【モバマス】幸福の育て方 (11)
ほたる「~♪~♪~♪」ジョロロロロー
みりあ「あっほたるちゃんだ! やっほー何してるのー?」
ほたる「あっ、みりあちゃん………“幸福の木”にお水をやってるの。花が咲きますように、って……」
みりあ「ふーん。こーふくのき、って、なんか茄子ちゃんみたいな木だね! あっ、でも葉っぱの端っこ、ちょっと茶色くなっちゃってる。ちゃんとお花咲くかなぁ~……」
ほたる「うっ…………わ、私が水やりをしてるせいで、不幸まで一緒に振り掛けちゃってるんじゃあ……」
みりあ「そんなことないよー! ほたるちゃんが精一杯お世話してるんだもん、すぐ元気になるよ!」
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ほたる「………そ、そう、かな……?」
みりあ「そうだよ! ほら、さっきまで鼻唄歌ってたよね? ほたるちゃん、スッゴくキレイに笑ってたよ。“こーふくのき”も、ごめんなさいごめんなさいー、って水くれるより、そっちの方が嬉しいんじゃあないかな?」
ほたる「…………そう、かも……、うん、そうだね! ありがとうみりあちゃん、慰めてくれて」
みりあ「うぅん? いいよ、私も笑ってる顔のほたるちゃんの方が好き!」
ほたる「ふふ、ありがとう」
みりあ「…………ところで、ねーねー?」うづうづ
ほたる「……な、何でしょうか?」
みりあ「みりあもね、お水やりたい! みりあもやるー!」
ほたる「ああ、そんなこと。勿論いいよ、はいジョウロ」
みりあ「やったぁ! えへへ~♪ 元気になぁー
「「ちょっと待ったぁぁぁ!!」」
ほたる&みりあ「「!?」」びくっ
凛「残念だけどそこまでだよ」びしっ
夕美「私たち、花の妖精二人組が」びしっ
凛&夕美「「正しいマッサンゲアナの育て方を教えてやるッッ!!!」」ばばーん
ほたる「…………えっと」
夕美「………こ、このポーズと名乗り口上、意味あったの……?」カァァァ
凛「当然だよ。何故なら私たちは“華の申し子たち”……夕美もPaの端くれなら、勢い任せに乗っかってくれないと」びししっ
みりあ「えーと、凛ちゃんに夕美ちゃん? 私たち、何か悪いことしちゃったの……?」
凛「悪いってほどじゃあないけどね。ほたる、それ、夏場に外に出してたでしょ?」
ほたる「えっ、と……は、はい。その、すみません……」
夕美「い、いやいや、謝らなくっても……とにかく、その“幸福の木”……ドラセナのマッサンゲアナはね、夏の直射日光には弱くて、そういう風に葉焼けしちゃうの。外に置くなら、明るい日陰がベストかなっ」
ほたる「な、なるほど……」
凛「それと、さっきみりあが水やりしようとしてたけど、あんまり水をやり過ぎると、根腐れして枯れちゃうんだ」
みりあ「えぇっ、そうだっのぉ!?」がびーん
凛「今の時期は、土の表面が乾いた頃に、受け皿に少し水が出てくるくらいまでやれば十分だよ。みりあだって、食べ過ぎるとお腹痛くなるでしょ?」
みりあ「うん……」
ほたる「わ、私の管理の仕方が間違ってたせいで、とんでもないことになりかねなかったなんて………!」
夕美「大丈夫大丈夫! そこまで管理が難しい植物じゃあないし、覚えればいいだけだよっ!」
ほたる「………覚えて……失敗に備えれば……。……そう、ですね。そうですよね! はい、私頑張って覚えます!」
みりあ「みりあも覚えたーい、教えて凛ちゃん夕美ちゃん!」
夕美「勿論!」
凛「うまく世話出来たら、花が咲くこともあるからね。幸福は、自分の手で掴み取ろう」
ほたる「はいっ!」
おしまい
このSSは、『ブルーミングスケープ』さんの『植物管理Dictionary』を参考にしました。
参考にしただけなので、このSSの内容が間違っていた場合は>>1の責任です。
書いたの去年の9月か10月くらいなので確実に今の時期の育て方にはなっていません。ごめんなさい
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