宮本フレデリカ「オドループ!」 (33)
―――――事務所―――――
ガチャ
宮本フレデリカ「みんなおっはよー!……ってあれれ?ありすちゃんだけ?」
橘ありす「橘です。まだ皆さん来られてないみたいですね」
フレデリカ「そっかそっか!レッスンがあるのに、みんなねぼすけさんだねー?」
ありす「……?レッスンは午後1時からですよ?昨日変更の連絡があったじゃないですか」
フレデリカ「……」
ありす「……」
フレデリカ「……」
フレデリカ「さ、さすがありすちゃん!引っかからなかったね!500ポイントあげる!」
ありす「謎のポイントで誤魔化さないでください」
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フレデリカ「ええーっ!もう『宮本・ダンス・フレデリカー!!!』って気分に切り替えて来たのにー?」
ありす「意味がわかりません。連絡を見逃したフレデリカさんが悪いんです」
フレデリカ「そんなセッションなー・・・・・・」
ありす「殺生ですよね。確かに音楽っぽい思考回路になってることは伝わりましたが」
フレデリカ「ならばしょーがない!踊ってくる!!」
ありす「……はい?」
フレデリカ「いってきましるぶぷれ~♪」
ガチャ
ダダダッ
ありす「語呂悪っ」
ありす「……じゃなくて!ちょ……どこへ行くんですか!?」タタタッ
―――――別の部屋―――――
フレデリカ「とうちゃーく♪」
ありす「フ、フレデリカさん……いきなり……走って……どうしたんですか……」ゼェゼェ
フレデリカ「あれー?ありすちゃんも踊りたくなっちゃった?」
ありす「違います……誰かに迷惑を掛けないか……不安だっただけです……」ハァハァ
フレデリカ「たのもー!!!」ガチャ
ありす「無視しないでください!」
南条光「あれ?フレデリカさんとありすじゃないか。どうしたんだ?」
ありす「あ、光さん。いえ、私にもよく……」
フレデリカ「踊りに来たんだよー!」
光「そうなのか?……でも何でアタシのところに?」
フレデリカ「ふふふふ~それはね~、なんとね~、実はね~・・・・・・」
ありす「そういうのいいですから早く」
フレデリカ「光ちゃん!ご出身はどこだっけ?」
光「出身?徳島だけど……」
フレデリカ「そう!徳島!じゃあ徳島と言えば?」
フレデリカ「そう!阿波踊り!!」
光「まだ誰も何も言ってないけど」
ありす「ごめんなさいこの人ちょっとバカなんです」
ありす「もしかして、阿波踊りをするために光さんのところへ……!?」
フレデリカ「正解!20ポイントあげる!」
ありす「さっきから何のポイントが溜まってるんですか」
フレデリカ「というわけで教えて?光ちゃん!」
ありす「そんないきなり来て……」
光「いいよ?」
ありす「ひ、光さん、阿波踊りできるんですか?」
光「もちろん!徳島県民のたしなみだからな!できないヤツは渦潮に巻き込まれてそのまま……」
ありす「徳島ってそんなところなんですか!?」
光「といっても、阿波踊りは『手を上げて、足を運べば阿波踊り』って言われるほど簡単なんだ」
フレデリカ「ふむふむ!」
光「両手を上げて、リズムに乗せて交互に前に出しながら歩く!それだけで阿波踊りさ!」
フレデリカ「おおーっ!」
光「と言うわけで一緒にやってみよう!それえらいやっちゃえらいやっちゃ!」
フレデリカ「よいよいよいよい~♪」
ありす「馴染むの早っ」
光「ほら、ありすもいっしょに!」
ありす「私はいいです」
フレデリカ「そんなこと言わずに~!ほら!『踊っても踊んなくてもアホ』みたいな言葉もあるんだしさ~!」
ありす「もはやただの誹謗中傷じゃないですか!」
光「はいはい、踊る踊る!」エライヤッチャエライヤッチャ
ありす「ちょ……引っ張らないで!」
フレデリカ「1名様ご案内~♪」ヨイヨイヨイヨイ
ありす「きゃぁぁぁ…………」
―――――数十分後―――――
フレデリカ「フー、いい汗かいたね!」
光「そうだな!」
ありす「疲れ・・・・・・ました……」
フレデリカ「じゃ、次のとこ行こうか!」
ありす「え?」
フレデリカ「光ちゃんありがと~」ガチャ テクテク
光「うん!2人共またね!」
ありす「ま、まだあるんですか!?」トコトコ
―――――別の部屋―――――
フレデリカ「たのもー!!!」ガチャ
綾瀬穂乃香「はい……あ、フレデリカさん、どうかしましたか?」
フレデリカ「バレエ教えて!!!」
ありす「ストレートすぎません!?」
穂乃香「いいですよ、まず足の動きは……」
ありす「こっちは理解が早すぎますよ!?」
フレデリカ「トリプルアクセル~」クルクルクル
ありす「それ違う競技ですけど!?」
穂乃香「もう私が教えることは無いようですね……免許皆伝です!」
ありす「穂乃香さんにプライドはないんですか!?」
穂乃香「まあ冗談は置いておいて……」
ありす「どこから冗談だったんですか……」
フレデリカ「フレちゃん実はバレエやってた時期もあるんだよ~?」クルクル
ありす「一旦止まってください」
穂乃香「やはりそうですか……素人の動きではないですからね」クルクル
ありす「なんで回りながら話すんですか!?」
穂乃香「そろそろレッスンの時間なので、失礼したいと思います」
ありす(結局2人がクルクル回ってるのを見ているだけでした……)
フレデリカ「ありがとねー!」
穂乃香「次はありすちゃんも一緒にね?」
ありす「絶対イヤです」
―――――別の部屋―――――
ありす「で、まだ続くんですか……」
フレデリカ「たのもー!!!」ガチャ
ありす「基本、部屋に入るとき私を無視しますよね」
若林智香「フレデリカさん!ありすちゃんもこんにちは!」
フレデリカ「ヤッホー♪」
智香「どうかしたんですか?」
フレデリカ「実はフレちゃん、応援の楽しさに気づいちゃったのだ!」
智香「おおーっ!いいですね!」
フレデリカ「と、言うわけで、チアのダンスをやってみたいなーって!」
ありす「世間話から入るとかできないんですか?」
フレデリカ「よくテレビとかでやってる、ピョーン!!!って跳ぶやつやりたいな!」
智香「いいですね!でも、フレデリカさんは上のポジションにするには背が高いかも……」
フレデリカ「ってありすちゃんが言ってた!」
ありす「!?」
智香「なるほど!ありすちゃんの体格ならできそうですね!」
ありす「いや……言ってな……」
智香「アタシとフレデリカさんで持ち上げて、空中で一回転!そして着地!これで行きましょう!」
フレデリカ「ワオ!アリス360だね!」
ありす「頭おかしいんじゃないですか!?」
智香「早速やってみましょう!」
ありす「こ、この流れは……ちょ……引っ張らないで……」
フレデリカ「1名様ご案内~♪」
ありす「きゃぁぁぁ…………」
―――――数分後―――――
ありす「」
フレデリカ「ありすちゃーん?」
智香「ふふふ……成功がよほど嬉しいようですね……!」
ありす「し……死ぬかと……」
フレデリカ「じゃ、次の場所へれっつごー!」ズルズル
智香「お気をつけて~」
ありす「」ズルズル
―――――別の部屋―――――
フレデリカ「さて!とうとうラストだよ!」
ありす「ようやく……ですか……今度は何を」
フレデリカ「たのもー!!!」ガチャ
ありす「もういいです……」
ナターリア「オオ!フレデリカとアリス!ナターリアになにか用カ?」
フレデリカ「今日は天気がいいですね!」
ありす「世間話ってそうではなく!」
ナターリア「今日アメ降ってるゾ?」
ありす「ほら失敗してる!」
フレデリカ「本場のサンバをこの場でバンバン学ばにゃそんそん!って思ったの!」
ありす「ラップの必要性なかったですよね?ほんの少しだけ上手かったですけども」
ナターリア「サンバが見たいのカ!じゃあ見せてあげル!」
ありす「みなさん物分かりが良すぎじゃないですか?」
ナターリア「~~♪はっ!~~♪ほっ!~~♪~~♪ハイッ!!」ジャン
フレデリカ「おお~っ!!!すごい!ナタちゃんが3人に見えた!!!」
ありす「なんでそんな嘘くさい感想になっちゃうんですか!?」
浜口あやめ「忍者の話!?」にゅっ
ありす「帰ってください」
フレデリカ「じゃ、やってみよっか!ありすちゃんも一緒に!」
ありす「だから、イヤだって言ってるじゃないですか!」
ナターリア「仲良しだナー!」
ありす「仲良くないです!恥ずかしいですから踊りません!」
フレデリカ「そんなこと言わずにさー!」
ナターリア「そういえバ、ナターリアの知り合いにも恥ずかしくって踊りたくない!って子がいたナ!でも、本番は夜になって暗い時にやるから、不思議と恥ずかしくないゾ!」
ありす「でも今は朝です!」
ナターリア「エ?朝?今は午後の2時だゾ?」
ありす「…………」
ありす「え?」
ありす「フレデリカさん……レッスンって……」
フレデリカ「さっき『午後1時から』って、ありすちゃん言ってたねー」
ありす「…………」
フレデリカ「…………」
ナターリア「?」
フレデリカ「もう踊るしかないね♪」
ありす「殴りますよ」
おわり
も、元ネタなんてないです
https://www.youtube.com/watch?v=PCp2iXA1uLE
苦労人ありすの
橘ありす「柊さんは大人・・・・・・?」
橘ありす「兵藤さんも大人・・・・・・?」
もよろしくお願いします
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