男「(うわあブスだなぁ…)」 (23)
女「ねえ、男君ちょっといい?」
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男「うわっ、何?」
女「今日世界史あるのすっかり忘れててさ、悪いけど教科書見せてくれない?」
男「ああ…それなら俺寝るから一人で使っていいよ…(お前と机くっつけたくないしな…)」
女「もー、ちゃんと授業聞かないとまた赤点になっちゃうよ?」
男「(何でこいつ俺が前回の世界史赤点だったこと知ってんだよ気持ち悪りぃ…)」
女「あっそうだ、男君今日暇?」
男「いや、バイトある。(なんだよ寝かせてくれよ…)」
女「そっかぁ、じゃあ土曜は?」
男「その日も一日中バイトだよ…(なんなんだよこのブス…俺の休日まで蝕む気か?)」
女「うーん、空いてる日ないの?」
男「無いって…」
女「ちょっと男君と行きたい所があったんだけどな…」
男「…(マジで言ってんのかこいつ…)」
男「それって、俺じゃないと駄目なわけ?」
女「えっ?…そうだけど?」
男「そっか…俺じゃないと駄目かぁ…(分かったぞこいつ、休日に俺をデートに誘う気だな…ふざけんなお前みたいなブスお断りだ)」
女「ねえ、放課後とか毎日シフト入れてるの?少しは休んだら?」
男「(こいつどこまでもがめつい奴だな…無理だっつってんだろ…)」
女「ねぇ、男君?どうしたの?」
男「うるせえぇえ!!」
生徒「ざわざわ…」
女「え…どうしたの男君、急に怒鳴って…」
男「おめーみたいなブスはお断りだってことだよ!」
女「私が…ブス?…はぁ?!」
男「そーだよ!鏡みろ鏡!その不細工な面をよーく観察して俺に話しかける権利すらねえ事を自覚しやがれこのブス!」
女「そんな…酷い…あり得ない、私、人生で一度も…そんな…」
女「いやあああぁああぁあぁあ!!!」ハシッテキョウシツデル
男「なにをあんなにショック受けてんだ…高校二年生にもなればあの顔面を人生で一度も指摘されたことないとはならないだろ…」
男子生徒「おい男!お前凄いな!あの美人の女さんをよくあそこまで罵れたな!俺だったら顔見るだけで緊張してまともに話せねえよ!」
男「美人?良く言うぜ、あいつは超絶ブスだろうが。」
友「まあ確かに、性格は美人とは言えないな!」
男子生徒「キッツいよなぁ…」
ピザ男「僕なんかこないだ知らないおっさんと一緒にホテル入っていくの見たよ…」
男子生徒「しかもビッチかよ…」
男「マジかよあいつ性格までブスなのかよ…」
友「性格までって、男お前女さんはこの学校では上位を争う美人だろうが…」
男「おいおい友、お前いつからB専になったんだよ…」
友「はは…男は女の中身しか見ないタイプか…って聖人かお前は!そんなわけないだろ!」
男「なに一人でツッコんでんだよ」
友「じゃあちょっと今から男の美的感覚チェックをする…」
男「おっ、なんだ?」
友「じゃあ、まず俺!俺は100点中どのくらいの顔か!」
男「80点数くらいじゃねーの?」
友「…お、おおう…」
男「照れるな気持ち悪い」
友「じゃ、じゃあピザ男は?何点?」
男「63点かな」
生徒達「??!!?!」
友「…」
ピザ男「ほ、ほんとぉ男君!?僕63点!?」
男「うん、大体。」
友「(やっぱりおかしいぞ…)」
-昼休み-
友「なあ男…」
男「ん?」
友「さっきのおまえの美的感覚の事なんだけど…」
男「うん、何」
友「お前は自分は何点だと思うんだ?」
男「100点」
友「そ、そうか…(自分のルックスの良さには気付いているのか…)」
友「(あ、そうだ…)じゃあさ、このクラスで一番点数が高い女子って誰?」
男「んー、委員長?」
友「へー、意外だな。(委員長か…確かにかわいいけどお世辞にも女さんより、とはいえないな…)」
友「(やっぱり今日の一連の会話ではっきりした…男は美的感覚が通常とは所々ズレている…しかも法則性は無さそうだ…)」
男「俺が良いと思う女子っていっつも理解されないんだよなぁ…小学生の時からいっつも…なあ友、委員長良いよなぁ?」
友「ああ、まあかわいい方なんじゃないか?」
男「友お前かわいい方って…それどころの騒ぎじゃねーよ!」
友「わかったわかった…人にはそれぞれ好みがあるんだ、あまり興奮するな」
男「納得いかないけど分かった。」
友「(分かってないじゃん)」
ピザ男「ねえ男君、」
男「お?なんだ?」
ピザ男「僕さあ、男君みたいな格好いい人にルックスで63点も付けられたのが嬉しくて…さっきから頭から離れないんだ!63って数字が!」
男「おい何が言いたい」
ピザ男「だから僕…もっと男君に誉められるようにダイエットしてみようと思うんだ!そんで男君くらい格好良くなってみせる!」
男「うん…そうか、頑張れよ(こいつホモなんじゃねーの)」
-放課後-
友「じゃあさ、あの人は?」
男「40点」
友「へぇーほんと面白いなぁ…」
男「そんなに変かね」
友「いやだってあの人綺麗じゃん、それなのに40って…」
男「綺麗か…?うーんわからん」
友「(やっぱり女さんをあそこまで罵ったのはそもそも美人だと認識していなかったからか…だけど男のこの異常な美的感覚は危険な気がする…)」
友「そういえば女さんあの後どうしたかな?授業出てなかったけど」
男「知らねえよあんなブス」
友「いや、だからあんまり高飛車な女性とかにブスとか言わない方がいいぞ…あーいうのはキレてなにするかわからん」
今から寝る帰ってきたらまた書く
ペース遅くて申し訳ない
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