サキュバス「私と結婚してください!」(202)

男「いや、まさにいい天気だ。こんないい天気なら外に出るだろ常識的に考えて」

ガヤガヤザワザワ

男「おお、かなり賑わってんな~」

ザワッ!オオッ!

男「うん?なんかあっちが騒がしいな?」

カワイイナ?!ザワッ

男「お、なんだなんだ?」

女 テクテク

男「(お、おお!かなりかわいい黒髪ロングが!!)」


チャラ男「ねぇねぇ、君かわいいね!僕と一緒に遊びに行かない?」


男「おっ!あれはクラスの中でも五本の指にはいる手の早さをもつチャラ男!流石だぜ!」

女 スルー


チャラ男「・・・え?」


男「(撃沈・・・か。チャラ男結構イケメンなんだけどな?)」


テクテク


女「・・・!」

テクテクテクテク

男「(ん?こっちの店に入りたいのかな?)」

サッ

女 ピタッ!


男「ん?」

女「やっと見つけた!」


男「へ?」ウシロヲフリカエル

男「(・・・誰もいない?)」

女「君だよ!君!やっと見つけた!」ギュッ!

男「!?はい!?」アセアセッ!

女 ギューーーッ!

ザワザワ ナンダアノオトコ ウラヤマシイ~

チャラ男「what is going on!?」

男「俺が聞きたい!」

女「も、もしかして私のこと覚えてないの?」ウルウル

男「(な、涙目上目遣いやべぇ・・・!)」

チャラ男「what happend to you with that girl !?」

男「黙れ帰国子女!何言いてぇかわっかんねぇよ!」

女「私と何があったの?って聞いてるよ?」

男「分かるの!?」

男「そしてその問いに対する答えはアイドントノー!だ!」

女「え?」パッ

男「え?」

チャラ男「huh ?」

女「男の・・・男の馬鹿~~っ!!」ダッ!

男「あ!?・・・(は、走ってどっかいっちゃった)」

チャラ男「・・・男・・・話しを・・・話を聞かせてくれ・・・」ウルッ

男「知るか、そしてテメェの涙目は萌えない」


テクテク


チャラ男「・・・グスッ」

~男家~


男「あ~疲れた~・・・」

妹「お兄ちゃんおかえり~」
女「男おかえりなさい!」

男「あ~ただいま~」

キィッ・・・ガチャンッ

男「ふぅ、つかれたぁ~」

男「・・・え?」

ガチャッ

妹「あれ?お兄ちゃんどうしたの?」
女「どうした~?」

男「何であなたがここにいるんですかっ!」

女「ひどいっ!本当に忘れたの!?」

妹「え?お兄ちゃん本気で言ってるの?」

男「え?何妹知ってるの?」

妹「うわ・・・本気だ・・・」

男「え?なに?知ってるなら教えてよ」アセアセ

妹「はぁ・・・サキュバスちゃんだよ、昔近くに住んでた」

男「え?サキュバス?」

女改めサキュバス以下サ「思い出してよ~」

男「・・・ん~?あ・・・確かに居た気も・・・」

サ「思い出したんだ!」

男「でもこれと言った印象も無いんだが・・・」

サ「ガーン!」

男「口で言うなよ・・・」

サ「もう!思い出してくれるまでここに居候します!」

男「なぜそうなった」

~夕飯でのこと~


男「結局いるし」

サ「もう許可はいただきました」ニコッ

男「おい母さんどういうことだ」

母「別にいいんじゃない?あのサキュバスちゃんでしょ?」

男「なんかもう混乱しちゃう」

サ「私は男と一緒にいれてうれしい!」ニコニコ

男「満面の笑みだ・・・」

サ「ニコニコ」

男「だから口で言うなし」

妹「ていうか兄も女の人連れてきたの?」

兄「男もか・・・」

ヴァンパイア以下ヴァ「どうも、ヴァンパイアです~」

サ「あれ?なんでヴァンパイアがこんなところに?」

ヴァ「そういうあなたも何でサキュバスがここにいるのよ?」

男兄「「は?サキュバス?ヴァンパイア?」」

妹「あれ?二人とも気づいてなかったの?」

男兄「「え?妹知ってたの?」」

母「二人とも鈍感ね~」

男「え、まさかの?」

兄「何うちの家庭」

ガチャッ

父「ただいま~」

男兄「「お、おやじ!母さんと妹が!」」

父「お、サキュバスとヴァンパイアか・・・サキュバスの方は昔近くに住んでた娘だね?」

男兄「「何が起こった!」」

男「え?なになに人外だよ?」

兄「もっと驚こうよ!?」

父「え、ていうかお前らも人じゃないし」

男兄「「え?」」

父「母さんは天使だぞ?ガチな方の」

男兄「「う、うそでしょ?」」

母「あらあら、本当よ?」バサァッ

男兄「「ま、マジかよ・・・」」

妹「ていうか兄さん達もだいぶ人間離れしてるじゃん」

男兄「「どこが?」」

妹「・・・兄さんたち50m走タイムは?」

男「・・・4秒」

兄「・・・3秒」

父「困惑した先生の顔が目に浮かぶな・・・」

母「あらあらw」

男「・・・ていうか何で妹はしってるんだよ!?」

兄「そうだな、俺たちにはいってないのに・・・」

妹「あたしの方が天使の血を濃く受け継いでるからね、父さんたちも隠しきれなかったの」バサァッ

男兄「「まじかよ・・・」」

~夜、男の部屋~

男「で、なぜ当然のようにいるの?」

サ「え?でもお父さんとお母さんの許可は取ったよ?」

男「あの親は何を考えているんだ!?」

ガタガタッ

男「ん?なんだ?兄の部屋の方がうるさいナァ・・・」

ナンデイルンダヨ~!!
ニゲテモムダヨ!
ガタガタッ

男「兄さん・・・生き残れよ・・・」

サ「あたしでよかったね~♪」

男「こっちはこっちで大変な気がする・・・」

男「さて、なぜ当然のように俺のベッドの中にいるかは聞かない方がいいのかな?」

サ「お!男もついに観念したか!」

男「サキュバス相手に喧嘩売るほどの勇気は俺にはないよ・・・」

サ「え?なに言ってるの?」

男「え?」

サ「男が本気出せばどんな妖怪でも適わないレベルよ?」

男「はい?」

サ「あなたはあの二人の子供なのよ?」

男「母さんの方は分かるけど、俺って天使のハーフなんだろ?純粋なサキュバスの方が強いんじゃないの?」

サ「お父さんはかなり有名な陰陽師の直系みたいよ?」

男「・・・はい?」

サ「そもそも、いくら天使と人のハーフといっても、サキュバスに抱きつかれたりヴァンパイアにかまれたりして大丈夫な人なんていないわよ」

男「ええええええええええええええ」

サ「しかもあれだとかなり長い間生きれるようにしてるね・・・長寿の術でも使ってるのかしら・・・」

男「・・・(おそらく母さんと一緒にいるためか・・・あの親父・・・)」

サ「その二人のハーフだよ?実際に男を今全力で誘惑してるのに無反応もいいところだよ」

男「そ、そうなの?」

サ「そうだよ~!でもいつかは抱かせるからね!」

男「ああ・・・もうどうにでもなれ・・・」モゾモゾッ

サ「ああ!こっち向いてよ~」

男「(なんでこうなった・・・)」

~夢の中~

?「え~ん!」

男(誰か泣いてる?)

?「え~ん!」

男(なんだろう・・・何か懐かしい気がする・・・)

??「もう大丈夫?」

男(・・・あれ?あれは・・・)

ジリリリリリリリリリッ!

ムクッ・・・

男「朝・・・か・・・」

サ「おはよう、ダーリン☆」

男「あれ?」

サ「え?」

男「ナゼボクトアナタカハハダカナンデスカ?」

サ「それはサキュバスのやることといったら・・・ねぇ?」

男「ねぇ?じゃないっ!」

サ「大丈夫!今日から三連休でしょ?」

男「バカなっ!うちの学校の創立記念日を知っているだと!?」

男(用意が周到すぎる!!)

サ「いえ?お父さんに聞きました♪」

男「・・・(アノオヤジ・・・!)」

ガタガタッ

男「うん?兄の部屋が騒がしいナァ・・・」

ナンデハダカナンダァ~!!
フフフッカクゴシテアニクン!

男「兄さん・・・」

サ「ヴァンパイアさんも積極的だねぇ~」

男「・・・(流石は誘惑する二大妖怪・・・)」

ガチャッ

妹「そろそろおきなよ兄さん~」

男サ「「・・・」」

妹「・・・」

男「は、はは・・・」

バタンッ

男「ちょ、妹さん!?妹さあああん!?」

サ「フッ、流石にこの後続きは出来ないか・・・残念!」

男「ぐっ!妹になんて説明すれば・・・!」

サ「説明なんて要らないじゃない?ダーリンとあたしがラブラブだったってコトでしょ?」

男「断じて違う!」

サ「ガーンッ!」

男「口で言うなよ・・・服着替えるぞ?」

サ「は~い・・・」ショボーン

~朝食にて~

妹「・・・」ジーッ

男&兄 ゲッソリ

ヴァ&サ ニッコニッコ

妹「・・・お楽しみでしたか?」

男兄「「だ、断じて違う!!」」

男「ふぅ・・・ていうか父さんは?」

母「じょれ・・・仕事よ?」

男「・・・(聞かなかったことにしとこう・・・)」

パクッ

男「ん?おいしいな・・・」

サ「!!」ボッ

母「あらあらw」

男「うん?どうしたの?」

サ「わ、私も今日ご飯作るの手伝ったんだよ?」

男「え?そうなの?すごくおいしいよ!」

母「サキュバスちゃんと結婚する人は幸せね・・・チラッ」

サ「も、もう!お母さんったら!///チラッ」

男「ズズーッ・・・(味噌汁おいしい)」

サ「・・・」

母「・・・はぁ・・・男、あんたサキュバスちゃんと一緒に買いものいってきなさい」

男「はい?」

母「サキュバスちゃんは引越ししてからだいぶ経つから、久しぶりに街を見てきた方がいいと思うの!」チラッ

サ「!(・・・ありがとうございますお母さん!)」

男「え・・・でもだるい・・・」

母「・・・」 ガンッ!メキャァッ!

男「い、椅子が塵に・・・」

母「行ってらっしゃい?」ニコッ

男「イッテキマス」

サ「♪」

~町にて~

男「・・・で、当然のように手を組むのね?」

サ「当たり前でしょう?フフッ!」

ザワザワッ カワイイウラヤマシイ

男「目立ってるナァ・・・」

男「(黒髪ロングでスタイルいいし・・・男どもの目がやばいな・・・)」

ザワザワッ アノオトコノヒトモカッコイイナァ

サ「目立ってるねぇ・・・」

サ「(やっぱり流石は天使のハーフ・・・容姿端麗、高身長、やばいね・・・)」

チャラ男「あ、男~!」ブンブンッ

男「あ、まずい・・・」

サ「え?」

チャラ男「ゲーセン行かね?・・・て・・・え?」

男「あ~・・・あの」

チャラ男「why are you with the girl we met yesterday?」

男「あ、あのさ、それは・・・」

サ「ねぇ男、この人誰~?」ギュッ

チャラ男「!!う、うわああああああああああああああああああん!!!」

男「チャ、チャラ男!?おい!!(やっぱり!あいつチャライのにメンタル弱いんだよ!!)」

サ「?」

男「チャラ男・・・悪い・・・今度ジュースでもおごるから許してくれ・・・」

サ「男~♪」ギュ~~~

男「はぁ・・・」

男「え~と・・・頼まれてる買い物はあと・・・」

サ「男~、遊びに行こうよ~」

男「いや、ていうか今更だけどいつまでいるの?家に帰らないの?」

サ「ちゃんとお父さんとお母さんの許可は取ったよ?」

男「親父もかよ!て、いや、それもだけど、そっちの両親は?」

サ「・・・」

男「あ、・・・話したくなかった?」

サ「いえ、いいの・・・」

男「ごめん・・・」

サ「むしろ乗り気で送ってくれたなんていったら男が狂っちゃいそうだから・・・」

男「うにゃああああああああああああああああああああ!!」

サ「え!?男!?あ、あたし・・・男~~!!」

~トイレ~


ジャーッ
バシャバシャ

男「・・・ふぅ疲れた・・・」

男「うっ!」
ジャーッ



サ「男遅いナァ~」

dqn1「あれ?かなりいい女じゃね?」
dqn2「はぁ?どれ?」
dqn3「うっわwwwまじwwwやべぇwww」
dqn1「へへwwwチョイ声かけるとするか」
dqn2「おいおいwww手早いなww」

dqn1「ねぇねぇ君?」

サ「?」

dqn3「君だよ君。俺らと一緒に来ない?」
dqn2「楽しいことしようぜ?」

サ「・・・連れがいるんで」

dqn1「そんな事いわずにさぁ」
グイッ

サ「!!(力出してないからって・・・!)」

dqn2「ほら早く!!」

サ「!!このっ!」

チャラ男「おいテメェら何してんだ・・・」

dqn123「「「はぁ?」」」

サ「(・・・誰だろうこの人)」

dqn1「ふっざけんなよ?www」チラッ
dqn2「(へへwww)」ススッ


dqn1「うらぁっ!ww」ブンッ!

チャラ男「ふんっ」バキッ!

dqn2「!?」

チャラ男「甘いナァ・・・おとりを使って・・・在り来たりだな・・・」

dqn3「!!ざっけんなぁぁ!!」

チャラ男「だから甘いって」ブンッ!
ガッ!

dqn2「(ま、回し蹴り!?)」

チャラ男「もういいだろう?分かったら消えろ・・・」

dqn2「て、てめぇ・・・!」

チャラ男 ポキポキ

dqn2「ひっ、ひいいいいいいいいいいいい!!」ダッ!

チャラ男「フンッ・・・女性に手を出そうとするなんて・・・大丈夫でしたか?(フッ、これで・・・)」

サ「ありがとうございます・・・で、どちら様ですか?」

チャラ男「う、うわあああああああああああああん!!」ダッ!

サ「?」

男「遅れてごめんね・・・てあれ?どうしたんだ?この二人?」

サ「男~♪なんでもないよ!☆」

~再び男の部屋~

男「ふう、疲れた~」

サ「お疲れ~☆」

男「ていうかもうナチュラルだな~」

サ「ふふっ!でも男もなれてきたじゃん!」

男「・・・あ、そういえば・・・」

サ「?」

男「ちょっと静かにしてね・・・」

サ「は~い♪」

男サ「「・・・」」

ドウキョ?ナニイッテンダヨ!?
リョウシンノキョカハトッタヨ?
オヤジィィ!!


男「兄さん・・・」

サ「あら、じゃああのヴァンパイアが義姉さん?ふふっ!」

男「・・・あれ?なんか違和感が・・・」

サ「ないよ!」

男「ん?無いの?ならいいか・・・」

~夕食にて~


母「う~ん、この家の食卓も華やかになったわねえ」

父「母さんには適わないけどな~」

母「あら、お父さんったら~」

一同「「「「「(ていうかリアル天使だからナァ・・・見た目も二十代だし・・・)」」」」」

ピンポ~ン

母「あら?誰か来たみたいね?」

男「あ、俺が出てくるよ」ガタッ

ガチャッ

男「は~い・・・あ、少年くん」

少「あ、男さん、こんばんわっす!」

男「どうしたの?」

少「いや、この前実家に帰ったお土産をと思いまして!」ガサガサ

男「あ、どうもありがとう」

少「どうぞっす!」

男「ありがとう・・・うん?(地獄まんじゅう?)」

妹「あれ?少年くん?何?地獄から帰ってきたの?」

男「・・・は?」

少年改め悪魔以下悪「あ、妹ちゃん!デレッ」

男「え?地獄?え?」

妹「あ、もう言っちゃっていいか。悪魔君は悪魔なんだよ?」

男「・・・」

悪「あ、もう男さんに言っていいんですか?」

妹「うんっ!もうばれちゃったし!」

悪「あ、うん・・・デレデレ」

男「・・・(今見ると悪魔が天使にホの字ってシュールだナァ・・・)」

悪「じゃ、今日はこれで」

男「あれ?泊まっていくとか言い出さないの?」

悪「?ははっなに言ってるんですか、そんな非常識なこと言いませんよ!」

男「悪魔が一番常識的!!」

~お風呂にて~


男「いやね?僕もいささか甘かったよ・・・風呂に入ってるとそこにサキュバスが来る?みたいな?だから入ってからかぎ閉めようと意気込んでたらさぁ・・・」

サ「甘いね~♪」

男「先に入ってた・・・」

サ「いやん♪男のエッチ!」

男「しかもなぜか出ようとしても出れない・・・」

サ「お父さんが快くここを一時封印してくれました!」

男「・・・モウイヤダコノカテイ」

サ「男~洗ってあげる~♪」

男「ちょ、やめ、・・・」ガタガタッ!

サ「遅いよ~!」ギュッ!

ムニィ

男「!!!」

サ「えへへ、逃げられないよ~?」

男「(おちつけ・・・おちつくんだ俺の馬鹿息子・・・)」

息子「いやでもサキュバスはまずいっしょ!」

男「ばっか!そこをがんばってこそのお前だろう!?」

息子「そんな事いっても主導権はそっちなんだから素数でも考えて落ち着いてくださいよ!」

男「2 4 6 8 10・・・」

息子「それは偶数です・・・」

サ「♪」ギュ~ッ

男「うああああああああああああああああああああ!!」

ガタッ!

サ「え、あ!」ズルッ

男「うあっ!」ガターンッ


男「いてて・・・うん?」

サ「///」

男「!@#$%^!!!(な、なんだこの体勢!サ、サキュバスが俺の下に!!)」

サ「男・・・興奮してるでしょ?」

男&息子「!!」

男「ナ、ナンノコトダカ」

サ「嘘言っても駄目、その、あそこが、おおきく・・・なってるよ///」

息子「ばれてしまいました・・・」

男「こ、これは・・・」

サ「嬉しい・・・私の事をちゃんとそういう対象としてみててくれるんだね?」

男「う、ううう・・・」

サ「ねぇ・・・」ギュッ

男「アウトオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」

見てる人いるか知らんが、飯くってくる

食い終わった
ありがとう

~男の部屋~

男「スキル、章変えリセット・・・なにもなかったよ?」

サ「誰と話してるの?」

男「それはそうと、なんかもうナチュラルに布団にいるんだね?」

サ「ふふっ!」ギュ~~ッ

男「・・・(服越しは服越しでやばいっ!てかこいつノーブラか!ある意味こっちのが・・・)」

サ「男~♪」

男「(それはそうと、何でこいつはここまで俺に執心なんだ?・・・まだ思い出せてないことが・・・ある?)」

サ「♪」ギュ~~ッ

男「・・・(今はこっちをどうにかしないと、か・・・)」

サ「男~♪」スリスリ

男「2 4 6 8 10 12・・・」ブツブツ

~夢の中~

男「またこの夢か?」

男「いや、少しなんか違う?」

男「もっと、鮮明に・・・」

男「何かが、わかりそうな・・・」


その日は・・・確か普通にいい天気だった・・・
いい天気で、俺は外に出ようと思ったんだ・・・
いつもの散歩コース・・・
その途中の公園で・・・

ジリリリリリリリリリリッ

モゾッ

男「・・・ほんっとにいいタイミングでなるなぁ」

男「・・・今日はいないんだな、フゥ」

男「・・・着替えよう」

パサッ

ガチャッ

サ「脱いだ?」

男「・・・まさか着替えるのを待っていたのか?」

サ「いえいえ、普通にご飯が出来たと教えに来ました!」

男「・・・ナンデスカソノカッコウ」

サ「え?いやだなぁ・・・女の子に言わせる気?テレッ///」

男「いやいや、自ら進んでやっておきながらそれは無いでしょう?」

サ「え~?それとこれとは別だよ~!」タユンッ

男「・・・(分かりやすくいうと、目の前でサキュバスは生を受けたときの格好にエプロンという姿で俺の前にいる・・・)」

サ「どうしたの?」

男「どうしたもクソも無い!なぜ家の中でそんな格好をしている!?」

サ「いやいや、家の中以外でこの格好は無いでしょう?」クスッ

男「いや、まあそれはそうだが・・・」

サ「ねぇ・・・この格好・・・どう思う?」

男「え?いや・・・(な、なんだ?急に色っぽい声だして・・・)」

サ「え?じゃなくて・・・どうなの?」ピトッ

男「@#$%^&!?(くくくく・・・くっついた!?サ、サキュバス、淫魔・・・だった!!)」

サ「ねぇ、男~・・・」ギュゥ

男「え?あ?え?」アセアセ

妹「お兄ちゃんまだねてるの?」ヒョコッ

男「あ・・・」

サ ギュ~ッ

妹「・・・」

スッ・・・

男「む、無言・・・」

サ ギュ~

男「あ、あの・・・もう離れてもらっていいですか?」

サ「あ、待ってもう少し」

男「(さっきの夢・・・)」

~食卓~


父「遊園地のチケットがある」

男「ほう」

父「二枚だ」

男「なるほど?」

父「サキュバスちゃんといって来い!」ニコッ

男「よし、一発殴らせろ」ダッ!

父「甘いな~」スッ ペチッ

男「!?」スッテーン!ガラガラッ!

父「ははっ!甘いナァ!」

母「うるさいわよ」ペチンッ

父「あべしっ!」ドコオオオオン!

母「男~?あんたもそろそろ腹くくりなさい?」

男「くっ・・・何で・・・」

母「まだ思い出せてないからそんな態度なのよ~」

男「え?」

母「だって覚えてたらそんなはずないもの~」

男「え?なにが・・・」

母「お兄さんを見習いなさい?」

男「・・・え?」

兄「はい、あ~ん」カチャ

ヴァ「あ~ん☆」

兄「おいしい?」

ヴァ「うん!じゃあ次は兄君にあ~ん☆」

兄「ははっ!ありがとう!」

男「いったい昨夜何があったというんだい、兄さん・・・!」

サ「フフッ!何があったんでしょうね?♪」

妹「あんたらがいえたことか」

~遊園地~


男「ハハッ!いい天気だなぁ!」

サ「そうだね♪」

男「(現実逃避は・・・できないかぁ・・・)」

サ「ねぇねぇ男~!アレ乗りた~い!」

男「・・・(まあ折角もらったチケットだし、無駄には出来ないなぁ)」

サ「・・男?」

男「よし、今日は目いっぱい楽しむか!」

サ「!うん♪!」

男「時間的にこれで最後かな?」

サ「観覧車だね!」

男「まぁ、締めはやっぱり観覧車か」

サ「でも結構並んでるナァ・・・」

男「まあここから見える夜景は有名だからな・・・」

男「それでも、乗る?」

サ「うん!」

男「よし、じゃあ並ぼうか」

サ「うん・・・ブルッ」

男「? 寒いのか?」

サ「うん、ちょっとね?」

男「そうか」ギュッ

サ「・・・え?・・・え、男?」

男「あったかい?(やられてばっかりだったからな・・・お返しだ!)」

サ「う、うん//////」

男「あ、あれ?(思ってたのと違う?顔が赤い・・・)」

サ プシュ~~

男「は、はなそうか?」スッ

サ「・・・」 ギュッ・・・

男「え?」

サ「は、離さないで・・・このままで・・・いて?」ウルッ

男「(う わ め づ か い や ば い)」

・・・アレ?

男「(なんか・・・今懐かしい感覚が・・・)」

作業員「次の方どうぞ~」

サ「あ、男!私たちの番だよ!」

男「え?あ、うん・・・」

ガチャッ

バタンッ

サ「うわぁぁ・・・すごいね!男!」

男「ああ、町が一望できる」

サ「綺麗だねぇ・・・」

男「うん・・・」

男「(・・・あれ?確かあの公園は・・・)」


~回想~


幼サ「え~ん、やめてよぅ!!」

ガキ1「なにこいつ!ツノみたいのつけてる~」
ガキ2「おれしってる!こすぷれっていうんだぜ!」
ガキ3「いみわかんね~!うらうら!」

幼サ「うわああああああん!」

幼男「おまえらなにやってんだ!!嫌がってんだろ!」

ガキ1「なんだおまえ!」
ガキ2「いきなりなんだよ!」

幼男「うるさいっ!弱いものいじめはいけないんだぞ!」

ガキ3「なまいきなんだよ!」ガッ!

幼男「その子にあやまれ!」

ウルセェ!
ドッチガ!
コノ!

ガキ1「な、なんだよ!」
ガキ2「も、もういこうよ!」
ガキ3「つよすぎるよ・・・」

幼男「次こんなことしてみろ!僕がゆるさないからな!」

幼サ「え~~ん!」

幼男「もう大丈夫だよ、あいつら追っ払ったから」

幼サ「グスッ・・・スンッ・・・ほんと?」

幼男「もう大丈夫だから・・・ね?」ニコッ

幼サ「う、うん・・・」

幼サ「でも、あの子たちよくいるし・・・」

幼男「じゃあこれからも僕が守ってあげるよ!」

幼サ「え?」ドキッ

幼男「じゃあ名前おしえてもらおうかな?お姫様」

幼サ「お、お姫様?」

幼男「うん!僕が騎士で、君がお姫様!」

幼サ「・・・い、いやだ・・・///」

幼男「ガーンッ!」

幼サ「(な、何で口で言うんだろう・・・?)」

幼男「い、いやなの?」アセアセ

幼サ「うん・・・お姫様じゃなくて・・・///」

幼男「うん?他のがよかったのかな?なんでもいってよ!」

幼サ「わ・・・///」

幼男「わ?」

幼サ「私と結婚してください!」

幼男「ポカーン」

幼サ「(だから何で口で言うの?)」

幼サ「い、いや?」

幼男「ううん!いやじゃないよ?君かわいいし!」

幼サ「か、かわいい/////」

幼男「でもさぁ・・・」

幼サ「でも?」ドキドキ

幼男「まだ君の名前知らないよ?」

幼サ「あっ!」カァァァァァァッ

幼男「ねぇ、名前は?」

幼サ「さ、サキュバス・・・です//////」

幼男「僕の名前は男!じゃあこれからよろしくね!」

幼サ「え?」

幼男「大人になったら結婚するんでしょ?」

幼サ「!!」

幼サ「え、あ・・・はいっ!」ニコッ

~回想終わり~


男「ああ・・・そうだったっけな・・・」

サ「男?」

男「俺たち、結婚するんだったな」

サ「!男!!思い出したの!?」

男「ていうか何で俺はこんなビッグイベント忘れてたんだろう・・・そら妹にも呆れられるわな・・・」

サ「男・・・」

男「忘れてて悪かったな・・・もう、思い出したよ」

サ「・・・でも男・・・」

男「うん?」

サ「男は・・・私でいいの?・・・小さいときのことを私が覚えてただけだし・・・」

男「いや、まあ、ていうかあの話にはもう少しわけがあってさ・・・」

サ「え?」

男「前からあの公園で1人で遊んでるかわいい子が居るなぁ、て思ってたんだよ」

サ「・・・え?え?」

男「で、サキュバスが気になっちゃって、毎日公園に行ってたんだけどね?」

サ「え、じゃあ・・・」

男「うん、先に好きになったのは、俺」

サ「男・・・」ウルッ


男「長い間待たせて悪かったな・・・」ギュッ

サ「ううん・・・いいよ、思い出してくれたし・・・」

男「言いたいことがあるんだけど・・・ちょっといい?」

サ「・・・なに?」












男「好きだよ、結婚しよう」

サ「私でよければ」

チュッ




終わり

えんだああああああああああああああああ

いやああああああああああああ

これで一応終わりです
初ssだったんで色々あれですけどご承知ください
>>85 >>86
はやいですね

同上、乙ー

ギシアンする後日談があるんだろ?ん?(チラ

>>89
俺そういうの苦手なんだけど

~兄ルート~


兄「いい天気だ、これは外に出ない奴はどうかしてる」

ザワザワッ ナニコレ~

兄「うん?なんか子供たちが公園で集まってる」

ナントカシナイト~ ダイジョウブ~?

兄「?動物とかかな?」

兄「・・・ナンダコレハ」

ヴァ「・・・」グッタリ

子供「ねぇねぇそこのお兄ちゃん、この人どうしたの?」

兄「い、行き倒れてるのかな?」

子供2「いきだおれ?なにそれ?」

兄「え、と・・・ここはお兄ちゃんが何とかするから君たちは遊んできなさい!」

子供「わかった~」
子供2「お兄ちゃんに任せる~」

タタタッ

兄「さて、子供たちには悪影響だからな・・・」

兄「ていうかなんだこの人・・・」

兄「きれいな金髪だな・・・顔立ちも整ってるし・・・服装も立派・・・だけど」

ヴァ「・・・」グッタリ

兄「意識がなくなってる・・・」

兄「なんでだろう、熱中症とかかな?」

ヴァ グ~~~

兄「・・・原因は空腹・・・かな?」

兄「とりあえず、こんなところに放っておくわけにもいかない・・・か」シャガミ

兄「あの~、大丈夫ですか?」ゆさゆさ

ヴァ「・・・」

兄「すいませ~ん!大丈夫ですか~?」ゆっさゆっさ

ヴァ「う、ううん・・・」

兄「あ、目は覚めた?」

ヴァ「お、おなかすいた・・・」グ~~

兄「ああ、そうでしたね」

ヴァ「おなかすいた~・・・うごけない~・・・」

兄「う~ん、じゃあとりあえず家の場所は教えてもらえませんか?」

ヴァ「・・・ない」

兄「・・・はい?」

ヴァ「家出してきたの・・・」

兄「は、はあ・・・(家出?警察呼んだほうがいいのかな?)」

ヴァ「おねがい、警察には言わないで・・・もうあの家には戻りたくないの・・・」

兄「そ、そうですか・・・」

ヴァ グ~~

兄「う~ん・・・(とはいえ放っとくわけにも行かないし・・・)」

兄「うち来ます?」

ヴァ「はい?」

兄「いや、まあ何か事情があるならきなよ。父さんも母さんも妹も弟もいるから安心だし」

兄「なにより困ってる人を見捨てたなんていったら親父に何て言われるか分からないからね」

ヴァ「い、いいの?」

兄「うん、うちは空き部屋何個もあるし、妹も姉がほしいとか言ってたし」

ヴァ「あ、姉!?(そ、それって結婚してって事!?)///」

兄「とりあえず、今ここに留まるのもなんだし、行こうよ」

ヴァ「で、でも今私動けない・・・」グ~~~

兄「しょうがないなぁ・・・っしょ!」グイッ!

ヴァ「え?え!?」

兄「ん?おんぶいやだった?」

ヴァ「い、いや、そんなこと、ないよ////」

兄「そ?よかった」ニコッ

ヴァ「(この人は、いい人なんだな・・・)」ドキッ

兄「とりあえず妹と弟を紹介しようかな~。あいつらなら快く・・・あ!」

ヴァ「ビクッ!な、何?」

兄「君の名前聞いてなかった!」

ヴァ「え、あ、ヴァンパイアです」

兄「そう、いい名前だね」ニコッ

ヴァ「私は、嫌いです・・・」

兄「え?どうして?」

ヴァ「あの人たちが、私につけた名前だからです・・・」

兄「そう・・・でもさ?」

ヴァ「はい?」

兄「俺は結構気に入ったよ?いい名前だよ」

ヴァ「そう・・・ですか?」

ヴァ「・・・ところで」

兄「なに?」

ヴァ「あなたの名前は?」

兄「ああ、ごめんごめん!俺は兄っていうんだ、よろしく」

ヴァ「兄・・・さん」ギュッ

兄「うん?どうしたの?」

ヴァ「ありがとうございます・・・」ギュ~~

メキメキ

兄「え、ちょ、ナニコレイタイ!」

ヴァ「あ、す!すいません!」パッ

兄「う、うん、大丈夫だよ・・・(す、凄い力だナァ・・・)」

~男の家改め兄の家~

ガチャッ

兄「ただいま~」

妹「おかえり~・・・て、え?」

ヴァ「お邪魔してます・・・」

妹「(この感じ・・・ヴァンパイア?)どうしたのその・・・人?」

兄「ん?ああ、行き倒れてたらしくてな・・・家出中らしいんで連れて帰ってきた」

妹「(う~ん・・・何故そうなるのかね?)へ、へぇ~・・・」

ヴァ「ご、ごめんなさい・・・やっぱり、迷惑ですよね?」

妹「え?いや別にそんなことは無いけど・・・(悪い人じゃなそうだけど)」

兄「そうだよ、連れてきたのは俺だし、ヴァンパイアはここにいていいんだよ?」

ヴァ「あ、兄君・・・///」

妹「(なるほどね)そうですね、どうぞゆっくりしていってください」

兄「確かパンあったよな・・・後飲みもん」ガサガサ

ヴァ「何から何まで、すいません・・・」

兄「いや、したくてしてるし・・・ていうか敬語やめない?なんか硬いし」

ヴァ「え?う、うん・・・わかった」

兄「そっちのがいいよ」ニコッ

ヴァ ///

妹「じゃあ兄さん、私は下にいるから、なんかあったら呼んでね?」

兄「おう」

スタスタ

ピンポーン

妹「は~い?」

ガチャッ

サ「妹ちゃん?」

妹「・・・サキュバスちゃん?」




なんかヴァンパイアのキャラが変わってる気がする

~兄の部屋~

兄「おいしい?」

ヴァ「モグモグ、焼きそばパンおいしい」

兄「それはよかった」

ヴァ「(なんだか力が戻ってきた・・・)」

ヴァ「(でもこの人には魅惑は通じないんだよね~・・・人じゃない要素が入ってる・・・)」

ヴァ「(この感じ・・・天使かな?)」

兄「どうしたの?」

ヴァ「な、なんでもない!」///

兄「元気になったみたいだね、よかったよかった」

宿題やばいから今日はここで

帰宅した
結局宿題終わらなかった

兄「ところでなんで家出したの?」

ヴァ「・・・う・・・」ショボン

兄「ああ、まだ言えないならいいよ?」アセアセ

ヴァ「うん・・・」

兄「とりあえずこれからお互いのことを知っていこうよ、ね?」ニコッ

ヴァ「・・・うん!///」

ヴァ(そうだ・・・ここにいさせてもらうには話さないと・・・)

ヴァ(わたしは・・・兄君から離れたくない・・・)

ヴァ(そのためにも話さないと・・・)

ヴァ(自信を持って!私はヴァンパイアなのよ?)

ヴァ(絶対兄君を私のものにして見せるんだから!)

ヴァ(こういうときはどうすればいいんだろう?確か・・・積極的に行くんだっけ?)

ヴァ(うん!積極的に!兄君がいて楽しくなるような女になろう!)

ヴァ「兄君!!」

兄「ん?」

ダキッ ギュッ!

兄「へ?へ?」

ヴァ(積極的に・・・積極的に!)

兄「ど、どうしたの?」アセアセ

ヴァ「え、え~と!私はあなたの優しさに惚れました!結婚してください!」

兄「何段か飛ばされてる気がする!」

ヴァ ギュ~~

兄「(や、やわらかい・・・女の子ってこんな感じなのか?)」

兄「(じゃなくて!)」

兄「(この状況!どうすれば!)」

ガチャッ

男『ただいま~』

妹『おかえり~』
女『おかえり~』

兄「(お、男!gj!!)お、弟が帰ってきたから!下に降りないと!!」アセアセ

ヴァ「いや」

兄「え?」

ヴァ「兄君まだ答えてないもん!」ギュ~~

兄「!!」

兄「ト、トニカクシタニ!!」ガタッ

ヴァ「うわ!」ヒョイ

兄「うわあああああああああああああああああ!」

ヴァ(兄君の抱っこだ~!)

兄「うあああああああああああああああ」

男「兄さんうるさい!」

兄「あ、ごめん・・・」

~夕食にて~

兄(なんかもう1人女の子いる・・・確かサキュバスちゃんだっけ?)

男「兄さんも?」

兄「男もか・・・」

ヴァ「どうも、ヴァンパイアです~」

サ「あれ?なんでヴァンパイアがこんなところに?」

ヴァ「そういうあなたも何でサキュバスがここにいるのよ?」

男兄「「は?サキュバス?ヴァンパイア?」」

~兄部屋~

ガチャッ バタン

兄「ふぅ・・・今日は疲れたな」

ヌギヌギ

兄「ヴァンパイアちゃんがあんな積極的な娘だとは思わなかった・・・」グッタリ

パサッ

兄「まあ悪い子じゃないし、いまさら追い出すなんてしないけどさ・・・」

ヴァ「///」

兄「え?」フリーズ

ヴァ「ありがとう・・・やっぱり兄君は優しいね!」

兄「何でいるんだよ!?」ガタッ!

ヴァ「逃げても無駄だよ!」ガシッ

ガタガタ!

~男の部屋~

男「兄さん・・・生き残れよ・・・」

~再び兄部屋~

兄「え?ていうかマジで何でいるの?さっき風呂はいる前に部屋に案内したはずジャン!」

ヴァ「お父さんとお母さんに事情を話したら許可をもらえた///」

兄「何を考えてるんだあの人たちは!」

ヴァ「兄君?話しが・・・あるの・・・」

兄「(真面目な顔になった・・・)・・・うん?何?」

ヴァ「私の・・・身の上の話・・・」

兄「!!」

兄「いや、無理に話さなくてもいいんだよ?そういうのは心の準備が出来たから・・・」アセアセ

ヴァ「もうできてる・・・だから・・・聞いて?」

兄「・・・うん」

ヴァ「私はね?これでも結構いい家の出なの・・・
  「でね、色々学んだの
  「テーブルマナー、貴族としての嗜み
  「・・・人の襲い方なんかも・・・
  「厳しかった・・・
  「でも最初は愛から来る物だって思って我慢してたの
  「二人とも私のことを考えてくれてるんだって・・・
  「でもあるパーティーで私がひどいミスを犯しちゃってね?
  「そのときあの二人は私を部屋に閉じ込めて言ったの・・・
  「『この恥さらし!』って・・・
  「それから何日も閉じ込められたわ・・・
  「ヴァンパイアだから死んだりはしなかったけど・・・
  「その時に気づいたの・・・
  「あの人たちは世間の体面しか考えてなかったんだって・・・

ヴァ「極めつけはね?
  「あの男が私の出世のために結婚を決めたの・・・
  「相手は何百年生きてるかも知らない爺・・・
  「あの男の上司で、私のことが気に入ったとか言って・・・
  「もう我慢の限界だった・・・
  「それで私は家を出て、あなたに会ったの・・・

>>127
ミスった
 「あの男が自分の出世のために私の結婚を決めたの

だった、脳内変換して

兄「そんなことがあったのか・・・」

ヴァ「だから、兄君だけだったの・・・」

ヴァ「私に優しかったのは・・・」

ヴァ「お願い・・・私をあなたのそばにいさせて・・・」

兄「あ、え~と・・・それなんだけどね?」

ヴァ「な、なに?」

兄「俺来年には都会に出て1人暮らしするんだよ・・・」

ヴァ「!!」

兄「だから、一緒にいれるのも多分今年だけなんだよ」

ヴァ「・・・そう・・・なの・・・」ポロッ

兄「ごめん・・・」

兄「もう寝よう・・・」

ヴァ「兄君・・・」

兄「ん?」

ヴァ「一緒に・・・寝ていい?」

兄「・・・いいよ」





兄「(とはいったものの・・・)」

ヴァ「スヤスヤ」

兄「(ねれないよ!!!)」

ヴァ「むにゃむにゃ・・・兄君・・・」ギュ~

兄「!!」

兄「(うあああああああああ、がんばれ俺の理性!!)」

ヴァ「寂しいよ・・・グスンッ」

兄「・・・」

兄「今、ここにいる間は、さびしくないよ・・・」ナデナデ

ヴァ「むにゃ・・・兄君・・・うへへ///」スリスリ

兄「さて、もう寝ないと、いくら明日が休みでも・・・な」

~翌朝~

ネェジャナイッ!
ガタガタッ

兄「う~ん・・・なんだ?男の奴うるさいなぁ・・・」

ヴァ「そろそろ起きないとだよ~兄君!」

兄「ん?そうか、さんきゅ・・・・」

兄「何で裸なんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

ヴァ「ふふっ!覚悟して!兄君!」

兄「何を!?」

ヴァ「既成事実を作る!」

兄「やめてえええええええええええええええ!」

~朝食後~

兄「わが親類に伝わるスキル、章がえリセット、何も起こってないよ」

ヴァ「むっす~!」

兄「き、機嫌直して」アセアセ

ヴァ「いいもん!兄君なんて知らないもん!」

兄「えええ・・・俺が悪いの?」

母「あらあら、大変ね」クスクス

兄「母さん・・・」

母「そんなあなたたちに私からプレゼント!」

母「映画のチケット!」

ごめん、塾
帰ってきたら続き書くわ

兄「映画って・・・え!?コレ今めっチャ話題のやつじゃん!」

ヴァ「うわあ!」キラキラ

母「二人で行ってきなさい!」

兄「う・・・!(大丈夫なのか?二人って・・・)」

ヴァ「兄君・・・私と一緒じゃ・・・いや?」ウルッ

兄「よし行こうか!(駄目だかわいい!)」


兄「じゃあいってきます」

ヴァ「いってきます!」

母「いってらっしゃい~」

ガチャッ

母「さてと・・・」

prrrrrrr

父『お父さんですよ!』

母「あ、お父さんですか?」


~街~

兄「さて、映画は3時からなわけだが・・・」

ヴァ「今は12時だね!」

兄「時間もあるのでお昼でも食べに行く?」

ヴァ「いきたい!」

兄「なに食べたい?」

ヴァ「兄君が行きたいところでいいよ?」

兄「ああ、じゃあ前から入ってみたかったあの店行ってみようかナァ・・・」

兄「さて、腹ごしらえもすんだし、行こうか!」

ヴァ「結局あの店のカテゴリは何だったの?」

兄「知らない、だから入ってみたかった!」

ヴァ「え、女の子との初デートでそんなよくわからない店に入ったの!?」

兄「ちょ、なんで初デートって知ってるの?」アセアセ

ヴァ「え、そうだったの?」

兄「!」カァァァァッ

ヴァ「(こういうところでは初心な兄君・・・かわいい///)」

~映画館~

兄「じゃあポッポコーン買ってくるけど、飲み物何がいい?」

ヴァ「え、えっと・・・///」

兄「?何?」

ヴァ「兄君の血!」

兄「じゃあコーラかって来るね」

ヴァ「つれない!!」


男『お前のことを放って置けるか!』

女『お兄ちゃんはだまってて!!』


兄「(家族愛モノだったっけ?)」モキュモキュ

ヴァ「・・・」

兄「・・・?」

ヴァ「グスンッ」

兄「・・・」ギュッ

ヴァ「え?え?///」

兄「モキュモキュ」ギュ~

ヴァ「///」ギュッ

ガヤガヤッ イイエイガダッタナ~

兄「いい映画だったね」ニコッ

ヴァ「う、うん・・・(兄君やっぱり優しいな・・・)」

ヴァ「(でも不安だ・・・)」
  「(あの男が簡単に私を諦めるとは思えない)」
  「(もしかしたらここまで来るかもしれない・・・)」
  「(そしたら、もうここにはいれない・・・)」

兄「・・・大丈夫?」

ヴァ「うん・・・」

兄「(やっぱり不安なのかな・・・)」
  「(昨日の話しを聞く限りあんまりいい親じゃなかったみたいだし・・・)」
  「(・・・)」

兄「(でも人のうちの事情だし・・・)」
 「(こんなとき、あの親父ならどうするのかね?)」
 「(俺や男に困ってる人は救えと教え込んだ親父・・・)」
 「(帰ったら聞いてみるか・・・)」

ヴァ「(それに、兄君は来年都会にいっちゃう・・・)」
  「(私はいったいどうすれば・・・)」


そこからはお互い無言のまま家に帰った・・・
しかし兄は少し震えているヴァンパイアの手を握ることはやめなかった

~家~

ガチャッ
兄「ただいま」

ヴァ「ただいまです」

妹「お帰り~」

悪「どうもっす!兄さん!」

兄「あれ?悪魔君?」

兄「どうしたの?」

悪「いや、今日は親が急用でいないって言ったら、妹ちゃんが夕飯に誘ってくれたので!」グッ

兄「君は色々と全力だね・・・」

悪「まあ明日には帰ってくるらしいんで、今日だけお邪魔させていただくことにしました!ご迷惑おかけします!」バッ

兄「うん、とりあえずその全力の土下座をやめてくれるとうれしい」

悪「流石兄さん!心が広いっす!」

母「あら、おかえりなさい二人とも~」

兄「ただいま」

ヴァ「ただいまです」

母「映画はどうだった?」ニコッ

ヴァ「あ、とっても面白かったです!」

兄「ああ、感動したよ」

母「ふふ・・・それはよかったわ」

母「ところで兄、疲れてるんならお風呂にはいってきたら?」

兄「え?でもまだ・・・「メキャッ!!

兄「ハイッテキマス!」

母「ふふ、力の制御しなくても良くなったから話しが早いわぁ」ニコニコ

ヴァ「は、はは・・・」

母「で、ヴァンパイアちゃん?ちょっとこっち来て?」

ヴァ「?はい」


~客室~

母「さて、ここなら邪魔もないでしょう」

ヴァ「・・・」

母「あなた、あの暗闇卿の娘ね?」

ヴァ「あの男を知ってるんですか!?」

母「まあこっちでは結構有名よ。外の世界を知らないあなたは知らないかもしれないけどね?」

母「ブラッドブラック侯爵、通称暗闇卿、かなり有力なヴァンパイアね・・・」

ヴァ「そうだったんですか・・・」

母「あなたが結婚させられそうになってたのは更なる上流階級、恐らく公爵以上の地位を持ってる奴ね」

ヴァ「やっぱり私は出世の道具に・・・」

母「はっきり言うと、あの男たち、まだあなたを諦めてないわ」

ヴァ「!!」

母「一応そちらの筋で確かな情報よ」

ヴァ「そう・・・ですか・・・」

母「それでね?一つ聞きたいの・・・」

母「あなたは・・・どうしたい?」

ヴァ「そういわれても・・・ここにいたら兄君たちまで巻き添えに・・・」

母「そうじゃなくて!」

ヴァ「え?」

母「あなたはどうしたいの?」

ヴァ「私は・・・私は・・・」

ヴァ「・・・」

母「・・・話は変わるけど、兄の1人暮らし、私たちは不安なのよ~」

ヴァ「え?」

母「ああみえてあの子色々抜けてるから、1人はどうかナァと思ってるの」

ヴァ「はぁ・・・」

母「でもあの子彼女とか一度も連れてきたことないからね?」

母「ヴァンパイアちゃんあの子と同居してくれない?」ニヤッ

ヴァ「・・・え?」

ヴァ「いやでもお母さん!あの男が私を狙ってるんですよ!?危ないですよ!」

母「あら、あの子はそんなにやわに育ててないわよ?」

ヴァ「そうじゃなくて!」

母「まあ今すぐとは言わないわ~」

母「今夜のうちに、考えてくれる?」

ヴァ「・・・でも!」

母「もう一度聞くわよ?」



母「あなたはどうしたいの?」

ヴァ「・・・」

母「理屈なんて考えなくてもいいのよ~」

母「自分のやりたいように・・・それでいいの」

母「それが青春・・・でしょ?」ニコ

ヴァ「・・・でも兄君の意見は・・・」

母「私は結構いけると思うけど?」

母「まあがんばって!」

ガチャッ

ヴァ「私の・・・やりたいこと・・・」

私・・・私は・・・


兄君が・・・兄君が好き・・・

兄君と一緒にいたい・・・
一緒にいたい!


ヴァ「・・・うん!」

~兄の部屋~

兄「今日の映画今度また続編があるらしいよ?」

ヴァ「へ、へぇ・・・」

ヴァ「あ、あのね?兄君・・・」

兄「?」

ヴァ「私!兄君と同居したい!」

兄「・・・え!?」

兄「ど、同居?何言ってんだよ!?」

ヴァ「も、もう両親の許可はとってるよ!?」

兄「おやじぃ!!!」

誤爆してたぞ

ヴァ「私と同居は・・・いや?」

兄「いや、嫌って言うか・・・」

ヴァ「嫌・・・だよね・・・」ポロッ

兄「へ?へ!?」

ヴァ「あ、あのね・・・あの男たち、まだ私を諦めてないみたいなの・・・」

兄「!」

ヴァ「い、一緒にいたら多分兄君にも迷惑かかっちゃうのは分かってる・・・でもね・・・」

ヴァ「それでも、私は兄君と一緒にいたいの!!」

>>157
気づいたんだけど、消し方分からんっす

ヴァ「ごめん、勝手だよね・・・」

兄「そんなことない」

ヴァ「え?」

兄「迷惑?もうかかってるよ!今更気にするな!」

ヴァ「でも、危険なんだよ?かなり危ない奴らみたいで・・・」

兄「俺が守る!絶対に!」

ヴァ「兄君・・・」

兄「今回の事で気づいた・・・俺はお前が好きだ!だから俺から頼む!同居してくれ!俺と一緒にいてくれ!」

ヴァ「兄君・・・」

ガチャッ

?「実に感動的なシーンに申し訳ないが、いいかい?」

兄ガタガタッ!「あ、悪魔父さん!?」

悪父「やあ、兄君、いいものみせてもらってよ。おじさん年甲斐もなくキュンキュンしちゃったよ~」

兄「は、はぁ・・・」

悪父「で、まあ感動的なのに水を差すようだが報告だよ」

悪父「兄君のお父さんと一緒にさっき暗闇卿を叩きのめしてきたよ」

兄&ヴァ「「え?」」

悪父「いやだから、さっき君の親父に呼ばれてさ、」

親父『息子の恋路を邪魔する奴がいるから消すの手伝って』

悪父「ていわれて、しょうがないから手伝ってきたって事」

兄「あの親父、いつの間に・・・」

悪父「いやでも依頼したのは君のお母さんだよ?」

兄「え?」

ヴァ「え・・・」

悪父「まあそういうことだから、もうそこら辺の危険とか大丈夫だよ?」

悪父「じゃ、おじさんはここで」

ガチャッ

悪父「・・・あ、そうだね・・・兄君」

兄「はい、何でしょう?」

悪父「君の家系は代々惚れやすいみたいだ」

兄「・・・そうですか・・・」

悪父「でも安心していい、君は一度ほれた相手には一途だ」

悪父「君の親父のようにね?」

兄「・・・はい!」

悪父「じゃあこんどこそバイバイ」

バタン

ヴァ「・・・お母さん、なんでわざわざこんなけしかけるようなこといったんだろう?」

兄「う~ん・・・多分アレだ」

兄「煮え切らない俺とお前の覚悟を決めさせたかったんだ」

ヴァ「・・・そうだね」

兄「じゃあもう一歩踏み切ってみるか」ボソッ

ヴァ「え?」

兄「俺と結婚してください」

ヴァ「え?あ・・・////」

兄「答えてくれる?」

ヴァ「・・・私でよければ!」



兄ルート終わり

帰宅したらハードルあがってた

妹ルート



悪「さて、とて今日もいい天気だったわけだが、生憎悪魔である僕は夜の方が好きだったりする。」

悪「なので散歩には出ないで本読んでた」

悪「そしたらさっき親父が・・・

悪父『ひまならコレ男くんの家に届けてきて』

悪「というわけで男さんの家の前です」

悪「(妹ちゃんいるかナァ・・・)」

ピンポーンッ

ガチャッ

男「は~い・・・あ、悪魔くん」

悪「あ、男さん、こんばんわっす!」

男「どうしたの?」

悪「いや、この前実家に帰ったお土産をと思いまして!」ガサガサ

男「あ、どうもありがとう」

悪「どうぞっす!」

男「ありがとう・・・うん?(地獄まんじゅう?)」

妹「あれ?悪魔くん?何?地獄から帰ってきたの?」

男「・・・は?」

悪「あ、妹ちゃん!デレッ(いた!今日もかわいいナァ・・・///)」

男「え?地獄?え?」

妹「あ、もう言っちゃっていいか。悪魔君は悪魔なんだよ?」

男「・・・」

悪「あ、もう男さんに言っていいんですか?」

妹「うんっ!もうばれちゃったし!」ニコッ

悪「あ、うん・・・(反則だ・・・!)///」

男「・・・(今見ると悪魔が天使にホの字ってシュールだナァ・・・)」

悪「じゃ、今日はこれで!(かわいかったなぁ~///)」

男「あれ?泊まっていくとか言い出さないの?」

悪「?ははっなに言ってるんですか、そんな非常識なこと言いませんよ!」

男「悪魔が一番常識的!!」

~帰り道~

悪「ニコニコ」

悪「(妹ちゃんに会えたし、今日はいい日だね!)」

悪「まあ明日は補習な訳だけども・・・」

悪「はぁ・・・」

~学校、補習にて~

悪「(で、これだよ・・・)」

dqn「おい悪魔くぅ~ん!ちょっと来てよ!!www」
dqn2「早く来ねぇとぼこるぞ?きてもぼこるけどな!!www」

悪「(だるっ・・・)」
 「(でも一般人の振りしないとだしなぁ・・・)」
 
悪「う、うん・・・」

dqn「おらっ!ww」ボコッ!!

悪「あぁっ!!(そういえば今日ツタヤ返却日だったな・・・)」

dqn2「しねよっ!www」ドガッ!

悪「げほっ!(ついでに3も借りてくか・・・)」

dqn3「ど~ん!!ww」ゲシッ!

悪「がっ・・・!(ていうかさっさとしてくれないかな・・・全く痛くないのに演技するの疲れる・・・)」

dqn1「じゃあ今日はコレぐらいで勘弁してやるよwww」
dqn2「また明日ね~www」
dqn3「あはははwwww」

悪「う、うう・・・・」


悪「・・・」

悪「いったか?」スクッ

悪「あ~!だるかった!」ノビ~~ッ!

?「なんですか?また律儀にあいつらの遊びに付き合ってあげてたんですか?」

悪「何だ居たのかよ、この悪趣味妖弧め」

妖「そんな言い方は無いでしょう?僕だって正体がばれるとまずいんですよ」

悪「なら僕の気持ちもわかるだろう?できればこんな姿見せたくないんだ」

妖「いえいえ、実に面白かったですよ。まさに迫真の演技!」

コホンッ

妖『あぁっ!!』
 『げほっ!』
 『がっ・・・!』
 『も、もう許して・・・!』

悪「よしテメェちょっと体育館裏こい!」

妖「ここのことですね」ニコッ

~学校廊下~

悪「まったく、dqnたちにも毎回毎回困ったもんだよ」フゥ・・・

妖「しょうがないでしょう?あなたルックスが良すぎて、あの人たちにはねたみの対象ですからね」

妖「どこかで勝っていると思わないとやっていけないんでしょう」

悪「あ、僕ゲーム弱いんだけどそれじゃ駄目かな?」

妖「それで満足するような輩なら最初からこうはなっていませんよ」フッ

悪「あ~・・・そりゃそうか・・・」

妖「ホント、そういうところおばかさんですよね」クスッ

悪「そういうお前だって補習来てるジャン!」

妖「僕は生徒会の仕事があるから来てるのです。」

悪「あれ?そうだっけ?」

妖「そういうところもおばかさんの証拠です」クスクス

悪「てめぇ・・・」

~夕方~


prrrrr

悪父「もしもし・・・なんだ、男父か」

悪父「うん?ああ、うん・・・」

悪父「なるほど・・・」ニヤァ・・・

悪「(あの二人はまたなんかやらかすつもりか?)」

悪「(確か前は妹ちゃんをさらおうとしたヤクザグループ壊滅させたんだっけ?)」

悪「(まああの時は僕も居たけど・・・)」

悪父「わかった・・・それじゃあ」

ガチャン

悪「出かけるんだろ?いってらっしゃい」

悪父「ああ・・・ところで突然だが母さんは今日は帰ってこないらしいぞ?」

悪「え?なんで?」

悪父「今朝『本場のピザ食べたい』ってイタリアいったのは覚えてるな?」

悪「うん。」

悪父「そこで中学時代の旧友とあったらしくて、今夜は向こうで飲み明かすそうだ」

悪「母さんらしいな」

悪父「それだから夜ご飯は男くんの家でもらってこい。男父とそういう話になった」

悪「まじか」

悪父「まじだ」

悪父「じゃあもう行くわ」バサッ

悪「いってらっしゃい・・・てああ、僕も行って来ますなのか」

~男の家~


ピンポ~ン

悪「・・・」ドキドキ

ガチャッ

妹「悪魔君いらっしゃい!話は聞いてるよ!どうぞあがって!」ニコッ

悪「し、失礼します!(か、輝いてる・・・!)///」

妹「なんかね?昨日から兄さんたちが女の人連れ込んじゃって、参ってるのよ」クスクス

悪「さ、流石は兄さん方・・・」

母「あら、いらっしゃい悪魔君、大変ね~」

悪「お邪魔してます!いえ、いつものことですから!」

妹「ごめんね?うちのお父さんが無茶言ったみたいで・・・」

悪「問題なしです!むしろ歓迎です!」

母「ありがとうね~」

妹「で、どうする?ごはんまではまだ時間があるから、一緒にゲームでもする?」

悪「!!是非!!」

~翌日、補習~

悪「(昨日は浮かれすぎてミスを犯してしまった・・・)」ズーン|||

悪「(僕ゲームクソ弱かったんだ!)」ダンッ!

悪「(ぐぅ・・・恥ずかしい!!!)」カァァァァッ!

悪「(でも、妹ちゃん笑ってくれたし、いいか?)」

悪「(うん!いいよね!)」ニパァッ!

妖「相変わらず面白いですね」

悪「相変わらず悪趣味だな」ムッ

妖「妹ちゃん関連ですね?」ニヤッ

悪「な・・・ちが・・・!」カァァァァッ

妖「ふふ、表情豊かな人はカラかいがいがあっていい」クスクス

悪「てめぇ・・・!」

妖「お知らせがあります」

悪「・・・どうしたんだよ、急に真顔になって」

妖「dqnたちがまた良からぬことを企んでます」

悪「?いつものことじゃないのか?」

妖「今回はある種の犯罪ですよ」

悪「ふぅ~ん・・・で、なに企んでるのさ?」

妖「欲望をもてあましたサルどものやること・・・ですよ」

悪「・・・おいまさか」

妖「彼らさらってまわすつもりです」

悪「胸糞が悪いな・・・」

妖「しかもターゲットが妹ちゃんです」

悪「・・・!」

スクッ

悪「ちょっといってくる・・・」

妖「何をするつもりですか?」スッ

悪「どけよ」

妖「もう一度聞きます。何をするつもりですか?」

悪「決まってんだろ?」

妖「今までの我慢はどうするのですか?それに、妹ちゃんなら大丈夫でしょう?」

悪「そういうこっちゃねぇ・・・」

悪「僕はあの娘に笑顔でいて欲しいんだ・・・」

悪「実際に行為は防げても、あの娘の心を傷つける」

悪「それだけは・・・させない・・・」

妖「彼らをやればここにはいられなくなるかもしれませんよ?」

悪「親父が言ってたんだ・・・」

悪父『俺も長い間人を見てきたが、大抵は力をもっていても碌な事にはならないし、碌な事には使わない』
   『因果応報の自業自得ばっかだ』
   『あいつ以外はな』
   『いいか?お前はその力は使うな』
   『ただ一度、大切な人を守る以外には、な』


妖「・・・」

悪「今がそのときじゃなくて、なんなんだよ・・・!」

妖「まあそういうだろうと思ってました」サッ

悪「妖弧・・・」

妖「あの人たちなら今旧校舎の講堂でその会議をしてます。今なら全員いるでしょう」

悪「妖弧・・・恩に着る!」ダッ

妖「ふふっ・・・やはり律儀な人だ」クスクス

妖「それにしてもあの人も相変わらずのようだ、父上が聞いたらお喜びになるだろうな」クスクス

~旧校舎~

ザワザワ

dqn1「あ~wwwはやく行動移そうぜw」
dqn2「ちょwwおまwwwがっつきすぎwww」
dqn3「話を聞いた奴らも来ちまってるし、妹の野郎は災難だなwww」

悪「全くだよ」

dqn15「あ?てめぇどこから入ってきた?」
dqn1「おいおい、誰かと思ったら悪魔君じゃないかwww」
dqn2「どうしたwwwおまえもやりたいのか?www妹をさwww」

悪「その汚い口でその名を呼ぶな、虫唾が走る」スタスタ

dqn4「は?なんだてめぇ?」

悪「だまれ」

ドガッ!ガシャガシャガシャンッ!バンッ!

一同「(い、一気に壁まで吹っ飛ばされた!!)」

dqn1「な、なんのつもりだ!!」ガッ!

悪「うるさい」グッ

ボキッ

dqn1「う、腕が!!」

悪「てめえら全員胸糞悪い・・・」

ザワザワ!

悪「逃がさないし、許さない」

悪「手前ら全員地獄行きだ」

~事後~

dqn1「くそ・・・悪魔のやろう・・・こんなに強かったのかよ・・・!」

dqn1「でもただで済むと思うなよ・・・こんなことして・・・退学させてやる!」

dqn2「ざまあみろ・・・・はは・・・」

妖「やはり彼は詰めが甘い」

dqn一同「!!」

妖「さて、皆さん、これはあなたたちが個人的に喧嘩をして勝手にこうなったんですよね?」

dqn3「はあ!?ふざけんな!これはだな・・・!」

バゴッッ!!メキャメキャ!!

dqn一同「(カ、壁が消し飛んだ・・・)」

妖「さて、皆さんに一つ忠告をしましょう。まず一つ、僕は彼のようにやさしくありません」

妖「そしてもうひとつ、僕は”こっち”にさほど未練はありません。なのであなたたち全員を星にしてももんだいありません」

妖「さて、もう一度聞きましょうか・・・」

妖「これはあなたたちの個人的な喧嘩だったんですよね?」ニコッ

dqn一同 コクコク!! ガクガクブルブル

妖「ふふ・・・たしかに」

妖「大切なもののために使う力はいいものですね」ニコッ


~学校、補習~

妖「dqnたちが入院したそうですね」

悪「あいつらの喧嘩ってことになってるけど・・・なんかした?」

妖「いえ?別に何も」ニコニコ

悪「ふ~ん・・・」

妖「しかしあなたも素直じゃありませんね」

悪「え?」

妖「裏から守ってばっかり・・・報われないでしょう?」

悪「うん?いや、僕はあの娘の笑顔が報酬だよ?」

妖「そうですか?」

悪「そ、だからこれでいいんだよ」


いつか君とちゃんと向き合える様になるまでは・・・ね



終わり

読んでくれた人ありがとう
コレで本当に終わりです

これなら兄ルートだけで良かった感
ただdqnをss内でボコってリアルの憂さ晴らししてるみたいな読後感だわ

>>198
別にリアルでdqnにうらみは無いけどね
でも確かに今度はもっとほのぼのしたの書きたい
というわけでおやすみなさい

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