かな子「お嫁においで?」 (40)


モバマスSSです。
プロデューサーはP表記。



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午前 ラジオ局


藍子「...はいっ、それじゃあ次の質問にいきますね」

藍子「ラジオネーム『竹内俊介17歳』さんからのお便りです」

藍子「高森さん、三村さん、こんにちは」

藍子かな子「「こんにちはー」」

藍子「『高森さんと三村さんは、将来結婚するとしたら、どのような方と結婚したいですか?そして、どのような結婚生活を送っていきたいですか?』...だそうです」

かな子「結婚かあ...私たちアイドルには程遠いお話に聞こえるけどなあ」

藍子「ふふっ、確かにそうだね」


藍子「でも、もし結婚するとしたらどんな...」コンコン

藍子「どうしました?…ええっ、時間ですか?」

かな子「あわっ、本当だ!もう1分も時間残ってないよ!」

藍子「えっと、『竹内俊介17歳』さんごめんなさい!質問にお答えする時間が残っていませんでした...」

藍子「次回は、緒方智絵里ちゃんをゲストに放送いたします」

藍子「ゲストのかな子ちゃん、ありがとうございました!」

かな子「こちらこそありがとう、とっても楽しかったです!」

藍子「ふふっ...それでは、高森藍子が『ゆるふわラジオ』をお送りしました」

~♪


ハーイ、OKデース!


P「2人ともお疲れ様。何とかエンディングは間に合ったな」

藍子「うう、久しぶりにやっちゃっいました...」

かな子「ごめんなさい、ついお話が楽しくて...」

P「正直、俺もスタッフさんも2人の会話を聞き続けてたら、いつの間にか時間になってたからな」

P「まさに2人のゆるふわな空間にみんな飲み込まれてしまった、って感じだよ」アハハ

かな子「あんな終わり方で良かったですかね...?」

P「本来はアウトかもしれないけど...2人のやり取りならむしろ癒されていいんじゃないか?」

P「だからディレクターさんもOK出したんだろうし...この番組収録だから、やり直そうと思えばやり直せたのにさ」

P「ただ藍子、次の収録はしっかりな?」

藍子「あう...気を付けます」


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夕方 346プロ事務所


かな子「...」カリカリ

かな子「次は...」カリカリ

かな子「この質問は...」ピタッ

かな子「う~ん...」

ガチャ

P「ただいま戻りましたー。おっ、かな子いたんだな」

かな子「あ、お帰りなさいプロデューサーさん!」

P「ただいま、かな子」


P「しかし寒かったなあ...」

かな子「最近本当に冷え込みますよね」

P「体暖めたいし何か飲むか。かな子も飲む?」

かな子「はいっ、いただきます」

P「んと...冷蔵庫に牛乳もあるし、カフェオレにしようか」

かな子「いいですね♪」

P「砂糖は2つだよな?」

かな子「大正解です♪」


P「はいっ、どうぞ」コトッ

かな子「ありがとうございます」ニコッ

かな子「プロデューサーさん、もしよかったらこっちで一緒に飲みませんか?」

P「そうだな、一応仕事もひと段落ついてるしお言葉に甘えようかな」

かな子「やった♪えへへ、実は今日クッキー焼いてきたんです。いかがですか?」

P「ありがとう、是非いただくよ」

かな子「それじゃあ、どうぞ!」スッ

P「アムッ...うん、美味い!」

P「甘さも丁度良くて最高だな、何枚でも食べられそうだよ」

かな子「えへへ、そんなに褒められると照れちゃいますね」テレテレ

かな子「私も...んっ、美味しいっ!」パアァ

P「相変わらず、美味しそうに食べるなあ」

かな子「だって美味しいですから」エヘヘ


P「そうだ、次のテレビ番組の収録に使うアンケートがあっただろ?書き終わった?」

かな子「大体は書きました。でも、ここだけ何を書いたらいいのかなあ、って思って…」

P「んー、なになに?『お嫁さんになるなら、相手はどんな方が良いですか?』、それと『その人とどんな結婚生活を過ごしたいですか?』か」

P「藍子とのラジオの時にも同じ質問があった気が...」

かな子「はい。時間が迫ってたので答えられなかった質問ですね」

かな子「でも、よくよく考えたら、結婚ってそこまで具体的に考えたことなかったので…」

P「なるほど。それに、迂闊に『○○な人がタイプです』なんてテレビで言ったら後で色々と響いたりすることもあるから、確かに答えにくい質問だな」

かな子「はい...」


かな子「でも、結婚かあ…」

P「結婚願望は?」

かな子「もちろん結婚したいなあ、って思ってますよ?」

P「それなら、せっかくの機会だしどんな結婚生活をしたいか考えてみたらどう?」

かな子「そ、そうですね…」

P「それでさ、かな子としてはどんな人のお嫁に行きたい?」

かな子「どんな人と結婚したいか、ですか...」

かな子「やっぱり真面目でやさしい人がいいですね」

かな子「あとは...そうだ!私が作ったお菓子を美味しそうに食べてくれる人です!」

P「あはは、かな子らしい答えだな」


かな子「それと、たまに抜けてるところがあった方がいいです」

P「抜けてる?」

かな子「例えばですけど、朝ちゃんと起きてくれない、とか」

かな子「そういう人の方が、一緒に過ごしてて楽しいのかな、なんて思って」エヘヘ

P「なるほど、完璧人間だとちょっと窮屈だもんな」




P「そのまま次の質問行ってみようか。それでどんな結婚生活をしたいか、だな」

かな子「結婚生活、ですよね?う~ん...」

P「そういう時こそ妄そ、もとい想像だよ」

かな子「今ちょっと変な言葉が聞こえそうになった気がしましたけど...」ジトー

P「気にしない気にしない。ささ、イマジネーションだ」

かな子「そうですね、朝は...」ポワポワ

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かな子『――さん、――さん起きてください』

『んっ...かな子か、今何時…』

かな子『9時前ですよ』

『9時…9時!?遅刻じゃないか!!』ガバッ!

かな子『わわっ、待ってください!今日はお仕事お休みの日ですよ!』

『…あっ、そうだったか。ああ、良かった…』

かな子『もう、うっかり屋さんなんですから…』クスッ

『すっかり言い忘れてたけど…おはよう、かな子』

かな子『はいっ、――さんおはようございます♪』

かな子『ご飯も出来てますから、早く来ないと冷めちゃいますよ?』

『ああ、すぐ行くよ』


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P「何だか甲斐甲斐しいな」

かな子「そ、そうですか?」

かな子「それと、やっぱり嬉しいのは『おはよう』とか、『ただいま』って挨拶をお互いするってことですね」

P「確かに、そうやって挨拶するだけで一日が全然違うもんな」

かな子「はいっ、それが好きな人とならもっと違うと思うんです」エヘヘ

P「正直これだけ世話焼いてくれる人がお嫁さんだったらいいなと思うけど」

かな子「…はう」ボフン

P(かわいい)


かな子「じ、じゃあ、プロデューサーさんはどんな人と結婚したいですか?」

P「俺?」

かな子「はい」

P「そうだなあ...包容力のある人がいいかな」

P「やっぱり、こういう仕事やってると急に呼び出しがあったりするからさ」

かな子「確かにいつもプロデューサーさん忙しそうですけど、体は大丈夫なんですか?」

P「大丈夫だよ、心配してくれてありがとな」ナデナデ

かな子「えへへ...」

P「あとはそうだな、優しくて、それで一緒にいると楽しく過ごせて…」

かな子「プロデューサーさん、そんなに条件多いと誰もお嫁さんになってくれませんよ?」ジトー

P「うぐっ、確かに…」


P「それで、あとはどんな結婚生活思いついた?」

かな子「やっぱり、お菓子をたくさん食べてほしいですね」

かな子「子供のためにお菓子を作ったりしてあげたいです!」

P「それもかな子らしいな」アハハ

P「かな子なら、子供の誕生日にバースデーケーキを作ってあげられそうだし」

かな子「あっ、そういうのもいいですね!」

かな子「それで・・・」ポワポワ

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かな子『p!q!準備できたよー!パパも呼んできてー!』

p『はーい!パパー、ママが準備できたってー!』

『はいはーい、今行くぞー』

q『...』ソワソワ

かな子『はい!どうぞ!』ゴトッ!

q『わあ...』キラキラ

『『q、誕生日おめでとう!!』』

q『うんっ、ありがとう!』

『早速ケーキのろうそくを...』

p『パパ、お歌うたってからじゃないの?』

『あ、確かにそうだな』

かな子『それじゃあ、歌いましょっか♪』

『ああ!...せーの』

『『ハッピバースデートゥーユー♪...』』


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P「やっぱり、結婚するってなったら子供も欲しいよな」

かな子「そうですね」

P「もしもの話だけどさ、かな子は子供何人欲しい?」

かな子「な、何人か、ですか?ま、まだそんなことは・・・」カアァ

P「もしもの話だって」

かな子「そ、そうですね・・・2、3人ですかね?」

かな子「子供と私と旦那さんと、みんなで仲良く暮らせたらなあ…」

P「少しずつ具体的になってきたな」

かな子「そうですね。えへへ、心の中では結構考えてたのかもしれないです」


かな子「プロデューサーさんは、どんな風に過ごしたいですか?」

P「んー、そうだな...俺も楽しく仲良く暮らせたらなあ、っていうのはあるけど…子供も欲しいな、って思うし」

P「あとは、癒しかなあ…」

かな子「『癒し』ですか?」

P「仕事が忙しくなると、やっぱり心もリフレッシュしたくなるようなときがあるんだよ」

かな子「ふむふむ…あっ、え、えっと…」

P「どうした?」

かな子「い、いや、思いついたんですけど、ちょっと恥ずかしくて…」カアァ

P「まあまあ、言ってみよう」

かな子「ちょっと楽しんでませんか?」ジトー

P「ソ、ソンナコトナイヨー」

かな子「でも…」ポワポワ

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かな子『――さん、お茶要ります?』コトッ

『ああ、もらうよ』ズズッ

『ああ、生き返る…』

かな子『ふふっ、言いすぎですよ』クスッ

かな子『でも、最近根詰めて仕事してますもんね…』

『ありがとう、かな子。でも、みんな忙しい時期になったし、みんなのためにも頑張らないといけないから仕方ないよ』

かな子『でも、――さんがが体調崩してしまったら元も子もないですよ?』

『そ、それを言われると何も言えない…』


かな子『最近あまり休んでないですから、休日くらいゆっくりしてください』

『あ、ああ…そうだな、せっかくの休日だし、かな子のお言葉に甘えて休ませてもらうよ』

かな子『はいっ。そうと決まれば…どうぞ♪』

『え?』

かな子『私の膝、使ってください』ポフポフ

『あ、ああ…』ポフッ

かな子『ふふっ、どうですか?』

『正直、すっごく気持ちいい…』


かな子『そうですか?えへへ、私はちょっと恥ずかしいですけど…』

『…いつも家のこと、かな子に任せてばかりでごめんな』

かな子『大丈夫ですよ。昔から、あなたのお仕事は忙しいってこと昔から分かってましたから』

かな子『だから、今は気にせずしっかりと休んでください』

『…ありがとう』

『ちゃんと、かな子たちにもお返ししないとだな…』

かな子『ふふっ、そんなこと言われたら楽しみにして待ってますよ?』

『…zzz』

かな子『…やっぱり、疲れてるのかなあ』

かな子『でも、あなたが忙しいって分かってた上で、あなたと結婚しようって思ったのですから、いやだとは思ったことないですよ?』ナデナデ

かな子『いつもお仕事お疲れさま』スッ

チュッ


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かな子「うう、すっごく恥ずかしい…」///

P「あんまりにも甘い世界だったから、聞いてるこっちも恥ずかしくなったぞ」アハハ

かな子「うう、だから言いたくなかったのに…」///

P「でも、奥さんが尽くしてくれると嬉しいよなあ」

かな子「本当ですか?えへへ、良かったあ♪」

P「俺も仕事柄、休みが変則的になったりするから…」

P「それに、よく残業で遅くなることがあるし、あんまり家族サービスできないかもしれないなあ…」

かな子「うーん…確かに、旦那さんとあまり過ごせないと寂しいですけど…」

かな子「でも、家族のために働いてくれてますし…それに、好きな人と一緒に過ごせないっていうのは、働いてる旦那さんも一緒ですよね」

P「そういう風に言われると、働いてる側も冥利に尽きるな…」


P「そういえば、かな子は結婚したら働いたりしないのか?」

かな子「え?…あっ、私のお母さんが結婚したらお仕事辞めたので、ついその体で考えてました」

P「最近は女性も結婚してからも働く人もかなりいるぞ?」

P「芸能界でも、結婚後も活動してる人いるし、アイドルでもママドルっていうジャンルが確立されてるし」

P「あとは…ああ、日高舞みたいに結婚してからほとんどテレビから出ない人もいるな」

かな子「確か、876プロの日高愛ちゃんのお母さんですよね?」

P「そうそう」

かな子「うーん…まだ、そこまで現実的なのは想像できないですね」

P「結婚自体そこまで深く考えたことなかったって言ってたもんな」

かな子「お相手次第、ですかね?」


P「ここまできたら、アンケートも書けるんじゃないのか」

かな子「はいっ、そうですね!アンケートもこれならちゃんと答えられそうです!」

かな子「プロデューサーさん、ありがとうございます」

P「いやいや。俺もかな子の話を聞けて良かったよ」

P「特に日菜子ばりの妄想も聞くことができたし」

かな子「も、もうっ!忘れてください~!」ポコポコ

P「あはは、冗談だよ」

かな子「もう…」プクー


かな子「でも…私なんかが結婚できるのかな…」

P「え?」

かな子「事務所のみんなと比べてもスタイル良くないですし…」

かな子「どんな結婚生活をしていきたいかっていう話してますけど、そもそも結婚すらできないんじゃ…」ジワッ

P「…」

ギュッ

かな子「あっ…」


P「大丈夫だよ。かな子は優しくて、真面目で、それに魅力的だ」

P「そんな女性を誰も放っておくわけがないだろ?」

かな子「本当…ですか?」

P「ああ、もちろん」

P「魅力的だし、何よりかわいい」

かな子「か、かわっ…」カアァ

P「そうじゃないと、かな子のことスカウトしてないぞ?」

かな子「え、えへへ…ちょっと恥ずかしいけど…」

かな子「プロデューサーさんにそう言ってもらえると、嬉しいです」ニコ


P「しかし、かな子は柔らかいなあ…」

かな子「い、言わないでください!気にしてるんですから!!」

P「女の子としてはベストな体重だろ?」

かな子「うう、それでもデリカシーがないですよお…」

P「それに、何だか甘くていい匂いもするし…」スンスン

かな子「ひゃっ、く、首元はダメぇ…」

かな子「も、もう、ダメです!離してください!」

P「こうしてずっと抱き締めていたいんだが…」

かな子「ダメです!」




かな子「もうっ、離さないと今日は夕飯作ってあげませんよ!」


P「うっ、そ、それは困るな…」

かな子「だから、もう離してください」

P「わ、分かった」パッ

かな子「ふう…そうだ、プロデューサーさん。今日は何が食べたいですか?」

P「うーん、そうだな…中華とかどう?」

かな子「いいですね!野菜は冷蔵庫にいっぱいありましたから、八宝菜にしましょうか!」

P「ああ、そうだな!」

P「そうだ、昨日炊いたご飯も余ってたよな。炒飯は俺が作るよ」

かな子「プロデューサーさん、お仕事は…?」

P「大丈夫、今日しておかないといけない分は終わらせたから」


かな子「えへへ、じゃあ今日は一緒にゆっくり過ごせるんですね?」

P「ああ。いつもごめんな?今日みたいに時間のある日にしか家事できなくて」

かな子「大丈夫ですよ。いつもお仕事忙しいのに、手伝ってくれるだけでも嬉しいです♪」

かな子「そ、それと…」モジモジ

P「?」

かな子「き、今日の夜ゆっくり時間があるのなら、膝枕、いいですよ?」

P「え?」

かな子「そ、それと、いつもみたいに、布団の中でギューッてしながら一緒に寝るのも…」


P「うおおーぉっ!かな子―!愛してるぞぉー!!」ギュウゥゥ

かな子「キャッ!も、もう!後でって言ったじゃないですか!」

かな子「早く帰って夕飯の準備しましょう、ね?」

P「ああ、そうだな」

P「かな子、出る準備はできてる?」

かな子「はいっ、出来てます」

P「OK、じゃあ帰ろう」

P「お疲れ様でしたー!」

かな子「お疲れ様ですー!」


ガチャ バタン







ちひろ「…」カタカタ

瑞樹「…」ペラッ

ちひろ「…」

瑞樹「…」

ちひろ「あの人たちの言う結婚って、どういうものなんでしょうね…」

瑞樹「わからないわ...」



おわり


タイトルは永遠の若大将加山雄三のナンバーですけど、特に意味はありません。
かな子かわいいですよね。アニメでなかなか衝撃的な発言しましたけど、それでもかわいい。2期の涙目かわいい。
ミリマスの方もPV出たし、いつかアニメ化することをすごく楽しみにしてます。

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