女「ひとりぼっちじゃないよ」(26)

俺には二人の幼馴染みがいる
幼という女の子と、友という男の子だ
俺の家の両隣に住んでいる二人とは、生まれた時からの付き合いで
幼稚園、小学校、中学校、そして高校も同じところに入学した
ずっとこのまま三人で仲良くやっていくんだろうな、なんて思っていた
そんな思いが打ち砕かれたのは、進級して高校2年になった春の日


幼と友が、付き合い始めた

それを知ったのは、始業式が終わり何時ものように俺の部屋に集まってた日のこと
晩飯時になり二人が帰っていった後、普段は気にしないのにふと窓の外を見た
そこで俺の目に映ったのは、抱き締め合いキスをして別れる二人の姿だった

ショックだった

中学の卒業式の日、俺は幼に告白をしていた
答えは保留のままうやむやになってしまったが、俺が幼に好意を持っていることは二人とも分かっていたはずだ
それなのに、俺に何も言わず、隠れるようにコソコソと付き合っていたのか?
いったいいつから?
どっちが告白したんだ?

俺は、友人二人を、失った気がした

こんな感じで、二人は男を大事な友人と思ってるけど男にはそんな思いは届かず、男は二人と距離を置き逃げるように入った図書室で出会った女と仲良くなる話オナシャス!

書きためのないもしもしだけど頑張る


次の日、いつもは三人で登校していたが顔を合わせづらい俺は早めに家を出て1人で登校した
幸いにも俺だけクラスが別だったので、教室に入るなり自分の席について突っ伏して寝ることにした
その間、いつから二人が付き合うまでの仲に発展したのか考えてみることにした

そういえば、中学で初めて部活に入るとき俺はサッカー部に、友はバスケ部に入った
幼はてっきり文化系の部に入るのかと思ったら、バスケ部のマネージャーになったのだ
その時はまだ幼に好意を持っていなかったから何とも思わなかったが、もしかしたらあの時すでに幼は友のことを好きだったのかもしれない
バスケ部の練習試合を見に行ったときも、休憩の度に友のもとに駆けつけてタオルで汗を拭ってやっていた
いつからか忘れたが、俺の部屋に集まってるときも友の隣に座るようになった

ハハッ、なんだ
冷静になって考えてみたら、幼が友を好きなことなんて見え見えじゃないか
もっと早く知っていれば、幼に告白なんてしなかったのに

それなら、友はいつから幼を好きになったんだ?
あいつは背も高く、頭もいいイケメンで、小学校のころから女子にモテていた
それでいて性格もいいもんだから、男子にも好かれてまさに人気者だった
俺もそんな幼馴染みを誇りに思っていたし、ずっと仲良くしたいとも思っていた
そういえば、アイツの恋愛ごとに関する話題を聞いたことがなかった
あんなにモテていたのだから、いつ彼女が出来てもおかしくないのに告白されたという話すら出てこない
もしかしたら俺が知らなかっただけで、もうずっと前から友と幼は付き合っていたんじゃないか?
だから誰も友に告白をしなかったんじゃないか?

幼馴染みだから、何でも知ってると思い込んでいたけれど
俺は二人のことを、大して知っていなかったのかもしれない

キーンコーンカーンコーン

気付けばもう朝のhrの時間になっていた
教室を見渡すとクラスの連中もほとんど登校してきていて、だいぶ賑わっているようだ
俺はさっきまでの思考を無理やり取っ払って、深く考えるのをやめてただ座ってじっとしていた
そのうち先生が教室に入ってきて出席をとり、さして重要じゃない連絡事項を告げて朝のhrが終わった

クラス内の友人と他愛もない会話をし、1限目が始まるのを待った
1限目が終わり休み時間になったらまた談笑し、2限目が始まるのを待った
午前中はずっとそんな調子で、ただ時間が過ぎていった

昼休みになった
いつもなら俺が二人のクラスに行って昼食をとるのだが、そんな気も起きないので適当な場所で1人で昼食をとった
そして午後も午前と同じ調子で過ごして、気付けば放課後になっていた
高校に入っても俺はサッカーを続けている
それは友も、そして幼も同じことなのだが
サッカー部の部室に行くには、友たちの教室の前を通らなければならない
そしてバスケ部の部室は俺の教室の前を通らなければならない
こんなとこで鉢合わせたくなかった俺は、情けないことに外のベランダに隠れて様子を見ていた

ちょっと出掛ける用事が出来たので一旦抜けます
誰かが続きを書いても構わないぜ(^з^)

>>1だけど少しだけ書き溜めたから載っける


少し経って二人が歩いてくるのが見えた
その様子はさながら恋人同士のように仲睦まじく、あぁやっぱり付き合っているのかと再確認させられた
そして教室の中を覗き、俺がいないのが分かるとそのまま通りすぎていった
それをベランダから見送った俺はのそのそと教室に戻り、もう一度通っていった方向を見てからサッカー部の部室に向かった

部活中はさっきの二人の様子を思い出しては忘れようとして練習に集中できなかった
そのせいで軽く足を捻ってしまい、マネージャーに心配をかけさせてしまったが、そんなときでも考えるのは二人のことばかりだった

そんな調子だったため、今日は俺だけ先に帰らせてもらうことになったので家に着くまでの道中、自分なりにどうすべきかを考えてみた
1日も経てば嫌でも頭は冷静になるようで、自分が失恋したというショックも薄れてきた
それよりも、知らなかったとはいえ俺はずいぶん二人の邪魔をしたんじゃないだろうか
学校にいる間も、休みの日でさえも常に俺たちは三人一緒だった
俺は二人の時間をだいぶ奪ってしまったことだろう
だが、二人の時間を大切に、なんて言ったところであの二人は今まで通り接してくるはずだ

それならば、気乗りはしないが俺が二人を避けることにしよう
今までずっと一緒だっただけに寂しい思いはあるが、俺に出来るのはこれくらいだ
さっそく明日から行動を開始しよう
大丈夫、無視をするわけじゃないんだ
鉢合わせるのを防ぐんだ、顔を合わせないようにするだけだ

出来るのだろうか、そんなことが・・・

翌日、さっそく昨日と同じ時間に家を出た
学校に着き教室に入りカバンを机に置いてそのまま教室を出た
何せ昨日は会っていないんだ、あの二人が俺の教室に来ないとも限らない
どこか別の場所で時間を潰し、始業チャイムギリギリに教室に戻ろう
だがどこへ行けばいいだろうか、入学して2年とはいえあまり隅々まで知ってるわけではない
とりあえず教室のある校舎とは別の校舎へ行こう
そこなら理科室や音楽室といった専門的な教室しかないだろうし、誰かいるとしても文化部の連中だ
知り合いに文化部のヤツはいないからそこなら安心だろう

さて、それじゃあどの教室に入るか
校舎を移り少し歩いていると、図書室を見つけた
そういえば図書室なんて全然利用してなかったな
いい機会だ、図書室で本でも読んで時間を潰そう
部活帰りもここに来てあの二人と帰宅時間をずらすとしよう
そうと決まればさっそく入って読む本を探してみるか

とりあえずこんだけです
こっからは会話文がはいるんですが、今までの描写に会話文を加えてくのが非常に面倒なので
男「」

女「」
みたいな形式になります

それではまた書き溜めて何とか完結まで頑張ってみます

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