アイドルマスターシンデレラガールズ しゅがーはぁとさんこと佐藤心さんのお話です。
注意
この話は以前に書いた
佐藤心「プロデューサーと」渋谷凛「アイドル」
佐藤心「プロデューサーと」渋谷凛「アイドル」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1452598244/)
など、これに付随するいくつかのお話の設定等を引き継いでいます。
もし、今回のみお読みになる場合はしゅがーはぁとさんがアイドルとプロデューサーを兼任していると言う事を理解していただければ多分なんとかなります。
独自設定、キャラ崩壊、ご都合主義、文章が変、キャラ間での待遇の差など問題点を多数抱えておりますが、大目に見て頂ければ幸いです。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1452864977
CGプロ事務所
ヘレン「ヘーイ!」
心、ちひろ「「!?」」
ヘレン「さぁ、準備しなさい!」
ちひろ「な、なにをですか!?」
ヘレン「オーディションよ!」
心「はぁ? 今日の予定にオーディションは入ってないぞ」
心「それに、未成年組も成人組もみんな仕事入ってるし、はぁとだってあと少しでモデルの仕事入ってる」
ヘレン「そんなこと承知の上だわ!」
ちひろ「じゃあどうするんですか?」
ヘレン「私たちがやるのよ!」
心「はぁ?」
三日後 CGプロ
幸子「なるほど。だからプロデューサーさんもちひろさんも大忙しなんですね」
菜々「みたいですね! でも、オーディションかぁ……」
凛「そっか。菜々さんはオーディション受けた事あるんだよね」
茜「そういえば、私はオーディション受けた事ありませんね!」
みく「みくもないにゃあ」
幸子「ふふーん! じゃあオーディションを受けた事があるのはボクと菜々さんだけなんですねぇ!」
菜々「そっか、みんなスカウトでしたもんね」
菜々「オーディションは怖いですよ……」
菜々「出しても出しても送り返される書類に、何が良かったのか悪かったのかすら教えてくれない審査員……」
幸子「やめてくださいよ……」
凛「そんなに大変なんだ」
幸子「このボクでさえ、前の事務所に所属させてもらうまでには何回か落ちてますからね!」
みく「自慢げに言う事かにゃ」
幸子「で・す・が! このカワイイボクの魅力を理解していない事務所ばかりだったので、入ったとしてもボクを持て余したでしょうねぇ!」
茜「さすがは幸子ちゃん! 並々ならぬ自信です! 見習わなければ!!」
菜々「あはは……」
菜々「でもきついのは確かですよ。養成所とかならある程度の素質だけでも入れますけど、事務所の所属オーディションとなるとレベルが段違いです」
みく「みく達が普段受けているようなオーディションとはどう違うの?」
幸子「まず、ボク達が普段受けているオーディションは、ある程度完成された状態で受けれます」
幸子「更に言ってしまえば、合格のために何をすれば良いかがある程度ですが読めるんです」
凛「というと?」
菜々「番組のオーディションなら、その番組がどういう人物を欲しがっているかで推測できるんですよ」
菜々「例えば、スポーツ番組だったらうちの事務所だと茜ちゃんが一番合格率が高くなると思います」
菜々「ですが、モデルの仕事なら楓ちゃんやはぁとちゃん、それに凛ちゃんみたいにスタイル良くてかっこいい娘の方が有利です」
幸子「歌って踊るだけでも、カワイイ物を要求されているのであれば、ボクやみくさん、菜々さんが有利ですねぇ」
茜「なるほど! 適材適所というやつですね!」
菜々「その通りです」
菜々「それに、番組オーディションならだれが向いているか、とかははぁとちゃんやちひろさんが考えてくれますが、今回のように事務所所属のためのオーディションではそうはいきません」
みく「誰もアドバイスしてくれないから自分でやらなきゃいけないんだね」
幸子「そうです! しかもその事務所がどんな人材を求めてオーディションをしているかなんてよほどじゃない限り分かりませんし」
菜々「必然的に数撃ちゃ当たる戦法にならざるを得ないんですよ」
凛「ふーん。大変なんだね」
菜々「あと、オーディションを受ける子のレベルがバラバラなのも辛い部分ですね」
幸子「このボクのように最初から完璧な人も居れば……いえ! ボクほどの人は居ないんですが!」
菜々「菜々みたいに元養成所でレッスンを受けてる人や、まったくのド素人までバラバラです」
みく「なるほどー」
茜「階級制みたいなのを設けないとフェアには戦えませんね……!」
幸子「でも、線引きが難しいのも現状ですよ」
菜々「ですね。一体どこまでを経験ありと数えて、どこまでを経験なしと数えるかは人それぞれですし」
凛「ここに居る人はほとんどスカウトなんだっけ?」
みく「あ、みくは違うにゃ」
茜「そうなんですか!?」
みく「うん。みくは前に別の事務所に居たんだけど、そこから社長に引き抜かれたにゃ」
みく「前の事務所にも養成所からそのまま持ち上がりだったし」
菜々「ナナも違いますねー」
みく「菜々ちゃんはちょっと事情が特殊だと思うにゃ」
凛「じゃあ、菜々さんとみく以外はスカウトなんだ」
みく「それもこれもPチャンが女たらしだからいけないにゃ」
心「誰が女たらしだ☆」
みく「な! Pチャン!?」
凛「あれ、もう終わったの?」
心「おう☆」
茜「お疲れ様です! 早いですね!!」
心「ありがと☆ でも、まだ下準備だからこれからの方が忙しい☆」
菜々「何かお手伝いしましょうか?」
心「んー。とりあえずは応募が来るまではちひろさんと二人でなんとかなるから大丈夫☆」
心「その後は多分招聘するけど☆」
幸子「フフーン! このボクにお願い事なんて……、もちろん嫌です!」
心「じゃあ、幸子だけ仕事入れてやんよ♪」
心「本当はみくと幸子にって話だったけどな☆」
幸子「またボクですか? 仕方ないですねぇ。人気者は辛いですねぇ!」
みく「あ、嫌な予感がする」
凛「そう?」
みく「Pチャン! みくはPチャンのお手伝いの方がしたいにゃ!」
心「お? そうか? ありがとな♪ じゃあみくにはこっち手伝ってもらうか」
幸子「フフーン。まぁ、ボク一人で十分ですからね!」
心「そうかそうか☆ じゃあ頼んだぞ♪」
幸子「はい! 任せてください! それでどんな内容なんですか? ボクの魅力を伝えきれる内容なんでしょうね?」
心「おう☆ 『世界の昆虫食! 次世代の新しい食文化!』の体験レポーターだ!」
幸子「」
みく「やっぱりにゃ」
茜「昆虫……虫、ですか……」
菜々「幸子ちゃん……」
凛「みくの危機回避能力ってすごいんだね」
一週間後 CGプロ
早苗「はぁとちゃーん! これってどうしとけばいいのー!?」
心「とりあえず年齢別に分けてください☆」
楓「書類審査の合否ってどう決めてるんですか?」
ちひろ「どうって言われても困るんですけど……フィーリング?」
楓「漢字から感じるんですね。ふふっ」
菜々「お茶が入りましたよー」
心「ありがとうございます☆」
菜々「それにしてもすごい数きましたね……」
ちひろ「皆さんのおかげでうちも知名度上がりましたから♪」
早苗「あー、やばいわ。目と肩と腰に来るわー」
楓「アリ○ミンありますよ」
早苗「さすがに頼りたくはないわね……」
心「とりあえず、書類審査で半分以下にはしないと面接なんてやってらんねぇ☆」
楓「あら?」
菜々「どうしたんですか?」
楓「いえ、この方、実家に居た頃テレビで見たことが」
早苗「え? 誰々?」
楓「この方です」
心「あれ?」
ちひろ「あら」
心、ちひろ「「瑞樹さんじゃないか(ですか)」」
菜々「ご存じなんですか?」
心「関西ローカルのアナウンサーやってたはず」
ちひろ「心さんが二回? 三回でしたっけ? 共演したことありますよね」
心「共演って言うか、瑞樹さんの番組のレポーターで出た事あるだけで、軽く挨拶した程度」
楓「それって15時頃からやってた奴ですか?」
心「お? 知ってる?」
楓「はい。学生の頃はちょうどそのくらいの時間に家に帰ってたので、よく見てましたよ」
ちひろ「心さんが出たのって二年前くらいでしたよね」
楓「二年前だと、もう東京に来ちゃってますね」
早苗「じゃあ見れてないのか。もったいないなぁ」
心「恥ずかしいからやめて☆」
ちひろ「それにしてもどうして瑞樹さんの履歴書がこんなとこに……」
菜々「どっかで紛れ込んだんですかね?」
早苗「でも、この封筒に入ってたわよ?」
ちひろ「……瑞樹さんの字ですね」
楓「宛名は『CGプロ 新人アイドルオーディション 担当者様』になってますね」
心「んー? どういうこっちゃ?」
菜々「応募、したんですよね? これを見る限りでは」
ちひろ「どうします?」
心「んー……ちょっと向こうの知り合いに聞いてみる」
心「というわけで電話してくるからあとよろしく」
ちひろ「はい。じゃあとりあえず、仮合格だけ選んでおきますね」
心「おう☆」
早苗「うーん。謎ねぇ」
菜々「地方とは言え、番組でコーナーを持ってるような人が、なんででしょう?」
ちひろ「コーナーじゃないですよ」
楓「川島さんの冠番組ですよ」
早苗「え!? コーナーじゃないの!?」
菜々「そんな人がなんでアイドルオーディションに……!」
楓「なぜでしょう……?」
ちひろ「考えても分からないですし、心さん待ちですね」
ちひろ「さて、とりあえず仮合格はこのくらいですかね」
早苗「うわ、本当に適当に選んだ感じがするわ」
ちひろ「会ってみないとわからないですからねぇ……」
ちひろ「でも、一定以上の個性、もしくは圧倒的な華のある人、ティンと来た人という具合に選んではいますよ」
心「うーん……?」
楓「おかえりなさい。どうでした?」
心「いや、なんか二か月くらい前にアナウンサー辞めちゃったらしい」
ちひろ「え? 本当ですか?」
心「なんでもお偉いさんとやりあっちゃったらしくて」
早苗「あー……それは仕方ないわ」
菜々「じゃあ、これは間違いで来たわけじゃないんですね」
心「そうなるなぁ……?」
ちひろ「あ、こっちとりあえず仮合格です。一応確認してください」
心「了解☆」
心「とりあえず、会ってみたいし、瑞樹さんも仮合格に入れておこう」
CGプロ オーディション 当日
ヘレン「ヘーイ!」
心「たわけ! いきなり脅かすな!」
ちひろ「あ、ごめんなさい。こちら弊社の社長とプロデューサーです」
モブA「は、はぁ……」
ヘレン「オーディションを始めるわ!」
心「まずお名前と志望動機をどうぞ」
モブA「あ、モブAって言います。志望動機はテレビでみたみくちゃんに憧れたからです!」
モブB「モブBでぇす。なんかー友達が勝手に応募しちゃってぇー」
モブC「モブCです。志望動機は……」
オーディション 午前の部 終了
心「疲れた……」
ちひろ「お疲れまです。お茶入れてきますね」
心「ありがと……」
ヘレン「残りは一時間後の午後の部のみね」
心「どうよ?」
ヘレン「駄目ね。話にならないわ」
心「だよなぁ……」
ヘレン「書類審査の時点で間違っていた可能性も否めなくなってきたわ」
心「お前も目ぇ通してんだから連帯責任だぞ☆」
ヘレン「私の目が狂っていたわけではないわ! そう、応募者がまだ誰も私のレベルに達していないのよ!」
心「はいはい……」
オーディション 午後の部も順調に進み、最終組
ちひろ「次の組で最後ですね」
心「じゃあ、次の人達、どうぞー」
ヘレン「ヘーイ……!」
心「では、お名前と志望動機をお願いします」
モブD「モブDです! アイドルはずっと夢だったんです!」
モブE「モブEです。歌は得意なんでアイドルに向いていると思います」
瑞樹「川島みじゅき28ちゃいでぇすっ! アイドル目指して大阪から来ちゃいましたぁ!」
ちひろ「うわキツ……」
ヘレン「ほう」
心「あー……じゃあ次は自己PRを……」
モブD「えーと、私って普通にしてても可愛いのでそこのおばさんみたいなことにはなりません」
モブE「そこのおばさんよりだいぶ若いので、水着グラビアみたいなのも余裕です」
瑞樹「あ~ん、もうひっどーい☆ アイドルみずきんはフレッシュでピッチピチなんだぞぉ♪」
心「事故PRじゃねぇか……」
ヘレン「もういい! もういいわ!」
心「へ?」
ヘレン「ティンと来たわ。もう大丈夫。合否は後日、心が連絡するわ」
ちひろ「え……? じゃあ、えっと、今日はお疲れ様でした」
モブD、E「「お疲れ様でーす」」
瑞樹「お疲れ様でしたぁ!」
心「……どうすんだ?」
ヘレン「心」
心「なんだよ」
ヘレン「心ならプロデュース、できるわよね?」
心「ですよねー……」
ちひろ「ふふっ……。じゃあ合格通知を送付しますね」
数日後 CGプロ
瑞樹「川島みじゅき、28ちゃいでぇっす。よろしくお願いしますぅ~」
凛「……」
楓「……」
ちひろ「……」
凛「プロデューサー」
心「おう」
凛「私、この人とやっていける自信がない」
瑞樹「ちょっとちょっと! どうしてよ!」
凛「だって、そんないい歳でそんなぶりっこって……」
菜々「はぅっ!」
心「やめて、はぁとにも微妙に刺さる」
楓「私が昔テレビで見た瑞樹さんは一体どこに行ってしまったのでしょう……」
瑞樹「昔……? もしかして関西圏出身?」
楓「ええ、和歌山です。午後の情報番組持ってましたよね? 見てましたよ」
瑞樹「やっだ……。それ本当に私だわ……」
凛「というか、普通にしてればいいんじゃないの? 川島さん綺麗なんだし」
瑞樹「もう~お世辞が上手ねぇ。アメちゃんあげちゃうわ!」
凛「あ、ありがと……」
瑞樹「でも、オーディションにこのキャラで行ったら受かってるわけだし、こういうのが求められてるのだと思ってるのだけど」
凛「プロデューサー?」
心「採用に納得はしたけど、決めたのは社長だ」
楓「そうなんですか?」
ちひろ「ええ、ティンと来たとかで」
凛「ふーん……。じゃあこのキャラでいくの?」
凛「菜々さんとプロデューサーとかぶってるけど」
菜々「なななな、なにををきゃキャラなんてつつつつ作ってなななないいいいですよ!」
楓「菜々ちゃん、何を言ってるかほとんどわからないわ」
心「仮に瑞樹さんをこのキャラで使うなら凛ちゃん呼んでないぞ☆」
心「ちゃんと、瑞樹さんには凛ちゃんや楓ちゃんと同じクール路線でいく予定☆」
心「……でも、あの路線でチーム芸人と組ませるのは面白そうだな」
菜々「チーム芸人って誰のことですか!?」
心「まぁ、冗談はさておき」
心「瑞樹さんには例のごとく基礎レッスンを受けてもらいます☆」
心「ボーカル、ダンス、ヴィジュアルをとりあえず一通り☆」
瑞樹「あら。これでも元地方局のアナウンサーよ? ボイトレは欠かしてないわ!」
心「んじゃ、ダンス、ヴィジュアルメインで☆」
心「あと、デビューについてですが、ここに居る楓ちゃん、凛ちゃんとユニットを組んでもらいます♪」
ちひろ「曲はすでにできているので、すぐにでもデビューできますよ♪」
心「と、言いたいところだが」
瑞樹「?」
心「贔屓にしてる作曲家さんが楓ちゃんと瑞樹ちゃんのファンで二人をイメージした曲まで作っていただけたのです」
凛「いきなりファンが居るとかすごいね」
瑞樹「これでも関西では有名人なのよ?」
心「なので、今回は瑞樹さんソロ曲、瑞樹さん楓ちゃんユニット曲の二曲お願いします」
心「凛ちゃんは悪いけど、サポートに徹してもらう形になるな☆」
凛「ん。やれるだけのことはやるよ」
楓「ふふっ。心強いですね」
心「じゃあ、イベントの都合で時間が2週間しかないですけど、よろしくお願いします☆」
瑞樹「任せてちょうだい! アイドルみずきんのスーパーステージ見せてあげるわ!」
凛「ねぇ、やっぱり不安なんだけど」
心「がんば☆」
二週間後 イベント当日 関係者席
早苗「瑞樹ちゃんの初舞台だから見に来たけど」
早苗「あたしの時、こんなに居なかったわよ?」
心「瑞樹さんはちょっと特殊で☆ 元々関西に固定ファンがいたんですよ☆」
心「アナウンサー辞めた後も根強い人気があったみたいで、瑞樹さん降板した次の日に抗議の電話が鳴りやまなかったとか」
早苗「はー、すごいのねぇ」
心「それに楓ちゃんもうちの中じゃファンが多いし、凛ちゃんだって居るとなれば必然的に幅広い年齢層が来てます☆」
早苗「んー、頭で分かってても嫉妬しちゃうわー。一応あたしから見れば後輩なのにあたしより進んでそう」
心「んー。方向性が違うから一概に比較は出来ないので☆」
心「チームクールは早苗さんとかはぁとと違って見た目からファンになる人も多いですし☆」
心「早苗さんは写真とかよりも映像とかでしゃべって動いてる方が魅力的ですし☆」
早苗「まぁ、それもそうね。瑞樹ちゃんは元有名人だったし、元警官とじゃ下地が違うわよね」
心「それに、ファンのマニアックさで言えば早苗さんファンは相当濃い」
早苗「あははー、確かに濃いわよねぇ」
ステージ
瑞樹『はーい♪ 川島瑞樹よ~!』
瑞樹『フレッシュアイドルみずきんって呼んでね♪』
凛『……瑞樹さん』
瑞樹『ちょっとちょっと、引かないでよ』
瑞樹『凛ちゃんと並ぶと若さのパワーが段違いすぎてこれでも辛いのよ? ね? 楓ちゃん』
楓『そうですねぇ。やっぱり若い娘は若い娘の魅力がありますよね』
凛『そうかな? 私は楓さんや瑞樹さんみたいな大人の女性に憧れるけど』
瑞樹『大丈夫よ。凛ちゃんならなれるわよ。だから、今はその若さを楽しんでいなさい』
楓『若返るのだけは出来ませんからねぇ』
瑞樹『そうなのよ。しかも、最近の若い娘ってスタイルいいじゃない?』
楓『わかります』
瑞樹『私ってほら、実際そこまで背丈がないからこの二人に挟まれちゃうとね……』
瑞樹『なんていうか、みすぼらしく思えるのよね』
凛『うーん……でも私も同年代じゃ大きいだけで、楓さんには勝てないし』
瑞樹『だからもう凛ちゃんや楓ちゃんみたいなスタイルが羨ましくて!』
凛『お互いがお互いに憧れてる感じかな?』
楓『そうですね』
関係者席
早苗「はー、さすが元アナウンサーだけあってしゃべりが上手ねぇ。今度教えてもらお」
心「ちょっとしゃべりすぎだけどな☆」
心「というわけで、袖行ってきますね。指示だししてこないと」
早苗「はーい。後で控室で合流しましょ」
瑞樹『ジェネレーションギャップが激しくてね!』
凛『瑞樹さん。そろそろ歌にいけってプロデューサーが袖で怒ってるよ』
瑞樹『あら、いっけない』
瑞樹『これ以上おしゃべりしてたら本気で怒られちゃうのね。わかるわ』
瑞樹『じゃあ、アイドル瑞樹の初ステージ楽しんでいってね』
瑞樹『「Angel Breeze」、「Nocturne」二曲連続で行くわよ!』
イベント終了後 控室
早苗「おかえり~」
瑞樹「ただいまー。疲れたわー」
心「しゃべりすぎ以外は良いステージでしたよ☆」
凛「うん。正直すごかった」
楓「ふふっ。人前に立つのに慣れてるのはやっぱり有利ですね」
早苗「そうよねぇ。早くあたしも慣れないと」
瑞樹「これでも一応元アナウンサーだからね」
瑞樹「それに、今後はアイドルなんだからもっと勝手が違うわよ。そうよね? はぁとちゃん」
心「そっすねぇ。ステージパフォーマンスの盛り上がりなんかは菜々先輩とか早苗さんの方が上ですし☆」
心「瑞樹さん達はどっちかというと歌手の側面がどうしても強くなっちゃう☆」
早苗「ま、さっきもはぁとちゃんが言ってたけど、方向性よね」
心「そういうこと☆」
心「さって、ちひろさんが打ち上げの準備してくれてるだろうし、帰りますか☆」
凛「打ち上げってまた居酒屋?」
早苗「未成年連れていくようなところじゃないんだけどねー」
楓「良いじゃないですか。ごはんも美味しいですし」
早苗「お姉さんとしては元警察の血が……」
凛「飲まないから大丈夫だよ」
瑞樹「うふふっ……」
心「どうしました?」
瑞樹「たのしいなぁって」
瑞樹「アナウンサーも楽しかったけど、今はそれ以上に充実してて、同期もライバルじゃなくて仲間って思えるから」
瑞樹「少し前はアナウンサー辞めて後悔してたけど、今はアイドルになって本当によかったわ」
瑞樹「だから、アイドル瑞樹をこれからもよろしくね! プロデューサー君!」
End
以上です。
これ以上登場人物増えると辛いんですが、やはり川島さんが居ないといけないのよね。わかるわ。
展開の都合上CuとPaでもう一人ずつならなんとかいけそうな気がしなくもないですが、ちょっとどうなるか不明です。
それではお読みいただけましたら幸いです。
依頼出してきます。
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