※初投稿です。
※キャラ崩壊
※何番煎じかのネタ
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まゆ「うふ。そんなに汗をかいて……顔も赤いですよぉ?」
渋谷凛「うぅ……くぅ……」
まゆ「バチがあったったんじゃないですかぁ? いつもいつもまゆとPさんの中を邪魔するから」
まゆ「あの時だって、あの時だって、あの時だって……あなたは、まゆとPさんの中に割って入ってくる邪魔者……」
凛「うぅ……まゆ……」
まゆ「はぁい。ここにいますよぉ? まゆのこと見えてますかぁ?」
凛「まゆ……やめてっ……」
まゆ「うふ……別にまゆはなんにもしてませんよぉ。だから言ってるでしょ、バチが当たったって……」
凛「お願……い……やめて、まゆ……」
まゆ「本当にいい気味ですね……そうやって――」
凛「やめて……売り物の花で……花占いしないでっ……」ウーンウーン
まゆ「……風邪で魘されているのは」(どんな夢を見ているんでしょう……)
凛「……ホントやめて……それ……高いやつだから……」ウーンウーン
まゆ「しませんよそんなこと。失礼な人ですねぇ……」
凛「花びらが多いとか……そういうもんだいじゃ……」
まゆ「はぁ……」
まゆ(Pさんに言われて、お見舞いに来てみましたが……こんなことになるとは予想外でした)
まゆ(本当なら、お見舞いの品を届けて失礼するつもりだったんですけどねぇ……)
まゆ(ついつい、凛ちゃんのお母様に勧められ……いえ、勢いに押されて部屋に上がってしまいました)
まゆ(あの強引な感じは、凛ちゃんにも時々垣間見えますねぇ)
まゆ(お母様には悪いですが……まゆは、別に凛ちゃんと仲がいいわけではないんですし……)
まゆ(いくら仲の良い卯月ちゃんたちや加蓮ちゃんたちが丁度仕事だからって――Pさんも酷なことをさせますよね……)
まゆ(大体、部屋に上がってどうしろというんでしょうか……凛ちゃん寝てますし……)
凛「花がとれないって……それ……造花だから……」
まゆ「だから何を言っているんですか、あなたは……」
まゆ「はぁ……汗でも拭いてあげましょうか……」
凛「うーん……ゴンザレス……」
まゆ(誰ですか……)
凛「ゴンザレス……大好きだよ……」
まゆ「!?」
まゆ「こっ、これは……」
凛「ふふっ……もう、ゴンザレス……かっこよくなったね……」
まゆ(あれですか……!! 寝言で他の男の名前を言っちゃうというやつですか……!)
まゆ(まゆも将来Pさんと結婚して、夫婦の寝室でそんな寝言を聞いた日には――どう自分の感情を処理しようか悩んでいたところですが……)
まゆ(まさかその前に、凛ちゃんから聞くことになるとは……)
凛「ゴンザレス……またいっしょにねてほしいの……? しょうがないなぁ……」
まゆ(まぁ、お熱いことですねぇ……)
まゆ(そうですか。凛ちゃんの想い人は『ゴンザレス』さんですかぁ……。まさか外国の方とは驚きですが……これはいいことを聞きましたねぇ)
まゆ(普段はPさんにいろいろアプローチしてるくせに……本命は別にいたなんて……)
まゆ(やっぱりあなたみたいな人にPさんは渡せませんねぇ……?)
凛「ゴンザレス……」
まゆ「うふふっ! せいぜい『ゴンザレス』さんとお幸せに。Pさんはまゆが幸せにしますから……」
凛「……あっ、Pさん……!」
まゆ「!!」
凛「……ちっ、ちがうの……これは……そうじゃなくて……」
まゆ(修羅場っ!? 修羅場ですかっ!!)ワクワク
凛「……さびしかったの……ただそれだけで……」
まゆ「うふふ……不倫していたなんて……いくら夢とはいえ許せませんねぇ……」ゴゴゴゴ
凛「……ちがうんだよ……ゴっ、ゴンザレスに……Pさんを……」
凛「……Pおとうさんが……どうしてわたしをすきになったかを……よみきかせていた……だけ……!!」
まゆ「それ子供の名前っ!?」
凛「うーん……なんかうるさいね……どっかの彼女気取りのおんなが……さけんでるのかな……」
まゆ(えっ……なんですかぁ……ゴンザレスって凛ちゃんとPさんの子供の名前……?)
まゆ(いや、Pさんも凛ちゃんも日本人なわけですし……流石にちょっとそれは……)
まゆ(なんで夢の中のPさんもそれで承諾したんでしょう……?)
まゆ(っていうか子供に惚気話を読み聞かせるなんて……若干、ゴンザレス君が可哀想ですねぇ……)
凛「Pさぁん……おかえり……えへへ……」
まゆ(くっ! なんですか……結局Pさんとのいちゃいちゃした夢ですかぁ)ゴゴゴゴ
凛「おかえりの……わんわんを……」
まゆ「子供の前でしょうが!! やめなさい!!」
まゆ(なんか、つかれましたねぇ……)
ワンッ!
まゆ(あら?)
ハナコ「ハッハッハッ……」
まゆ「あら、こんにちは。確か凛ちゃんの飼い犬の……ハナコちゃん?」
ハナコ「ワンッ!!」
まゆ「ご主人様を心配してきたんですかぁ?」
ハナコ「ワンッ!」スリスリ
まゆ(なんか、なつかれましたねぇ……)
ハナコ「クゥーン」フリフリ
まゆ「随分と人懐っこい子ですねぇ。初対面のまゆにもこんなにすり寄ってきて……」
ハナコ「」ゴローン
まゆ「お腹まで見せちゃうなんて。……でも、こういうところは凛ちゃんに似てますねぇ……ええ、この前やってましたし……」
ハナコ「ハッハッハ……」キラキラ
まゆ「うふふ……仲良くしてくれるのはいいですけれど、まゆはあなたのご主人様のライバルなんですよぉ?」
まゆ「いわば凛ちゃんの敵――そんな相手に、尻尾を振るなんて……あなたも案外悪い子ですねぇ」ナデナデ
ハナコ「クゥーン」パタパタ
まゆ「!!」ティン
まゆ(いいことを思いつきましたぁ♪)
まゆ(凛ちゃんは、このハナコちゃんを溺愛していると聞いていますけれど――)
まゆ(そんな大好きなハナコちゃんが、目覚めたら、まゆにぞっこんだったら……)
まゆ「……うふふ」
ハナコ「クゥーン……?」
まゆ「うふふっ♪ ハナコちゃん、かわいいですねー」ナデナデ
ハナコ「ワンッ! ワンッ!」パタパタ
まゆ「そうですかぁ~。ワンワンですかぁ~」ナデナデワシャワシャ
ハナコ「キャン!! キャン!!」パタパタ
まゆ「可愛いでちゅね~? ハナコちゃぁん~。うふふっ! わんわんでちゅか~?」ナデナデスリスリ
ハナコ「クゥーン」トローン
まゆ「うふふ~♪」
凛「…………」
まゆ「…………」
まゆ(落ち着くのよ、佐久間まゆ……!)
まゆ(早苗さんに捕まりそうになった時も、愛海ちゃんに揉まれそうになった時も――いつだって切り抜けてきたんですからぁ……)
まゆ(今回だって大丈夫っ! さあ、いちにのさんで振り向きますよぉ……)
まゆ(いちっ…にの……!)
まゆ(さんっ!!)
凛「ぐぅー、ぐぅー」
まゆ「わざとらしいっ!!」
凛「……もう、うるさいなぁ。これでも病人なんだよ?」ニヤニヤ
まゆ「病人は、そんないやらしい顔しませんよぉ……!」ぐぬぬ
凛「いや、実際問題……起きたら、自分の部屋に飼い犬と赤ちゃん言葉でしゃべる子がいたら、反応に困るよ」
まゆ「赤ちゃん言葉っ!?」
凛「犬、まゆも好きなの?」
まゆ「今嫌いになりました」
凛「まぁ、お父さんとかもハナコにはそうだから……あんまり気に病むことないよ?」
まゆ「病人に言われたくないっ!!」
凛「おはよ、まゆ。――お見舞いに来てくれたの?」
まゆ「別に、Pさんのお願いだったので――やむなく、仕方なくですよぉ」プイッ
凛「そっか。そういえば、今日はNG、TPの他のメンバーは全員仕事だったね」
まゆ「悲しきかな、そうですね」
凛「そんなに怒らないでよ。――まぁ、まゆは嫌かもしれないけど、私はまゆがお見舞いに来てくれて結構嬉しいよ」
まゆ「何、言ってるですか突然……。熱でおかしくなっているんじゃありませんかぁ?」
まゆ「寝言は寝て――いえ、ほどほどにしてくださいね」
凛「あんなざまのまゆが見れて、私嬉しいよ」
まゆ「寝ろっ!!」
まゆ「じゃあ、まゆ帰りますから!」
まゆ「お見舞いの品はお母様に渡してありますから、後で食べてください」
凛「ありがとねまゆ。ハナコの相手してくれて」
まゆ「ハナコちゃんも凛ちゃんのこと心配してるみたいですから――特に頭を」
まゆ「ですから、せいぜい早く治してください。お仕事に響くようだとPさんにも迷惑です」
凛「うん。明日には治ってると思うしから、心配しないで」
まゆ「……それは心配している人へかける言葉ですよぉ」
凛「そうだね。むしろまゆは、別のことを心配したほうがいいか」
まゆ「なんですかぁ……? 別にまゆ、あなたから風邪を移されるなんてことにはなりませんよぉ。体調管理はしっかりしていますから」
凛「いや、さっきの行動を皆に動画付きでメールしたから……」
まゆ「渋谷ァァァッ!!」
まゆ「帰りますっ! 帰りますからっ!」
凛「はいはい。気を付けてね」
まゆ「全く……」ガチャ
まゆ「――そうそう、凛ちゃん」
凛「ん……?」
まゆ「まゆと結婚するのはPさんですけれど――、もし、将来凛ちゃんが結婚して、お子さんが生まれたら……」
凛「……?」
まゆ「お子さんの名前は絶対、一度まゆに相談してください」
完
血みどろバトルに見せかけたポンコツが書きたかっただけです。
読んでくれてありがとう。html化依頼して来ます。
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