【咲-Saki-】京太郎「小ネタ」姫子「日和!」3【たまにR-18】 (338)

・咲-Saki-の非安価 京太郎メイン 
・書き方適当 台本式の時もあれば地文ありのときもてきとー
・小ネタをただただ投下してくだけ感想に反応するときもしないときも
・適当にやって飽きたら落します
・シリーズものや単発ものなど適当に
・小ネタも募集いたします
・R-18も「たまに 1スレに1~3ぐらいなんで過度な期待はしない方向で
・鬱とかなし!基本ほのぼの あってもヤンデレぐらいです
・更新頻度 気分次第

前スレ
日和1
【咲-Saki-】京太郎「小ネタ?」ネリー「日和!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1438141429/)
日和2
【咲-Saki-】京太郎「小ネタ」怜「日和!」2【たまにR-18】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1443931514/)


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1452642827


大阪⇒東京暮らしの京太郎
食の京太郎
モンハン
募集小ネタ
匂いシリーズ
ポンコツ
哩姫で何か
居候シリーズ
好感度
赤ちゃんは何処からくるの?
それぞれの甘え方

シリーズ物ってどんだけあるんだろう思ったらいっぱいやった、どれを書こうかね
続きみたいってのがあったら教えてなー もしくは別の高校でみたいとか

<大阪⇒東京暮らしの京太郎 尭深編>


「………」


珍しい物を見た。

何時もの様に茶葉を買いにお店に来ると、自分と同じ位の年頃のお客さんが居た。

髪の毛が金髪で染めているのかとも思ったが、今年入って来た後輩同様に綺麗で不自然でない。

茶葉を真剣な目で眺め、極たまに不思議そうに首を傾げている。

どうやら、ここに入ったのは初めてらしい。


「これかな」

「それは駄目」

「え?」

「あっ」


高い茶葉に手を出そうとする彼に気付けば声を掛けてしまった。

声を掛けてしまった事に自分も驚くも、相手も驚いている。


「えっと……これって駄目なんですかね?」

「ごめんなさい。………初めてみたいだったから」


思わず顔を真っ赤にさせ俯いてしまう。

もしかしたら自分の思い違いしかもしれない。

そう思い直すと恥ずかしくなってくる。


「当たりです。実は……美味しいお茶を飲む機会があったのですが、もう一度飲みたくて」

「………」

「詳しいようですし、もし良かったら教えてくれませんか?」

「……うん」


俯いていると彼は優しげに微笑み、そう提案をしてくれた。

それが、私の事を思っての事だと判り、少々別の意味で恥ずかしくなった。


「まずは……高いの選ばないでこっちのほうがいいと思う」

「なるほど」



二人一緒に並び、茶葉を選んでいく。

最初だからお小遣いで買える値段の手軽な物を選んであげる。


「お水とかも気をつけないとなんだ」

「水?」

「うん、水にも硬度があってね。味を楽しむなら軟水で紅茶とか匂いを楽しむなら硬水」


そう言って、お店で売っている水を指差し紹介していく。

彼は、私の話をしっかりと聞いてくれて嬉しそうに手に取っている。

こうも素直に話を聞いてくれる人は、何時以来だろうか。

嫌われて無いだろうかと横顔を見ていると視線が合って、にっこりと笑みを浮かべてくれる。

それに胸がきゅんっと鳴って頬が赤く染まるのを感じる。

切なく、相手を異常に意識してしまうが悪くない感情であった。


「………あのね。私……」

「?」


だからはしたないと思うもここで会えなくなるのが嫌だったから……。











「~♪」


京太郎は機嫌良く、帰宅する。

菫さんの家のパーティでお茶が美味しかったので茶葉を買いに行ったのだが、ラッキーであった。

スキップしたいほどの気持ちになるもギリギリ残った理性でそれを留める。


「うへへ~……可愛いし、胸も大きかったな」


にまにまとした笑みを浮かべ携帯を覗いた。

其処には『渋谷尭深』と新しい連絡先が乗っていた。

お茶を美味しく淹れられる様になったら最初に飲んでもらおう。

そんな事を思い、京太郎は家へと帰宅した。

ちなみに家に帰ると淡とネリーがゲームをしており、二人に揃って『顔が気持ち悪い』と罵倒された。

カンッ!

久々の大阪⇒東京暮らしでした。
最近 咲のSSを書き続けた反動か筆が進みません。
暫く、のんびりと他の原作の物を書きながらやっていきます。

それではー


「はぁ~……」


ふと空に向かって息を吐く。

吐いた息は直ぐに白くなり、煙となって消えていった。


(娘ば置いてくってひどか親だ)


ふと自分が1人で姫子の家へと歩く羽目になった事を思い出す。

新年が明け徹夜してしまい、炬燵で寝ていた自分も悪いのだが。

起してくれてもと頬を膨らませる。

お蔭で気付けば誰も居らず、新年の挨拶の為に歩く羽目になった。


「はぁ……着いた」


歩き続けようやく姫子の家に着く、何時もの様にチャイムを鳴らし待っていると扉が開いた。

中からは、姫子の母親が出てきて目をパチパチとさせた。

まぁ……親が先に車で来ているのだ、何故歩いてきたのかと不思議なのだろう。


「新年明けましておめでとうございます」

「おめでと~。ささ、哩ちゃん上がって!上がって!」

「はい」


姫子の母親に押されるように家に上がる。

家に上がると寒い風が遮られ温かい空気に触れた。

ほっとする。寒さに触れていた体が温まり、顔が火照った。


「がはははははは」「あはははははは」「ひぃーーははっはは」

「うわぁー……」


姫子が居るであろうリビングの扉を開くと3人の男性が馬鹿笑いしている。

1人は姫子のお父さん、もう1人は自分の馬鹿親だ、そして……もう1人は初めて見る男性であった。

良く見れば、もう1人自分の母親の隣に知らない女性が座っている。

姫子の親戚だろうか、正月なので特に珍しくないだろう。


「姫子はっと……」

『ツモ!ツモ!タンヤオ!平和!……』

「あっあっ~~!!」「よっしゃー!4連来た!!」

「………」


姫子を探し、辺りを見渡すとTVの前から声が聞こえる。

炬燵に隠れてる為か姫子の頭しか見えない。

見れば、TVでやっているゲームは『ツモツモ』だ。
※上から降ってくる麻雀牌を同じ種類4つ合わせて消すゲーム

TV画面を見るに二人プレイなので親戚の子と一緒にやっているのだろう。

それにしても……相手の姿が見えないのが少し気になるが。


「姫子~」

「あれ……」『ロン!ロン!大三元!国士無双!』

「ふふん♪甘か!京太郎!」

(あっ終わったな)


近寄っていくと画面の中で先ほど4連をかました人の上にドンドン点棒が溜まっていく。

相手側も必死に返そうと小さく刻むもまったく抵抗になっておらず、直ぐに押しつぶされた。


「勝利んぶい!」「おわ~……これで4連敗だ」

「姫子」

「あい……?……部長、何時ん間に来たとですか」

「少し前にな」


嬉しそうにしている所に悪いが、このまま2回戦をされても困る。

声を掛け知らすと姫子がひょこっと顔を上げ此方を見た。

不思議そうに自分を見る姫子に少しばかり呆れる。


「そいで……相手は?」

「相手?」


一緒に遊んでいただろう、相手を探すも人の影がない。

声も聞こえたので間違いない筈なのだが…。


「あ~……、京太郎でしたら、ここに」

「京太郎?ここに?」


姫子は思い出しように自分の下を見る。

それに釣られ視線を送れば……居た。

仰向けになり炬燵に入っている青年が見えた。

姫子がその上に乗っかっていて隠れていたようだ。

というより、姫子は何故彼の上に乗っているのか。


「あ~……ども、姫子の親戚の須賀 京太郎です」

「ども、姫子ん友達しとっと……白水哩です」


姫子に乗られてるせいで身動きが出来ないのだろう。

ただでさえ狭い炬燵に二人が重なっているせいもあり苦しそうだ。

青年――須賀 京太郎は、動けない事に対して申し訳なさそうに苦笑していた。


「部長もやります?」

「あぁ、うん。やる」


姫子にコントローラーを渡され、反射的に受取る。

受取ったからにはやるかとなり、須賀と対戦をすることにした。


「GO!GO!」

「今度こそ勝ってやる!」

(あっ……姫子はそこなんだ)


須賀の上に乗ったまま楽しげに見守る姫子にそんな感想を抱いた。


「ふ~ん……須賀は、長野県住みか」

「はい、なので中々こっちに来れないんですよね」

「もうちょっと来てもよかよ」

「距離的に無理やけん」


ゲームも終わり、炬燵に座り話し合う。

何処から来たのかとなり、どんな関係かと当たり障り内話をしていく。

今も京太郎が少しばかり佐賀弁を使い、膝の上に座っている姫子にからかわれている。

なんというか、仲が良いなこの二人と微笑ましくなった。


「二人は随分付き合い長いんですか?」

「ん~中学ん頃やけん。長かね」

「なるほど……」

「どげんしたと?」

「いえ……ずっと姫子に部長呼びされてるのかなと」

「……あはははは、そぎゃんこと――あれ?」


ふと須賀に聞かれた事を笑おうとして固まる。

記憶にある姫子を思い出し、自分の呼ばれた時を確認する。

『部長~!』『部長?』『部長!!』『部長♪』『……部長』


(あい?名前で呼ばれた事……なか?)


思い出した物は全て部長呼びだ。

部長でない時も「部長」である。


「ひ、姫子……!」

「?」

「わ、私は何時まで部長で……」

「部長はずっと部長ですよ?」


姫子の言葉に少しばかりショックを受ける。

今更気付いたが、一度も姫子に名前を呼ばれた事がない。

友達でさえ名前で呼び合うのだ。

友達以上である親友の自分達がこれとはどうなのだろうかと。


「ひ、姫子……たまには名前で呼んでも」

「ぶちょーは部長ですし」


名前で呼んでもらおうとするも姫子はしれっとそんな事を言った。

姫子は特に何も感じてないのか、須賀の膝の上で楽しげに蜜柑を剥き始める。

なんというか……ショックであった。

というか姫子はもっと気にしろ、姫子の中で 蜜柑>私 か!


「親友といえでも……そんなもんなのか」

「私としては部長は特別やけん。よかことよ?」


此方が落ち込んでいるのを気にしたのか、須賀が姫子に聞いている。

それも姫子は蜜柑を食べながら何を言っているんだとばかりに返したが……更にショックだ。


「くっ……こうなっていちもうたら……須賀!私の事ば哩と呼べ!」

「えー……どうしてそうなった」

「部長はたまに斜め上にくっけん」


斜め上を行き、いきなり下に落ちる姫子には言われたくない。


「えっと……んじゃ、哩さんで」

「んっ!」


仲が良い須賀が私の事を呼べば、さすがの姫子も呼ぶはずだ。

と思い姫子をチラっと見てみる。


「京太郎~」

「ん?」

「あーん♪」


うん、判ってた。

変わらないと判っていた!

もうちょっと、此方に気を使ってもいいじゃないかと思うも、これが姫子だ。

炬燵の机におでこを当て、げんなりとした。


「京太郎」

「なに?……蜜柑はいらないぞ」

「なまえ~!」

「あん?」

「名前呼んで?」

「……姫子?」

「うん♪」

「取り合えず……目ん前でイチャつくな」


カンッ!

やっぱり、姫子が好き。哩も大好きだ。

乙!
え?京太郎は逆向きで落ちゲーやってたて事か?
それ凄くね!?

>>30-31
姫子「抱きしめてー♪」
京太郎「はいはい」
姫子「こんままゲーム!」
京太郎「!??!」


慣れたらいけそうだけど
最初はすごいことになりそう

>>35
ああ、炬燵に入ってるな
炬燵の中でも……いや、何でもない

炬燵隠れ(ボソッ

[告白してみた]

[咲の場合]

京太郎「好きだ!」

咲「………」

京太郎「咲?」

咲「相手は見てやったほうがいいよ?」

京太郎「本気だぜ?」

咲「本当に……?」

京太郎「………」

咲「………」

京太郎「なぁ……咲?」

咲「まずは……手繋ごうか」

京太郎「手なんて何時も繋いでるだろ……迷子の時とか」

                  _........----......._
              ,. : ´: : : : : : : : : : : : :`: : 、

             /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 、
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          {八:{ \:{とヒこソ       ヒこソっ: イ: :|  \}
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             从{∧     _   _     人:∧{
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        L∧ /      /   /:.:|:.:..        |    |

咲「そうじゃなくて、隣で並んで手を繋ぎたいな」


[和の場合]

京太郎「のどか~」

和「どうかしましたか?」

京太郎「前から好きでした!」

和「………」

京太郎「………」

和(好き、好き、初デートは水族館……いえ、確か初デートで水族館は駄目とか書いてありましたね。)
和(ここは、素直にショッピングデート……いや、意見の違いで別れる可能性もありえますね)
和(なら……映画館も意見が――なら……)

和「取り合えず、今日家に誰も居ませんので」

京太郎「はっ?」

和「家でのんびり話をしましょうか。期待するかもしれませんが、最初の一ヶ月はダメですよ?」
和「でもでも、どうしてもと言うなら、いえいえ……したい訳じゃないのですけど」

京太郎「………」

     |   \ /ー/ ̄ ̄ ̄`¬: : : : : : : : : : :\

    r'   ー--イ  ト‐‐‐、   /: : /: : : : : : : : : \
    |     ,,,,ト-∧_     /:/: : : : : : : : : : : : : :\
    ト-┬‐‐'' / T\     「/: : : : : : : : : : : : : : : : : : ゙、

     /     |  \    | : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :゙、
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    Y : \  / ___    |: |: : : :/: : :/ / : /: : :| : : : : : i: i:゙、
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: : : : :|: /     |: : : :゙; : : : : : : : : :゙,  | | し | .| |

和「よろしくお願いしますね」

京太郎「あれ?」

[優希の場合]

京太郎「優希~」

優希「おおぅ?京太郎、なにか用か?」

京太郎「一目惚れでした!」

優希「………」

京太郎「………」

優希「ふむ……」

京太郎「なんで、扉を開いて確認する」

優希「ん~~~……じゃ、ロッカーだな!」

京太郎「誰も居ませんよ?」

優希「嘘だろ承太郎」

京太郎「嘘だ……嘘じゃないし!京太郎だよっ!」

優希「まじか」

京太郎「まじだ」

優希「う~ん、まぁよろしくだじぇ」

京太郎「OKってことだな!」

優希「うん」

京太郎「よっしゃ!」

     ィ' "´  : (   )   : /:: ./: :  :/|:       \
   / /    :: ∧-彳  : : : : : .: : : : : : : : : :    :   ヾヽ─- 、,
  /  /   ::/:: /:: /  : ://: :: ./ /: ://: /|: :|: }: : !:  ヾ  ∨ミ 、
. /  /  : :::/: 〃::/   :://」__./_/__/./: / .!: :! :!:!: !: : |    ',:  `
 ′  {  : : :{/||,: : i  : : |ナ´|::/ .{:::/ メ:/ ,' /|: |:|: |:|  |. |    ',:.  、 ',
    !  : : :|{::\ :|  : : !  レ′.!/゙// ./::/ .i/|ィ‐ト|、...|. | |..  }:  |ソ
    ヽ{  : {: /: :::|  : : ! イ爪沁ミ、 ∠イ / / j//}:少丿. ! |/::   |
      \: :\: : :!  :i: Kん:::::cソ ゙.    ィ庁ヾ、 レ彡  ノ ./:: :  |
       |>=イ: !  :|: !.ゞー‐″     ん::::ソ./ /ー=彡イ:  |: ノ
.       ',人: !: ト、: :!゙\ xxxx      , ヽ-.″ /: : : :|: :丿: ノ/
         ヾヽ!vヽ'.,            xxxx /: : : :/|ィ゙/,/
            イ゙ヘミ\    `ー~  Π7ノ: : : :/ハイ

            |V゙\  > ,  ,.ィ゙_,二二つ/j//  '
    _,. -‐──ー゙\  .`´Χヾ/ ´-‐┼|.|゙. , _
   /ー-、, ミ、::::::::::::::::::\  /__/   ─《゙¨::::::::: ̄`.
  〃/∠\\ \.:::::::::::::ィ─/{    /゙u_〉.::::::::::::|::::}

優希「………♪」

カンッ!

>>34 >>37 >>38
なるほど……ありやね

<ハッピー・バレンタイン>

「じゃーん!ケーキ食べ放題!」

「さすが部長!」

「やったじぇ!」

「ふ、太っちゃいますね。でも……」

「まぁ……たまにはいいかのぉ」


部室に来ると何やら部長が五枚の券を見せびらかしている。

どうやら駅前のケーキ食い放題のチケットのようだ。


「ちゃんと五枚もらってきたから」

「………」


ケーキは結構好きな方なので何を食べようかと思っていると無慈悲な声が聴こえた。

………五枚?

部長で一枚、咲、和、優希で三枚……染谷先輩でラスト……。

あっ察し、分かってた、分かってたけど……悲しいな、おい。

部活を切り終え、ケーキを食べに行く五人を見てそんな事を思った。

呆然としていると既に誰もいなくなり、寂しくなってくる。

ここにいてもしょうがない、帰ろう。


「あ~くそっ、折角のバレンタインが……」


家に帰る途中にバレンタインであった事を思い出し、二重の意味で泣きそうになる。

こうなったらケーキでも買って帰ろうかと思っていると目の前が真っ暗になった。


「だ~れだっす!」

「どう考えても、モモだろ」

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    ヽハ∧//⌒ |::::| Z\  /  \ \  }リリ
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      /  \   ', | 人 ∨/ノ ||  } |
      |     ',   ', ', \>‐┐  ||   ヽ
      |     ∨  \\ヽへ  |。|    ',
     ノ       イ     \\ミハ ||    '',   _
    |      /        \\ミノ |       }  / / 〉
    /      { _「 二つ  \\イ      ノr┤イ_イ 〉
    |      ノ/ /二フУ 〉   ヽo}   / ハ ヽ У 〉

「わっ!一発でバレたっす」


苦笑しながら後ろを振り向けば、やはりモモが立っていた。

モモは、本気で驚きながらも嬉しそうに微笑んでいる。

っす、と言う語尾はモモしかいない。むしろモモ以外に会った事が無い。


「それにしてもどうしたんだ?……ここモモの家から遠いだろうに」

「驚かすのに夢中で忘れてたっす」

「おい」


手を叩き、本来の目的を思い出したモモに呆れる。


「お願いがあるっす」

「オレに?」

「っす」


自分を指差し首をかしげ聞けば、モモは神妙に頷く。

一体オレにどんな用事だろうか?


「実は………」




「なるほどな。これは一人だと無理だな」

「男友達って居ないっすから」


あれから十分後、モモと一緒にお店に入りメニューを見る。

モモのお願いは『彼氏役』であった。

何でもバレンタイン特別メニューがあるのだが、恋人同士限定の物で彼氏役を探していたらしい。


「てか以外だな」

「なにがっすか~?」

「モモは可愛いし、スタイル良いし、性格もいいから彼氏ぐらい居ると思ってた」

「ふへ?」


ストローの袋を外し、静電気を利用して遊んでいるモモに疑問をぶつける。

質問をすれば、モモはきょとんと何を言われたのか判ってないような表情をした後に顔を真っ赤にさせる。


「なななななな、なー!!」

「あぁ、うん。オレが悪かったから落ち着け?……な?」


顔を真っ赤にさせ、うろたえるモモに苦笑し落ち着かせた。


「きょ、京ちゃんさんが悪いんっす!」

「はいはい、ほら……目的の物頼もうぜ?」

         .   ´  ̄  ̄    .
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.    .' ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
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   |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l::::::::: l`トル1イ リ::::リ
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   |::::::::::l::::::::::::l::::::::::::::l::l:::::::::::| |  ∨

   |::::::::::l::::::::::::l::::::::::::::l::l:::::::::::| | ヽ  .
   |::::::::::l::::i:::::::l::::::::::::::l::l:::::::::::| |  }  !
   |::::::::::l::::l:::::::l::::::::::::::l::l:::i:::::::| l ノ  リ
   |::::::::::l::::l:::::::l::::::::::::::l::l:::l:::::::|_| _ .イ

.   从::::i::l::::l:::::::l:::::::i::::::l::l::ハ:::: | | ル'
    人;j::l::::l:::::::l::i:::リ:::::ルイ Y:リリ
     /Vル'トvノレ!イル'.ノレ'⌒\

「むーっ」

「すみません!!」


膨れるモモを無視し店員を呼び、メニューを注文する。


「あの……此方のメニューなのですが」

「はい」

「恋人の確認としてキスをお願いします」

「分かりました…………はい?」

「キスを……」

「キスって……口付け?」

「はい」


店員の言葉に驚き、口をポカーンと開けて固まる。

なんと言うか漫画とかでよくある展開だが、本当にある物と思いもしなかった。

流石に出来るわけも無く、モモに謝罪をしようとし、モモのほうへと向くと唇に柔らかい物が当たる。


「………ん~♪」

「………」

「はい、確認できました。すぐにお持ちしますね」

「ぷはっ……お願いします♪」


店員の言葉で意識が復帰した。

今オレは……。


「あの……モモ?」

「むふふ……♪ハッピー・バレンタインっすよ……京ちゃんさん♪」


そう言って、モモは見覚えがあるケーキ食べ放題の券を手で振った。

なるほど……これで理解出来た。


「つまりは……うちの部長が手に入れた券は……」

「私のっすね」

「オレは策に嵌ったのか」

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「……いやだったっすか?」


「……いやじゃない。むしろ嬉しい」

「なら……よかったっす!これからお願いしますね?京ちゃんさん!」

「こっちこそ……よろしくなモモ」


そう言って二人して笑い合った。

カンッ!

ひ~さ~び~さ~。
安価終わってから充電中、前みたいになるにはもうちょい掛かります。
手紙更新もせんとなー。

さらばだー

久は桃子から直接券を貰ったのか。メニューが恋人前提なのか券の利用がそうなのか。京太郎たちと久たちがブッキングしないか。そもそも小細工せずに京太郎を誘っても問題ないのではないか。ちょっと気になるけど桃子が可愛いからいいや


「終わりだ……全てが終わりだ」

「いきなり終わらせないでくれる?これから淡ちゃんの伝説が始まるんだし!」

「うぼぁー……」

「……まぁ、いいや」


部室のソファーに座りながら絶望していると、淡がやってきて人の膝の上に座る。

完全に背中を預け、持って来ていた袋をがそごそと漁る。


「はぁ~……」

「むぐっ……人の上でため息つかないでよ」

「なら乗るなよ」

「やだー」

「こんにゃろ~」


ケラケラと笑い、断る淡に少々怒りが湧いてくる。

もうちょっと此方を気にしてもいいだろうに。


「それで、何があったの?」

「………照さんにバレンタインチョコ貰えなかった」

「………まじで?」

「まじで」


そんな事を思っていると聞いてくれたので事情を語る。

14日の日に期待していたのだが、照さんはくれず嘆き悲しんだ。

既に4日も経ち、18日の照さんの誕生日になってしまっている。

次の日は……次の日こそはと期待していたら、これだ。


「あ~……なんだ。京太郎と淡は知らなかったか」

「知らないって何がですか?菫さん」

「あっ……菫だ!やっほー!」

「………相変わらず仲良いなお前等」


淡の頬をむにむにと弄り、ストレスを解消していると声が掛かる。

見れば、菫さんが呆れたような表情で立っていた。


「照はチョコレート嫌いだぞ」

「「嘘だー!」」

「嘘じゃない」


菫さんの言葉に淡と顔を見合わせる。

あの照さんがチョコレート嫌い?

淡と共に嘘だと断言する。


「前に麻雀牌型のチョコレート食べてたじゃん!」


淡の言葉に同意する。

確かに前に麻雀牌型のチョコレートを箱買いしていた。

さすがに嫌いと言うのはないだろう。


「あぁ……正確には『バレンタインチョコ』が嫌いと言うべきか」

「なにそれ」

「あいつの誕生日ってバレンタインから4日後だろ?」

「そうですね。今日がまさに」

「だからか……全国から届くんだよ」

「何が?」


菫さんのげんなりとした表情に淡が不思議そうに首を傾げる。

そんな二人を見つつ、なんとなく俺は理解をした。


「あーと……ファンの人からってことですか?」

「その通り……バレンタインデーと誕生日に合わせて物凄い量が届く」

「あー……」

「あいつはチャンピオンと言う肩書きにあの容姿で雑誌にもよく載るからな。ファンも結構いる」


話を聞いて思い出しのは、雑誌に載っている照さんだ。

前に見た雑誌では、冬に合う服を着てファッションモデル見たいな事をしていた。

大変可愛らしく、似合っていて、ファンが多いのも頷ける話であった。


「物凄く喜んだ」

「でしょうね」


頬を膨らませ幸せいっぱいの照さんを思い浮かべる。


「その後、食いすぎて虫歯になったり、体重が増えたり、一向にチョコレートが減らなかったりで災難だったがな」

(そう言えば……チョコレートばっかり食べてた気がする)

「一年かけ食べ切り、次の年……のことを考えて顔面蒼白になっていた」

「あー………」

「今年のバレンタインの日。部室に届いたチョコレートの山を見て照は逃げた、全力で」

「だから居なかったのか」


最初は喜ぶも、まったく減らないチョコレート。

好きなお菓子ではあるが、チョコレートがある為、他のお菓子も食べれず飽き始める。

それなのにまたもや増えるチョコレートの山……嫌になるよな。


「たまに食べる分には好きなんだがな」

「………」

「辛さを思い出すんだろう。故に『バレンタインチョコは買わず、渡さない』だとさ」


菫さんの言葉を聞き終わり、汗が出てくる。


「と言うわけで……京太郎。お前……今日の誕生日にチョコレート持って来てないだろうな?」

「………」


持って来ています。

高いの買って綺麗にラッピングして持って来ています。


「渡すと嫌われぞ」

「まじか!どうしよう!」


慌てふためき時計を見るも時間がない。


「しょうがないなー……」

「淡?」


チョコレートを取り出し、腕を組み考えていると淡がぴょんと膝から降りて胸を張る。

何をしようと、と見ているとチョコレートのラッピングを綺麗に剥がし始める。


「なっ……なにを!」

「いいから、いいから。京太郎はこの飴の袋を全部とって」

「……飴の?」

「そそ、ほら早く!!」

「お……おぅ」


淡の気迫に押され、素直に頷き袋を外す。

袋を外し終えると、淡はラッピング用紙の真ん中に飴を置くと、包んだ。

そしてラッピングについていたリボンを解き袋の口を結ぶ。


「おぉ……なるほどな」

『チョコレートが駄目なら、キャンディーでいいじゃない!』


新しくなった、プレゼントを見て感動する。

なんだろうか、見直したぞ。淡。


「……そうだ、飴の代金を」

「いらなーい。その代わりこのチョコレート貰うし」


既に包みを開け、チョコレートを齧っている。

言いたい事はあるが、助かったのも事実。


「それじゃ……渡してくるわ!」

「はーい、いってらっしゃい」


部室の扉を開け、入って来た照さんを見つけて腰を上げる。

菫さんと淡に感謝しつつ、手を振って照さんの元へと駆け出した。

照さんは喜んでくれるだろうか……喜んでくれるといいな。


カンッ!


-オマケ-

「それで………クッキーとか渡さなくて良かったのか?」

「さすがにね~」


ソファーでのんびりしている淡へと声を掛ける。

淡の視線の先では、先ほどのプレゼントを受取り嬉しそうに頬を染めている照が居た。

京太郎と二人で話し、他の空いていたソファーに並び座り飴を一緒に食べ始める。


「京太郎の事は好きだけど……テルーの事はもっと好きだし」

「そうか」

「なになに!?なんで私の頭を撫でるの??」


微笑ましくなり淡の頭を優しく撫でる。

部活中なのにソファーに寝転び、お菓子を食べるているも今日ぐらいは許してやろう。


「いや……いい奴だなっとな」

「好きな人達の幸せを願うのって普通じゃない?」


淡は、当然の事だろうといった表情でそんな事をいった。

それがどのぐらい凄い事で大切な事なのか理解しているのだろうか。

最初こそ生意気な奴と思っていたが、何だかんだいって良い後輩だよ……お前は。

幸せそうな3人を見ながら暖かい気持ちになった。


カンッ!


>>63
久達とは違う店っすよ。
邪魔されそうな人物に14日限りの券を渡して排除しました。

小細工はってのは、ドッキリですね。

1日送れたけどてるーおめでとう!

ちなみに
チョコレート&キャンディー=本命・大好き
クッキー=お友達

ホワイドデーだと
キャンディー=大好き
マカロン=特別な人
クッキー=友達
マシュマロ=嫌い

らしいです。

<食の京太郎 洋食屋編>

「ここでいいんじゃないか?」

                           -‐-
                               `

                  ,  ,.                  冫、
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                ,′/::::::. . __,′/::. . / |:      |:l:.
                  { ,′::::::/ |i| .,':::::. /   |.!:.    |:l::..  ;
                      { 川汯刈::::/ }/ `ヽ,川:     |:l:::::::. |
                     /:::汽_,以:(   rtミ,、/小...  从:::::::::|
                 /7/  ,   `  牝(_,《/,::::::::: /::`}::::::,′
                   / 叭        `ー´//:::::::::/::: : |:::: ,′
                     /:::リ)Λ  'ヽ      //:::::::::/:::::::: |:::::{
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                   {i:::i{: : {,√ ̄|:   /,ム、:::/::::::::::::i::: |:::::| i
                  儿八::/..:厂] ̄ ̄/,′.|:: ,′:::::i::::|::: |:::::| :
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            { : . /           ,:       i{  :.     .: . :.
           マ/{{            -=仝く,      八    .:  .:   .:
          `{{: : .      . : : : :: ̄Λ,   / ,ハ. : :. .: . :.  . :

              八, : : : : : : : : : : : : : : : / ∨  卜、 ー-=ミ 、: . .
          / ,へ.: : : : : : : :.yfニ7^´   ∨.  | . )、_ノ⌒)人,:. . .  :. . :
            / /  \.:.:_ _/, : : /:      ∨,仆、 .:. :. .:. :. ̄)ノ : :. . . : . : .
          f7 /   : :`ヽ;.: : :.∨/        {ィ代,__)`ヽ:. : :('_ : : .: . . . .:
         ./圦 {.    : : :.  '.: : :.〈:         {八`卞、_ノ) } :.:. )r'⌒' .: .
       ,′ `7        \,ハ      {  `ヽ、 : 乂__ _ _ , , . .:.:
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        ト--',/\__.           Λ     {/:〉.     i:}: .: : .:. .
       乢「/\: : : : :.          /:ハ      ∨.:/.    从.:. .
         /、  `  ‐-=ニ=-‐ '_彡 '/Λ      ∨   / ハ  :.

「ふむ………いいっすね。ここに決定!」


前を楽しげに歩くモモに声を掛け、一つのお店を指差す。

指差したお店を見て、モモは暫しの間、お店を見渡し承諾した。

緑色の屋根に白い壁、こじんまりとしたお店だ。

窓から覗くと中は綺麗で中々によさ気である。


中に入ると、一人の店員がやってきて一つのテーブルに案内をされた。

案内された所は、壁際のテーブルだ。





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.      厶==ニ二三ハ_: : ー=_,⊇ニ=--=≦ニ=‐ … ‐=ミう厶
      〉'′           ̄              、 ヽ、', \
.   /              _,.  -‐…‐-  .  Y } }ハ_}   ヽ
___廴        _,. -=≠ ´               ヽ }、}_/     人__
   三≧=--=≦三ア´     _  -- ─ ─└'…¬冖  ´
    三三三三ア´     rfニ三三三
     三三と7      ,仁三三
      三三{_{      イ三三
            └{_{ k'′
           └'′

壁にはメニューが張られており、モモはそれを読んでいる。


「お弁当も作ってるんだな」

「そう見たいっすね。結構量も多いっすから、味は期待できそうっす」


出されたお冷を飲みつつ厨房などを眺める。

こじんまりなお店であったが従業員は多く、それにも驚く。

店員が数多いお弁当を詰め込み急がしそうだ。


「さて、何を食べようか」

「う~ん、組み合わせも出来るみたいっすね」

「どれどれ、チキンガーリック+カニクリームコロッケ。チキンガーリック+ハンバーグ。チキンガーリック+………」


見るもの全てにチキンガーリックが付いてくる。

どれだけ、オススメなのだろうか。

ここまでオススメされると逆に他のメニューを選びたくなった。


他のメニューを見ながら他のを選ぶ。

カニクリームコロッケ、チキンガーリック、豚バラ焼き、ハンバーグ……。

様々な種類の物があり、1000円ぐらいで二種類を選んで食べれるという物だった。

それを暫し眺めるも、特に気になるものはなく、次のページを捲る。


「………ローストビーフか、俺はこれにするかな」

「私は………」


結局頼んだのは、写真が載っていたローストビーフを選ぶ。

1500円近くでご飯、お味噌汁、サラダが付いてくる……まぁまぁか。

モモは何やら壁に書かれたメニューを見るも眉を潜め、此方をチラチラと見ている。

どうかしたのかと思っているとモモの目がチキンガーリックを見ていると分かった。

多分、食べたいけど、男の俺が居るので遠慮しているのだろう。


「俺は気にしないぞ?」

「……いいっすかね?」

「あぁ……むしろ、美味しそうに食べるモモが見たい」

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「――――」


思った事が素直に言えば、モモが顔を真っ赤にさせ口を開いては閉じる。

それを見て少し恥ずかしくなり頬を掻いた。


「……頼むか」
「……はいっす」


お互いに気まずくなり、メニューで顔を隠した。







「こちらのメニューは、スープか飲み物を追加で頼めますけどいかがなさいますか?」

「えっと……」


暫くすれば、店員がやってきて注文を受け付けていく。

ローストビーフを選ぶとスープか飲み物を頼めるらしい。

飲み物の一覧を読むも、何処でも飲めるような物だったのでスープを頼む。


「なんのスープっすかね?」

「ん~………あぁ、ポタージュって書いてあるな」

「ふむふむ……お味噌汁よりは合うっすね」

「だな。味噌汁もありっちゃありだったけどな」


そんな会話を続けていると次々とお店に客が入ってきて満員となった。


「結構来るっすね」

「路地裏のお店だし、そんな感じはしなかったけど……結構繁盛してるっぽいな」

「ますます、楽しみっすね!」

「………あぁ」


味に期待が膨らんだのか、モモが可愛らしい笑みを浮かべた。

それに暫し、見惚れつつもニッコリと此方も返す。

良く考えれば、こんな可愛いこと一緒に食事とか恵まれてるな、俺。


「お待たせしました」

「おぉ……ども」

「わは~よさそうっすね」


暫くすれば、美味しそうな匂いを漂わせて料理がやってきた。

最初に運ばれてきたのはスープだ。

単品であったが、他は『すぐにお持ちします』と言われ納得する。


「先に頂くな」

「はいっす。こっちも早く来ないっすかね」


出されたポタージュを一口、口に入れた。


「どうっすか?」

「……普通かな。うん」

「うん?」


口に入れて思ったのはそれだ。

なんと言うか、美味いは美味いが……普通のポタージュ過ぎて感想が出てこない。

無理矢理ひねり出せば、『少し薄味かな』ってぐらいだ。


「まぁ……美味い」

「はぁ……そうっすか」


不味い訳でもなく、普通に飲み続け、数分しないうちにポタージュが無くなる。

綺麗に食べ終えると店員がやってきて料理を並べていく。

なんと言うか、タイミングが良いな。


「「いただきます」」


揃った料理を前に二人で手を叩き、一口目を口にする。

最初に食べたのは、ブロッコリーだ。

味がついているのかほんのりと甘く、いやな味はない。

青臭さもなく、野菜が苦手な人も食べれそうだなと思う。


「ここのドレッシングはトマトなんっすね」

「本当だな」


モモの声に顔を上げれば、モモが赤い液体の入った壜を持っていた。

中にはすりつぶしたトマトが浮いており、これも中々よさ気だ。

モモから受取ったドレッシングをサラダにかけ一口食べる。


「ん~~~、さっぱりで酸味があっていいな」

「っすね。ただ………」

『『トマト何処行った』』


お互いに顔を見合わせ、くすりと笑った。

酸味が強過ぎてトマトの味が何処かへ行ってしまっていた。

そのことに少しばかり笑い合うと、次へと口を付ける。

次はメインのローストビーフだ。


丁寧に一枚一枚並んでいる中の一切れを取って口にする。

太くもなく細くもなく、一切れ口に入れると丁度いい。

ある程度、噛みご飯をささっと口に入れる。


(………うん、なるほど)


ソースとご飯が絡み合い、美味しい。

ローストビーフも程よい柔らかさで肉らしい肉だ。

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           ,  / ̄-/ /' {   | |       | :
          / __   ̄,./ /-' l| l | |___ l |    |
            .:' /   ,イ _| | |ア__l { { | / }`| |    |
       /       ,:´ | { | l\{从 ∨ィ斧ミ、 |    |
    /\'´        /{  | 从{__,. \∨Vソ }イ ト、 ∧{
    ////\ r---  ´八 !∧  ̄   ,:  :.:.:  }/ノ/ リ
.   ///////\      \}∧         u 八/
  //////////〉        込、  __    ,.: /
  ///////// /          }>、   ` イ |从
 ,'//////// /   _      /--、l ` ̄ :,   |--、
.///////// /  イ/////\   {////}   /  「///|
'//////// /´// {////////ー '|////|   ,   |///l|
///////////// |l///////////ヽ// \    |////> 、
////////{/////{!/////////////////}--- /////////> 、


「………普通だな」

「……こっちもっす」


口にすれば、モモも苦笑してチキンガーリックをフォークに刺し口にした。

何と言えばいいのだろうか。

確かに美味いのだ……美味いのだが……普通だ。

特徴的な味がない分、家でも作れるのではと思うほど普通なのだ。


「あっ……ポテトいいな」

「ほくほくっすね♪」


次の食べ物を口に入れる。

次に入れたのはポテトだ。

ジャガイモを四分の一にカットしてあげた物を二個ほど出している。

ある程度冷まし食べれば、じゃがいものほくほくした感触と味わいが口に広がり大変美味い。


「さて……ある程度食べたわけだが」

「あはははは……まさかのまさかっすね」


ある程度食べ終え、最後の一つへと視線を合わせる。

最初に来た時に『あれ?』と思い、わざと無視をしていたのだが……食べないといけないよな。


「まさか……味噌汁が付いてくるとは」

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::/     )  \::|:::八   l八::::::::::l::::::「` ー..::::::! !    / / /} |

「てっきり味噌汁がスープに変わったと思ってたっす」

「だよな……まさかの汁物二品目!」


お椀を手に取り、ずずっと啜る。

少しばかり濃い味噌の味に心がほっとする。

ほっとするのだが……。


「お腹がいっぱいに……」

「汁物二種類は厳しいっすね」


ちなみに味は普通だ。

家でよく飲むような味噌汁と言っていこう。

いや、美味しいのだけど……美味しいんだけどな。


「「ごちそうさまでした!!」」


最後にモモとお互いに感謝しつつ、会計の為席を立った。


「うぉ!?」

「うわっは~……結構入ってたんっすね」


席を立ち、会計へと行けば店内が人で埋め尽くされている。

時間は11時半位なのだが、既に満員だ。

その人気さに驚きつつも会計を済まし、外へと出る。

外に出ると人が何人か並んでいるのが目に入った。

それをモモと二人して顔を見合わせ不思議そうにしつつ歩いていく。



「人気店っすね」

「だな……人気な品物があるのかね?」

             .....-―――――-.....
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          八:〃´ ̄ ̄/ ___ } /  /八{  \::八
      /三三三≧、//| |ili|~7i、/≦三三}  \

       {       `≪\| lilリ/ニ≫´      |    }
       |        ~ΤΤ~          |    |
      ( ̄ヽ      | |        / ̄)  /
      (二.イ      | |         ゝ二) /

「かも知れないっすね。今度調べて行ってみるのもいいっすね」

「だな」


モモと笑い合い、また行ってみようと話し合う。


『さて………次は何処へ行こうかな』

『そうっすね。あっちの通りのお店とか良さそうっす!』


ポケットに手を突っ込み歩いているとモモが腕に抱きついてきて、他の道を指差す。

其方を見て、今日も気が向くまま、足が向くまま、二人して歩いていく。


<食の京太郎 洋食屋編 カンッ!>

お給料が入ったので散歩がてらお店に突入。
普通のお店だった……けど平日なのに満員+並ぶという。
人気の品でもあるのだろうか?
ふらっと適当に入ったお店だっただけに衝撃的でした。

次回の食の京太郎は未定っす。
今度友達と食べに行く約束しているので、それでネタでも作れたらかなっと。
後は母から『鍋に入ったスープパスタが美味しい』と聞かされたフレンチレストランもあるのでそっちも行って見ようと思います。
楽しみだなー!

乙乙。

バイキングのエピソードの玄ちゃんみたいに経営側視点で推測してみましょうか。

ドレッシング、ブロッコリー、ポテトの下りなどからして、
京ちゃんたちが感じたよりレベル高いお店なんでしょう。
価格帯は少し高め。ボリュームは多い。メニューも豊富。

日常のちょっといいランチとしての需要は厚い店。
給料日かその翌日とくれば、少し厚くなった財布を持った客が自然と向かうような。
ただしご馳走を食べるつもりでいくと拍子抜けする。

景気のいい職場が周囲にある立地なら、流行って当然だと思います。
普通に経営して普通に黒字出す、コンサルに見せたら弄りにくくて悩むタイプ。

乙です

>>81
くそかわいい

すごく良かった

大人組とか出して欲しい。アナウンサーとか

飯食った後はモモもガッツリいただいたんでしょう?

>>88
なるほどねーそんな感じの店か。
まぁ……次行くか言われたら……ってなお店でした。

>>89-90 >>92
おつありん
気に入ってくれてありがとう、基本仲良く食べるだけだけどね!極たまにバトル。

>>91
モモは可愛い!

>>93
前に食べた所ですこやんと恒子ちゃんの話を思い浮かんだけど……せめて下げてね?

>>94-98
仲良しか!
……姫初めの書かないとなーとか手紙書かないとなーと思いつつ筆が進まない。
そのうち書くさ。
姫初めはなー……モモにしようか。宥姉とコタツでにしようか悩み中。
他の子もありだけどなー……。

「はぁ……はぁ……」


どうしてこうなったのだろうかと頭の中で考えた。

後ろを振り向けば、未だにアイツが追ってきていて、姿を見るたびに心臓がギュっと縮む。

走ってるせいもあるが、それ以外にも恐怖によって息が上がった。

心臓を鷲掴みにされているような感覚に息が今にも止まりそうだ。


「なんでっ!!なんでっ!!」


目からは涙が出てきて頬を濡らす。

それを拭く暇もなく、角を曲がった。


「あっ……あっ……」


角を曲がり、しまったと思う。

四方八方壁に囲まれており、自分のミスに青ざめる。

彼女が急いで戻らなければと振り向けば―――


「っ!!」


ペタン           
                 ペタン


  ペタン          
         ペタン


   ウケケケケケケケケ



何かの足音がする

その足             音は、靴などの音ではない

            なにか       何か       



         『手』を地面に置いた時の様な音と共に      
         
                  角から一つの影が見える


その影を見て、彼女は恐怖する
       
         その影は下半身がなく  手だけで上半身を支え歩いていた




「テケテケッ!!」


遂にはその姿を彼女の前に現す。

下半身がなく、上半身だけの体。

足ではなく、発達した手で歩く怪異……テケテケだ。


「あぁ………あぁ………」
「ケケケケッケケケケ」


彼女は尻餅を付いてずりずりと動かない足を一生懸命に動かし、壁と背中合わせになった。

そして迫り来るテケテケを見て『こうなった理由』を考え始めた。


ことの始まりは、大学のサークルの先輩の話から始まった。

彼女こと――原村和は大学生となり、とあるサークルに参加した。

最初こそ、戸惑う事も多かったが、友人に恵まれ楽しい大学生活を過ごしていた。

3ヶ月ぐらい経った頃だろうか、春も終わり暑くなってきた時に一つの話題が挙がる。


『なぁ……知ってるか。あそこの踏み切りでさ』

『くだらない。怪異なんて馬鹿馬鹿しい』

『なら皆で行ってみようぜ?』


夏間じかという事もあり、怪談の話題が挙がった。

和は幽霊やオカルトと言ったもの信じていなかった為、口を出せばその様な答えが返って来た。

サークルメンバーも盛り上がり、少し早めの肝試しということで皆でその踏切へと足を踏み入れる。


『大した事ないなー』

『そういえば……ここって何が出るの?』


深夜に踏み切りに行くも、特に何も起きず。

拍子抜けとばかりに皆で笑う。


『言ってなかったっけ……ここに出るのは『テケテケ』だ』

『テケテケって……あの?』

『そそ、確か先輩に聞いた話だと―――』


【テケテケ】

寒い寒い吹雪の中で、とある映画を撮るために撮影をしていた団体があった。

深夜、吹雪の中でどうしても撮りたいと監督の要望もあり、それが実現する。

勿論、許可など取れるわけがない。

ただでさえ、極寒の吹雪の中での撮影、見通し悪く事故になるかも知れない可能性があった。

故に、監督は許可を取らず。

そのまま強行し映画を撮り始める。

吐く息が白くなり、息をするたびに口の中の水分が奪われ、体は震える。

そんな中でも女優も監督もスタッフでさ、素晴らしいシーンが撮れると喜び、我慢し堪えた。

ある意味で素晴らしいシーンが撮れたと言えよう、悲劇と共に――――


『ギャァッ!!』


吹雪の中で撮っていると女優がやってきた電車に轢かれた。

吹雪で見通しが悪く、やってきた電車を避ける時間がなかったのだ。

気付いたときには既に女優との距離は、10Mもないほどであった。


女優は下半身を轢かれ、上半身だけが吹き飛んだ。

真っ白い雪は、赤く血で濡れ、誰もがその参状に目を見開き固まる。

そこで終わっていれば、ただの事故、不運の死を遂げた話となるだろう。

しかしだ―――この女優は運がなかった。


極寒の地での撮影、傷口は寒さにより凍結し、痛みや血管を麻痺させた。

血が必要以上に流れる事もなく、痛みもなく、女優は動かない足を捜し求め手で這いずる。

暫く動いた後、彼女は死んだ。

それ以来だ。

この噂を聞いた人物に3日後、彼女がやってきて足をもぎ取って行くという。

これが全国的に有名な怪談話―――テケテケだ。


『まじかよー!本当に出たら恨むからな!』

『アハハハハ』


その怪談話を聞いて笑う者、怯える者、馬鹿馬鹿しいと冷める者が出る。

和は勿論、冷めた側だ。


『ここ東京ですよ?なんで北国で起きた出来事なのに此方の踏み切りに出るんですか』

『言われて見れば』


和の言葉に全員が納得し、解散となった。

飲みに行く者、帰る者と別れその場で解散する。


『はぁ……』


付き合いとは言え、時間を無駄としたばかりに大きなため息を付く。

家に帰るのも面倒となり、足が重い。










ピリリリリリリ……。






『誰でしょうか?』


たらたらと歩いていると電話が鳴った。

携帯を取り出し、見てみれば先輩の一人であった。


『………』


ディスプレイに映し出された名前を見て、嫌そうな顔をする。

何かと絡んできて、いやらしく人の胸を見る人でたびたび誘われるのだ。

毎回毎回断ってもしつこく、正直話もしたくない。


『もしもし』


それでも出ないわけにも行かず。

携帯を取り出し、通話のボタンを押した。

最初に聴こえてきたのは何かが落ちる音。

そして誰かが叫ぶ声だ。


(酔ってるんでしょうか?)


友人達と飲みに行くと言っていたので酔っているのかと思うも違うらしい。

何やら必死に叫ぶ声が聞こえ、事件かと耳を澄ませる。


『やめっ―――ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』

『!!!』


大きな悲鳴が聞こえ、次に    ブチリッ    と何かを引き裂く音が聞こえた。

余りに生々しい音に、身が竦み電話を咄嗟に切った。


『な、なにが……?』


異常ともいえる状況に顔が青ざめる。

息が荒くなり、胸を押さえ息を整えようと口を開く。


ピリリリリリリリリリリ……。

『!!』


そんな時だ。

携帯がまた鳴った。

おそるおそる表示された名前を見て顔が引き攣る。

表示された名前は、先ほど電話があった先輩からであった。


『もし……もし……?』
『ウケケケケケケケケケケケケケケケケケ』


あぁ……出なければよかったと思った。

携帯から聴こえてくる少女の声にそんな感想を抱いた。

直ぐに携帯を切り、そのまま駆け出す。

携帯に出た瞬間から後ろに異様な気配を感じていた。

走れば、先ほどの少女の声が聴こえ、ペタンペタンと音が鳴る。

ついてきている。

これが和を襲った怪異、そして―――絶望的な状況だ。


「だ……れか……」


壁を背に掠れた声で助けを呼ぶ。

目の前には、下半身がない、少女がケタケタと笑い此方を見ている。

恐怖で身が竦み、歯が寒くもないのにカチカチと鳴った。


『――――』


ペタン    ペタン    

と先ほどの勢いがなくなり、ゆっくりと歩くように迫ってくる。

あぁ、自分はここで終わるのかと和は、自分の運を呪い目を閉じた。

せめて、これ以上恐怖しないように

せめて、せめて――――。





そんな時だ。



                                ,ィ=t、
                                   /::::::::::ヽ
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                                       ム;::' /!::l /  j:;l
                                            /  |::'/  .f:/
                                           ,f   ,.イ  //
                                        i.L_,/ ! .//
                                        ー"    /


眩い光が突如、和を襲った。


「な、何が……?」

「あっ……やべぇ、霊力足りねーわ」

『京君のあほー』


驚き目を開くと、男性と女性の声が聴こえてくる。

目が慣れてくると二人の男女が見える。

一人は、金髪の青年で何やら片手に数珠を持ち、もう片方にはコンビニの袋を持っていた。

少女の方は、おかっぱの黒髪頭の少女だ。

しかも少女は、青年の肩に手を置き、ふよふよと浮いている。


「はっ……え?」

「やっべー……まじでやっべー……霊力ないから追い払えねー!」

『アホー!まぬけー!変な所でいつも役に立たんな』

「そもそもだ!お前が人の飯を食うからだろが!」

『妖怪でも幽霊少女でもお腹が空くんや』


そんな異常な二人組みが何やらわいわいと騒ぎ始める。

あまりにあまりな展開に和は付いていけず、目を白黒させた。


『うぎぎぎぎぎぎ』

「テケテケッ!」


そんな二人に呆気に取られていると声が聴こえる。

見れば、先ほど襲ってきていたテケテケが、何やらプスプスと煙を出しながら起き上がろうとしていた。



「どうすっかな。こいつ」

『どうしようなー』

『うげっ』


危機的状況に身を構えると暢気な声と共にテケテケが転んだ。

言い争っていた二人が暢気な事を言いつつも、立ったテケテケの手を払い転ばす。

テケテケはそれでも立ち上がろうともがくも結果は同じだ。

立つたびに青年に手を払われ、地面へと倒れこむ。


「どっかの誰かさんを追い払う為に霊力使っちゃったしな」

『ご飯が美味くて幸せや。うまうま』


テケテケが賢明に立ち上がろうとしている横で青年が暢気に欠伸をした。

少女の方は、袋を漁り、肉まんを手にとって美味しそうに食べている。


(なんでしょうか、これ。なんだかテケテケが不憫に)


一生懸命、立ち上がろうとするテケテケをつい応援してしまいそうになった。


「しょうがないか。よいしょっと」

『ぐえぇ』

「えぇー……」


終いには青年が数珠をテケテケの首にかけ、そのままぎゅっと締め上げ、持ち上げる。

テケテケはジタバタと暴れるも次第に力を無くし、ダランと腕を下げきった。


「物理?」

「結構効くんだよね」


青年は、テケテケが動かなくなると数珠を放し、首根っこを掴んだ。

結構扱いも雑だ。


「えっと……えっと……ありがとうございます?」

「いえいえ」

「それで……どちら様で?」

「通りすがりの『寺生まれの住職のKさん』です」

「はぁ………」


今時は金髪のお坊さんも居るんだとしか感想が出てこなかった。


「そうだ、助けたお礼なんだけど」

「はぁ……助けてもらいましたし。お金ぐらいでしたら」


金髪の生臭坊主。

そんな感想が頭を過ぎる。

見ればコンビニの袋にお酒が幾つか入っており、それが余計にだ。


「それでは――――――ってお願いできます?」

「えっと……それだけで?」

「大事な事なんで」


青年はそれだけ告げると去っていった。

勿論、テケテケを引きずり、浮遊する少女を連れて……。

これが和が人生で一番驚いた経験、誰に話しても信じてくれないであろう体験談だ。











「ふぁ~~~~」


寺の境内で一人の青年が欠伸をしつつ箒で掃いて行く。

法衣を着ているものの、髪は金髪で伸ばし放題の坊さんに見えない青年であった。


「やっほー、相変わらずだね。京ちゃん」

「よう、咲か」


青年が、掃いても掃いても落ちてくる葉っぱと格闘していると声が掛かった。

声を掛けたのは、一人の女性だった。

髪は短くショートカットで何やら一部が角のように飛び出ている。


「暇そうだね?」

「暇じゃねーよ。これでも結構仕事あるんだぜ?」

「ふ~ん」

「……興味ないのかよ」


咲と呼ばれた女性は、寺の階段に座り、本を取り出すと読み出す。

自分で聞いといて一切、興味を示さない咲に呆れた表情をした。


「そういえばさー……」

「んー……なんだ?」


そんな咲を放置し、意味のない掃除をしていると声がかかった。


「テケテケが退治されたんだってー」

「テケテケが?」

「そそ、大学で噂になってるよ」


咲の言葉に青年が聞き返せば、その様な答えが返って来た。


「大学生になっても怪談か」

「あははは、でも本気で怖がってた人も居たからね。その人達はほっとしたみたい」

「………そうか」


咲の言葉にそれだけ告げ、箒を動かす。

時たま、風が吹き髪を揺らす。


その風に目を細め、ゆらゆらと揺れる木を見れば、その木の下ですやすやと眠る『テケテケ』の姿が見える。

その姿は、前に会った時と比べ、狂気もなければ恐怖も感じない。

あの少女に告げた言葉はしっかりと効果を発揮しているらしい。

あの時、京太郎は少女にこう告げていた。

『大学で『テケテケは寺生まれの住職のKさんに退治された』って噂流してくれますか?』

こういった怪談は噂によって作られる事が大半なのだ。

言葉には力がある、一つ一つの言葉が小さくても、信じる人が本気で怖がり噂すれば怪異が出来上がる。

彼女は元々、『テケテケ』ではなかった。

電車の事故で亡くなった幽霊が噂により、テケテケへと変貌したのだ。

ある意味で彼女も不幸な犠牲者とも言える。

成仏したくても言葉の鎖により、雁字搦めとなり成仏できなく苦しむ。

故にそれが人への恨みとなり、テケテケとしての役目を全うしだす。

不幸が不幸を生む悪循環、それに彼女は囚われていた。


「薄くなってきたし……そろそろかな」

「薄くなってきたって……京ちゃん禿げたの?」

「髪じゃねーよ!?」


姿が透けてきたテケテケを見て呟けば、咲のとんちんかんな言葉が飛んでくる。

一体咲は何処を見て言ってるのだろうか、何処からどう見てもふさふさだろうに。


そんな会話を続けてつつもテケテケの事を考える。

退治されたと、もう居ないんだと噂になれば次第に鎖も解かれる。

全ての鎖が外れるまで時間は掛かるだろうが、このままいけばすぐだろう。

全ての鎖が外れた時、その時はしっかりと供養し道を示してあげよう。


熱い熱気を運ぶ風を受け、そんな事を考えた。


【寺生まれの日常】


次回予告(嘘)

『ターボババァが現れたんやって』

『ひっさ~つ!!超高速ピンポンダッシュ!!』

『おい、誰かあの猿捕まえろ!!』

【ターボ猿のピンポンダッシュ事件簿】


『ボクのマジックをお見せしよう!』

『一さんのはマジックじゃなくてストリップ!!!』

『消失マジックすると服が消失するんだよね』

【国広一のサーカス、ストリップショー】


『京太郎~♪』

『いや~~!!!』

『あぁ……ドナドナド~ナ~ド~ナ~京君が売られていくよ』

【ひきこさんの愛は重い】


『暑いねー』

『し、死ぬ助けて!』

『夏にマフラーとか京君物好きやね!』

【暑い夏のマフラーとの一時】


『行け!私のカブトボー○!!』

『煌さん!その玩具を返して!?』

『すばらです!』

【唸れ!私のカブトボー○!!】


『バイト探してるっす』

『その影の薄さだとなー……』

『………ここで働けないっすかね?』

【リゾートバイトのバイト探し】


『この子がリアル!?』

『お菓子うまうま』

『あぁ……お寺のお菓子がなくなってくなー』

【リアルによるリアルな懐事情】


これは、お寺の生まれの住職と妖怪や幽霊といった人物との愉快な日常物語。


久々に都市伝説スレ読んだので。

さすがに許可を取ってないので一発ネタ!

ちなみに怜は京ちゃんに取り憑く幽霊さん。

「………」


それは散歩の途中だった。

天気が良いなと思い、夕焼け空を眺める為に外で出たのが失敗だった。

良いことあるかも知れないと歩いていると川の付近で見知った奴を見つけたのだ。

知り合いなら声を掛けてと思うも、何をやらかすのか一番分からない奴に会うとは……。


(……あいつ何してんだろ)


川の岸で木の棒から糸を垂らし、じっとしている淡を見つけた。

いや、釣りをしてるのだろうと分かるのだが、正直似合わない。

釣りとは、堪え続けるものなのだ。

騒がしくせず、静かにぼーと時を過ごし、魚との真剣勝負。

いつも騒がしい淡とは相性が悪過ぎた。


(あー……面倒そうだし、無視でいいか。見なかったことにしよう)


十秒ほど見つめ、そう結論づけた。


『――――っ!!!!―――!?!?』

(あーあー何も聴こえない)


数歩歩けば、後ろから淡の呼び声が聞こえる。

どうやら気付かれたらしい。

何を言っているのか分からないのでこのまま歩き去ろうと思った。


ピリリリリリリ

「………」


と思ってたのにポケットに仕舞ってある携帯が鳴り出した。

少し考えるも何度もなり続ける為、結局手にとり、通話を押した。


『タロー!!!』

「………」


聴こえてきた第一声を聞いて、そっと携帯を閉じる。


ピリリリリリリリリ

「………」


携帯を仕舞い、数歩歩けばまた鳴った。


「はい、京太郎ですが」

『タロー!!!』

「………」


携帯から聴こえてくる淡らしき声の人物が先ほどと同じ言葉を発する。

暫し、考えて……。


ピッ!


と携帯を切った。

俺は京太郎であって太郎ではない、故に間違い電話だろう。

                       ´              \__

                         /                    マ三三三三三三ニ=-
                  /     /           \     ∨ /⌒> 三三三ニ=-
                         ,′          ヽ           \三三三ニ=-
                   /     _/ │  ∧          .     | ニ二  -=ニ\三三三ニ=-
.                /    / /│ '|  |\  :.       :. i   |\        ̄`丶三三三
           __/      / /  │/│  |   :. |\       :.   |             \三三
         _/´/ /    /| \| | |  |  |│ ::.     |   八   ー―‐=ニマ三\  マ三
       厂| |∨//    人 レl   | ト-|  |  |│ ::.     │ \ \       `マ三)  }三
__,,...  -┤│レ/゙∨   /\l |_|斤テ外八 ^ト--|/--│              ー=ニ二 `マ  /_三
       ││|{ {.  /  ∧ンリ 乂ツ   \|斗テ外、.|       卜、        丶、______ く_三三
       | ∨\八  {  /  Y::/::/  ,    乂)ツ 》│    | /\       \≫==≪\ マニ三
__,,,... -‐ヘ_ \,,>\∨廴_,人          ::/::/ / リ│  │  >ー──=ミ〃    `ヽ∨ニ三
          ̄    \__,))       ヽ      ∠/_7  イ /⌒)丿    \_ノ{ -‐~‐- }ノ三三
                      ≧=‐   -=≦ / ∧|/ / ,.二二二二∨|\___/| ̄ -=

                                 / /  厂∨ / -――=マ 〉|      |
                               ((⌒´     ∨ 〈       ∨/l.     │
                                           `ーヘ      ∨|     │
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                                               \     \
「なんで切るの!?」


「………」


歩き出そうとすると誰かに服を掴まれた。

微妙な表情をして後ろを振り向けば、奴が居た。

淡だ。


「なんだ、さっきの電話はお前か」

「ちゃんと挨拶したじゃん!」

「俺は京太郎で太郎ではありません」


頬を膨らませて怒る淡に正論を言う。

名前を二回も間違える奴は断じて友達ではない。


「あぁ……あれは『ハロー!京太郎!』と言おうとしたら短くなっちゃったの」

「おい、挨拶と名前を短縮するな!全国の太郎と名の付く人の挨拶がそれになるだろう!?」

「もう良くない?タロー!で挨拶も楽だよ」

「そうなったら、どの太郎に挨拶をしてるか判らないだろう」

「全国の太郎さん、おはよー!」


元気に手を振り此方に笑顔を向ける淡にイラっとした。

相変わらず会話が明後日の方向へと飛んでいく。


「あいた!?」


なので、思わずデコピンをかました俺は悪くない。


「それで……なんでお前が『魚釣り』してるんだ?」

      ∧  ト、\ヽ   ヽ  〃⌒》
  /ハ/  } |ヽ , -‐ !  l    《
 ハ_」/   .|  | /Vり  l  |  __  o
ィチ∨_ ̄`|  l ィ巧ミ< |  | ⌒》   /
 |ァ豸坏| ソ ' i::::::} 〉| !   ヽ。  /  ま
 l〈 {:::::::j レ'   -‐'' リ 八     /   っ
 ト `  ̄     '  "" ノ ハゝニニ二!   た
 ヽ ""   ∧    ノ人\ヽ    |   く
.\\ゝ    し'  /     } \\ <   も
\ \ ヽ ー- r i, --  / \ヽ! \ |   っ

  \ } }-、  r‐/ /   \  ヽ!ヽ |   て
ヽ.  ト j !` ̄ / /      \  | }

「してないよ?」


こうして顔を合わしたついでに先ほどの異様な光景について聞いてみる。

聞いてみるも淡はしてないとばかりに首を傾げた。


「いや……ほら、あそこにあるだろ?粗末な木の棒に紐が括り付けられてる、小学生レベルの釣竿が」

「なんかすっごい悪意ない?」

「ないない」

「そっか、ないのかー」

「ほら釣りだろ?」

「魚は釣ってないけどね!」


話を聞いていけば、変な事を言い出す。

魚を釣ってなければ何を釣ってるのだろうか。


「あー……釣れないって意味でか?」

「ううん、魚は釣る気ないよ」


首を横に振り淡が否定する。


「なら……ザリガニか?」

「ぶっぶー」


大きく頭の上で淡が罰点を作る。


「むぎゅふるっ!?」


思わず頬を鷲掴みにしてしまった。


「なら何を釣ってるんだ?」

「かぎー!!」

「そっか、それじゃ」


元気に答える淡に良い笑顔をして立ち去る。



「待って!死活問題なの!今日家に帰れないんだよ!」

「はなせ!いやだ、絶対に手伝いたくない!」

「すぽって、すぽって手をすり抜けて逃げちゃったの!」

「鍵も川の底で眠りたかったんだよ!回され続ける生活に疲れたんだよ!眠らせておいてやれよ!」

「いやー!磁石を付けても釣れないの!これはもう、京太郎の出番じゃん!」

「いや、磁石じゃ鍵は釣れないだろ」


本気で釣ろうとしていた淡に思考が一回転し冷静になった。

このポンコツは、磁石を餌に釣ろうとしてたのかと。


「いやーその通りで釣れないんだね」

「むしろ何故釣れると思った」


結局、釣竿の所まで連行され、二人で座り込み川を見る。

勿論だが、手作りの竿はピクリとも動かない。


「せっかく、強力な磁石をつけたのに」

「あー……U磁石とか?」

「ううん?『方位磁石』!」

「なんで!?何でよりによってソレ!?引っ付かないよな!?」

「ほら、なんとかレーダーみたいに鍵の場所を示すかと」

「示さねーよ!?方位磁石は鍵に設定されてないからね!?北専用だからな!?」

「駄目かー」


釣竿を引き上げれば、濡れた方位磁石が糸に吊るされ姿を現した。

あ、マジでやってたんだ。



結局、菫さんに電話をして淡を引き取ってもらいました。


「この馬鹿、先にこっちに連絡しろと……」

「タロー!タロー!!」


首根っこを捕まれ引きずられていく淡を見送り帰路に着いたとさ。


カンッ!

なんだこれ、勢いで書いたら、なんだこれ。

あと、別に京太郎は覆さないし、閃かない。

安価スレも終わり、時間が出来たのはいいけど……なんだろうか、この虚しさは……
ということで、もしかしたら安価スレ(もちろん、京太郎の奴)立てるかも知れないっす
懲りずに長い奴……
エイプリールフールネタで安価スレでもと詰めてたらやりたくなってしまった

【予告】

 、,,--,,,__            ,,,.. -ー┬‐ァ   .,,'i
  ゙''-,!,. ~~゙゙''゙''゙~ ̄ ̄ ̄~゙''゙''゙゙   ,,-''゙~  ,,-''゙ |

     ~゙''-,,'          ,,-''゙~  _,,-''゙   ,!
       ,',.c、    ,c..、  ヽ、  r''゙  _,;=‐''゙~
      ,!ヒ;;ノ _   ヒ;;_ノ    |  \ ゙ヽ、
      {D 、_,__,,   ○    ゙|   / /
      ゙ヽ、         ‐==ニ| /,/
       ,! ゙''ー         ,   |ヾ''\
         {  i       / ノ-=ニ|/ /
       },,,,}       〉,,,}   |' <゙
       !、        ,   //

        ヽ、      (  .ノ゙~
        f゙' ,,‐~ー-- f゙ i゙~
        ~''゙       '゙'゙'~

ポケットモンスター、縮めてポケモン

この世界の不思議な不思議な生き物

空に、大地に、海に、街にこの世界のあらゆる場所で目にすることが出来る。

長い間、人間と共に共存をしていた彼等であったが、五十年前から一つの変化が起きた。

彼等の中に、人と同じ姿を持つものが現れたのだ。


            __

            ィ ´:::::::::::::::::::::`ヽ
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      ,:':::::i::::::/i:::/i::ハ::-:::、::::::::::i:::::.
.    / '"ト:::r云x{ レ i/ レ'i::::::/::::::|
       |::::抃り   f笊ミノ::ィ:::::レ'
       レヘ}、  、 _ `''  ´ノ:/ij
          >--r  'i´〔 レ'
          / j7r_彡'⌒ヽ
.          `Y λ ー i   〉
         / j {八  {.ト-く
          い、{i__}}__彡} i
         /::/^Y::7::「:{__ノ

          ∨i::::i|:::{::::i:::::/
          丁`ーrーi´
           }iii|  ‘._, i
          fiiiノ  .}iiii{
              〔iiiiノ

その者達を最初に発見された固体から名前を取って『サキモン』と呼ばれる存在となった。

最初こそ赤ちゃん位の大きさの彼女達であったが、進化するたびに人と同じ姿をとなることで一つの問題が起きる。

彼女達をポケモンと一緒にしてもいいのかと言う問題だ。


進化の過程で大きくなるのだから『人間』ではない

人間同様の言語に姿、知識を持つのだ『人間』だ


二つの意見がぶつかり合い、長い間解消されなかった

しかし、その意見も次第に沈下しポケモン同様の扱いに決まった

彼女達は滅多に発見されない上に全体数が少なかった

故に彼女等の生態が掴めず、人間と共存できるか分からなかったのだ

それ故、サキモンと名づけられポケモン同様の扱いとなる

勿論、取り扱いには普通のポケモンと違い、国が定めた試験を突破し免許が要る

更に大量のお金と年に一度のポケモン/サキモン教会の審査が入る

そんな規定が出来てから三十年――






とある町でとある少年が生まれた。

その少年はすくすくと育ち、子供の頃に一人の少女と出会う。

町に子供は少なく、少女と友達になった少年はいつも一緒に遊んでいた。

しかしだ、その生活も長くは続かない。


少女は、人間ではなく『サキモン』であったのだ。

その少女は、データの関係上や野生という事もあり、近くの研究所で育てられる事となる。

大人達に何度も説明や説得されるも少年が諦めなかった。

『もう一度、あの子と一緒に……』

その誓いだけを胸にお金を為、知識を貯める。

そんな少年に周囲も動かされる。

諦めない少年を見て親が――。

毎日遊びに来る少年を見て博士が――。


本来十歳で旅立つ事が出来るのに、少年は最初に受取る子はその子と決め旅を伸ばした。

そして――十六歳の誕生日、遂に。


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「迎えに来たぜ!」

    / .:.:::::::|:::::::|::::::::::::::::::ト、:::::::::::\:::::::::l:::::::::::::.:.:.:.:l.:.:.:.:

    / .:.:.:::::::|:::::lハ:::::::::::::::::|  ;::斗匕::ヽ::::l:::::::i:::.:.:.:.:.:.l.:.:.:.
.    ′.:.:::::::::|:::::| 乂:::::::::::::|/ヾ::| \:::/Ⅵ:::::: l:::::::::.:.::l.:.:.:
   ..i|.:.:..:::::-|-一  >- "   孑斧气メ 〉.|::::::::l::::::::::.:.:l.:.:.
.   |.ハ.:.:::::::|::|::::::|二.        `込 ソ / |::::::::l::::::::::::.:l.:.:.
.   |:{ |.:.::::::|::l/ ::|气メ `       `””’   | ::::::l:::::::::::::.l.:.:::
.   |:{ |.::::::::|从::::込ソ        〃〃   |::::::/::::::::::::.:l.:.:.:
..  乂 l:::::::::V::マ::`”’            /:/:::::::::::::::.:l.:.:.:
.      l.::::::::乂入::|〃 ′       /:::::::::::::::::::::::::/::::.:
      l.::::::::::::}::::}:|    - ‐ '′/::::::::::::::::::::::::::/:::::::::
      乂::::::::乂:人./ ̄/〉   ./::::::::::::::::::::> '::|::::::::::::::
        > :::::::ヽ/  //、 __/:::::::::> '´ ̄__」、:/:::::::::::::
          >:/  // :::/::> ' /  /:(@)}/::::::::::::
        /::::/  //::::::こ7:::ヽ ∨ /:..:.:.:.:..::/:::::::::::::::
      /:::::::/  //:::::/::/.(@)У/.:(@).:.:.:/::::::::::::::::::

「あっはっは、大馬鹿者だねぃ」


昔から一切変わらないその姿。

一人の少女をお供に少年は旅に出る。



          r‐t‐ 、
         l\>、 \                   , へ二二 ̄ ̄7
        \\,\ \               , イ`ー─--二二/
         ヽ 〉、く\_>、           ,/ , --──'''T ̄´/
            \/ニミ、ヽ〈\  ∧    / _/ >     / /
           l:l丶 l:ト、_\| 〃l  /_/ /   /_/

              |:|`ー|:| ヽ,r‐〃 |:|、/_∠..-‐'‐──イ´
            U  |:!-‐'-〃 =Uテ==、‐-、二二/
          ,ィ==/ヽ   ,‐、'、_,r-、   「\\/
           //   〉_ソ (_ソヽ  ヾ\丿 ノy´ ̄ヽ
       ,-=ニヽ  i:{´\/  ヽ二ニ{:|-‐'´|.   |

       /   V  {:|       ヽ‐-|:| ─1|   l
      /    /  {:l         `‐l:|-‐イ |   ,'
    /  /    {:|          {:{ヽ/ |   /
   / /        {:{            }:}    | /
   //                         |/

「うぉぉぉぉぉお!!! スピアー! スピアーの群れが!!」

「あっはっは、凄いねぃ。ほれほれ、京太郎頑張れ」

「咏ちゃん! なんとかして!」

「無理無理、ここで火技使えば大火事だぜぃ?」

「だぁぁーー!!!」



時に森でスピアーの群れに追われ



「挑戦者! ナガノシティ出身、須賀 京太郎!」

「咏ちゃん!」

「おうよ!」



時にジムリーダーに挑戦し



「おかしいのだ、おかしいのだ。この世界は狂っている」

「お前は……一体?」

「サキモンは人間でないだと? 否だ、彼女達こそが人間の進化した姿! 上位者達だ!」


時に謎の組織とぶつかり合い



「四天王、――に応じません」 

                「何が起きている」

「太陽が――」

               「嘘だろ……あれは伝説の!!」


「――駄目だ。君は戦ってはいけない。君はサキモンじゃない、人間なんだ」


        「でも戦う、私は私の意志で」

「何であなたが!?」


『咏ちゃん、これがラストバトルだ』

『おうよ、私達の絆を見せつけてやろうじゃないか』

『サキットモンスターK』
2016年4~5月 安価スレ立つ予定
※最初のポケモンは咏で決定していません。
安価で決める予定です。
シナリオも今現在、煮詰め中なので変わるかも知れません。
一応ポケモンも登場、咲だけにすると敵が少なくて……。


期待して待てる
最初のパートナーくらい>>1の好きなキャラでええのよ

>>152
そやな、最初の一人だけ選ばせて貰って、博士から貰う子を安価で良さ気かな?


京太郎「ふぅ……今日も良い天気だな」


窓の外の空を見上げれば、綺麗な青空が見える。

誰がどう見ても快晴で雲一つなかった。


京太郎「終わったら、何をしようかな」

怜「いつまで現実逃避してるん?」

京太郎「だってよ~……怜、なにこれ、何なのこの量」

怜「番長になったんやし、その位は当たり前やろ。むしろ私が負担してる分楽だし」


京太郎は、目の前にある大量の書類を見て嫌そうな顔をした。

なるべく見ないように視界の恥に置き、隣に立っている怜の顔を見た。


京太郎「なぁ……手伝って」

怜「私の仕事も手伝ってくれるんならええよ。ちなみにこの五倍あるんやけど……」

京太郎「さー! 仕事頑張ろう!」

怜「まったく……私だって怠けたいわ」


先ほどと打って変わって京太郎は仕事を片付けていく。

その様子を見て怜は、呆れながらも自分もまた仕事に没頭していった。


京太郎「うへー……前の番長はこんな事してたのか」

怜「あの番長がこないなことしてたと思うか?」

京太郎「………」


怜の言葉に自分の前の番長を思い出す。

頭を金と赤色に染め、鼻や耳にピアスをつけた何処からどう見ても不良。

頭は悪かったが、力が強く番長となり、学院の支配者に君臨していた。

力と権力を使い、好き勝手やっていた奴を思い出せば、自ずと答えが出てくる。


京太郎「なるほど、あいつが好き勝手やっていたから、俺らのこの負担なんだな」

怜「そーそー、本来であれば、学院の設備や校則を取り締まるんやけどな」

京太郎「『女性は皆俺の物』『一ヶ月に一度お金の献上』『逆らえば私刑』……ひでーな」


前の校則が書かれている学生手帳を見て、京太郎が呻いた。


怜「好き勝手やられてたから、新しく一から作り直さなアカン」

京太郎「はぁ……頑張るか」

怜「頑張れ! 私も頑張る!」


転校して来た当時の学校の有様を思い出し、京太郎は真剣に書類に向き合った。


「大変やー!」


暫く無言で作業をしていると突如バンッと大きな音と共に扉が開かれる。


竜華「とーきー! 京太郎!」

京太郎「どうした?」

怜「んぁ、何かあったん?」


中に入って来たのは、怜の親友であり、京太郎と共に歩むと決めた、清水谷 竜華だ。

何やら慌てており、手を大きく上げ、騒いでいる。


京太郎「それで何が?」

竜華「あれがあーで、これがこーなんよ!」

京太郎「わかんねー」

怜「何いうてるん?」

竜華「えっとな! えっとな! アレや! アレ、そう! 風越学園が攻めてきよった!」

京太郎「まじか」

竜華「大真面や」

怜「うへ~……こっちはまだ、何も出来とらんのに!」

京太郎「なんでまた?」


風越学園は長野エリアの総長をしている学園だ。

今代の総長である 福路 美穂子 優しい性格で争いを好まないと聞く。


竜華「たぶん、前の番長が倒れた事知らんのちゃう?」

京太郎&怜「あー……」


竜華の言葉に京太郎と怜が納得し頷いた。

前の番長の悪名が今になって 福路 美穂子 の耳に入ったのだろう。


竜華「女の敵だー! てことでこっちに攻めてきよるけど」

京太郎「……はぁ」

怜「行くしかないなー」

京太郎「しょうがねーな」


京太郎は、それだけ言うと立ち上がり、グローブを嵌めなおすとギュっと拳を握る。


京太郎「まずは、説得かな」

怜「説得(物理)やね」

竜華「話を聞いてくれへんし、しゃーないな!」


竜華はぷんすこと怒り、怜は欠伸をしながらも付いてきた。


京太郎「さぁ……始めるか!」


楽しげな笑みを浮かべ、京太郎は仲間と共に今日も前へと進む。




20XX年、突如として日本の中心に開いた大穴、通称「魔雀孔」。

魔雀孔の出現に伴ない発生した天変地異により、大地はねじ曲がり、海は分かたれ、日本は列島の姿を失った。

時を同じくして各地に現れた漆黒の結晶「牌クリスタル」から発生した、 牌パワーは人間の肉体に超常の能力を呼び起こした。

能力者は「特体生」と呼ばれ、 一般人の恐怖の対象となり、日本は暴力と恐怖が支配する闇黒の時を迎え、諸外国からも隔離された。

しかし魔雀孔出現から一年後、強力な意志と戦闘力を持った一人の男が、全国の特体生をまとめて学生連合を作り上げ、日本に秩序を蘇らせる。

だが、その秩序も仮初めに過ぎなかった…


その十年後、先の総代が亡くなり、各勢力のバランスが狂いはじめ、それぞれに不穏な空気が漂い始めた。

そんな中、一人の少年が仲間と共に立ち上がり、もう一度日本を一つに纏めようとする物語。


【R-18 京太郎「大番長!!」】

ごめん、ポケモンじゃなくてこっちになるやも


ポケモン、大番長、戦国、三国志 どれがいいだろうか悩み中です
やるとしたら、どれがやりたいかね?

終わる目処がキチンとついてるやつ

>>167
ポケモンかな
ストーリーも作りやすいし、分かりやすいか
う~ん、最初の通り、ポケモンで行きます

それでは四月にまた会いましょう。
たぶん、色々と作成に入るので四月まで更新ありません。
それではーノシ

ポケモン作成疲れた、何か書こうかな

↓何かネタでもあれば、どうぞー

【押せ押せ 明華】

明華「なんで言ってくれなかったんですか!」

京太郎「いや……そのな? 別に言うほどでもないかなーと」

明華「言うほどでありますよ!?」

京太郎「あははは……」


智葉「なんで京太郎が明華に押されてるんだ?」

ネリー「何でも京太郎が昔、運動部の部活やってたんだよね! って話になって」

ハオ「それで『何をしてたんですか?』って聞いたら」


明華「まさか、京太郎がハンドボールをしてたなんて」

京太郎「そこまで興奮することでもないだろう」


智葉「なんでハンドボールで?」

ダヴァン「フランスでは、『ハンドボール』が人気デスからね」

智葉「そうなのか」

ネリー「そうらしいよ」


明華「しかも調べれば『黄金の風』『黄金の最終兵器』『最強無敵の……』」

京太郎「だー!! ヤメテ!? 人の黒歴史読まないで!?」


ネリー「『黄金の風』キリッ……ぷふっ」

ハオ「黄金の最終兵器……語呂悪いですね」

智葉(最強無敵の……なんだろうか)



京太郎「ネリーは後で屋上な」

ネリー「なんでネリーだけ!?」


明華「これはもうハンドボールで世界に羽ばたきましょう!」

京太郎「えぇ~……」

明華「京太郎なら、あっちで有名なヒーローになれます!」

京太郎「俺如きじゃ無理だろ」

明華「いけます!」

京太郎「あー……うん、分かったから、分かったから……押さないで」

明華「あぁ……でもでも、ヒーローになったら遠い所へ……」

京太郎「あのー……聞いてます?」

明華「いえいえ、まだ時間もありますし、これから攻めていけば」

京太郎「………」

明華「はっ……今押し倒してしまえば!」

京太郎「!?」


ネリー「かえろーかえろー」

ハオ「戸締りお願いしますね」

智葉「ラーメンでも食べに行くか」

ダヴァン「いいですネ!」


京太郎「ちょ……まっ!?」

明華「~♪」

京太郎「服脱がないで?! 脱がさないで!? だれかー!!!」


京太郎が手を伸ばすも無慈悲にも扉が閉まったとさ。

この後、どうなったかは二人だけの秘密。

ただ、いえることは、数年後京太郎は、世界プレイヤーになって綺麗な奥さんと娘を貰いました。

カンッ!

【お誕生日だよ! やえさん!】

やえ「ふっふっふ、今日は待ちに待った誕生日! きっと王者に相応しい多くのSSが……」

総合スレ……0件

やえ「………ぐすん」

カンッ!


【いや、しっかりと書きますよ】


「ちょっと、いいですか?」

「どうした?」


部活も終わり、帰ろうとしていると後輩に声を掛けられた。


「教えて欲しい所がありまして……」

「ふむ……」


申し訳なさそうにする後輩を見て、少しばかり考える。

時間も時間なのであまり、遅くまでは残れない。

それでも……。


「いいだろう。しっかりと教えてやろう」

「ありがとうございます!」


頼まれたのだ、自分を頼ってくれたのだ。

なら答えるのが先輩の役目だろう。


「それじゃ、先に帰るね。またねー♪」

「大胆だよね。京太郎君も……」

「しーっ」


一緒に帰ろうとしていた友達に事情を説明すると、何やら含みある言い方をされた。

一体何なのだろう。


「まぁ、いい。それで京太郎は何処がわからないんだ?」

「そうですね……この配牌の時の捨てる順番なんですが」

「どれどれ……」


京太郎の肩越しから、並べられた配牌を見て、教えていく。

それを京太郎も真剣な表情でしっかりと頷き、聞いてる。

最初こそ、不真面目に見えた後輩であった。

それでも時間が経つにつれ、誰よりも真剣で楽しんでいる後輩だと分かった。


(……思えば、こうやって教えるのも最後か)


自分は三年生、既に進路も決まっているのでこうやって部活に顔を出し、激励を出しているが。

それも、もうお終いだ。

そう思うと寂しさが胸に募る。


「やえ先輩?」

「あっ、いや……何でもない」


黙り込んでしまった為、不思議そうに首を傾げられた。


「次はだな……」

「なるほど」


その後も教えられる範囲で教えていく、少しでも自分の知識が役に立つようにと……。



「今日は、ありがとうございました」

「やっ、先輩として当然の事だ」


部室を閉め、二人で歩く帰り道。

少しばかり、遅くなってしまい、外は真っ暗だ。


「……へくしゅ」


3月終わりと言っても、まだ寒く。

歩いていれば体が冷えてしまう。

腕を組み、自分を抱きしめるかのようにして暖めれば首元に何やら暖かい物が掛けられた。


「うん? 京太郎?」

「寒いので」


見れば、赤い赤いマフラーが首に掛けられている。


「やっ……京太郎が使え」

「いえいえ、それは先輩専用なので」

「え?」


後輩のマフラーを使うわけにはと返そうとするとそう言われた。


「お誕生日、おめでとうございます。やえ先輩」

「あー……」


京太郎の言葉で自分の誕生日を思い出した。

そういえば、今日であった。


「ふむ……中々にボロボロだな」

「……作るの難しいですね」


もう一度マフラーを見てみる。

所々解れており、中々にボロボロだ。

それでも――


「んっ……とてもとても暖かい。 ありがとう」

「!」

「ありがたく、使わせてもらおう」

「はい!」


良い物だ。

とてもとても……暖かい。

気付けば、笑顔になり、寂しかった心が埋まった。

うん、いい誕生日だ。


カンッ!

                       {` 、                
                    }   \               
                       V ´ ̄ヽ             
     , -――-  ..,,_         {    }             
     \       ', `  、    Y ⌒ヽ/            
      丶       }    !\-―={   ノ             
         >  ノ   ノ  )´ ̄`>< `丶             
            />一ァ''´:.` ̄´:.:.:.:.:.:丶、\          
              //   /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ ,         
          // 〃.:.:.:.:.{.:.:.:.:.:.\.:.:.:.:.:.:.:.:.:../ヾ',         
          |:.l /:.::.:.:.:.:.::ハ.:.:.:.、.:.:.:.:v\/   :.:\,\     __             r- 、
          l.:j/\::...:.:/ ヽ..:.:.:.:.:..:ハ.:.:\./', ::;.\\   {: : : : ``ヽ、        ハ: : : \
        //\   \/'" ̄`\:.:..:.|xf汽゛Yiトヽ.:.:.:l!\:\ .∧: : : : : : : :`ヽ       ∧: : : : \
       / 〃.:..:.:. : \/    、 ヾ丿__)テ |.:.:.:.:ヽ;.:|   \:\ ヘ: : : : : : : : : :\    .∧: : : : : ヽ
    // /.:.:.:.:.:.:.::../!  ,ィ≡ミ、    V炒 /l/.:.:.:/^7  丿丿  \: : : : : : : : : ヽ    ヽ: : : : : i.!
    /:./ ./.:.:.:.:.:.:.:./∟  "         ,    !/∩/ / / //     ヽ、: : : :.r'⌒',:i     i: : : : : :/
    ヽ丶/.:.:.:.:.:.:.:.,'^ ーヘ、   、   ,    イ // / ///        ヽ、ヘ   .j-‐‐‐- 、!:イ¨`: :/
      \{.:.:.:.:.:.:.::.{、_ / 丶、    ̄   /V:/′/,二L`¨フ}           イ´   _    ` ノイ
      ノ.:.:.:.:.:.:.:.八 八_( _)`≧=ァーrく | {;'  Ll ィ |'´ /          7     i'::0';     ,.x
    / ヘ.:.:.:、.:.:.:..:\⌒ \ \  { ハ ヽl |  / し' ノ/           i  ,ィ=::、ゞ-' _ _, i:Y! ',
         ーヽ _彡'   ヽ 丶`  ', ', 」    xく´              八 .i::-|-::i  .i `: 7 `´7
               |      l   l   ∧_((⊥ -‐ヘ,i|               ヽヽ- イ   Vソ  i:ン-r
             |   〈ノ   |´ ̄ト (@ 》ニニノ^              _,.-≧     -‐' .i:.ノ
                 |    |   丶-'  ` T T¨´ ',                r': : :.ハ _     i__,. イ
               |    |   │ Vヽ    人 ',    ',               V ̄V´¨       l
                  _|     |   │∧│  〈 ハ ',    }             ,.キ: :r.i         `-
              / _|     |  │/\   }  \__,ノ                 V: : :`┤   _,、___/
           / 〃/    j   \ -―くヽ                   <V:.j   ,イ
            /∨_/    厂 ̄/ , -―-、|ハ:て,,_                   ー‐'´
             {  ./    /   { { (⌒) ノ 〉::::: .)        

今日はこの辺で~
残りも疲れたときに気分転換がてら書きます。

ついでに改変作成したAAでも 姫子に見える……よね?……たぶん
姫子とハルカって髪型似てるし イケルんじゃね!と思った
たぶん、使わないだろうなと思うけど

それじゃのー

【うさぎころも】

「ふぁ~」


うさぎころもが、大きな欠伸をして起き上がる。


「???」


ふかふかの白い布団の上できょろきょろと辺りを見渡した。

見渡すも目的の人物は何処に居なかった。

いつものように自分より早く起きたのだろう。

そう思い、未だに名残惜しい布団から抜け出し、服を着替えて、とことことリビングへと向かった。








                           _,.ィ
                          /.::::,'
                       ,. ヘ.:::::::::l                   __,
.                      /  !::::::/            . - ':´::/
                      {   l:::::,'         _,. - '┐.:::::/
.                      ',   !::::l        /   ノ.:::::/
                        .ヽ |::::|_ ,_  _/    , '.:::/
                       ´ ゞ |:::| ヽ 、` ヾ/   _.ィ´::/
                      /    ,ィニ二二二ニミt.、   {.:::丿
                   '    ,//        ヽ   ヽ ヽ          ________
                     /    / /       }   |  |  ヽ   \       /
                   ,′  ,/  斗―    ハ ‐┼-ミ   ',  :.\    <     きょーたろ?
                     i   / '´ ハ     l{ |  }l } ヽ  :.   ' \    \
                    |  {   {{  ',   | |l /| /}i /'l  |   ト、  \     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
.                   .', . ヽ  {,ィう㍉、  | レィう㍉,イ l  |   ! \  \
.                  ハ\ \{ | しi| \{  | し' } }}イi  |       \  \
                /  ヽ{\{ ヒzリ      ヒzリ '’|  |         `   .
            .  -‐ ´   ,イ  ト .           .ィ|  i    ヽ   \    `  、
       -―        //  |: : ≧ァ-/)__ . z:< :i}          \  `ヽ     \
    .        . .   ´ ̄´ ´  ,ノ. : r'´ ,〈__)コ'. . . . { }/  八_ .  ‐――‐-  .、    ヽ
  /      . : : :/     . . : : : : : : : :Yメ、_/| |、. . ./rヘ{        ̄ ̄ ̄`ヽ   \    :,
 {     /.: : :/   /. : : : : : : : { : : : {_/|_.{^}_.>ァ't' \\ー=ニ: : :  ̄ ̄: :` 、 \-、}   }
 {    /.: : : : :{  /. : : : : :__/i__r‐x'^ヽヽ{- }/ ,八  K二>、__:_:_:_:_:__: .\ .} ;  ,ハ }
 ヽ   {: :i: :{: :, -\ {_ ト、r ´     |. . ./. .`ーァ==<‐. ヘ  Lr::┴-::´::,:::::::.`ヽ`ヽ y ,/ /  }/
   \{ヽ{vヘ(   `⌒ `       ヽ<. . . . . /. . . . . . ヽ . . 〉  ヽ::::::::::::::::⊂⊃:’::ー=彡'    .ノ
                      ` Tア^ヽ. _ .r ァ'=イァ    y.:/ ̄ ̄ ̄ ヽ::::', ` ̄ ̄
                       `i^ー'7'´   `゙〈´∧   {::{         ',:::.',
                           |  ,′     ∨∧   ,>ヽ.__       ,}:::::}
                            |__/       V∧  ー'ーー'`ー-t.t_tッ'^ー'
                          {英}       }英}


お気に入りの縫ぐるみを引きずりながら、顔を出せば、自分の主人である京太郎が居た。

エプロンを付け、台所で料理に悪戦苦闘しているようだ。


「きょーたろ」

「うん? あぁ、起きたのか。おはよう」

「うむ、おはよう」


とことこと近づけば、京太郎が此方に気づき挨拶と頭を撫でてくる。

それを受け入れると満足げに頷き、腰に抱きついた。


「おっと……ご飯はまだ出来ないから、少し待っててな」

「……うみゅ」


そのまま、京太郎は料理へと戻っていく。

最近始めたばかりで手馴れてないのか、今だに大慌ての料理姿だ。

そんな京太郎の腰でうさぎころもは、うとうととまた眠りに就いた。
:
:
:
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:
:


「「いただきます」」


それから数十分後、料理が出来上がり、一緒に食事を摂っていく。

出された物はカリカリ過ぎるベーコンにコゲが少し付いた目玉焼き。

それとうさぎころも用の茹でた人参とプロッコリーだ。


「うん……ベーコンが固い」

「むぐむぐっ」


京太郎はベーコンを食べて一言呟く……。


「ころも、味どうだ?」

「ゆでたやさいはうまい」

「ダヨナー」


正直に言えば、がっくりと項垂れる。


「はぁ……咲に料理習うかな」

「さき……? きょーたろ、がっこうはいいのか?」

「……やっべっ!? 遅刻だ!! ころも、留守番よろしくな!」

「あい」


急いで走っていく主人を見送り、うさぎころもは、お皿を片付け、カピーに抱きついて眠り始める。

これが、うさぎころもの日常の始まり、朝のいつもの出来事だ。


カンッ!

いつかリクエスト貰った『うさぎ衣』

              _  , --、__
             /.:.:.::.<´/三萬三\、
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ポケモン安価を始める準備でAAを色々と改変中。

なにこれ面白い!
ちなみに上のころたんもネギまのエヴァのうさぎAAから貰った物を付けた奴。

あとだいぶストーリーも出来たので、3月29日より

【咲×ポケモン】京太郎「目指せ、サキモンマスター!」うた「そのいち!」【たぶんR-18】

を開始します!
多分20時からかな……それではー!
参加してなー!ちなみに最初の相棒は咏で 博士から貰える子から全部安価で行きます。



(……どうしよう!?)


お久しぶりです。

哩です。

皆様いかがお過ごしでしょうか、私は……今現在大変な物を見てしまい、大慌てです。


ことの始まりは、正月に姫子の家に行った際の出来事。

親戚の京太郎と出会い、のんびりとまったりと三人で過ごしていました。

気付けば、夜も遅くなり、姫子の家に泊まる事となった。

とはいっても姫子の家は普通の一軒屋で部屋の数がない。

故に、子供は子供でと言う事で私達三人は姫子の部屋で泊まることとなった。

姫子は気にせず、京太郎は少し照れるも会話をしていけば、普段通りとなった。

そこまでは良かった……そこまでは……問題は……。


「あんっ♪」

「声大きいっ!」

(なんでこん二人、まぐわうっと!?)


現在深夜二時、お二人はお盛んのようです。

マジどうしてこうなったし、こんな事ならあの時、寝ておけばと後悔した。

時を戻して深夜一時、何やら隣で寝ていた姫子の動きで目が覚めた。

トイレかと思い、ぼーとする頭で考えていた。

姫子が次の行動に移すまでは……。


          ヽ        }             i              リ
.    、 .|)ヽ   ` .、  .ム             !                 y
.     ヽ i  i    ヽ./                                ヽ
.    マ人 .ム ゝi   i
     マl | ヘ ` ≧‐‐ー-、--‐‐ ̄ ‐‐- 、.  ...      ..              ヽ
     ヽ≧=-‐{:::   !`ヽゝ _        ̄ ‐‐-.<                ’
.         ∧::.. i...ゞト 、          ハ ./   `  、                ‘,   y
        / ∨::;ミ::ヘ\ `ヽ         ‐‐‐Y--     `  、            λ   }
.         '   ゝ `\丶\             !         >、            ム   .i;´
       ,'     ヽ  `                      、ー>         . ノ
      V        \                    `ー 、ミ≧ 丶.        i f
.      i.          ` 、             i            `ヽ、`ー ヽ.      } ! 、、
     {            丶           l             ≧ 、 ≧ー > 、   ! }_/
.       :              ヽ          .:|:.     - - ─ ___  `ヽーミ 三≧ーヤt
.      l               ` 、;:...  ....::::::i:::::....  ....::::フ'´ ̄       ̄ `>ー 、ミ三二ノ
     八.                \:::::::::::::::::|:::::::::::::::メ'´                `τ´
       .                ヽ :::::::::八::::::::ノ                    ∨
.       ハ      _ - -  - -  - ̄ト _i_ ≧´                       }
.         マ                  ム   i:::`ヽ、                   l
       i          , -─ -  .   弋 .l::    `                     リ
         !       . ≦         ≧ト.ヘ.|                     ノ
.         l     /                   ヽ.                   〆i
         !   .∠                  ム::..                  /  !
.         | ., '                  ム≧─----  ___  -‐ ´   ノ
         ∨                    ム                 /
           f                          ム                  /


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     l  u     |/ .:                           \   丶
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     l       |.:                  \         丶、
    l        |:                         ヽ          \ '.
.     l      |                  u                \'.
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     |     |                               ノ        !
    |      | u                   /:.、        〃        ;
    |       |                   ゚  ....:::;::::::.:.\      U          i
    |       |               _ ..:个ーー-イ : : : . 、                |
    |       |                  : : |、  _;゙ : : : :  `             l
    |       |                     厂 ̄i| : :                      |
     |                         ; ー- |      i               |
     ;      i       !              u√ ̄  ̄ `ヽ |                | 、
             }    |               />‐-    八 |{             o   | \
    /      /     ノ          ,. -‐<     `ヽ  \)               ;    \
.   /       /     (j        /  ‐-  ` < ̄ ̄ ``丶\___            ハ    ヽ
  /     /   ____, -一'二二ニ=彳 ̄ ̄厂 `¨¨¨¨` T⌒ ー--┬‐-=ミヽ、_     ; _,ゝ.  u '.
. / ! !  ! }フ´ , -‐一'"       U    /         |      |     ー-=ニ=‐-〈ハ   ト 、 '.
 { | | i ハ \ノ                  /       |     ij        ` ー--{ | ! }  ト |
 ヽ.| |   V`ヽ._) |                /           |                  ,し′、_{ ' 〃 /
.   ヽヽヽ_)    U              /          |                  /    ヽ!_八,


「ぶほっ!?」

「?? ……ぶちょーおきてます?」

「……すー、すー」

「ふむ」


思わず噴出し、姫子にじっと見つめられる。

なんとか誤魔化そうと寝たふりをすれば、姫子は視線を京太郎へと移した。


(姫子ぇ……なんばしよっと!)


改めて、布団の中から姫子の動きを見れば、隣で寝ていた京太郎を揺り起こしていた。


「んぁ……あさ?」

「ううん、まだ深夜」

「………あー……姫子?」

「正解!」

「……もしかして、アレ?」

「うん。しよ?」


揺り起こされた京太郎は、暫しぼーとするも姫子の姿を見て眉を潜めた。

その気持ちはよく分かる。

何せ、姫子は裸なのだから……。


「……さすがに今日は」

「むーっ」

「明日は?」

「無理、今日!」

「……どうした?」


姫子の強い発言に京太郎が眉を潜めた。

もちろん、その声を聞いていた私自身もだ。

こんなに強い言葉を発する姫子は珍しい。


「次は何時会えっ?」

「あー……」

「そいけん、我慢は嫌」

「………」


姫子の声に込められた良いように、無言が続く……。


「あっ……」

「ん~……」


暫くすれば、無言は快楽――喘ぎ声と変わった。

京太郎が上に乗っかっている姫子を抱き寄せると、そのまま唇を奪ったのだ。



          、
 、       丿
  ` ー‐ ┐- ´

       /\
   .,  /   ヽ }:.         最初は軽く、次第に水音が激しく鳴り「びちゃびちゃ」
  .:{ {     ゙i                      と音が聞こえてきた。
     ',     ノ
     ` ーvく..                    「ん~~♪」

       .::i!             ;
        ..::ノ ヽ、__                 「むっ」
      .::/γ⌒ ヽ ヽ、
     ..::/:.(     ノ .}::.>.、       そんなテレビでも見た事のない、舌と舌の絡ませるキスをしていると
     :/:.:.トヽ,...ノ⌒.::γ⌒ヽ
    /ー-..,、. . ..ノ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}            ふいに京太郎が眉を潜ませた。

     {:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ(:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:. . .
    ';:.:.:. ;.:.:.:.:.:.:`:.:.:.; j:.:.:.:/⌒ヽj          「……我慢出来ない?」

    人:.: j:.:.:.:.:.:.:. :.:.:.:γ/    。;
    .'   `ヽー-:.、_人:.ノノ              「……無理かも」
    ;:   :::::`::ヽ:ヽ..{     ノ
   。゚     ::::::::::::} ヽ、__.,イ      そんな短い、二人しか分からない会話をした後、姫子は口を離し、体を起した。
       ー-..::::ノ     ',

         ヽ       ヽ
          }
         ノ




                             /                   /
                         /    _  -   ̄ ̄  -  __  .{
                            / > ´             `'' 乂
                      > ´                         ` <
                  .. -‐/                             ヽ
               > ´   /                                  、        「もうよか……よね?」
             ,                                        \
                                                   \     「仰せのままに……」

           ./        /                                    \
       /       ′                                        \  「んっ……」
      ,          i                                          \
.                 {
.     /            !                                  そう言って、姫子は少し恥ずかしがりならも
    /           :.                                           
.   /               ',                                          体の位置を調整した。
   ′             ',
  i                _{ヽ                                        「えへへ……」
  |              ,.ィ:.:y:.:..\                                      
.   !            /:.:.ノ }:.:.:.',  、                                     「嬉しそうだな」
   ,           {:.:(__.ノ:.:.:.:.i ,-\                       /   
  从           ',:.:.j{:.:.:.:.:.:..} {:.:.::.:.>..,,_                   /         「ずっとずっと待ってたし」
   ヘ          ゝし:.:.:.:.:.:.J:.:.:.:.:.:.:.:.:.:メ`''<..            _,,..イ      
    、           > ,,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_,彡イ: : ノ{ 〕≧= ----- ==≦´    それだけ言うと、姫子は腰を浮かせ、そのまま腰を落す。
__   \             ̄ ̄ `''<=- : : :(: :- ― 、\: : : : : : : `''<_      .
ニニニニ≧==-__        _       > : : : : : : : : : :\ : : _,,-=ニニ==≧,,___ 
ニニニニニニニニ≧=--=≦ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ

ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ
ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ





                          > '' ー-   ′   .       ,
                     /   ノ ,..     j     ′           (うわぁぁぁ……うわうわ!?)
                        _jノ  /  .:ゞ.:.;   .イ    ハ           
                 rt ''´    {   `  ´   .:     ,             私は二人の行為から目が離せず、呻く。
                     Y      ,      .イ ,    :
                 .     /  ≧=- ≦  ,      ,              知識はあると思っていたが、実際の光景を目にすると
                  ゝ.. _ イ           :    ,             
                      ′   i   ヽ   i    /              自分が生娘だったのだとよく分かった。
                   i /  .|    ',.  |     :
                   | .′  ',         i   .ハ              「うんっ……あぁっ」
                   |     ',       / ー   i              
                   ,     i      ′    !.               「っ!!」
                     ィ/     .|         |',
                / /        }      i     ! ヽ    姫子の秘所に京太郎の……が入っていき、姫子が嬉しそうな声を挙げた。
                 ,.  /        :     |    ,:  \
              /  .:′           |           、          「えへへ……入った♪」
        __     /> ''                 |    .′     ` <
       _//ミ、 ..> ´                    |   .i          ` <     「エロいなー……姫子は」
    _ィ/j//{''"´             \       |   .! /           ` <
   /j/}///ハ              ヽ      |   {/     .i             「京太郎だけやけん、別にエロくてよかよ」
  .ノ///////ム__              ',      |   .ハ     j            
 /////////////≧、           ',  ___  }    ',   し            「こいつめ……」
.イ//////,-―  ''⌒´              },rf ♀ミ.,   ', ,ヽ
//////     __   -―― --  ..,, ノ}: : : : :ノ __.入_ヽヽ `<_           「あんっ」

////  _,,.z≦ニニニニニニニニニニニ≧--'イニニニニニニニニニ≧z..,,
///,,.z≦ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ≧、   姫子の笑顔に京太郎が腰を突き上げた。
/ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ\



                             >===  ̄_ ̄  ‐ 、
                     > ´        `ヽ、   ヽ、...  =  _                 (んっ……♪)
                       /              ヽ    ハヽ     ` ト 、
                   /                       ヽ.   ',       }  ヽ      激しくなる二人の行為に気付けば
                  /                         ’― ト、_    ./   .ヽ
                  /                          i  /   `ヽ   /     下へ下へと手を伸ばし、自分の秘所を弄る。
               /                           ,'  イi    ゙ /       .∨
                 /                         / ,.:'::ハ:.  /    あれほどの行為を見ているせいか、既に濡れており
             /                         ノ .:.:/,'}!:}ν'ッ          ’
   ̄` =-  _    ‘                      //、  ::/! !レ ,イ             i少し触るだけでビクンっと体が跳ねた。
         ` =,                       / ./ト '!  ハ/ イ  ,.-,           |
           ,                      ' , / .,'  ', '  .イ ,' / /          i
          ,                      ,ィ /  / _ ノ  / ,' /´ノ            .i
             ,                        ,' `  `´      i '/           i
         /i、                   /_ イ         /                 |
          /i:i:i:ii:..、                    /   '        ィ ´                ,',
        ./i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:...             ..::/.       <‘                 /i′
          .i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i`:i::-=====-‐:i:i:i:i/―= ¨  ̄    ‘、、           /i:i:i!
         .i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i, '                ∨`i:: -=   ... -‐:i:i:i:i:i:i:i:i|
        .i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/                 ∨i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i



                  ... -―━━━―- ...
                ..::´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`::.、
               /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
.            /:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.\:.:.:.:.\

           _/:.:.:./:.:.:/:.:./.:.:.:.:.:.:.::/:.:/:.:.:.:.:.∧:.:.:.:∨:.:.:.:.:.              「姫子?」

              人\/:.:.:/l:./l: :. :.:.:.Ⅳ:.:/:.:.:.:.:.:.:.:∧_彡ヘ).:.:.:.:.
.          /:.:.:.`/:.:../ :.| |: :. :.:.:.l ∨:.:.:.:.:.: |:.:.:.∧:.:.:.:.∨\:.             「………」
.         /.:./:.:. /:.:_/  |:.l |: .: :.:.:.| |:.|:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.∧:.:.:.:.:∨:.:\
.       ///:.:.:. l:.:.:/ ̄`|:.l | .: :.:.:.:l ´!リ\:.:. Ⅳ:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:∨\:\  行為にふけっていると京太郎の声が聴こえる。
    // /:.:.:.:.:.|:./  ___l/ 八 : .:.:.| l' ____\{ ∨:.:. |:.:.:.:.:.:.:.:.:.、 \:::.、 
.    //   /:.:.:.:.:.:.j∧ァ^斧≧ \:.:.| ァ''≦斧~` |:.:.:∧.:.:.:.   どうかしたのかと視線を合わせれば、二人は体位を変え向き合っていた。
   {{   /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.   __)て   ヽ{  __)て  |:.:/:.∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.  }.::}
    \、 .:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.  V炒      V炒゙  }/⌒ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: しかしだ、何やら姫子の様子が少しばかりおかしい。
.      ∨:.:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:. ′ ,.          `     /:.:∧:.:.:.:.:.:.: :∨:/ 
.      {.:.:.l:.:l:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:. '''         '''   、__/:.:. : :|:.:.:.:.:.:.:.::.:}/        固まって動かないのだ。
.     |:.:八{\:. l\八込、   cっ     .イ:.:.:.:./:.:.:.:.:∧:. } .:.:.:./

.     |/    )ノ    \介ト .          |::l/l/|:.:.:/  }/|:.:.:./
                 \{   ┬ ´    |/   j/    |/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

        /..........................................\
       .'...../_........./.........ハ....................丶
      /...../\\/.....,.../ | |........lト、...、..:,                     「きょ、京太郎」

.     ///........../...../|./  И.......リ...∨==
     /.-/........./|..../,/'_`ヽ |....../ __:,.. ∧、                   「うん?どうした?」
    //..../ ......./...|./''竹不、. |/ ´__ レ'...∧\
  .'./l..../......../=〔  乂:ソ     ア刃`l...........,\\                「今思ったんだけど……」
  (′ ../.......,イ     ´        Vソ '..............:, 、.:.
  \ .'......./人 __  ""      ' ` ,:....、...........:, )′              「うん」
    :{.....................八:..u     -  "".:......ハ.....、 ..l
     \{\八ト、..l.〕:::.....      .イ...../ .|...ハ..}                  「私達、すごかことしてなか?」
          /ノ    >- <l.../}/ ..}/  }'
          /  `\   ト、  }'′                         「……いまさら?」
──────────────────────────────

                    ____
                 . : ´: : : : : : : : : : :`: .

                /: : : : : : : : : : : : : : : : :\               「……一回やって冷静になりました」
                    /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.
                /:/: : : : : : : : : : : : : : :|: : : : : : ::.              「ぶふっ……あはははは」
                  /:/、: : : / : : : : |.:.: : : :.l: : :\: : : : >、
            __/:/ : \::/ : : : : /|.:.: : : :.l\: : :\/:、:\          「ぶー……笑うな」
         _____/: : : : :/:./: :/ |:|: : : : l  \: : l: : : \:.:\
      //    /: : : : :./:.//___,ノ|:|:: : :./\_|:.:∧: : : : \:.:\       姫子の恥ずかしげな顔を見て京太郎が噴出す。
.     〈八  /: : : : : :.∧:.{ァ斧==ミ|:|:.:/ァ==斧ミ/ ∧:: : : : ::\:/〉

      \ヽ/: : : : : : /、 ∨ 乂)炒'^ノ'   乂炒 |_/: :‘, : : : : :∨       京太郎の気持ちがよく分かる。
          ∨:/: : : /:l : 个ヘ ´:/:/:/:/:/、/:/:/:` 从: :/:∧: : : : : :;
.        /:/: :/./\八:.:.| : : :.    /⌒=- 、_ .:: : :.:/:/ }:.|:.|: : /        まさに今更だろうに。
.         l八:/l/  / ̄ \/〕iト ノ==--    \/}/ ,ノイノ}: /
            /      \ ∨==--       \\   .ノ '         「ならやめる?」    
                                       
                                              「そいはもっと、やっ!」



 \     {    y,.    ..          ,.      l     l       それだけの会話をすると京太郎が姫子を押し倒し、動き始める。
   \   l   /     ヽ      /        ヽ     |
    V  {.  { .r;          ;     :ゞ' }.   |              「あっ……んん~♪はぁ……❤」
,     V .|  从      ..:            从   |
   l   ∨!.   个     ′       :..     , イ     .|              「声……哩さんに聞かれる」
   { /  ∨  .|   ,.:             、   |     |
   ∨ u ∨   !       ,        ヽ.     |     |              聴こえてます。 むしろその声で慰めてます。
    ',    .∨  V    /         丶   !   .|
     l.     ∨ /                   |    .|    >          「そんときは……んっ♪……部長も混ぜればよか」
     !    ∨                      !    .| ./
.    l     |||            ;          l   /              「おいおい……」
..   ′    ||l         .l!            V /
   ′      、       l;i         /                 (何提案しとっとー!姫子ー!)
   ′       、        l      || ,l ′   ι
  ./             、                 ||/ |                   「……ふむ、アリか」
 /            、              |/| 
../            、           ,′                    「流石、京太郎♪」
               、           ,′,. っ
                、     ,、 ‐ 、.{/´                    (囲まれた……んっ♪)
            ヾ /   ノ公、 /ハ!                   /
            _ハし/´::i(:::)ム∥i }              //      二人の会話に戦慄するも、自分の手は秘所から動かない。

ヽ       |    i(⌒い)j:::::::::}l::::|!::ヽji ,'   |     
/ 丶.    || ||    )i 入'i!:::::::::||::::l!::::::i/  ∩ l|      親友との行為を見て弄ってる自分は、ある意味で二人と同類なんだと思った。
////\  || ||    } Vi,. イ::::::::::||::::j:::::::}、 ノ〈 .|| .||   _,.
///////≧i‐||----‐≦(:::|::::::::::::i:::::::::::::}ヽ≧ー||-||</////////////




       !  __ ┴=ニニニニニニニニニニニニニニ\ニヽ
    __ =≦ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニヽニ ',                 「あっあっあっ!! ん~~はぁ♪」

   ./.ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ∧  
   {ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニハ                「………」
  ハニニニニニニニニ,  ´ ̄ \ニニニニニニニニニニニニニ\
./  } ニニニニニニ./      \`ヾミ=-ニニニニニニニニニ ヽ             行為も終盤になったのか、京太郎が無言になった。
  .ノ`<ニハ ̄ ̄ /    `ヽ    ヽニニニニニニニニニニニニ}\
../       .}  /               、ニニニニニニニニニニ!ニ',       姫子の覆いかぶさり、動けなくすると腰を振り続ける。
  ,r ≦ニニニニ=- ____ ヽ          \ニニニニニニニニニ|ニ.ハ

 /ニニニニニニニニニニハ             、ニニニニニニニi!ニニ.ム 姫子は、襲ってくる快楽から反射的に逃げ出そうともがくも無意味に終わる。
 }ニニニニニニニニニニニニヽ            ` 、ニニニニニニニニ,

 iニニニニニニニニニニニニニ\             \ニニニニニニニi    体位と力の差のせいで動けず、結局足をビクビクと動かすだけだ。
 |ニニニニニニニ/ニニニニニニゝ.              \ニニニニニニ!
 |ニニニニニニニヽニニニニニニニニ>  _            、ニニニニ|         「あっ~~~~~~~~~~!!」
 |ニニニニニニニニ',ニニニニニニニニニニニ>  _          、ニニ |
 |ニニニニニニニニニ}ニニニニニニニニニニニニニ> 、        \ニ|         「くっ……!!」

 |ニニニニニニニニ |ニニニニニニニニニニニニニニニミ 、          \!
 |ニニニニニニニニ.从ニニニニニニニニニニニニニニニニ{¨ヽ       \    姫子が声を張り、大きな喘ぎ声を挙げる。
 |ニニニニニニニニハニニニニニニニニニニニニニニニニ从          \
 |ニニニニニニニニ∧ニニニニニニニニニニニニニニニニニニ≧=- 、.       それを京太郎が自分の口で塞げば、姫子の体が痙攣したかのように震えた。
 |ニニニニニニニ/  \ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ ヽ         \
 ,ニニニニニニニ′    \ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ}          ヽ それは行為の終わりをも意味している。
 |ニニニニニニ/      ` <ニニニニニニニニニニニニニニニニニ >、 、 、 ヽ ヽ  }
/i!ニニニニニニ′           \ ニニニニニニニニニニニニニニニニニ}ゝ-'ー'^京太郎は腰を限界まで抜けない程度に持ち上げ……思いっきり打ち付けた。
..i!ニニニニニ./         ノ  ヽニニニニニニニニニニニニニニニ/ニ,
..!ニニニニニイ     rー て__ ノ/:.:.マニニニニニニニニニニニニニ /ニニ,          「っ~~~~~~❤」

,:ニニニ /}        ̄_ ..イ f:.:.:.:.:ヽニニニニニニニニニニニニイニ V    _
ニニニ ′,     ⊂ ー っ   ハ:.:.:.:.:.:.`'' <ニニニニニニニニ./ニニ / ̄ ̄   `´ ̄ヽ 「ぷはっ」

ニニニ/  {        ` ⌒ ー 彡{:.:.:.ー.:.:.:ノ--≧。.ニニニニ..。≦ニニニ.′  }   _ ーイ
ニニ / 从             .ゝ ー <ニニニニ` ー―一<ニニニニ/_  ノ   __ ソ 打ち付けた後、口を離せば、姫子は声を挙げない。
ニニ′/  \  rー  ´    イニニニニニニニニニニニニニニニ /´  `ヽ.. r - r ' 
ニニ{    /.≧。 __ ..。≦ニニニニニニニニニニニニニニニニイ       `¨´  いや、むしろ声に出来ないのだろう。
ニニニ`ヽ / |ニニニニニ{乂ニニニニニニニニニニニニニニニ/

ニニニニ}   !ニニニニニ!   `''ー= ニニニニニニニニビクンビクンと幸せそうに震える姫子と京太郎は見詰め合い、最後に静かに口付けをして終わった。
ニニニニノ   |ニニニニニリ        ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ニニニ/   i!ニニニニ/







        -‐…‐-ミ
    / . : : : : : : : : . ヽ
  〃 . : : : : : : : : :.\ : . \                                    (んっ)                 
  / . : : ト 、: : : : : :. :.\ : : :.                                                 
 .' . : : 八  \:.ヽ从,xzっ=、::.                                   二人と同時に此方も絶頂した。 
 i  =====\  \:j〃´.:.:.'vj:.:}              〃⌒ ー-──ァ                            
 |八: : : .\\ゝ   ″.:.:.   i /i人从/ ___ ノ . : : -───く        一人で致す事が稀にあるが、それのどれよりも気持ちが良い 
 |:.:..ヽ:.:..ヽ:.:,xz=   '    从/VV//⌒≧: : : : : : : : : : : : : : : : :.\                            
 |: : : :.\、C".:.:.:.   ,r‐ ∠ニハし'   ´    `ヽ___< ̄ ̄ `ヽ)              「はふぅ……」            
 | : : : : : i ミt、      ∠ニニニア、⌒         ∨7=- _`ヽ                                
 |:.i: :. :. :.|    ≧=≦くニニニアニア=-   _     ∨7=-  ̄ ̄ ̄ `ー─-------深い深く、息を継ぎ、満足感に浸る……次の瞬間までだったが。  
エ:.:i: : :. :.ハエエエエア `"´  ̄ \ニニニニニ「レアニニニニニニ二二\     __/  /て  



                 


        /..........................................\
       .'...../_........./.........ハ....................丶
      /...../\\/.....,.../ | |........lト、...、..:,

.     ///........../...../|./  И.......リ...∨==
     /.-/........./|..../,/'_`ヽ |....../ __:,.. ∧、        ・・・・・・・・・・・
    //..../ ......./...|./''竹不、. |/ ´__ レ'...∧\
  .'./l..../......../=〔  乂:ソ     ア刃`l...........,\\
  (′ ../.......,イ     ´        Vソ '..............:, 、.:.
  \ .'......./人 __  ""      ' ` ,:....、...........:, )′
    :{.....................八:..u     -  "".:......ハ.....、 ..l
     \{\八ト、..l.〕:::.....      .イ...../ .|...ハ..}
          /ノ    >- <l.../}/ ..}/  }'
          /  `\   ト、  }'′
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: : : : :/ : : : : : :| : : : :|.. : :. ゙、: . ゙、゙、. \
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: : : : : :| : : |: i 「! ヽート!、: : リ  !: |ハ: ト : | ̄ ̄
.: : :,..-、|: : :i: :|: !゙、 _、!二゙、-| イ: リ ! |ヽ:|
: : / へ.゙、 :丶ヾヽ<´{::::i` ヽ! 1!|:/| :!ノ゙、リ

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  |.:.:.:..::小                     }::..::|:.:.;
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  |.:.:.:..::.:|                   __/i..:.::.:./
  |.:.:.:..::.:| 圦     - -        /〔 .:.:i|:::.::/
  |i .:.:..::.| 八:`:..              イ\.:...::.:リ:.:/ ___
  |i .:.:..::.|__\:.:>            ├─\_/'´  /〉
  |i .:.:..::.||//// 〕ニ{´ 〕_斤     y∧// }_.]   //
.  八.:.:..::.|∨// /:.:.ト:/|/     /  \/::::ト //{
  ′ \:.:| V_/'.:.::.Ⅴ_ゝ   _/      `ト:|   ̄
.     Ν_   -‐= ´ /    へ        ノ   =‐- _


気付けば、布団を捲くられ二人が、此方を見ている。

お互いにお互い、無言となり、数分ほどその場で固まった。


「し、死にたか」

「ぶ、ぶちょー……ほら、私達が悪かですし?」

「まぁ……こんだけやってれば、しょうがないよな」


二人にフォローされ、余計に虚しくなる。


「………」

「……はぁ……部長♪」

「姫子っ!?」


          \         \
           \ _ . -―…**…ー- . _
   ‐--‐… "´     </\>    `゙'' …‐--‐
    / ̄                             ̄ ヽ       姫子の手が、私の秘所へと入ってくる。
   丶、\                        ,.  '"
.      \\  ー--‐               //          「あー……姫子?」
         \    ̄       ;         / 
          \         | l   ′   /\            「部長も準備OKやけん、京太郎!」
             ヽ   i   |_j _i_  / \  \
             ∧_,.⊥ニ=i「「 ̄厂/      ー-く::..         「あー……」
              / ;ヘ '.  j ! / ;∧
          / ∧,ハ '. :: | i ∧  、              姫子の言葉に京太郎が頭を掻いて困っている。
           〈 〈  〈∧ \ j i {:. \ \
               }   i| ヽ. ノ i レ  \  ゙::.          それを私は―――。
           し'   八 ヽ j /八   `ヽノ:
           .:::   /_j_」,.⊥.」_':.          私の表情と視線に気付いたのか、京太郎は大きくため息を付くと此方へと手を伸ばす。
            // ̄  人   ̄ ゙ヽ
         ,∠=-ー '"´  ` ー-=ゝ、           どうやら私の夜はまだ終わらないようだ。

         /                    \


カンッ!

姫子の姫初めでした。
ポケモン安価をするにあたって、他のスレをずっと見てたんですが、こういった技法もあるんですね。
(凡用AAを使えばいいのか)
咲AAのエロ少なくて嘆いていたけれど、こういった方法なら使えるんだと思いました。
初めてやったけど、どうだったろうか、文章だけよりかは良いと思うのですが。

……安価の勉強のつもりだったんだけどなー、どうしてこうなったんだろ。
あと明日姫子の誕生日ですが、忙しく上げれそうにないので1日早めに言っておく、姫子誕生日おめでとう!

一応誘導
【咲-saki-】京太郎「ポケットモンスターK!」うた「その一」【安価】
【咲-saki-】京太郎「ポケットモンスターK!」うた「その一」【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1459248769/)


安価始めました。

後番の時に更新しようかと思ってます。
手紙の方もちょこらちょこらと

【食の京太郎 番外編】

京太郎「………」


ずるずると麺を啜る音だけが聞こえる。

音を立てて麺を啜れば、麺によくスープが絡み美味しい。

濃厚な味噌の味と太麺が合っており、しっかりと口に残った。


京太郎「……ふぅ」


冷まさず、熱い状態で一気に啜り、一息ついた。

汗が吹き出るもそれもまた、醍醐味かなと冷えた水をぐいっと飲む。

冷やされた体が心地よく、落ち着くとまた食べる。

これが自分の食い方である。


京太郎「……美味しいですね」

「そうか、気に入ってもらえたか」


箸で麺を掴み、持ち上げた時に隣の人に声を掛ける。

今日は、一人ではない。

モモとでもない。


今回は非常に珍しい事に【和の父親】と一緒に食べている。

というより、このお店を教えてくれたのも和の父親であった。


何故和の父親とラーメン屋にと思うも、原因は和の母親だ。

いきなり、こっちにやってきたかと思ったら、女性部員を全員拉致していった。

正確には『女性同士で話し合いがあるから、男子は出てって』だろうか。

恵さんと一緒に部屋の外へと追い出され、どうしようかと考え、聞いてみたのだ。

東京で美味しいお店知りませんかと……その結果が今である。


京太郎「意外でした」

恵「私がこういった店を知っている事が……か?」

京太郎「はい」


スープを堪能しつつ、言って見た。

正直こういったお店に入らなそうなイメージを持っていた。


恵「正直だな」

京太郎「聞き損ねて損とかしたくないですから」


若いなと軽く笑われ、恵さんは麺を啜る。

そりゃ、若いからなと思ったが、今度は口にしなかった。

恵「昔は、よく食べたものだ」

京太郎「その時にこのお店を?」

恵「よく食べに来た」



蓮華でスープを掬い飲む。

味噌にコーンが合っていて美味しい。

味噌にはやっぱりコーンだよなと考えまた、麺を啜る。


恵「和は……」

京太郎「………」


恵さんが途中で言葉を切った。

何事かと顔を見るも、恵さんはじっとラーメンを見て口を閉じている。


恵「和は……楽しくやっているか?」


暫し、ラーメンを堪能し待っていれば言葉の続きが聞けた。

恵さんの言葉を理解し、頭の中でいつもの和を思い浮かべる。


『ケーキバイキングなのにカレー!?』

『はい!』

『何で机の下にいんの?』

『あ……明日の体育祭のれ、練習を』


いつもの和を思い浮かべて――


京太郎「楽しそうですね」


と答えた。


恵「そうか……そうか」


恵さんは、天井を暫し眺めて、麺をずずっと大きく啜った。


京太郎「やっぱり、心配ですか?」

恵「………」


そっと思っているであろう事を聞いてみる。

麻雀は今ではスポーツとして扱われているが、昔は違った。

いや、スポーツとなった今でも博打としても扱われている。

故に親としては心配なんだろうなと思ったのだ。

恵「麻雀には……昔に少しあってな」

京太郎「ぶふっ」


思いがけない言葉にラーメンを噴出しそうになった。

慌ててティッシュを取り、口を拭き水を喉に流し込む。


京太郎「む、昔やってたんですか?」

恵「若気の至りだ」


驚いて見れば、罰悪そうに頬を掻いていた。


京太郎(驚いた、驚いた、けど……納得いった)


つまりは、この人は昔痛い目を見たのだ。

それで和に同じ思いをしてほしくないと……つまりはそういうことなのだろう。

意外な人の意外な一面を見たなと思いながらも最後のスープまで飲み干した。

ご馳走様でした。






京太郎「今日はありがとうございました」

恵「気に入ってもらえたようでよかった。和の事をよろしく頼む」

京太郎「はい!」


最後にお礼を言って、お店の前で別れる。


京太郎(東京のラーメンもありだな。長野に戻ったらあっちでも探すか)


意外な人の意外な一面。

こういった食事もまた良しかな。


京太郎(モモも東京に居るし、一緒に食べるかな)


そんなことを思いながら、のんびりと東京の街を歩いて帰った。

                      ::       ::
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           :::  :::::  :::::::/pqs^ 彡斥主彡〃邸起友/⌒)きiio=mxzxn...\
           ::::::   ::: .Y !  ミ彡巛彡^忍彡ミ状∵ゞ..∬≒るをミ:::::::::白 )
            ::::::: :::  ::|\..`3m::::e.(    :::::::::)御¥../*ヱ%逓逢終.,,,..・"l
            ::::  ,、;-,xv-,,vz、--...,,,__ `-、...,__,,.."63主彡参宀,,,,....- ':::::::::::;
          レW..f`"::::`~o::;;;:::"`,ロv:::_ ```ー--....,,,,___,,,...-一.'     ::::::::,;..''
        /〆.,;":;~,^,, :::;;::::;;;::::ii::l∧\\                ::::::::/::
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           ''''''';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'''''''
               ''''''''';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'''''''
                      ┌────────────┐
                   E三三\  おてもと          ..|
                      └亠───────────┘

カンッ!

【プレゼントはなに?】

京太郎「さてはて、どうしよう」

煌「何の話ですか?」

京太郎「いや……哩さんへのプレゼントをどうしようかと」

煌「……誕生日、今日ですよね?」

京太郎「悩みに悩んだら……」

煌「むむむ……理由は分かりましたけど、すばらしくないですね」

京太郎「面目ないです。ところで煌さんは?」

煌「私は……これです!」

京太郎「それって、いなごの佃煮の缶ですよね?」

煌「あぁ……失敬失敬、これは私のでした。これですね」

京太郎「リング?」

煌「や……確かにリングですけど、ブレスレットです」

京太郎「あぁ……なるほど、むむむ」

煌「手堅くアクセサリーとかいいと思いますよ?」

京太郎(でもな……リング、ブレスレット、腕、アームリング? あぁ……そうだ)

京太郎「決めました! ちょっと行ってきます!」

煌「はいはい、行ってらっしゃい。彼女の為に頑張ってくださいね」





~後日~




哩「~♪」

煌(あれから、機嫌いいですね。さてはて何をあげたやら)

煌「姫子、姫子」

姫子「んっ、どげんしたと?」

煌「いやね~部長あれだけ機嫌良くなってさ、どうかしたのかなって」

姫子「あぁ……昨日、京太郎にプレゼントば貰って」

煌「ほほぉ……それで何を?」

姫子「ペンギンのペアのぬいぐるみ」

煌「へ? なんでペンギン?」

姫子「こん前に水族館行ったときに部長が物欲しそーに見とった」

煌(水族館……デートですよね? 何で姫子が知ってるんでしょ)

煌「よく一緒にお出かけになるので?」

姫子「うん、大抵私も着いてく」

煌(ひめこぇ……そこは二人っきりに、いえ、むしろこの二人はこれが正常?)

姫子「そいで、プレゼントは、ペンギンが看板持っとっと、そこに相手の名前ば書くやつ」

煌「ほほぅ、なるほど……もちろん其処に書いた名前は……」

姫子「京太郎と私!」

煌(何で姫子が出てくるんでしょ、しかもこの胸の張り方、自分で書きましたね)


京太郎「部長」

哩「んっ、どげんしたと」

京太郎「実は……」


姫子「私も……ふわっ!?」

煌「はいはい、邪魔しない。姫子は私とお話しましょうね」

姫子「なんで!?」


仲良く歩いていく二人を見送り、犬のように着いてこうとする姫子を抑えるのであった。

取りあえず、先行く二人に幸あれ。


カンッ!

今日誕生日やったね。哩おめでとう!

何か……何か……ネタはないだろうか!

【美穂子とのんびりとお昼寝】

華菜「むむむ」

未春「あー……気持ち良さそうだね」


京太郎「ん~……」

美穂子「すーすー」


合宿所の広間で二人が日差しを浴びて寝ていた。

たくさんの洗濯物の上で京太郎が、その京太郎のお腹を枕に美穂子が……二人が、気持ち良さそうに寝ていた。


未春「何がどうなってこうなったのかな」

華菜「たぶん……キャプテンが何かしたかと」

未春「ありえるね」


華菜の言葉に未春も大きく頷いた。

何かに躓いて洗濯物をバラまき、京太郎に被せる。

それを謝ったり、話してるうちに……だろうか。


未春「最近忙しかったしね」

華菜「だね。ふぁ~……私も眠くなっちゃった」

未春「私達もお昼寝しようか」

華菜「だな! それじゃ私は……」

未春「駄目だって」


京太郎へと近づく華菜を未春が首根っこを掴み抑える。



未春「ほら、キャプテンの顔」

華菜「むーっ……分かってるよ。少しぐらいはね」

未春「こっちに枕あるから」

華菜「よし! 寝るか」


そう言って、二人もその場で寝始める。






美穂子「眠ったかしら?」


暫くすれば、美穂子はパッチリと眼を開く。

身を起こして、二人を確認するとほっと一息をついた。


美穂子(シワが着く前に洗濯物を畳まないと……でも)


『ほら、キャプテンの顔』


先ほどの二人の声を思い出し、頬を触る。

そして――


      |  ! ! i |   |_,.. -‐|弋T下、\ヽ_八  | i
      |  | | i {   l ヽ -|=-`ー一'⌒´   \! |
      |  | l 、 ヽ.  ヽ 〆二ニ==ミx.     ||
.    八 { {ヽ \ \Y´ _彡ヘ::::::::ヽ `ヽ    ||
        \ヽ\\,ン⌒ 、     、:::::ハ   \ ||
        \r'`′   li\    ヾ:::::(_,  ′! l   !
                |i  ヽ     \ノハ   ||   !
                |i  }     ン'′  ||   !
                |i  ノ     / / / / ||   !
                l:/               | l   i
                |:\          |l   i
                |i  \         ||   !
                |i   ヽ.__ ノ       ! !    !
                ||       ヽ     ||    !

美穂子「……もう少しだけ」

京太郎「ん~……」

美穂子「もう少し、もう少し」


美穂子はそのまま、京太郎の胸板へと頭を乗っけるとそのまま目を閉じた。


カンッ!


【ひっさと映画】


「あの人……何してんだ?」


部活も無い日曜日、ネット麻雀にも飽きて街へと出かける。

その人を見つけたのは、そんな時だった。


「~~~!! でもでも」

(帽子と眼鏡で顔を隠してるけど……部長だよな)


映画館の前で怪しげな女性がうろうろとしていた。

あっちへ来たり、こっちへ来たりとせわしないが、どう見ても竹井久、うちの部長である。

見たい映画があるのか、チラチラと映画館を見上げていた。


「諦めましょう」

「いや、入れば良くないですか?」

「うわっ!?」


諦めて帰ろうとする部長の後ろから声をかける。

何を迷ってるか分からないが、見たいなら見ればいい、それだけだ。


「す……すが……あっ、いえ……ど、どなたでしょうか?」

「バレバレっす、部長」


帽子を両手つかみ、ぐいっと下へと引っ張る部長に駄目押しをする。

そうすれば、諦めたのか、大きなため息をついた。


「完璧な変装が」

(オシャレ程度の変装をされてもな)


何処からどう見てもオシャレ程度で知り合いなら一発で分かるだろう。


「何か見たいものでも?」

「あ~~……いや、特には……」


聞いてみれば、どんどんと言葉尻が小さくなっていく。

チラチラとある方向に視線を送っているので何ともわかりやすい。


(う~ん……あの原作が再現された! 今世紀最大のラブコメをここに!)


部長が見ていた看板を読んでみる。

今世紀最大……この世でいくつの今世紀最大があるのだろうか。

そんな疑問を抱くも、今は些細な事、部長の手を取るとそのままチケット売り場へと直行する。


「ちょ、ちょっと!? 須賀君!」

「まだろっこしい……見たいなら見ましょうよ、この映画ですよね?」

「そ、そうだけど……」

「高校生二枚で」


見たい映画を確認し、二枚のチケットを買うと未だに慌ててる部長を席に引きずり、席へと座らせる。

そして部長の横に上着を置いておいて、飲み物を買いに行った。




「これ飲み物っす」

「あ、ありがとう」


飲み物を買って戻ってくれば、部長がそわそわとそれでいて楽しそうな雰囲気をだしていた。

飲み物を受取った後も、部長は他の映画のCMを楽しげに見ている。


「そんなに楽しみなら見ればよかったのに」

「そうだけど……私がラブコメとかっておかしくないかしら?」


疑問と呆れを口にすれば、部長は口を尖らせて抗議してくる。


「特には……部長も女性ですし、むしろ普通では?」

「そうかしら……う~ん」

「気にしすぎっす、それで……これってどんな映画なんですか?」

「えっとね……まずは、主人公が大きな男性で……ヒロインの子が痴漢されているところを助けて……」


パンフレットを読みながら、楽しげに話す部長の話を聞いていく。

そんな部長の話を聞きながら、こういった日常もいいなと思った。


カンッ!

「あ……負けた」


目の前の画面では、最後の牌を当てられ無情にも点棒が減った。

それを悲しげに見送ると一言勝負してくれた人にお礼を言って部屋を出た。


「……」


その後、もう一戦しようかと思ったが休憩することにしてパソコンを切った。

パソコンを落すと立ち上がりそのままリビングへ。

流石に喉が渇いてしまった。


リビングに行くと、テレビが付いている。

それを無視し台所へ飲み物を取りに行く。


「あー……私は、カフェオレがええなー」

「はいは……」


先ほど歩いた時に気付いたのだろう、テレビを見ていた人物から声が掛かる。

冷蔵庫から言われた物を取り出そうとして手が止まった。

暫しの間、考えるも思考を正し飲み物をコップに入れていく。

そして、自分のを一口だけ飲みながらリビングへと視線を向けた。


「んぁー……昼間はおもろいのやってないなー」

「……」


そこには黒髪の頭が見えた。

その頭は母親の物ではない。

妹も姉もいない1人っ子なので兄妹の線もなかった。


「……なんで居るの?」

「ほら、私県大会で頑張ったからご褒美貰った」


結局知り合いで現在自分の家に居る人物と言えば……現在は一人しかいなかった。

飲み物を前に出し、自分もまたその人の隣に座る。

話すなら対面が一番いいのだが、この人の場合は隣が定位置になっていた。


「それで……俺に何しろと?」

「うん、どっか連れて行って欲しいな~……デートやデート」

「はぁ……」


ニヤリと笑って言って来る彼女に大きなため息をついた。

今日は1日付き合うしかなさそうだと。





「釣りかー……」

「嫌なん?」

「釣り自体はいいんだけど……場所がなー……」


あれから考えて、近くのお店を回ろうとするも止められた。

止められて差し出された雑誌を見てがっくりと肩を落とす。

結局彼女には、行きたい所があったのだ。


「よっと」

「うまいなー」

「そっちが下手すぎなだけ」


そうこう話していれば魚を釣り上げ、針を外しボックスへ。

ボックスの中は既に魚が2匹泳いでいた。


「おぅおぅ……大量やな♪」

「……」


そう言って、彼女は嬉しそうにボックスの中を覗いている。

ちなみ言えば、俺が二匹釣って、彼女は零のボーズだ。


「まったく……」

「冷たくて気持ちがええな」

「麦藁帽子は被っとけよ」

「はいはい」


そう言って、足をバシャバシャと川に付けて遊ぶ彼女。

そんな釣りを早々に諦めた彼女を見つつ針をまた垂らした。





「魚触れるんだな」

「まーなぁ」


それからも釣りを続けて五匹目を釣った。

釣り上げてボックスに入れれば、水遊びが飽きた彼女が魚を突っついている。


「花嫁修業をしとるからなー、こう見えても料理できるんよ?」

「そっかー……花嫁ねぇ?」


釣り糸を垂らし、従姉の花嫁姿を思い浮かべる。


『おめでとう』

『京くん、ありがとなー』

「……」

「引いとんでー」


なんとなく面白くなく、強引に魚を釣り上げる。

力が入りすぎたのか魚は、後ろのほうへと飛んでいってしまった。


「はぁ……」

「むふふ……♪」

「なんだよ」

「やー……嬉しいなと」


魚を捕って戻ってくるとニヤニヤと笑う従姉の顔があった。

その顔を見て少しぶっきらぼうになりながらも魚を入れる。


「醜いだろ」

「んーんー……そのぐらいが可愛いんよ」

「そういうもん?」

「うん、嫉妬される位思われてるんやなーと思えて嬉しいんよー」


従姉の言葉にそれ以上答えず、無言で釣りに戻る。

やっぱり、この従姉には敵わないらしい。

赤くなった頬を指で掻きつつそんなことを思った。




「お腹空いたー!」

「んー……頃合か」


時計を見れば、お昼近くになっている。

旅館に魚を渡して調理してもらえば良い時間だろう。

引き上げる為、ボックスと釣り竿を持つ。


「どうした?」

「……タオルワスレタ」

「はぁ……まったく」


顔を引き攣っている従姉を見てため息が出る。

本当に……こう、変なところで抜けているのだ。


「わわ」

「しょうがない、このままで行く」


ボックスの紐を肩に乗せ釣り竿を手に彼女をお姫様抱っこする。

少しばかりきついが、雀卓よかましだ。


「靴と靴下は自分でな」

「あいあいさーや!」


帽子を深く被りなおし、そのまま歩く。


「なんで、帽子被っとるん?」

「日射病にならないため」

「……今日曇りやけど」


よちよちとバランスを取りながら歩いていれば、そんなことを聞かれる。

咄嗟に誤魔化すために嘘を付いたが、呆気なく論破されてしまった。


「帽子があると京くんの顔が見えにくくて嫌なんやけど」

「知らねー」


汗を垂らし引きつく表情を無理矢理抑える。

ここで帽子を取られたら非常にやばいのだ。

なにせ……ここは……。


「先輩! 戻りましょっす!」

「待て待て、慌てるな。モモ」

「ワハハ、元気だなー」


部長達が合宿を行なっている近くなのだから……。



「熱い?」

「何でもない、何でもない」


見知った人が隣に現れた。。

流石に挨拶をした程度なので覚えているわけも無いが万が一もある。

なるべく顔が見えないように下を向いた。


「えっち」

「違うわ!」

「ん?」


下を向けば、従姉が楽しそうに胸元を隠し呟く。

それに反射的に反応してしまえば……此方を見られた。


「どうしたっすか?」

「いや……聞いたことある声が?」

「んー?」


声が大き過ぎたのか此方をじっと見られる。

汗が止まらない、止められない。

出来るだけ視線を逸らし、旅館へと足を急ぐ。


「変な格好の人っすね」

「ワハハ、力持ちだなー」

「んー?」


クーラーボックスを横に釣竿と女性をお姫様抱っこで抱えている男性。

傍目から見たら奇異の一色だ。

それでもじろじろと見られる中を歩いていく、旅館へと急ぐ。

釣竿を貸してくれた旅館は部長達とは違う所だ。

そこまで行けば、問題はない。


「えいえい」

「やめい!?」

「じー……」

「モモ……無理だからな。私は女性だ。お姫様抱っこは無理だ」


帽子を取ろうとしてくる従姉を避けつつ歩く。

そうしていれば道が分かれてるところへと辿り着いた。

部長たちが泊まってるのは右の道、俺達は左の道だ。


「それにしても災難だったすね」

「そうだな、まさか旅館の温泉が故障するとは」

「ワハハ、まぁ……同列系統の旅館が近くにあってよかったけどな」



「ゆみ達も戻って来たのね」

「あぁ……久達も丁度か」

「団体さんなんやねー」

「……」


なんと言うか、運が悪い。

旅館に着けば、俺達を挟んで喋りあう二人。

部長と後ろの敦賀の部長が喋りあう。


「……」

「……」


それをスルーし横にズレて歩く、歩く。

部長達の横を通り過ぎるときに部長に横目で見られた。

心臓が鳴る、容赦なく鼓動をあげる。


「……それで龍門渕は」


通り過ぎれば、興味をなくしたかのように言葉を続けていく。

そのことにほっとし、度胸が付いたのか、その後も問題なく過ぎていく。

染谷先輩に優希、それに和……異様な格好なので目を向けられるも従姉が抱えている靴で察したのか追求は無かった。


「じー」

「めっちゃ見られとるな……知り合い?」

「……」


最後は災難間の咲だ。

咲は、他の人よりじっと此方を見てくる。

それは執拗にねちっこく。


「どうかしましたか?」

「ううん、なんでもない」


それでも歩いていけば通り過ぎれた。

災難間を突破し微笑み歩く、カウンターはすぐそこ部長達は後ろだ。

これで何も問題なく終わる……そう思っていたのだが……。


「何してるのー? 須賀君♪」

「…最初から気付いてたでしょ」

「オフコース!」


最後の一歩で帽子を剥ぎ取られた。

剥ぎ取った人物は分かる、この場でこんな事をする人物なんて一人だけだ。


「意地悪いっす、部長」

「にひひ……♪」


後ろを振り向けば、部長が楽しそうに笑っていた。

この人は最初から分かってたに違いない。


「部長……あぁ、この人ら京くんの部活の」

「随分可愛らしい子連れてるのね。彼女?」

「はい!」

「違います」


腕の中の従姉と部長が会話を始める。

途中で変な事を聞かれ、しょうもなく答えたので遮る。

駄目だ、この二人を一緒にしておくと俺のためにならない。


「やっぱり、京ちゃんだ」

「……うっす、咲」

「何でここにいるんだじぇ?」


暫くすれば咲達がわらわらと近寄って来て理由を聞いてくる。

これはチャンスだ、ここで素直に白状しさっさと帰ってしまおう。



「実は、従姉がやってきててな。遠出したいって言うから釣りにな!」

「そういうことでしたか」

「そそ、邪魔する気ないから、それじゃな!」

「ちょ~とまった!」


しようとするも部長に首根っこを捕まえられた。


「ちっ」

「紹介してくれないの?」

「一時の出会いですし」

「どっかで見たことあるような気がしたのよね」


変なところで勘付く人だ。

出来れば何も勘付かないで欲しかったがしょうがない。

ため息を付いて従姉を下ろす、既に足も乾いてるので問題ないだろう。


「それじゃ……改めまして、こっちは俺の従姉の」


従姉を下ろせば、ふわりと立ち上がり、麦藁帽子を脱ぐ

そして少し白過ぎる肌を晒し、にこやかに自己紹介をした


「園城寺 怜です。よろしゅう」





~怜ドキ My Sister~


続く?

誕生日ネタ考えてたら次の日に……



            ,. : : : ̄ ̄ ̄ ̄: : : : .、

            /: : : : : : : : : : : : : : : : : :`ー: イ
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        |: : : : : : : : : : {: : : : : : :|ィ斧ミ  Ⅵ:{ー'
        |: : : : : : : : : : :Ⅵ: : : :从 マソ  乂_〉
          ,: : : : : : : : : :r \∧: : \     }
         |: : : : : : : : : 乂 `    ̄      /
         Ⅵ:∧: : : : : : : : ー 、      ´,
        从{  、: : ,: : : : :从 > ..___/

              ∨ `ヽ: : {     ,
                __}Ⅵ    {
           / ̄一-- ̄ \  |`ヽ
          /  ,..:::―- 、 \ \ ∨}∧
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ハロー咲、元気にしていますか?

相変わらずの喧騒と暴力の数々、それに足を囚われる毎日です。

それでも仲間に囲まれ『ヘルサレムズ・ロット東京』で何とか生き延びています。












京太郎「はぁ……此方B地区、姿がまったくありません」

『そうか……なら次は――』


スクーターに乗りながら辺りを見渡す。

辺りを見渡せば、人と思えぬ異形の数々が歩いている。

別にここが別の星というわけではない。


れっきとした地球の日本、東京だ。

かつて紐育と呼ばれた街、『ヘルサレムズ・ロット』。

一夜にして構築されたその街は、現世と超常の異世界が交わる魔都と化していた。

ここ東京もまた、それと同じ事が起きたのだ。

それ以来、第二のヘルサレムズ・ロットとして扱われている。


京太郎「……本当に居るんですかね?」

『間違いない……これまでの事件を考えれば裏に居る相手が誰が容易く判明出来る』


道から道へ、危険な箇所を避けながら無線での会話を続ける。

無線から聴こえて来た声は若い女性の声だ。


京太郎(まったく面倒な)


彼女の指示する言葉を聞きつつそんなことを思う。

ここでは事件は容易く起きる、それが世界を破壊できるような事件でもだ。

今回の事件もその一旦。


『被害者は全員、血を抜かれ干からびたミイラとなって発見されている』

京太郎(血を集めてるってことは『血界の眷属』の可能性が高いか)


『血界の眷属』 いわゆる吸血鬼だ。

彼ら、彼女等は、驚異的な力を振りかざし、此方の迷惑など一切考える事無く好き勝手を行なう。

その尻拭いに今回も借り出されているのだ。




『血界の眷属は人間などに成り代わってる事が多い、私等では見つけることすら困難だ』

京太郎「それで俺っすね」

『そうだ――君の持つ眼、『すべてを見通す「神々の義眼』保有者なら別だ』


彼女の言葉にゆっくりと瞑っていた両目を開く。

そこには、普通の眼でなく、青い綺麗な宝石の様な眼が爛々と輝いていた。


『神々の義眼』

異能の力を宿す眼球。その傑出した能力から度々「芸術品」と呼ばれ、これが元で事件に巻き込まれたこともある。

さらには「視る」ことや「眼」にまつわることなら何でも出来る品物だ。

故に人に紛れた吸血鬼を探すには打ってつけであった。


京太郎(忌々しい……勝手に選ばれて、勝手に代償を取って行き、勝手に押し付けやがった)

『今回は相手が相手だ。十分に注意してくれ』

京太郎「……はい」

『勿論戦闘なんてもってのほかだ。一秒とならず肉の破片となるからな』

京太郎「デスヨネー」


京太郎は、苦笑し目を閉じた。

ざっと辺りを見渡したが、ここにも居なかった。






『次は――』

京太郎「っ! 居ました!」

『各員に告ぐ――場所は……』


あれから、ふらふらと彷徨い移動していれば『赤い赤いオーラ』が見えた。

そのオーラは一人の人物から放たれており、ゆったりと動いている。

相手は、見るからに人畜無害そうな一般男性。


京太郎(これだから、面倒なんだ)


普段であれば、普通であれば気にしない程度の人種。

それでもその身に宿す力は偉大で世界を壊す力を秘めている。

何ともアンバランスで恐ろしい事か、そのことに嫌気をさした。


「……」

京太郎「あ……」

『京太郎、すぐそこから――』

京太郎「遅かった!」


そんなことを考えていたせいか、気付けば相手が此方をじっと見ていた。

目が合い、顔に汗が流れ出す。

ハンドルを切りスクーターを反転させるとそのまま、逆走し走り去る。


京太郎(まずい、まずい、まずい!!)

『急げ! 今人員を送って――』

京太郎「っ」


彼女の言葉が聞こえたのはそこまでだ。

不意に体が浮き上がり、全てがスローモーションの世界へと誘われた。

地面から浮き上がる自分の体に、飛び散る破片とスクーター。

人目見て何が起きたのかを察し、絶望した。


京太郎「がはっ」

「……」


特に体を鍛えているとか、特別体が丈夫だとかそういうことはない。

眼が特殊な以外普通の人種の京太郎は、何の抵抗も無く地面に叩き付けられ倒れた。


京太郎「くっ」

「!?」


先ほどまで眼が合っていた人物が京太郎を見下ろす。

手を振り上げ、下ろそうとした瞬間に京太郎は眼を開き『支配』した。

神々の義眼による、眼の支配。

眼をあちら此方に回し、あるいは他人と視界を入れ替える。

そのような事をして場を凌ぐ。


京太郎「無理かー!」

「ムダ」


それでもそれが通用するのは一部のみ。

血界の眷属と言う人外に対してはあまり効果はない。

視界を遮られようと関係ないのだろう、血界の眷属は改めて手を振り下ろした。


『ブレングリード流……血闘術』

「……!?」


その瞬間だ……一つの影が京太郎と血界の眷属を覆った。

その事に血界の眷属が気付き、顔を挙げ身を引く。


『111式十字型殲滅槍!!』

京太郎「ノオオ~~~~~~!!!!」


血界の眷属が身を引いた瞬間だ。

先ほどまで居たそこに赤い十字架が打ち込まれた。

その威力は凄まじく、地面が割れ京太郎ごと吹き飛んだ。


「間に合った!」

京太郎「ギリセーフ……てか俺に当たったらどうするんですか! 即死ですよ!」


吹き飛んだ地面に遅れて一つの影が着地する。

ふわりとしたスカートを手で押さえながら華麗に着地を決める一人の人物。

その人物が金色の輝く髪とこれまた綺麗な『オッドアイ』で血界の眷属を油断なく見つめる。


「ご、ごめんなさい。でもこれしかなくて……」

京太郎「分かりましたからっ……前まえ!」


彼女は京太郎の言葉にしゅんっとして謝る。

それを隙と見たのだろう、血界の眷属が後ろから襲い掛かった。


「ふっ!」

「ちっ!」


隙だらけと見たが、彼女は呆気なく答えて、襲い掛かる相手を華麗に回り受け流し、拳を打ち込む。

彼女が放った拳は本来であれば、一撃で地面が砕けるような一撃だ。

しかし、相手も異形の者……それを受けながらも反撃へと出る。


「っ! ブレングリード流血闘術!! 三十九式『血楔防壁陣』!」

京太郎「うぉう!?」


相手の攻撃を受け止めるのを無謀と感じたのだろう。

彼女は、地面を叩き、幾つ物『血の十字架』を作り出し防ぐ。

血界の眷属の攻撃は、その十字架に阻まれ届かない。


「……応援はどのぐらい?」

『今着いた!』


一人では押し切れないと悟り、彼女が耳元の無線で聞けば、そんな答えが返ってくる。

それと同時にだ。

血界の眷属の足元が凍りつき、頭を幾つ物弾丸が過ぎる。


「助かったわ」

「ふぅ……相変わらず手強いな」

「何時もの事だ」

京太郎「た、助かった」


京太郎の前に三人女性が揃った。

一人は、先ほどの金色の髪を持っている女性『福路美穂子』

もう一人は、足場を凍らせ先ほどから無線で連絡を取っていた『加治木ゆみ』

そして相手へ弾丸をぶっばなした、『弘世菫』

この三人は、京太郎同様、この街を秘密裏に活動し守る秘密結社『ライブラ』の一員だ。


「……!!」

ゆみ「来るぞ!」

菫「分かっている!」

美穂子「京太郎君……いつものようにお願いね?」

京太郎「はい!!」


迫り来る脅威に全員で立ち向かう――

この物語は、日常・超常犯罪が飛び交う「地球上で最も剣呑な緊張地帯」となった街、「ヘルサレムズ・ロット 東京」で

街のいつ破れるとも知れぬ均衡を守るために秘密裏に活動する者たちのお話である。


血界戦線×咲-Saki- カンっ!


以下 登場人物

クラウス:美穂子
ザップ:洋榎
チェイン:桃子
ギルベルト:ハギヨシ
スティーブン:ゆみ
エイブラムス:かおりん
K・K:菫
ツェッド:絹恵
ホワイト:怜
ブラック:竜華
レオナルド:京太郎
ハマー:姫子
ブローディ:哩
ミシェーラ:咲
ビビアン:優希
久:???

前に話していたクロス物、ポケモンが案外早く終わりそうでなので考えてみた。

戦国京ちゃん、血界戦線、……それとも普通の麻雀育成物にしようか。

悩みどころっす。 それではこれにて

【告白してみた】

京太郎「好き……」

ゆみ「好きだ、私のものになってくれ(キリッ」

京太郎「……」

ゆみ「……」

京太郎「……好」

ゆみ「好きだ!」

京太郎「……」

ゆみ「……」

京太郎「……なんで遮るんです?」

ゆみ「……自分で言うのはいいんだが、言われると恥ずかしい」

京太郎「……すー…むぐっ」

ゆみ「むー!」

京太郎(口で塞ぐとか! どんだけ強情なんだ!)



      /  :..:.:...: /    :ヘ\/ヘ:...  丶 ヽ
      ,'  .:::::::::::/    .:/ミミヘ/彡ヽ:..   丶..ヽ
     {コ::。:::::::.:!    .::!::゛  ゛""  ゝ::::::..  l::::ヽ
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     i! :::::::::::::/ !^‐‐ レ!::       :ゝヘ-‐-、,ヽ}
     l :::::::::/,^^ .: ./ノ::       :::::.ヽ .:..  ゝ
     i! ../ノ' ..:.: ̄ レ::'-、、    、一:::‐、':::.. :.. \
    "レ"フ ..::::::::::::/,〟 ‐‐     ‐‐-_ ゞ:::.. :.. 「 ゝ-ヽ
    /   ..:::::::<ノ>≠==-z     z≠=r、 >::.. ::::.....\
  ∠_   ノ/へゝ,Pゆミ      lPか `ヘヽヽ ヘ. _ >ゝ
    !「∨!" { !ヘ  " ̄  \\\\  ̄  .i/ノ::川:i ゝ
    i!l ::!:::.lヽ iゝiヽ \\\\\,\ \\ !ソ..:::ソ:!i
    li::::l:::::::::!i::::::!\             ノ ヾ:::::::i!
   il:::::l:::::::::ii:::::::!:....ヘ,    ‐-     イ:::::::::i!::::::i!
   i!::::i::::::::::ii:::::::::::::::::::!ゝ      ∠::::l:::::::::::l!::::::!i

   i! i!:::l:::::::ii:::::::::::::::::人 ゛> /i入:::::::!::::::::::i::::::!l

    !:!i!::::{:::::ii:_ 〆巛  丶 ,  /丶>〟、:::::l:::::!i
     !:::l巛巛巛巛巛ヘ  / ∧ヽ  ソ巛巛ミミゞゞ

ゆみ「○△×~~!?!?」

京太郎(しかも恥ずかしがるのかよ!!)

【きっと恥ずかしがり、言う前に言う】

【桃子の場合】

京太郎「あっ……そうだ」

桃子「どうしたっすか?」

京太郎「俺、お前のこと好きみたいだ」

桃子「へー……」

京太郎「そうだったらしい」

桃子「ふーん……え?」

京太郎「おう」

桃子「……っ~~~!!」

                                               ,,
                                           iヽ ///)
                                        /⌒ヽ//‐ァ
                                        /_/ / ∧--<,
                  ....-――-...             /   \///ノ ̄
               /:::::::::::::::::::::::::::::::\          /      }/
                  /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.      , -/      /´
          _ _ __ ,::::::::::u:::::::::::::::::::::::::::::::::::!   /        /
           /_/_/_//::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|  / /        /
          /_/_/ Yフ:::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!/  /     /
       /⌒    `/:::::::::/::::::/:::::::::::::U::::::::::::::/   /      /
       /    __ /:::::::::/:::/:/:::::::::/::::::/:::::/::/   /    /
.      / - ´  /:/:::::/:::/:/:::::::::/::::::/:::::/::/   /   /
     /       i:/i::::/:::/:/:::::::::/::::::/:::::/::/   /  /
    {         !八/i::/i/i::/:::/:/:::/::/i:/     /
           /       ノ'i/!'i/i:/ ノ'   //
      `ー― /           '  / / /
         ./             / /イ
        /                /

京太郎「待てい、何で這いずって逃げる!」

桃子「やばいっす、物凄くやばいっす!」

京太郎「何が!? 俺の告白がか!?」

桃子「嬉し過ぎて恥ずかしいっすよ!」

京太郎「だからって逃げるなよ!?」


【パニくって逃げようとするor消える】


【智美の場合】

京太郎「蒲原先輩」

智美「……ワハハ、相変わらず部長って呼ばれないな」

京太郎「いや、今の部長は睦月先輩ですし」

智美「なら、元部長で……」

京太郎「そんなことより、お話が」

智美(ワハハ、こんなことでは泣かないぞ)

京太郎「実は、先輩の事が好きです」

智美「……ゆみちんには、自分から言った方がいいぞ」

京太郎「そうじゃなくて……」

智美「モモは消えるだろうし、追い詰めてからだな」

京太郎「何故にそうなりますか、俺は! 蒲原智美が好きなんです!」

智美「……マジで?」

京太郎「はい!」

智美「……えっと、後日でいいか?」

京太郎「待ってますから! それじゃ!」

智美「……困ったぞ、本当に困ったぞ」

               -=、 、   ─ァ=-
                     \V /
                 -──┴┴-
            ,. ´            ` 、
           〃´ __               \
.       _/′/                      \
.       /  /                        ',
    /    /           }            ト、
   /     /           ハ  ∧  /         \
.  /    ハ   {       N } /  X    ト、         \
  i     {\.  \.   | __/  \ | ヽ         \
  l 〃  l.  `ー‐ \ │   , ィ===xV            /
  レ'人   '、 〃⌒ヽ. \!  〃,ィ笊x  ヽ__,イ'   |_   /
  /  \ ハ  ィ笊/ハ     {////ハ  } l   |   ヽ ´
   ̄`ヽ /`¨ハ ㌃7//}       ゝ )//ソ  │∧ノ   ノ
      i   } V//ン       `¨¨´    V、__ ./
      l ∧{  ,,,,   _____ し '''''  /
      レ′ 丶    \     ノ     <_
            {>    `¨¨¨´   <¨¨¨´
               7 T>‐<__/\

                    ∧八___八    \
               /   {   \    \
                  {


【困りながらも嬉しそう、後日照れながら受け入れる】


カンッ!


【告白してみた】

【穏乃の場合】

京太郎「なー……穏乃」

穏乃「どしたの?」

京太郎「実はさー……」

穏乃「うん?」

京太郎「俺……お前のこと好きだわ」

穏乃「うん、私も京太郎が好きだよ」

京太郎「……」

穏乃「……」

京太郎「いや……その違くてな」

穏乃「うん?」

京太郎「友達としてでなくて……異性としての……」

        ,.へ ,. -‐: :  ̄:二:>.、
      /: : /: : : : : :/: : : : : : :`: .、
    /: : : /: : : : : : :/: : : : : /ヽ:、: : :ヽ

    ,:´: : : : :': :丶: : : :/ : /:/_{:L l_l: : : ハ
  /: : :/: :.:.:{:.、: : : :ー:レ: T:ハハ{  j l'ト: ハ}
 /: : :.:/: :.:.ハ:.:.\: : : {: :ハz≦ ヽ f:ハ: ハ

./: :/:.:/ :/  ヽ:.:.:.:.r‐ヘ: 代ヒソ   ヾ,,V:、
': : :.:.:.i: :(     \:.(   V: :ゝ''''     ハ: :',
!: :.:.:.:ハ:ハ     >ーイヘ: :ヽ   ^/ V:.}
{: :.:.:.ハ:.{: :ヽ   rz==┴`z,\:\ ̄     ):.)
!: :.:.:.ハ:.{:. : :ヽ   V三/⌒\z\:ゝ    ノノ
{: :.:.:.{:. :!:. :. : ', ノ::::::{      ヽ `
V: :.:.{:. :ヽ: : : :/{::::::::::{ 、     ヽ:\
. V:.:.:ハ:. :.: i:ハ:{ ヽ:::::::ヽ \    ヽ::)
 ヽ:. :.ハ: :.:.:ハ:j  ヽ:::::::::\ヽ   ヽ;
  \:V:.:.:.:ハ:j   \::::::::::::ヘ    ヽ
     ヘ:.:./ j   / ヽ:::::::::::\     ヽ
     j:.ノ /  /   〈::::::::::::::::;ヽ     \
     レ /  /    ノ::::::::::::::::::;;ヘ     '、
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     /   / /;::::::;;/:::::::::::::::::::::::::〉\   \
    _/ / /:::::::::/::::::::::::::::::::::::::;;}  \  ヽ


穏乃「知ってるって……だから言ったでしょ」

京太郎「え……あれ?」

穏乃「私も好きだって」

【告白場所は学校からの帰り道、頬を少し赤らめ真剣に受け入れてくれる】

【憧の場合】

京太郎「好きだ! 付き合ってくれ!」

憧「……っ~~~!」

京太郎「駄目か?」

憧「あ……その……う、浮気とか駄目だからね!」

京太郎「勿論しないさ!」

憧「そう言って……すぐ大きな胸に視線がいきそうになる」

京太郎「……そそそ、そんなことないぞ??」

憧「まったく……」






憧「でねー! 京太郎が告白してくれてね!」

穏乃『……ねぇ、アコ。その話5回目……』

憧「そうだっけ? それでさー……」

穏乃(寝たい!)

                  /         ,          \
                       _/__ ___       ′             \
                    ┴┘    /               .
               /   /  / ! 、    / / /        i    i
               / /  .′ |\\ / / /_   /    i    |    :.
.             /   /     /     〉丶.  ′  xく    ノ//    ;
           /   /  ,′ :   | ∧ ; | / /  xく //   / |   i
.         /   /  /  |   | - ミi |/⌒冬ミ</ ′/√「| |   |
         ′  .′  / |   |/⌒`| |{{ ん℃^  / /,厶v / .;   /}/
         i   |  / ′|   |{   | |{  乂少 ー=≦ んcV /  /ノ′
         |   i  | /       ,小ゝ._ | |          少/] /ノ/Y
         |   |  /   |   { Ⅵ」N |        ,  /Я厶ぅ |
         |   |/   /|   { }冂!| |    r ァ   .::::/_][ 」}| |
         |   |     ,′+=ぃ ∨゙∧| | \      イ:::::7_」「7^ | |
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【告白後、電話で友達にずっと惚ける】

【灼の場合】

京太郎「灼さん! 好きです、付き合ってください!」

灼(好き好き……好き、私を?)

京太郎「灼さん?」

灼「えっと……わ、私も……あっ」

京太郎「あ?」

灼(駄目、駄目……今は大会向けて忙しい。そんな時に私と京太郎が付き合ったら……皆が)

京太郎「灼さん?」

灼「……ハイスコア」

京太郎「え?」

灼「ボーリングで私のハイスコアを越えたらいいよ」

京太郎「分かりました! やってみせます!」

灼「うん、待ってる」

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   `l」l:::::lー‐' \        _   イ|:::::: /::::::::|:::::::::::/|ィ/レ /
      ̄     `  ーァァl´   /|::::::/|::: くー― '
               / { | -‐ ' ´  ̄    \

【この後、ハイスコアを取るまでの間、嬉しいのが表情に出てバレました】


カンっ!

逆告白かー……考えてみる


「ありがとうございました」


頭を下げて、同卓してくれた人達にお礼を言った。


「あまり気にしない方がいいよ?」

「……はい」


その時に、打ってくれた一人が此方に気を使ってくれる。

それに対して微笑み、大丈夫だと分かってるとばかりに頷いた。


『それじゃ、今日の練習はお終いになります』

(……連れて来て貰ったのに進歩ないな、俺)


そうこうしていれば、合宿の練習が終わった。

誰も居なくなった席で自分の成績を書き込み落ち込む。

3位 4位 4位 4位 3位 4位 4位 3位……

相手が全国区の人達だからと言ってもこれは酷い。


(初心者だから弱いってのは分かってるんだけど……ここまで勝てないとな)


大きなため息を付いて椅子に思いっきり寄りかかる。

そうすれば余計な力が抜け脱力しきった。


(本当に此処に居ていいのかな……俺)


そして、自分の境遇に疑問を抱いた。

今のこの状況『全国合同合宿』への参加を……。

簡単に言えば、全国大会が終わり今の三年生が居なくなる。

その前に合宿を開き実力の底上げや繋がりを作っておこうと言う事らしい。

全国大会で活躍した清澄高校もその参加高校の一つとして参加していた。


(俺も来れるとか……運がいいなと思ったんだけどな)


自動卓を動かし、牌を自分の所に持って来る。

相変わらずのバラバラ具合で泣けそうだ。


(勝てないのは分かってるけど……一度ぐらい……)


知識が足りない、技術が足りない、運が足りない、才能が足りない。

そんなの分かってるけど、勝ちたいのだ。

麻雀を楽しむために……好きであり続けるために……。


(……そういえば、漫画だとこんなことしてたっけ)


そんなことを考えていると自然に自分のいらない手配を手の中に隠し、山へと伸びる。

思い出したのは、ヤクザ相手にイカサマや思わぬ思考で相手を倒していく麻雀漫画。

その主人公が相手に対して行なったイカサマだ。

要らない牌を掌に隠し、他の牌を持ってくるときに自分の前の山の牌と掌の中の牌を入れ替えるもの。


(……これだと……勝てるかな)

「んー無理やけん、やめとき」

「!!」


山から牌を取り、自分の前の山の上を通りかかったときだ。

にゅっと伸びてきた手がその手を押さえる。

そのことに驚き、目が開き無言になってしまう。

目の前には、ふんわりとした髪の毛に半分目を閉じたようなジト目の女性が座っていた。


「よかね、勝ちに執着しゅるその精神はよか」

「えぇ……と」


見た感じ、何処かの学校の監督らしく見え怒られるとばかり思っていたため拍子抜けだ。

むしろ先ほどのイカサマの件を目を細め褒めてくる。


「ばってん……今は、見合っちなか」

「……そうですか」


その言葉にがっかりときた。

どうやら俺はイカサマをしようとも追いつけないらしい。


「んー……そーやなくて、時期相応っちもんがあっけん」

「……」

「船に乗っち、出発進行! 目指すは遥か遠くんライバル達」


その人は大きく手を振りおでこに手を当て遠くを眺めるマネをした。


「追い風もなし、技術もなし、知識もなし、そんときにターボエンジン使っち追いつく?」

「………」

「すぐに遭難して勝手に自爆してお終いやけん」


すぐに手を下ろし、じっと此方を見つめてくる。

その目をこっちも真剣に見つめる。


「それでも、勝ちたい?」

「……です」


聞かれたことに素直に頷き答える。

その言葉がどれだけ傲慢かよく分かってるのだ。

相手は昔からそれこそ、自分の何十倍と練習してきた人達だ。

そんな人達と勝負し合う、なんと傲慢だろうか……でもそれでも――


「勝ちたいです!」


この合宿に来てずっと堪えていた気持ちを表面に出す。

涙が溢れながらもしっかりと前を向いて、何を犠牲にしても勝ちたいと願った。


「んーなら……私に付いて来っとよか」

「……」


目の前の女性が、そう言って手を差し伸べる。

それを何の疑いもなく握り返した。


「んー……それじゃ行こっか」

「えっと……何処に?」


手を繋いだまま立ち上がられたので、慌てて立ち上がり引っ張られるまま付いていく。


「新道寺の部屋」

「あぁ……そういえば、話し方で思い出しましたけど、あなたは新道寺の『監督』さんでしたね」


誰だか思い出せなかったが、喋り方で思い出した。

最初の時の自己紹介で新道寺女子の監督だと話をしていた筈だ。


「新道寺女子の監督、『比与森楓』。それと監督やなくてー……『先生』で」

「比与森先生?」

「先生」


苗字をつけるも直ぐに訂正された。

何かしらのこだわりがあるらしい。


「分かりました、先生」

「んーそれでよか」


言い直せば、先生は嬉しそうに頷き、俺を引っ張っていった。

これが『先生』との出会い、最初の出会いだ。

~先生と一緒 その1~

最新話で新道寺のコーチ、先生、友清でましたね。

先鋒を容赦なくて切捨てて勝ちを拾う姿勢

それでいて、負けても采配ミスと思ってないと煌以外適任は居ないとフォローをする

ジト目的な容姿に少しきつめの口調……一発で惚れましたわ、先生。

あと友清が1年生で驚いた。

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