ コウゴニ ピカピカ

女「うわぁぁぁ!電脳戦士ぃぃぃぃぃぃぃ!」

アワ ブクブク
ケイレン ビクビク

女「…」

バタリ

・ ・ ・ ・ ・

『…』

『私に…』

『楽園…創る事はでき…』

『止め…』

『それを…ては…駄目だ…』

『…』

『イヴ…』

・ ・ ・ ・ ・

~聖イボンヌ学園、保健室~

女「うぅん…」

ボヤ~

女「なんだかボンヤリして…ここ、は…保健室ね…」

男「起きたか」

女「男…」

男「やはり俺は男というんだな…実は俺は記憶喪失でな、おぼろげに一人の少女の顔を…それだけを覚えていた。それがお前だ」

女「記憶…喪失…」

男「何かうなされていたが、悪い夢でも見ていたのか」

女「夢……マッチョな男性が、悲しそうな目で…私を見ている夢だった」

女「夢の中で私は…私じゃなくて…そのマッチョな男性の大切な人みたいで…」

女「楽園……追放……新たな楽園を……うぅっ」

ズキッ

女「頭が痛い…夢から覚めたのに…まるで自分の事の様に…はっきりと…」

ガラガラッ

?「それはおそらく…前世の記憶ね」

女「あ…保健の先生…」

保健「私は昔、脳研に居てね、そういう事にちょっとだけ詳しいのよ」

※脳研:脳技術国営研究所

男「前世の記憶…?」

保健「ゲートが現れた頃から、鮮明な夢を見るケースが多く見られているわ。まるで自分の記憶の様にハッキリと…」

保健「まだ詳しい研究はされていないけど…どうやら前世の記憶が甦っているんじゃないかという推測がなされたわ」

保健「私はそうに違いないと確信しているわ」

女「根拠は?」

保健「フフ…私はロマンチスト、というのは根拠になりえるかしら?」

女「…」

女(何か知っているわね…この人は学園内でも特に謎の多い人物…油断できないわ)

男「…」

ハァハァ

女「どうしたの男。息がアライバ。じゃなかった、息が荒いわ」

男「保健の先生…黒ストッキング…」

ハァハァ

男「…っ!」

ガクッ

保健「あまり勃起しない方がいいわよ。何せ手術したばかりなのだから」

女「手術…?」

保健「えぇ。この男君のチンポと見張りB君の尻穴は癒着して、細胞が同化していたの」

女「どうかしてるぜ」

保健「それを私の天才的な腕前で治療したのよ」

男「…」

保健「その結果…見張りB君は…亡くなったけどね」

女「!」

保健「チンポを生かすか尻穴を生かすか…どちらかしか方法は無かった」

保健「迷っていてはどちらも救えない…私は苦渋の決断をしたわ」

保健「で、なんやかんやあって、男君は助かった…見張りB君の犠牲によって、ね」

女「犠牲…」

ギリッ

女「そんな薄っぺらい言葉で…イボンヌ・チルドレンの命を…簡単に!」

保健「ICとオリジナル…どちらを優先するかは明白でしょう?」

女「そういう事を言っているんじゃ…っ!」

保健「青いわね。私もそんな風に感情に任せる事ができればどれだけ楽か…」

女「っ…」

保健「感情を抜きにして最善を尽くす…それが私達大人の役目よ」

女「くっ…」

男「ならお前は、俺が…俺のチンポが犠牲になればよかったっていうのか?」

女「!」

男「この人を責めるって事はそういう事だ。そうしなければ俺が…俺のチンポが死んでいたんだ」

女「う…あ…」

男「選ぶってのはもう一方を選ばないって意味だ。○か×しかないんだよ」

女「そんな事は分かって…分かっている!」

ダダッ ガチャリ ドア バターーン

~保健室の外~

女「…」

女(気圧差で予想以上に勢いよく閉めてしまった…イラついていると勘違いされたのでは…)
・ ・ ・ ・ ・

~保健室~

男「何だよあいつ…ドアに八つ当たりかよ!生理中かよ!」

保健「許してあげて。彼女も辛い立場なのねん」

男(何故急に貧乏神口調に…)

保健「そんな事より…ここは保健室よ?」

男「は、はい」

テクテク カギ ガチャリ

保健「うふふ…」

男「な、なにを…」

保健「分かってるクセに…いえ、分からないかしら…ウブなネンネには、ね…」

ニジリ

男「な、何を…」

保健「えいっ」

ドン ベットニ バタリ

男「な、何を…」

保健「うふふ…情熱を秘めた肉体…」

バサァ

保健「白衣の下には、こんなにも熟した果実が隠されていたの…知ってた?」

男「な、何を…」

保健「私はね、この保健室でね…童貞を失うチェリボーの苦悶の表情が見たくて…」

保健「見たくて…見たくて見たくて見たくて…」

保健「もう…何人も…犯してしまったよ……!」

※チェリボー:チェリーボーイをネイティブアメリカンが発音した感じのやつ

男「やっ、やめて!人を呼びますよ!」

保健「うふふ…部屋には鍵、壁は防音防弾…呼んでも助けなんか来ないわ」

ニジリ

男「う、うわぁ…モッサモサのジャングルが…ジャングルが…ジャングルクッキング…うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?」

モッサー

シュヴァルツヴァルト…
黒い森…

まさにその毛の森は…
シュヴァルツヴァルト…

それが幾重にも
幾重にも幾重にも幾重にも

やがて一本のワイヤーになり
男を縛り上げた。

男「ぐぬぅっ!」

ギシッ

男「身動きがとれない…こうやってピュアな童貞達を無理矢理犯してきたのか!」

保健「うふふ…ご名答」

男「糞がっ…あんたは人間の屑だ!生きてちゃいけない奴なんだ――――――!」

ビュオオオ
ギュワンギュワンギュワン

保健「な、何…男の周りに…オーラ…?」

ボヤ~

保健「ひ、人影…まさかこれは…見張りB…」

ボヤ~

保健「死者に体を貸すのが貴方のやり方なの!?」

見張りB?「う…あ…」

保健「喋った…やはりこれは死者の魂…!?」

見張りB?「口惜しい…童貞のまま死んだ事が…まこと口惜しい…」

男「俺は未練を残して死んだ者の魂をこの身に宿らせる事ができる…!」

男「記憶喪失の筈なのに…脳内に…この能力の事が…駆けめぐって!うわぁぁぁぁ!」

保健「まさか…降霊させ自分の力とする能力…降霊術…いえ、これは攻霊術!」

保健(脳研で秘密裏に研究されていたけど、まだ実用段階ではなかった筈…まさかこの子は…実験台に…?)

男「見張りBの意識が俺を…俺を!」

ギュワンギュワン

男「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」

ブリブリ(以下略)

保健「ほ、保健室で脱糞するだなんて非常識だわ!」

クラッ

保健「あまりにショックなので私は気絶する事にした」

バタリ

男「はぁ…はぁ…」

男「これは…俺は…この体は…」

男(久しぶりだな、見張りB)

男「そうか…俺は今お前の体を借りているんだな…」

男(理解が早くて助かるぜ)

男「で、俺は一体何の為に…」

男(そりゃもう、未練を断ち切るためにさ)

男「未練…?はっ!」

保健「気絶してるで」

男「都合良く女体が倒れておる…童貞の俺の目の前で、だぞ!?」

男(お膳立てはしてやった。あとはお前次第だ)

男「俺次第…」

ゴクリ

男(どうした、早くしないと保健教師が起きてしまうぞ)

男「俺は…やってやるぅ!」

ビッキィィィィィン

男「ンフフフフ…通天閣」

男(いいぞ、もっと、もっとだ!)

男「はぁぁぁぁっ!」

ギュインギュインギュイン
ビビビビビッキィィィィィン
サンメーーートル!!!

男「ンフフフフ…バスターライフル」

男(さぁ、やってやれ…!)

ズン…
ズン…

男「オレ、フク、ヌガセル…」

ササッ スポーン
マッパダカァ…

男「いくぜ…」

ミチィ…

男「ぬっ?これは…」

男(どうした見張りB?)

男「これは…処女膜…?」

男(どういう事だ…こいつは童貞好きのヤリマンじゃあなかったのか…?)

?「違うのさ、これがな」

男「股から声が…まさか貴様は処女膜か!」

処女膜「ご名答」

男「なぜお前がそこにいる。こいつは…」

処女膜「保健教師はね、どんな男性にも尻穴しか許さなかったの…私だけは、来るべき日の為に大切にとっておいたの」

男「けっ、いきおくれババアのやる事かよ!いいぜ…そのメルヘンチックな幻想、ぶち壊してやる!」

ギシッ

処女膜「無駄よ…長い時を経て、私は硬度10の硬さを手に入れたのよ…!」

ゴツン ゴツン ゴツン

男(くっ、硬い、硬すぎる!)

男(くっ…)

処女膜「このダイヤモンドボディは砕けない…砕けないのよ!」

男「黙れ!」

処女膜「!?」

男「そして聞け!」

男「俺は…ただ…撃ち貫くのみ…!」

ギンッ

処女膜「む、無駄な事を…」

男「確認する…シェルターシールドは張っているな?」

男「シェルターは完璧なんだな!?」

処女膜「もちろんです。貴方達の無力さを思い知りなさい!」

男「了解した」

男(シェルターシールドって何なのさ…)

キュピピピピピピ
ズキュゥゥゥゥゥゥン!!!

処女膜「む、無駄な事を…」

キュピピピピピピ
ズキュゥゥゥゥゥゥン!!!

処女膜「こ、この私を貫く事はでき…」

キュピピピピピピ
ズキュゥゥゥゥゥゥン!!!

処女膜「でき…な…」

キュピピピピピピ
ズキュゥゥゥゥゥゥン!!!

処女膜(こ、この挿入には…コンマ二桁まで狂いが無いっ…!)

キュピピピピピピ
ズキュゥゥゥゥゥゥン!!!

男「ぐっ…」

男(止めろ見張りB!これ以上挿入を繰り返したら…死ぬぞ!)

男「それが…どうした…ここで処女膜を貫けなかったら…俺はずっと後悔する…それは死より辛い事だ…」

男(お前はもう死んどるやんけ!俺を巻き込むなや!)

キュピピピピピピ
ズキュゥゥゥゥゥゥン!!!

ピシッ…

処女膜「わ、わたしの硬度10の体が…体が!?」

キュピピピピピピ
ズキュゥゥゥゥゥゥン!!!

ピシッ…ピシッ…
ボロッ メキィッ

処女膜「つ、次に挿入されたら…!」

男「これで…任務完了…だ…」

キュピピピピピピ
ズキュゥゥゥゥゥゥン!!!

ブチィィィィィィィ

処女膜「ぐぁぁぁっ!この私が…この私がぁぁぁっっっ!?」

男「やった…俺…やったんだ…」

男(あぁ、お前は…童貞を卒業したんだ…)

男「やった…これで思い残す事は…無い…」

パァァァァ…
フワッ

見張りBの魂「ありがとう…これで成仏でき」

フッ

男「あばよ、見張りB…」

保健「んん…」

男「おぉっと、そういえば挿入したままだったな」

男「せっかくだしピストンしとく?」

カックンカックン

男「あぁ~」

カックンカックン

男「えう~」

カックンカックン

男「うぐぅ~」

カックンカッ…

男「みでしっ…!」

クタッ

男「…」

男「人は何故戦争などするのだろう…」

ヌポッ

男「さぁて、さっさとおさらばするか」

キョロキョロ

男「何か着るものが欲しいな…何かないか…」

キョロキョロ

男「仕方がない、保健教師が着ていた白衣を貰うか。地肌に白衣ってのは初体験だな」

バサァッ

男「フゥーハハハ!なんだこれは…白衣が地肌にこすれる度、わずかなながらに快感が…快感が快感が快感が!快感フレェェェェェェェェェェズ!」

ビクンビクン
ジワァ~

男「う…あ、が…ん…ねってる…」

ハァハァ

男「い、いかんぞこれは…禁断の快楽だ…!」

バサァッ

男「こんな危険な白衣を着るわけにはいかない。脱いだぜ」

保健「んん…」

男「おぉっと、保健教師が目を覚ます前にずらかるぜ」

クィッ ピューッ

・ ・ ・ ・ ・

保健「んん…」

ボヤ~

保健「…はっ!」

キョロキョロ

保健「私は…一体何を…」

キョロキョロ

保健「誰もいない、そして私は全裸…」

ズキッ

保健「頭痛!」

保健「記憶が…あいまいだわ…アイマイミーストロベリーエッグだわ…」

保健「とりあえず何か着るものを…」

キョロキョロ

保健「あったあった、私の白衣だわ。何故か乳首の位置がやけに黒ずんでいる白衣だわ」

バサァッ

保健「やはり白衣はいい…清潔感があり、マッドな感じも併せ持つ…白衣のおしゃれ度は世界一ィィィィィ!」

ビクンビクン
ジワァ~

保健「はく…い…」

バタリ

保健教師は気絶した。

【続く】

・ ・ ・ ・ ・

~聖イボンヌ学園、トレーニングルーム~

聖イボンヌ学園には生徒の為に様々な筋トレ器具が設けられているのだ!

女「ふっ、はっ」

ギシッギシッ

女「せいっ、やっ」

グッグッ

女「筋肉喜んでるよ~」

ギシッギシッ

女「乳酸たまってるよ~」

ギシッギシッ

女「筋肉虐めるの楽しいよ~」

ゴキュッゴキュッ

女「プロテイン染み渡るよ~」

ビキッ…

女「ん?」

ビキッ…ビキッ…

女「ハハッ、私の筋肉がよろこん…」

ビキビキビキ ブラフマァァァ!

女「に゛ゃぁぁぁぁ!?胸筋が爆発的成長…し、て…」

ビキビキビキ

女「太ももが鉄に…二の腕がダイヤモンドに…」

女「あ゛…う、あ…」

ズボン! ズボン!
ウデハエタァ…

女「腕が四本に…」

ビキビキビキ

女「う、そ…まだ成長が止まらな…い…」

ビキビキビキ
ズボン! ズボン!
アシハエタァ…
ズボン! ズボン!
キバ! ツノ!
ギョロン!
ダイサンノメ!

女「足も四本に…牙、角…額に目…嫌…こんな姿…」

ビキビキビキ

女「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」

女「こんな醜い姿、男に見られでもしたら…」

ガチャリ

男「おー、ここがトレーニングルームか…」

女「なっ…」

男「ん…なっ、なんだ…てめぇは…」

女「みっ、見ナいデぇぇェぇ!」

男「ばっ、バケモンだ!酷い姿の、バケモンだぁぁぁ!気持ち悪ぃぃぃ!ゲボが出るくらい気持ち悪ぃぃぃぃぃ!さぶいぼ出てきたぁぁぁ!気持ち悪ぃぃぃ!何なんだてめぇは!バケモン!バケモン!バケモン!うわぁぁぁぁ!まじで気持ち悪ぃぃぃぃぃ!キモさMAXぅぅぅ!」

女「い゛ヤぁぁぁァ!ミな井出ぇぇェぇeee!」

グォォォン

男「す、すげぇ咆哮だ…空がわれる、炎が舞う…」

女「オ゛グォグォ…ワア゛シガワカアなイヲ…?」

ズォッ

男「うわぁ、近寄るな…近寄るなぁぁぁ!」

女「ア゛…オオコ…」

男「おっ、俺をどうするつもりだ…食うのか、殺すのか…や、止めてくれ…だ、誰か助け…」

女「ワア゛シガ…ワカア…な…」

男「あ…う、あ…」

ガクガク グルンッ シロメ…

男「…」

女「…」

女(私の姿はバケモノ…男はおびえて気絶…はは…なんなのよ…たちの悪い冗談だわ…)

女(この姿じゃ男に嫌われる…なら、私は…私の生きる意味は…?)

女「お゛…ヴォ…」

女「ヴォア、゛ア、゛ア゛、ア゛、ア゛ア゛ァァァッッッ!」

パチパチパチ

?「いやぁ素晴らしい…予想以上の効果だ」

女「!」

?「君が飲んだプロテインには試作段階の薬が混ぜられていてね…私は『ベルセルク』と呼んでいる」

女(貴方は誰…?)

?「むっ、直接脳内に…そうか、君は思念波を使えるんだったな」

女(いいから質問に答えて。貴方は…誰?)

?「私かい?そうだな、好奇心旺盛な、いち研究者といったところか…人は私を博士、と呼ぶね」

女(私をこんな姿にしたのは貴方のせいなのね?)

博士「まぁそういう事になるかな。プロテインを飲んだのは君の意志だが」

女(そんな変な薬が入っているなんて知らなかった…!一体貴方は何が目的でこんな事を…)

博士「この聖イボンヌ学園の為…ひいては世界平和の為さ」

女(世界平和…?)

博士「聖イボンヌ学園は各国と争っている…ゲートを巡ってね。だが聖イボンヌ学園はだんだんと窮地に追い込まれている、君も知っている筈だ」

博士「戦死者の増加、戦場へ送り込む兵士の不足…諸外国が連合軍を結成して一気に攻め込んでくるって話まである」

女(そ、それは)

博士「だから、テコ入れが必要だ。手っ取り早いのは兵士の強化…それも即効性のある…そう、増筋剤だ」

女(増筋剤って…私の姿を見ろ!もう増筋ってレベルじゃねえぞ!)

博士「うれしい誤算さ。筋肉どころか肉体が変質してしまうなんてね」

女(こんな危険な薬を聖イボンヌ学園の生徒に使うっての…?)

博士「あぁ。ちなみにこの事は聖イボンヌ学園の教師全員が了承済みだ」

女(なっ…教師は私達を…何だと思っている…!?)

?(もちろん可愛い生徒だよ)

キィィィン

女(私の脳内に思念波…だ、誰!?)

スゥッ

?「やぁ、女君」

女(あ、貴方は…学園長…聖イボンヌ学園学園長!!!)

学園長「そうだよ、私が学園長だよ」

博士「学園長…何故貴方がここに…」

学園長「なにやら強力な力を感じてね…それより博士、困るなぁ、機密をベラベラ喋るだなんて」

博士「す、すまない」

学園長「すまないでは済まないなぁ…」

テクテク ガッ
アイアンクロー

博士「あっぐぁっ…や、やめ…私をころ、す気か…」

学園長「頼んでいた薬は完成したみたいだからね」

博士「ま、まだベルセルクは試作段階だっ…お、女の姿を見ろ…まだ改良がひっ、ひつよ…」
学園長「いいよ、いらない。これで完成さ」

ギシッ

博士「あぐぁっ!わっ、私が死んだら…薬の副作用を治す事もでっ、きな…いぞ…!」

学園長「ふふ、そんなものはいらないさ」

ギシッ ミチミチミチィ…

博士「アイエエエ!」

学園長「君がお喋りじゃなかったら、もう少し長生きできたのにねぇ…」

ミチミチミチィ…

博士「止めろ…私を殺したら…『例の情報』も失われるんだぞ…」

ミチミチミチィ…

博士「止めろ、全て失うつもりか!」

学園長「もう遅いのさ、何もかも、な」

ギチィッ ブヂュッ

女(ひぃっ)

ボタッ…ボタッ…

学園長「やれやれ、お気に入りのスーツが汚れてしまったよ」

ポイッ

学園長「さて女君…君はその姿を忌み嫌っているようだが…それは間違いだ」

女(?)

学園長「何故ならその姿こそ、人間の…いや、生命体のあるべき姿なのだから」

女(生命体のあるべき姿…?)

学園長「そう。生命体の最初にして最終到達地点…あらゆる生命はその姿で始まり、その姿に到達するのだよ」

女(なにいってだこいつ)

学園長「ふふ、確かにこれだけでは理解が追いつかないのも無理はない…では、見るがいい。私の脳内情報を思念波に乗せて君の脳内へ送り込んであげよう」

女(な、なに…)

キィィィン

女(うぐっ、脳内に…あ…あ…うぐぁっ…あああああああああ!)

ブリブリ(以下略)

ズキッ…

ズキッ…

ザザッ ザザッ ザザッ

・ ・ ・ ・ ・

『早く逃げて…貴方だけでも!』

『駄目だ、君も一緒に…』

『無理よ、腱を切られているもの。歩けないわ』

『なら背負ってでも…』

『そんな状態で追っ手から逃げられると思う?』

『ならっ…ならどうしろって…いう、んだ…』

『私を置いて行きなさい、それしかないわ』

『何故だ…何故俺達がこんな目にあわなければ…』

『今更そんな事を言ったって仕方がないわ。さぁ早く…早く行くのよ…』

『くっ…』

『生きて…生き延びて…そして』





『人間を皆殺しにして』





『あぁ』

ズキッ…

ズキッ…

ザザッ ザザッ ザザッ

・ ・ ・ ・ ・

『出来た…完成だ』

『人間を…人間だけを殺す兵器…俺の…俺達の…悲願を叶える希望…』

『最終兵器・エデン…!』

ズキッ…

ズキッ…

ザザッ ザザッ ザザッ

・ ・ ・ ・ ・

『何故…何故俺の邪魔をする!』

『私が…私しか、貴方を止められないから…』

『くそっ、やはり人間など助手にするのではなかったな!最後の最後で手を噛まれるとはな!』

『貴方は…本当は人間を殺したくなんか、ないのよ…過去に縛られているだけ…』

『っ、知ったような口を!』

カタカタカタ

『無駄よ。エデンのプログラムは私が書き換えた。エデンは生まれ変わったの。人を殺すのではなく、生かすプログラム…』

『なっ…何を馬鹿な…!?』

『そのプログラムの名は…イヴ…!』

『きっ、貴っっっ様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』

『プログラム・イヴは人の免疫力を飛躍的に向上させるナノマシンを散布する…人を救うたものプログラムよ』

『はは…馬鹿な…何を馬鹿な…では俺は…何の為に今まで…はは…は…』

チャキッ

『はは…もう何もかも終わった…生きる意味は、もう無い…疲れた…疲れた、よ…』

『や、やめ…』

キン ズキゥン
バタリ

『い…う゛…やっと…君に…あ…あ…え…』

ガクリ

『…』

『父さん…』

・ ・ ・ ・ ・

ズキッ…

ズキッ…

ザザッ ザザッ ザザッ

・ ・ ・ ・ ・

~聖イボンヌ学園・トレーニングルーム~

女「…」

学園長「どうだった、記憶の旅は」

女「あ゛…」

学園長「かつての生命の頂点にいた、始まりの二人…アダムとイヴ。彼らの姿は生命体として完璧だった。究極生命体たる姿だった」

学園長「なんやかんやあって、君はその二人と同じ姿をしている。つまり今の君は究極生命体なのだよ」

女(私が究極生命体…)

学園長「君がいれば…聖イボンヌ学園の戦力は飛躍的に向上する」

女(確かに)

学園長「君ひとりに背負わすのは忍びないが」

女(かまわんよ)

学園長「サンクス」

女(確かに、この力があれば…他の者が戦わなくても…前線に出て、死ななくても…済む…)

学園長「そうだ。それは君の願いでもあるはずだ」

女(私が戦えば…私が…私だけが…誰も…死ななくていい…)

学園長「そうだ、君の力が…あれば!」

女(そうだ…もう誰も死なせない…そのための力が私には…ある…アルゼンチン!アルゼンチンババア!)

学園長「では行こう。君は今から聖イボンヌ学園兵団の最高戦力だ」

ムクリ

男「…ちょ、待てよ」

学園長「あぁ、そういえば男君がいたね。ようやくお目覚めかい」

男「あぁ。目覚めたら、随分色々な話を勝手にしてるじゃねぇか…おちおち寝てらんねぇな」

女(男…)

男「どうやら、お前は女らしいな…そんな姿をしていたからわからなかったぜ」

男「お前…そんな姿になって…戦うのか」

女(うん…私が戦えば…誰もし

男「がんばれ」

ニッコー

女(これ以上ないスマイル…)

男「俺はお前の事をよく知らない…記憶を失う前は知り合いだったのかもしれないが今は違う」

男「そんな俺が、行くな、なんて言えないからな…」

女(せやな)

男「せやろ」

女(ほな、行くわ…)

男「おう」

女(男…)

女(さよなら…)

女(ずっと…)

女(好きでした…)

学園長「女ぁぁぁぁ!」

こうして究極生命体になった女は
戦いの最前線に向かう事となった。

男は特に何も感じる事はなく
とりあえずトレーニングルームで
胸筋を鍛えようと思う吉宗であった…

【第二部・絶望編、完】

・ ・ ・ ・ ・

~第三部・予告~

『これは…強烈な便意…!?』

『そう、それだけで人は殺せる』



『理解できない?なら漏らせ』

『ちょ、やめ…ぐぅっっっ!』



『あいつを止める…みんな、力を貸してくれ!』



『うぉぉぉぉぉ、いっけぇぇぇぇぇ!』



~第三部・ゲートの向こう編~

カミングスーーン…

・ ・ ・ ・ ・

聖イボンヌ学園は制圧された。
実にあっけなく制圧された。

各国は連合軍を結成し
なんやかんやで聖イボンヌ学園を制圧した。
ゲートは国連の監視下に置かれた。
ゲートを巡り各国が争うという懸念は杞憂に終わった。
共通の敵である聖イボンヌ学園と戦ううちに
互いの国に連帯感が生まれ
なんやかんやで世界には協力体制が根付いていた。

ひょんな事から訪れた世界平和。
そして今、人々の関心は
ゲートの向こう側にあった…

~ゲート管理局~

局員A「…はい、では許可証を発行します」

?「ありがとう」

局員A「もう一度言いますが、ゲートの向こう側はまだまだ未開の地です。いかなるトラブルも事故責任でお願いしますね」

?「あぁ、分かってる。うちの所長から耳が痛くなるくらい聞かされたからね」

局員A「そうですか。では…いってらっしゃいませ」

?「あぁ」

・ ・ ・ ・ ・

ヴゥン…

?「これがゲートか…」

門番「ゲートの使用ですか?でしたら許可証の提示をお願いします」

?「はい、これね」

スッ

門番「はい…はい…お名前の確認です。ロン毛さん、でよろしいですね?」

ロン毛「あぁ」

門番「ではゲートにゆっくりと入ってください。向こう側に着いた時点で当管理局の責任は無くなりますのでご了承願います」

ロン毛「分かった、じゃあ…」

スッ

門番「お気をつけて…」

ヴゥン…

ロン毛「くっ…これが空間移動時の感覚か…」

ヴゥン…
グニャッ ボヤ~

ロン毛「うぅっ…」

パァァァァァ

ロン毛「っ…」

そこは先ほどまで居た
ゲート管理局と同じ様な光景だった。

局員B「ようこそ、こちら側の世界へ」

ロン毛「あれ、貴方はさっき…」

局員B「あぁ、むこうにいる…局員Aは私の姉です」

ロン毛「そ、そうなのか…何だか不思議な気分だ…俺は空間移動してきた、んだよな…?」

局員B「もちろんです。こちらは…この世界は『アナルンヴリィ』といいます」

ロン毛「アナルンヴリィ…」

局員B「アナルンヴリィ側のゲート管理局は建設でして、局員は私だけ。なので案内、門番、全ての仕事を兼任しています」

ロン毛「そうか、大変だね」

局員B「ですがこれはとても名誉ある仕事!私、がんばってます!」

フンス フンス

ロン毛(ふふ、見ていて楽しい子だな…)

局員B「?」

ロン毛「さて、さっそくだけどこれからどうすればいいのかな。ある程度は説明して貰えるって話らしいけど」

局員B「あ、はい。まずはこれを食べてください」

スッ プルンッ

ロン毛「こんにゃく…?」

局員B「はい。アナルンヴリィの言語が理解できる成分が入ったこんにゃく、通称翻訳こんに…」

ロン毛「みなまでいうな」

局員B「次に、こちらで使用できる通過をお渡しします。事前にお預かりしましたお金を現地通貨に代えさせて頂きました。」

ジャラッ

ロン毛「へぇ、アナルンヴリィも硬貨なのか」

局員B「はい、紙幣はありませんね。流通しているのは全て硬貨です。これで100アーナル。アナルンヴリィでは大金ですよ」

ロン毛「そうか。路銀に困る事はなさそうだな」

局員B「はい。では最後に、管理局が運営している施設の一覧と近辺の地図をお渡しします」

ロン毛「ありがとう。さて、これで一応準備OKなのかな」

局員B「はい。あちらの扉を開けたら、貴方のアナルンヴリィでの素敵な冒険が始まるのです!」

ロン毛「冒険って…俺は仕事で来てるんだがな…まぁいいや」

ロン毛「じゃあの」

テクテク

局員B「いってらっしゃいませ~」

ロン毛「…」

ガチャリ

ロン毛(冒険、ね…)





第三部
ゲートの向こう編
始まり始まり…

ロン毛(さて、どうなることやら…)

ロン毛(…)

ロン毛「あ、地図貰ってないじゃん。局員の人、忘れてんな…しょうがない、戻るか」

テクテク
テクテク
テクテク

テクテク
ガチャリ

ロン毛「あのーすいません」

局員B「あら、お早いお帰りで」

ロン毛「地図貰うの忘れてたなぁ、と」

局員B「あ…すいません!うっかりしてました!」

ロン毛「いえいえ」

局員B「えと…あ、はい。本当にすいませんでしたぁ!」

ロン毛「いいよ気にしないで」

スッ
スカッ

ロン毛「ありゃ。地図を受け取ろうとしたが、掴みそこねた…」

ロン毛「おっとっと」

ヨロッ

ロン毛「うわぁっ」

コケッ

局員B「きゃっ」

コケッ バタン
スカート ストーン パンツ ポイー

局員B「あらっ」

カハンシン ズバァッ
ズサァァァ

ロン毛「うおっ」

ヌプッ

局員B「アヒィ」

局員B「な、なにをするんですか!」

ロン毛「す、すまん。こけた拍子に」

局員B「は、はやくぬいてください!」

男「わ、わかった」

スココココ

局員B「な、なんでこすってるんですか!」

ロン毛「えっ、だってはやくぬけって言ったじゃん」

局員B「そっちのぬけ、じゃないですぅ!」

スココココ

ロン毛「すまんな…とまらないようだ」

スココココ
スココココ

スッココ スコスコ スコンコ スッスー…

スッココ




スコンコ



|

スッココ?
スコスコ…
スコ…ンコ! スッスー…スッスー!

ドプッ

ロン毛「うわぁぁぁ」

局員B「ひぃぃぃぃ」

ググンッ

ロン毛「そのまま…爆ぜよ!」

ドグワッシャァァァァァァ

グワラゴワガキーーーーーーー



ンタマ

局員B「う…あぁ…なんてことを…酷いですぅ…」

シクシク

ロン毛「す、すまぬ」

局員B「処女膜破られたンぁぁぁッナッハァ!」

ロン毛「す、すまぬ」

局員B「レイプですよ、レイプ。本当なら警察沙汰ですが…」

ロン毛「ですが?」

局員B「取引、しましょう」

ニヤリ

ロン毛「と、鳥挽…?」

局員B「ちゃうちゃう。それやったら鳥の挽き肉やんけ。わいがゆーてんのは取引。レイプを黙っといたるさかい、こちらの言うことをきいてほしいんやんか」

ロン毛(なぜ急に関西弁…)

ロン毛「分かった、取引に応じよう」

局員B「OKOK、話が早くて助かりますぅ」

ロン毛「で、その取引内容ってのは?」

局員B「このアナルンヴリィにいるショタっ子を一人、さらってきて欲しいんです」

ロン毛「誘拐、か…穏やかじゃないね」

局員B「アナルンヴリィには、私達の言うところのエルフに近い種族が住んでいます」

ロン毛「エルフ…ファンタジーだな」

局員B「ゲート管理局上層部の一人が愛玩用にエルフ男子をご所望でして。まぁいわゆるオトコスキーなんですよ」

ロン毛「ふぅん」

局員B「エルフは人間の三倍程度の寿命との事です。なので人間での10~15才、つまりエルフ年齢で30~45才くらいのエルフを連れて来てくだちい」

ロン毛「分かったんだぜ、行ってくるんだぜ」

ダダツ

局員B「行動がはやぁい」

ダーッシュ ダーッシュ
ダンダンダダーン

ロン毛「そういやまたしても地図を貰いそこねたな。目的地も分からずとりあえず走っているんだぜ」

ダダツ

ロン毛「ちなみに今走っているのは荒れた大地なんだぜ」

ダダツ

ロン毛「おっ、向こうに小さな集落らしきものがあるんだぜ。あそこに行くんだぜ」

ダダツ

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