喪黒福蔵「ええ、赤座あかりさん。それで・・・。実はあなたにピッタリの場所があるんです」
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どこか前にあったゆるゆり×笑ゥセールスマンの作品と似てます。
以前の作品の製作者様、申し訳ごさいません。
2番煎じでも構わないという方はどうぞ。
こちらは昨日立てた
【ゆりゆり×笑ゥセールスマン】あかり「理想のごらく部・・・?」
のタイトルとその他色々を修正しての再掲版となります。
(公園)
あかり「・・・」
あかり「はぁ・・・」
喪黒「どうされたんです。何かお悩み事ですか?」
あかり「え?・・・いえ、悩みなんて・・・」
喪黒「誤魔化しても無駄ですよ。あなたみたいにうら若い少女が」
喪黒「公園で一人寂しそーうにポツンと座っているなんて」
喪黒「なにか、ワケがおありですね?」
あかり「・・・」
あかり「実は・・・」
―ーーーー(回想)―ーーーーー
(ごらく部部室)
結衣「今日は何して遊ぶ?」
京子「ミラクるんごっことかどう?」
結衣「オマエがやりたいだけだろ」
あかり「あかり、トランプがしたいな・・・」
ちなつ「じゃあ、私京子センパイの案に乗っちゃおうかな?」
結衣「おお、珍しいねちなつちゃんが」
ちなつ「まぁ、たまには京子センパイの顔を立てないとですね」
あかり「あの・・・」
京子「さすが私のちなちゅー!」
ちなつ「ちなちゅって言わないでください。ミラクるんごっこやめますよ」
京子「冗談だってば~。機嫌直してよぉ~」
ちなつ「・・・まぁ仕方ありませんね」
京子「さすが優しいなぁ~ちなちゅは~」
結衣「オマエはいいかげんにしろ」
あかり「・・・」
喪黒「・・・なるほど。以前から仲間うち・・・ごらく部内で影が薄かったのに」
喪黒「このところ、さらにそれが酷くなっていると」
あかり「ええ・・・」
喪黒「そうですか。・・・申し遅れましたが、私こういうものです」
あかり「喪黒・・・福蔵さん?あ、私は赤座あかりって言います」
喪黒「ええ、赤座あかりさん。それで・・・」
喪黒「実は、あなたにピッタリの場所があるんです」
あかり「私にピッタリの場所?」
喪黒「あなた達のごらく部に対して・・・そうですね」
喪黒「理想のごらく部とでも申しましょうか」
あかり「理想のごらく部・・・?」
喪黒「そうです。私について来て下されば」
喪黒「その心のスキマ、お埋めいたしますよ」
(町外れ)
あかり「この小屋が・・・?」
喪黒「そうです。入口から入って、そこで3分ほど待機してください」
喪黒「そうすれば、あなたの理想とする場所へと導いてくれますよ」
あかり「本当に、理想のごらく部がここに・・・?」
喪黒「それはあなた次第です。あなたがどんな願望を持っているかによって」
喪黒「結果は変わったりしますが」
あかり「わかりました。入ってみます」
喪黒「結構。・・・ただし、30分までです。それ以上過ぎれば」
喪黒「二度と引き返す事ができなくなりますのでご注意を」
あかり「・・・わかりました」
喪黒「それではこれが鍵です。どうぞ」
ガチャガチャ・・・バタン
(小屋の玄関口)
あかり(裸電球が一つに、パイプイスが一つ)
あかり(あと、向こうがわがカーテンで仕切られてる)
あかり(カーテンの向こうがこの小屋の居間かな・・・?)
あかり(3分待つんだよね・・・。そうだ、今のうちに携帯のタイマーをセットして)
あかり(30分たつ前に出るようにしよう)ピピ
あかり(・・・そろそろ3分だよ。特に何も・・・)
あかり(・・・!?)
「・・・よな・・・」
「してさ・・・」
「・・・よね・・・」
あかり(カーテンの向こうから、声が・・・?)
あかり(・・・ゴクッ)
シャッ
結衣「よぅ、あかり」
京子「遅かったな」
ちなつ「あ、あかりちゃん。待ってたよ」
あかり(えっ・・・部室?それに、みんな・・・?)
結衣「さぁ、早く座って座って」
京子「あかりが居なければ何も始まらないじゃんよ~。ささ早く」
あかり「う・・・うん」
ちなつ「今日は何して遊ぶ?トランプ?それともウノ?」
あかり「トランプが・・・したいな」
結衣「ページワンって懐かしいな」
京子「ルール忘れちゃってるかも~」
あかり「あ、あかりが教えてあげるよー」
結衣「わぁ、また負けたぁ~」
京子「ちぇー、あかりが強すぎて面白くなーい」
ちなつ「もう一回やろうよ!次は負けないよー」
あかり「うふふ・・・」
あかり「あ、今度はあかりが負けちゃったぁ」
京子「ニシシ・・・やった。あかりに勝てた!」
ちなつ「京子センパイ喜びすぎ」
結衣「子供かお前は」
あかり「あはは・・・」
(ああ、本当に楽しい!)
(まるで、前のごらく部に戻ったみたいだよ!)
(・・・前の・・・ごらく部に・・・)
ピピピピ・・・
(あっ、時間だ。帰らなくちゃ!)
あかり「みんな、今日はこれで帰るね?」
結衣「え?もう帰るの?」
京子「えー、もっと遊ぼうよ~」
ちなつ「あかりちゃん帰っちゃったらつまんなーい」
あかり「本当にごめんね?また来るから・・・」
結衣「約束だよ?」
京子「絶対だかんねー」
ちなつ「来てくれなきゃ許さないんだからね」
あかり「うん、絶対くるから。じゃあね!」
(小屋の外)
ガチャバタン
あかり「ふぅ・・・」
喪黒「どうでしたか?」
あかり「あ、喪黒さん。とっても楽しかったです!」
喪黒「それはよござんしたねぇ」
あかり「あ、そうだお礼に・・・」ゴソゴソ
あかり「これをどうぞ!」
喪黒「ん?これは」
あかり「クッキーです。本当はみんなで食べようと思ってたんですけれど・・・」
喪黒「『みんなへ』って手書きの字がカワイイですねぇ」
あかり「貰ってください。それじゃ、喪黒さんありがとう!」タタタ・・・
喪黒「あ!・・・行ってしまいました。注意する事が・・・まぁいいでしょ」
喪黒「それにしても、私は甘いものがニガテなんですが・・・どうしたモンでしょうかねぇ」
(ごらく部)
京子「昨日さ、テレビ見たー?」
結衣「「ああ、見た見た」
京子「あれはさすがにないっしょ」
ちなつ「ちょっと引いちゃいましたよね」
あかり「あ、それあかりも見た!あの人ね、」
京子「でもあれでお金貰ってるんだからなー」
結衣「芸能人もラクじゃないよな」
あかり「あの・・・」
結衣「あれでいくら貰ってるんだろうな」
京子「さぁ、1億円くらいじゃない?」
結衣「ホント適当だなオマエは」
あかり「・・・」
(町外れ)
(・・・今日も、来ちゃった・・・)
(けど30分過ぎたら、帰らなきゃダメなんだよね?)
(・・・)
(30分・・・か・・・)
ガチャバタン
(小屋の中)
あかり(タイマーをセットして・・・)ピピ
あかり(・・・どうして30分だけなんだろう)
あかり(ずっと居れたらいいのにな・・・)
あかり(ああ、こっちのみんなが本当だったらなぁ)
「・・・かり、・・・なぁ」
「まぁ、・・・さ・・・」
「・・・さに、・・・ね」
あかり(・・・あ、3分経ったんだ)
シャッ
結衣「ああ、あかり。やっと来た」
京子「遅いよぉ」
ちなつ「来ないかと思って心配しちゃった」
あかり「うふふ、みんなゴメンね?」
結衣「さぁホラ、早く座って」
京子「私の隣りに来いよー」
ちなつ「あっ、あかりちゃん、私の隣りだよ!」
あかり「えー、どっちにしようかなぁ・・・うふふ」
ーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーー
ーーー
ピピピピピ・・・
・・・ジャアマタネー・・・
(小屋の外)
ガチャバタン
あかり「はぁ、今日も楽しかった」
あかり「・・・」
あかり「・・・けれど、30分か・・・」
喪黒「どうしました?」
あかり「あ、喪黒さん。その・・・30分過ぎたら、どうなるんですか・・・?」
喪黒「2度と現実に戻って来れなくなります」
あかり「その、もう少し長くいる事って、できませんか?」
喪黒「できません。30分以上は絶対にいてはいけませんよ」
あかり「そうなんですか・・・」
喪黒「忘れないで下さい。理想の世界はいくら楽しくても」
喪黒「あくまでも、架空の世界です」
喪黒「理想を実現しようと努力することこそが、最も大切なんですよ」
あかり「・・・」
喪黒「忠告はしましたからね。せいぜい、架空と現実をとり違えないように」
喪黒「気をつけて下さいよ」
あかり「・・・はい」
喪黒「・・・と、言っても。赤座あかりさん。あなたは明日もまた来るんでしょうけどね」
あかり「いえ。明日は・・・たぶん」
(ごらく部)
京子「はぁ~、何か面白い事ないかなぁ~」
結衣「そう簡単に面白い事なんてないだろ」
ちなつ「京子センパイは面白い事に飢えすぎですよ」
あかり「・・・」
京子「何か盛り上がれるイベントでもないかなぁ~」
結衣「そういうのは自分で企画建てろよな」
ちなつ「結衣センパイの言う通りですよ」
あかり「あの・・・」
京子「なんか、誰かのお祝い事とかないのぉー?」
結衣「・・・フフッ、なんだよ京子それ」
ちなつ「きゅ、急にどうしちゃったんですか・・・プフッ」
あかり「あのね・・・」
京子「なーんで笑うのさー」
結衣「だ、だってさ・・・急に祝い事ってお前・・・」
ちなつ「と、唐突すぎますってば・・・フフッ」
あかり「・・・」
あかり(・・・そう)
あかり(誰も、あかりの・・・)ジワ・・・
あかり(・・・)
スクッ
あかり「・・・みんな、聞いて」
あかり「あかり、今日でごらく部やめます」
結衣「・・・え」
京子「なっ?」
ちなつ「ちょっ・・・」
あかり「・・・みんな、今までありがとう」
結衣「・・・」
京子「・・・」
ちなつ「・・・」
あかり「少しの間だったけど・・・」
あかり「すごく、楽しかったよ・・・」ジワ・・・
シーン・・・
京子「・・・で、」
京子「でさぁ、イベントっていえば・・・」
結衣「あ、ああ!そうだな。そう言や・・・」
ちなつ「そ、そうですよ京子センパイ!そう・・・」
あかり「・・・」
あかり「みんな・・・」
あかり「・・・じゃあね」ダッ
あかり(みんな・・・みんな本当にあかりのこと・・・)タッタッタ・・・
あかり(どうでも・・・。良くなっちゃったんだね・・・グス)タッタッタ・・・
(小屋の入口)
ガチャバタン!
あかり(うっ、うっ・・・)ポロポロ・・・
あかり(本当に・・・ひどいよ・・・)グス・・・
あかり(ちょっとだけ、期待したのに・・・。だって、今日は・・・)ポロポロ・・・
「・・・を、て・・・」
「それ・・・。あ・・・」
「・・・ね。・・・くな」
あかり(・・・!)
シャッ
結衣「おお、来た来た」
京子「待ってたよ、あかり!」
ちなつ「じゃ、みんなで、せーの、」
結衣・京子・ちなつ
「「「あかり」」ちゃん」
結衣・京子・ちなつ
「「「お誕生日、おめでとー!」」」
あかり「・・・」
あかり「うっ・・・」ジワ・・・
あかり「・・・うっ、うっ・・・」ボロボロ・・・
結衣「あ、あかりどうしたの?」
京子「あちゃー、ごめんちょっとショボ過ぎた?」
ちなつ「あ、あかりちゃんごめんね?」
あかり「ううん、みんな違うの・・・」グス
あかり「嬉しくて・・・」ポロポロ・・・
結衣「なんだよ、びっくりした」
京子「あかり、泣くなよぉ~」
ちなつ「ほら、あかりちゃん今日は誕生会なんだから!」
あかり「えへへ、みんなありがとね・・・」グス
結衣「このぐらい、あかりのためだもの」
京子「トーゼンの事をしたまでさー」
ちなつ「みんな、楽しみにしてたんだよ?」
あかり「今日は、とことんまで付き合っちゃうから!」
結衣「おお、さすがあかり!」
京子「じゃあ今日は、ゲーム大会でも何でもアリだな!」
ちなつ「わぁ、何して遊ぼうかな?」
ピリリリ・・・
あかり(・・・電話?)
あかり(京子・・・ちゃんからだ・・・)
結衣「あかり・・・?」
あかり「・・・」
京子「どうしたの・・・?誰から?」
あかり「・・・」ピッピッ(電源オフ)
あかり「・・・ううん、誰でもない」
ーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーー
ーーー
アハハハ、ワイワイ・・・
あかり(・・・あれ、そう言えば)
あかり(今日、タイマー・・・)
結衣「あかり、どうしたの?」
あかり「え?ううん、何でもない」
京子「ほら、次はあかりの番だよー」
ちなつ「あかりちゃん、早くぅ~」
あかり「あ、うん!」
あかり(・・・まぁ、いっか。携帯の電源も切っちゃったし)
あかり(ちょっとぐらい、時間過ぎても大丈夫だよね・・・)
ーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーー
ーーー
あかり(あれ・・・)
あかり(なんだか、少し眠く・・・)
結衣「あかり、大丈夫?」
京子「ふらふらしてない?」
ちなつ「ちょっと休んだら?」
あかり「ううん、平気。大丈夫だよ」
あかり「だって、みんながせっかくお誕生会開いてくれたんだもん」
あかり「もったいなくて、休んでなんかいられないよぉ!」
ちなつ「まー、あかりちゃんってば」
アハハハ・・・
あかり「じゃあ、次は・・・」
喪黒「・・・お楽しみの所、失礼致します赤座あかりさん」
あかり「ひっ!・・・も、喪黒・・・さん?」
喪黒「あなたは、言いつけを破りましたね・・・?」
あかり「え・・・」
喪黒「もう、約束の30分は過ぎてますよ」
あかり「え、でも・・・せっかくみんながあかりのお誕生会を・・・」
喪黒「言いましたよね?架空と現実を取り違えてはいけないと」指ビシ
あかり「う・・・」
喪黒「そんなに現実がお嫌なのでしたら・・・」
喪黒「架空の世界で、朽ち果てるのです!」
「ドーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!」
「ひゃぁぁぁあぁぁあ!!?!??」
「・・・かり、あかり?」
あかり「う・・・。結衣、ちゃん・・・?」
結衣「どうしたの?急に倒れ込んで」
あかり「えへへ、ごめんね・・・ちょっと眠たくって」
結衣「仕方ないなぁ。ほら、膝まくらしてあげる」
あかり「ええ?いいの?」
結衣「遠慮すんなって」
あかり「えへへ・・・」
京子「じゃあ、京子ちゃんは添い寝をしてあげよう」
ちなつ「私は、頭撫でてあげる」
あかり「嬉しいな・・・」
あかり「・・・みんな」
あかり「あかりは今、とっても幸せだよ・・・」
ーーーーーーーーーーーーーー
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ーーー
部屋中びっしりと、奇妙な花の咲いたツタに覆われている。
所々に、ツタに絡まれた犬や猫の白骨死体が見える。
その部屋の中心に、うつろな目をしたあかりが横たわり、何かぶつぶつと呟いている。
「えへへ・・・。みんな・・・いつまでも、一緒だよぉ・・・」
「・・・アマゾンセンモウカ」
「その香りは、人や動物に幻覚を見せると言われています」
「少しだけなら、理想の世界を体験できますが・・・」
「30分以上その香りに晒されると、体がマヒして動けなくなります」
「そして、3時間も晒され続けると、ついには呼吸が・・・」
「そうやって引き寄せた動物の死骸を養分として成長するという・・・」
「・・・何とも、恐ろしい花ですねぇ」
(小屋の外)
喪黒「彼女は現実より、架空の世界を選びました」
喪黒「よっぽど、現実が辛かったんでしょうねぇ・・・」クッキーポリポリ
喪黒「まぁ、誰にも必要とされないよりは」
喪黒「せめて植物の養分となるのが、彼女にとっても幸せでしょう」
喪黒「・・・それにしても、あんな美少女の養分を吸ったのなら」
喪黒「さぞかし、見事な花が咲くんでしょうねぇ~、」
「オーッホッホッホ」
とりあえず、ここで一区切りです。
あとは蛇足と感じる方もいるかも知れませんが、続きがあります。
あかりの誕生日は違う日だという点は見逃してください。
あと、アマゾンセンモウカは架空の存在です。
あ、続きは9時半ころから投下の予定です
喪黒「さーて、帰りましょうかね」
喪黒「・・・ん?」
「・・・かりー!」
「あかりー!あかりー!」
「あかりちゃーん!」
結衣「携帯は?」
京子「さっきからかけてるんだけど・・・」
ちなつ「家にも帰ってないんですよね?」
喪黒(あかりさんの名前を呼んでいるということは・・・)
結衣「まったく、京子がバカな事思いつかなければ・・・」
京子「結衣こそ、協力してたじゃんか」
ちなつ「私は反対したんですからね!」
喪黒(あの子たちが多分、ごらく部の・・・)
結衣「何が、」
結衣「『しばらく冷たくして誕生日の時に思いっきり優しくするサプライズ』だよ」
京子「だ、だって、そっちの方がよりありがたみ感じるだろ?」
ちなつ「あかりちゃん、きっと本気で傷ついてたんですよ!」
喪黒(・・・)
結衣「それに、すぐに切り出せば良かったじゃないか!」
京子「だ、だって切り出そうとしたらあかりがあんな風にさ・・・」
ちなつ「あかりちゃんのせいだって言うんですか!?」
喪黒(・・・)クッキーポリ
結衣「とにかく、あかりを探さなきゃ・・・」
京子「ああ頼む神様、あかりを無事でいさせてください・・・何でもするから・・・」
ちなつ「もしあかりちゃんに何かあったなら、私、私・・・」グス
喪黒(・・・)
結衣「・・・手分けして探そう」
京子「わかった。私はあっち探すから!」
ちなつ「見つかったら、すぐに連絡します!あかりちゃん、無事でいて・・・」
喪黒(・・・)
(・・・)クッキーポリ
(・・・やれやれ。頂いたこのクッキーは甘すぎますね)
(・・・私は、)
(甘いものが、ニガテなんですよ・・・)クッキーポイ
喪黒「・・・」スタスタ
結衣「ん?おい・・・このクッキー・・・」
京子「あ・・・あかりがたまに持ってきてたやつだ!」
ちなつ「この字ってあかりちゃんのじゃないですか・・・?」
喪黒「・・・」
結衣「この小屋の前に落ちてたってことはもしかしてこの中・・・?・・・あかり!」バーン、ダダッ
京子「あかり?・・・うっ、これは・・・あ、あかりが倒れてる!」
ちなつ「あかりちゃん、しっかりして!・・・とりあえず外に!」
喪黒「・・・」
結衣「・・・おいあかり、しっかりしろ!」
京子「あかり!あかり!」
ちなつ「お願い、目を覚まして・・・!」
あかり「・・・うっ・・・?・・・みんな?」
喪黒「・・・」
結衣「あかり・・・あかりぃー!」ボロボロ・・・
京子「あかり・・・ごめんな・・・私が悪かった・・・」ボロボロ・・・
ちなつ「よかった・・・無事で良かった・・・」ボロボロ・・・
あかり「本物の・・・みんななの・・・?」
喪黒「・・・」
結衣「あかりのバカ野郎!ごらく部やめるなんて・・・言うなよ・・・」ボロボロ・・・
京子「・・・土下座でもなんでもするから・・・許して・・・」ボロボロ・・・
ちなつ「本当に・・・心配したんだから・・・」ボロボロ・・・
あかり「・・・みんな・・・みんな・・・」ボロボロ・・・
喪黒「・・・やれやれ、これ以上見ていたら胸焼けを起こしてしまいそうです」
喪黒「それにしても、赤座あかりさんがこんなに友達に慕われていたとは」
喪黒「聞いた話とは随分違うじゃありませんか」
喪黒「もしかして、理想のごらく部など初めから必要なかったのかも知れませんね」
喪黒「・・・それにしても、頂いたクッキーは甘かった」
喪黒「もしかしたら、その甘さが私に移ってしまったのかも知れません」
喪黒「・・・これだから」
喪黒「私は、甘いものがニガテなんですよ・・・」
「オーッホッホッホ」
オシマイ
以上で終了です。
あかりの誕生日に投稿しろって話ですが半年も待てませんでした。
とりあえず半年早いけど、あかりちゃん誕生日おめでとう。
読んでくれた方、ありがとうございました。
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