【艦これ】財団「艦core?」【ACVD】 (82)

※艦これ×ACVDのss
フロム脳という名のただの妄想全開でお送り致します。

SS速報は初めてなので至らない所等ありましたらご指摘の方よろしくお願いします。


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タワー内

財団「何だいそれ?新しい人間の可能性かい?」

J「いや、DMMゲームスが提供するブラウザゲーム『艦隊これくしょん』と我々ACシリーズのコラボ作品の総称、だそうだ」

財団「ふうん、艦隊これくしょんというのは?」

J「WW2の時代の艦艇を集め、自分だけの艦隊を構築し、人類を滅ぼそうとする敵である深海棲艦と戦うという」

財団「人は人によって滅びる。それが必然だ!」

J「話の腰を折るな」

財団「ああ、ゴメンゴメン。それで?」

J「……サービス開始は2013年の4月からだが、その後爆発的な勢いでユーザーを獲得し、ついにはサーバーが耐えきれなくなりユーザー登録規制を行うというブラウザゲームとしては異例の大ヒット。2016年時点で300万人近い登録者数を誇り、未だに強い人気を誇るブラウザゲームの雄といえよう」

財団「へえ、そんなに人気があるのかい?興味深いね」

J「ほう、貴様がこの手のモノに興味を持つとは。ならば、実際に触れてみるか?」

財団「いや、それは面倒だ。適当にググるよ」

J「そういうとこ貴様ホントハッキリしてるな」

財団検索中……

財団「……J?」

J「何だ」

財団「君の言う艦隊これくしょん、検索してみたんだけどね」

J「ああ」

財団「ええと、この、艦娘?これが艦隊これくしょんなのかい?」

J「その通りだが」

財団「艦艇を集める何て言ってたから、てっきり提督の◯断みたいな戦略SLGとかW◯Wsみたいなものかと思ってたよ」

J「いや、戦略SLGというのはあながち間違いではない」

財団「おや、そうなのかい?パッと見よくある札束ゲーの様にしか見えないけれど」

J「確かに課金要素が無いわけではないが、課金して手に入る物の殆どは無くても問題ない物が大半な上、普通のプレイでもそれなりの数が手に入る。艦娘を手に入れるための建造……これは他ゲーでいうガチャに当たるが、これも無料ででき、基本的にこの無料ガチャでほぼ全てのの艦娘が出現する」

財団「基本的にってところが引っかかるね」

J「イベント先行実装の艦娘やドロップ限定の艦娘は出ないからな。とはいえこれらの艦娘も本実装や敵からのドロップで入手できるから、問題ない」

財団「だけどそれなら誰も課金なんてしないだろう?利益を出さなければサービスだって続けられない」

J「グッズや書籍といったメディアミックス展開などで収益を得るというビジネスモデルらしい。それになんだかんだ母港拡張やドック解放といったコスパのいい課金要素も多い、応急修理女神や間宮伊良湖にはちょっと……と躊躇う様なライト層でも、これらの物には課金するという奴も多い。プレイヤー数も多い故、そういう微課金層の課金だけでもかなりの収益を出しているはずだ」

財団「なるほど、で、戦略SLGに近いというのはどういう意味だい」

J「このゲームにおいては、何をするにも鋼材、弾薬、燃料、ボーキサイトの4種の資源が必要になる。艦娘の建造、装備の開発、艦娘の出撃、ダメージを受けた艦娘の回復。この資源は時間経過や遠征というクエストをクリアする事で回復する。とは言え無計画な建造や開発を行えば出撃すらままならなくなる。この辺のバランスが非常に難しいゲームでもある故、戦略SLG的な要素も強いと言ったんだ」

財団「君やけに詳しいね、やっているのかい?」

J「いや、一時期死神部隊の中で流行ってな、私も散々熱く語られた」

財団「ああ、彼ら意外とこういうの好きだよね」

J「最近はグラブ◯?とやらにはまっているらしいがな」

財団「へぇ、まあどうでもい……」画像検索スイー

財団「……ん?」

J「どうした」

財団「いや、この……銀髪で白っぽいブレザーの子?この子も艦娘なのかな?」

J「こいつは『鹿島』だな。ゲーム中に2隻しかいない練習巡洋艦娘だが……それがどうかしたか」

財団「鹿島ね、鹿島……」

財団「……可愛いじゃないか……」ボソッ

J「!?」

J「ざ、財団……?」

財団「何だい?」

J「今貴様、鹿島のことを可愛いと……」

財団「言ってないけど?ああ、可能性とは言ったね、うん」

J(お前の中では鹿島とあの傭兵は同格なのか)

財団「いやでもこれは少々まずいね、いやまずいまずい」

J「何がだ」

財団「いいかい、鹿島は人間ではなく、艦娘だ。となれば則ち、可能性が存在しうるという事だ」

財団「いやこれは盲点だったよ、人ならざるものが持つ可能性が人間にとっての可能性になってしまうというのは想定の範囲外だった」

財団「例えば今ここに自殺しようと考えるまでに思い詰めている人間がいるとして、その彼が鹿島のことを知ったとする」

財団「すると彼は鹿島の可愛さ……まあ僕としてはそこはどうでもいいんだけど、一般論でね?」

財団「話を戻すけど、鹿島の可愛さに自殺を思いとどまってしまう。そして彼は鹿島に感謝を覚え、周りの人間にも鹿島の存在を教えてしまう」

財団「するとどうなるか、鹿島の存在が人間の間で加速度的に広がる→世界中で戦争がアホらしくなって停戦が相次ぐ→世界が平和になってしまう→ひいては汚染問題も解決してしまう→ますます平和」

財団「そうなってしまったら人類の滅亡など、夢のまた夢になってしまう」

J(いかん財団が壊れた)


財団「由々しき事態だ。早急に対処する必要がある」

J「どうすると言うんだ」

財団「可能性のある者はすべて消去します、それが我々の計画ですから」

J「そうか、頑張れ」

財団「いやいやいや、君も来るんだよ?」

J「えっ」

財団「いいかい、僕らは電子データみたいなものだ。つまりネット回線をこう、なんやかやすれば艦これの世界へ行く事も可能というわけだ」

J「……」

財団「そして鹿島を抹殺する」

J「頭おかしいんじゃないのか」

財団「イカれてるのは全部だ」

J(ひょっとして最近傭兵少なくて暇なんだろうかこいつ)

見てる人いるのかわからないけどとりあえず今日はここまで。

明日には終わる予定ですので、それまで少々お付き合いいただけるなら幸いです。

ちょっとだけ再開します

鎮守府

提督「……というわけで、今回の目的はあくまで威力偵察だ。深追いはせず、向こうの迎撃能力を見極め次第撤退するように」

提督「質問のある者は……いないようだな。では艦隊、出げ」

瑞鶴「提督、電探班から緊急連絡!鎮守府近海に突如として所属不明の飛行体が2つ出現!」

提督「深海側の攻撃か?このタイミングで来たのはこちらとしては好都合というか間が悪いというか……オーダーを変更する。艦隊はこの不明飛行体に接触し、必要ならば撃墜せよ、判断は任せる」

提督「では改めて……艦隊、出撃せよ!」

鎮守府近海

財団ヘリ「転送成功、J、調子はどうだい」

J(黒栗)「何故私はこれ(N-WGⅨ/v)に乗ってるんだ」

財団ヘリ「この世界には深海なんたらとかいうヘンなのがいるんだろう?邪魔されても面倒だからね、いざという時は頼んだよ」

J「まさかそのためだけに私は連れてこられたのか?」

財団ヘリ「いやいやいや、ちゃんと他の理由もあるよ?」

J「ほう?」

財団ヘリ「いいかい、まず君が鎮守府に接近する」

J「うむ」

財団ヘリ「すると恐らく艦娘が迎撃に出てくるから、君がこれを相手取る」

J「戦いはいい、私にはそれが必要なんだ」

財団ヘリ「最近暇だったしねぇ、存分に暴れるといい。で、その混乱に乗じて僕が鎮守府に浸入して、鹿島に会う」

J「やはり会いたいだけじゃないか抹殺はどうした、というか私は結局囮か」

財団ヘリ「言葉の綾って奴だよ、鹿島に会って、抹殺したりしなかったりする」

J「しなかったりって何だ」

財団ヘリ「味方にできそうならって事だよ……っと、どうやら歓迎会が向こうから来てくれた様だね」

J「(味方にできたら連れ帰る気なのか……?)鎮守府の探知網の中に入っていたのか、まあいい。やる事は変わらん」

財団ヘリ「じゃ、頼んだよ……あ、迎撃部隊は痛めつけるくらいにしといてね、沈めちゃったりしたら鹿島が悲しむ……じゃなくて、色々面倒だからね」

J「もう隠す気もないだろう……メインシステム、戦闘モードを起動」

長門「……なんだあれ」

赤城「深海側の新型……なんでしょうか。にしては随分と印象が違いますが」

陸奥「とりあえず、もう少し接近して……」バァン!

J「……貴様等に恨みはない、正直やる気もそこまで湧かん、が、一応は命令なのでな」ジャキッ

加賀「し、喋った!?」

J「許しは請わん、恨め」ドヒャア!

瑞鶴「主力艦隊、不明機と接触。戦闘行動を開始……2機の片割れは迂回して鎮守府へ接近中……どうする?」

提督「瑞鶴、迎撃頼めるか?」

瑞鶴「烈風借りるわよ」

提督「ああ、好きにしろ」

瑞鶴「りょーかい。んじゃ、ちゃちゃっと行ってくるから」

提督「頼むぞ」

財団ヘリ「さて、Jは上手くやってくれてる様だね。僕もさっさと鎮守府に忍び込んで生鹿島と行こうじゃないか」

テキ、セッキン、キケン、キケン

財団ヘリ「?」

烈風妖精「」クセモノメー

ガンガンガンガン!

財団ヘリ「あらら見つかってたか、まあKE装甲は薄いとはいえ流石にあんな小さなラジコン飛行機に載るような機銃で落ちは……」ボフッ

財団ヘリ「……あれ?」

烈風妖精A「」エンジンガヒヲフイタゾー

烈風妖精B「」モウチョットダー

財団ヘリ「……この程度、想定の範囲内だよぉ!アハッアハハッアハァハッ!」

ヒュンヒュンヒュンヒュン……グシャァッ!

瑞鶴「……提督ー、こちら瑞鶴。鎮守府上空を侵犯していた不明ヘリコプターを撃墜ーどーぞ……え、見てこい?まあいいけど、もう片方の不明機迎撃に向かった主力艦隊の方は大丈夫なの?……そ、りょーかい」

財団(義体)「いや、まさかこの世界の技術水準でアレを壊されるとはねぇ、それとも艦娘の武装だからかな?なんにせよ、アシが無くなっちゃったよ。帰りはJに拾ってもらわないとね」

財団「まあ鎮守府には入れたから良しとしようかな。こっそりとはいかなかったみたいだけど」

瑞鶴「あの落ち方で無傷って、アンタ運いいわね、私よりツイてるんじゃない?」

財団「コクピットは頑丈に作ったからねぇ、で、君は一体何者だい?」

瑞鶴「アンタをとっ捕まえに来た正義の艦娘様よ。出来れば大人しく捕まってくれればこっちとしても楽だし、そっちもとりあえず今は痛い目を見なくて済むと思うんだけどどうかしら?」

財団「とんだ正義もあったもんだねぇ」

瑞鶴「……その様子だと抵抗する気は満々みたいね」

財団「いやいやいや、そんなつもりは欠片もないよ、僕痛いのやだし。そもそもこの状況だって誤解なんだよ。説明する機会を貰えるなら喜んで捕まらせてもらうよ」

瑞鶴「説明なら後でいくらでも聞いてあげるから、とりあえず縛られてもらえる?」

財団「(いざとなったらJを強行突破させて回収してもらえばいいしね)大歓迎だよ、僕は誤解を解きたい」

瑞鶴「歓迎はしてほしくなかったかなぁなんか気持ち悪いし……んじゃ、ちょっくら縛らせてもらうわよ」

財団「お手柔らかに頼むよ」

長門「くっ、三式弾は当たっているはずなのに、落ちる素振りも見せん……」←CE装甲3000

赤城「戦闘機はなんとかついていってますけど、それで精一杯みたいですね……」

陸奥「その割には向こうからはあまり攻撃してこないけどね。だからこんな呑気に話せてるんだけど」

加賀「むしろ私達を倒すというより、ここで釘付けにしておくことの方が目的の様に思えますね」

J(……PA縛りしてもまだつまらん)ドヒャアドヒャア!

財団(J、聞こえてるかい?)

J(暗号回線での通信とは、緊急の用件か?)

財団(いや、そっちの様子はどうかと思ってね)

J(正直、退屈で仕方ない)

財団(あらら、そうなのかい?こっちは捕まったよ)

J(ほう、もう鹿島を確保できたのか?ならもう帰りたいのだが)

財団(いや、僕が捕まった側だよ)

J(今回の貴様は面倒しか持ち込まんな、救援は必要か?)

財団(とりあえず今は平気だよ。だけど一応すぐこっちに来られる様にそこら辺で遊んでてよ)

J(分かった、頼むからこれ以上面倒になる前に呼んでくれ)

財団(じゃあ、よろしく)プツッ

J(……転職先でも探すか)

ガァアン!ガァアン!

J(む?APが一気に持って行かれた?)

金剛「ヘーイ長門、遅れてSorryデース!」

榛名「勝手は!榛名が!許しません!」

吹雪「遅くなりました、支援艦隊、到着です!」

長門「いや、助かった!」

J(増援……しかもこのダメージ、KE弾か)

陸奥「見て長門、今の砲撃は効いてるみたいよ?ほら、着弾点が破損してる」

長門「なるほど、通常弾なら有効なのか……それでも36cm徹甲弾の直撃とは思えん被害の無さだがな……とは言え、活路は開けた!」

J「……どうやら、ここからはそれなりに楽しめそうだな……ンッフッフッフッ」

長門「全員、徹甲弾装填!」

J「見せてみろ、貴様等の力」

長門「全砲門、斉射、撃てぇー!」

財団「やあ、こんにちは」

提督「……お前が侵入者か、一体何者だ」

財団「人間だよ?」

提督「見ればわかる!」

瑞鶴(人間……まあ見るからに人間なんだけど、何なのかしらねー、この……人形か何かと話してる様な違和感)

提督「貴様、こちらを舐めているのか?」

財団「質問が多いね、僕が答えるとでも?」

提督「よーし分かった、瑞鶴、自分から喋りたくなる様にして差し上げろ」

瑞鶴「もうやってます(うーんやっぱりなんか違和感あるのよねー)」ギギギ

財団「よく教育されてるね、完璧な関節技だよ……やはり余計なものが付いていないから決めやすいのかな?」

瑞鶴「ふんっ」ゴキィ

財団「アハァッ!?」

お昼休み終わるんで一旦中断します。

三式弾は化学エネルギーとはちと違うかもだけど、そんな細かい事は既に意味をなさないな!

Dはこれが使命だからなとか言いながら捨て艦してそう

再開します

>>36
熱エネルギーで損傷を与えるという性質上どちらかと言うとTE属性な気もしますが、マグネシウムの焼夷弾がTE?という違和感もあったので化学エネルギー弾でも間違っちゃいないと思い、イメージを先行させてCEとしました。

瑞鶴「次余計な事を言ってみなさい、口を縫い合わすわよ」

財団「艤装の事を言ったつもりだったんだけどねぇ……」

提督「さて、少しは話す気になったか」

財団「わかったよ、わかったから」

財団「では改めて……僕の名は……まあ、何と呼んでも構わないけれど、普段は財団と呼ばれているから、そう呼んでくれるとありがたいかな」

提督「清々しい程に偽名だな……まあいい、では、現在鎮守府近海でウチの主力艦隊と交戦中の謎の兵器、アレと貴様はどういう関係だ」

財団「まあ、君たちが考えているであろう通り、アレと僕は仲間と思ってもらって結構だよ。一応僕の方が上司ってことになるのかな」

提督「ならば直ぐにあの兵器を止め、投降しろ」

財団「止めるのは構わないけれど条件がある。練習巡洋艦の鹿島、という艦娘がいるはずだ。ここに連れてきて欲しい。彼女をここに呼んでくれるならJ……あの兵器を撤退させるよ」

提督「鹿島を?何故だ」

財団「君にそれを教える義務は無いよ。ああ、危害を加えるつもりはないからその辺の心配は無用だ。安心するといい」

提督(現状迎撃の主力艦隊、支援艦隊共に脱落した者はいない。だが正直なところ、此方が押され気味なのも事実だ……)

提督「……瑞鶴、鹿島は確か今日非番だったな」

瑞鶴「えっ、うん。遠征明けで寮にいるはずだけど……」

提督「鹿島を呼び出せ」

瑞鶴「了解!」

財団「賢明な判断に感謝するよ」

提督「……言っておくが、鹿島に対して妙な事をしたら……」

財団「いやいやいや、勿論約束は守るよ」

財団(J、一時撤退だ。適当に遠洋まで出ててくれないかい?)

J(……了解した)

J「艦娘、人ならざる人の可能性、か」

長門「……なんだ、何を言ってる」ゼェハァ

J「……艦娘の中にもいるのだろうか、あの傭兵の様な本物が」ドヒャア

陸奥「……撤退した、のかしら?」

長門「……そうらしいな、各艦被害報告!」

赤城「赤城加賀両名異常無し!」

金剛「支援艦隊の方は榛名が至近弾でカスダメ、それ以外はノーダメージデース」

長門(結局支援艦隊の奇襲以外は戦闘機隊の機銃か小口径の速射砲しか当たらなかった……あれ程の難敵だったにもかかわらずこちらはほぼ無傷、だが疲労はハンパではない……どういう訳かはわからぬがこちらを傷つけないよう気を使われたということか)

長門「……艦隊、帰投する……提督、こちら長門。敵は近海から離脱、追撃は不可能、これより鎮守府に戻る」

提督「……了解した、被害は……そうか、良かった。ああ、気をつけて帰ってこい」

財団「これで約束は守ったよ、そっちこそ約束はちゃんと守ってもらわないとね」

提督「分かっている。鹿島ならもうじき来るはずだ」

鹿島「失礼します、練習巡洋艦鹿島、参りました……あら、提督さん、そちらの方はお客様ですか?すみません、出直しま」

財団「やぁ、こんにちは。君が鹿島かい?」ズイッ

鹿島「は、はい……はじめまして、練習巡洋艦鹿島と言います(なんか近い……)」

財団「素晴らしい……全く驚異的だ……」

鹿島「あ、あの提督さん、この方は一体……」

提督「……財団、せめてもう少し鹿島から離れろ」

財団「ああ、これは失礼。夢にまで見た生鹿島につい興奮を抑えきれなくてね」スッ

瑞鶴「何この生理的嫌悪感」

鹿島「えーっと、結局、財団?さんは一体どういうご用件で……」

財団「それじゃ、単刀直入に言おうか……鹿島、艦娘を辞めて人を滅ぼさないかい?今ならLiV化手術もつけるよ?」

鹿島「」

提督「」

瑞鶴「」

財団「勿論待遇は応相談だよ?何でも構わないよ?滅茶苦茶にしてくれれば!」

財団「提督(そっち)には僕らの用意したUNAC(ファンタズマ鹿島コピー入り)をつけるよ」

財団「どうかな、鹿島?」

鹿島「ど、どうかと言われましても……」

財団「何か要望があるなら何でも言ってくれて構わないよ。大概のものは叶えられるはずだから」

鹿島「い、いえ、その、申し訳ないんですが、お断りします」

財団「馬鹿な……こんな事が……」

財団(ブルーマグノリアはこれでいけたんだけどなぁ)

財団「どこがダメだったんだろうか……」

提督「結局お前は何なんだ、何がしたいんだ」

財団「人間だよ?何がしたいのかって言われれば、何もかもを滅茶苦茶にしたい」

提督「ああよーく分かった。お前の頭が精神病院が必要なレベルでおかしい事は」

財団「イかれてるのは全部だ、人間の」

提督「ハイハイ」

財団「あと鹿島を滅茶苦茶にしたい」

提督「それは俺もしたい」

鹿島「えっなんでそこは意気投合してるんですか」

瑞鶴「全機爆装、準備出来次第発艦!目標、母港執務室の提督……とついでに財団、やっちゃって!」

提督「瑞鶴、冗談だ、冗談だから。だからその彗星改をひっこめてくれ、な?」

財団「最悪死ぬねぇ」

財団「まあ、仕方ないね。鹿島の勧誘は諦めよう」

提督「むしろお前なんであの内容で鹿島がついてくると思ったんだ」

財団「伝説の女傭兵にはあんな感じで上手くいったからねぇ」

提督「その女傭兵が大概なだけだろそれは」

財団「あ、そうそう。そう言えば、君達艦娘にもう一つ聞きたいことがあったんだ」

提督「今度はなんだ」

財団「何故、君達艦娘は人の味方をするんだい?」

鹿島「えっ?」

財団「そのままの意味だよ。僕には理解できないんだ、何故わざわざ人を助けるのか」

財団「君達艦娘の力は強大だ。それこそ、人間の力ではどうしようもなかった深海棲艦を蹴散らせる程に」

財団「だからこそ、分からないんだ。そんな強大な力をもつ君達が、何故わざわざ人の指示に従うのか。何故わざわざ轟沈の危険を冒してまで深海棲艦と戦うのか」

鹿島「それは、その、艦娘はそういうものなので」

財団「そんなこと、誰が決めたんだい?君達が自分でそうだと思い込んでるだけじゃないのかい?」

提督「財団、貴様一体何を企んでいる」

財団「別に何も企んでないよ。そもそも企む意味がないよ、君達と深海棲艦の戦いなんて僕にはこれっぽっちも関係ないんだから。だからこれは単純な僕の興味……答えが知りたいだけだよ、君たち艦娘が自分で出した答えを」

財団「さあ、教えて欲しい。君達は何故人の味方をするんだい?」

鹿島(えっ、と、私は、艦娘だから、いや、そうじゃなくて、えっと、私は、私は……?)

瑞鶴「……なんか鹿島は悩んでるみたいだから、私の答えを先に言わせてもらっていいかしら」

財団「……聞こうじゃないか」

瑞鶴「自分の好きなようにしてる、それだけよ」

鹿島「……!」

財団「ほう」

財団「……なるほど、それが君の答えか」

瑞鶴「ええ、お気に召した?」

財団「理由の説明としては正直なってないにも程があるし、最後に付け加えた一文は蛇足だけど、まあ答えとしては問題ないかな?」

瑞鶴「エラッソーに」

財団「じゃ、次は鹿島の番だよ、君の答えを聞かせてくれ」

鹿島「ごっ、ご飯が美味しいから!」

鹿島「あっ、いえ、勿論それだけじゃないんですけど、あのその、なんて言うか……こほん。ここの鎮守府で出るご飯はの食材は、付近の住民の方々から頂いてるものなんです。ですよね、提督さん」

提督「ああ、その通りだ。基本的に付近で調達できるものに関してはできるだけ付近で買うようにしているが……」

鹿島「はい、それで、美味しいご飯が食べられるっていうのは、料理してくれる間宮さんや鳳翔さんの腕も勿論なんですけど、美味しい食材を作ってくれる人達がいるからでもあります」

鹿島「あんなに美味しいご飯を作れる人達はきっと、素敵な人達なんだと思います。そういう人達が傷つけられるのは、やっぱり許せません。そして、そういう人達を守るためにこの力はあるんだって……あっいえ、別にこれだけが理由ってわけじゃないですよ!提督や艦隊の皆さんもいい人ばかりですし、それに」

瑞鶴「つまり鹿島も、好きなように生きてるってことでしょ」

鹿島「えと、あの……はい、それでお願いします」

財団「ハハッ、誰も彼も、まるであの傭兵みたいなことを言うね」

鹿島「あの、同じ答えなのは、まずかったですか?」

財団「いや、別にそういうわけじゃないよ?」

瑞鶴「ていうか、あの傭兵って誰よ」

財団「唯一認めざるを得なかった例外かな。今頃どっかで死んでるといいんだけど……まあないよねぇ」

少し中断します

財団(世界が違えば人も違う、か。一考の余地はあるのかも知れないのかな?いや、それでもどうせ滅ぶだろうけどね?人間は)

財団「提督、君にも一つ聞いてみたい。もし仮に、深海棲艦を倒しても結局人同士の争いで人が滅びるとしたら、君はそれでも、戦い続けるかい?」

提督「ああ、戦うさ。人同士の争いなら、ひょっとすれば説得できるかもしれんからな」

財団「つくづく度し難いね人間ってのは」

提督「軍人なんて無駄飯喰らいと罵られてるのが一番いいんだ、そもそも人間同士なら外交交渉だってできるだろう」

財団「話が長くなった、じゃあ、そろそろ帰るよ」

財団(J、鎮守府まで迎えに来てくれないかい?)

J(分かった、到着まで約……2分だ)

財団(待ってるよ)

提督「いきなり来ておいてお前な……というか、今の自分の立場分かっているのか?」

財団「そっちこそ忘れてないかい?僕がその気になったら帰還中の主力艦隊にJを嗾けることだって……」

ジリリリリ!ジリリリリ!

提督「……出させてもらっても?」

財団「……どうぞ」

ガチャッ

提督「はい、こちら鎮守府執務室……長門、どうした……深海棲艦の強襲!?数は……20隻以上!?」

瑞鶴「!?」

鹿島「!?」

提督「すぐに増援を送る!それまでなんとか耐えろ、わかったな!」

提督「瑞鶴、空母2戦艦2駆逐2の編成で出ろ!メンバーは任せる!」

瑞鶴「了解!」

提督「鹿島は直ちに艤装を用意!ああ、その前に遠征から帰ってる途中の第四艦隊に洋上待機を打電!」

鹿島「分かりました!」

提督「財団……は、とりあえずここで大人しくしてろ」

財団「J、よろしく。それは沈めていいよ」

J(了解した)

長門「くっ……これだけの数、一体どこから湧いて出た……!」

陸奥「長門、赤城が一発貰ったみたい!航空攻撃は以後不可能!」

金剛「Shit!キリがな……」

ガァン!ガァアン!

J「艦娘、聞こえるか?」

長門「なっ、さっきの……こんな時に!」

J「何を勘違いしている、こちらに敵対の意思はない……それより、死にたくなければこちらの指示に従え」

長門「何を言って……」

J「こちらの機体は殱滅特化型だ、巻き込まれんよう、そいつらから離れろ」

長門「だから何を言って……」

J「警告はしたぞ」ドヒャア!

長門「……総員退避、退避ー!」


J(ジェネレーター出力上昇……アサルトアーマー起動)

カッ!ズガガァアン!

長門「な……あれだけいた深海棲艦が……一撃で殆ど……!?」

J「……これだけ減らせば……む」

ゾロゾロゾロゾロ

J「ふん、有象無象がワラワラと……」ドヒャアドヒャア!

J(ジェネレーター出力上昇……アサルトアーマー起動)

カッ!ズガガァアン!

長門「な……あれだけいた深海棲艦が……一撃で殆ど……!?」

J「……これだけ減らせば……む」

ゾロゾロゾロゾロ

J「ふん、有象無象がワラワラと……」ドヒャアドヒャア!



提督「長門、現況はどうなって……え?さっきの兵器が戻ってきて深海棲艦をエラい勢いで沈めてる?」

提督「財団、お前……」

財団「ま、いきなり押しかけた訳だし、これくらいはねぇ」

J(ミッション終了)

財団「もう終わったみたいだよ?」

提督「ああ……ああ……こちらでも確認した。すまん、助かった」

財団「報酬はここから無事に帰してくれればそれでいいよ、あと僕らの事はあまり言いふらさないことかな」

提督「……力づくでお前を止めようとすればこちらもただでは済まないのはわかってる訳だしな……何処へなりとも行ってしまえ」

財団「あっ、君達が撃墜したあのヘリは好きにしていいよ。尤も、君らの技術水準で解析できるとは思えないけど」

提督「いちいち嫌味ったらしい奴だな貴様は……言われんでも貴様が残していったものなど、どんな厄物が入ってるかわかったもんじゃないわ、適当な倉庫にでも放り込んでおくさ」

J「おい財団、迎えに来たぞ」

財団「丁度迎えも来たし、じゃあ、お暇するよ」

提督「ああ、もう二度と来るな(あいつらこんなんと戦ってたのか……あとで全員に間宮券支給してやろう)」

財団「そのつもりだよ、僕はね?」

J「……もう行っていいか?」

財団「ああ、行こうか」

J「では、異界の軍人よ、面倒を掛けたな」

提督「あ、ああ」

ドヒャア!

提督「行ったか……結局何だったんだあいつら。まあでももう会うこともなかろ……ん?」

提督「なんだこれ……小箱?あいつらの忘れ物か?」

提督「一体中には何が……」

妖精?「」ヤアオハヨウイッショニメチャクチャニシヨウジャナイカ!

妖精?「」タタカイハイイワタシニハソレガヒツヨウナンダ

バタン!

提督「なんだこれ」

タワー内

財団「転送成功、どうだい調子は」

J「問題ない……結局貴様今回何がしたかったんだ」

財団「ん?僕の行動は最初から最後まで一貫してるよ?滅茶苦茶にしてきたのさ、何もかもをね」

J「じゃあ何か、最初鹿島がどうこう言ってたのも」

財団「いや鹿島は可愛いよ?普通に」

財団「まあ、勧誘には失敗しちゃったけどね」


財団「けどいい暇つぶしにはなったんじゃないかな、色々と」

J「それは認めるにしても、暇つぶしで世界線を跨ぐのは流石にもう勘弁願いたいが……それはそうと」

財団「ん?なにかな?」

J「帰り際に執務室に何か落として行っただろう、あれは何だったんだ」

財団「ああ、あれかい?ただの嫌がらせ。ウィルスを仕込むのは僕の得意技ですから」

財団「今頃動き出してるんじゃないかな?」


鎮守府

財団妖精「」アハッアハハッアハァハァ!

提督「おいこら!俺の分のグラタンまで食べるな!折角鹿島が作ってくれたのに!」

鹿島「お、落ち着いて下さい、また作りますから……」

提督「というかその笑い方がムカつくんだよ!せめて静かに食え!」

財団妖精「」ボクガキミノイウコトヲキクトデモ?

提督「んがぁぁぁぁあ!」

黒栗妖精「」ワタシハシニガミダカラ

瑞鶴「なんかこっちの妖精はやけに私に付きまとってくるわね……なんかしたっけ」

黒栗妖精「」クロイトリ…イブンシ

長門「し、しかしあの兵器も、こうデフォルメされるとなかなか可愛らしいものだな」

黒栗妖精「」オマエハエラバレナカッタ

長門「……何が?」


提督「おい明石!これ直らんのか!?」

明石「いや私の専門は艤装までですから……というか艤装妖精の複製って時点でもうわけわからないのにそれにウィルスを入れて全く別の妖精に作り変えてるってどういう技術ですか……むしろその財団さん?には是非技術指導受けたいくらいですよ」

夕張「それよりあの大破したヘリコプターもすごいわ!トンデモ先進技術の塊よ!あれに使われてる技術をフィードバックできれば艤装や装備の大幅な高性能化だって……」

提督「やめろ!絶ッッッ対ロクなことにならん!」

瑞鶴「いやー見事に滅茶苦茶にされてるわねー……ここまで来るともう有言実行感心感心というか……って、提督ー?財団妖精がなんか勝手に開発回してるわよー?」

提督「おいバカ何勝手なこと……ってなんで装備開発なのに大型並の資材ぶち込んでんだ!?」

財団妖精「」アハッアハハッアハァハァ!

新たな装備を入手しました!つA11 Vendetta

提督「何だこの……この……カッケェ!!素敵!!だからこそ財団の作ったものって事実が余計ムカつく!」

ワーワーギャーギャー

鹿島「……何だか、財団さんが来てからかえって賑やかになりましたね」

鹿島(確かにこれはもう、滅茶苦茶に……滅茶苦茶に、楽しいですね)

財団妖精「」サア、イッショニメチャクチャニシヨウジャナイカ!




財団「ま、いいんじゃないかな?こんな『艦CORE』があってもさ」

これで終了です、スレ主の妄想にお付き合いいただきありがとうございました。

あとはHTML化というのをすればいいんでしょうか?

このSSまとめへのコメント

1 :  黒い鳥   2016年01月20日 (水) 18:52:59   ID: m5J1B3XI

・・・続き、希望・・・

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